「友達」と「知り合い」 この境界線はどこにあるのか?

友達と知り合い の境界線、あなたはどこですか?「私はそんなに親しい友達いないんだけど…」と思っているのは、実はあなただけではないよです。

今日は、きれいごとでは済まない「大人の友達事情」について見ていきましょう。

友達と知り合い :新成人は「友達」が37人いるっていうけど…

2014年、調査会社マクロミルが新成人に交友関係についてのアンケートを行っています。

その結果によると・・・新成人が「自分の友達」と認識している人の人数は、なんと平均すると「37人」なのだそうです。

「37人も友達がいるなんて、普通の人はみんな友達が多いんだ・・・私はそんなにいない!」と思うかもしれません。でもこの結果を鵜呑みにするのはまだ早いです。

友達と知り合い :SNSでつながれば私もあなたもオトモダチ!?

では次に、「友達とどのようなコミュニケーションをしていますか?」と尋ねた結果を見てみましょう。

直接会うことが多い・・・ 38.4%
TwitterやFacebookを見ることが多い・・・ 28.5%
メールを送ることが多い・・・ 19.2%
Twitterでつぶやく、Facebookに書き込むなどの不特定多数に向けての発信・・・ 18.8%
写真やスタンプなどを使ったショートメッセージを送る・・・ 18.6%

「友達」と「知り合い」  境界線はどこ?
(記事協力:マクロミル調べ)

「直接会うことが多い」と答えている人がいちばん多いのは納得できますが、注目したいのは「TwitterやFacebookを見ることが多い」と答えている人の多さ。

何と3割もいますよね。

話をしたり、直接会ったりしていない相手であっても、「友達」にカウントしている人が3割、ということになります。

また、「Twitterでつぶやく、Facebookに書き込む」と答えている人も2割近く。

「相手が公開している情報を見るだけ」「相手を特定せずに文章を投稿するだけ」という行為が「友達としてつき合っている」といえるのかどうか・・・かなり微妙なところです。

友達と知り合い :みんな「深くつき合える友達」を欲しがっている

「友達に対する考え方」についての、さらに興味深い結果もあります。

狭く深くつき合える友達が欲しい・・・85.2%
友達とつながらなくて寂しいと感じることがある・・・54.4%
友達を作るのは苦手だ・・・66.6%
友達づき合いが面倒くさく感じることがある・・・70.6%

この結果から見ると、ふたりにひとりは「友達とつながらなくて寂しいと感じる」ことがあって、8割以上もの人が「深くつき合える友達が欲しい」と思っていることになります。

しかも7割近くの人は、友達が欲しくても「友達を作るのは苦手」「友達づき合いが面倒くさい」のです。

友達と知り合い :大人なら「本当の友達」は少なくて当たりまえ

冒頭では「新成人の友達の数は平均すると37人」という結果を紹介しましたが、上で示された結果は、それとは少し矛盾している気もします。

「SNSでやり取りすれば私とあなたはもう友達!」という風潮があるいっぽうで、やはりそれだけでは満たされない何かがあるわけです。

大人になると「ただの知り合い」はどんどん多くなりますが、それを「友達」にカウントしてしまう人が最近は増えているのかもしれません。

でも仕事や家族の用事で忙しくしていれば、「知り合い」は多くても「本当の友達」なんて少ないか、むしろまったくいなくても不思議はないのです。

だからCMを見て「私は友達が少ないんだ・・・」と落ち込んでしまったあなたはごくごくまともです。「友達」と「知り合い」の区別ができていて、「友達」がいかに得がたくて貴重な存在か、きちんとわかっているのですから。

執筆:Mocosuku編集部

 

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両陛下の「比島戦没者慰霊」を正しく伝えられない日本メディア

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27日には戦争の犠牲になったフィリピン人が眠る「無名戦士の墓」に供花されており、フィリピン人と日本人それぞれへの慰霊を今回の訪問で果たしました。

フィリピンは海外の地域別で最多の約51万8,000人の日本人が戦没した激戦地です。今回の訪問の主目的は日本との国交正常化60周年を機とした友好親善ですが、両陛下の強い意向で現地での戦没者慰霊が実現しました。

戦後70年の昨年のパラオに続く海外での慰霊となりました。両陛下が、パラオとフィリピンの慰霊を強く希望され実現されたことは、深い意義が込められていると私には思えます。

ところが日本のメディアが伝えるニュースを見ていると、フィリピン人の犠牲者、特にマニラ市民約10万人の犠牲者が強調され、しかもまるで日本軍が殺戮(さつりく)したかのような印象を与える内容も散見されました。いわゆる戦後のGHQによる極東軍事裁判史観の闇が未だ日本の社会を覆っていると言えます。

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レッツ・ポジティブ!子どもの「短所」、見方を変えれば「長所」かも

やるべきことをやらない、落ち着きがない、愚痴が多いなどなど…、日々子どもの「短所」に頭を悩ませている親御さんは多いのではないでしょうか。しかし、ちょっと待ってください! その短所だと思っていること、本当に悪いことですか? 無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では、一見、ネガティブにとらえがちな子どもの行動も、見方によっては「長所」になることを、具体的な事例を挙げながら紹介しています。子どもの可能性を信じて…レッツ・ポジティブ!

子どもの短所はあなたにそう見えるだけ

たとえば、やるべきことを後回しにして平気で遊んでしまう子がいたとします。それは大人であるあなたにとって不快なことなので、短所とみなされます。

でも、それは見方を変えれば神経が太くて度胸がいいという長所でもあり得ます。本人が大人になって仕事を始めたとき、大きな仕事を成し遂げる原動力になるかも知れません。

逆にやるべきことを先にやらないと気がすまない子がいたとします。それは大人であるあなたにとって都合のいいことなので、長所とみなされます。

でも、それはまじめすぎて息が抜けないという短所でもあり得ます。大人になって仕事を始めたとき、自らを追い込んでしまうことになる可能性もあるのです。

大人は自分たちにとって都合のいい面を長所とみなしてほめます。そして、その逆を短所とみなして叱ります。でも、本人が長い人生を生きていく上では、短所に見えたことが実は長所だったということがよくあるのです。

このようなわけで、子どもに対するいつもの見方を少し変えてみることをお薦めします。「この子はこういうところが困る」と感じていることが、その子の生きる力に思えてくるかも知れません。

落ち着きがないというのは活動的ということでもあり、文句や愚痴が多いというのは溜め込まないということでもあります。すぐ飽きてしまうというのは好奇心が旺盛ということでもあり、ぐずぐずしててきぱきできないというのは自分のペースでゆったりしているということでもあります。

今のあなたの見方が絶対的に正しいわけではありません。それは、常にあなたに都合のいい見方になっているからです。一度、自分の色眼鏡を外して子どもを見てみましょう。

初出『Smile1』(学研エデュケーショナル)

 image by: Shutterstock

不吉な言葉だから?今年の干支「さる」を「えてこう」と呼ぶ理由

日本では古代から言葉に「言霊」が宿ると言われてきました。そのため、使用を避けたほうが無難な「忌み言葉」というものが存在します。この忌み言葉を覚えていないと、知らず知らずのうちに相手に不快感を与えてしまいかねません。無料メルマガ『仕事美人のメール作法』の著者・神垣あゆみさんは、冠婚葬祭における「忌み言葉」の言い換えについてわかりやすく解説してくれています。

忌み言葉に注意

言霊(ことだま)」という言葉があります。サザンオールスターズの楽曲にも「愛の言霊」という曲がありますね。

万葉集には、柿本人麻呂が詠んだ歌として

「磯城島(しきしま)の大和の国は 言霊の助くる国ぞ 真幸(まさき)くありこそ」

があります。海路の無事を祈る歌で

「日本の国は言葉の精霊が人々を助けてくれる国だから、私が贈るこの言葉も、きっとあなたの助けになってくれることでしょう。どうぞ、ご無事で」

という意味が込められています。

このように、古代の日本では「言葉にも魂が宿る」と信じられていました。こうした背景からお祝いの席や悲しみの場では、不吉なことを連想させる言葉を「忌み言葉」として避ける傾向にあります。

例えば、正月にお供えした鏡餅を下ろし、雑煮や汁粉にして食すことを「鏡開き」と言いますが、これは「鏡割り」の「割りが忌み言葉に当たるとして「開き」に言い換えた言葉。

※「鏡開き」には他の意味も
参照:【仕事美人】間違いやすい表現 < 言葉の雑学(3)>

日本では古来から不吉な言葉、縁起の悪い言葉を「忌み言葉」として避ける一方で、それを言い換えることで少しでも幸せを呼び込もうとしていました。

今回は、お祝いや悲しみの場面で使うをの避けたい「忌み言葉」とその言い換えを紹介していきます。

 結婚祝いの忌み言葉

結婚のお祝いを言葉で伝える際は「切れる」「別れる」といった「別れを連想させる言葉や、「重ね重ね」のように繰り返すことを意味する「重ね言葉」を使うのは控えましょう。

▼別離を連想させる言葉
 切る、別れる、帰る、去る、戻る、離れる、終わる、壊れる、破れる など

▼繰り返しを連想させる言葉
 重ね重ね、重々、返す返す、再び、再度、くれぐれも など

不吉な予感を与える忌み言葉は、できるだけ縁起の良い言葉や肯定的な表現に置き換えて使えば、差し支えありません。例えば……

×これから、夫婦として新生活のスタートを切るわけですが

○これから、夫婦としての新生活が始まりますが
 あるいは「スターラインに立つ」

×料理が冷めないうちに召しあがってください。

○料理が温かいうちに召しあがってください。

×終わりにひと言申しあげます。

○結びにひと言申しあげます。

気づかず使ってしまいがちな重ね言葉も次のように書き換えてみましょう。

×新郎の活躍は重々存じていますが

○新郎の活躍は十分存じていますが
 あるいは「よく」

×くれぐれもお幸せに。

○いつまでもお幸せに。
 あるいは「末永く」

売れない訳だ。大手旅行誌の元編集長が暴露する出版不況「負の連鎖」

スマホやネットが普及した現在、紙の雑誌は軒並み発行部数が落ち込んでいます。「雑誌が売れなくなった」と言われて久しいですが、全国の宿や温泉の情報を網羅した旅行雑誌も例外ではありません。なぜ旅行雑誌は売れなくなってしまったのか、かつて全国誌「旅行読売」の編集長をつとめた、メルマガ『『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!』の著者である飯塚さんが、その原因と裏事情を暴露しています。

旅行雑誌のウラ読み術

これは『温泉批評』の創刊号に書いたネタなのだが、誌面の関係でカットした部分もあるので、最初に書いたオリジナル原稿に加筆してご紹介しよう。

第1回目は「旅行雑誌の取材の現状」について書きたいと思う。

まず、出版業界の現状を考えてみたい。

現在、ネット情報の発達などもあって、情報誌は軒並み販売部数を落としている。 これは情報誌に限らず、出版物のすべてが売れないという状況が、もうずいぶん長い間続いている。 実はこのことが、紹介記事の質を落とす要因の一つになっているのは間違いない。

出版社としては、雑誌が売れなければ、制作予算を削って利益を確保しようと考える。 人件費も削らないといけないから、編集や取材に携わる人数も減る。予算がなければ現地取材に行くことが難しくなるし、社内の記者が少なければ外部スタッフに撮影から執筆までの一切を外注することが多くなる。

僕も外部スタッフの一員だから、仕事が増えることはうれしいことではある。問題はそれによって版元編集部員の能力=「外注スタッフの原稿をチェックする能力」が、低下している傾向がある、ということだ。 それはなぜなのか。

雑誌の編集にかける予算が減って編集部員が減れば、外注の原稿まとめ作業に時間をとられて、部員本人が現地へ行くことができなくなってくる。

自分で行ったこともない温泉地の原稿を、外部スタッフが書いてきたとして、現地を知らないから、仮に原稿に間違いがあっても編集者は気が付かない。

結果として、間違った原稿が雑誌に載る。 記事に間違いが増えれば、雑誌の信頼性は揺らぎ、その雑誌は売れなくなる。

編集者は自分でチェックできないから、先方校正をして間違いのリスクを減らす。 時と場合、そしてライターによっては、自分の取材したことから少々はずれていても、先方(宿など)の言われた通りに直す。

取材したことと違う情報が載るということは、これまた間違った記事を掲載することにもつながる。そしてまた雑誌は売れなくなる

売れなければ制作費が減って、きちんとした取材ができなくなる。

ヒヨコか卵か、という気がしないでもないが、まったくの悪循環である。

業界全体が前述のような状況におかれているから、外部スタッフを有効に使わないと雑誌自体を作ることすらできなくなってきている、というのが現在の状況である。

その外部スタッフには、いわゆる旅行ライターや温泉ライター、カメラマン、編集プロダクションなどがあるわけだが、最近では編集部が企画したテーマに沿って、温泉施設などの情報を調査し、施設をピックアップすることを専門に任されるスタッフも存在する。

たとえば旅行雑誌などで、編集部が「ニューオープン&リニューアルオープンの宿」という特集企画を考えたとしよう。

すると、雑誌発行の2~3か月前くらいにピックアップ専門スタッフに依頼して、全国の温泉宿を洗い出してリストアップするわけである。

もちろん選ぶのは温泉宿や施設だけではない。 味の店や、見どころ、史跡、特別公開情報、イベントなどがあり、スタッフそれぞれに得意分野がある。そして、こうしたスタッフがピックアップしたリストをもとに、編集部内で会議がおこなわれて、最終的に紹介する施設を決める、というのが、昨今では多くなってきているようだ。

ここ数年来の経済状況で、宿も店も倒産や閉鎖、新規オープンが相次ぎ、めまぐるしく温泉地の様相も変わっている。 人員削減で人数が減った編集部員だけでは、すべてを把握することは確かに難しいとは思う。

【書評】コロンビア大学教諭が教える、仕事効率を上げる脳の使い方

誰しも「効率的に仕事を進めたい」と思うもの。でも、具体的にはどうすれば? そんな疑問にお答えするべく、無料メルマガ『「欲しい人材がザクザク採れる!」採用成功術』では、時間を効率的に使いパフォーマンスを最大限に上げる方法が書かれた1冊の本を紹介しています。

「成功する人は、2時間しか働かない」で人材定着について考える

今回は、最近読んだ本の内容から、人材定着について書いてみます。

真に生産的になるのに必要なのは、効率性を捨てかわりに毎日、結果を出せるとびきり最高の2時間をつくる条件をそろえる、ただそれだけでいいのです。

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成功する人は、2時間しか働かない」ジョシュ デイヴィス 著/西川美樹 訳

「仕事を効率的に行いたい」

おそらく誰もが願っていることでしょう。では、どうするか?

多くの人が「いかに無駄を省くか」を考えるのではないでしょうか。その無駄の中には「じっくり考える時間」も含まれます。「即断即決」という言葉がある種の褒め言葉として使われるように、いかに早く決めて、行動するかが効率性には直結するように考える人が多いのではないでしょうか(私もそう思っていました)。

ところが、本書ではまったく逆のことを言っています。行動に移す前に、そのじっくり考える時間を取ることこそが大切なのだというのです。なぜか? その時間こそが、その後どういう行動をすることが一番有効かを考えることができるときだからです。

それをなしに、ほぼ無意識的に次の作業に移ってしまうと、結果として非効率な作業の順番になってしまったり、重要な作業に集中できないことで余計に時間がかかったりしてしまうことになります。

甘利氏「涙のサプライズ辞任」を美談にしたがる異常事態

週刊文春の記事に端を発した甘利前経済再生相の辞任劇。会見で甘利氏は涙を見せつつ自らの政治家としての美学を語りましたが、メルマガ『国家権力&メディア一刀両断』はその言を「三文芝居」とバッサリ切り捨て、さらに「カネを受け取っておきながら被害者ツラは許されない」と厳しく糾弾しています。

強欲に悪乗りし墓穴を掘った甘利明

どうやら、甘利明とその秘書たちは、怪しげな人物が持ち込んだ「儲け話」に加担した挙句、お粗末にも寝首をかかれてしまったようである。

安倍政権中枢4人組の1人、甘利にカネを出して、利をはかろうとする企業は、電力業界をはじめ、数多い。なにも危ない橋を渡らなくてもよさそうなものだが、政治錬金術は、しばしば見さかいなく対象を選ぶ。

甘利の金銭授受疑惑は、週刊文春(1月28日号)の記事で発覚した。一色武なる人物が「甘利大臣に賄賂1,200万円を渡した」と、録音テープや膨大な証拠資料まで添えて売り込んだ「自白ネタ」だ。それをもとにした週刊文春のスクープ記事。録音データの存在は、甘利大臣の脳天を一撃した。

甘利は否定も肯定もせず、「調査したい」という理由で「1週間」の期限を区切り、時間を稼いだ。次週号がどう報じるかを見極める目的もあったが、なにより、身に覚えのあることゆえに、危機管理の対策を立てる時間が欲しかったのである。

その結果出てきたのが、涙のサプライズ辞任。演出力と目くらましの手際は、さすが安倍晋三のお友達というほかない。

甘利が被害者ヅラするために、詰め腹を切らされ、やむなく辞表を提出したのが、甘利から信頼されていた2人の秘書たちだ。多忙な大物国会議員に代わって政治の裏側の実務を担ってきた連中である。

秘書といっても、国費で給料を支払う公設秘書(身分は国家公務員特別職)と、各議員の事務所から給料が支払われる私設秘書がいる。文春の記事によると、今回の「賄賂疑惑」に主としてかかわったのは、公設第一秘書清島健一だ。甘利の信頼が厚く、神奈川県大和市の甘利事務所長でもあったという。

この記事について、自民党の幹部や、一部メディアから「罠だ」「嵌められた」など、甘利をかばい、悪を情報提供者に転嫁する意見が続出した。それに呼応し文春の記事にケチをつけるように週刊新潮2月4日号では「甘利大臣を落とし穴にハメた怪しすぎる情報源の正体」なる記事が掲載された。

中国vs米国のグレートゲーム、激化。日本はどう動けばいいのか

米中それぞれが主導するTPPとAIIB。無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』では、今年に入りますます激化の様相を見せるこの対立軸を「アメリカと中国の太平洋を巡る陣取り合戦」とし、2016年の世界の行く末を分析しています。

アジア太平洋を巡るグレートゲームの開始

2016年の世界と日本、あるいは国際情勢と日本、天変地異などがどう動くか──何とも読み解き難い年だ。

まずアメリカと中国の太平洋を巡る陣取り合戦。初手は日本がアメリカとうまくTPP(環太平洋経済連携協定)の大筋合意をまとめ上げ、中国が根回しをしていた東南アジアやインド、日本を取り込む狙いの一帯一路構想に先手を取った。

アジア・太平洋を米・中で二分するグレートゲームはとりあえずアメリカが一歩先んじたが、アメリカ国内にTPPへの異論があるうえ、中国の今後の巻き返しも油断がならない。日本が米中の間でヨタヨタしないか、気になるところだ。

中東のグレイトゲームも気になる。1月に入りアメリカが2,000人強の部隊と情報部員をイラク・シリアの戦闘地域に送り込み陣地を奪回したとされる。ニラミ合いでは勝負がつかないとみて軍を投入し始めたとみることができる。一方これまで静観気味だったプーチン大統領がシリア政府軍を応援し始めた。戦後に有利なポジションを獲得するための布石だろう。

中国はアジア・太平洋ではアメリカとできるだけ衝突せず経済的利益を分けあうことに熱心だが、アジアの安全保障政策に関しては、アメリカに譲る気がないどころか太平洋に出ようと虎視眈々としており、経済と安保を完全に使いわけている。TPP参加国はアメリカ、メキシコ、ペルー、チリ、日本など12カ国で道路、鉄道、港湾、通信、パイプラインなどのインフラ整備と相互接続を進めて人口40億人の貿易投資関係の強化をめざしている。一方、一帯一路は東南アジア、マレーシア、シンガポール、スエズ運河・東アフリカをインド洋横断で結ぶという雄大な構想。

1000年の歴史を持つ清水寺が、たった「400年後」のためにやってること

京都を代表する観光名所、清水寺。1994年の世界遺産登録でその名は世界にとどろき渡り、年齢国籍問わず多くの人たちが訪れています。無料メルマガ『おもしろい京都案内』は、「建築様式」というちょっと変わった視点で清水寺の魅力と先人の知恵に迫っています。

清水寺 ~はるか先の未来を見据えて~

多くの日本人が一度は訪れたことがある清水寺。日本で最も有名な観光名所の1つではないでしょうか。以前清水寺についてはこのメルマガでもその魅力をお伝えしたことがありました。

詳しくは、「清水寺(音羽山清水寺)世界文化遺産 京都観光ランキング1位」をご覧ください。

今回は、清水寺の建築様式に秘められた先人たちの想いとその成り立ちをご紹介します。

清水の舞台から見下ろす谷を錦雲渓(きんうんきょう)といいます。錦雲渓の下から清水の舞台を見上げるとそれを支える太くてたくましいケヤキの柱が整然とそびえ立っています。その柱は必要以上に密集していてとても頑丈に建てられたものであること物語っています。

清水寺は京都の観光スポットの中で不動のナンバーワンで見どころも沢山あります。ただ、この舞台を支える柱やその建築様式ほど人間臭く奥深い魅力を秘めた場所はありません。先人の知恵と技術の素晴らしさに感動し、舞台から見る景色もガラリと変わることでしょう。そこには先人の我々子孫に対する熱い想いや深い思いやりの気持ちが伝わる物語があります。

清水の舞台の広さは約100畳に相当します。舞台の床に敷き詰められた木の板は総檜ひのき張りです。その舞台を支える柱は高さ13メートルの18本のケヤキの大木です。険しい崖の斜面に張り付くように柱を立て、沢山の(ぬき)と呼ばれる檜の木材を水平に貫通させて接合させています。

この伝統的で独特の工法は懸造り(かけづくり)と呼ばれています。格子状に組まれた木材同士が互いに支え合うことで衝撃を分散し高度な耐久性を保つことが出来る特殊な建築様式です。今まで数百年にわたって参拝者が訪れたにも関わらず、一度も崩れ落ちたことはありません。それどころか、幾度もの地震に見舞われてもびくともせず、ぐらついたり、それを理由に補修をしたりすることもないのです。

「生活のため」から「やりがい」へ。第4次産業革命で仕事はどう変化?

「世界経済フォーラム(WEF)」の年次総会で、テクノロジーが雇用に及ぼす変化を評価した報告書「The Future of Jobs(仕事の未来)」が発表された。第4次産業革命ともいわれるITが支える産業への移行により、既存の仕事が消滅し失業の時代になるという懸念もある一方、人々は移行期を乗り越え、新しい環境に適合するという意見もある。

人のする仕事が減っていく

WEFのレポートによれば、人工知能、ロボット工学、ナノテクノロジー、3Dプリンティング、遺伝子工学と生物学などの分野の発展により、710万の仕事が消滅すると見られている。もっとも新規に200万の仕事が創造されるため、実質消滅する仕事は510万ということになるらしい。

ウェブ誌『Mashable』によれば、オックスフォード大学の研究者たちが発表した2013年の論文でも、今世紀半ばには機械が47%の仕事を奪うと予測されており、第4次産業革命の波は着々と押し寄せていると言える。

今後の雇用は女性に不利?

レポートは、日米英独など、世界15の主要経済国の人事プロフェッショナルを対象に行われた調査の結果をもとにしている。これによれば、今後もっとも雇用が減るのは、ホワイトカラーの管理部門職。業種別では、ヘルスケア、エネルギー、金融サービスで今後5年間に雇用が劇的に減るという。一方、最も雇用が増えると見られるのは、情報・コミュニケーション、プロフェッショナル・サービス、メディア・エンターテイメント業界のようだ。

雇用を失う割合は、男性52%、女性48%とあまり差はない。しかし、男性の労働人口の方が大きいため男女間の差は広がると見られ、男性は3つの仕事がなくなるのに対し1つの仕事が増える計算だが、女性の場合5つがなくなるのに対し1つしか増えないとされている。特に、雇用の増加は著しいが女性の進出が少ない科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学系の職種では、差はますます広がると見られる。(ガーディアン紙)。

テクノロジーの進歩で、仕事の本質が変わる

レポートの作成を率いたサアディア・ザヒディ氏は、教育、高齢者介護、技術指導、通訳などの人間主体のサービスは、すぐには機械に取って代わられることはないと述べる。人工知能やロボット工学も、今後5年間はピークを迎えることはないと思われ、今起こっているのは、人口動態、社会経済的な面としての仕事の本質の変化だと指摘する。レポートは、これを新しいギグ・エコノミー(単発の仕事など、労働市場に非正規が多い経済)と呼び、新しいテクノロジーは、どこでもいつでも働けることを可能にし、ネットに接続することにより、集約された仕事を分解して、働く者の間で分け合うことを可能にすると説明している(Mashable)。

テクノロジーの側面から見れば、レポート作成に協力した調査回答者は、モバイル・インターネットとクラウド・テクノロジー、ビッグ・データ、新エネルギーとそれに関する技術、モノのインターネットなどが、仕事の変化を牽引すると認識している(Mashable)。

転換期を乗り越え、やりがいある仕事は残る

今後の問題は、人々が新しい仕事への切り替えをスムーズに行えるかという点だが、リサーチ会社、フォレスターの主任アナリスト、ジェームス・マキベイ氏は、世界は変化を切り抜ける準備が出来ていると述べ、イノベーションを加速したデジタル化も手伝い、新しい仕事への移行は以前よりずっと迅速になると述べる。ザヒディ氏も、「情報の流れは驚くほど速い」とし、スピードが変化の衝撃を和らげると説明。我々を混乱させる(テクノロジーという)ツールそのものが、この転換期を乗り越えることの助けとなると述べている(Mashable)。

テクノロジーと社会の関係を研究するエンリケ・ダンス氏は、フォーブス誌に寄稿し、第4次産業革命は、劇的に生産性と富の創造を高めると同時に多くの新しい仕事をもたらすのか、それとも我々がもう何もやることがない時代をもたらすのかと問う。

同氏は、世の中には「生活のためにする仕事」と「使命感を感じられる仕事」があると述べ、後者より前者のほうがなくなることが多いと述べる。多くの労働は、安価で効率がよく疲れを知らないロボットに奪われてしまうという同氏は、楽しめてやりがいのある仕事は残るが、食べるためだけのつまらない仕事は残らないと述べ、生きるために何をすべきかを真剣に考え、働きたいなら、今後必要になるスキルを得るためのトレーニングを始めよ、とアドバイスしている。

(山川真智子)

 

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