【書評】武田教授が「医療費1/2の20兆円を減らせる」と語る根拠

以前掲載の「武田教授が猛批判。国民に『温暖化』の嘘を植え付けたNHKの大罪」等の記事でもお伝えしている通り、長きに渡り環境問題の闇を暴き続ける中部大学教授の武田邦彦さん。そんな武田さんがデータ分析を駆使して環境問題のウソを暴く一冊をレビューしているのは、無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』の編集長・柴田忠男さんです。武田さんが「今心配されている環境問題は、実は心配いらない」と言い切る根拠とは?

偏屈BOOK案内:武田邦彦『今、心配されている環境問題は、実は心配いらないという本当の話』

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今、心配されている環境問題は、実は心配いらないという本当の話
武田邦彦 著/山と渓谷社

武田先生の仰ることは、ほぼ世間で常識と思われていることの反対である。いままで読んだ先生の本は、概ねそれがお約束である。わたしは激しく共感するのだが、世間ではなかなか認められていないようだ。試しに妻に「~は~~と言われているけど、ホントはこうなんだぜ」なんて言おうものなら、バカを言うんでないよ常識知らずがと殆ど瞬殺されて、その話題はもう出せなくなる。

1960年代から人類は「自分たちのやっていることに問題がないか」という疑問に取り憑かれ、殺虫剤DDT(子供の頃わが家では使っていた)追放に始まって農薬、食品添加物、人工甘味料、そしてダイオキシン、環境ホルモンにまで及んだ。さらに、資源の枯渇、大気汚染、ゴミ問題などから節約運動、大気汚染防止、分別リサイクルなどに進展した。ヒステリックといっていい大騒ぎ。

「歴史的に見ると、『思想から始まった科学』の殆どが間違いであり、多数の犠牲を伴ったのは事実である」。典型的な例が、ナチスドイツによるユダヤ人の追放(人種に関する思想から科学へ)で、アウシュビッツの悲劇を生んだ。またソ連共産党によるルイセンコ事件(共産主義の体制の下で小麦を育てるとよく育つという妄説)では、多くのまともな科学者がシベリア送りになった。

権力と結びついた科学は、残忍な結果に終わるのがお約束である。著者はある大きな学会で「リサイクルは余計に資源を使う」と発表したら、会場から「売国奴!」とやじられ、同じ内容を別会場で発表した教員は吊し上げられた。年月とともに劣化を続ける環境運動は「一世代ではハッキリしないことを大袈裟に言う」という方針に転換した。それが「地球温暖化」という環境問題である。

よく気象予想士や経済学者が「地球が温暖化する」と確信して叫んでいるが、間違いだらけの国連IPPC(気候変動に関する政府間パネル)などを宗教的に信じているだけで、それは科学ではない。地球が温暖化するかどうかを自分で判断できるのは、やや物理的な学問分野の人であり、気象の人では分からない。コンピュータでも予測はできない。それなのに、地球は温暖化するという。

もはや地球温暖化はダイオキシンと同様の政治問題であり、科学の問題ではない。現在の国や地方自治体の多くが「温暖化対策なら公的なカネを出す」ことになっている。そのおおもとの「温暖化するか」が大きな疑問なのだから、何をやっているのかサッパリわからない。大学の研究もさまざまな工夫も「地球温暖化」という大枠がかかっていることで、すべての活動が矮小化している。

現実に近未来、日本を襲うリアルな大厄災なら別だが、殆ど幻想のようなものに囚われた活動だから何も生まない。使ったお金も意味がない。無駄なところにカネと時間をかけている。現在の医療費は公的に40兆円といわれ、その8割が「医原病、マスコミのマッチポンプ、過剰な薬の処方」などといわれている。

先生の計算では、医療費の1/2の20兆円は減らせる。リサイクル関係で11兆円、温暖化関係で13兆円が節約できる。環境が良くなり、病院に行く時間が少なくなり、無駄な考えや不安も減るのだから良いことずくめだ。だから、環境関係、医療関係でおカネを貰っている人たちにとっては、本当のことをいいふらす先生の本は敵だ。だからメジャーな出版が抑え込まれているのかも。

編集長 柴田忠男

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梅雨にこそオススメ。ガラス掃除の洗剤代わりに使える液体とは

大掃除と言えば年末に一気呵成に片付けるものと考えがちですが、近年は「梅雨時期に手を付けたほうがいい箇所もある」という情報も耳にするようになってきましたよね。中でもガラス掃除はこの時期オススメなのだとか。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では現役科学者のくられさんが、そんなシーンに欠かせない洗剤として使える「あるもの」を紹介しています。

ワイパー洗浄液がお掃除にオススメな理由

普段から何気なく困る洗剤にガラス用洗剤があります。

特に大掃除の時に出番のある洗剤といえば、ガラス用洗剤ではないでしょうか?

それ程高いものでもないので、市販品をそのまま使ってもよいのですが、実は、このガラス用洗剤、車のワイパーに使うウォッシャー液を3倍~5倍希釈したようなものです。

なので、ホームセンターでウォッシャー液を買ってきて薄めて使うことで、代用することも可能です。また、10~15倍希釈すれば眼鏡用洗剤としても使えます。ただし、薄めにしないとコーティングを痛めるので注意。

ウォッシャー液は車のフロントガラスについた虫の死骸などの有機汚れを強力に落として、なおかつガラス面に泡を残しにくいという特性があります。

これは家のガラス掃除にもそのまま応用できるわけです。汚れが少ない場合は適当に数倍に薄めたモノをスプレーしてキッチンペーパーなどでふきとるだけで驚きのピカピカになります。

しかも窓ガラス用スプレーは2~300円しますが、ウォッシャー液は1リットル以上の濃い原液で2~300円、そのコスパは段違いです(笑)。

ガラス掃除はとにかく洗剤をいっぱい付けるのがコツで、泡で汚れを浮かしてそれを拭き取るという感じで使います。

100円均一には窓用ワイパーといったものも売られているので、そういったものを駆使して掃除することで綺麗になります。またガラス面やツルツルした洗面台などもこの洗剤を使って汚れを浮かせて落としやすいことが多く、洗面台の歯磨きしぶきが飛び散ったものから、黒ずみまでけっこう落ちます。

スチームクリーナーとも相性がよく、10倍希釈したものをスチームクリーナーに入れて噴射すると、台所の焦げ付き汚れなどが恐ろしくよく落ちます。使い終わった後は水でスチームクリーニングして、中の洗剤が残らないようにしておくと安心です。

家の外側の窓ガラスはワイパーが手が届かないといったこともあると思うので、そういう場合は高圧洗浄機(ケルヒャー等)を使えば手間無くピカピカにすることができます。このケルヒャー的なやつに洗剤を途中から入れるパーツが売られていますが、そこでもウインドウォッシャー液を原液入れて使うとコスパよく車も、雨戸もいろいろな場所をバッチリきれいにすることが出来ます。

高圧洗浄機は、ホームセンターで購入できる他、レンタルしているサービスも多い(1日に1,000円~2,000円程度)のでそういったものを利用すれば、普段使わず倉庫の邪魔者と化さずに済みます。

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梅雨の時季の気だるい朝に鍼灸師が勧める朝シャワーとつま先立ち

九州南部が梅雨入りし、いよいよ雨の季節がやってきます。毎年この時季は、深い睡眠が取れずなんとなく体が重いという人が増えてくるようです。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生がそんな気だるい朝にオススメの対策を教えてくれます。

梅雨に向けて代謝アップ

【気だるい朝】

初夏の暑さと不順な天候。湿気と蒸し暑さで、自律神経の働きは狂いがち。また、汗を十分かけない体は、なんとなくむくみや腫れぼったさを感じます。いつも体が重たく感じる1日ですが、朝は特にそんな不愉快さと倦怠感が強く感じられます。

【オススメはシャワー】

朝、蒸し暑さを感じたり、倦怠感や体のむくみを感じるようなら、ササっと朝シャワーを浴びることをおすすめします。ちょっと熱めのシャワーを頭から浴びて、全身の血流を強制的に高めましょう。もし、シャワーは手間、と感じるようなら、蒸しタオルで「顔」を十分に温める。

余裕のある人は、後頭部や首筋、肩や肩甲骨のあたりまでの背中を、上から順番に温めていきます。ポイントは「蒸しタオル」であること。湿った熱は、毛穴をゆるめて、体内にこもっている湿気や熱を「見えない汗」として発散してくれる効果があります。

【朝のおしっこの少ない時】

熟睡できない、睡眠時間が十分とれない、寝入ってもこまめに目が覚めるようなら、十分な血流を体が備えていないから。朝、顔や手足のむくみを感じたり、十分な排尿量が得られないようなら、「リズミカルなつま先立ち」をしてみましょう。手すりなどにつかまりながらでもよいです。

背筋やお尻、ひざの後ろやふくらはぎを「まっすぐ」に伸ばしながら、ピンッとつま先立ちになります。リズミカルに(たとえば、音楽に合わせながら)ピンッとつま先立ちになったり、踵を下ろしたりを繰り返します。跳ばないで「縄跳び」する要領ですね。

リズミカルに背筋を伸ばして「つま先立ち」するようになると、心臓のポンプ作用を助けることになります。また、つま先立ちになると、「交感神経」が刺激を受けて、カラダがシャキッと目覚めます。朝だけでなく、日中の気だるい時間や座りっぱなしでむくみを感じるときにも、体の気晴らしにおすすめです。

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なぜうちの子は意見を言えないのか?3つの理由と親のサポート法

オンラインや自宅での学習の期間中、間近でわが子の勉強の様子を見る機会が多く、「うちの子は大丈夫?」と不安になる親御さんが多くいるようです。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』には、「息子が自分の意見を言えない」との相談が届きました。著者の柳川由紀さんが、考えられる3つの理由とそれぞれに対応したサポート法を伝えます。

自分の意見を言える子どもになるには?

Question

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子どもが引っ込み思案です。オンライン学習をする中、先生から意見を求められても、ほかの子は自分の意見を言えるのに息子は言えません。

理解できていないのか、恥ずかしくて言えないのかよくわかりません。オンラインで言えないと、リアルではもっと言えないのではないかと心配です。(小1男子のお母様より)

柳川さんからの回答

引っ込み思案は、「慎重である」ことの裏返しです。そもそも小学校入学後、コロナウィルス感染関係で、通えていませんし、オンラインという環境に慣れていないこともあるでしょう。

まだまだこれからですから、焦らず心配せずに見守りましょう。自分の意見を言えない理由としては大きく3つあります。それぞれについて親としてのサポート法をお伝えします。

1.わからない

求められていることが何かわからない、または、質問の意図がわからない、という状況かもしれません。求められていることに十分な知識や情報を持ち合わせていないために「知らないからわからない」のです。

その場合は「わからないことを伝える」よう教え、練習しましょう。そして「わからないことは恥ずかしいことではない」、むしろ「わからないから知りたい」と思うことを素晴らしい、と認めてあげましょう。

2.言うこと自体が恥ずかしい

自分の意見をはっきり口にするのを恥ずかしいと感じるのは、大人にも多いでしょう。発言が「間違っている」と指摘されたり、「それは変だよ」などとクラスメイトからからかわれたりして経験があると、「発言する=からかわれる」、「発言する=嫌な思いをする」、「発言する=馬鹿にされる」などと学習してしまい、意見を言えなくなります。

こうした理由の場合は、日ごろから、「あなたはどう思う?」と積極的に聞きましょう。子どもが親と違う意見だったり、違うことを選択しても、その内容を否定せず、「そう思うのね、なるほど」とまずは認めて子どもを尊重しましょう。否定をせずに「そうなのね」と子どもの発言を認め、そのあとに「どうしてそう思うの?」と質問してみて下さい。

この会話のやり取りは、子どもを肯定しているため、子ども自身は、自分の自己肯定感を高めることに繋がり、しかも考える習慣をつけることになります。

3.自分の気持ちを言葉で表せない

自分の感情や意見は持っているのに、それをどう説明していいのかわからない、当てはまる言葉を見つけられない、ということがあります。大人でも「なんて言ったらいいのか…」というとき、ありますね。

きょうだいや友達同士では「マジ」「やばい」などの言葉だけで片づけてしまっていることも多いでしょう(最近の子どもたちは、語彙力が少ない傾向があるそうです)。

子どもが初めての感情に向き合うとき
「感動しているね」
「辛いね」
「心苦しいんだね」
「心地いいと感じてるね」
「感激してるのね」
などと、親が子どもの気持ちに当てはまる言葉を使って表現することで、子どもは感情と言葉をリンクさせ、表現方法を学びます(心理学では「感情の社会化」と呼びます)。

家庭教育アドバイス…「親が手本」

子どもの感情表現は、親がお手本になります。普段の生活の中で、気持ちを表現する言葉をたくさん使って家族と会話をしましょう。親自身が表現に自信がない時は、絵本や本を読むなどして、親も一緒に感情表現を学んでいきましょう。
「ユキの親トレ塾」YouTube動画で配信中です。

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恋多き竹内涼真はゲスか、色男か?おぎやはぎは「性格良さそう」

イケメン俳優・竹内涼真と女優・三吉彩花の熱愛を報じた5月29日発売の「FRIDAY」。同誌によると、2人は竹内の自宅マンションで半同棲中だといい、仲睦まじい2ショット写真も複数掲載されている。

イケメン俳優・竹内涼真の恋愛遍歴

身長185センチ、かつて東京ヴェルディのユースチームに所属していたというスポーツマンの竹内はモテモテだ。かつて報道された恋愛遍歴を振り返ってみると、2017年10月に報じられたのが、アイドルグループ・恥じらいレスキューJPN(解散)の里々佳。モデルの仕事を通じて知り合い、スクープされた際には、すでに1年以上交際していたという。しかし、程なくして2人は破局。

その後、2018年12月に報じられたのが、転職サイト「ビズリーチ」のCMで話題となった女優の吉谷彩子。竹内より2歳年上だが、TBS系ドラマ「陸王」での共演をきっかけに新恋人と噂された。

竹内と吉谷は約3年にわたって交際。しかし、この4月に破局したとみられ、FRIDAYによると、「竹内が一方的に吉谷に別れを告げ、自宅マンションから彼女を追い出した」といい、また100万円近くの金銭トラブルもあったとしている。

事実かどうかは不明だが、この報道に対して、ネットでは「竹内涼真にドン引き」「本性がゲスすぎる」「東出昌大とかぶる」「男として最低」などの声が上がっているようだ。

一方、竹内のお相手である女優の三吉彩花。身長171センチ、股下85cmのスレンダー美人で、こちらもモテモテだ。過去には俳優の三浦春馬との交際をスクープされていて、三浦に竹内と、お相手はイケメン俳優ばかりが続く。

芸能ゴシップ大好きおぎやはぎの反応は?

この竹内と三吉の交際報道に、芸能ゴシップ好きなお笑い芸人・おぎやはぎが自身のラジオ「おぎやはぎのメガネびいき」(TBSラジオ)でコメント。三吉について矢作は「俺、三吉彩花好きなんだよね。美人なのはもちろんだけど、(番組で)激辛料理を根性で食べちゃう」と述べ、小木も「絶対に良い子だよね」と語った。

一方、竹内については、「竹内涼真ってビズリーチの子と付き合っているから、いいなってなったんだよな」「竹内涼真も性格良さそうだし、あー良いカップルだ」と珍しく2人の交際を祝福していた。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source: FRIDAY

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ラサール石井、吉村知事に「ローカルタレントを押し上げる手法」

タレントのラサール石井が31日夜に自身のツイッターを更新。大阪府の吉村洋文知事がテレビ出演し、家庭での話や恋愛は不得意分野などと話した記事に関連し、「大阪で成功したやり方を全国ネットで展開している。大手プロダクションがローカルタレントを全国的スターに押し上げる手法。」とツイートした。

一方で、「国政に進出するのかな。山本太郎との公開討論なんかみたいな。」とも投稿。いずれ国会議員になるのではとの推測を示した。

ラサールと吉村知事は、休業要請後も営業を継続するパチンコ店の店名公表をめぐり、ツイッター上で舌戦を繰り広げていた。

「『皆さん、パチンコ屋が軒並み閉まって大変でしょう。今ならここが開いてますよお』と宣伝した結果になるの、わからんかったんかな。」とつぶやいたラサールに対し、吉村知事は「大阪に700店舗近くパチンコ店があり、休業要請後に120店舗の開店状況と府民の苦情と専門家の意見。そこから詰めてきた結果の現在公表3店舗。ここだけ捉えて『分からんかったの?』とはお気楽な立場だよ。影響力ある立場なら『今だけはやめときましょう』位言えないのかね。」と返していた。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source: ラサール石井Twitter吉村洋文(大阪府知事)Twitter

image by: 吉村洋文公式サイト

コロナ終息を願う「サプライズ花火」ネットの賛否を検証した結果

新型コロナウイルスの終息を願い1日夜、全国約160の花火業者が各地で一斉に花火を打ち上げた。「全国一斉悪疫退散祈願『CHEER UP!花火』プロジェクト」と銘打って行われた今回の花火。午後8時、会場に人が密集しないよう日時や場所は事前告知せず、サプライズで実施した。

突然打ちあがった花火に驚く人もいたようだが、偶然目にできた人たちからは笑顔がこぼれていたという。時間にしてわずか5分ほど。しかし、この日の風景は多くの人たちの心に刻まれたようだ。

ブルーインパルス同様にTwitterで批判

長く続いた自粛生活を癒す花火に、称賛の声が多く上がった今回のプロジェクト。しかし、その一方で批判をする人がいることも否定できない。

医療従事者への敬意と感謝の気持ちを示すため、先日行われたブルーインパルスの上空飛行。多くの人たちが感動した一方で、実は批判をする声も多数上がっていた。

●ブルーインパルスが東京の空を飛行もネット賛否「感謝」「勘弁」

プロジェクトの直接的な意味合いは違うものの、根本としては同じ今回の花火。果たして、批判する声はあったのか? 調べてみた。

花火を批判する人たちの声

ツイッターを見ていくと、やはりあった。「花火はコロナウィルスの姿を連想させるから不謹慎だやめろ! 」「医療従事者は花火もブルーインパルスも見ている暇はない」「絶賛していることが気持ち悪い」「今欲しいのは終息を願う花火じゃなくてお金」「海外では痛烈に批判されていて笑う」「なぜ花火が終息を願うの? 」「花火なんて見えや聞こえもしない」など、一定数の批判はあるようだ。

しかし、ブルーインパルスの時と比べると、明らかに数は少ないように思える。その違いは、やはりブルーインパルスは税金、花火は有志、というところにあるのだろう。

すべてはメンツと利権死守。アビガンを厚労省がすぐ承認できぬ闇

新型コロナウイルス感染症の治療薬として5月中の承認が期待されたものの、残念ながら見送りとなってしまった抗ウイルス薬「アビガン」。ロシアからはアビガンのジェネリック品が暫定承認されたというニュースも入ってきていますが、なぜ開発元を抱える我が国では未承認のままなのでしょうか。今回のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』では元国税調査官で作家の大村大次郎さんが、その裏にあるにわかに信じがたい理由を暴露しています。

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』2020年6月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

なぜアビガンはなかなか承認されないのか?厚生労働省という利権集団

日本政府の新型コロナ対策は、後手後手に回ったと批判されています。

死者の数などは欧米よりはかなり少ないですが、これは東アジア諸国共通の現象であり、日本のやり方が成功したとは到底いえないものです。むしろ、死者の数は東アジアでは最悪のレベルです。人口比での死者数は台湾の数十倍、韓国の数倍に達しています。

また日本のPCR検査は世界最低レベルであり、現在、感染者が減ったとはいえ「本当に減っているか」不安に思っている国民も多いはずです。

この新型コロナ対策が後手に回った要因の一つとして、厚生労働省の存在があります。

筆者はこれから2回に分けて厚生労働省の悪事に関して書くのですが、それは書いている筆者自身が気分が悪くなるほどです。読んでいる方の中にも気分が悪くなる方が大勢いると思われます。ですが、これが日本の厚生労働省の現実なのです。国民として知っておかなければならない情報です。

厚生労働省というのは、医療、保健分野だけではなく、労働行政や社会保障まで管轄する非常に権力の大きい象徴です。古今東西、こういう権力の大きな省庁というのは、得てしてその権力をかさに着てやりたい放題やる傾向にあります。

では今の日本の厚生労働省はどうかというと、まさに「悪辣官庁」の見本というような官庁なのです。またこのことが新型コロナ対策での政府の対応のお粗末さにつながっているのです。

ところで新型コロナ対策で日本でPCR検査が増やせなかった要因の一つとして、「設備の不足」というものがあります。日本では、PCR検査をするための設備が不足しており技師の数も不十分なのです。科学技術大国を自認する日本が、なぜこういうことになっているのでしょうか?

はっきり言えば「厚生労働省」という「利権集団」が原因なのです。彼らが自分たちの利権を守るために、日本でPCR検査を機器などの導入を遅らせてきました。そして、これほど被害が拡大した現在でも、その悪の手を緩めず、まだこれらの機器の導入には大きな障害があるのです。

たとえば、わかりやすい例をご紹介しましょう。日本には、最新鋭のPCR検査機器を製造している「プレシジョン・システム・サイエンス」(PSS社)というメーカーがあります。PSS社は、PCR検査について現在手作業で行われている部分の多くを自動化し、しかも早く正確に判断できる「全自動PCR検査システム」を開発しています。

この「全自動PCR検査システム」を使えば、現在の手作業では一つの検体の判定に時間かかるところを、たった2時間で8検体または12検体の判定が可能になるそうです。

このPSS社は、フランスのメーカー「エリテック社」に技術供与しており、エリテック社製のPCR機器はフランスの医療現場で採用され大活躍しています。このことでPSS社は、駐日フランス大使から感謝状をもらったというのです。

このように世界的にも認められている「全自動PCR検査システム」であり、これを導入すれば、日本のPCR検査は一気に進むはずです。しかし、なんと日本の厚生労働省は、医療機器として認可していないのです。しかも、新型コロナの被害が拡大し、政府が非常事態宣言を発した現在でも、認可される兆しはないのです。

だから、せっかくの日本のメーカーがつくった世界最新鋭のPCR検査機器を日本の医療現場では使えないという状況になっているのです。今でも日本のPCR検査の現場では手間のかかる手作業で行っているのです。このような例が、医療界全体でここかしこにあるのです。それが、「PCR検査の技術において日本が遅れている」という状況を作り出しているのです。

支持率急落の安倍政権が抱える「河井夫妻Xデー」という時限爆弾

新型コロナウイルスへの後手に回った対応や黒川弘務氏を巡る不祥事等が響き、とどまるところを知らない安倍政権の支持率低下。朝日新聞の直近の調査では、第2次安倍政権発足以来最低を記録するまでとなってしまいました。しかし、支持率低下以上に安倍首相が恐れている懸念事項があるとするのは、ジャーナリストの高野孟さん。高野さんは自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で今回、首相が戦々恐々としている「爆弾」について解説しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2020年6月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

安倍政権はいよいよ危険水域に突入した!――支持率20%台は赤信号点滅

毎日新聞と朝日新聞の世論調査で安倍内閣の支持率は30%ラインを割り込んで27%、29%を記録、政権そのものがいつ倒れてもおかしくない危険水域に突入した。

アベノマスクも10万円給付金も(我が家を含めて)多くの家庭にはいつになったら届くのかも分からないという、政府のコロナ禍対応の失態が目に見える形でダラダラと続く中、国会は6月17日に会期末を迎える。いつもなら、1カ月程度は会期を延長して、数の力に頼って攻勢をかけ、いくつかの重要法案を押し通すのが与党だが、今はその気力も失せて早く閉幕となるのを待つばかりである。

会期末に前後して2つの重要な地方選挙があるが、6月7日の沖縄県議選では自公の足並の乱れもあって「オール沖縄」勢力の過半数をひっくり返せる可能性は少なく、7月5日の東京都知事選は小池百合子への対抗馬を立てられずに事実上の不戦敗となることが確実で、全く意気が上がらない。せめて6月下旬とされたG7サミットでワシントンを訪問し「外交の安倍」を久々に演出したかったが、メルケル独首相の欠席通告であえなく9月以降に延期となった。

何もいいことがないまま夏が来て、8月24日には第2次安倍政権からの連続した首相在任期間が2,799日となって佐藤栄作を抜き、文字通り歴代第1位となるが、誰もそれを祝おうとはせず、ただ「長ければいいってもんじゃないよね」と陰で言われるだけに終わるだろう。それにもめげずに秋口まで政権が続いていれば、秋の臨時国会前に内閣と党役員の顔ぶれを一新して「さあ、あと1年、頑張ろう!」と再スタートを切りたいところだろうが、官邸や自民党の中も公明党との関係もみなバラバラになっている中でのこの人事は難航必至だし、それ以前に、そもそも来年10月までに必ず総選挙があるという時に「安倍さんと一緒のポスターを貼って当選しよう」と思う衆議院議員が何人いるのかという問題になる。

そこでゴタゴタして混乱の中で政権崩壊となるよりは、そうなる前にスパッと辞めてしまおうという衝動が、疲れ切っている安倍首相の心の中で膨らんでくるのではないか。

自民党支持率も20%台へ

毎日新聞と社会調査研究センターが23日に行った調査では、内閣支持率は27%で、前回(5月6日)の40%、前々回(4月8日)の44%から急落した。森友・加計問題で政権批判が高まった17年7月の26%に次ぐ第2次安倍政権で史上2番目の低さである。不支持率は64%で前回の45%から跳ね上がった。

内閣支持率が下がっても自民党支持率はさほど下がらないという場合が少なくなくて、それは安倍首相がダメでも首をすげ替えれば自民党政権は続くという可能性を示唆しているのだが、今回は25%で、前回の30%、前々回の34%から大きく減って20%台に突入した。

新型コロナウイルスへの安倍政権の対応については、評価しないが59%(前回48%)、評価するが20%(同22%)、どちらともいえないが21%(同29%)で、評価しない人がかなりの勢いで増えている。黒川弘務=東京高検検事長が賭けマージャンで辞職したことについては「辞職は当然だ」が33%、「懲戒免職にすべきだ」が52%と、厳しい処分を求める声が強い。

他方、朝日新聞の23~24日の調査では、内閣支持率は29%。前回5月16~17日の33%からわずか1週間で4ポイント下がり、第2次安倍政権の発足以来の最低となった。これまでの最低は、森友・加計問題への批判が高まった18年3月と4月の31%だった。不支持率は52%で前回47%から5ポイント上がり、5割を超えた。

また自民党支持率は前回から4ポイント減の26%だった。

新型コロナウイルスに対する政府の対応を「評価しない」は57%にのぼり、「評価する」は30%だった。新型コロナ対応を通じて安倍首相に対する信頼感が「低くなった」人は48%と半数に迫り、「変わらない」は45%、「高くなった」は5%だった。PCRなどの検査体制の整備への政府の取り組みは「評価しない」59%、「評価する」25%。経済的な打撃を受けた人や企業への支援策も「評価しない」57%、「評価する」は32%だった。

また黒川検事長を定年延長させていたことについて、安倍首相の責任が「大きい」と答えた人は68%に達した。

こうして、コロナウイルス対応の迷走と黒川人事への執着が支持率急落の2大原因となっているらしいことが窺える。