残業代の計算をするのに「テレワーク手当」は含まれているのか?

コロナ禍以降に増えた在宅ワークに対して、会社が手当を支給している場合があります。この「テレワーク手当」は残業代の単価に入るのか?など詳しいことについて、無料メルマガ『採用から退社まで!正しい労務管理で、運命の出会いを引き寄せろ』の著者で社会保険労務士の飯田弘和さんが紹介しています。

テレワーク手当について

コロナ以降、在宅ワークが増えましたね。

そして、在宅勤務者に対し、“在宅勤務手当”や“テレワーク手当”等の手当を支給している会社も多いと思います。在宅勤務であれば、自宅での光熱費や通信費、文房具代などが掛かります。その費用の補填のために、“テレワーク手当”を支払っている場合も多いでしょう。

ところで、この“テレワーク手当”が残業代単価を計算する際の計算の基礎に含めなければならないのか、悩んでいる会社さんも多いのではないでしょうか。

そもそも、残業代の単価を計算するときは、基本給だけでなく、役職手当や資格手当等の各種手当も含めた金額で計算します。そのため、基本給だけで計算した場合よりも、残業代単価が高くなります。そして、本来の各種手当まで含めて計算した残業代単価と基本給だけで計算した残業代単価の差額が、未払残業代となります。当然、労働基準法違反です。

残業代の単価計算に含めなくていいのは、通勤手当・住宅手当・家族手当など限られた手当だけです。また、ここでいう通勤手当とは、通勤距離や交通費に比例して支給されるものをいいます。一律支給はここでいう通勤手当にはなりません。住宅手当、家族手当も同様で、家賃や家族数に応じて比例的に支給されるものでなければなりません。

以上のことから、残業代単価の計算では、“テレワーク手当”を含めて計算しなければならないことが分かります。しかし、この“テレワーク手当”が実費弁償として支給されている場合、計算に含めなくてもO.K.です。在宅勤務によって実際に掛かった光熱費や通信費の全額または一定割合を補償するものであれば、実費弁償となるので、残業代単価の計算の際に含める必要はありません。

ただし、実費弁償とうたっていながら、実際に掛かった費用を上回るような手当であったり、余った金額の返還(精算)が不要であったりするもの、実際に掛かった費用に関係なく一律の金額を支払うものは、実費弁償とはなりません。そのため、通常の手当と同様、残業代の単価計算の際に含めて計算することになります。

また、“テレワーク手当”が、実費弁償であろうと通常の手当であろうと、どちらにしろ、就業規則等で定める必要があります。特に、実費弁償とするのであれば、実費弁償分の計算方法を明示する必要があります。

もし、御社で“テレワーク手当”の導入を考えているのであれば、以上のことに注意して導入してください。

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なぜ、販売員が“楽しんでいるか否か”で「セールの売れ行き」は変わるのか?

販売店の「セール」と聞くと、消費者からすればワクワクしてしまうもの。しかし、販売員にとっては半端なく忙しい時期にはなりますよね。無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、それでも「セールを楽しむ」という見方をすると、それが接客にも活きると語っています。

やっぱりセールは楽しむもの

昨今はセールに関してそこまでインパクトの強い見方をされることは減ってきているなと感じます。

昔と比べると「安いから買う」という傾向の人は明らかに減ってきていて、「良いから買う」という感覚が消費者にも広がってきました。

これ自体は良いことだと思いますし、今後さらに広がっていき安売りが正義のようなイメージが薄くなっていくほど、各企業の利益は上がっていきます。

ただ、セールはやっぱりセールです。

ある程度楽しみにしているお客様も多く、販売員からしてもここで売り上げを見込みたいという気持ちもあるでしょう。

しかしセールは忙しいものでもあります。

準備も必要な上、人手不足の今、急激な来店増になかなか対応しづらいという店もあります。

作業量も一気に増えますから、精神的にも体力的にも余裕がなくなることもあるかもしれません。

でも個人的にはセールというものを楽しんでもらいたいと思っています。

お客様の感覚が変わってきているとはいえ、やはり普段とは違う感覚でお店に来店されるお客様はたくさんいます。

だから販売員側も楽しんでいるかどうかは意外とセールの売れ行きにも影響します。

僕はセール(安く売る)というシステム自体は好きではありませんが、セールが行なわれている店の状況自体は結構好きなタイプです。

わちゃわちゃと忙しくなくはなりますし、身体もきついことは多いですが、それでも盛り上がっている状況というのを楽しんでしまうのです。

お客様と会話をしている時にも、その楽しさや気持ちが伝わるような接客をしたいと思いながらやっています。

するとお客様も気持ちが盛り上がってくれることは多いんですよね。

余計なものを買わせたいとは思いませんが、良いと思って、楽しいと思って買ってくれる環境は作っていきたい。

だからセールは大変なものというばかりの認識ではなくて、楽しいものだという捉え方をするようにしています。

ここから1~2週間ほどは、多くのお店で普段とは違う雰囲気になることが予想されます。

でもどうせやるのであれば楽しんでやってみましょう。

セール時の売り方って、意外とそれだけでも変わってくるものです。

今日の質問&トレーニングです。

1)販売員がセールを楽しむことで、お客様にどんな影響がありますか?

2)良い影響を増やすために楽しむとしたら、具体的にどのような意識や行動が必要ですか?

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なぜプーチンは一気に攻めないのか?ウクライナを「蛇の生殺し」状態に置く“恐ろしい”露の狙い

ウクライナや中東をはじめ、世界各地で多発する紛争。そのほぼすべてが無数の一般市民の犠牲を出しながら、終わりの見えない状況が続いているのが現実です。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、かような紛争が終結することがない理由を「各国のリーダーたちの思惑」に注目し解説。さらに紛争調停に関わってきたことで見えた「現実」を誌面に綴っています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:Opportunities Missed:広がる戦争の渦と悲劇の連鎖

プーチン、セレンスキー、習近平。リーダーたちの語られることのない真の思惑

2022年2月24日にロシアがウクライナ全土に侵攻した後、戦時リーダーの座に就き、その後、欧米諸国とその仲間たちを巻き込んでロシアとの対峙を選びました。

「主権国家としてのウクライナとウクライナ人を守るために戦う」というのは美しく、人の感動さえ呼ぶ姿勢ですが、その姿勢はどれだけの犠牲、特に生命という人的犠牲をウクライナの国民に強いたのかという観点からの分析をしてみると、少し違った絵が見えてきます。

実際に物理的にウクライナにミサイルを撃ち込み、地上戦でウクライナ人を殺害しているのはロシア軍ですが、少しアングルを変えて眺めると「主権国家としてのウクライナとウクライナ国民を守る」ことが真の目的であれば、ロシアのプーチン大統領が求めるのはゼレンスキー大統領の退陣と親ロシアのウクライナ政権作りだったわけですから、侵攻初期に辞任して、ロシアにそれ以上攻める口実を与えないようにしてしまうという手もあったはずです。

しかし、私たちが見ている通り、彼は戦時リーダーとして対ロ徹底抗戦を行い、欧米諸国とその仲間たちを巻き込んで終わらない戦争を、欧米諸国とその仲間たちからの支援頼みで継続し、そして5月に大統領としての正式な任期が終わった後も、戦時だからという理由でその座に留まり、対ロ抗戦を続けています。

アメリカからの大規模な軍事支援が届き始めて前線にどんどん投入していることと、アメリカ政府からロシア領内への反撃を承認されたこともあり、ロシアの進軍を食い止めているという効果は見えていますが、NATOの戦略担当幹部によると「ウクライナがロシアに対して戦い続けるには、アメリカからの軍事支援物資が予定通りに8月までに届いても、新たに高度に訓練された数十万人単位の動員が必要となるし、NATO各国からの継続的な軍事支援が必要となる」らしく、その計画の無茶さが分かるかと思います。

特に先の欧州議会選挙での極右勢力の大躍進を受け、フランスではマクロン大統領が打ち出した積極的なウクライナ支援を見直すべきという意見が高まっていますし、ロシアをあまり刺激したくないドイツのショルツ首相は、国民の声を受けてドイツが誇るタウルスミサイルの供与を認めないことを明言していることに鑑みると、欧州各国は“継続的な”支援を続けることは困難ではないかと理解できます。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ

安藤美姫(36)、16歳教え子にセクハラ疑惑も「誰も信用できない」逆ギレの理由。男女逆なら一発アウト“手つなぎデート”を芸能記者はどう見たか?

元フィギュアスケーターでコーチとしても活動中の安藤美姫さん(36)が、20歳年下の教え子である男子選手(16)との“親密デート”を週刊誌にスクープされ、「子ども相手に何を考えているんだ」「男女逆ならセクハラで一発アウト」など厳しい批判を浴びています。フィギュアスケート界では過去に、男性コーチが13歳の女子選手に対する強姦致傷容疑で逮捕される事件が発生。性的な目的から大人が子どもに接近し、信頼関係を築いて手なずける「グルーミング」行為は、大きな社会問題ともなっています。今回の騒動を、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんはどう見たのでしょうか。

安藤美姫が文春砲に逆ギレ、20歳下・未成年教え子との“USJデート”発覚

元フィギュアスケート選手で、現在は日本フィギュアスケーティングインストラクター協会会員でコーチを務める安藤美姫が、20歳下の教え子との『ユニバーサルスタジオジャパン』デートで“文春砲”を浴びてしまいました。

この教え子は日本スケート連盟の強化指定選手ですから、連盟から活動の為の資金援助が受けられますし、世界で戦える、将来はオリンピック出場も期待されている選手と言えます。

世界の舞台で自らも存分に戦ってきた安藤が、そんな連盟も認めた“金の卵”のヘッドコーチに就任したのは昨年秋でした。

実は昨年暮れの全日本選手権あたりには、2人の仲の良さがSNSで散々拡散されていました。

選手の衣装とカラーコーディネーターされた安藤コーチの姿はまるでペアルックのようだとか、演技を終えた彼を迎えるハグが情熱的すぎないか…とか。

そして、具体的に「『週刊文春』の報道は…」と記したわけではありませんが、この記事が出た直後、安藤は自らの『X』に思いのたけを英文でしたため投稿します。

「誰も信用できない」

「誰かの人生、誰かの心を破壊することを、彼らはどう感じるのでしょう」

「あなたたちは真実を知らない」

「なぜみんな、知らないことを信じるのか」

20数年に渡って彼女を見てきた私の個人的な感想を申し上げれば、安藤は自分の立場が悪くなると、決まって大袈裟に立ち振る舞う習性のようなものがあると言えるのですが…。

息子の将来を案じた母親による“告発”の可能性も?

「誰も信用できない」は、この教え子との親密な関係をリークしたのが自分の身近な関係者だと暗示しているのでしょうか。

練習中は「さすが美姫ちゃん! 教え方が上手いから、選手はすぐ上達するね」なんて言っておきながら、実は陰で安藤とこの教え子を何とか引っ張り落とそうとしていた…ということでしょうか。

そんな人物がもし2人のUSJ行きを耳にしたとしたら…「面白い写真が撮れるかもしれませんよ」的なリークをすることも十分想定されますよね。

SNSでは息子の将来を案じた母親からのリークでは…なんて意見もありました。

2人で出掛けることを告げられた母親が、監視役としてUSJにも付いて行ったのでは…なんて意見です。

だとすれば、記事にあるように、母親が2人から離れた途端に“恋人つなぎ”をしたり、お互いに腰に手を回したり…という意味もわかってきますけれど…。

フィギュアスケート界では、過去にコーチによる性加害事件も発生

そんな記事を読みながら、私の脳裏を駆け巡ったのは、16年も前になりますが名古屋で起きた忌まわしい事件でした。

当時56歳だった有名男性フィギュアスケートコーチが、43歳下の(13歳!)教え子に対する強姦致傷容疑で逮捕された事件です。

温厚そうな外見とは裏腹にそんな罪状で逮捕されたことに、私もショックを受けた憶えがあります。

当時の私は、国際大会や高校卒業を控えた浅田真央ちゃんの取材で、度々名古屋に出張していましたから、面識は無かったとはいえ、フィギュアスケート界という括りでこんな犯罪が起きたことに驚いたことを憶えています。

さらにこの事件をきっかけに、コーチという強い立場を利用して、教え子に無理難題を強要する輩も少なくないことがわかったりもしたのです。

私が取材でお世話になった選手たちの中にも「合宿先でお風呂に誘われた」とか、「練習で疲れた筋肉をほぐしてあげるよって言われて…」なんて怖い思いをした子がいたりしたのです。

詐欺や悪徳商法と同じ手口。統一教会の元信者が間近で見た、教団による「周りに相談させない状況」の作り方

今年2月の第7次に続き、6月26日に旧統一教会に対して損害賠償を求める第8次集団交渉の申入れを行った全国統一教会被害対策弁護団。これまでの請求総額は53億円以上となっていますが、被害回復は遅々として進んでいないのは周知のとおりです。今回のメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』ではかつて自身も旧統一教会の信者だったジャーナリストの多田さんが、現在も被害を生み続けている教団の「意図的な口止め」の手口を取り上げ、その工作手段を「詐欺や悪質商法業者と同じ」と断言。さらに旧統一教会と真正面から対峙する鈴木エイト氏が明らかにした、教団による「高齢者ケア状況調査表」の内容を詳しく紹介しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:不起訴合意の念書は、旧統一教会の口止め手法の延長とみる理由 「高齢者ケア状況調査表」とは? 認知症を狙う詐欺グループ逮捕

元信者が激白。「不起訴合意」の念書は、旧統一教会「口止め手法」の延長とみる理由

1.判断基準を不当に変容させる要素「正体隠し」「助言の遮断」「不当なつけ込み」の提言

旧統一教会の被害者への返金がいまだに、なされない状況です。それどころか、信者らには、430代の先祖解怨をすることが求められています。もちろん、これには多額のお金が必要で、今回の第八次集団交渉に参加している宗教2世らのように、家族被害が深刻な状況です。

何より、これはこれまで外部に向けられてきた霊感商法が、内部(教義を信じ切った人たち)に向けて行われているといえます。

すでに多くの献金をして疲弊している信者らも多く、より困窮状態になることはみえています。もうこれ以上、被害者も被害者家族も信者も苦しめないでほしいと願う気持ちですが、この状況は続く恐れがあります。本来ならば、不当寄附勧誘防止法などによって規制してほしいところですが、畏怖困惑して行った寄付行為が罰則の対象ゆえに、十分な救済ができない形になっています。

この状況を踏まえて、昨年、日弁連の霊感商法に関するワーキンググループは「霊感商法等の悪質商法により個人の意思決定の自由が阻害される被害に関する実効的な救済及び予防のための立法措置を求める意見書」を出しています。

そのなかで「判断基準を不当に変容させる要素」として、これまでの裁判における事実認定から「正体隠し」「助言の遮断」「不当なつけ込み」をあげており、不当寄附勧誘防止法の2年後見直し及び、消費者契約法にそれらの禁止を設けるよう提言しています。

この記事の著者・多田文明さんのメルマガ

「大企業経営者100人の7割が原発再稼働に賛成」このタイミングで日経新聞が1面トップに“政権ヨイショ記事”を据えた意味

6月25日付の朝刊1面に、政府の原発再稼働姿勢を後押しするかのような記事を据えた日経新聞。昨年10月には岸田政権の所得減税指示に苦言を呈した同紙は、なぜこのタイミングで「後押し記事」をトップで掲載したのでしょうか。今回のメルマガ『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~』では『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』等の著作で知られる辻野さんが、その背景を考察。さらに国民はこのような記事をどう受け止めるべきかについて自身の考えを記しています。

【関連】Google日本元社長が評価。あの日本経済新聞が岸田政権に「苦言」を呈した“大きな意味”

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:日経新聞1面トップ記事に思ったこと

プロフィール辻野晃一郎つじの・こういちろう
福岡県生まれ新潟県育ち。84年に慶応義塾大学大学院工学研究科を修了しソニーに入社。88年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。VAIO、デジタルTV、ホームビデオ、パーソナルオーディオ等の事業責任者やカンパニープレジデントを歴任した後、2006年3月にソニーを退社。翌年、グーグルに入社し、グーグル日本法人代表取締役社長を務める。2010年4月にグーグルを退社しアレックス株式会社を創業。現在、同社代表取締役社長。また、2022年6月よりSMBC日興証券社外取締役。

日経新聞1面トップ記事「原発新増設 過半が支持 再生エネ目標上げ8割」に思ったこと

紙の新聞を読まなくなって久しいのですが、今週、大阪に出張した折に、宿泊したホテルで朝部屋に届けられた日本経済新聞を何気なく手に取ってみました。

6月25日火曜日の朝刊ですが、1面右上のいわゆる「1面トップ記事」の見出しが「原発新増設 過半が支持 再生エネ目標上げ8割」というものでした。読んでみると、日経新聞の「社長100人アンケート」で「原子力発電所の新増設を支持する声が過半となり、再稼働を進めるべきだとの答えも7割に達した」というものでした。実際のアンケートは、国内主要企業の経営トップに5月29日から6月14日に実施し、144社から回答を得たとあります。

原発新増設、経営トップ過半が支持 再エネ目標上げ8割

現在、よく引用される「世界の報道の自由度ランキング(国境なき記者団)」の2024年版では、日本は180ヵ国中70位となっており、G7中最下位で、アフリカのコンゴよりも下です。

私は、マスメディアの報道を見たり聞いたりするときに、決してそのまま鵜呑みにはしないことにしています。今回は、この記事を例にして、マスメディアが報じることの受け止め方について少し考えてみたいと思います。

このタイミングで日経が1面トップにこの記事を据えた理由、そして記事の背景に何があるか、内容はどうなのか、などについて少し勝手な思考を巡らせてみます。

まず、周知の通り、2011年3.11の東日本大震災に伴う福島での原発災害で、日本の原発の安全神話は完全に崩れ去りました。福島はもとより、首都圏含めて深刻な放射能災害の危機に晒され、その後の廃炉処理もほとんど進んでいません。昨年開始された汚染水の海洋放出も周辺国含めて大きな波紋を呼びました。しかし、政府はその後も原発回帰をあきらめず、表向きは再エネへの取り組み強化を掲げながらも、脱炭素に向けた世界の潮流やエネルギー価格の高騰を口実に、原発回帰に向けた根回しを着実に進めてきました。

この記事の著者・辻野晃一郎さんのメルマガ

月間商談数600件を誇る会食コミュニティ「AKEY会」が今アツい理由

経営者同士のネットワーキングとビジネスチャンスを提供する会食コミュニティ「AKEY会」をご存知ですか?

営業支援サービスなどを手掛ける株式会社AKEY(エーキー)の運営する会食コミュニティAKEY会」をご存知でしょうか?

AKEY会は、経営者同士のネットワーキングとビジネスチャンスを提供する会食コミュニティのこと。ビジネスリーダーにとって貴重なオフラインでの交流の場を提供し、新たなビジネスチャンスを広げることを目指しています。

顕在的なビジネスニーズだけでなく、潜在的なニーズにも対応したリード獲得が可能。リファラル(紹介)やSNSを活用し、ビジネスの広がりを実感することができます。

AKEY会のPOINT

会食や交流会を通じて、新しいビジネスパートナーとの出会いを提供。月間商談数600件

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月額2万円会食参加し放題

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ランチ会・会食・交流会など、月40回開催(※2024年1月実績)。経営者リードCPAは3000円以下

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10人規模の会食を月40回開催

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新規の経営者に毎月たくさんお会いすることができます。10人程度の少人数だから商談・案件に繋がりやすいのが特徴です。

新しいビジネスパートナーとの出会いをお探しの経営者の皆さま、ぜひ「AKEY会」への入会をご検討ください。

株式会社AKEYについて

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経営者の課題に寄り添い、最高のパートナーとなり続ける。
株式会社AKEYは、会食コミュニティや営業支援サービスを提供しています。多数のビジネスチャンスを創出し続けている「AKEY会」を主軸に、新しいビジネスパートナーとの出会いを提供し、企業の成長を支援しています。

事業内容:会食コミュニティ、営業支援事業 | https://akey.co.jp/

AKEY会 詳細はコチラ

PR: 株式会社AKEY

image by : 株式会社AKEY 代表取締役 秋山 吏功社長

寝苦しいのは気温のせいばかりではない。現代人が失ってしまった「夜らしい夜」という贅沢品

夏本番を迎える前のこの時期ですら、すでに一部でエアコンなしでは寝苦しい日々が続く我が国。就寝時に冷房を使わない夜を記憶している50代以上の方も多いと思われますが、なぜ今、それは叶わなくなってしまったのでしょうか。今回のメルマガ『富田隆のお気楽心理学』では著者で心理学者の富田さんが、その原因を深堀り。さらに寝苦しさを訴えながらベッドにスマホを持ち込むことの愚かさを説いています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:寝苦しい

「寝苦しい夜」に思う。昔は一体どうしていたんだろう?

夏至は過ぎましたが初夏の夜明けは早く、相変わらず元気なガビチョウの声に急かされて雨戸を開けると、梅雨のはずが、雲間から射す朝日は存外に強く、あまりの眩しさに思わず目を細める今日この頃です。

皮肉なことに、入梅が宣言されるや否や、急に雨が少なくなり、たまに降れば土砂降りで、梅雨時に特有なしっとりとした風情はありません。

こういう亜熱帯じみた天気が続く時には、ここ関東地方の梅雨明けは早く、およそ「空梅雨(からつゆ)」と決まっています。

年寄りの老婆心(老爺心?)も手伝って、今から水不足を心配しています。

それにしても、蒸し暑いですね。

そのような昨今、あなた様におかれましては、お元気にお過ごしでしょうか。

熱帯夜の寝苦しさで睡眠不足、などということが無ければよろしいのですが。

寝苦しい夜を乗り切るために、ついついエアコンのお世話になる人も少なくないと存じます。

私なども、エアコンで室温を25度以下に下げておいて、軽い毛布をかけて寝るのが夏の習慣になってしまいました。

そして、時々不思議に思うのです。「昔は一体どうしていたんだろう?」

つくづく、人間というのは習慣の動物で、何年かかけて特定の行動パターンを積み重ね習慣化してしまうと、あたかもそれが生まれつき備わった自然な習性であるかのように錯覚してしまうのですから、困ったものです。

しかし、イマジネーションを活性化し、考古学者よろしく、習慣化された堆積物を掘り進めていくと、ふと、昔の記憶が蘇って来ます。

1950年代、まだ、東京タワーが立っていない頃の東京の夜。

エアコンの無い真夏の夜です。

人々は、窓を開け放って寝ていました。

網戸も普及しつつありましたが、まだ、緑色の蚊帳(かや)を吊って寝ている家が多かったはずです。

今から思えば、不用心この上ないのですが、そこそこ治安も良かったので、窓を開け放していてもめったに事件は起きませんでした。

まあ、隣近所、皆、開けっ広げの状態ですから、音は筒抜けで、何か起こればすぐに町内全体で情報共有?できるのです。

それに、東京の夜は、今とは比べ物にならないくらい静かでした。

午後8時を過ぎても賑やかなのは、銀座や新宿などの盛り場くらいのもので、住宅街は通る車も珍しく、ラジオの音も控え目で、逆に、遠くを走るの電車の音やラーメン屋台のチャルメラがはっきり聞こえるほど、街を静寂が支配していました。

そんな静寂の街を夜風が吹き抜けて行きます。

開け放された窓から窓へと涼しい風が流れ込み、人々の肌を優しく撫でては通り過ぎて行きました。

街路や民家の庭も、今のようにアスファルトやコンクリートで覆われてはおらず、むき出しの土は草で覆われ、あちこちから虫の声が聞こえていました。

それらの奏でる自然のシンフォニーは、疲れた人々への子守歌であり、街の静寂をさらに際立たせていたのです。

この記事の著者・富田隆さんのメルマガ

障がい者の生涯学習を支援する「みんなの大学校」が考える3つのポイント

「インクルーシブ教育」をキーワードに文部科学省が進める「学校卒業後における障害者の学びの支援推進事業」を受託する「みんなの大学校」は、今年度3つのポイントを掲げて支援事業を展開するそうです。今回のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』では、みんなの大学校を運営する引地達也さんが、文科省に提出した取組概要について説明。過去2年間の知見を交えながら、注力する3つのポイントを具体的に伝え、区切りとなる3年目の終わりに目指す姿を示しています。

オンラインと青年学級と社会教育施設、障がい者の学びの区切りに向けて

障がい者の学びを研究・展開する文部科学省の委託研究事業が始まった。みんなの大学校は受託団体として、本年度、これまで取り組んできた障がい者の学びの知見をベースに3つのポイントで事業を行う予定。3年目の本年度を区切りとして、来春に3つの学びの形を提示したいと考えている。

先日の第1回目の連携協議会では、委員から文科省事業のキーワードである「インクルーシブ教育」に関する協議も行われ、これまでのみんなの大学校の歩みは、一般化されたインクルーシブの概念をさらに深めて進化に向けて動いていることも確認できた。

学びをキーワードにした活動は、活動のプロセスがインクルーシブを求める指向性に支えられてきており、それが活動の性質となり、成果を示して、その反応があり、今がある。障がい特性に応じて学びの場の設定を変えたとしても、それは一歩進んだインクルーシブへのプロセスとして必要かつ最適であるのだと、今の時点では考えている。

本年度の文部科学省「学校卒業後における障害者の学びの支援推進事業(地域連携による障害者の生涯学習機会の拡大促進)」に対して、みんなの大学校は「各種障がい特性に応じたオンラインでの学びの提供と青年学級との連携、指定管理業者に向けた場づくり研究事業」を題目として企画提案した。

3つのポイントとは

  1. 各種障がい(精神障がい、発達障がい、重度障がい、知的障がい)に応じたオンラインの学びの提供
  2. 青年学級での音楽プログラムの提供、開発
  3. 社会教育施設のインクルーシブな学びの場づくり研究と展開

である。

1はこれまでみんなの大学校が展開してきたオンラインでの学びの提供を、より効果的な形を追究するために、各種障がいに合わせた内容を実践するもので、5講座を各30回予定している。「メディア論」は知的障がい、発達障がい向け、「音楽でつながろう」は重度障がい者を中心に実施。「障がいと物語」「けいざいとくらし」は精神障がい、発達障がい向け、「禅・マインドフルネス」は精神障がい、発達障がい、知的障がい向けと位置付けている。

この記事の著者・引地達也さんのメルマガ

日本の芸能界を牛耳る「秋元康タブー」の正体。ミセス『コロンブス』大炎上の裏で櫻坂46『愛し合いなさい』はなぜ許されたのか?

Mrs. GREEN APPLEの『コロンブス』と、櫻坂46の『愛し合いなさい』。どちらの楽曲も見る人が見れば“差別的”と受け取る要素を含み、ネット上での批判の声は決して少なくない。だが前者は大炎上、後者は無風と、その扱いには天と地ほどの差がついた。なぜミセスはメディアで袋叩きにされ、秋元康氏は許されたのか?単純な「差別か否か」を越えて首をかしげざるを得ない日本の矛盾について、メルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』著者の伊東氏が解説する。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:Mrs. GREEN APPLEの新曲「コロンブス」騒動の裏で、秋元康は櫻坂48に「このままじゃ僕らの国は滅びる/去年より出生率下がるだろう」と歌わせる! 日本エンタメ界”秋元タブー”の影

米先住民差別はNG、でも自国民差別はOK?日本という国の矛盾

Mrs. GREEN APPLEの新曲『コロンブス』のミュージックビデオ(MV)が大きな問題に。MVは6月12日に公開され、人種差別的な表現があるとして批判が殺到、翌13日午後には公開停止の措置が取られた。

問題となったMVは、メンバーがコロンブスやナポレオン、ベートーヴェンなどの偉人に扮し、猿の着ぐるみを着た演者にピアノを教えたり、人力車を引かせるなどの演出があった。このことが、先住民を類人猿に見立てているように見える表現で差別的だと指摘された。

近年、コロンブスへの評価が欧米で大きく変化しており、先住民への残虐行為や奴隷貿易の開始者として批判されている。

コロンブスは先住民に対して暴力的な支配を行い、多くの虐殺や奴隷化を行った。彼の航海日誌には、先住民を容易に征服できるとの記述があり、実際に多くの先住民を奴隷として連れ帰った(*1)。

他方で、櫻坂46の6月26日リリースの9thシングル『自業自得』のカップリング曲『愛し合いなさい』のMVが19日22時に同グループの公式YouTubeチャンネルにてプレミア公開。すると、この曲の歌詞に対しても、ネット上ではネガティブな意見が巻き起こった。

徹底的に潰された、Mrs. GREEN APPLE『コロンブス』

コロンブスの航海は、後の大西洋奴隷貿易の端緒となった。彼は先住民を奴隷として扱い、スペインに送り返すなど、奴隷制度の基礎を築いたとされる。

彼の航海により、ヨーロッパから新たな病気が持ち込まれ、免疫のない先住民の間で急速に広がり、多くの死者を出した(*2)。また、先住民の文化や伝統を尊重せず、キリスト教への改宗を強制するなど、文化的な破壊をもたらしたとも。

これらの批判を受け、近年では多くの都市でコロンブス・デーの祝日を「先住民の日」に変更したり、コロンブスの像を撤去する動きが見られる(*3)。

今回の Mrs.GREEN APPLEの騒動は、彼らの単なる無知というよりも、日頃から政治的思想に触れてこなかったからこそ顕在化した政治的問題に起因すると言ってよい。そして、これは日本のアーティスト全体に言える問題だ。

日本の歌手やアーティストの多くは、政治的な発言や立場表明を控える傾向がある。これはファンの反発を恐れたり、所属事務所や番組スポンサーへの配慮からだという(*4)。

対して欧米では、アーティストが政治的なメッセージを発信することが一般的だ。例えば、テイラー・スウィフトやビリー・アイリッシュなどは政治的な立場を明確にし、社会問題に対する意見を発信している(*5)。

なぜか許された、櫻坂46『愛し合いなさい』(作詞:秋元康)

一方、櫻坂46は26日にリリース予定の『自業自得』のカップリング曲『愛し合いなさい』のカップリング曲で、「このままじゃ僕らの国は滅びる/去年より出生率下がるだろう/大事な人はいるか?」と歌う。

歌詞では出生率の低下を「大事な人」の有無と結びつけ、「錯覚でもいいから愛しなさい」といった表現がつづく。

このことについて、ネット上では「異性愛を前提とした恋愛や出産を半ば強制するように感じられる」という批判が多く見られる。

「面倒くさがらずに関わってごらんよ」という歌詞についても、恋愛や人間関係を持たない選択を否定的に描いていると感じる人がおり、この曲が多様な生き方や価値観を無視し、特定の価値観を押し付けていると感じる人も。

また、異性愛を前提とした表現は、LGBTQ+コミュニティに対する配慮が欠けているとの指摘も。

あるいはプロデューサーである秋元康が、若いアーティストにこのような内容を歌わせること自体に対する批判もある。