玉木宏に堀ちえみ…「有名税」では済まない悪質な“書き込み”の現実

俳優の玉木宏がInstagramのコメント欄を封鎖しました。悪質な誹謗中傷等の書き込みが封鎖の理由としており、玉木は「私や家族の安全を脅かすもので、容認出来かねます」などと声をあげています。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、3年前に起きた堀ちえみへの誹謗中傷を振り返りながら、「有名税」では済まない悪質な“書き込み”の現実を語っています。

暴言や誹謗中傷、ストーカー行為を受けた…玉木宏の告白

玉木宏が暴言や誹謗中傷、ストーカー行為を受けたとしてインスタグラムのコメント欄の書き込みをオフにしました。

同じように堀ちえみも、否定的かつ攻撃的なコメントを執拗に送り付けてくる迷惑行為に“当局と相談の上対応中”だとブログで報告しました。

インスタやブログ主と簡単にコミュニケーションがとれ、気持ちを言葉で伝えることが出来るのがコメント欄の使い方だと思いますが、簡単だからこそ“顔の見えない投稿者”の中には、私も体験したことがありますが、残念ながら常識では信じられないような文章を平気で送り付けてくる人もいるものです。

12日に発表された玉木の公式サイトでは、それはインスタのコメント欄だけではなく、匿名掲示板等にも書き込まれていたようでー

俳優活動を妨害するのみならず、玉木と家族の安全を脅かすもので恐怖を感じています。今後もこのような書き込みが続くようであれば弊社の判断で法的処置を含めた然るべき対応を取らせていただきます。

と、非常に深刻な事態であることを窺わせるコメントを発表しました。

この事が影響しているかどうかは定かではありませんが、最近の玉木の出演作品は例年と較べセーブされているような気がしますし、公的な場所への露出もかなり減っているような気もします。

おそらく誹謗中傷やストーカー行為はかなり前からあったのでしょう。

公式サイトでは具体的な内容やその理由については何も書かれていませんが、玉木にあった変化として2018年6月に電撃結婚したことがきっかけになっているのかもしれません。

大物独身俳優の突然の結婚発表に、大好きな人が結婚してしまう喪失感がこういった行為をさせてしまうのでしょうか…。

3年前の堀ちえみへの書き込み

堀ちえみの迷惑行為で思い出すのは、3年前の東京都迷惑防止条例違反で書類送検された無職の女性の事件です。

舌がんや食道がんの手術を繰り返し乗り越え、見事芸能活動に復帰した堀にー

“甘い物食べてがん再発すると良いですね”
“どうか一生の眠りについてくださいね”
“不細工ですね”

といったメッセージを8ヶ月にわたって150回以上も送り付けた事件です。

3年前に書類送検された事実がありながらまだ同じ行為が続いていること、更に今回は堀に宛てただけでなく、堀のブログに応援コメントを送ったファンのアカウントにも“否定的かつ攻撃的”なコメントを送り付けていることがスタッフから明かされたのですから驚いてしまいます。

3年前に書類送検された女性は警察の取り調べにー

“堀が大嫌いだった”
“書き込みを見てがんが再発して死ねばいいと思った”

と供述していたようですが、何故そこまで…何がそこまでさせるのか、私には理解できません。

ただ、“いつの間にか一方的に身近に感じていた芸能人が生き様を晒すことで、突然ある人間の怒りに火を点けることがある”ことを知りました。

長年現場で取材をしていれば、2000年5月に制定された『ストーカー行為等の規制等に関する法律』以前も以後も、一歩間違えばそれに該当するような出来事に遭遇する事も多々ありました。

大谷翔平の恋人候補に芦田愛菜?芸能記者が語る2人の共通点

10日、2番・投手兼指名打者で出場したロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が6回1失点で今季10勝目を挙げ、2年連続の2ケタ勝利・2ケタ本塁打を記録した。“世界のオオタニ”として野球ファンを魅了する彼は、今オフにフリーエージェント(FA)となる。そのため「どこの球団に行くのか?」と、米メディアでも予想合戦が活発化している。

一方、日本のメディアで働く芸能記者は、大谷の「恋」に注目をしているようだ。理由は、今年4月に『NEWSポストセブン』が報じた元バレーボール日本代表・狩野舞子とジャニーズWEST桐山照史の“3年愛”にある。狩野といえば長年、大谷の恋人候補として噂されていた人物だが、前出の報道により熱愛説はデマだと発覚した。そんな中、ある週刊誌の記者はあの大物女優の名を口にし「今後、恋愛に発展する可能性はあるかもしれない」と話す。その女優とは?

ネタ扱いだった過去の発言が…

前出の週刊誌記者は、かねてよりネットを中心に「お似合い」とされる芦田愛菜との熱愛について語る。

「大谷はかつて、FLASHの記者に〈好きな女性のタイプは?〉と聞かれた際、〈芦田愛菜〉と答えている。芦田は当時、まだ子役クラスの年齢だったこともあり、その時は完全にネタ扱いでした。しかし、ここに来てあの発言に注目する記者が多いんですよ」

芦田は現在19歳。この春、慶應義塾大学法学部政治学科進学し、7年ぶりとなる民放連続ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系)に出演中だ。今後も、学業と両立しながら芸能活動を続けていくとみられている。

「学内で浮いた噂は聞きませんし、大学に進学しても勉学を怠らず、女優業との“二刀流”も完璧だと聞いている。出演中のドラマでは同世代の中でも圧倒的な演技力を魅せていますが、それは才能だけでなく努力の面も大きいとテレビ関係者が話していました。相当、台本を読み込んで芝居に臨んでいるようですよ。野球にストイックすぎる大谷と、相性抜群なのでは?」(前同)

芦田は大谷の理想の女性?

別のスポーツ紙の記者もこう話す。

「芦田が本格的に女優復帰したからだと思いますけど、今その話をする記者は複数います。大谷はヤンチャ坊主タイプですが、派手な女性は苦手だという聞いている。だから、アメリカ人や日本のアナウンサーとの熱愛は今後もないと思います。その点、育ちが良さからか上品な印象のある芦田なら大谷の理想と合致しているのではないでしょうか」

夕刊紙の記者も、大谷と芦田の共通点をあげる。

「大谷はメジャー移籍時に没交渉と球団に手紙を書くなど、とにかく礼儀正しく、感謝を忘れない性格だということはよく知られている。一方、芦田は3歳から所属する子役事務所にいまだに在籍している。普通、あのクラスのタレントは大手事務所に移籍するものです。小さい頃から育ててくれた事務所に感謝の思いが強いのでしょう。人間性の素晴らしさが共通していて、個人的には2人がくっついてくれれば…と思ってますね(笑)」

浮気調査にも「不可能」はある。現役探偵が教える、できる/できないこと

日々、さまざまな調査をする探偵という職業。探偵と聞くと「何でも調べてくれそう」と思ってしまうものですが、いくらプロとはいえど「できない調査」もあるとか。今回、メルマガ『探偵の視点』の著者で現役探偵の後藤啓佑さんが、可能/不可能な調査について語っています。

可能な調査

「探偵ってどこまで調査できるの??」

これはよく聞かれる質問です。おそらく質問の意図としては、どの分野が調査可能で、その幅はどのくらいなの?ということだと思います。

ということで、今回は探偵の調査で可能なことと、できないことを書いていきたいと思います。

可能なこと

■浮気調査

・浮気の証拠撮影
・浮気相手の住所の特定
・浮気相手の家族構成
・浮気相手の勤務先
・浮気相手の資産(全てではない)

■人探し

・社会的足跡がある人物の住んでいる場所

■婚前調査

・お金の使い方
・店員への態度
・運転の仕方
・日常的に何を買うか
・同居人について
・交際相手の有無

上記のものは、基本的に調査することが可能なものです。

できないこと

■浮気調査……

 

この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ

名刺を“ポイ”と捨てられた経験から考える、取引先の「新規開拓」ですべきこと

営業の仕事をしている人なら経験があるであろう「新規開拓」の業務。たまたま成功する例も少なくないでしょうが、やはり、営業には「戦略」が必要と、無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では、著者で経営コンサルタントの梅本泰則さんは語ります。今回は、梅本さん自身の過去の経験を振り返りながら「新規開拓」に何が必要かを説いています。

失敗に終わった新規開拓

経験も知識も不足していると、効果的な行動がとれません。失敗もします。私の若い時も、十分な経験、知識があれば、多くの失敗をせずにすんだかもしれません。

今回は、そんな失敗の一つを披露します。

1.戦略なき新規開拓

私が30代のころです。関西地区の新規開拓責任者に任命されました。それまでの1年間で、関東地区の新規開拓に成果をあげたので、関西地区もいけると思われたのかもしれません。

関東地区の新規開拓を命じられた時も、私には新規開拓の経験がありませんでした。それでも、たまたま開拓に成功してしまいました。

大した戦略があったわけではありません。図々しく大手企業に飛び込んで、営業をしただけです。すると、たまたま先方の欲しがっていた商品を当社が扱っていました。それで運よく取引が始まったというわけです。

それをきっかけに、いくつもの有力な会社との取引が出来ていきます。あれよあれよという間に売上が増えていくではありませんか。本当に、たまたまうまく行っただけです。

会社は、それを私の実力だと勘違いしたのでしょう。1年後に東京から大阪への転勤命令が下ります。未開拓の関西地区を攻略せよ、というわけです。

指名をされれば、断る理由などありません。チャレンジします。

とはいえ、本当の意味での新規地区開拓は初めて。しかも、責任者です。どんな戦略を立てたらいいでしょう。

そもそも、戦略など勉強したことがありません。経験の浅い私には、何をどうしたらいいか、さっぱり見当がつきません。

2.新規開拓の失敗

そこでまず、対象エリアの小売店リストを手に入れました。そのリストを基に、部下が手分けをして訪問することにします。

とはいえ、分かっているのは住所だけです。それぞれの年商や特色が分かっているわけではありません。ここは、一店ずつ訪問して、当社の紹介をしていくことにしました。いわゆる「飛び込み営業」です。

この飛び込み営業というのは、決して楽ではありません。どこの馬の骨とも分からない会社の人間と、まともに話をしてくれる店主などいません。「忙しい!」「商売の邪魔だ!」などと言われて追い返されます。差し出した名刺も、ポイと捨てられる始末です。

私は、苦しい営業から帰ってきた部下から、報告を受けます。しかし、彼らに有効な手をアドバイスすることが出来ません。経験と知識が不足しているからです。

「同じお店を何度でも訪問して食い込んでいけ」としか指示できない私がいました。

へこたれずに訪問を重ねていけば、やがて話を聞いてくれる店主も現れるだろうという期待しかありません。体育会系根性物語ですね。何とも頼りない上司ではありませんか。

マーケティング的に言えば、顧客を獲得するには、「誰に、何を、どうやって売り込むか」ということがポイントです。

この時の新規開拓の場合、「誰に」は「小売店」です。「何を」は、「当社の扱っている商品」、「どうやって」は、「訪問を繰り返して、相手に飛びこむ」ということになります。

今考えてみると、実に情けない販売戦略です。それでも、この未熟なリーダーに率いられたチームは、何とか頑張りました。1年後には、取引先も増え、それなりの売上も出来ます。

とはいえ、部署としての採算は赤字です。残念ながら、黒字に転換できないまま、その翌年に私はその席を離れることに。体制が変わると同時に、本社に戻されたからです。

結果として、私の新規開拓は失敗に終わってしまいました。思い出しても、悔しさが沸いてきます。

昼間は「猫」で焼き芋を売り、夜は「金髪オネエ」に変身。楽しい職の見つけ方

鳥取に、焼き芋を売る猫がいることをご存じですか?度々目撃され話題となっているその猫の正体とは……?今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者、佐藤きよあきさんは、この奇妙な猫の焼き芋屋さんの戦略を紹介しています。

猫の着ぐるみで焼き芋を売る、「山田三毛猫」という名のエンターテイナー。

鳥取県倉吉市では、猫が焼き芋を売る姿が、度々目撃されています。

しかも、ミゼットのトレーラー仕様という、渋い販売車を運転して、やって来ます。

見ためは本当に猫っぽく、動きや仕草も猫、猫、猫。

人間サイズなのですが、本物の猫に見えるところが、この焼き芋屋さんの凄いところ。

名前は、「山田三毛猫」さん。その存在が珍しい、三毛猫のオスだそうです。

着ぐるみは自作で、しゃべると口も動きます。

この姿のままやって来て、焼き芋を売っているのです。

なぜ、猫の着ぐるみで焼き芋を?というのは愚問で、「猫が焼き芋を売っているだけ」と返ってきます。

「着ぐるみではなく、全裸です」とも。

猫になりきっているというのは、失礼なのかもしれません。

猫そのものなのですから。

焼き芋を売り始めたキッカケは、ラーメン屋さんを始める資金集めのためだそうです。

販売のためのミゼットも自分で改造しています。

とても器用な猫さんです。

自作の着ぐるみは、SNSなどを見た人から注文が入るようになり、そちらも仕事として成立しています。

ラーメン屋さんに関しては、資金が貯まり、オープンしたものの、さまざまな事情が重なり、現在は休業中です。

なぜ、行き詰っていた飲食店経営が「夜逃げ後」うまくいったのか

成功する事例から学ぶことはよく聞きますが、失敗した企業が活路を見出した例にも「成功」への道が示されていることもあります。今回、メルマガ『倒産危機は自力で乗り越えられる!』 by 吉田猫次郎』の著者で事業再生コンサルタント、作家、CTP認定事業再生士の顔を持つ吉田猫次郎さんが、自身の顧客の事例をあげています。

「逆のこと」をして活路を見い出す

私自身、これで生き残ってきた感があります。

「輸入の仕事で行き詰った…そうだ、輸出をしよう!」

「借金を返し過ぎてもう限界だ…そうだ、返さない道を考えてみよう!」
(注:踏み倒すわけではなく、返済方法をもっと自由にできる道を)

車の運転でも、泥道でスタックした時などは、アクセルをいくら踏んでもダメなわけで、そんなときはバックギアに切り替えなければなりません。

私はこの手の考え方が大好きです。小学生どうしの会話などは、もう最高です。「バーカ」と言われたら「カーバ」と言い返したり。「1+1=?」と訊かれたら「田んぼの田!」と答えたり。このくらい頭が柔らかければ、どんな時代の変化にも対応できそうです。

いくつか、私の顧客で「逆のこと」をして生き残った事例を挙げましょう。

1.中古車屋さん

長年、中古車を「売ること」に必死になって、結果、うまくいかなかった。沢山売るには在庫がいる。在庫を沢山持つには広いスペースと多額の仕入資金がいる。だがそのわりには回転率が悪い。年商1億、2億、3億、4億と業績を伸ばしてきたが、いつまでたっても資金繰りはタイトだ。まずい。このまま拡大しても、決定打にはならないだろう。それどころか、いつか資金繰りが破綻するような気がする。

…そこで悩んだ末、彼は「逆のこと」をする決心を固めた。

・中古車を「(沢山)売らない!」
・中古車を「買い取る」比率を増やす!

これにより、会社は大きく好転した。在庫をあまり持たないで済み、スペースも小さくでき、運転資金があまりかからない体質が出来上がっただけでなく、損益分岐点も大きく下がった。それまでは年商3億円でも赤字だったのが、現在は1.5億円以上の売上をキープすれば黒字が維持できる。

また、「買い取り」した車はすぐに業者オークションへ出品するので、滞留在庫にならないし、業者オークションでの落札価格も予想しやすいのでほとんど損しない。オークションは毎週末に開催されており、そこで売れた車は、2週間程度で決済されるから、回転率も早い。

現在は年商2.5億程度で業績横ばいが続いているが、かつての4億円台の時代よりも、ずっと利益率が高く、預金残高も増えた。

この記事の著者・吉田猫次郎さんのメルマガ

あなたはどれだけ知ってる?プロが教える「情報収集専用」のアプリ

ウェブでの情報収集はもはや当たり前となり、情報収集の差はどれだけ検索の仕方、アプリなどを知っているかにも左右されます。今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』では、ビジネスで使えるさまざまな情報収集の方法を紹介した一冊です。

あなたの情報収集方法が変わる⇒『ずるい検索』

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ずるい検索

江尻俊章・著 クロスメディア・パブリッシング

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、ビジネスやマーケティング、日常のインプット活動に役立つ、「ずるい検索術」を紹介した一冊。

著者は、早くからウェブ解析コンサルティングを行い、2012年には一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)の代表理事も務めた、この分野のプロフェッショナルです。

本書では、ビジネスパーソンが知っていると便利な情報収集ツールやアプリ、検索演算子をまとめて紹介。

X(旧Twitter)、Instagram、Amazonで顧客の声を探ったり、自社に関する情報を収集したり、じつに便利なノウハウが載っています。

他にも、剽窃・盗用のチェックをするためのツールが紹介されていたり、自分の情報が漏洩していないかチェックできるツールが紹介されていたり、怪しいメールをチェックする方法が紹介されていたり、ネット上でのさまざまなリスクを避ける方法についても言及されています。

本文の間に、情報のプロたちによるインタビューが載っているのですが、これまた読み応えがある。なかでも、トランスコスモス・アナリティクス取締役エグゼクティブフェローの萩原雅之さんの記事は、勉強になりました。

仕事でウェブ解析をしたり、SNS分析をしたりする人以外にとっては、知らないツールがてんこ盛りで、興味深い情報ソースだと思います。

これを全部使いこなせば、情報収集にかけている時間が一気に減ること間違いなしですね。

検索演算子の使い方や、AIを活用して効率良くインプット・アウトプットする方法は、これからの仕事術のスタンダードになりそうです。

ほとんどお金を使わずに、ここまでビジネスに役立つ情報が収集できるとは、本当に恐ろしい時代になりましたね。

情報洪水に負けず、真に重要な情報を仕入れるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

カルト問題で斬る。今井絵理子ら自民女性局おフランス研修は何が大問題なのか?

多数の議員が観光旅行としか思えぬ「記念写真」をSNSにアップし、国民の大顰蹙を買った自民党女性局のフランス研修。かつて旧統一教会の信者だったジャーナリストの多田文明さんは、フランスで運用されている「反セクト法」の実情を聞き取り日本の宗教被害者を思えば、あのような写真などアップできないはずだと言います。多田さんは自身のメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』で今回、その反セクト法を詳しく紹介するとともに、旧統一教会が同法の定める10の「セクトの基準」のほぼ全てに当てはまっているという事実を指摘。もし仮に女性局の面々がこの法律の実態も聞かずに観光を行なっていたとすれば、日本の将来を考えていない議員として問題視すべきとの見解を記しています。

統一教会問題は忘却か。自民女性局がパリで受けるべきだった研修

1.今井絵理子氏ら自民党女性局の人間は「反セクト法」の研修を受けたのか

7月末に今井絵理子議員ら自民党女性局らのフランス研修のなかで、エッフェル塔の前でポーズを取ったり、集合写真を撮った写真をSNS上に載せて、多くの批判の声が寄せられています。

しかし今井絵理子議員らは、同国の少子化対策や子育て支援などの視察も行って「無駄な外遊ではない」などの反論をしています。

もし「無駄な外遊でない」ならば、フランス研修の成果をしっかりと国民の前に明らかにしてほしいと思います。

カルト問題から斬ってみれば、今、日本では、旧統一教会が文化庁における解散命令の請求に向けて進み、教団トップ・韓鶴子総裁の「岸田を呼びつけて、教育させなさい」などという、日本を敵対視するような発言や、信者の親からの信仰の強制を受ける宗教2世への虐待が問題になっています。

フランスでは、いち早くカルト思想などにより違法な活動を行うなど、社会と軋轢を生じる傾向のある団体を規制する法律の制定しています。

この「反セクト法」により、救われた宗教2世もいるということです。

自民党は「旧統一教会との関係を絶つ」としており、当然、この法律の運用実態について、聞き取りや意見交換しているはずだと思いますが、いかがでしょうか。

日本はそもそもカルト思想が生まれたり、思想が輸入された場合、強烈な指導者のもとで集団化、組織化しやすいお国柄だと考えていますので、今後、日本でも反セクト法の議論は必要です。

何より、宗教2世問題の解決に向けた子供政策においても、反セクト法案から参考にすべき部分も多くあると思います。その件に向けてのどのような研修をしたのかをしっかりと聞きたいところです。

よもやとは思いますが、反セクト法の実態も聞かずに、エッフェル塔などの観光だけに行っていたら、日本の将来を何も考えていない議員として問題視すべき行動と思います。

議員はピース写真を投稿しましたが、反セクト法の運用の実情を聞き、被害を受けている宗教2世や元信者、被害者家族を思えば、ピースをする写真をアップする心境にはならないはずだと思いますが、さてその辺りはどうなのでしょうか。

この記事の著者・多田文明さんのメルマガ

とにかく逃げちゃえ。林真理子日大理事長が今すぐ取るべき「大胆な出口戦略」

アメリカンフットボール部の薬物問題に関する対応を巡り、各方面から批判を浴びている林真理子日大理事長。まさに窮地に立たされていると言っても過言ではない林氏ですが、この先どのような手を打つのが正答なのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、林氏がこのまま同大組織に関与するのはダメージが大きすぎると断言。その上で彼女に対して、大胆な「出口戦略」を提案しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2023年8月15日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

ズルズル関わるのは悪手。今すぐ日大から「逃げ出す」べき林真理子氏

林真理子さんという方は、理念より実利、論理より直感、絶対的な善悪より関係性、という、つまり人間の持っている身体性を、うまく言語化することで、仕事をしてきた方です。

ですから、日本大学の改革とか、日本大学における不祥事における透明性向上というようなテーマは、全くこの方の得意分野ではありません。ですから、今回の一件に関して見事に世論を納得させるような会見だとか、真の悪を暴いて組織を改革するような陣頭指揮などを期待するというのは、全くの間違いですし、失礼千万だと思います。

この方の40年を超える文筆活動を見ていれば、そんなことは容易に分かるはずです。では、このままで良いのかというと、そんなことはありません。

問題は、林氏の読者像が意外と複雑なことです。「理念より実利」というハヤシ風の演歌というのは、そのまま読者と共有されているのではないからです。どういうことかというと、例えばオペラが好きでウィーンまで出かけたとか、バッグを買いにパリに、といった行動については、林氏も読者も「そうした言動が100%格好いいワケではない」ことを分かって、ネタにしているわけです。

つまり、下手をすると「成金趣味」になる世界を、故意に過剰に表現する、あるいは露悪的に表現することで、その自分中心の世界全体を一種のパロディにして、全体をハヤシ劇場という別世界に連れて行くことが成立しているわけです。

その前提としては、実は林氏の読者は、「林氏が書いている内容そのもの、つまりオペラとかバッグとかいう成金スレスレ趣味より、かなり高いレベルにいる」ということがあります。実は知的で、実はかなり理念的でもあり、ただ、平凡な芸術至上主義とか単調な(しかし本物の)教養主義では退屈なので、林氏の「一見すると成金スレスレのバイタリティと、趣味の良い自虐」という「複雑系フレーバー」を余裕をもって楽しむ層ということになります。

では、日大の状況というのは、どうでしょう。同じように「複雑系フレーバー」として、林氏の読者に楽しんでもらえるかというと、それは難しいと思います。何といっても、林氏の読者は知的な階層です。日大のゴタゴタについては、それこそ60年代の日大闘争の歴史(特に当時の大学の前近代的な体質)を遠景に、近景としては悪質タックル事件から、今回の大麻+覚醒剤の隠蔽事件に至るまで、「理念より現実」だなどという甘い見方はしてもらえないと思います。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

プーチンが辿る「ヒトラーが歩んだ道」。ついにナチスと同じ作戦に出た露軍

依然として激しい戦闘が繰り広げられ、緊迫した状況が続くウクライナ戦争。出口が見えない消耗戦は、今後どう展開してゆくのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、激戦が続く各地の戦況を詳しく解説。さらにウクライナとロシアの国内事情を紹介するとともに、和平交渉の開始時期を予測しています。

最後の反撃を試みたナチス・ドイツ軍と同じ「バルジの戦い」を試みるロシア軍

ウ軍は消耗作戦で、ロ軍の後方兵站、橋などの補給線などを攻撃し補給を絶ち、かつ、前線に近いロ軍砲兵部隊との砲兵戦で砲門を破壊している。

その上で、ロ軍前線部隊には、クラスター弾を使い損害を与えた後に、突撃してロ軍陣地を制圧している。

ウ軍は、地雷除去、対戦車壕を埋め、竜の歯を除去して、一歩一歩の積み重ねで、前進している。この積み重ねで、ロボティネの東側で第1防衛線を突破した。

ロ軍は南部戦線で、ウ軍に勝てないために、総動員できない現時点での最後の反撃を、東部戦線クピャンスクで行い始めた。

ロ軍には誘導弾もないので、航空機に損害を出さないために遠隔から滑空無誘導弾で空爆しているので、効果は限定的になっている。1日80回もウ軍陣地に空爆をしているが、ウ軍の損害は多くない。

クピャンスク方面

ロ軍はシンキフカとペルショットラブネバの間のウ軍陣地に無誘導滑空弾を使い空爆を行って、その後、ロ軍の大量の地上部隊で攻撃している。この攻撃に対して、ウ軍はクラスター弾での砲撃で、ロ軍部隊に大量の戦死者を出している。

しかし、ロ軍は損害を物ともせずに繰り返し攻撃して、シンキフカの市内に入り、市街戦になっているようだ。ロ軍は、現存する重装甲部隊で温存していた第2親衛戦車軍を投入して、ウ軍を叩きたいようである。

まるで、ナチス・ドイツ軍最後の戦いであるバルジの戦いのようである。この第2親衛戦車軍が敗退すると、ロ軍には、優秀な重装甲部隊がなくなる。

ウ軍も増援を送り、このロ軍の攻勢を止めるしかない。ウ軍シリスキー大将も「敵の目標は、我が軍の防御を突破し、クピャンスクに到達することだ。戦闘は非常に激しいが、いくつかの陣地は、ここ数日で何度も入れ替わった。我が軍の兵士は、敵の進撃の試みをすべて撃退している」と述べている。そして、クピャンスクの住民に避難命令が出された。

というように、増援をウ軍が送り、ロ軍の攻撃を撃退し始めている。各地でウ軍は善戦して、増援部隊投入後は、ロ軍は前進できなくなっている。ロ軍は同地域へのウ軍増援誘引に成功したと述べた。ウ軍はバフムト方面からの増援部隊であり、ロ軍の言うことは正しい。

このため、ロ軍は空爆を強化している。また、ロ軍攻撃では戦車隊と装甲部隊を前面に攻撃しているが、精密砲撃と対戦車ミサイルで、多数のロ軍戦車と装甲車がウ軍に破壊されている。この戦いで分かることは、戦車や装甲車の機動攻撃の時代は過ぎ去ったことだ。

誘導ミサイルとドローンと電子戦の時代になっているようだ。新しい戦略・戦術の時代が来たようである。この理論の確立が必要である。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ