元お天気お姉さんが警告。日本人の低すぎる地球温暖化への危機感

国連のグテーレス事務総長が「地球沸騰化の時代が到来」と発言するなど、世界で高まる異常気象への懸念。しかし我が国では未だ本格的な温暖化対策が取られているとは言い難い状況が続いています。このような現状を批判的に綴るのは、気象予報士として『ニュースステーション』のお天気キャスターを務めていた健康社会学者の河合薫さん。河合さんは自身のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で今回、日本と国際社会の「環境問題への意識」の大きすぎる温度差を取り上げるとともに、「京都議定書」採択地である日本の温暖化への危機感の無さを非難しています。

プロフィール河合薫かわいかおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

温暖化に危機感ありますか?考えてますか?カネでいいのか?

本州に接近した台風13号の影響で、千葉、茨城、福島の各県で線状降水帯が発生して記録的な豪雨となりました。茂原市では24時間降水量が379.5ミリに達し、観測史上1位に。千葉、茨城、福島の3県では「記録的短時間大雨情報」が計20回も出ました。

記録的大雨情報とは、1時間に100ミリ前後の数年に一度程度しか起こらないような猛烈な雨が観測された場合に気象台が発表する気象情報です。今回の豪雨を鑑みると「数年に一度」が、「毎年」になるのもそう遠くないように思います。

日本以外でも記録的豪雨は頻発していて、

  • 北アフリカのリビア、東部デルナ周辺で、10日~11日に暴風と大雨による大規模な洪水が起き、多数の死者が出ている。「死者は2,000人を超えた」との報道あり
  • 香港は台風11号の影響で、7日夜から8日にかけて記録的な豪雨に見舞われ、2人が死亡、100人余りが負傷
  • 中国では台風11号の影響で、4日間にわたって記録的豪雨が続いた
  • 米国一の乾燥地帯で年間の降水量平均56ミリほどのデスバレー国立公園に、豪雨が降り、地形が崩れて公園内の主要道路で舗装が破損し、路面ががれきに覆われたりするなどの被害が広がった

…などなど“記録的大雨”が相次いでいます。

繰り返し書いているとおり、温暖化とは極端な気象現象が頻発すること。それはつまり、ハワイやカナダ、さらにはギリシャでの大規模な山火事も、温暖化の影響が多分に考えらるってことです。

世界気象機関とEUの気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は6日、今年6~8月の世界の平均気温が観測史上最も高くなったと発表しました。報道によると、6~8月の世界の平均気温は16.77度で、平年を0.66度上回ったとされています。もっとも高かったのが、今年7月の平均気温16.95度で、観測史上最高を記録。8月は16.82度で、7月に次いで史上2番目に暑くなりました。

また、海面水温も過去に例のない高さが続いています。8月の平均水温は20.98度で、平年を0.55度上回り、過去最高です。南極の海氷の面積はこの時期としては記録的に小さく、平年を12%下回っているとのこと。

国連のグテーレス事務総長は「気候崩壊が始まった。まだ気候変動による最悪の混乱を避けることはできる。ただし、一刻の猶予もない」と危機感を示し、各国の指導者らに温暖化対策の加速を強く促しています。

日本でもさまざまな企業が温暖化対策に乗り出していますが、市民レベルでは「まだまだ意識が低い」としかいいようがありません。

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ

日本が耳を塞いではならない、インドネシア「ジョコ大統領の言葉」とは

9月4日から7日にかけてインドネシアのジャカルタで開催されたASEAN関連首脳会議について、日本の主なメディアの伝え方は今回もピンボケだったようです。議長国インドネシアのジョコ大統領による最終日のスピーチは、日本が耳を塞いではいけない内容だったと訴えるのは、多くの中国関連書を執筆している拓殖大学の富坂聰教授です。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、ASEAN諸国が重視するものと、嫌悪するものが何かを明確にし、「超大国間の対立の代理となってはいけない」と日本に向けているかのような発言について、分析を加えながら詳しく伝えています。

G20で見え始めた、中国が対米・西側先進国外交から距離を置き始めたという傾向

インドネシアで開かれていたASEAN(東南アジア諸国連合)の一連の首脳会議(ASEANサミット)が7日に閉幕し、世界の注目は次にインドで開催されるG20サミット(主要20か国の首脳会議)へと移った。

日本のメディアは例によってASEANサミットを「南シナ海やウクライナ情勢などをめぐる大国間の意見の隔たりは埋まらず課題を残した」とマイナスのトーンで総括したのだが果たしてそういう話だったのだろうか。

少なくともASEAN側は「ウクライナ情勢で各国の溝を埋めること」がメインテーマだったとは発信していない。南シナ海問題で性急な進展を求めていたわけでもない。彼らが中心に据えたのはあくまでも「成長の中心」であり、経済だった。ゆえに「難しい工程」だったが、「EAS(東アジア)首脳による『成長の中心』に関する共同声明で合意に至った」ことを、主催国・インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は成果として誇ったのである。

興味深かったのはジョコ大統領が最終日に「(世界には)安住の地が必要です。ASEANはその役割を果たすべく順調に進んでいいます」と、対立への嫌悪をあらためてはっきり示したことだ。南シナ海問題で中国がASEAN加盟各国から非難の的にされることを期待していた日本のメディアは関心を示さなかったが、重要な視点なので少し触れておこう。

ジョコ大統領は、まず域内の問題として「ASEANが国家間の対立を解消できなければ、ASEANが崩壊する。意見の相違を乗り越えられなければ崩壊する。ASEANは対立の流れに負けてはいけない」と呼び掛けた上で、世界の潮流について危機感をあらわにこう語ったのだ。「(ASEANは)「地政学的競争に加わってはいけない。ましてや超大国間の対立の代理となってはいけない」そして集まった首脳に向けて、「緊張を和らげ、新たな対立を生まないようにする責任は、すべての首脳が背負っている」と呼び掛けたのだ。

立派な内容で、西側先進各国には耳の痛い話ではないだろうか。ASEAN加盟各国が意識するように「成長の中心」はアジアに移りつつある。それを確たるものにするために必要なのは安定であり、対立ではない。

こうしたASEANの姿勢は、日本がアメリカの意向を受けて立ち上げた、中国排除のための経済連携の枠組み「IPEF」が東京で始動したときからはっきりしている。マレーシアのマハティール・ビン・モハマド元首相やシンガポールのリー・シェンロン首相が日本に厳しい発言をして帰ったことはこのメルマガでも取り上げた。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

会社が倒産しても、経営者の自宅や従業員の雇用を守ることは可能なのか?

経営が行き詰まって「倒産」を選ぶ企業は後を絶ちませんが、その「倒産」の種類にも近年、少しづつ変化が見られるようです。メルマガ『倒産危機は自力で乗り越えられる!』 by 吉田猫次郎』の著者で事業再生コンサルタント、作家、CTP認定事業再生士の顔を持つ吉田猫次郎さんは、以前は「法的整理」が大半を占めていたが、昨今の倒産手続きでは「私的整理」を選ぶ会社が増えていると語ります。今と昔では一体どう違うのか、具体的な例をあげながら判りやすく説明しています。

倒産の種類~近年は私的整理が増加

つい10年ほど前までは、法的整理が大多数を占めていましたが、昨今では、私的整理を活用した倒産手続きが増えています。

【昔】

  • まずはリストラやリスケ、資産処分等によって生き残りを図る
  • それでもダメなら再生型の法的手続き(和議、民事再生など)
  • それもダメなら破産

【今】

  • まずはリストラやリスケ、資産処分等によって生き残りを図る
  • それでもダメなら中小企業活性化協議会等を活用した私的整理
  • 第二会社方式やM&Aも絡めて、数々の手法を組み合わせる
  • 最後に、GoodとBad、つまり事業と負債を切り離すことができたら、負債の部分を、何らかの方法で清算する。
  • 何らかの方法とはすなわち、特別清算、破産、合意を得た上での債権放棄など
  • 経営者個人の連帯保証も、できるだけ破産せず、経営者保証ガイドラインの活用などを検討し、それがダメなら話し合いによる減免交渉、それもダメなら最後に個人破産など

このように、ぞれぞれの解決ツールを自由に組み合わせることができ、選択肢が大幅に増えてきました。

再生に強い弁護士さんも、よく、「最近は私的整理が増えた」と仰っています。法的整理をするとしても、法的整理ひとつに絞らず、さまざまな方法と組み合わせることにより、経営者の自宅を守ったり、従業員の雇用を守れる可能性が増えてきました。

ただ、これらは素人判断では実行できません。実行どころか、その方法論にたどりつくことも困難でしょう。よって、専門家への相談が不可欠です。

専門家とは、

  • 再生に強い弁護士
  • 各都道府県にある中小企業活性化協議会
  • 事業再生コンサルタント

この3つが主でしょう。できれば3つとも相談に行ったほうがいいと思います。

(メルマガ『『倒産危機は自力で乗り越えられる!』 by 吉田次郎』2023年9月10日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

この記事の著者・吉田猫次郎さんのメルマガ

 

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毎日不機嫌な同僚と“事なかれ主義”の上司。職場環境を改善する方法は?

毎日のように不機嫌で、ネガティブなひとりごとが多く、スルーしていると「無視されちゃった」などの不満をぶつけてくるやっかいな年上の同僚。上司はとりあってくれず、自分に協調性がないと見られているかも…との悩みに答えるのは、メルマガ『公認心理師永藤かおるの「勇気の処方箋」―それってアドラー的にどうなのよ―』著者で、公認心理師の永藤さん。職場に赤ちゃんのような人がいてはマイナスしかないと、上司がダメならその上司を巻き込んで“真剣に”相談することを勧めています。

ちょっと御相談がありまして:不機嫌な人が近くにいる

皆様からお寄せいただいたご相談や質問にお答えしたり、一緒に考えたりしていきます。

Question

shitumon

30代会社員です。同僚に、常に不機嫌さをふりまく先輩がいます。彼女は私の前の席なのですが、朝からずっと何かしらネガティブなひとりごとを言っていて、私が仕事に集中しているときでもお構いなしです。

そしてときどき、「あ、また無視されちゃった。私うざいもんね」とイヤミのように言います。先日は、朝から具合が悪いと言い出し、ずっと「なんか気持ち悪い」とか、「力が入らない」と言い続けているので、「具合が悪いんだったら時間休取って病院行くか、午後休取って帰った方がいいんじゃないですか?」と言ったら、急にシクシク泣き出し、立ち上がって隣の部署に行き、後輩女子に慰められていました。

外の方が見たら、私が冷たく見えると思います。でも、私は彼女のお守りのために会社に行っているのではありません。事なかれ主義の上司に話しても、「うまくやってよ」というだけです。

私は協調性がないとみなされるのでしょうか。なんだか腑に落ちません。

【永藤より愛をこめて】

お疲れ様です。最初に一言申し上げておきますね。あなたは悪くありません、ちっとも。個人的な意見だし、過激に思われる方も一定数いらっしゃると思いますが、ワタクシとしては、「ネガティブな感情や不機嫌さをところかまわずふりまく大人は赤ん坊と同じ」だと認識しています。

私たちは人間ですので、様々な感情をもちます。嫌なこと、不快なこと、悲しいことがあったらネガティブな感情をもつのは当然のこと。どんな感情であれ、その感情の発露自体は悪いことではありません。でも、それは、そのネガティブな感情を四方八方に垂れ流しにしてもいい、という理由にはなりません。

人はネガティブな感情に引っ張られます。なので、職場に一人でもネガティブさをまき散らす人がいたら、それは周囲に伝染し、士気を下げます。不機嫌な人やネガティブな人と一緒に働きたいという人はいません。

不機嫌さをふりまく人が上司や先輩として存在するチームは、生産性がドンっと下がります。なぜなら、その人の機嫌を気にしながら働く、というのは、通常の業務にプラスして精神的な負担を過剰に抱えることになり、本来のパフォーマンスの発揮の大きな阻害要因になるのです。

この記事の著者・永藤かおるさんのメルマガ

カリスマ稲盛和夫氏が当初から掲げた『社員の幸せファースト』『全員参加経営』の素晴らしさ

京セラの創業者で、経営破綻したJAL再生の立役者でもあった稲盛和夫名誉会長(90)が2022年8月24日、京都市内の自宅で老衰のため死去しました。稲盛氏は1955年、鹿児島県立大学を卒業後、京都の碍子製造会社「松風工業」に就職。そこでファインセラミックスの将来性に気づき、1959年に「京都セラミック」を創業、一代で世界的な企業「京セラ」に成長させるなど、日本を代表するカリスマ経営者として知られています。稲盛氏の経営哲学は多くの経営者やサラリーマンに愛されましたが、稲盛氏の薫陶を受けてきた2人が実体験から掴んだ稲盛哲学の神髄、人生・仕事を発展させる極意について語り合った内容を、無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』よりご紹介します。

やる気を引き出す全員参加型経営

京セラやKDDIを一代で世界的企業に育て上げたのみならず、不可能といわれた日本航空(JAL)の再建を3年弱で成し遂げた稀代の名経営者、故・稲盛和夫氏。

それぞれ50年と30年、稲盛氏の薫陶を受けてきた石田昭夫さんと大田嘉仁さんが語り合う、実体験から掴んだ稲盛哲学の神髄、人生・仕事を発展させる極意とは──。

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石田 「大田さんは、稲盛さんから受けた教えの中でいまも特に大事にしていることはありますか」

大田 「ある時、稲盛さんが『尽くすから尽くされる』という言葉などを紙に書いて渡してくださったのですが、これは『利他の心』の実践をとても分かりやすく教えていると思います。

つまり、まず自分が尽くすからこそ、相手に尽くしてもらえるのであって、その逆はないということですね」

石田 「まず自分から尽くせと」

大田 「会社でも、なぜうちの社員は愛社精神がないんだ、困った時に協力してくれないんだと嘆いている経営者がいますが、それは日頃から社員に尽くしていない、社員を大事にしていないからですよ。

その意味では、米ギャラップ社の調査で、日本企業における『熱意溢れる社員』の割合はたったの5パーセントしかいないという結果が出ていることは大問題だと思います。これは調査した147か国中、最低の数字です」

石田 「本当に由々しき状況です。確かに最近の日本企業、日本人を見ていると、夢や希望があまり感じられませんし、自分の会社をよくしようという愛社精神が非常に希薄になっていると感じます」

大田 「日本の経営者がいかに社員を蔑ろにしてきたか、自分の地位や保身ばかりを考えてきたか、その結果が現れているのだと思います。

かつての日本的経営では、上司はいつも夢を語り、部下の面倒をよく見て、元気のない部下を飲みに連れて行ったり、自宅に呼んだり、家族の心配までしてくれていた。

そうすることで、帰属意識も愛社精神も、モチベーションも高まっていったのだと思います。

しかし、近年では、一方的な合理化や短期的な成果主義の導入、非正規社員の増加などによって、どんどん人間関係がドライになり、一体感が希薄になってきているように感じます。

稲盛さんは経営理念に『全従業員の物心両面の幸福を追求する』を掲げ、当初から『社員の幸せファースト』『全員参加経営』を追求していました。

トップダウンで会社を引っ張っていくイメージが強い稲盛さんですが、実際は『自分で考えるからいい仕事ができるんだ』と、社員の自主性を尊重し、社員が自分で真剣に考え、どうしてもやりたいという提案であればほぼ認めていました。それが、社員のモチベーションや達成感に繋がっていたんですね」

image by: Science History Institute, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

『VIVANT』続編は“あっても数年先”と業界で囁かれる理由。原因は堺雅人の「円満退社ではない独立」か

17日に最終回を迎えるTBS系の大人気ドラマ『VIVANT』ですが、早くも続編や映画化を期待するファンの声が多くあがっています。しかし、関係者の間では「早くても数年先では?」という噂があがっていると語るのは芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さん。その理由に、前事務所からの「円満ではない独立」があるとし、堺雅人の姿は「しばらくお預けでは」との見方を紹介しています。

絶好調『VIVANT』後の堺雅人と“役者・二宮和也”

『女性セブン』が『VIVANT』で絶好調な堺雅人ファミリーの内情をリポートしています。

前半にドラマの裏側や秘話で盛り上げ、微妙に『ラグビーワールドカップフランス大会2023』の試合終了を待つか待たないかのタイミングでドラマがスタートした9月10日の『VIVANT』。

『ラグビー~』日本vsチリ戦の裏で、前半の緊急生放送特番は11.9%、ドラマは番組最高タイの視聴率14.9%を記録したことは番組関係者が胸を張れる結果だったでしょう(視聴率はビデオリサーチ社調べ、関東地区)。

もし裏で『ラグビー~』が無かったら…と考えると、武者震いのようなものを感じてしまいます。

ちなみに嘘かホントか、番組ディレクターの福澤克雄氏は『ラグビー~』を観戦していたと話していました。

慶応大学ラグビー部出身としては難しい選択だったでしょうね。

さて、『VIVANT』主演の堺雅人は、一部テレビ関係者の間から昨年3月の単発ドラマ『ダマせない男』の低視聴率(6%強)から“賞味期限切れ”の声も囁かれていたのですが、しっかりとした脚本と演出家、そして脇を固める強者揃いの役者たちが彼を“料理”すれば、まだまだ健在だと証明してくれました。

一部メディアでは“続編決定”とか“続編示唆”とも言われている『VIVANT』ですが、関係者の間では“製作されたとしても数年先”という声がもっぱらです。

その理由について尋ねると“前所属事務所を円満退社しての独立ではなかったから”という声が多く聞かれました。

前所属事務所と付き合いの深いテレビ局が“忖度”して、堺のキャスティングを控えるのではないかと分析するのです。

冒頭の『女性セブン』にはー

“俳優業は浮き沈みのある仕事。いつ仕事がなくなるかわからないのがこの業界”

“(妻の)菅野美穂さんはもともと倹約家で海外旅行はエコノミー、投資などには手を出さず、コツコツ貯蓄するタイプ”

とありました。

私はこれで堺が、『リーガル・ハイ』『半沢直樹』『VIVANT』のような作品に出会えるまではおとなしくしているのでは…と読んだのですが、皆さんはどう思われますでしょうか。

マーケティングのプロが解説。なぜ「コラボ書店」は集客で大成功したのか?

アマゾンの台頭や本離れの影響で、大打撃を受けているとされる実店舗型書店。そのような状況を尻目に、堅実な業績を上げているリアル店舗が九州地区に存在することをご存知でしょうか。今回のメルマガ『理央 周の売れる仕組み創造ラボ【Marketing Report】』ではMBAホルダーの理央 周さんが、そんな企業の顧客に響くプロモーションを紹介。さらにそこから学べる「今必要なマーケティングの姿」を解説しています。

AI時代のリアル書店はどんな打ち手が必要か?コラボ書店に学ぶ自社ビジネスの定義の重要性

先日、日経新聞(23年9月4日)に、「コラボ書店、にぎわい増刷」という記事がありました。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)のフランチャイジーとして、25店舗を運営するニューコ・ワン(熊本市)の事例です。記事によると、

電子書籍の浸透や動画など競合コンテンツの台頭を受け、書店数は約20年間でほぼ半減。書店ゼロの自治体も26%に達した。逆風が続くなか、消費者が気軽に立ち寄れる強みを生かし、本+αの経営スタイルを築こうとしている。

 

「いらっしゃいませ、チーズはいかがですか」。7月、宮崎県高鍋町にある「TSUTAYAたかなべ店」に、明るい声が響いた。声の主は地元の高鍋農業高校の生徒たち。約1カ月間かけて手作りしたチーズなど乳製品の販売会を開催した。

 

あっという間に店内には長蛇の列ができ、チーズ約150個、ヨーグルト約200個がほぼ完売。近くに住む甲斐愛さん(44)は「おいしかったので、並び直して追加購入しちゃった」と話す。

とのことです。

このところ、ECの浸透や本離れが進んでいて、苦戦していると言われているリアル書店。

書店業界は、どんな打手を打てばいいのか、そのために何を事前に準備すべきか、というマーケティングについて、考えていきましょう。

まずは、現状のリアル書店の問題点について、いくつかリストアップしてみます。

  1. 顧客・訪問者数の減少:オンラインショッピングの普及で、店に足を運ぶ人が減っています
  2. 売り上げの減少:電子書籍やオーディオブックの台頭で、紙の本の売り上げが減っています
  3. 店舗運営コスト:家賃や人件費が上がる一方で、収益は減っています

このような問題の背景には、

  • デジタル化の進行:人々が手軽に情報やエンターテイメントを得られるようになった
  • 便利なオンラインショッピング:家から一歩も出ずに購入できる
  • コンビニやスーパーでも書籍を買える:書店専門でなくても本は手に入る

といった、自社を取り巻く環境の変化に、大きく影響されていることが見えて取れます。

これまで多くの書店は、集客するために、著名な作家のサイン会や読書会などの、イベントを開催したり、オンラインと連携させ、WebサイトやSNSでのプロモーションを実施したり、「書籍を売る」ための販売促進を行ってきました。

これ以外にも、カフェを併設し、長居を促したり、SNSでの読書感想コンテストを実施したりもしています。

また、ポイントが貯まる、メンバーシップサービスの導入で、顧客サービスを充実させたりもしています。

これらのイベントは、古くからの顧客や、著者のファンにとって、とてもありがたいイベントです。

一方で、書店に馴染みのない顧客や、新規顧客には、なかなか到達のしづらい、販売促進になります。

なぜなら、自社を“本を売るための場所”と定義している上でのプロモーションなので、書店から離れた顧客や、今は書店の良さを知らない顧客には、響かないからです。

この記事の著者・理央 周さんのメルマガ

スキー場でOLが出会った運命のお相手は「もつ煮込み定食」だった!?

スキーを楽しんでいたOLがスキー場で出会った運命の相手。それは…「もつ煮込み定食」でした。今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者、佐藤きよあきさんが紹介するのは、行列のできるもつ煮込み定食専門店を作った一人の女性のお話です。

夢を追う若き女性が、ビジネスとして選んだのは「もつ煮込み定食」

スキーを楽しむあるOLが、ある日スキー場で「もつ煮込み」と出逢いました。

その美味しさに感動した彼女は、各地のもつ煮込みを食べ歩くように。

やがて、その想いは強くなり、自分で作ったもつ煮込みをみんなに食べてもらいたいと考えるようになり、「もつ煮込み定食」の専門店を開業。

その味が口コミで評判になり、行列のできる人気店へ。

そして、ネットやマスコミにも取り上げられる存在になりました。

このような書き出しをすると、繁盛店の裏に隠された、長年の苦労物語があるようですが、実は、この女性の天才的なビジネスセンスによって、計算し尽くされた、短期間のサクセスストーリーなのです。

神奈川県愛川町。工業団地であるこの地に、「もつ煮込み」という大きな看板を掲げたお店「もつ乃」があります。

2022年にオープンした、店主ひとりで営む、セルフサービスの「もつ煮込み定食」のお店。

メインメニューは、「もつ煮込み定食」の味噌と醤油。そして、もつカレー。

数種類の卵焼きと数種類の漬物があるだけ。

券売機で食券を買い、トレーを持って、もつ煮込みとご飯、味噌汁、卵焼き、好きな漬物を受け取り、席に着きます。

店主ひとりでお店をまわすので、もっとも効率の良いやり方です。

営業は午前10時45分からで、もつが無くなり次第終了。

短時間の営業ですが、1日100食を売り上げています。

今後50年間で気温も湿度も上昇し続けると、地球には誰も住めなくなる

「昔はこんなに暑くなかったのに」今年の夏もそんな声が全国各地で聞かれましたよね。今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で紹介する本は、気候変動が起きたあとの近未来を予測した、とても興味深い一冊です。

これは必読⇒『気候崩壊後の人類大移動』

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気候崩壊後の人類大移動

ガイア・ヴィンス・著 小坂恵理・訳 河出書房新社

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、『ネイチャー』『ニューサイエンティスト』などでシニア・エディターを務めたサイエンス・ライターのガイア・ヴィンス氏が、気候変動後の世界を予測した一冊。

オビを見ると、まるでタイトルのように書かれている「10億人規模の移住を迫られる近未来」という衝撃のメッセージが目に入り、思わず手に取ってしまいましたが、これ、タイトルじゃないんですね。

本書には、これまで繁栄していた地域が気候変動によって住めなくなり、人類が大移動を余儀なくされる近未来が描かれています。

「今後50年間で気温も湿度も上昇し続ければ、もはや地球の広大な地域が、35億の人類にとって住めない場所になる」というのだから、驚きますね。

なかでも要注意は、火事、猛暑、干ばつ、洪水の4つで、これからの数十年間、アメリカではすべての国立公園で火災が発生すると述べられています。

気候変動に伴う食料問題も無視できません。

本書では、気候変動に伴い、どの地域でどんな食料リスクが発生するのかが述べられています。

今後、どこに住めば安全や食料が約束されるのか、見定める良いヒントとなるでしょう。

温暖化によって有望になる地域の話題も、見逃せません。

アメリカのアラスカ州、グリーンランドのヌークやカナダのチャーチル、アイスランド南東部の港町ホプンなどは、特に注目のようです。

環境問題や今後の政策課題、ビジネスチャンスまでが見えてくる本で、科学者や政治家はもちろん、ビジネスパーソンにも広くおすすめできる内容です。