「仕事に得意分野がない!」と悩むサラリーマンこそ極めるべきモノは?

世の中「一芸があれば重宝される」と思い違いをしてはいませんか? 確かにそれも一理ありますが、世の中そんな人ばかりではありません。メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんは、 仕事で一番になれる分野がない、と悩む読者さんからの質問に答えています。 

仕事で「突き抜けたモノ」「一番になれるモノ」が無い人への処方箋

今回は読者さんからのご質問に答えます。ご質問を要約すると

 ▼ 仕事をすればどの業務でもだいたい80点くらいのクオリティでこなせる
 ▼ 但し120点のクオリティでできる尖った分野はない
 ▼ 既存の会社の中では、一度一緒に仕事すると重宝される

こういう感じの人は、これからの時代どう生きるのが良いのか?注意することはないか?というご質問です。

もちろん理想的には何かに秀でていて、一番になれるモノ、一番を目指したくなるモノがある人の方が未来のことを描きやすいですし、人生が分かりやすいのですが、この世はそんな人ばかりじゃありません。

もしかしたらこの人は、乙女座か牡牛座が強いのかなと思いますけど、これも性格というかタイプの違いであって、こういう人に、

 ■ 何でも良いから一番になれるモノを探しなさい!

って言ってもダメなんですよ。むしろこの特性を活かす方向のことを考えるべきなんです。

それは何かというと、この場合は

 ● 何でも屋を極める

ことじゃないかと思います。

部下を成長させたいなら、上司のあなたが「絶対に言ってはいけない」一言

仕事で頼りになる社員を育てるには上司として何をすればいいのか、多くのサラリーマンの悩みでもあると思います。今回のメルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』では、著者で営業コンサルタントの菊原智明さんが、観察眼を磨いて部下のやる気を出す方法について語っています。

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上司であるあなたの観察眼を磨き、部下のモチベーションを上げる方法

今回はちょっとテイストを変えて“マネージメント系”の話をしたい。もちろん営業に役立つ内容でもある。

マネージメントというと身近では“部下、後輩、社員を教育・管理する”といったことになる。

身近なメンバーが“いかに成長し、モチベーションを上げてくれるか”というのはとても重要である。これが上手くいかない限り経営は苦しくなる。

もし経営者じゃないとしても“自分だけ結果を出して他は売らない”というのでは厳しい。給料も上がらないし。

自分も含め、まわりも上がっていく。こういった状況にしたいもの。部下のマネージメントについて二つほど事例を紹介する。

住宅会社の社長とお会いした時のこと。その会社にはAさんという社員がいた。社長のお気に入り。しかし、そのAさんが先日辞めてしまったという。

社長はAさんを育てようとしていた。だから、成長してもらいたいという思いで「少しはBを見習え!」といった言い方をしていた。

こういった言い方をされると“自尊心、プライド”が傷つけられる。こうして自信を失い、つぶれてしまった。

社長はつくづく「育て方を間違えた」と後悔している。

たとえば「お前のいいところにBの気遣いが加われば最強だ」と言えば違っただろう。

言い方一つで“営業スタッフが一気に伸びる”みともあれば“そのまま潰れてしまう”といったこともある。

これは子育てでも言える。兄弟がいたとして、「お兄ちゃんはすごいのに、どうしてあなたはできないの」と言い続けると、弟はいじけてしまう。

いい方向には向かわない。これがトラウマになっている人もいる。大人になってから成長の妨げになる。

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岡田武史と栗山英樹、2人の「日本代表監督」が語った働き方の真髄

変化が目まぐるしく、選択肢が大幅に増えてきた昨今の「働き方」。今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、スポーツ界を牽引してきた岡田武史氏、栗山英樹氏の二人が現代の「働き方」について語り合ったインタビューを紹介しています。

岡田武史氏と栗山英樹氏が語り合った「働き方」

「仕事をしすぎてはいけない」という風潮が社会で浸透してきた感があります。日本サッカー界を長年リードしてきた岡田武史氏と、侍ジャパントップチーム監督の栗山英樹氏は働き方についてどのように捉えられているのでしょうか。

稲盛和夫氏の薫陶を交えて語り合われた『致知』2022年12月号の記事の中から紹介します。

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栗山 「いまの世の中って、仕事しすぎちゃいけない、『寝ないで仕事をしろ』とは言いにくい時代になりました。

でも僕は仕事でしか学べないことがあると思っていて、寝ないで仕事に没頭するある一時期って大切だと思うんです。没頭し、やり切らないと見えてこない世界があるんです。

稲盛さんもご著書の中で『仕事でしか人間形成はできない』と断言されています」

岡田 「僕も全く同じことを考えていて、人間が成長する時って困難や理不尽な出来事を乗り越えた時なんですよ。ところがいまはそれを一切与えちゃいけないという風潮になっている。これでは人も組織も成長できないとすごく危機感を抱いています。

骨は重力があるおかげで反発して頑丈になっていて、無重力の状態に長くいた宇宙飛行士は帰還後に骨の強度が著しく落ちているそうです。

いまの世の中、その重力の役割がどんどん希薄になってきているような気がしてなりません。

それで僕は野外体験教育というのを始めたんです。大自然が与える理不尽さはパワハラにはならないので(笑)、20泊21日、海遍路、山遍路それぞれを辿って無人島に行ってくるというとんでもない企画です。中学3年生から大学1年生までの7名が行ったんですけど、参加した人は皆、人が変わったと感じるほど成長しました。

テントや軒下に泊まり、食料も自分たちで調達しなければならない。そんな無茶苦茶な環境に突如飛び込んだことで、不登校になっていた子は、『学校に行く、行かないは実は大した問題ではなかった。生き続けることが一番大事だったと分かりました』と言って、学校に行けるようになったと聞きました」

栗山 「すごく貴重な機会ですね」

岡田 「会社として理不尽な要求は押しつけられないから、企業研修としてこのプログラムを受講される会社もあります。やっぱり極限状態に追い込まれて、遺伝子にスイッチが入ると人間変わりますよ」

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嵐・松本潤の不穏な噂とは?有村架純との“熱愛”はフェイク、『どうする家康』視聴率低迷に頭を抱える関係者たち

嵐・松本潤さん(39)が主演するNHK大河ドラマ『どうする家康』の視聴率が、『鎌倉殿の13人』を下回る低空発進となったことがテレビ関係者に衝撃を与えています。そんな中、ドラマ内で夫婦役を演じる松本潤さんと有村架純さん(29)の「熱愛」や「結婚」説が報道されはじめたのはなぜでしょうか?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが、現時点で入手できた情報をもとに「松潤の現在」を分析します。

NHK『家康』低迷で、どうする松潤

『嵐』松本潤主演『どうする家康』の想定外低視聴率にスタッフは頭を抱えている…という情報が伝聞されてきました。

平均視聴率が12.7%で終わった『鎌倉殿の13人』ですら、初回視聴率は17.3%でしたから、15.4%だった『どうする~』がこれからどうなるのかが注目されます。

ジャニーズ事務所の焦りようも、御用達媒体の記事を見れば一目瞭然です。

例えば同事務所と最も仲がいいと噂される『女性セブン』は、“有村架純と北川景子、NHK大河で「家康の奪い合い」あるか 撮影現場では対照的な姿”と1月6日発売号で報じていました。

続いて1月19日発売号では“有村架純、初大河「どうする家康」の重圧を解きほぐした“2人の母”の優しい言葉”という記事も。

松潤の正室役の有村をダシに、恥も外聞もかなぐり捨てたプロモーション展開と受け取れました。

2週にわたっての有村の記事で、『どうする~』の視聴率がどれくらい上がるのか調査の仕様もありませんが、行間からは“国を代表する国営放送番組の初主演の松潤の顔に泥を塗る事はできない…”という関係者の強い意志がダイレクトに伝わってくるようです。

有村架純が井上真央から松本潤を略奪?

『どうする~』に関するたくさんの記事を眺めながら、“一体これはプロモーションなのか?”と判断に苦しんだのは、『週刊実話Web』の“有村架純、「どうする家康」で共演の嵐の松本潤とラブラブ? 井上真央から略奪か”という記事でした。

『どうする~』のキャスティング…有村に関しては、松潤側からの強い希望があったことは、2021年11月にオンラインで行われた出演者発表会見前後から噂されていたことではありますが、“ラブラブ”とか“略奪”というのとは、私にはちょっと違うような気がしています。

初恋の相手で夫婦にもなる設定ですから接触の機会は多いでしょうが、大河ドラマ初主演の座長を務める松潤に、初出演の有村を口説く余裕があるようにはとても思えませんし、有村もそれを受け止めている余裕があるとは考えられません。

ただこの『週刊実話』の記事がプロモーションだとしたら、インパクトは『女性セブン』よりあるのは間違いないでしょうけれど。

【関連】沢尻エリカ 活動再開に監視の目。2月執行猶予明けに歌手復帰濃厚も、薬物スキャンダル後の芸能人に張り付く「当局のマーク」

松潤は逆転できるか

さて、『どうする~』と同じく1月期の連続ドラマ視聴率で大苦戦をしているのが井上真央でしょう。

『100万回言えばよかった』の井上の相手役は松潤のベスト・フレンドである佐藤健で、いわゆる玄人好みのラブストーリー展開のこのドラマの初回視聴率は7.4%、こちらのスタッフも頭を抱えてしまうぐらいの冴えないものでした。

ただ少しの光が見えるのは、『100万回~』の脚本が松潤を役者としてグレード・アップさせたと言われている『失恋ショコラティエ』の安藤奈緒子で、これからの展開に期待できることでしょうか。

出演の打診があって正式決定、発表となるわけですから、松潤がこの『どうする~』に携わって早1年半ほどになるでしょう。
「これ以上、どうすればいいんじゃ~!」という松潤の叫びが聞こえてきそうです…。

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image: ジャニーズネット松本潤公式プロフィール

元祖シンガーソングライター、個性派俳優、そして小説家。異才・荒木一郎が明かす映画テレビ黄金時代の知られざる「素顔」

「空に星があるように」「いとしのマックス」などのヒット曲で知られる日本のシンガーソングライターの草分け的存在であり、個性派俳優としても映画『893愚連隊』『日本春歌考』『白い指の戯れ』をはじめ、ドラマ「七人の刑事」「木枯し紋次郎」「悪魔のようなあいつ」にも出演した俳優・歌手、そして小説家の荒木一郎(79)。その荒木氏が昨年10月、名作『ありんこアフター・ダーク』(河出書房、のち小学館文庫)以来の半自伝的小説『空に星があるように 小説 荒木一郎』(小学館刊)を上梓した。

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空に星があるように 小説 荒木一郎』(小学館刊)

500ページを超える大作にもかかわらず、その興味深い内容に引き込まれ、気がつけばあっという間に読了。その小説には、吉永小百合や大原麗子など超大物女優との交友をはじめ、数多くのテレビ・ラジオなどの黄金時代を支えた芸能関係者が次々と実名で登場し、そのすべてのエピソードを詳細に記憶していたことに驚かされた。なぜ私小説という形で昭和の華やかな芸能界の知られざる「素顔」を描いたのか、いかにして名曲「空に星があるように」は生まれたのか、そして先の見えない時代に「人生で成功する秘訣」とは何か。とらえがたい魅力とミステリアスな感性で無二の存在を刻んだ俳優・歌手の荒木一郎氏にお話をうかがった。

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荒木一郎(あらき・いちろう):
1944年、東京都生まれ。歌手、俳優、作詞・作曲家、小説家。幼少より舞台やラジオドラマなどで活動。1966年、『空に星があるように』で歌手デビュー、日本レコード大賞新人賞を受賞。『今夜は踊ろう』『いとしのマックス』など数々のヒット曲を生み出し、シンガーソングライターの嚆矢となる。映画『日本春歌考』などに出演し、個性派俳優として評価を得る。小説家としても才能を発揮し、著書に『ありんこアフター・ダーク』(小学館文庫)、『後ろ向きのジョーカー』(新潮社)など。

吉永小百合や緑魔子、十朱幸代、大原麗子、岩下志麻…日本芸能界の「秘話」を描き切った異才・荒木一郎インタビュー

──この度は、お時間をいただきましてありがとうございます。今回の『空に星が〜』を読ませていただきました。60年代の映画テレビ黄金時代の裏側を詳細に描き切った内容で、ある場面ではうなずきながら、時にハラハラドキドキしながら、また深い感動をおぼえながら、「一本のドキュメンタリー映画」を観るような思いで読ませていただきました。この本の中に、高校生だった当時つけていた日記を、女性からの要望で燃やしてしまうというエピソードが出てくると思うのですが、ここまで詳細に書けるということは、当時からずっと日記をつけていたからなのでしょうか?

荒木一郎(以下、荒木):たしかに燃やしたあとも日記をつけていたことがあるんだよ。それがあったら良かったんだけど、普通の日記帳じゃなくて、本屋さんが小説を予約させる時用に使う、最初の数ページだけ印刷されていて残り300ページくらいすべて白紙になってるぶ厚い見本版に日記を書いてたの。で、前の家から今住んでいるこの家を建てるために仮住まいに引っ越すときに「いらない本とか全部売っちゃった方がいいよね」って、その日記ごと全部売っちゃったわけ。だから、日記は一冊も残ってないんだよ。「あれが残っていれば面白かったのにな」って思うんだよね。

──ということは、逆に日記をまったく保存していないにも関わらず、あれだけ詳細に60年以上前のことを覚えていたということですね。

荒木:そうだね。たまたまとっておいたノートが一冊だけあったの。それは日記じゃないんだけど、そこに手紙が挟んであって、本の中にも手紙の話が出てくるんだけど、手紙の文面をそのまま載せているのは、その手紙があったからなんだよ。あとは、当時あった僕のファンクラブの会報が残っていて、それが参考になったんだよね。あとは新聞記事もあったから、自分が記憶していないことは新聞記事から引っ張って書いたところもあるよね。それをデータとして使って、あとは文章として組み立てるようなことはやってます。

──つまり客観的な目から見た出来事などは、当時のメディアから参考にして、自分目線のエピソードはご自身ですべて覚えていたということですね。

荒木:そうだね、ただ新聞に書かれていることと現実は違うわけで、現実の方は自分が覚えているわけだから。もちろん、ここに書けなかった話はもっとたくさんあるわけで、とてもじゃないけど書ききれないし、書きすぎても訳がわからなくなっちゃうから。本を書くときというのは群集劇的になることが多いんだけど、あまり自分の心情を書くことが好きじゃなくて、「人」、つまり他人のことを書きたくなるんですよ。やっぱり「人のことを紙の中に残してあげたいな」と。その時に出会った人があってこそ今の自分があるんだから。

アベノミクスは大失敗。それでも安倍氏「唯一のレガシー」サハリン権益を日本が守れた理由

アベノミクスをはじめ、毀誉褒貶の激しい安倍晋三元首相の政治実績。プーチン氏を相手としたロシアとの外交交渉についても厳しい評価が散見されますが、まったく別の見方も存在しているようです。立命館大学政策科学部教授で政治学者の上久保誠人さんは今回、安倍氏の対露外交こそが「真のレガシー」としてそう判断する根拠を明示。さらに岸田首相に対しては、功を焦ることのない地道な外交の展開を提言しています。

プロフィール:上久保誠人(かみくぼ・まさと)
立命館大学政策科学部教授。1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。

安倍外交「真のレガシー」はサハリン権益の維持。元外相の岸田首相はどこまで理解しているのか?

岸田文雄首相は、5月に広島で開催され、日本が議長国を務める先進7か国首脳会談(G7)を最大の見せ場と位置付けて、その準備のための「G7議長国外交」をスタートさせた。

岸田首相は、1月9日から15日の間、G7メンバー国であるフランス、イタリア、英国、カナダ、米国を歴訪し、各国首脳と会談した。ウクライナ情勢をはじめ、食料問題や核軍縮、気候変動など世界的課題をG7が主導していくために、「広島サミット」での連携の強化を呼びかけた。

また、各国に対して、日本が防衛力の抜本的強化に向けて、新たな安全保障関連の3つの文書を決定し、「反撃能力」の保有を明記したことや防衛費を増額することを説明した。そして、英国と「日英円滑化協定」に署名し、自衛隊とイギリス軍が共同訓練を行う際などの対応を定めるなど、各国と安全保障分野での連携も確認した。

日米首脳会談では、岸田首相が「反撃能力」の保有と防衛費の大幅増額を決断したことをバイデン大統領が高く評価した。大統領は、首相に対して「あなたこそ真のリーダーで、あなたこそ真の友人だ」と手放しでほめたたえたという。

岸田首相は、得意の外交で攻勢をかけて、内閣支持率低迷を打開し、4月の統一地方選挙を乗り切って、政権基盤を安定させることを狙っているようだ。だが、首相に1つ忠告しておきたいことがある。外交というものは、成果を出すことを焦ってはいけないということだ。焦ったら「国家百年の大計」を誤ることになりかねないということだ。

その意味で、私は岸田首相に伝えたいことがある。それは、安倍晋三元首相の外交の「真のレガシー」とはなにかということだ。

最初に断っておきたいのだが、私は安倍元首相のことを高く評価しているわけではない。特に、安倍元首相の経済政策「アベノミクス」をまったく評価していない。アベノミクスとは、実は従来型のバラマキ政策を「異次元」の規模で行っただけだったからだ。

本格的な経済回復には「成長戦略」が重要なのだが、さまざまな業界の既得権を奪うことになる規制緩和や構造改革は、内閣支持率に直結するので、安倍元首相にとってはできるだけ先送りしたいものとなった。

結局、安倍長期政権の間、経済は思うように復活しなかった。斜陽産業の異次元緩和「黒田バズーカ」の効き目がなければ、さらに「バズーカ2」を断行し、それでも効き目がなく「マイナス金利」に踏み込んだ。「カネが切れたら、またカネがいる」という状態が続き、財政赤字が拡大した。新しい富を生む産業が生まれず、なにも生まない斜陽産業を救い続けるだけだった。

中国がついに認めた人口減少。あの「ゼロコロナ解除」は高齢者を減らすためか?

中国政府は2022年末の時点で、本土の人口が前年比85万人減と発表。61年ぶりに人口が減少したことを認めました。労働人口も減少していてGDPで米国を抜き世界1位になるのは難しいとする説があるようです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、台湾出身の評論家・黄文雄さんが、一人っ子政策を廃止しても少子化に歯止めがかからない理由を解説。2020年には人口が減少に転じたとする報道があり、中国の統計数字の信憑性の問題も指摘し、修正されたコロナの1ヵ月の死者数に、自宅での死者数はカウントされていない可能性があると伝えています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2023年1月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

この記事の著者・黄文雄さんのメルマガ

中国の人口が61年ぶりに減少。一人っ子政策返上も少子化加速のワケ

【詳しく】中国 61年ぶり人口減に転じる 今後の影響や見通しは | NHK

中国政府は、2022年末の時点で、中国本土の人口が14億1175万人と、前年比で85万人減少したと発表しました。中国の人口が減少に転じるのは、無理な増産計画により多くの餓死者を出した「大躍進」以来61年ぶりとのこと。

2022年の出生数が前年対比106万人減の956万人だったのに対して、死亡者数が27万人増の1041万人と死者数が出生数を上回ったため、総人口が減少に転じたわけです。これに対して、これまで人口第2位だったインドは2022年時点で推計14億1200万人であり、すでに中国と逆転したという意見もあります。

そもそも中国の統計数字が信用できないというのは昔からですが、1月14日には中国の保健局が突然、昨年12月8日から1月12日までの約1カ月における新型コロナウイルスの死者を5万9938万人と発表しました。それまで1日の死者は10人以下としていたわけですが、あまりに荒唐無稽な数字で海外から批判が殺到したため、転換せざるをえなかったと見られています。

ある中国人は、新型コロナで亡くなっても死因は別のものにさせられてしまうため、「中国政府は嘘ばかりついているが、自分たちの死因すら改ざんさせられる」と嘆いていました。町の葬儀場で、葬儀待ちの棺があふれている様子などは、すでに日本のテレビなどでも紹介されています。

しかも、この約6万人の死者は、病院での死亡者のみであり、自宅で亡くなった人はカウントされていないのです。専門家は、この1カ月で100万人が亡くなった可能性があると指摘しています。まだ数字をごまかしている疑いが強いというわけです。
好突然!中國官方曝36天近6萬病歿 專家懷疑:恐已超過100萬 – 自由時報電子報

それはともかく、中国での子育ては非常にお金がかかります。北京や上海などの大都市では、1人の子供が高校を卒業するまでにかかるコストは250万元(約4250万円)とも言われており、いくら一人っ子政策を廃止しても、2人目の子供を持とうという人はなかなかいません。そのため、今後、急速に人口が減少していく可能性があります。
好突然!中國官方曝36天近6萬病歿 專家懷疑:恐已超過100萬 – 自由時報電子報

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価値観の押し付けに辟易。欧米を見切って中国を選び始めた第3極の国々

米中の対立が激化する国際社会において、表向きそのどちらの側にも属すことのない「第3極」と呼ばれる勢力。しかしそんな国々が近年、中国寄りの姿勢を見せることが多くなってきています。何がそのような状況を招いているのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、欧米諸国より中国に賛同を示す国数が増加している理由を解説。その上で、近々日本が直面することになる問題を提示しています。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ

 

外遊で「欧米側」を選択した日本の立ち位置におぼえる一抹の不安

G7広島サミットに向けての支持取り付けと“腹合わせ”のために、非常にタイトなスケジュールでフランス、イタリア、英国、カナダ、そして米国と歴訪した岸田総理。

「核なき世界の実現」というライフワークへの理解と広島サミットでの何らかの進展を願う思いを伝え、世界経済の重しとなるコロナからの回復、エネルギー・食料危機への対応、プレゼンスを増す中国の存在への対抗策、そして何よりもロシアによるウクライナ侵攻に対するG7としての一致した対応を共有・確認する外遊だったのではないかと思います。

総理の帰国後、外遊の成果を伝えるメディアは総じてフレンドリーだったと感じましたが、それでも「外交的成果が政権の支持率回復に貢献する」という方程式は成立しなかったように思います。

ただ今回の外遊で鮮明になったことは【日本はよりG7、欧米寄りの姿勢を取ることを選択した】という評価ではないかと感じます。

その可否はなかなか判断しづらいところですが、アジアにおける先進国で、かつ世界第3位の経済規模をまだ持ち、技術レベルも教育レベルも総じて高いというアジアにおける“特殊な”立ち位置を日本は活かすことが出来るのか?という一抹の不安を感じています。

そのように感じさせた要因の一つが、多国籍の専門家たちといろいろと協議し、意見交換をした際に投げかけられたある問いでした。

「どうして中国は包囲網の対象にされるのだろうか?」
「何か他国から罰せされるようなことをしたのか?」

新疆ウイグル自治区での行動…
香港での思想の強制と自由のはく奪…
反政府活動家の失踪と弾圧、迫害…
経済力と軍事力のミックスで周辺国に強引な対応を取り、勢力圏に引き込んでいく姿…
戦狼外交姿勢…

他にも“批判材料”は挙げられるかと思いますし、私自身、先に挙げたような行いに対して微塵も支持を表明する気はないですが、包囲網まで敷かれて非難され、敵対するような状況を他国に作られる理由かと言われたら「そうだ」と答えられない自分がいました。

議論の中で出てきたアイデアを、非難を覚悟してお話ししますが、ご了承ください。

新疆ウイグル自治区で行われていることが濃厚なウイグル民族への弾圧と思想教育の強要については、決して支持はできませんし、その他の出来事・事件についても同じですが、「でも、これらは中国の国内政策であり、それに他国が異を唱え、一方的に制裁措置に出ることは、内政不干渉の原則に反するのではないか」という考えが示された際、例え難い不思議な感覚ともどかしさを覚えました。

虐殺や迫害、人権の蹂躙などといった事例に対して国際社会(他国)が声を上げ、懸念を表明することは自由ですし、権利でもあると考えられますし、不買運動などを一方的に宣言し、「そのような姿勢を取る国とは付き合えない」と絶縁状を突き付けるところまでは腑に落ちるのですが、徒党を組んで対立構造を鮮明化させ、包囲網を敷くというのは、少しやりすぎではないか?と。

どちらかが善で、それに従わないものは悪という二分論が透けて見える気がします。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ

 

沢尻エリカ 活動再開に監視の目。2月執行猶予明けに歌手復帰濃厚も、薬物スキャンダル後の芸能人に張り付く「当局のマーク」

女優の沢尻エリカさん(36)に「まもなく芸能界への復帰を発表する」との見方が浮上し、マスコミがざわついています。現在、事実上の引退状態となっている沢尻さんは2019年11月、合成麻薬MDMAを所持した麻薬取締法違反の容疑で逮捕。懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けましたが、もうすぐその期間が終了。一部では「女優ではなく歌手として復帰」との観測報道も出ていますが、沢尻さんはファンにどんな姿を見せてくれるのでしょうか?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが、酒井法子さんや元TOKIO山口達也さんのエピソードもまじえて解説します。

沢尻エリカ 活動再開を発表へ

2019年11月、麻薬取締法違反で緊急逮捕され有罪判決を言い渡された沢尻エリカが、いよいよ今年2月、執行猶予が明けます。

表舞台から完全に姿を消していた沢尻の、芸能活動再開の噂で芸能記者たちは浮き足立っています。

昨年末にちらほらと、いろんな媒体でその憶測記事が報じられるようになってきましたが、1月4日付けの『FRIDAY』は“歌手として復帰するのでは…”と予言しています。

なんでも麻薬の前科者は地上波ドラマ出演にはイメージが悪過ぎ、スポンサーが付かないため、歌手としての復帰の方が選択肢が広がるとか。

逮捕によるドラマやCMの違約金や治療費を肩代わりしたと言われている『エイベックス』の松浦勝人会長の専権事項だけに、“次の一手”がどう打たれるのか、大注目です。

売れっ子女性芸能人と薬物スキャンダルといってすぐに思い浮かぶのは酒井法子でしょう。

薬物とは絶対に結びつかないような、“離れた場所”にいた酒井のスキャンダルに度肝を抜かれた方も多かったのではないでしょうか。

酒井も沢尻同様、東京地方裁判所から“懲役1年6ヶ月、執行猶予3年”という有罪判決を2009年に受けました。

執行猶予明けの芸能人を監視する「不審車両」

私は酒井の執行猶予明け後を取材していたのですが、“こういうものなのか…”と感じたのが、しっかりと法の裁きを受けたにもかかわらず、捜査当局が定期的に厳しい監視状態を続けていることを知ったことでした。

執行猶予明けから交替で酒井の動向を張り込み取材していたカメラマンからは、「ほぼほぼ毎日、酒井の自宅前に不審車両が張り付いていて取材がやりにくくて仕方ない…」という報告が私の元に届いていました。

私は「同業者じゃないの?」と聞くと「いや~…知らない顔だし、目つきが尋常じゃないんですよ。マスコミ関連の同業者にしてはキツ過ぎますョ…」と答えます。

その後、何回も目にした不審車両を調べてみると、当局の捜査車両であることが判明したのです。

“尋常じゃない目つき”の正体は捜査員だったわけです。

法の裁きを受け、執行猶予が明けたからといって、すぐに身辺が“ピュア・ホワイト”になるわけではないことを身をもって知ったのです。薬物は再犯の確率が非常に高いということも…。

松浦会長がどの程度沢尻の現在を把握しているのかはわかりませんが、おそらく沢尻の執行猶予明けにも当局のマークは厳しいと容易に想像できます。

ゲイツとイーロン・マスクが正面衝突。喧嘩しないはずの金持ちが大激突の裏

世代は違えど天才を語る際に必ず名の挙がるビル・ゲイツとイーロン・マスクの両氏。そんな二人の「いざこざ」が今、大きな話題となっているようです。今回のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』では著者で国際政治経済学者の浜田和幸さんが、世界を代表する大富豪が大喧嘩に至った理由を紹介。さらに読者に対しては、「ある重要な呼びかけ」を記しています。

この記事の著者・浜田和幸さんのメルマガ

 

大金持ちは喧嘩する?ビル・ゲイツvs.イーロン・マスク

ぶっちゃけ、「金持ち喧嘩せず」との格言は大金持ちにはあてはまらないようです。

例えば、ビル・ゲイツとイーロン・マスクの喧嘩が話題となっています。

ツイッター買収を実現したマスクに対して、ゲイツは事あるごとに喧嘩を売っているからです。

当然、マスクも反撃に精を出しています。

喧嘩の原因は新型コロナ用のワクチンを巡る「フェイクニュース」論争です。

mRNAワクチンを開発、販売するモデルナやファイザーの筆頭株主であり、ワクチン接種を人から動植物にまで拡大しようとしているのがゲイツに他なりません。

しかも昨年は自らが4回のワクチン接種をしていながら、コロナに感染してしまったゲイツですが、「ワクチン接種のお陰で重症化しなかった」とワクチンの効能をアピールしています。

それどころか、ワクチン懐疑派が増えていることに危機感を抱いているようで、「食材にワクチンを埋め込めば、医食同源が期待できる」と、家畜への接種や野菜や果物にもワクチンを注入するように世界保健機関(WHO)へも働きかけを強め始めました。

何しろ、WHOは国連のような国際機関の一部かと思われていますが、民間の営利組織であるため、ゲイツ財団からの資金提供がなければ機能できません。

ゲイツの意向が100%反映されているのです。

そうしたゲイツにとっては「不都合な真実」が、ツイッターはじめSNSの世界では飛び交っています。

そこで、ゲイツはツイッターを買収したマスクに対して、「コロナウイルスの効果を疑わせるような投稿はフェイクニュースだから削除して欲しい」と要請しました。

しかし、表現の自由を縦に、マスクは応じようとしていません。

実は、マスク本人はコロナに感染していないようですが、同じ日の同じ時間帯に同じ医師の下でPCR検査を受けたところ、2回が陽性で2回が陰性との結果に驚いたと述べています。

要は、PCR検査もワクチンも信用していないため、ゲイツの「ワクチン推進論」には与しない姿勢を取っているに違いありません。

そこで、業を煮やしたゲイツは「ツイッターに代わる新たなプラットフォームを立ち上げる」と宣言。

マスクの経営スタイルに反抗し、ツイッターでは辞職者が絶えないこともあり、2,000人のエンジニアを雇用し、ワクチンに関する正しい情報を広めると言うのです。

確かに、ネット上ではワクチン接種に関しての「賛否両論」が渦巻いています。

賛成派にも反対派にも、それぞれ言い分があり、背後には応援団が控えているようです。

いわゆる「陰謀論」を唱える論客も見え隠れします。

いずれにしても、大富豪同士の喧嘩に左右されることなく、自分自身の判断力を高めることに努めたいものです。

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