新興宗教にハマった芸能人たち。彼らが世間に与える「影響」とは何か?

前回の記事『恐ろしい真実。統一教会が日本人女性を韓国人と結婚させる「本当の理由」』では、今なにかと話題の旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の実態について書かれた一冊を紹介してくれたメルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』。今回は、「新宗教」に入信している芸能人について書かれた一冊を紹介しています。

【一日一冊】芸能人と新宗教

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芸能人と新宗教

島田裕巳 著/イースト・プレス

統一教会を調査するなかで新宗教について興味をもち手にした一冊です。タイトルのわりには芸能人についてあまり書いていない印象でした。

芸能人については「週刊文春」の2012年5月17日号に掲載された「最新版芸能人『新興宗教』入信リスト」の内容を紹介しています。

芸能人で有名なところでは創価学会員の久本雅美でしょう。昨年打ち切りになった「メレンゲの気持ち」では、久本雅美の力なのか、同じ創価学会員である柴田理恵や相田翔子など、創価学会に関係する芸能人がゲスト出演することが少なくなかったとしています。

創価学会を含む新宗教は、何よりも「現世利益」を説いていますので、創価学会員になるとメリットがあるということなのでしょう。

創価学会関係で驚いたのは、宮古島と石垣島のあいだにある多良間島や水納島からなる多良間村では、公明党の得票率が50%近くとの記載があり、離島で創価学会が浸透していることです。創価学会は中国共産党とも近いため注意が必要と感じました。

1994年、創価学会の本部幹部会の中継…山本リンダ、雪村いづみと朝比奈マリアの母子、沢たまき、田中美奈子、相田翔子…が映っていました(p40)

韓国市民の熱狂も今は昔。尹大統領の支持率が下落し続けている理由

迷走を重ねるだけの文在寅政権に大きな不満を抱いていた韓国市民により、熱狂をもって迎えられた尹錫悦(ユン・ソンニョル)新大統領。しかしその支持率は低迷し、ついには20%台を記録するに至っています。何がこのような惨状を招いたのでしょうか。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、その理由を鋭く指摘した韓国有力紙のコラムを翻訳し紹介。そこから見えてくるのは、検察出身で政治を知らない尹大統領が抱える「根本的な問題」でした。

尹錫悦は変化せねばならぬ

メルマガ筆者の好きなコラムニスト「金大中」氏が朝鮮日報にアップしたコラム。期待した尹錫悦(ユン・ソンニョル)がどうも思うようになっていないことを憂慮しこうしてゆかねばならぬとアドバイスをしている。ご紹介したい。

今年3月の大統領選挙の時、実は国民は尹錫悦という人をよく知らなかった。検事一筋でやってきて検事総長まで出世した人であり、法を破れば現職の誰をも、甚だしくは大統領さえも法の裁きにかける法治主義者だと思っていた。そのような人なら「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)氏に勝てると見て彼を選んだ。そして彼が文在寅政権5年を「清掃」することを願った。それが当時の尹錫悦当選の出発点だった。

そのように彼が当選して3か月が経ってみると、今や国民の目に尹錫悦の「問題」が見え始めたのだろうか。世論の支持率は下降曲線を描いている。彼の問題はどんなものか。

第一に、尹大統領は「検事たちのほかにはよく知っている人があまりいない。当然だ。政党人や国会議員のように対人接触が多かったはずがない。彼が相手にしたのは主に犯罪者だった。彼は「検察以外には組織がない。政治組織は他の組織と根本的な性格と利害関係に大いに違いがある。政治組織は本来「権力をやり取りすること」であり、その取引を通じて人脈を形成するものだ。

尹大統領は政治を知らない。むしろ既成政治を軽蔑してきた人と見なければならない。そのため、政治組織、すなわち政党に対する信頼もない。昔から検察の周辺では「政治は詐欺師たちがするもの」という見解が大手を振って闊歩していた。尹大統領が党内選挙初期に「国民の力」入党を憚ったのも、彼の政党観とも関係があり、今日、李俊錫(イ・ジュンソク)前党代表が大統領を公に攻撃するようになったのも、彼の人脈乱脈ぶりと無関係ではない。

だから彼に広く人材を起用できる人的資源の情報があるはずがなく、あったとしてもその幅は広くない。少しつっけんどんに言えば、尹大統領は「知り合いが検察出身しかいないか、あるいは彼らが託す請託性人脈の範囲を越えることはできない。しかも、文政権が打ち込んでおいた「はめ込み人事(=文政権の息のかかった人を要所要所に配置した)」のため、人事を進める余地がない。公企業と国策研究機関368か所のうち、長が退いたところは5~6か所に過ぎない。大統領とは名ばかりで、実際には「文在寅シーズン2」のアバターに過ぎない。

尹大統領は頑固な人だという。彼はそれを信念や所信だと勘違いしているようだ。彼は多くの人または反対者が意見の食い違いを出したり反対しても、あまり受け入れないようだ。執務室移転、記者たちとの即席問答、旧態依然の庶民風交流や接触などで、尹大統領は時に「不通」に映るほど一度始めたことは後退しないような行動を見せている。

安倍国葬に忖度。統一教会 名称変更阻止の前川喜平氏を叩く勢力の正体

2015年に文化庁から認証され、「世界平和統一家庭連合」への教団名変更が叶った旧統一教会。しかしそこから遡ること18年前の1997年、教団が画策していた名称変更を「教会の実態が変わっていない」として阻止した97年当時の文化庁宗務課長・前川喜平氏を非難する声が、とある界隈から上がっています。なぜ彼らは前川氏を批判するのでしょうか。今回のメルマガ『』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、現在明らかになっているさまざまな事実を総合しその理由を推測。前川批判を展開する面々が、「違法性」を振りかざさざるを得ない裏事情を解説しています。

統一教会の名称変更を押し返した前川喜平氏が批判される理不尽

元文科事務次官、前川喜平氏は文化庁宗務課長だった1997年、名称変更をしようとした統一教会を説得し、申請を諦めさせた。霊感商法など悪しき実態は同じなのに名前だけ変わることを阻止したかったからだ。

ところが、2015年になって文科省が方針を転換して名称変更を認め、統一教会は晴れて世界平和統一家庭連合と名乗ることになった。当時、文科省事務方ナンバー2の座にあった前川氏が反対したにもかかわらず、文科省はそれまでの姿勢を変えたのである。

以後、教会とその関連団体は選挙活動などを通じて急速に日本政界に食い込み、政治家を広告塔として利用し、勢力を拡大した。もし、名称変更を許さず、教会の活動を抑え込むことに成功していたら、安倍元首相襲撃事件は起こらなかったかもしれない。

前川氏が統一教会の名称変更に待ったをかけたのは、公共の福祉を守る観点からも、当然のことだった。それなのに、このところ前川氏に対する批判の声が識者の一部から湧き上がっている。どうしたことだろう。

方針転換の理由について、8月5日の記者会見で当時の末松信介文部科学大臣はこう説明した。

「申請書の記載事項に不備がなく、必要書類が添付されるなど、形式上の要件に適合する場合には受理する必要がある。形式上の要件以外のことを理由として受理を拒むことは、行政上の不作為として違法性を問われる恐れがある。受理した場合、要件を備えているなら認証する必要がある」

受理を拒むと違法性を問われるので受理した。そして、形式的要件が整っていたので宗教法人法に基づいて認証したというのである。97年の判断を文科省自ら否定したわけだ。

では、97年当時、宗務課長として統一教会側に認証できない旨を説明し、申請そのものを諦めさせた前川氏は違法性を問われるということになるのだろうか。

違法性を指摘する識者の一人が元経産官僚、原英史氏だ。加計学園の獣医学部設置を進めた国家戦略特区ワーキンググループの座長代理である。

ニュースサイト「SAKISIRU」に掲載された記事の中で原氏は、統一教会の名称変更申請を前川氏が「水際で止めた」という毎日新聞7月29日付けの記事を批判し、こう書いている。

毎日新聞はこれが正しい行政対応だったとの前提で、政治の力で歪められた「疑惑」を報じているが、もし記事のとおりならば、前川氏の対応は違法行為だ。まず、宗教法人法上、名称変更の申請があったとき、一定の形式要件を満たしていれば「認証しなければならない」とされている。「教会の実態が変わっていない」ことは認証を拒む理由にならない。おそらく前川氏がそれがわかっていて「受理しない」との対処をしたのだろうが、これも法律違反だ。

「教会の実態が変わっていない」、すなわち宗教団体にあるまじき反社会的な活動が変わらず行われている、としても、書類に不備がない限り、名称変更を認証すべきだという見解のようである。

台北まで46分。中国が勝手に進める「京台高速鉄道」狙いは台湾侵攻

8月2日に強行されたペロシ米下院議長の訪台以来、台湾に対して露骨な武力による威嚇を続ける中国ですが、一方で中台を結ぶ鉄道敷設計画を進めている事実をご存知でしょうか。今回のメルマガ『』では著者で台湾出身の評論家・黄文雄さんが、中国の地図アプリでは既に表示も開始されているという「京台高速鉄道」の企てを紹介。アメとムチを用いて台湾の国論を分断しようという習近平政権の戦略を、白日の下に晒しています。

※本記事は有料メルマガ『』2022年8月17日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にをどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。 

【台湾】「台湾統一」の妄想を現実化させようという京台高速鉄道の噴飯

「尖閣諸島や台湾に近づくな」中国が東シナ海での漁解禁も強い制限 北京と台湾つなぐ鉄道は工事進む

習近平は、最近になって武力を使って台湾を脅し始めていますが、それはアメリカを始めとする各国要人の相次ぐ訪台に抗議するためであり、それまでは武力ではない方法で台湾をじわじわと追い込んでいました。その象徴が「京台高速鉄道」です。

このメルマガでも、以前に何度か取り上げましたが、北京から台北を結ぶ高速鉄道を中国政府が計画しており、そのプロパガンダとして「2035年去台湾」という歌を中国国内で流行させました。

そして、この鉄道を実現させるという習近平の本気度を示しているのが、「京台高速鉄道」の現在の終点駅の駅舎です。

この駅は、中国側の台湾に最も近い福建省の平潭(ピンタン)島(海壇島)にあります。何もない小さな島でしたが、鉄道を台湾まで通すために、中国本土と平潭(ピンタン)島を結ぶ全長16.34キロの「平潭海峡道路鉄道併用大橋」を作りました。報道によれば、「上層に6車線(片側3車線)の高速道路、下層に複線の高速鉄道用線路が敷かれた巨大な橋」とのことです。

【動画】中国から最も台湾に近い島ルポ 大橋&高速鉄道、増す統一圧力

そして、現在は終点となっている鉄道の平潭駅ですが、この駅舎がとても豪華です。淡路島ほどの小さな田園風景が広がる島に、突如お城のような豪華な駅舎ができたというわけです。その駅舎の周囲には、台湾製品を取り扱う商店がいくつかあり、漢字も中国で使う簡体字ではなく、台湾で使っている繁体字が書かれています。

その先の台湾への線路は、もちろん台湾側が受け入れるはずもなく、そこで止まったままですが、それでも中国政府の計画はかなり具体的です。以下、報道を一部引用します。

中国政府が今年2月に発表した35年までの「国家総合立体交通網計画綱要」などによると、平潭島と台湾本島を長さ約130キロの橋か海底トンネルで結ぶことを計画している。島内の平潭駅と、IT産業の集積地で「台湾のシリコンバレー」と呼ばれる新竹の高速鉄道駅を約30分で往来できるようにするという。

【動画】中国から最も台湾に近い島ルポ 大橋&高速鉄道、増す統一圧力

 

我が子の将来のために日本脱出。いま移住するならどの国が一番マシ?

超高齢化と人口減により活力を失っていく日本。給与水準の低さに加えて円も安くなり、国の将来に不安を感じている人も多いのではないでしょうか。「子どもの将来を見据え日本脱出を考えたい。でも、どの国を目指すのがいいのかわからない」そんな疑問に、『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』著者で、日頃から将来的な日本脱出を口にしている人気コンサルの永江さんが答えます。永江さんはまず目的を明確にすることをアドバイス。移住先で仕事をする前提であれば、どの国でも日本脱出には高いハードルがあると伝えています。

この記事の著者・永江一石さんのメルマガ

もし日本を脱出するならどの国がいい?

Question

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いつも楽しみに拝読しております。日本が消滅しないように携わるビジネスを通じ少子化対策などを日々頑張っており今後も続けるのですが、岸田政権やマスコミを見ていると、現実的にもう無理ではないかと思うことも多く、家族・子供たちの将来に向けて日本を出ることも現実的に考えなければならないと思い始めています。

そこで永江さんにご質問ですが、日本を脱出する場合、どの国に移住されるでしょうか。住み慣れて、治安もよく人も親切で慣れ親しんだ日本を出たくはないのですが、もし出なければいけなくなったらどの国に行かれるかお考えをお聞きしたいのです。

治安や価値観・国民性などの社会環境、暮らしやすさ、日本人の受容度、将来性など、判断軸として何を置き、どのように判断されるでしょうか。または、リモートで海外の仕事を得て外貨を稼げるようになるなど、物理的に脱出せずに日本で生きていける方法やアイデアを教示頂くのでも構いません。

ぜひお考えになったことなど幅広に教えていただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

永江さんからの回答

適した国は移住の目的次第で大きく変わりますね。あと、移住も簡単にできる訳ではないことは注意が必要です。まず移住の目的が、余生をのんびり過ごしたいのか、子供を教育して自分も仕事をしていきたいかによって全く異なります。

例えばタイは、医療も手厚く、日本人への対応も良く、ご飯も美味しいので余生をのんびり過ごすには最適です。ただ一方で、タイで子供を育てても世界で生き抜く力は身につかないでしょうし、ご自身がやりがいあるビジネスに携われる可能性は低いでしょう。子供の将来や自分の仕事を考えるなら、欧米の先進国になると思います。

それから、わたしも普段から日本脱出する前提とは言っていますが、これは容易なことではありません。基本的にどの国も移民には消極的なので、高度専門技能がなく労働者として就労するのではビザがおりず、億円単位の資産移転や、現地に会社を作って人を雇用するなどが必要要件になります(中国の富裕層が子供を現地の大学に行かせて親が周囲の億ション購入しているのもこうした背景からですね)。

語学は大前提として、余程の専門技能か、億単位の資産を持っていないと現実的には難しいでしょう。アジアの国々なら移住はできますが、ほとんどの国は現地で仕事はできないんです。

日本にいながらリモートで海外の仕事を得て外貨を稼ぐのはあると思いますが、リモート環境下でも意思疎通できる高い語学力と、仕事を得る仕組みが要りますね。今も、円安と日本への渡航制限を機会にしてe-bayを使って日本の物を売ってドルを稼ぐ人がたくさん出てきているので、輸出ビジネスなども好機があると思います。

日本の将来への不安からのご質問と思いますが、移住の目的を明確にしてから、何が選択肢になるのかを考えていくと具体的に考えが進むかと思います。

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岸田内閣の本性丸出し?杉田水脈「LGBTを差別したことない」の大ウソ

性的マイノリティーや女性への差別発言を繰り返す自民党の杉田水脈議員に再び批判が集まっています。杉田氏は総務政務官の就任記者会見で「過去に多様性を否定したことはない」とシラを切り、「#杉田水脈氏の総務政務官起用に抗議します」のハッシュタグが拡散するなど大炎上。これに関してメルマガ『』の著者で健康社会学者の河合薫さんは、「岸田首相は聞く力を自らの強みとしたのに、その『耳』はどこに向いているのか?」として、杉田氏のような問題人物を要職に起用した意図を国民に説明すべきだと指摘しています。

歩く日本の恥。杉田水脈ヘイト発言の数々

第2次岸田内閣発足から1週間。連日報道される“問題”に、ほとほとあきれる日々が続いています。

岸田首相は、どこに向かおうとしているのか?聞く力を自らの強みとしたのに、その「耳」はどこに向いているのか?

旧統一教会と自民党議員のズブズブぶりにも、驚かされていますが、過去に性的少数派をめぐって、耳を疑うような差別発言をした人たちが起用されていることが私には全く理解できません。

総務政務官に起用された杉田水脈氏は、2018年月刊誌で、同性カップルについて「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がない。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」との疑問を投げかける文章を寄稿。

さらに、2020年9月25日に行われた自民党の部会の合同会議で、女性への性暴力などに関して「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言しています。

どちらの発言も、批判と抗議の声が相次いだので、知らない人はいないはずです。

また、文部科学副大臣に起用された簗和生氏は、昨年5月の自民党の会合で、性的少数派に対して「生物学上、種の保存に背く。生物学の根幹にあらがっている感じ」と述べたと報じられています。

「差別したことない」反省なき記憶喪失

杉田氏は15日の就任記者会見で、「過去に多様性を否定したこともなく、性的マイノリティーの方々を差別したこともない。岸田政権が目指す方向性と政務官として何一つずれている部分はない」と発言。

梁氏は「政治家個人の活動である党の会合の内容へのコメントは控える」と、報道陣
に語ったそうです。

問題になった発言は、どちらも過去の発言です。岸田首相は、「統一協会と関係を今後いっさい断つ人を起用する」と豪語していましたから、こういった差別発言も「今後はいっさいしない人を起用した」ということなのでしょうか。

しかし、第1次岸田内閣が発足した昨年10月4日、岸田首相は、「一人一人の国民の声に寄り添い、その多様な声を真摯に受け止め、かたちにする、信頼と共感を得られる政治が必要である」と述べていました。

そして、今回発足した内閣を岸田首相は「有事に対応する政策断行内閣」と命名。

有事も大切ですが、足元の国民は?「国民を守る」という言葉を、政治家さんたちは好んで使いますが、「性的少数派の人たちを守る」ことについてはどう考えているのでしょうか。

ペロシ訪台で大儲け?日本メディアが伝えない「保護費」バラ撒き問題

中国で起きている問題を伝える際に、先進諸国のメディアは「民主主義は正しい」との原則に沿わない出来事について、詳細を報じない傾向があるようです。具体例を示してメディアによる欺瞞の弊害を訴えるのは、メルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』著者で拓殖大学教授の富坂聰さん。先日のナンシー・ペロシ米下院議長の訪台についても、台湾有事への懸念が話題の中心となっている日本のメディアとは違い、「保護費」と呼ばれる“金”の問題が台湾や中国では大きな注目を浴びていると伝え、メディアが重んじる原則が物事の理解を歪ませるケースがあると指摘しています。

この記事の著者・富坂聰さんのメルマガ

 

西側先進国の台湾支援を「民主主義を守る戦い」と単純に考えられない理由

先進国のメディアにはいくつかの神聖な原則がある。「民主主義は正しく人権は尊い」とか、「弱者に立つ」という姿勢だ。それ自体は素晴らしいことだ。しかし善悪のすべてを、その原則に委ねるとすれば弊害は小さくない。典型的なのは民主化運動だ。

思い出すのは第二次天安門事件の取材で訪れた中国の「民主化運動の父」、作家・白樺を訪れたときだ。彼は民主化運動を否定するだけでなく、「運動に関わったことが後悔だ」とまで語ったのだ。白樺を変えたのは何か。それは民主化という美名の裏の汚れた現実と、それを報じようとしないメディアの欺瞞だった。

今年7月12日、香港高等法院(裁判所)は、「反送中民主化デモ」(2019年6月~)に関わった2人の香港の若者(19歳と18歳)に懲役5年半の判決を言い渡した。2019年11月、香港の新界上水北区で起きた事件に絡む判決だ。当時、デモ隊は香港各地で破壊行為を繰り返していた。そしてついに人命が失われた。

被害者は70歳の清掃員・羅長清さんだ。証拠となった映像には、顔面にレンガの一撃を受け倒木のように倒れる羅さんの様子が収められていた。清掃員の羅さんは、おそらく若者たちの行動を咎めようとして近づいたのだろう。その直後、2人の若者が投じたレンガが羅さんともう1人の老人を襲った。現地のネットで大きな反響を呼んだ事件だった。

だが、冒頭で触れたように「民主化が常に正しくなければならない」メディアには、この話は歓迎されなかった。ちなみに朝日新聞は事件をこう報じている。

「抗議活動が激化している香港で、住民同士の衝突に巻き込まれ、意識不明の重体だった清掃員の男性(70)が14日夜、搬送先の病院で死亡した」(「香港デモ、2人目の死者 70歳男性が巻き込まれる」2019年11月15日)

被害と加害を曖昧にすることで、民主化運動の無謬さを守っているのだろうか。こうしたメディアの体質は、情報の受け手の理解を歪めてしまう。

当時の香港には、デモ隊の無軌道ぶりを告発する情報はあふれていた。黒Tシャツの若者が口論になった中年男性にオイルをかけて火を着けて逃走し、「中国寄り」と批判された店への襲撃などだ。また電車の入り口に居座り、何時間も地下鉄を止め、券売機を破壊。道路を封鎖し救急車両さえ通そうとしなかったなどの行為だ。

だが大手メディアがこうした情報を積極的に発信することはなかった。彼らの原則は常に「中国共産党は悪で民主化運動は善」でなければならないからだ。白樺さんを民主化運動から遠ざけたのは、結局、こうした偽の正義への嫌悪である。

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国際人権団体が批判、ウクライナの“自作自演”と腐敗が招く核惨事

ロシアが掌握するウクライナのザポリージャ原発に、次々と着弾するミサイル。ウクライナ及び西側諸国はこの攻撃を露軍によるものとして強く批判していますが、その主張を疑う声も上がっているようです。今回の無料メルマガ『田中宇の国際ニュース解説』では著者で国際情勢解説者の田中宇(たなか さかい)さんが、ロシア軍がザポリージャ原発を攻撃することがありえない理由を解説。さらにウクライナが自国民を「人間の盾」として利用しているとの国際人権団体による指摘を紹介するとともに、ウクライナ紛争の責任はロシアにではなくウクライナと米国にあるとの見解を示しています。

悪いのは米国とウクライナ政府

ザポロジエ原子力発電所は、ウクライナ南東部にある欧州最大の原発だ。2月末にウクライナに侵攻したロシア軍は、ウクライナ側がロシアを脅すためにこの原発を破壊すると言い出したり、原発の核燃料を転用して核兵器を作ろうとせぬよう、この原発を占領した。ウクライナ軍はロシア軍よりはるかに弱いため、そのようなことをしかねなかった。露軍は原発を占領したが、ウクライナ側の要員に原発の運転を続けさせ、原発は平常通りの電力供給を続けてきた(戦時で産業が停止し電力需要が少ないため平時の7割の出力で運転)。

There’s a nuclear catastrophe on the horizon in Ukraine
Medvedev blames Kiev, West for attempts to stage another Chernobyl at Zaporozhye NPP

8月5日以降、この原発の原子炉や使用済み核燃料貯蔵プール、冷却水貯蔵ダムに対し、ウクライナ軍が攻撃を仕掛けるようになった。ウクライナ政府は「原発を攻撃しているのはロシア軍だ」とウソを言っている。米国側の政府やマスコミはいつもの通りウクライナが発するウソを簡単に信じ、欧米政府やG7は「ロシアは原発への攻撃をやめろ」「ロシアは原発の占領をやめて管理をウクライナに戻せ」と表明している。ロシア政府は「原発を攻撃しているのはウクライナ軍であり、このまま攻撃が放置されると原子炉や使用済み核燃料が破壊され、放射能が漏れて大変なことになる」と警告している。チェルノブイリやフクシマを越える核の大事故が起きる懸念がある。

UNSC Holds Emergency Meeting As Smoke Observed Rising Over Zaporizhzhia Nuclear Plant
G7 top diplomats call on Russia to hand over Zaporozhye NPP to Ukraine

地元の露側当局者によると、ウクライナ軍は、米国からもらった精密誘導弾も使ってザポロジエ原発を攻撃しており、すでに数十発を撃ってきた。使用済み核燃料貯蔵庫から10メートルしか離れていない場所に着弾した誘導弾もあった。貯蔵庫に命中すると、冷却が失われた使用済み核燃料は放射能漏れや爆発を引き起こす。

Ukraine bombs nuclear waste storage site

ロシアは国連安保理を招集し、ウクライナ軍の攻撃でザポロジエ原発が危険な状態になっていることを訴えた。国連の事務局は、誰が原発を攻撃しているのか曖昧にしたまま危険を認知し、IAEA(国際原子力機関)が調査団を組織して現場に派遣する話が持ち上がった。だが、これに対して国連内でどこからか圧力がかか
り、IAEAは調査団を結成できないままでいる。誰が圧力をかけて妨害しているの
かは不明だ。ロシア側は、IAEAが現地に来たらウクライナ軍の仕業だと確定して
しまうので米ウクライナ側が妨害していると言っている。

Nuclear Catastrophe Is Gaining Momentum in Ukraine

原発を警備しているのはロシア軍だ。露軍が自分で守っている原発を自分で攻するはずがない。もし露軍が原発を攻撃したのなら、米国側は喜んでIAEAに調査団を作らせて現場に行かせ、ロシアが原発を攻撃して危険にさらしていると非難する。ウクライナ戦争はロシアの優勢、米国側の劣勢で展開しているので、米国側はロシアを非難したくて仕方がない。民生用原発の攻撃などというテロリスト的な戦法を使いたがるのは、負けている米ウクライナ側だ。

Ukrainian nuclear site faces new threat

東海オンエアてつやも驚いた妻の策略?元AKB48峯岸みなみ“丸刈り謝罪”の舞台裏

人気YouTuberグループ東海オンエアのリーダー・てつやさん(28)と元AKB48の峯岸みなみさん(29)の電撃婚が話題になっています。てつやさんにとって峯岸みなみさんは高校時代に一目惚れした“推し”でしたが、9年前のあのスキャンダルをどう消化したのかはファンならずとも気になるところ。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが、古参芸能マネージャーの見立てを紹介します。

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元『AKB48』峯岸みなみが、人気YouTuberグループ『東海オンエア』リーダーのてつやさんと結婚発表しましたね、交際3年目でのゴールインだそうです。

お盆のUターンラッシュで混雑する羽田や成田空港到着ロビーの映像と前後して報じられたこのニュースに、私は何か異質な匂いを感じていました。

峯岸といえば、慶事に水を差すようで申し訳ないのですが今から9年前、『週刊文春』が報じた“AKB峯岸みなみEXILE弟分ダンサー宅にお泊まり愛!”がすぐ頭を過ります。

本当に皮肉で申し訳ないですが、彼女にとってはこれが最大の“ヒット作”のような気さえします。

“『EXILE』弟分ダンサー”というのは、当時デビューしたての『GENERATIONS』白濱亜嵐のこと。

改めて当時の記事を熟読すると、取材記者の思いが滲み出ていたのでしょう、峯岸のイケイケ感がとにかく半端ない内容でした。

一世を風靡した『AKB48』の凋落予兆は、この数ヶ月前に公になった元メンバーでセンターだった前田敦子と佐藤健の“泥酔お姫様抱っこ”(同誌)が発端だったのでは…と、今となって思えます。

芸能記者として長い間トップ・アイドルたちのその息遣いを間近で見てきた私ですが、素足でお尻丸出しの大痴態を公に晒した人物がセンターのアイドル・グループは、もう完全に“アウト~!”でしょう。

この出来事から舌の根も乾かない内に、今度は19歳の峯岸の暴走でしたし…。

お尻丸出しで佐藤の腕の中で暴れるマエアツの醜態と、年下のイケメン・ダンサーとのお泊まり愛を撮られた峯岸の意気揚々とした姿は、完全にアイドル・グループ『AKB48』の寿命を縮めた瞬間でした。

秋葉原を中心に全国に広まった“AKBオタク”たちの溜め息が聞こえてくるようでした。

当時の『AKB48』の素行管理がいかにずさんなものだったのかを証明するのは、こんな悪態を立て続けに公に晒したにもかかわらず、峯岸の“お泊まり愛”直後に“板野友美とTAKAHIRO ひとつ屋根の下 同棲&美食の夜々”をスクープされたこともあります。

人気芸能人流行の、同じマンション内の別の部屋に住み愛を育むという恋愛パターンです。

目をつぶると、ともちんの“何撮ってんの? いい加減にしてョ”という不愉快そうな、それでいて満更でもないような表情が鮮やかに蘇ってきます。

当時芸能記者の間では、このふたりの結婚がまことしやかに囁かれていました。
TAKAHIROが前のめりだった…とも。

ただ、『AKB48』にとって激動の時代とも言える2012年~2014年、当時週刊誌芸能記者だった私は、ただいたずらに手をこまねいているだけの状態だったのも事実です。

某男性アイドルを多数抱える所属事務所同様、出版社のトップから“取材自粛要請”が発令されていたからで、今でも当時の無念なモヤモヤ感は夢になって蘇るほどです。

目の前に溢れるほどの“おいしいエサ”があるのに手を出せないというイライラ、モヤモヤ感は、3日位一睡もできない程のプレッシャーと言ってもいいでしょう。

さて、白濱とのスキャンダル発覚で、誰にも相談せず坊主頭になって涙ながらにYouTube会見をして世間を驚かせた峯岸ですが、実はこれは本人の意思ではないと言う輩も、当時の芸能記者の中には少なくない数存在していました。

ある古参芸能マネージャーに聞くと、元々お祭り騒ぎや目立つことが大好きな当時の所属事務所幹部が考えた、究極のパフォーマンスも十分に考えられると言います。

あの、頭を丸めポロポ頬を伝う涙の収録の裏で、もし“あっかんべ~!”をしていたとするのなら…スキャンダルも芸のひとつに変えた、典型的な事例のひとつと言えるのですが…。

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

お客は参拝より食事が目当て?寺の参道脇ドライブインに行列ができる秘密

もともと名産地でもないのに、お寺の参拝客のために考案された「そうめん」があるのをご存知でしょうか。70年以上前から、地元の名物にするために始まったこのメニューは、今でも行列ができるほどの人気を誇っています。今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、夏になると大行列を作る参道脇のドライブインによる巧みな戦略について分析しています。

たかが、そうめん。されど、大行列。それは、70年前の名物づくりから始まった

富山県上市町。大岩山・日石寺の参道脇。「ドライブイン金龍」。

夏になると、このお店には大行列ができます。

お客さまの目当ては、「そうめん」。

そうめんの産地でもないこの地に、なぜ、多くの人が押し寄せるのでしょうか。

“夏と言えば、そうめん”というイメージを持つ人は多いのかもしれませんが、最近の厳しい暑さで常時エアコンをつけているため、冷たいそうめんを美味しく感じなくなってきています。

暑い中でこそ美味しいそうめんは、生産量も減少しています。

また、そうめんは味が単調なため、飽きやすく、「そうめん離れ」も起こっています。

しかし、あまり食べなくなったそうめんでありながら、このドライブインにわざわざ出掛けて行って、行列に並ぶのはなぜでしょうか。

ひと言で表すと、美味しいから。

家で食べるそうめんとは、まったくの別物です。

そうめんは、めんつゆに浸けながら食べるのが定番ですが、このお店では、冷たいつゆ(スープ)に入ったものが提供されています。

つゆも飲みながら、味わうのです。

この食べ方を考え出したのは、お店の先代。

70年以上前、日石寺の参拝者のために、夏でも美味しく食べられるものを、と生まれました。

そうめんは、淡路島産の手延べ。3年寝かせた「大古(おおひね)」と呼ばれる高級品を使用しています。

コシが強く、つゆに浸けても、伸びにくいのが特徴です。

そうめんをゆでて、晒す水は、この地大岩の湧水。

全部飲み干す人が多いという黄金色のつゆは、羅臼昆布、日高昆布、干し椎茸、かつお節、煮干しで出汁を取り、薄口醤油と砂糖で味つけした、料亭並みのこだわりよう。

すべてにおいて手抜きをしないこのそうめんは、明らかに家庭のそれとは違います。

美味しさに行列ができるのも納得です。