【マクドナルド株】世界基準で見れば、異物混入も売る材料ではない
結局マクドナルドは大丈夫? 『バフェットの眼(有料版)』(2015.01.13号)より さて、異物混入事件の後、日本のマクドナルド株は大暴落中です。人の歯が入っていたりと、目を覆いたくなるよな事件もあったりして、印象は地…
Details結局マクドナルドは大丈夫? 『バフェットの眼(有料版)』(2015.01.13号)より さて、異物混入事件の後、日本のマクドナルド株は大暴落中です。人の歯が入っていたりと、目を覆いたくなるよな事件もあったりして、印象は地…
Details『高野孟のTHE JOURNAL』Vol.168(2015.01.12号)
昨年12月18日、世界に先駆けて燃料電池車(FCV )「ミライ」を発売したトヨタ自動車は、年明けの5日には、同社が保有する燃料電池関連の約5680件の特許をすべて無償で提供すると発表した。「水素元年」と言われる今年に相応しい大胆な措置で、同社こそが水素カー時代を切り拓く先導役であることを世界にアピールするとともに、他社の参入を促して市場拡大を加速し、部品の高性能化や低コスト化、当面のネックとなっている水素ステーションの普及に拍車をかけようとの狙いがあると見られる。
そうは言っても、世界の自動車メーカーの次世代自動車についての考え方は様々で、国内ではホンダと日産が15~17年度中に水素カーの発売に踏み切るが、三菱自動車はプラグインハイブリッド車(PHV )に、マツダは従来型のガソリン・エンジンやディーゼル・エンジンの性能向上に力を入れているし、また海外では、フォルクスワーゲンがFCV の研究は怠っていないものの当面はPHV と天然ガス車の開発に重点を置いている。トヨタとFCV で提携しているBMW やホンダと組む米GMは2020年頃の発売を目指しており、発売を決して急いでいない。また日産と組む独ダイムラー、米フォードも、2017年に3社同時にFCV を出すだろうが、依然として電気自動車(EV)との両睨みという姿勢である。
トヨタは18年前、ホンダは16年前に、ハイブリッド車(HEV )でも世界の先頭を切ったのだが、HEV はしょせんはガソリン車の燃費を向上させるもので、21世紀後半まで生き残れる技術ではなく、環境規制の最先端を行く米カリフォルニア州の「ゼロ・エミッション・ヴィークル(排気ゼロ車)」規制では、18年以降、PHVを除くHEVは規制対象となる。電気自動車(EV)はゼロ・エミッションに違いないが、充電時間の長さと航続距離の短さが壁で、とてつもなく高性能のバッテリーが開発されない限り普及に限界がある。そこでFCV に車のミライを賭けようというのがトヨタの覚悟である。
トヨタのミライ発売は、政府が莫大な補助金を用意することなしにはあり得なかった。初年度の販売台数は700台で、1台の価格は700万円、そのうち200万円を政府が補助するので、ユーザーは500万円で手に入る。もっとも、初年度分については、中央官庁、水素社会モデル特区を進めている福岡県や九州大学、水素ステーションの技術で提携する岩谷産業、トヨタグループ内などに填め込み先が決まっていて、一般ユーザーはこの春までに50万円の予約金を払うと同じ条件で来年以降に手に入れることができる。水素カーが売れても、水素ステーションがなければ話にならないが、普通のガソリンスタンドの建設費用が1億円かそれ以下であるのに対して、水素ステーションは今のところ5~6億円かかると言われており、政府としては、従来の水素の輸送や貯蔵についての厳しすぎる規制を見直して建設コストを下げるよう図ると共に、建設費用の半分を補助して、15年には東京、名古屋、大阪、福岡を中心に100カ所、25年までには全国で1000カ所の建設を促すことにしている。これらを中心に、他方のエネファーム(家庭用燃料電池)の普及も含めて、15年度の概算要求で約700億円の水素関連予算が計上されている。
この動きを突き上げているのは、自民党議員100人超が参加する水素議連(FCV を中心とした水素社会実現を促進する研究会)である。小池百合子、福田峰之両衆議院議員が会長、事務局長を務めるこの議連をバックアップしてきたのがトヨタで、ブレーンとしてコンサルタント会社を送り込んで同議連が提言をまとめるのを助け、それを下地にして昨年4月に経産省が策定したエネルギー基本計画に「“水素社会”の実現に向けた取組の加速」の1項を入れさせることに成功し、さらにそれに基づいて2カ月後の6月には、資源エネルギー庁が「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を発表するよう仕組んだ。これらには、後に述べるように肝心なところで曖昧模糊としている欠陥があるのだが、ともかくも「水素社会の実現」が初めて政府公認の戦略となったのである。
これと並行して、トヨタは小池を通じて舛添要一都知事に「東京五輪で水素カーを走らせて世界を驚かせよう」と働きかけ、彼をその気にさせることにも成功した。小池が舛添にそれを囁いたのは、2月の都知事選に応援に行った選挙カーの上でのことだったと言われているが、舛添の当選後、3月には豊田章男トヨタ社長がちゃっかりとオリンピック組織委員会副会長に就任している。
こうして、トヨタの強烈な働きかけを背景に、政府・与党と東京都が一体となって、東京五輪を当面の段落として水素社会化を一気に進めようとする構図が出来上がった。トヨタの商魂のなせる業と言えばそれまでだが、私は、他の先進国に先駆けて水素社会を実現することが最大の成長戦略(という言葉は嫌いで成熟戦略と言い換えたいが)であり、また脱原発の決め手であると思っているので、この流れを強く支持する。
新聞では日本経済新聞がはっきりと水素社会化を推進する立場の報道をしており、また経済雑誌や科学雑誌も同様の大特集を組んでいる(例えば『週刊ダイヤモンド』14年10月25日号「トヨタを本気にさせた水素革命の真実」、『ニュートン』15年2月号「水素社会の到来」など)。
それに対して、水素なんかダメだという足を引っ張るような論調も散見される。最もレベルの低い反対論は、大前研一の「水素は爆発するから危険だ」「水素を低コストで製造するには原発の夜間電力を使わなければ採算に合わない」といった主張で、これについては本誌14年8月4日号(No.743)で取り上げたので繰り返さない。大前は元々は原子炉の設計が専門で、ゴリゴリの原発推進派だが、総じて水素反対論はその陣営から発せられていることが多いようだ。
狂信的な原発再稼働と海外輸出促進派である葛西敬之=JR東海名誉会長が支配する月刊誌『WEDGE 』15年1月号が「水素に未来はあるか」という特集を組んで、「現状のFCV や水素価格には化石燃料を中心とした社会に優るメリットは見つけられない」という論調を打ち出しているのも、原子力ムラ側からの水素否定論の1つと考えてよい。
一番激しいのは、会員制月刊誌『選択』15年1月号の「欺瞞に満ちた『水素社会元年』」で、
▼水素は天然ガスなどの炭化水素を「改質」して取り出す過程で二酸化炭素を排出するので、「究極のクリーン・エネルギー」という触れ込みは眉唾物である。
▼水素を直接燃焼させる水素エンジンや水素発電なら二酸化炭素は発生しないが、窒素酸化物が排出されることではガソリン車やガス火力発電と変わらない。
▼太陽光や風力など再生可能エネルギーで水を電気分解して水素を製造すればコストはタダ同然だが、日本では再生可能エネは普及途上で水素製造に回せるほどの余剰はない。
▼いまだ実用レベルに達していない未熟な技術を、補助金で無理やり普及させというというのは愚行だ。
──などと罵倒しているが、その論点はほとんど幼稚で、この技術そのものが発展途上であるというのに今の段階だけを取り上げてどうのこうのと言うばかりで、将来のことを何も考えていないという情けないレベルである。
『ロシア政治経済ジャーナル』No.1145(2015.01.12号)より
第1回/第2回
安倍総理を救ったある歴史的大事件」とは? すぐ答えが出た人も多いでしょう。
そう、ロシアによる「クリミア併合」です。
アメリカ側からの論理(つまりプーチンはヒトラーの再来である)は、皆さんご存知ですね。では、ロシア側は、この歴史的事件をどう説明しているのでしょうか?
プーチンの怒りの原因は、2012年2月、ヤヌコビッチ大統領が失脚し、ロシアに亡命したことです。ヤヌコビッチは、民主的選挙で選ばれた大統領であり、なによりも親ロシアでした。
そして、革命によって誕生した親欧米新政権は、クリミア半島のロシア黒海艦隊を追放し、その場所にロシアの宿敵・NATO軍を招きいれる意向を示していた。
これが実現すると、NATO軍がロシアのすぐ隣に駐留するようになる。プーチンは、これが許せなかったのです。要するに、ロシアは「安全保障上の理由」でクリミアを併合した。
野心を挫かれたアメリカは当然反発。日本と欧州を巻き込んで、「ロシア制裁」を強化していくことにしました。
靖国を参拝した安倍総理。クリミアを併合したプーチン。「どっちがアメリカの脅威?」と質問すれば、100人中100人が「プーチンがアメリカの脅威」と答えるでしょう。
アメリカは、日本を「プーチン包囲網」に参加させる必要がある。それで、安倍総理がバイデン副大統領の警告を無視して靖国参拝を行ったことを「許した」のです。
孤立したプーチン・ロシア。しかし、欧米がプロパガンダしているような「世界の孤児」になったわけではありません。
中国は、アメリカの制裁要求を完全無視して、ロシア側につくことにしました。なぜでしょうか?
中国が南シナ海を狙っているのと同じ理由。つまり、中国はロシアの石油・ガスをとても必要としている。(ロシアと中国は陸続きなので、アメリカは石油・ガスの流れを邪魔できない。)さらに、中国は、ロシアの最新兵器も必要としている。
これで、
アメリカ・EU 対 ロシア・中国
という世界の対立軸が鮮明なものとなりました。では、日本はどう動いたのでしょうか?
日本は、もちろんアメリカ側につくことにしました。遠慮がちながら、対ロシア制裁も発動した。
欧米(プラス日本) 対 ロシア・中国
冷静に考えて見ると、これは日本にとってきわめて有利な状況です。中国が何を目指していたのか、思い出してみましょう。
中国が目指していた構図は、
中国・ロシア・韓国・アメリカ 対 日本
です。
しかし、靖国参拝時の反応を見てもわかるように、事実上
中国・ロシア・韓国・アメリカ・欧州 対 日本
になる。なぜかというと、欧州はアメリカと一体化して動くことが多いから。こうなると、日本は1937年の日中戦争時同様、まったく勝ち目のない状態になります。
ところが、実際は、
アメリカ・欧州・日本 対 ロシア・中国
になった。
これで、中国の「反日統一戦線構築」戦略は、ひとまず挫折したのです。
そうはいっても、全ての日本人は、中国の戦略を決して忘れるべきではありません。もう一度、中国の「対日戦略」を復習しておきましょう。
1、日本は「右傾化している」「軍国主義化している」「歴史修正を求めている」と全世界で強力にプロパンガンダする
2、中国、ロシア、韓国、【アメリカ】で【反日統一戦線】を構築し、日本を世界で孤立させる
3、これによって、日米同盟を破壊する
4、日中戦争時、アメリカが日本を助けない状況をつくりだす
5、尖閣、できれば沖縄も奪う
となります。
結局、中国の戦略の要は、「中国、アメリカ、ロシア(当時ソ連)は、一緒に日本をぶちのめした。ところが日本は、ふたたび我々に反逆しようとしている。だから、もう一度一体化して、一緒に日本をぶちのめそう!」です。
ちょうどいいチャンスというか、今年は終戦70年。いわゆる戦勝国の国々では、いろいろな催し物が予定されている。そのたび、「中国、アメリカ、イギリス、ロシア(当時ソ連)は一体化して、ナチスドイツと日本と戦った同志である!!!」と過去を思い出させることができる
そう、終戦70年の2015年は、中国がふたたび「反日統一戦線」を構築する絶好のチャンスなのです。
しかし、中国が「日本は右傾化している」「軍国主義化している」「歴史を修正しようとしている」と主張するとき、その「根拠」「証拠」が必要になります。それはなんでしょうか?
中国が使っている一つの証拠は、「靖国参拝」です。このプロパガンダが世界でかなり浸透していることは、2013年末の総理参拝で明らかになりました。
今年は、さらに二つの問題に焦点があたりそうです。一つは、「安倍談話」です。
青山繁晴先生は、「総理はわざわざ問題をつくっている」とおっしゃられていますが、私も賛成です。「村山談話」と同じ談話は出せないでしょう。同じ内容なら出す意味がない。
では、たとえば「日本は侵略国ではない」というニュアンスの談話を出せばどうでしょうか? 日本の保守は、「あっぱれ!」と喜ぶことでしょう。私だって、心情的には喜ぶに違いありません。
しかし、すべての言動には、「結果がつづく」ことを考えなければなりません。
プーチンが「クリミア併合」を断行したとき、ロシア国民は大喜びでした。その後「過酷な制裁」を課され、ルーブル暴落とインフレで生活が苦しくなるなどと考えた庶民はいなかったのです。
「保守派を喜ばす安倍談話」の結果はどうでしょうか? そう、中国の主張、「日本は歴史の修正を目指している」の証拠になってしまう。いったい「歴史の修正」とはなんでしょうか?
いままでの歴史観の本質は、
アメリカ・イギリス・ソ連・中国=善 日本=悪
です。
これを安倍総理は、
日本だけ=善 アメリカ・イギリス・ソ連・中国=悪
と「180度ひっくり返したい」ように戦勝国からは見える。
こういう「歴史観修正」は、日本人にはうれしいことではありますが、戦勝国側は決して受け入れられませんし、許さないでしょう。つまり、「安倍談話」は内容次第で、「アメリカ、イギリス、中国、ロシア」を同時に敵にまわす危険性を秘めているのです。
安倍総理は
・支持基盤である保守派の喜ぶ談話を出せば、世界的に孤立し、中国の罠にはまる
・戦勝国を喜ばす談話を出せば、支持基盤である保守派を幻滅させる
という、非常に厳しい状況に自らをおいてしまったのです。それで青山先生は、「自分で問題をつくっている」とおっしゃった。そう、一番いいのは、「安倍談話」を出さないことです。
もう一つの問題は「憲法改正」です。
選挙で大勝した安倍総理は、いよいよ「憲法改正」に意欲を見せはじめました。
皆さんご存知のように、私は「アメリカ製憲法」を「神聖視」していません。心情的には、「アメリカ製憲法はどんどんかえてしまえ!」と思います。それどころか、「日本人自身の手で憲法をつくれ!」とすら思います。
しかし、事実として、憲法改正を一番喜ぶのは習近平です。
日本がアメリカ製憲法を直せば、日米関係はよくなりますか? 悪くなりますか? 日米関係が悪くなれば、中国は尖閣、沖縄をとりやすくなりますか、とりにくくなりますか?
だから、私は、安倍総理が「中国の罠」にはまる、現時点での「憲法改正」に反対です。それで得をするのは、中国と韓国なのですから。
というわけで、中国は今年、「終戦70年」というキーワードを利用して、ふたたび、中国、ロシア、韓国、アメリカによる「反日統一戦線構築」にまい進するという話でした。
日本は、「安倍談話」「憲法改正」など、中国のプロパガンダの正当性を裏づけるような言動について、極力慎重であるべきです。
ここで失敗すれば、日本は中国の罠にはまり、「いつか来た道」を歩みはじめることになります。しかし、ここを見事クリアできれば、日本は安泰でいられるでしょう。
2015年、岐路に立たされる日本(1)
2015年、岐路に立たされる日本(2)
information:
『ロシア政治経済ジャーナル』
≪最新記事を読む≫
全国各地のデパートで開催されている「駅弁大会」だが、そのなかでも屈指の規模を誇り、“駅弁大会の甲子園”と称されているのが、今月20日(火)まで新宿・京王百貨店で開催されている「第50回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」。その模様はテレビなどでも取り上げられ、人気の駅弁の前には大行列ができるなど、毎年大いに賑わいを見せる一大イベントだ
そんな全国の有名駅弁が一堂に会する当大会。しかし公式サイトにある販売駅弁のリストをよく見てみると、約300点もの大量の駅弁が並ぶにも関わらず、なぜか1つも駅弁がない都道府県もなかには存在するのだ。
その都道府県とは・・・・・・沖縄県? はい、正解! そもそも沖縄には鉄道が存在しないため駅弁もない、というのは有名な話。なんでもモノレール「ゆいレール」のとある駅で、駅弁が存在するようだが、今回は出品されていない。
実は意外なことに、駅弁が1つも出品されていない都道府県が、沖縄県の他にもうひとつ存在する。それは大分県だ。
大分県といえば、日豊本線をはじめとした主要路線が通り、九州有数のターミナル駅である大分駅も存在するなど、沖縄県と違って鉄道に縁のない土地ではない。にもかかわらず、駅弁がひとつもないのは、少し意外な話。
どうして大分県の駅弁は、今回ひとつも出品されていないのか。そんな素朴な疑問を、京王百貨店の広報担当者にぶつけてみたところ、「毎回、全国各地の駅弁製造業者に出品のお願いをしているのですが、いろんな事情で条件が合わないこともあります。その結果、今回は大分県の駅弁はゼロになってしまった」(京王百貨店 広報担当者)とのこと。
近年の駅弁業界は、電車のスピードアップ化にくわえ、コンビニやエキナカ施設の拡充によって、苦境に立たされている業者も多いとも聞く。それも今回の“大分の駅弁がない”という状況の、ひとつの遠因となっているのかもしれない。
ちなみに、大分県の駅弁がひとつも売っていないことに関しての、お客様からの問い合わせやクレームに関しては、「現時点で全くない」(京王百貨店 広報担当者)とのことだった。
このように、大分県の駅弁が“ひっそり忘れ去られてる”状況も、特に大きなクレームが発生しているわけでもなく、それどころか大盛況ということであれば、それはそれで何よりな話。
ただ、なかには「大分のものが1つもなくて寂しい・・・」と嘆く、“大分愛”溢れる方もいらっしゃるかもしれない。そんな方は、当大会と同時開催されている「全国うまいもの」で、大分・竹田市の銘菓「荒城の月」は売られているようなので、そちらをゲットすべし。
また先日配信したばかりの、まぐまぐ!のオフィシャルメルマガ『大物産まぐ!』では、タイミングが良いことに“大分大特集”ということで、中津からあげや日田やきそばといった、大分県が誇るご馳走の数々ををどどーんと紹介している。深刻な“大分不足”を、コレでしっかりと補ってみてはいかがだろうか。
Information:
『第50回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会』
『大物産まぐ!』(2015/01/08号)
自民党が成長戦略のひとつに掲げる農協改革。全国農業協同組合中央会=JA全中が法律に基づいて地域の農協に行っている、会計監査の権限を撤廃する方向で調整していて、通常国会に必要な法案を提出する方針となっています。そこで今回、まぐまぐイエスノー世論で、JA全中の権限撤廃についてアンケートを実施しました。
回答は、YES:「自由競争はメリットが多い!権限全廃に賛成!」、NO:「潰れる農家も出てきてしまう!権限全廃に反対!」の2択とし、有効回答数863票中(2015年1月15日時点)、YES:「自由競争はメリットが多い!権限全廃に賛成!」が761票、NO:「潰れる農家も出てきてしまう!権限全廃に反対!」が102票を集め、約90%の人が、JA全中から権限を撤廃したほうがいい、と考えていることが判明した。
約90%の票を集めた「自由競争はメリットが多い!権限全廃に賛成!」では、「既得権益を撤廃すべし」や、「日本の農家をダメにしたのはJA全中だ」といった意見が多くみられました。以下に回答者のコメントを一部抜粋します。
「農、協全中は自分達の既得権守るだけ、殆どの農家も「日本の食糧を守れ」とのタテマエ掲げ、要は補助金目当てとしか思えませんTPPで農家はつぶれると言いますが、過去どれだけ莫大な補助金を貰ってても今の体たらくです。」
「既得権を守っていたら日本農業の未来はない。食料は世界人口が増えてく中で主要な戦略物資になる。生産しない事に金を出すなど論外。農地の私有制を制限して職業の自由化を農家にまで推し進められるようにすべき。農業をやりたい勤め人は多くいる。ここだけ封建的で遅れている。またそれを守ろうとしている利権屋が各政党にいる。」
「農業はサービス業。頑張って 国内外消費者の(安全で美味しい物を食べたいという)欲求を満たした農家にはがっちりと儲けてもらいたい(それが若者の農業離れに歯止めをかけ、魅力ある農業への第一歩)。日本の高級米を食べている中国、台湾などの富裕層がさらに美味しく食べるために日本製高価格帯炊飯器を買い求め来日するのは今や日常的な光景」
「全中は農業従事者の最大の寄生虫。早く潰さなければ改革が遅れTPPに間に合わなくなる。反面、地方の農協は、自分たちの給料やボーナスの事を考えるより、地域の特性を生かし、集中生産、ご当地名産などについて、もっと積極的に指導に当たるべきだ。」
そして、102票を集めた「潰れる農家も出てきてしまう!権限全廃に反対!」では、やはり農家が潰れないか心配という意見が多くみられました。以下に一部抜粋します。
「良い事と思うが依存してきた農家も高齢者の農家もある。農協のあり方も含め、いきなりバッサリではなく猶予期間は有ったほうが良い。/ これからは機械化・自動化された野菜工場も増え農協から外れていく。正月の間、水やりを忘れミニトマトと茄子の1/3が枯れてしまった。電子機器などの製造業は楽だが自然と戦う農業は難しい、先祖は農家。」
「コメ作中心にきた農業は、減反など国の施策に振り回されてきた。農家はそんなに強くなったのだろうか。農協にいつまでも権限を与えることが本当に農家のためになるとも思われないが、食の確保は国として、優先的に考えるべきである。すぐ倒れるから芸者と呼ばれるコシヒカリが主流の昨今、さらにコメの値段は下がっている。農は全般的に先を見た施策が必要である。」
Information:
ニュース、芸能、恋のお悩み。世の中を「Yes or No?」で斬る投票サイト
『まぐまぐイエスノー世論』
『NEWSを疑え!』第362号(2015年1月15日号)
フランスのシャルリー・エブド紙に対するテロについて、「当局は容疑者のクアシ兄弟をいったん監視対象者に選んでいながら、テロを防げなかったのはなぜか」という疑問や批判の声が上がっている。
しかし、フランスが「潜在的テロリスト」の監視を抜本的に強化することは、人権を尊重する法治国家であるかぎり、多くを期待できないことは知られてよいことだろう。監視対象者の人数があまりにも多く、自由の身である潜在的テロリストを含む対象者を見失うことは避けられないからだ。
この問題は、フランス人の監視対象者による欧州でのテロが、2012年と14年にもあったことで証明される格好になった。
例えば2012年3月、モハメド・メラが出身地のフランス南西部トゥールーズと近郊のモントーバンで、兵士3人とユダヤ教徒学校の教師・児童4人を射殺した後、警察との銃撃戦で死亡したケースなど典型的だ。
メラについては、フランス国内情報中央局(DCRI)が2009年からスンニ・イスラム過激派(サラフィー・ジハード主義者)との関係を監視していた事実が、テロの5カ月後に公開されることになった。
メラがアフガニスタンとパキスタンへ渡航し、帰国するたびに、DCRIはメラの危険度を「過激化しつつある前科者」(2011年1月)、「特別な監視対象者」(9月)、「直接の脅威」(11月)と格上げしたものの、それでもフランス当局はメラの海外渡航を止めることもしなかった。
2014年5月、フランス人メフディ・ネムーシュがブリュッセルのベルギー・ユダヤ人博物館を銃撃し、職員・参観者4人を射殺した事件は、さらに先進国政府の懸念を裏づけるものとなった。イスラム教徒の多い先進各国は、自国民がシリア内戦に参戦し、帰国後にテロを行なう可能性を懸念してきたが、ネムーシュの事件は初めてのケースとなった。
ネムーシュが強盗罪で服役中にサラフィー・ジハード主義者となったことは、刑務所当局がDCRIに知らせていたが、ネムーシュは2012年末、出所直後にシリアへ向かった。
ネムーシュは2014年3月、ドイツのフランクフルト空港を経由して帰国した。ドイツの税関当局は、ネムーシュがトルコから東南アジアを経由してきたことが不審だと、フランス当局に知らせた。
しかし、フランス当局はネムーシュを監視しなかった。ネムーシュがマルセイユで逮捕されたのは、ブリュッセルから乗ってきた列車が麻薬取締のため捜索された時、テロに使った銃を持っていたからである。
フランス当局がメラとネムーシュを見失った原因は明らかだ。テロ容疑者の起訴の当否を判断する役目の、マルク・トレヴィディク予審判事によると、フランス人サラフィー・ジハード主義者の人数も、経歴の多様性も、インターネット上の宣伝のせいで激増したが、監視要員の数も、逮捕と起訴に必要な証拠の基準も、この変化に追いついていないという(2014年9月3日付ロピニオン紙)。
過激派がさらに多い、中東の一部の国の対策は、モスクを常に盗聴して、テロを称賛する若者を逮捕し、説教と職業訓練と就職あっせんを行なっても改心しない者は釈放しない、というものだ。しかし、「自由の国・フランス」が同じような方法を取り入れることができないことは明らかだ。
なお、文中に登場するDCRIは2014年1月、国内治安総局(DGSI)に再編されている。
著者/小川和久(軍事アナリスト)
地方新聞記者、週刊誌記者などを経て、日本初の軍事アナリストとして独立。外交・安全保障・危機管理(防災、テロ対策、重要インフラ防護など)の分野で政府の政策立案に関わり、国家安全保障に関する官邸機能強化会議議員、日本紛争予防センター理事、総務省消防庁消防審議会委員、内閣官房危機管理研究会主査などを歴任。
≪無料サンプルはこちら≫
『週刊 Life is beautiful』2015年1月13日号
先日、プロジェクトの進め方についてとても良い議論があったので紹介します。フェーズごとのゴール設定の仕方です。
数ヶ月~数十ヶ月という規模のプロジェクトの場合、幾つかの期間(フェーズ)に区切って進めます。一番の理由は、プロジェクトの進捗状況を確認できるようにすることですが、そのためには各フェーズに達成すべきゴール(マイルストーン)を明確に定めておくことが何よりも大切です。
その際に重要なことは、できるだけ「やるべきこと」ではなく「成し遂げるべきこと」をゴールに設定する事です。
例えば、寄付金集めのパーティを企画しているとしましょう。テーブルあたり600ドルを出してくれるスポンサーを20人集める必要があり、それが一番難しいと分かっているとします。
その際、スポンサーの候補リストを作る、彼らにスポンサーになってもらうようお願いする、などのゴールはマイルストーンとしては不適切なのです。それらのゴールを一つづつ達成して行くことは、一見最終ゴールに向かって近づいている感覚を生み出しますが、それは誤解なのです。
最後になって、全員に断られる可能性もあるあるからです。そうなってから、新たにスポンサー探しをしても間に合いません。
より適しているのは、「まずは5人のスポンサーから確約をもらう」「さらに5人のスポンサーから確約をもらう」と着実に「20人のスポンサーを集める」という最終ゴールに向けて駒を進める事です。
この「やるべきこと」と「成し遂げるべきこと」との違いを理解していない人が多いので、私が良く使うたとえ話は人命救助です。
100人乗りの船が沈んだ時に駆けつけた救急隊員が成し遂げるべきことは、全員の命を救うことです。「水に落ちた人を救命ボートに乗せること」は手段の一つでしかないのです。救命ボートに乗った人が寒さで凍え死んでしまったら何の意味もないのです。
どの人を先に救命ボートに乗せるべきか、弱っている人をヘリコプターで陸まで輸送するとか、元気そうな人にはとりあえず浮き輪を与えておくなどの救命ボート以外の選択肢も考慮した上で最適の方法を選び出して100人の命を救うのが救急隊員の仕事なのです。
『週刊 Life is beautiful』2015年1月13日号
著者/中島聡
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。 NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。
≪無料サンプルはこちら≫
ねこがキスマークをつけてくるのは授乳時の行為の名残り
Question
ねこがキスマークをつけてくるのはどうして?
うちのにゃんに出逢えた時は保護した仔だったので推定2ヶ月の赤ちゃんでした。お母さんが恋しいのかミィーミィー赤ちゃん泣きがとっても可愛くて可愛くてよく縦に抱っこして首をなぜていました。
主人が仕事から帰るなり真っ赤な顔をして私に『首にキスマークついてる・・・』と半泣きで言い出し慌てて鏡を見たらびっくり!!!縦に5mmくらいのキスマークが3つ!勿論おいたをした覚えのない私はパニック状態。
で、よーく思い出したら、にゃんが抱っこの時私の首の皮をおっぱいを飲むようにチュッチュッと舌を使って吸うのを思い出しました!(中略)しおちゃんとティーちゃんがしんコロさんに出逢えた1才の頃はしんコロの体のどこかにキスマークつける行為はありましたか?毛布にもモミモミとチュッチュッ行為してましたがにゃんは人間を本当のお母さんと思う習性はあるのでしょうか?
しんコロの回答
ねこ飼いの方でしたら、ねこが前足で人の身体や毛布などの柔らかいものをマッサージするような行為(「ふみふみ」するような仕草)を見たことがあると思います。
この行為は子ねこが母ねこから授乳を促すときに行う行為として知られています。成ねこになってもその行為の名残があり、リラックスしたり甘えたい気分の時にこの「ふみふみ」をしてしまうと考えられています。
一方、適切な時期よりも早く母ねこと引き離されるなどした場合、しっかりと「乳離れ」できないことがあります。通常生後6~8週で乳離れとされますが、子ねこは10週齢くらいまで母ねこのおっぱいを吸います。母ねこが適切な乳離れの時期と判断すると、子ねこがおっぱいを吸わないように制止します。こういったプロセスが行われなかった子ねこの場合は、おっぱいを吸う時に付随する行為をしばらく続けてしまうことがあると考えられます。
質問者さんのねこちゃんの「チュウチュウ行為」もその名残だったのかもしれません。しおちゃんとティーちゃんはチュウチュウ行為はしませんが、しおちゃんは「ふみふみ」をすることがあります。
以後、ご主人とは誤解が解けたようでなによりです。ご主人にチュウチュウ行為をしてさしあげて、お返しにご主人からふみふみ行為されてください(笑)。
『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』
著者:しんコロ
ねこブロガー/ダンスインストラクター/起業家/医学博士。免疫学の博士号(Ph.D.)をワシントン大学にて取得。言葉をしゃべる超有名ねこ「しおちゃん」の飼い主の『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』ではブログには書かないしおちゃんのエピソードやペットの健康を守るための最新情報を配信。
[button url=”https://www.mag2.com/m/0001603272.html?utm_medium=email&utm_source=W000000124&utm_campaign=mag_osusume&utm_content=sunday” postid=”” style=”btn-success” size=”btn-sm” target=”_blank” fullwidth=”true”]メルマガのサンプルを見る[/button]
information:
まぐまぐ著者のQ&Aをメルマガで読む
なるほどまぐリターンズ!
『トコのマルハダカ』 110号(2015年1月9日発行)
1月2日から吉方位北海道へ行ってきました。なんと、トコ&息子たち二人とも、吉方位なので、行かねば!到着初日、路面や歩道が真っ白に凍っており、歩くのが危ないのなんのって。
次男は、ビルケンの皮靴だたっため、札幌駅のステラプレイスでさっそく雪道用の靴を購入。さすがに、そのあたりの品ぞろえが豊富ですね。しかも、靴の裏につける着脱用スパイクが、いろんな種類があるの。ハイヒール用などもありました。次男は、2月の夕張映画祭に新作映画『私たちのハァハァ』が上映されるので、夕張に行くらしく、「その時も使わなきゃね」と。
さあ、では夕食です。まずは、ジンギスカンよ。未年の幕開けを吉方位で羊肉をくらいつくす、なんて、いい感じ。しかも年末のロケで、札幌情報をEE男山口君から仕入れていたの。
「ジンギスカンは、『だるま』かなぁ?」
「いや、トコさん、『だるま』のすぐ近くなんですけど、唯一北海道産の羊肉専門店というジンギスカンがあるんですよ」
「えっ、普通は、輸入ヒツジだから、冷凍だもんね」
「それがっ、ここは、ジンギスカン店を開くために羊飼いから始めて、ヒツジ牧場をつくったらしいんですよ」
「夢あるジャン!」
「そうなんです、しかも、知らなかったらわからないくらい全く臭みがないんです。ジンギスカンなら、ぜひ、そこに行ってください」
と教えてもらったのはすすきのにある『いただきます』。正月も営業していました。タクシーに乗って
「すすきのの、ジンギスカン、『いただきます』へ行ってください」
と伝えたら
「あー。おいしいよね。あそこが一番おいしいよね~」
と運転手さんが。
ジンギスカンは、たれに付け込んだタイプが普通ですが。それは臭みを隠すためで。『いただきます』は、生肉なので、たれや、塩コショウとかで食べるらしいよ。ワクワク。いつもは行列らしいのですが、ちょうど、うまい具合に入れました。店内はカウンター席です。3人で一つのコンロですが。下は、七輪なのよ。生肉がピンクでキレイ~~。モリモリ食べました。やわらかくて、子牛みたいな味だったよ。
「んまい!!!!」
満腹じゃー、と外に出たら。少年たちが。
「いや、次はラーメンっしょ」
と、iPhoneで検索を始めるのよ。ま、いいけどさ。さすがに正月であちこちが休みでしたが。味噌ラーメン専門店の名店らしい『けやき』に入店。けっこう、ガッツリだけど、別腹だね。ホテルに戻ったら、エレベーターの前で、
「じゃあ、俺たちはこれで」
と少年たちは、再び外出。元気だねー。
翌日は、息子たちは、スノボへ。トコは一日、ラウンジで子育て本の原稿書き。夕方近くにめどがついたので、ベストセラーを願いに、神社へ行くことに。コンシェルジェに尋ねたら
「一番たくさん参拝客が行くのは、北海道神宮です」
とのこと。どうせなら、一番に行こう!!!!
円山公園の中にありました。公園の入り口から歩き始めたけど、まあ、軽い山登りでした。しかも、雪道。地元の人もステンステン転んでいるのを見て、こけないように!と必死ですよ。手を洗う水盤は、氷が張り、つららが下がってたわ。それでもみなさん、キチンと手袋をはずして、手洗い口をすすいでいたわ。冷たいっ。手の感覚がなくなったわ。何をするにも、こんなに寒いと、大変よね。
無事に、ベストセラー祈願をしましたが。帰り道で、二度も、全力でこけました(涙)。体が、宙を飛んだんだよ。手に持ったバックは地面にたたきつけられるし。中のPCが壊れなくてよかった。さすがレッツノート。丈夫です。受験生は、絶対行っちゃダメな神社ですね。
二日目の夜は、またジンギスカン今度は、たれに付け込んだタイプの松尾ジンギスカン『まつじん』。予約の電話をしたら、8時なら、席が空く、と。老舗の人気店なのよね。注文は悩んだけど、5000円の食べ飲み放題にしたのよ。すべての肉が特上も含め、注文できるって。特上のみ、1人前1480円とかするのよ。張り切ったけど、そんなに食べられず。しかも特上よりは、普通のラムがおいしくて・・・。
「2980円の食べ飲み放題プランで肉の質も十分だね」
と反省。『まつじん』では2980円のコースをおすすめします。
しかし、たれにつけてあるのと生肉とでは、まったく違いますね。どっちもおいしいと思いました。しかも、もたれないので、翌日食べ過ぎた感が全くないの。松尾ジンギスカン、通販で肉を頼もうかなぁ。
そして、その次は、定山渓温泉へ。ホテルからお迎えの車が札幌に来てくれるのよ。宿泊は、翠山亭倶楽部という隠れ家旅館でしたが。なかなか良かったです。部屋は、全部で10数室で、ゆったり作ってあるので居心地がいい。ゲストが自由に過ごせるギャラリーラウンジもあり。お部屋の冷蔵庫と、館内のラウンジの飲み物、全てフリー!!フリーのワインも、いいものが置いてあったわ。しかし、欲張ってもそうそう飲めるものではない。ここは、気持ち位程度に飲みましょう。
それよりも、雪景色の中の露店風呂がサイコーでした。部屋のお風呂も、ヒノキ風呂で源泉かけ流し。正月で高かったですが、時期をはずせば、そうでもないと思います。定山渓から千歳空港までは、空港バスもあるので、アクセスがいいわよ。最後に千歳空港で、スープカレーも、Leviだっけ?有名店です。おいしかったぁ。
北海道生活は慣れないとほんとに大変。特に雪道なんて歩けないもの。
「北海道の人、みんなまじめだよね」
「だね、だって、ウッカリしたら凍死するもん」
「ヤンキーもいないね」
「うん、コンビニ前でたむろっていたら、凍死するもん」
「しゃべる時に口を開けないね」
「だね、口開けると雪が降りこむからね」
「そこは、大口開けてしゃべったら凍死するもん、と答えて三段落ちでしょうがっ」
雪の運転も難しそうだし、九州って台風さえ我慢したら、暮らしやすいわー。
さあ、吉方位で開運したわー。あとは、子育て本、出版してベストセラーになるのを待つだけ。
『トコのマルハダカ』 110号(2015年1月9日発行)
著者/トコ
福岡県北九州生まれ。県立小倉高校、慶応大学法学部卒。メガネにとんがりヘアーの辛口おばさん。女性の経済的自立がライフワーク、女性のための女性の団体一般社団法人「ピュアウーマン」代表、「アサデス」KBCコメンテーター。「めんたいワイド」コメンテーター。西日本新聞「おひとりサマンサ」。日経PCオンライン「あんどろいどで行こう」などにコラムを連載。好奇心のかたまりで、ゴルフに俳句に風水、山歩きなどもはじめる。おひとりさまライフを書いた「おひとりサマンサ」が大人気。
≪無料サンプルはこちら≫
高城未来研究所「Future Report」第186号(2015年1月9日発行)
今週は、ロスアンゼルスにいます。
新年早々、日本での仕事がなかなか終わらず慌ただしく出国しまして、その上、この一週間で上海、クアラルンプール、ドバイ、カタールとまわって、ここロスアンゼルスまでやって来ました。すでにこの一週間で地球3分の2周しておりますが、このあとブラジルをはじめとする南米のいくつかの都市を経て、その後ニューヨークへと向かわねばならないことを考えると、直線距離にすれば2週間で地球1周半ほど廻ることになります。どうやら、今年は忙しい一年になる予感です。
よく、ご質問で「いままで何カ国ぐらい行ったのでしょうか?」と尋ねられるのですが、実は数えたことがなく、その巡った国の数が僕にとって大きな意味を持っているとも思えませんので、あまり気にしたことがありません。おそらく、一年間に地球4-5周はしているでしょうから、考えてみれば、もう地球100周以上まわってることになります。
10年前には、空港に向かいながら離陸二時間前に急遽チケットを買って飛び乗るようなことは難しかったと思いますが、航空運賃が年々安価かつ電子化したことにより、多くの不可能が可能になって、その恩恵に預かっているのは大企業ではなく、むしろ偶発的に動ける個人の方が多く受けてるように思います。今後、さらに移動コストも通信費も下がるでしょうし、そのうち航空運賃が新幹線の3分の1程度になるでしょう。なにしろ、鉄道のような膨大なインフラコストが必要ないからです。
運送屋を営む知人は、「飛行機のビジネスクラスが割高に思えてならない、高い金額を支払って早く着くならまだしも、、、」とよく嘆いていて、それは言い得て妙で、列車なら高速鉄道は鈍行列車より早い分、運賃が高くてが当然だ、と言えますし、タイム・イズ・マネーなどの昔ながらの格言通りとも言えます。ということは今後、航空業界に東京ーロスアンゼルス間二時間半で飛ぶスーパージェットも登場しますが、今と同じようにエアバスA380やボーイング787などの「古い機体」に乗って、ゆっくり飛ぶ安価な便もあるはずです。それが「ロースピードキャリア」と呼ばれるか定かではありませんが、価格破壊の法則に従えば、東京ーロスアンゼルス間数百円になってもおかしくありませんし、もしかしたら「ロースピードキャリア」は、広告だけで無料運行される便が出るかもしれません。なにしろ、地域ブランディングに大金を投じるよりも、画期的な導線アイデアを構築できれば、確実にその地に訪れる人が増えるからです。
その時代には、タクシーも広告費だけで無料サービスされるのでしょうが、唯一電車だけは膨大なインフラとメンテナンスを必要とする独占事業ですので、高額なままでしょう。ペイパルマフィアと呼ばれたイーロン・マスクが、時速1287キロ出る高速鉄道に興味を示すのは、実は競合がない安定したビジネスだからなのかもしれません。
今週、地球3分の2周しながら飛行機の中で見た初夢は、まるで満員電車のような立ち乗り飛行機でした。世界中に余るほとんど使われていない地方飛行場を運用するためには、飛行時間90分以内の飛行機の座席を抜本的に変え、短距離シャトル便を増発し、鉄道と拮抗するLCCの次のモデルを構築する以外ありません。
よく初夢は正夢になると言われます。神戸まで片道280円の立ち乗り飛行機で日帰り旅行に出かける日。お土産の神戸ビーフの値段は、航空運賃の何十倍もすることになるでしょう。なにしろ、神戸行きの安価な飛行機内の広告は、神戸ビーフばかりだからです。
高城未来研究所「Future Report」第186号(2015年1月9日発行)
著者/高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ!デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。
≪サンプルはこちら≫