世界が注目。韓国陸上界の生ける伝説・禹相赫が語った『覚悟』とは

走り高跳びの世界ランキング1位にのしあがった韓国陸上のリビングレジェンド。スマイルジャンパーという愛称を持つほどに笑顔の耐えない禹相赫は、世界最高の選手だけが出場する大会を控え、何を思うのでしょうか。韓国在住歴30年を超える日本人著者がメルマガ『キムチパワー』の中で彼について詳しく紹介しています。

韓国陸上の生ける伝説_禹相赫

最近韓国の陸上界で話題なのが「スマイルジャンパー」という愛称をもつ禹相赫(ウ・サンヒョク、26)だ。

韓国陸上の生きた伝説に生まれ変わった禹相赫=国軍体育部隊=が、「夢の舞台」2022年世界陸上ダイヤモンドリーグ大会を控え、「テレビ、ユーチューブだけで見ていた試合に出場できるので、毎日夢じゃないのかと思う」とし、「とてもわくわくしている。コンディション調節をしっかりしてプレーしたい」と話した。

笑顔を振りまくスタイルから「スマイルジャンパー」という愛称で親しまれている禹相赫は、8月3日、ソウル松坡区(ソンパグ)オリンピックパークテルで開かれた大韓陸上連盟の「世界陸上選手権大会メダル獲得褒賞金授与式および世界ダイヤモンドファイナル大会出征式」に参加し、大会を控えた覚悟を明らかにした。

連盟は先月、米オレゴン州ユジンで開かれた2022世界屋外陸上選手権大会の男子走り高跳びで2m35cmを飛び、韓国陸上史上最高成績の銀メダルを獲得した禹相赫に褒賞金5000万ウォン(約508万円)を授与した。

禹相赫を発掘したユン・ジョンヒョン大田陸上連盟事務局長に250万ウォン(約25万4,000円)を支給した。このあたり、韓国らしくておもしろいところだ。ちなみに世界記録は、ハビエル・ソトマヨルの2m45cm(1993年)である。

禹相赫は昨年東京五輪4位、今年世界室内選手権優勝など国際大会を行うたびに褒賞金を受け取った

賞金と褒賞金をどのように使っているのかという質問に「軍人の身分なので使う所がなくて貯蓄している」と笑いながら答え「賞金をたくさんもらって満足です。さらに気持ちを引き締めて熱心にやろうと思う」と述べた。

暴露系ユーチューバーで参議院議員。ガーシーって一体何者なの?

暴露系ユーチューバーとして話題となり、参議院選挙に出馬、当選を果たしたガーシーこと東谷義和氏。突如現れた彼は、一体何者なのでしょうか。今回のメルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』では、著者である本のソムリエさんが彼の今までの軌跡を語った一冊を紹介しています。

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【一日一冊】死なばもろとも ガーシー(東谷義和)

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死なばもろとも

ガーシー(東谷義和) 著/幻冬舎

ガーシー(東谷義和)って何者?と手にした一冊です。ギャンブルで数億円を失い、友人からの数千万円の借金も溶かしてしまい、さらに韓国人俳優と会わせると約束して女の子から集めた数千万円もギャンブルに使ってしまったという。

カネがない!絶望して自殺を覚悟して雪山に出かけると、山は雪解けしていて死ねなかった。死を覚悟して死ねなかったガーシーはひろゆきや、カルロス・ゴーンと同じように海外逃亡することにしたのです。

そして海外の逃亡先で、これまでに経験した芸能界の闇を暴露する「ガーシーチャンネル」をYouTubeで発信し100万人以上の読者登録で、カネを稼いで借金を返すつもりらしい。

実はガーシーの父もギャンブルの借金苦で自殺しているのです。どんな家系やねん!ギャンブルをしているときのヒリヒリ感が忘れられないのだというのです。

ひろゆきには総額で30億円もの損害賠償金支払いの判決が下ったらしい。しかし、ひろゆきは一切払わず、フランスでのほほんと暮らしている(p218)

ガーシーの人生は水商売からはじまっています。

未成年時代はナンパが好きで、ナンパしたかわいい子を、カネ持ちの社長のところへ連れて行って5~10万円もらっていた。20代は、女の子をソープランドやファッションヘルスに送りこみ、報酬をもらっていたというのです。

ガーシーはアテンダー(紹介者)と表現していますが、要はナンパした女の子のリストがあり、口が固く、かわいくて、すぐにセックスさせてくれる女の子を紹介してくれるのです。かわいい女の子を物のように表現していることに、違和感を感じました。

スシロー、純利益8割減でひとり負け。客足遠のき大幅下方修正、まだまだ燻る炎上の火種

6月には「おとり広告で」景品表示法で再発防止命令、7月には生ビールの半額キャンペーンでの品切れで炎上した回転寿司チェーン「スシロー」が22年9月期の予想純利益を大幅に下方修正した。回転寿司業界でまさかのひとり負け状態。客の信頼を裏切ったスシローはこのまま失速していくのだろうか?

失った信用は大きすぎた?スシローの業績悪化

スシローを運営するFOOD&LIFE COMPANIES(F&LC)は4日、2022年9月期の連結純利益を従来予想の87億円から30億円と大幅に下方修正した。

6月には昨年9月から12月に販売されたウニやカニなどのメニューが、実際には約600店舗で9割も提供できなかったのにCMを継続していたことで、「おとり広告」として公正取引委員会から措置命令を受けたスシロー。

その後も「生ビール半額キャンペーン」の展示物を誤って前倒しで掲示し、半額だと思って飲んだ客に通常の価格を払わせたことで炎上した。

コロナ第6波が収束後は、軒並み大手回転寿司チェーンは回復基調にあり、ほとんどの会社が、前年度を上回る売上げだったが、「スシロー」だけは騒動が持ち上がった6月期からは前年度より売上げが下がり、ひとり負けの状態が続いている。

「くら寿司」は店長の焼身自殺でブラックな体質が明らかになり、「かっぱ寿司」寿司全皿半額キャンペーンで長蛇の列を作り、いずれも炎上した。

同じ炎上にしても、「スシロー」の場合は消費者を裏切っていることから、大きなダメージを受けることになったようだ。

措置命令を受け、F&LCの社外取締役や外部弁護士の調査報告書によると、企業体質に問題があり、「消費者に対する配慮を欠き、売上げを偏重する傾向があった」「コンプライアンス上の問題を上司に進言しにくい企業風土があった」と指摘している。

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おとり広告は改善したが再びやらかす可能性も?

8月になってスシローは「100円祭り第二弾」を展開中。8月3日から9日まで行われる「いくら二貫」は1週間で200万食を販売予定で、今のところ全店舗売り切れることなく販売されそうだ。供給可能な商品を広告にしており、「おとり広告」の面では改善されているとみえる。

しかし、スシローは10月には全メニューを一皿120から150円にする値上げに踏み切ると。信頼回復もなしえないままの値上げが消費者に受け入れられるのだろうか。

「大阪王将」の炎上騒ぎ同様、飲食チェーンの経営は数字だけでなく、全方向のコンプライアンスにもバランスよく気を配ることが必要だといえそうだ。

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株価も急落したスシローだが、下方修正発表の翌日にはなぜか持ち直した。株価が一番下がったときが買いのチャンスであり、「スシロー」はまだ持ち直す可能性があると予測している投資家が多いのかもしれない。

ヤクザ、右翼、統一教会。反社勢力を利用し続けてきた自民党の自業自得

旧統一教会と所属議員との浅からぬ関係が次々と明らかになり、国民から大きな批判を浴びている自民党。しかし党本部からも関係が取り沙汰されている代議士からも、悪びれる様子は微塵も伝わってこないのが現状です。なぜ自民党と国民の感情との間にここまでの乖離があるのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、自民党の「裏面史」を紐解きつつその理由を解説。さらに岸田首相の当問題を巡る一連の対応を批判するとともに、今こそ党総裁として強いリーダーシップを示すべきとの率直な意見を記しています。

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反社会的集団を利用してきた自民党の裏面史

次々と、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と関わり合った政治家の具体事例が明るみに出ている。関連団体のイベントに出席したり祝電を送った国会議員がこれだけいますと先手を打って発表した日本維新の会や立憲民主党のケースもあるが、教会との深い関係を漂わせるのは、圧倒的に自民党だ。

平井卓也衆院議員は昨夏、地元・香川で開催されたUPF(天宙平和連合)のイベント「ピースロード」で、実行委員長をつとめた。武田良太衆院議員と山本朋広衆院議員は17年2月、UPFが開いた「世界平和国会議員連合」の総会に出席、韓鶴子総裁から「それぞれ自分の国の氏族メシアになってください」とご託宣を受けた。

ほかにも、細田博之衆院議長、逢沢一郎衆院議員、萩生田光一衆院議員、江島潔参院議員、岸信夫防衛相、二之湯智国家公安委員長、末松信介文部科学相…と数え上げればきりがない。

それでも「統一教会と自民党には、組織的関係はない。個別の調査はしない」と茂木幹事長は言う。

党執行部の決定や承認を経て統一教会となんらかの関係を取り結ぶことを「組織的関係」というのなら、むろんないだろう。自民党の政治には昔からオモテとウラがあり、統一教会はウラの担当だ。統一教会の組織票を自民党が割り振っていたとしたら、それはウラの動きといえよう。

統一教会票といっても、せいぜい10万票ていどとみられる。だが、この票の強みは教会本部の号令一下、確実に決められた候補者に流すことができるところだ。その割り振りを安倍元首相がしていたという疑惑があるが、ここへきて重大な証言が飛び出した。

統一教会のイベントに2020年から3度参加した伊達忠一前参院議長は、HTB北海道テレビの取材に対し「選挙でお世話になったお礼」と、参加の目的を明かしたうえで、安倍元首相と統一教会の関係について次のように語ったのだ。

「宮島喜文。長野から出てる。これを前回(2016年の参院選)で『どうだろう?』と安倍さんが(聞いて)、『統一教会に頼んでちょっと(票が)足りないんだウチが』と言ったら、『わかりました、そしたらちょっと頼んでアレ(支援)しましょう』ということで」

「今回(今年7月の参院選)は安倍さんは『悪いけど勘弁してくれ』と。『井上(義行氏)をアレ(支援)するんだ』という話になって、宮島は辞退したんですよ」

伊達氏が同じ臨床検査技師出身であることから肩入れした全国比例候補、宮島喜文氏(前参院議員)への統一教会票の割り振りをめぐる、安倍元首相との生々しいやり取りである。どうやら、安倍氏に頼めば教会票を動かせると伊達氏は認識していたようだ。

16年の参院選では、安倍氏が教会票を回してくれたので宮島氏が当選、今年の選挙ではその分を井上義行氏に割り振ることになったため、宮島氏は出馬を断念したということらしい。

安倍氏の意向しだいで票の行き先を変えられるというのは、どうみても尋常な関係ではない。安倍事務所には、統一教会の関係者が出入りしていたとも聞く。

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打ち砕かれたプーチンの野望。ロシアの軍事的完封に成功した欧米

2月24日の侵攻開始以来5ヶ月以上に渡り、ウクライナで侵略行為を続けるプーチン大統領。西側諸国はロシアに対して厳しい経済制裁を科していますが、エネルギー問題などで揺さぶりをかけられているEU各国が早期停戦を望んでいるとの声も聞かれます。しかし、欧州が停戦を急ぐのはエネルギー供給不安が原因ではない、とするのは立命館大学政策科学部教授で政治学者の上久保誠人さん。上久保さんは今回、EU各国に戦争を継続する意義がなくなった理由と、ウクライナの徹底抗戦と領土の回復について、日本がもっとも強く支持すべき訳を解説しています。

プロフィール:上久保誠人(かみくぼ・まさと)
立命館大学政策科学部教授。1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。

NATO拡大の完成により、ロシアは既に負けた

ロシアがウクライナに軍事侵攻してから5か月が経った。ロシアが、東部ドンバス地域ルガンスク州、ドネツク州の完全掌握を目指して攻勢を強めている。また、東部2州にとどまらず、南部など周辺地域の掌握も視野に入れることを表明した。さらに、東部の占領地域併合の正当化のために「住民投票」を実施する動きを本格化させるとも発表している。

ロシアは、欧米の経済制裁に対抗し、外交でも攻勢を強めている。ロシアは、中国、インド、ブラジル、南アフリカとともに新興5か国(BRICS)首脳会談を開催した。会議では、習近平中国国家主席が米欧主導の経済制裁に同調しないことをあらためて示した。

また、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、イランのイブラーヒーム・ライーシー大統領、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領の3首脳はイラン・テヘランで「第7回アスタナ和平プロセスサミット」を開催した。

シリアの最近の状況やテロ対策強化について意見交換を行うことが目的だったが、トルコが「いかなる口実の下でも東ユーフラテス地域に米軍が存在することは正当化できず、その地域から撤退すべき」と主張するなど、米国への批判を強める会談となった。

ロシアは、BRICSや中東など、欧米が弱い多国間枠組みを活用し、その背景にいる対ロ制裁に慎重な中東やアジア、南米などの国々への影響力を強化することで、欧米に対抗する思惑があると考えられる。

一方、ロシアのウクライナ軍事侵攻が始まって以降、ロシアからの石油・ガスパイプラインに依存していない米英を中心に、欧米諸国は一枚岩となってロシアに経済制裁を科してきた。例えば、欧州連合(EU)は、ロシアからの石油の輸入を年内に92%減らすほか、ロシア銀行最大手のズベルバンクを国際的な資金決済網「国際銀行間通信協会(SWIFT)」から排除することを決めている。

その欧米諸国の間に、不協和音が生じている。ロシアが、欧州へのエネルギー供給を大幅に削減したからだ。例えば、ロシア国営エネルギー会社ガスプロムが、ドイツにつながる「ノルドストリーム1」パイプラインの流量を半分に減らし、輸送能力のわずか20%にすると発表した。そのため、今冬に欧州で深刻な天然ガス不足を引き起こす懸念が出て、欧米諸国に動揺が走っているのだ。

対中韓でも露呈。日本人の「ケンカ嫌い」が外交の弱点になる理由

しばしば「外交オンチ」と揶揄される日本ですが、それは私たちの国民性に起因する可能性が高いようです。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では起業家で大学教授でもある大澤さんが、米国の有力誌に掲載されたウクライナ戦争を巡る論文を紹介しつつ、欧米では「戦争も交渉の一形態」とみなしている実態を紹介。その上で、日本人の「けんか嫌い」が外交における弱点になっていると指摘するとともに、「柔軟かつ緻密に計算された喧嘩をする」という発想の重要さを訴えています。

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外交ゲームとしてのウクライナ戦争

ウクライナ戦争が長期化しています。

ゼレンスキー大統領は西側にさらに多くの支援、武器の供与を求めていますが、西側は必ずしも要望に応じていません。

7月29日に米国の有力な外交専門誌フォーリンアフェアーズに「ウクライナにおけるエスカレーションのパラドックス」というオースティン・カーソン氏の論文が掲載されています。

The Paradoxes of Escalation in Ukraine

学ぶ点があります。抜粋紹介しましょう。

ロシアがウクライナに侵攻して以来、戦争の境界に関するパラドックスが浮かび上がってきた。

 

欧米諸国は、ウクライナ戦争においてある種の関与を慎重に避けている。それは、それがモスクワとの戦争をさらに誘発することを恐れてのことだ。

 

ウクライナでは、西側諸国がロシア軍を直接攻撃していないことと、各当事者がウクライナ領内での活動を限定していることの2点が、最も重要な境界線として明確である。

 

またNATOは、航空機の提供や義勇軍の組織化など、この制限の範囲内で行える関与でも、モスクワが挑発的と見なす可能性があるため控えている。

 

NATO、ロシア、ウクライナの3者がどの境界線を尊重するかしないかをめぐる複雑さは、限定戦争のルールが厄介であることを反映している。

 

境界は、歴史、地理、そしてさまざまな種類の戦時行為に影響される。双方は相手が何を許容するかを見極め、何がフェアなゲームで何がそうでないかの共通理解に収束する。

 

紛争を限定的なものにするためには、西側諸国が賢明に行ってきたように、戦争当事者は互いの境界線を徐々に試していく必要がある。

 

NATOは、西側の動きに対するロシアの反応を注意深く観察することで、ロシアのレッドラインを見極めながら、今後も緩やかなペースで関与を強めていくべきだろう。

解説

西側NATOのウクライナへの軍事支援がどの程度までなら「支援」とみなされ、どこから「ロシアの直接の敵」とみなされるのかは難しい問題です。

確かに言えることは、西側もロシアもお互いを「直接の敵」とした戦争にはしたくないという事です。NATOとロシアの全面戦争はまさに第三次世界大戦となるからです。

日本では「戦争は外交の失敗である」という言葉が有名ですが、欧米ではクラウゼヴィッツの「戦争は政治(外交)の延長である」の方が一般に介しています。

日本は我慢に我慢を重ねて、一挙に爆発する(戦争する)、パターンがあります。戦争が始まったら、あとは勝つか負けるかだけです。竹やりでも突っ込んでいきます。

そのあたり戦争を見る視点においても意識の差を感じます。

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武田邦彦氏が指摘。マスコミが垂れ流す「節約は良いこと」のウソ

テレビを始めとするマスコミが大好きな「節約術」の企画。お金をいかに使い惜しみ、手元に残すかの手ほどきをしています。この「節約は良いこと」であるかのように伝える風潮に疑問を投げかけるのは、中部大学元教授の武田邦彦さんです。今回のメルマガ『武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』』では、節約を推進する一方で「経済成長」を求める矛盾を指摘。「断捨離」などについてもその実は捨てることで新たな「消費」を促しているものが多く、マスコミは自己矛盾を気にせず、「事実」を伝えるより儲けが大切なだけと呆れています。

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「節約は良いこと」がウソだとどれだけの国民が知っているだろうか

最近のマスコミがもっとも大切にしている報道規範は驚くべきことに、「事実を伝える」のではなく、「良い子と思われたい」ということのように思う。これは日本ばかりではなく、アメリカを含めた全世界がそうなので、マスコミが事実を伝えるより視聴率やお金を大切としているのだろう。情けない社会だ。

でも、社会のコンセンサスになっている「環境を守るのは良い子」というのは具体的にはどういうことだろうか?まず第一に「節約する」ということだ。なぜ「節約」すると良い子になるのか、どうしたら「節約」できるのかなどは関係ない。なんとなく現代社会では「消費」は悪いことで「節約」は良いことと決まっているように報道する。

まず、節約はできるのだろうか?新聞の経済面に目を向けると、「生産量が上がった」、「GDPが伸びた」というのは良いことで、「減産した」とか「経済の伸びが止まった」ということが悪いと書いてある。生産量が上がれば一人当たりが買うものが増えるし、質量保存則があるので形が変わっても捨てるものも同じ量だから、増える。だから全体としては「節約は良い子」だが、経済のところでは「節約は悪いことだ」と思っているらしい。

さらに新聞の生活欄を見ると、「無駄なものの捨て方」の指導をしている。「断捨離」という言葉が使われることがあり、それ自体は「節約」に通じるところがあるが、捨て方を見ると逆になっている。収入を減らせと言っていないので、新しいものを買いたいから古いものを捨てる心の持ち方を教えている。つまりこれも結局は消費を推進している。

現代は商品やサービスの値段が基本的にはエネルギー消費(エネルギー+物質と言っても良い)に比例している。たしかに「エネルギー効率」があるからエネルギーを少なく使って産みだされる商品やサービスもあるけれど、それらは結果的に値段が安くなる(暴利をむさぼるような反社会的な商品やサービスを除く)からだ。

だから、100万円で買えば10万円に対して、「エネルギー+物質」の合計はほぼ10倍違う。マスコミの言う「節約」というのは同じ生活をして、エネルギーや資源(物質)を少なくすることを意味しているから、それは結局「お金を使わない」ということになる。

一方では、GDPを増やす、給料を上げる、国会議員や社長などの指導層の年俸は高くなる一方…というのも当たり前の傾向である。そしてそれらについては特に誰も異論を述べない。

ということは、片方で節約を言い、片方で消費を言っている。さらに、社会の指導層の人の方が平均所得が多いから、普通の人より消費量が多い。例えば標準的な4人家族では日本国民の平均年俸が460万円に対して、指導層の多くが2000万円近くの収入であり、実に5倍になる。だから、指導層は温暖化ガスを5倍出していると言っても間違いはない。

金融や経済についての基本的な知識がない人で、言い訳だけする人は「銀行預金や貯金するから」とか「エコの商品を買っているから」などと言うけれど、これは当然ながら見当はずれである。(『武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』』2022年7月20日号より一部抜粋、続きをお読みになりたい方はご登録ください。初月無料です)

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元通信社ソウル特派員が明かす、韓国に溶け込む統一教会『世界日報』の存在

連日報道されている政治家と旧統一教会の関係を問う報道の中に、たびたび登場する「世界日報」なるメディア名。日本では「旧統一教会と関係が深いとされる」といささか回りくどく紹介されますが、旧統一教会の本部が置かれている韓国ではどのよう存在となっているのでしょうか。今回のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』では共同通信ソウル支局に勤務経験のある引地達也さんが、当時毎朝目を通していたという同紙の韓国社会での立ち位置を紹介。さらに韓国の宗教文化内における旧統一教会の受け止められ方についても解説しています。

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旧統一教会の「世界日報」の日常と日韓の位置づけ

毎朝、「世界日報」に目を通す。

それが17年程前の共同通信ソウル支局勤務時代の日課だった。

韓国では言わずと知れた当時の統一教会を母体とする報道機関が発刊する新聞である。

報道には基本的に宗教的内容はなく、根底の思想は「反共産主義」「反北朝鮮」が貫かれている。

この思想による社会の実現を目指す報道の中で、思わぬスクープを生み出すことがある。

思わぬ角度から、韓国のどの報道機関も報じていないものを先んじて報じることがあるから、翻訳記事を配信する立場の私としては目を通さないわけにはいかない。

北朝鮮の存在は日常で、その対応をめぐり人によって答えが違う韓国社会で、「世界日報」の他紙とは違う角度の報道に「なるほど」と思うこともあった。

そんな韓国の日常では、旧統一教会はわりと身近にあったことを思い出す。

安倍晋三元首相の事件を受けて、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治との関係をどう整理をすればいいのか、社会全体ではまだ焦点が定まっていないような気がしている。

世界日報は、日本のマスメディアの表現を借りると「旧統一教会と関係が深いとされる」との表現になる。

ややこしい話になってしまうが、この「世界日報」は韓国にも日本にも存在する。

別法人であり報道内容も違うが、どちらも旧統一教会と深いつながりがあり、ホームページではお互いのリンクが張られている姉妹関係である。

同様に米国では、旧統一教会が母体とされる保守系の新聞「ワシントン・タイムズ」がある。

これも米国の二大紙「ニューヨーク・タイムズ」と「ワシントン・ポスト」の名前を部分拝借したようで少々まぎらわしい。

そして、私が冒頭から話題にしているのは、韓国の世界日報である。

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5年空席だった北朝鮮人権大使。韓国はこれから北とどう向き合うのか

5年もの間空席だった韓国における北朝鮮人権大使のポジションが埋まることになりました。そこで今回は、韓国在住歴30年を超える日本人著者がメルマガ『キムチパワー』の中で、任命された李シンファ教授のインタビューを引用し、その詳しい役割について語っています。

李シンファ_ 北朝鮮人権大使

高麗(コリョ)大学政治外交学科の李シンファ教授が、北朝鮮人権国際協力大使(以下北朝鮮人権大使)に抜擢され、7月28日、朴振(パク・ジン)外交部長官から尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領名義の任命状を受け取った。

2016年に施行された北朝鮮人権法により、文在寅政府初期の2016年9月、イ・ジョンフン初代大使が就任したが、1年任期を終えて退いた後、後任人選が行われず、5年間空席だった。

北朝鮮人権大使は各分野に専門性と認知度を備えた人物に「大使」の職名を付与し外交活動ができるようにする「対外職名大使」で非常勤務報酬だ。(東亜日報ベース)

尹大統領は候補時代、「北朝鮮人権改善のための国際協力を強化する」とし、北朝鮮人権法の充実した執行と国連北朝鮮人権決議案の共同提案国への参加などを公約した。

李教授を北朝鮮人権大使に任命したのは、公約を実践することであり有名無実化した法制定の趣旨を生かすためだ。

李教授は国際連合(UN)など国際機関関連業務を数年間遂行した多国間外交安保専門の国際政治学者で、「人間安保(human security)」など普遍的な視点で北朝鮮の人権に接近しなければならないという論文を多数発表してきた。

南北関係に大きな影響を及ぼしかねない敏感なイシューである北朝鮮人権を担当する重責を任せたのは、このような活動経験などが背景に作用したものと分析される。

李教授は任命状を受け取った直後、外交部担当記者団との懇談会と大学研究室で東亜日報記者とのインタビューで、北朝鮮人権大使職任命の意味と今後の計画などを明らかにした。

Q:南北和解と協力、交流のためというが、文在寅大統領時代、韓国政府は国連の対北朝鮮人権決議案にも参加しないなど、北朝鮮人権問題は放置されていた。

A:北朝鮮人権大使任命は、尹錫悦政府が人類普遍的価値である人権の面で、北朝鮮人権改善のために国際社会とともに努力していくという意志の表明だと信じている。

大韓民国のアイデンティティは憲法に出ているように、自由民主的基本秩序に基づいた民主共和国だ。民主主義は人権発展の歴史と脈を共にしてきた。人類普遍的価値である人権を増進することは、政権の性格や政治的目的などいかなる理由でも妥協は許されない目標だ。

韓国は、南北が戦争なく平和に共存することを切に願うが、北朝鮮住民の人権蹂躙まで無視して沈黙することは、グローバル中枢国家であり、四半世紀ぶりに民主化と経済発展を成し遂げ、多くの国家のモデルになる大韓民国ができる行動ではない。それは民主国家として最小限の良心と責務を破ることだ。

呉俊(オ・ジュン)元国連大使の言葉のように、韓国にとって北朝鮮住民は他の誰でもない(われわれ韓国人と同一だ)。朴振長官が「北朝鮮の人権は他人事ではない」と言ったのも同じ意味だ。

北朝鮮人権問題を取り上げるのは、北朝鮮政権にとって非常に敏感な問題だが、北朝鮮住民にとっては切実な生存問題だ。5年間空席にして任命時期がすでにかなり遅れたが、意味深いことであり、大使職に重みと責任感を感じる。

がんや大きな病気の予防にもなる「主観的健康度」とは何か?

長寿大国である日本ですが、老後の心配が解消されるような社会にはいまだに至っていません。不安の尽きない長い人生の中で、せめて若くいるために何ができるのでしょうか?今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では、著者で健康社会学者の河合薫さんが、科学的に「若さ」を追求した方法を語っています。

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長寿大国ニッポン。若さを保つには何が必要か?

日本人の平均寿命が、男性81.47歳、女性87.57歳で、前年に比べ、男性は0.09歳、女性は0.14歳、短くなったことがわかりました。原因は新型コロナウイルス感染症。寿命が前年を下回るのは、東日本大震災以来だそうです。

前年を下回ったとはいえ、日本が長寿大国であることに変わりありません。

昭和生まれからしたら、まさにミラクル!50年前の男性の平均寿命は60代でしたから、こんなに長生きすることになるとは全くの想定外です。「あと何年生きられるか?」を示す平均余命は、50歳の場合、男性であと32.93年女性ではあと38.61年“も”ある。そうです、あと30年以上“も“生きられてしまうのです。

医療技術の進歩などにより平均寿命は爆発的に伸びているのに、より良く生きられる社会には決してなっていません。

若い頃に夢見た「悠々自適」という甘美な4文字は死語と化し、50歳を過ぎても綱渡り人生を歩まされているのが、今の日本社会です。

寿命が延びるのはいいことなのかもしれませんが、それでもやはり素直に喜べない。「人生100年時代? 何がめでたい!」と文句の一つや二つ言いたくなりますよね。

だいたい健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間である「健康寿命」は、男性72.68歳、女性75.38歳と、どちらもの70代です。数年前に比べれば、平均寿命と健康寿命の差は縮小したとはいえ、10年以上も不自由な生活を余儀なくされるのは・・・切ないとしかいいようがありません。

昨日までできていたことが、一つ一つできなくなっていく「老い」を受け入れるのは難儀なこと。できることなら最後まで自分のことくらい自分でやりたい、いくつになっても若い体や心のままで生きていたい・・・それは「私」たち共通の願いではないでしょうか。

そこで最近注目されているのが、「生活習慣の見直しこそが、健康で老いる最良の手段」という古くから言われていることを、科学的に検証する方法論です。

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ

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