1月31日は皆既月食を見よう。初心者でも上手に観察する方法は

満月が通常よりも大きく見える「スーパームーン」と、満月がひと月で2度起こる「 ブルームーン」、月食時に月が赤銅色を帯びる「ブラッドムーン」の3つが重なる非常に珍しい現象「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」が観れるかもしれません。前回掲載の「1月31日の主役は『月』。双眼鏡を用意して『皆既月食』を見よう」でも紹介しましたが、1月31日は日本中で「皆既月食」が見られます。とは言え、「初心者で観察するための道具も知識もない」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では著者の須田將昭さんが、誰でも皆既月食を楽しめる簡単な準備と場所選び等について、徹底解説しています。

皆既月食を見よう!

年明け早々「1月31日の主役は『月』。双眼鏡を用意して『皆既月食』を見よう」でもご紹介していますが、1月31日の夜皆既月食が起こります。様々な天文現象の中で、「街中でも機材がなくても誰もが楽しめる」という点ではこれほど見やすいものは他にはありません。ぜひ一人でも多くの方に楽しんでいただきたいので、「皆既月食を見よう」をテーマに書き連ねていきます。準備万端整えて、みなさん、それぞれの楽しみ方でたっぷり皆既月食を味わっていただきたいと思います。

まず、基本的なことですが、今度の皆既月食の概要をおさらいしておきましょう。月食は太陽・地球・月の順番に並んだ時に起きる現象です。太陽からの光で地球の反対側に影ができます。普段はそんな影の存在はわかりません。しかし、その影のあるところを月が通過すると…地球の影に月が隠されることになるのです。

地球の影に月が隠されるのが月食ですから、影に少しずつ入っていくところから、すっぽり隠れるところ、そしてまた徐々に影から出るところ、という過程を辿ります。影に入り始めると丸い月の一部が欠けて見えるようになります。これが部分食です。そして地球の影にすっぽりはまったら皆既食となります。

今回の月食では以下の時間帯で予報が出ています。

  • 部分食の始め:1月31日 20時48.1分
  • 皆既食の始め:1月31日 21時51.4分
  • 食の最大:1月31日 22時29.8分
  • 皆既食の終わり:1月31日 23時08.3分
  • 部分食の終わり:2月1日 0時11.5分

※ データは『天文年鑑2018』誠文堂新光社から。時間は日本のどこで見ても変わりません

ざっと1月31日の夜9時前ぐらいから日付が変わる頃までと、なかなか長時間にわたっての現象です。皆既食の始めから終わりだけを考えても10時前から11時過ぎまでと1時間を超えています。少々曇っていてもきっと雲間からでも見るチャンスが期待できそうな現象です。

月はどの辺に見えているのでしょうか? 皆既月食が起きるのは満月のとき(太陽と月が、地球を挟んで反対にあるんですから)。満月の南中時刻(真南に来る時刻)は真夜中(0時)です。ということは、部分食の終わる頃がちょうど真南です。東南東から南東にかけてよく見えるところがあれば、月が建物などに邪魔されることなく観測できそうですね。「1月31日夜の9時前から日付が変わる頃まで」「東南東から南東にかけて空が広く見えるところ」というのがポイントとまとめておきます。

偉大なる「闘将」星野仙一が、楽天優勝で被災地にもたらしたもの

球界の巨星墜つ。「燃える男」「闘将」と呼ばれた星野仙一氏が先日、急死しました。常勝巨人に対し、選手として、また監督として立ち向かう姿勢に憧れた方は少なくないのではないでしょうか。幼少期から星野氏を心の師と仰いだ、メルマガ 『ジャーナリスティックなやさしい未来』の著者でジャーナリストの引地達也さんは、星野氏の死を悼みつつ、東日本大震災後の被災地を勇気づけた星野氏の功績を振り返っています。

幼い頃から居続けた「星野仙一」という存在

燃える男」「闘将」として知られた元プロ野球監督の星野仙一氏が突然逝った。私にとって、それは特別なことであった。仙台市市内の小学校低学年の頃、初めて被った野球帽子が中日ドラゴンズの青地に「CD」マークだったことから、無類のドラゴンズ好きとなり、当時、黒地にオレンジマークの巨人の帽子が被る子供が大半だったクラスの子供にドランゴンズの良さを説きほとんどの子供の帽子を青に変えたのも、巨人軍に立ち向かう星野流を自分なりに体現していたのだと思う。当時のドラゴンズファンはエースである星野氏を好きになるのは当然で、「仙一」の名前は自分の住む仙台と関係があるのだと信じ切っていた。

当時、少年野球に明け暮れていた私は、格好良いとはいえない星野氏の投球フォームを真似し、夕方からは雑音の中にやっとのことで聞こえる「東海ラジオ」のナイター中継のドラゴンズ戦に聞き入りスコアブックをつけ、初めて買ったEPレコードは、星野氏が現役時代に出したムード歌謡曲「街の灯がゆれる」だった。

青いユニフォームが大きなものに立ち向かう姿に憧れ、それに近づきたい一心で、私はドラゴンズの本拠地、名古屋を聖地と考え、星野氏を心の師と仰いだ。星野氏を幼い頃から見続けてきたことは、私自身の人生ドラマをも味わい深くさせてくれたことを想うと、感謝があふれ出てくる。ジャイアンツを倒す闘志は、生きた「スポ根」を見せつけてくれたことや、引退後すぐに監督になり、ベンチでも戦う姿を見せてくれたことは、エンターテイメントとしてだけではなく、何かに取り組む姿勢のようなものも示してくれていたように思う。

トヨタでさえ焦っている。100年に一度の大変革時代を生き抜く方法

仮想通貨やフィンテックなど、今までの固定観念を根底から覆しかねない「新技術」が登場し、時代が今大きく変わろうとしています。そんな激動の時代に顧客の支持を集め続ける方法はあるのでしょうか。今回の無料メルマガ『戦略経営の「よもやま話」』では、トヨタが決意した組織の刷新を取り上げ、企業が「時代の神様」に気に入られるために意識しなければならないことを読み解きます。

二人の神様と一人の女神

「お客様は神様です」は三波春夫のキャッチフレーズですが、企業には「顧客」の他に強力な神様とそして女神がいます強力な神様は時代」という神様で、その神様がここにきて今まさに大きく動こうとしているようです。

あの不沈空母のような「トヨタ」でさえ、100年に一度の大変革の「時代」だとして「生きるか死ぬか」という瀬戸際の危機感をもって組織・人事の大刷新に取り組んでいる最中です。

※一言あの「トヨタ」でさえと言いましたが、健全な企業ほど通常の企業よりも速く、強く「危機」への予知能力があるようなのです。

どのように言っているのか。

「お客様第一」を念頭に「現地現物」で、現場に精通をしたリーダーたちが、良いと思うありとあらゆることを「即断・即決・即実行していくこと」が求められている。次の100年も「愛」をつけて呼んでもらえるモビリティ(空間的移動体)をつくり、すべての人に移動の「自由と楽しさ」を提供するために、トヨタに関わる全員が、心をあわせて、チャレンジを続けていく。

と述べて思い切った役員体制の変更、組織改正、人事異動を行おうとしているのです。

少し大げさな物言いになりますが「時代」に抗しようはないのでしょうか。ここで確かな見識をもって心に留めていただきたいことがあります。どのように時代が変わろうとも、変わらないものがあるということ。「人に自由と楽しさを提供することが根本使命」であることには変わりなく、これが生き残りのための根本条件です。使命(ミッション)を再確認して「『愛』をつけて呼んでもらえるモビリティをつくる」でなければなりません。

「顧客・社会と人材の幸福」を求めて、そのために「『効用』をつくり、知らせ、提供する」それも絶えることなく、人材の持てる能力と活力を育んで活用し尽して「最高を目指す」。これが、正当な「人」や「組織」が持つべき「使命(ミッション)」であって「利益」を「とうぜん」する「王道」です。

ただし、そのすべてのあり方とその様は「時代という神」の意に適うように「変革」させなければ陳腐化してしまい廃品になってしまいます。特に、今日は100年に一度の「トヨタ」が感じている大変革「時代」で、意識を変革できなければ時代という神様の伴侶である運の女神を垣間見ることなく、さらに微笑んでもらうことなど夢の夢でしょう。

香ばしさが堪らない。今夜はネギとマグロで「ねぎま」の醤油焼き

「ねぎま」といえば鶏肉と白ネギを交互に串にしたものを思い浮かべますが…、今回、無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』の著者でプロの料理人・gatugatu佐藤さんが紹介するのは、「ねぎ」と「まぐろ」を串に打ったほうの「ねぎま」のレシピ。最後に直火で軽く炙って焦げ目をつければ香ばしさ満点、お酒の肴に最適ですよ。

ねぎまの醤油焼き

佐藤です。今回のおすすめ料理は、酒の肴。「ねぎま」は知ってますよね。私は、料理の世界に入って数年間は「ねぎま鶏肉と白ネギだと思い込んでいました。当時、大阪の高槻というところに住んでいて、社長の家が会社の寮になっていて先輩たちと一緒にくらしてたんですね。で、日曜日が休みのお店でしたから週末の土曜日、仕事が終わって寮に帰るとみんなで近所の焼鳥屋さんへ直行します。ごく普通の焼鳥屋さんでしたが、働いているのは若い女の子だけ。オーナーさんが女性ということもあってちょっと変ったお店でした。そんなお店ですから、下心丸ダシの男のお客さんばかり。スケベそうな爺さんとかやんちゃそうな兄ちゃんが多かったです。

でも、オーナーさんのこだわりで焼き鳥はかなり美味しい。「タレ」がすごく美味しかったですね。で、タレ焼きの焼き鳥の中でも私のお気に入りは、鶏もも肉と白ネギが交互に串に刺してある「ねぎま」。白ネギの噛むほど出てくる甘味、鶏肉のジューシーな脂、そして甘辛いタレとが合わさって、最高のハーモニーを生み出しめちゃくちゃ旨い。葱系の料理が好きなので、たまらない一品でしたね。私は、それまで焼鳥屋さんに行くことがほとんどなかったです。なのでこの店で食べたのが初めての「ねぎま」。「これがねぎまいう料理なんだと信じきっていました

ですが、数年後…。お店でいろんな料理を学んでいた中で、ある時、おやっさん(お師匠さん)が今までに見せたことがない料理をメニューにのせました。刺身で食べられない程度に鮮度が落ちた中トロマグロと白ネギを交互に串に刺す。これを炭火焼にして、秘伝のタレで仕上げる。メニューには「ねぎま照焼き」と書いてあります。「ねぎま」=「鶏肉&白ネギ」と思い込んでいた私は「あれ?」と思いました。鶏肉&白ネギ=「ねぎま」が正しいならマグロを使った「ねぎま」ということで、おやっさんは「『マグロ』ねぎま照焼き」とメニューに書くはずと思ったからです。おやっさんには怖くて聞けなかったので先輩に、「ねぎまって鶏肉を使うんじゃないんですか?」。その先輩は優しい人だったので丁寧に教えてくれました。

白ねぎのねぎとまぐろの、『ねぎま』やで。知らんかったんか?」
「鶏じゃなくて、マグロや(笑)」
「ほんまは煮物にするんやけどな」

「料理を仕事にしている奴がそんなことも知らない…」と思うとめちゃくちゃ恥ずかしかったです。ま、でもここで教えてもらうことができたので、それ以上に恥をかくことはありませんでした。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」。これを意識していたわけではないですが聞いておいて良かったな、と思ってます。

そんな、思い出深い「ねぎま」が今回のおすすめレシピ。「ねぎまの醤油焼き」。マグロと白ねぎを串に刺し、これをフライパンで焼いて濃口醤油をたらして絡めるだけ。タレを作る必要はありません。濃口醤油そのままで味付け

これ、食べ方にポイントがあります。マグロは焼くとパサパサします。ですので、マグロと白ねぎを同時に口に含むことで、焼いて粘り気の出た白ねぎがパサパサ食感を抑えてくれます。で、「串が無い!」という場合は切ったらそのまま焼いてもOK。串に刺さなければ5~6分で完成します。焼き加減だけ気をつけて頂ければ串を刺した時と同じようにできます。久しぶりにこれを作って食べましたがやっぱり旨かったです。醤油の香ばしさがたまらないですね。

では、焼きムラが出ないようにする「コツ」と美味しさを倍増させる「調理法」を伝授した「ねぎま」レシピをご覧下さい。

レシピ

【材料】

  • マグロ…150g
    (びんちょうマグロを使ってますが、脂がのってるほどおいしいです)
  • 白ネギ…1/3本(60g)
  • 濃口醤油…大さじ1杯
  • 油…小さじ1杯
  • 竹串…17cmくらい、3本

1.白ネギは、2cm幅で小口切りにします(9カン)。

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2.白ネギの真ん中近くまで、斜めに切込みを入れます(熱を早く通すため)。

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3.マグロは厚みをできるだけ白ネギと同じにして、2cmの角切りにします(厚みが揃ってないと串に刺した時にフライパンに触れない部分がでて焼きムラがでるため)。

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4.串に刺します。

白ネギ⇒マグロの順で交互にさします。それぞれ中央に串を刺して平面になるようにします。

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5.フライパンを弱火にかけ、油を入れて全体似広げます。

30秒ほどしたら、焼き始めます(はじめから弱火で焼いて下さい)。

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6.両面約2分づつ焼きます。

熱の通り具合の目安は、マグロが真ん中まで白くなったらOK。裏返して反対面も同じように焼きます。ほんの少しマグロの中央がレアのままがベストの焼き加減です)。

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7.濃口醤油を全体にぶっかけます。

強火にして全体に醤油が絡まったらできあがり! 火を止めます。

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8.さらに美味しくするには、直火で軽く「炙って」下さい。

ちょっと焦げ目が付けばOK。香ばしくなって美味しいです。

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9.器に盛りつけて完成です。

一味唐辛子、粉山椒などふれば味のバリエーションが楽しめます。

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串が無ければ、切ったらすぐフライパンで焼けば同じように作れます。白ネギとマグロを同時に口に含んで食べて下さい。これが美味しく食べるためのポイントです。マグロと白ネギを準備して是非、作ってみて下さい。

雪だるま 大雪 ツイッター まとめ

こっち見んな! 巷にあふれた「ヤバい雪だるま」画像まとめ

昨日の関東甲信での大雪、すごかったですね!

「東京都民はあのくらいの雪で大げさ」という豪雪地域に住む方々からの声が聞こえてきそうですが。。。

そこで今回は、雪が降ったら絶対作りたくなる「雪だるま」の画像をまとめてみました。

まずはこちら。貯金箱としても利用できるJR高崎駅の駅弁「だるま弁当」の容器ですが、こんな使い方もできるんですね。量産してついついいろんな場所に置きたくなります。

あらかわいい、プードルの雪だるま。でもなぜか作ったのがおばちゃんな気がするのは私だけ?なぜか、昭和の頃によく見かけた毛糸で作った犬を思い出してしまったんですよ。そんな私も昭和の人間です。

美容師さんが作った雪だるまらしいですが・・・こ、怖い・・・・。

なんでこれ作った?でも、クオリティ高い。用を足している人の雪だるまも作って欲しいです。

茨城県常総市にある「一言主神社」の雪だるま。作ったのは宮司さんかしら?ファンシーだから巫女さんかな?「外国のキャラクターだろうが関係ねぇ!」というその心意気がステキです。スヌーピーの耳と鼻の色を汚れた雪で表現する芸も細かい。

今話題の「ポプテピピック」のピピ美雪だるま。再現度の凄さもさることながら、溶けていく過程もまたシュール。

これはすごいです、クオリティーが高すぎて子供達が大はしゃぎする声が聞こえてきそう!

 最後におまけ。江戸時代の雪だるま。達磨やうさぎもあるようですが、猫も作ってます。

いかがでしたか?まだ間に合う!今すぐ雪だるまを作りに行こう!(無責任)

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隠れて酒が飲める「裏ワザ」画像が、超ナイスアイデアで震える…

大雪が降り朝から気温も低くて寒い中、日本酒を嗜む方に朗報です。

周りからバレずに、白昼堂々お酒が飲める「豆知識」がヤバいとツイッター上で話題になっています。

画像を投稿したのは、ツイッターユーザーのSiLo‏さん(@SiLorz)。

一体どんな裏ワザを披露したのか、当該ツイートを早速ご覧ください。

ええ! まさかのカフェラテ・カモフラージュ? しかも、コンビニで売ってるアレに、ソレがぴったり入ってしまうとは。。。これは全く気づかない。。もう近くで見てもカフェラテ飲んでいるようにしか見えないハズ。もう、感動で震えが止まらない。ようし、酒や酒や酒もってこい!

これはいいことを教えてもらいました。今度、白昼堂々、カフェラテ飲みながらスルメやチーカマをかじりたいと思います。

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多摩川 大雪 ツイッター

大雪から一夜明けた多摩川が、あまりにも幻想的すぎると話題

大雪から一夜明けた朝、関東甲信越では、雪に埋もれた車や自転車が街のあちこちで見受けられ、幻想的な風景が広がっています。

そんな中、東京の端を流れる多摩川で、まるでCGか映画のワンシーンかのような風景が広がっていて綺麗すぎる!とツイッター上で大きな話題になっています。

画像を投稿したのは、ツイッターユーザーのkenbowlize‏さん(@kenbowlize)。

一体どんな風景が広がっていたのか、当該ツイートを早速ご覧ください。

美しい! というか、神々しい。多摩川に川霧が発生しているんですね。川霧とは、夜に冷えた大気が、暖かい川の水に触れて湯気みたいに立ち上って発生する霧のこと。これが、さらに幻想的な風景を生み出していたんですね。

ここにシンゴ●ラを歩かせたら絵になるのに、と思ったら、すでにやっている方がいました。。。

ぴったり。。。うーん、やっぱりシンゴジ●は多摩川に限る。 みなさま、あと数日は雪による事故が起きやすくなっていますので、お気をつけてご通学、ご出勤、ご帰宅を!

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米国も指摘。総務省のせいで日本の携帯料金がおかしくなっている

総務省により導入された、モバイル端末の購入補助規制。行き過ぎた「値引・割引」の是正や公正な競争の促進などが目的でしたが、蓋を開ければ現状は同省の思惑とは真逆の様相を呈しています。かねてから端末購入補助規制に対して否定的な意見を主張してきたケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんは、自身のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』で、先日出席した通信政策に関するシンポジウムでの様子等を交えながら、当規制の欠陥や、同じく総務省検討会内で高まる「サブブランドやキャリア関連会社のMVNO潰し」という動きに関して批判的な見解を記しています。

米国シンクタンクが「端末購入補助規制は間違っている」と提言――5Gに向けて、消費者の購入意欲を奪う危険性を指摘

1月19日、アメリカのシンクタンクである「Progressive Policy Institute」が主催する公開シンポジウム「モバイル通信政策~イノベーション推進のインフラとして~」のパネルディスカッションに参加してきた。

冒頭、チーフ・エコノミック・ストラテジストのマイケル・マンデル氏による「生産性革命と日本の携帯電話市場における規制」というレポートが発表された。その内容が「日本における端末購入補助規制はよろしくない。まもなく導入される5Gに向けて、消費者の購入意欲を奪うことなる」というものだった。

個人的には「総務省のモバイル業界に向けた規制は間違っている。端末購入補助規制も見直すべきだ」という原稿を何本も書いてきたこともあり、マンデル氏の主張に背中を押された気持ちであった。

パネルディスカッションでは、総務省の総合通信基盤局電気通信事業部の料金サービス課長が隣に座っていたこともあり、普段、自分が抱いている総務省に対する意見を思いっきり主張してきたのだった。

端末購入補助規制が導入されたことで、何が起きたとかいえば、やはり端末代金は高い印象になり、気軽に新製品を買えなくなったように思う。端末に対する割引が減ったことで、一部キャリアは3年や4年と言った割賦販売を導入してきた。結果、ユーザーは長期間キャリアに縛られることになった。総務省としては競争を促進したかったはずが、キャリアがユーザーをさらに長年拘束する逆効果に働いている

総務省は、昨年12月から始まった検討会において、「中古端末の流通促進」を議題にしているが、そもそも新製品が売れなくなり、買替え需要が減っている中で、中古端末の流通が促進されるわけがない。新品が売れてはじめて中古品が出回るわけで、どうしてそんな簡単なことが総務省にはわからないのか。

日本経済 中国 アメリカ

日本は怯えている。好景気の米国に漂う「1989年」の既視感に

一時は破綻寸前とも言われていた中国経済が急速に息を吹き返す一方、トランプ大統領率いる米国経済は「アメリカファースト」の政策を重視。景気は沸騰状態になっているものの、極めて短期的なものであるとみられています。そんな米中の狭間にいる日本は、強力な経済政策を打ち出せないまま現在に至っていますが、このまま指をくわえて見ていても良いのでしょうか。メルマガ『国際戦略コラム有料版』の著者・津田慶治さんは、「ひとたび米国で大恐慌が起これば、日本は他人事では済まなくなる」と警鐘を鳴らしています。

日本の生き残りの道

NY株式市場のダウは、1989年年末の東証株価指数の伸びとよく似ているし、上がり方も一緒である。東証のその後も我々は知っているので、非常に危険な印をNY株価に見ている。その後を検討しよう。

危険な金融経済政策

米国のトランプ政権が誕生して1年が過ぎた。法人税減税で企業利益が増大することが見込まれて、株は大幅に買われて、ダウは史上最高値になっている。その伸びが大き過ぎである。景気が沸騰しているように見える。

トランプ政権の経済政策は短期志向であり、国力がある間に、米国が最も得をする政策を推進している。移民の制限で自由な米国を捨て、多国間貿易協定のTPPからの撤退NAFTAからも撤退する可能性がある。韓国との2国間FTAも見直しを主張している。多国間貿易協定から離脱して2国間FTAを締結するというが、米韓FTAでも米国が赤字であると見直しになる。また、温暖化防止の枠組みであるパリ協定からも離脱した。

そして、法人税減税をしたことで、財政縮小で支出も減らす必要があるが、オバマケアなどの社会保障政策の縮小はできないでいる。この影響で予算が通らずに、政府機関の閉鎖の可能性も出てきた。このため、財政赤字が拡大することが確実で、米国債の発行高を増やすことが必要になる。

米国債を買っているのは、FRBと中国、日本であるが、米国は中国に対して相殺関税を多くの製品に掛けようとしている。中国は米国債を購入から売却にシフトするという脅しを米国に掛けている。この脅しだけで、米国国債金利の上昇を引き起こし、これにより、長期金利が上昇している。

もし、米国債を中国が売却開始したら、トランプ政権はFRBに米国債を買わせることになる。FRBは公定金利を上げながら、米国債を買うというアクロバット的な金融政策をとることになる。こうして、急な金利上昇を抑えることになるとみる。それでも金利上昇は起きる。

金利上昇が起きるとドル高になり、新興国の投資引き上げが起きて、世界的な景気後退局面になることが予想できる。

米国金利上昇でもドル安に

しかし、現時点、不思議なことが起きている。米金利上昇であるのに、ドル安ユーロ高円高が起きているのである。1ドル=110円まで円高が進んでいる。米中貿易戦争になったら、米国経済は大きく傷がつくと市場は見ているようである。

日本と欧州は、中国との良好な関係を促進する方向であり、米国とは違う動きをしている。短期的には中国の経済拡大に歩調を合わせたほうが経済的には得であるということを市場は知っているからである。それだけ中国経済は拡大して、米国経済より世界に影響力を持ち始めているのである。

経済的な面では、中国の方が米国より大きいという現実があることを知ることが必要である。

「もったいない」を「ありがとう」に変える、食糧支援の感動物語

メディアなどの影響で日本でも浸透しつつある、食べられるのに捨てられる食品を困っている人や団体に届ける取り組み「フードバンク」。しかし、そこに流れる信念は「人助け」ではなく「共生」でした。「テレビ東京『カンブリア宮殿』(mine)」は、放送内容を読むだけで分かるようにテキスト化して配信。路上生活まで体験し、日本のホームレスたちの気持ちに寄り添おうとしたセカンドハーベスト・ジャパン代表、チャールズ・マクジルトン氏が語った壮絶な過去とは?

コストコの人気パン、缶詰…余った食の有効利用法

買い物のテーマパーク「コストコホールセール幕張倉庫店」。アメリカサイズの食料品が定番だが、中でもよく売れているのがパン。一番人気のシンプルなディナーロールをはじめ、こだわりのパンがおよそ40種類も用意されている。

店も閉まった午後8時。空の棚を引いたスタッフがパン売り場に現れた。売り場のパンをチェックすると、いくつか選別して棚に移し始めた。はじいたのは消費期限の迫った商品。コストコでは期限の2日前には売り場から撤去する決まりになっている。加工当日に撤去となるパンもある。これらは捨てられてしまうのか。

廃棄するわけではなく寄付に持っていきます」(渡邉誠司店長)

翌朝、選別しておいたパンが、やってきたトラックに積み込まれた。コストコの消費期限の迫ったパンはNPO団体、セカンドハーベスト・ジャパンを通じて有効活用される。

こうした取り組みは企業だけでなく個人からも。東京都足立区の「エルソフィア」では、「くらしフェスタ」というイベントを開催していた。やって来た人たちが、缶入りのクラッカーやツナ缶4個パック、赤ちゃん用の離乳食……次々と担当者に差し出していく。

持ち込む食品は何でもいいが、条件もある。まだ未開封であること。そして賞味期限が一ヶ月以上残っていることだ。現在、食べられるのに処分されている食品、いわゆる食品ロスは、全国で年間およそ632万トン。全ての日本人が毎日茶碗1杯分のご飯を捨てている計算になる。ここで集めた食品も、セカンドハーベスト・ジャパンに送られる。

後日、各所で集められた食品が運ばれた先は東京・浅草橋のガード下。大量の食品が降ろされ、一軒の雑居ビルに運び込まれてゆく。セカンドハーベスト・ジャパンの本部だ。

セカンドハーベスト・ジャパンは2002年に設立された日本初のフードバンク。フードバンクとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品を困っている人や団体に届ける取り組みのことだ。

本部には卵やバナナなど、生鮮食品も届いていた。様々なところから集めた食品は、施設や個人に振り分けられる。寄付する企業にも、廃棄コストの削減などのメリットがある。

本部から歩いて3分のところには調理ができる施設「ハーベストセントラルキッチン」も持っている。この日、作っていたのは弁当。大学芋やおからの和え物、ウインナーもたっぷり用意してあった。「全部寄付です。ウインナーはゆでたり炒めたりしますが、あとは封を開けただけの惣菜です」(管理栄養士の武田幸佳)と言う。

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