冬に増えるペットの「指間炎」。獣医師が教える家庭でのケア術

裸足で歩くペットにとって、冬の寒さは人間以上にこたえるようで、獣医師・循環器学会認定医の佐藤貴紀先生は、「指間炎」という病気への注意を促しています。佐藤先生のメルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』では、「指間炎」の症状と原因を解説。家庭でできる予防法とやってはいけない危険なケアまで教えてくれます。

犬、猫の「指間炎」は放っておくと危険!

冬になると多く見られる、指と指の間や、肉球の隙間が真っ赤になってしまう病状。これは、「指間炎」と言って、何らかの原因で炎症が起こる病気のことを言います。ただ、ここ数年は、肉球の隙間だけではなく、指と指の間の水かき部分にも「指間炎」の病状は見られているように思います。

放っておくと、炎症を起こした部分が赤く腫れてしまいます。症状がひどい場合には膿んでしまうこともあります。今週はこの病気のことについて、家庭でできるケアも含めてお話させて頂きます。

「指間炎」の原因とは…?

指間炎の原因には、どのようなものが考えられるのでしょうか?地面を素足で歩くことの多い犬にとっては、足や肉球はとてもケガをしやすい場所です。例えば…

  • 足の裏に何か刺さった
  • 肉球のひび割れ
  • 散歩中に何かを踏んだなどの外傷

これらにより傷ができたことが原因で「指間炎」になることがあります。犬、猫は「傷」が気になり舐め始めます。これが、原因で雑菌が繁殖しさらに「炎症」を起こしてしまいます。よって、炎症が悪化しないためには、進行する前の家庭での「ケア」が重要になってきます。

「指間炎」の家庭でできるケア

「指間炎」が進行する前に気付くことができれば、大変な事にはなりません。早期に家庭で、対処することがとても大切になります。特に肉球のひび割れなどは、肉球クリームを塗布するなどの日常ケアで防ぐこともできます。

お散歩の後などは「ぬるま湯」でよく洗い、タオルドライを十分にして、清潔を保つこともとても大切な事です。

まとめ

「指間炎」は本当に注意して欲しい病気です。毛を刈ってしまえばいいと思い、トリミングで足先の毛を全てバリカンで刈り上げてしまうという飼い主さんがいます。これは、危険です。

肉球の隙間までしっかり毛をかきだす様にバリカンで刈り上げるのはチクチクと痒みや違和感を感じることがあります。気になると、特に犬は舐めたり、噛んだりしてしまうため、指間炎になってしまいます。要注意です。

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【動画】何km出てる?ガッタガタ道を高速で下るマウンテンバイク

石や岩、森の中を軽快に走っていくマウンテンバイクの動画はスリリングだが見ていて気持ちがいい。

こちらの動画も、山の中のガタガタの道をマウンテンバイクで猛スピードで下っていくのだが、そのスピードがハンパじゃないのだ。

 

 

景色のいいところから軽快に滑り出すマウンテンバイク。

砂利道にゴツゴツした石の上までも、他のライダーを悠々と抜かしてしまうほどのスピードでかっ飛ばしていく。

普通の人ならたとえコンクリートで整備された道であっても躊躇してしまうようなスピードだ。

一体時速何キロ出ているのだろうか・・・!

悪路もうねった道も林の中も、ほぼスピードを落とさずにガンガン下りていき、ついに一度も点灯することなく動画は終了している。

走っている本人はさぞ気持ちよかろうが、これはさすがにマネできない・・・!

 
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(Wes Peebles)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

 

記事提供ViRATES

「作文力」は書く力よりも読む力。作文を上達させる3つの方法

算数などと違い「作文」の教え方がわからないという親御さんは多くいます。しかし、メルマガ『言葉の森 オンラインマガジン』では、作文を上達させる方法ははっきりしていると、3つの方法を教えてくれます。普通の勉強より時間もかかり、親の協力の仕方も少し違う3つの方法とはどんなものなのでしょうか。

作文力をつける第1、第2の方法

作文力をつけるのは、一般にかなり時間がかかります。算数や英語など、主に知識の勉強は、始めてからすぐに成果が上がり、3ヶ月も一生懸命やれば見違えるほどできるようになります。苦手だった科目が得意になるぐらいの大逆転の成果が出ることもあります。 ところが、作文の場合はそうではありません。上達することは、もちろん必ず上達しますが、普通の勉強よりもずっと時間がかかります。しかし、上達させる方法ははっきりしています

第1は、事前の指導をしっかり行うことです。何をどのように書くかという指示をもとに、目標を持って書く練習をすることです。ただ漠然と作文を書いて、赤ペンの添削を受けただけでは、作文力はつきません。 例えば、学校から日記を書く宿題が出されたときも、ただその日にあったことを書くのではなく、たとえを入れて書くとか、会話を思い出して書くとか、「どうしてかというと」という理由がわかるように書くとかいう目標を決めて書く練習をするのです。

この事前の目標のひとつに、身近な人への取材というものがあります。作文に何かを書く場合、それと似た話を身近な両親に取材します。すると、そこで生まれる親子の対話の中で、題材力、語彙力、主題力がついてくるのです。

第2は、音読、暗唱、読書など、生活の中で自然にできる日本語の読み取りの練習をしていくことです。作文力の土台にあるのは、書く力よりもむしろ読む力です。

音読については、学校や塾でも取り上げられるようになってきましたが、やり方はまちまちです。音読に必要な文書は、やや難しい説明文的な文章にしていく必要があります。そして、2、3回読めばいいというのではなく、何度も繰り返して半ば暗唱できるぐらいまで読んでいくことが大切です。この音読の練習の延長に、暗唱があります。また、生活の中で、自然にできるのは読書です。日常生活の中で、毎日の習慣として無理なく行える勉強が、音読、暗唱、読書なのです。

「たま」「ポチ」考。あだ名が「ポチ」の国民的英雄は誰か?

裏の畑の大判小判の在り処を正直じいさんに教えた犬の名前は「ポチ」ですが、「ポチ」という名前の人はいるのでしょうか?そんな疑問を抱いたのは、メルマガ『安恒理の「ここでしか書かない話」~メディアの裏を読む~』の著者でジャーナリストの安恒理(やすつね・おさむ)さんです。安恒さんによれば、ポチという人は見つからなかったようですが、ポチというあだ名で呼ばれていた国民的英雄の存在と、ポチという主人公が出てくるドラマの存在を確認したようです。

猫の「たま」、犬の「ポチ」。人間にその名前があるか

前号の自民党総裁選における予備選に関して思い出したネタがあった。ヒートアップする地方選においてある陣営から、「(対抗馬の陣営は)猫にも投票させている」という声が上がった。よくよく調べてみると投票者のなかに「高橋たま」というお婆さんがいて、その「たま」という名前から「猫にも投票させた」という風評が広がったというのが真相らしい。

NHKで『ネーミングバラエティー日本人のおなまえっ!』という番組をやっているこれに触発されたわけではないが、今週は人名について雑感を記したいと思う(スクープ的な内容はないので、その点についてはご容赦を) 猫の名前として「たま」は定番となっている。国民的人気番組、アニメ『サザエさん』に出てくる猫も「タマ」という名前だった。(以下、ネットで検索した情報を交える)なぜ、猫(雌猫?)に「たま」という名前が多いのか?いくつか説があるようだ。

  • 玉のように丸くなって寝るから
  • 毛糸など玉にじゃれるのが好きだから
  • 玉のようにかわいい。
  • 宝玉のように大切にされた
  • 豪徳寺(東京・世田谷)というお寺の和尚さんが飼っていた猫(招き猫のモデル)がタマという名前で、これが全国に広まった
  • 猫は祟るということから「魂」「霊」から来ている

一方、犬の名前で一般的なのが「ポチ」。ポチが犬の名前として多く使われるようになったのにも諸説ある。

  • フランス語で「かわいい」「小さい」を意味する「putit」(プチ)から来た。むかし、来日した外国人がチンを見て「プチ」と言っているのを、ポチと聞き違え、「これはポチというのか」と勘違い。以来、ポチが広まった。
  • 英語の「spotty」(スポッティ=ブチ犬)、あるいはチェコ語で「来い」を意味する「pojd」(ポチュ)に由来する。あるいは英語の俗語、petipooch(プーチ=犬)から来ているとも。

明治時代は犬の名前でポチは大人気だったというが、現在では犬の名前ランキングで30位程度だという。

冒頭の話に戻るが、猫に投票させたと誤解を受けた「高橋たま」、「たま」という女性名はかつてなら多くあった(現代では、新生児にたまとつけるのはレアケースだろうが)。しかし、さすがにポチという人名をつける実例は見たことがない

ファーウェイ問題より深刻。中国人「手取り年収3割減」の衝撃

アメリカ・ラスベガスで開催されていた世界最大の家電IT見本市「CES」。現地で取材したケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんによると、昨今の米中貿易摩擦の影響が、今回のCESにも色濃く表れていたとのこと。気になる「5G」の現状に関するレポートも併せて、自身のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』にてその模様を紹介しています。

CES参加が危ぶまれたファーウェイは「通常営業」━━中国「可処分所得3割減」で、メーカーに大打撃か

今回のCESで話題となったのが中国メーカーの動向だ。

昨年後半に、ファーウェイの幹部が逮捕されるという事件があり、「中国メーカーはCESに出展するのか」が関係者の間で注目されていた。

会期初日、早速、ファーウェイブースを訪ねたところ、昨年となんら変わっていなかった。ブースにはMate 20 Proなどやパソコンなどの製品が並び、来場者で賑わっていた。幹部の逮捕報道など何処吹く風で、高い関心を集めていた。

ただし、昨年、アメリカ企業との取引停止の処分が下り、経営が危ぶまれるまで追い詰められたZTEに関しては出展が見送られてしまった

CESの来場者数に関しては、主催者の正式発表を待つ必要があるが、プレスデーで取材をしていたメディア関係者の体感では「中国メディアの記者が減ったような気がする」という声が相次いだ。今後、米中関係がさらに冷え込むと来年以降のCESは、来場者が減り、ホテルの宿泊費も値下げしていく可能性もありそうだ。

ただ、米中の経済摩擦がさらに悪化すれば、当然のことなら、電機メーカーにも悪影響を及ぼしかねない

チャイナリスクについて、ソニービデオ&サウンドプロダクツとソニービジュアルプロダクツの社長でもある高木一郎氏に尋ねたところ、「製造拠点を中国においているカテゴリもあり、今後の動向に注目している。リスクヘッジについても、通常、経営的に考えられる施策はすぐに打つ準備をしている。中国では現在、可処分所得(給与の手取り金額)が変化している。年初年末の株安が顕著で、3割も可処分所得が落ちている。幸いにもソニーは数量を売ることを前提にした商売をしていないので、数が売れなくても価格をキープしていくことはできる」という。

製造拠点を他の国に移管する可能性については「輸出して関税が倍になる、25%になる、というカテゴリについては考える必要はあるだろう」とした。

ここでの注目は「可処分所得が3割も落ちている」という点だ。高木氏は「数が売れなくても価格をキープできる」としているが、ソニーは、プレミアムな高価格帯の商品に絞り込むことで、復活を遂げた経緯がある。可処分所得が減ることで、プレミアムな価格帯にも影響が出そうな気がするのだが、果たして、どうなるだろうか。

中国市場での落ち込みに関しては、アップル・iPhoneも大打撃を受けていると聞く。2019年の中国市場はメーカーにとって試練の場となるかもしれない。

軍事アナリストが断言。レーダー照射事件は「韓国の全面降伏」

昨年末に発生した韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射事件について、韓国海軍参謀総長が問題を起こした駆逐艦の所属部隊を訪れ訓示を行なったと伝えられました。この内容について、メルマガ『NEWSを疑え!』の著者で軍事アナリストの小川和久さんは、韓国の「全面降伏」と分析し、この問題については、日本への謝罪なしでも「事実確認」で収めるべきとしています。

レーダー照射、韓国は沈静化を急ぐ

韓国の駆逐艦が海上自衛隊のP-1哨戒機に対して火器管制レーダーを照射した事件で、韓国側では表面的な強気の姿勢とは裏腹に、事態の沈静化を目指す動きが出ています。

「自衛隊機へのレーダー照射問題で、韓国海軍の幹部が駆逐艦の所属部隊を訪れて『いかなる状況にも国際法にのっとり、対応を』と訓示しました。

沈勝燮(シム・スンソプ)韓国海軍参謀総長は7日、韓国の駆逐艦『広開土大王(クァンゲト・デワン)』が所属する海軍1艦隊司令部を訪れ、『外国の航空機との遭遇などの偶発的状況にも国際法にのっとって対応しなければならない』と述べました。

自衛隊機に対して、韓国側から交信を行わなかったことなどを念頭に、現場部隊の不十分な対応を『叱責』したとも取れる発言ですが、韓国海軍はあくまで激励のための訪問だとしています。

また、韓国国防省は8日、友好国の航空機による威嚇飛行に対応するためのマニュアルを作成中だと明らかにしました」(1月8日、テレビ朝日)

いまのところ、韓国側は火器管制レーダーを照射した事実はないとの姿勢を崩していません。しかし、レーダー照射の前段階の手続きとなる「友好国の航空機」に対する飛行意図の確認を怠っていた点を海軍参謀総長が認めたことで、韓国駆逐艦側の落ち度を全面的に認めた格好になりました。最も避けたい日本側への謝罪をしないで済む形ながら、韓国側から着地点を探っていることが明らかになったと言えるでしょう。

実を言えば、私も7日に行われたある新年互礼会の会場で韓国政府の高官から声をかけられ、その言い分から韓国側が事態の収拾に苦慮していると感じたばかりでした。

実はブルーマンデー。来年から「成人の日は1月4日」と提案する訳

かつては1月15日だった「成人の日」が1月第2月曜日に定められ、多くの自治体がその日成人式を行なうようになったのは平成12年(2000年)からで、今年はちょうど20回目。そろそろ見直してもいい時期ではないかと提案するのは、メルマガ『竹内睦泰と読者で作る「未来へとつながる歴史、政治、文化座談会」』の著者、竹内睦泰さん。天候や経済事情から晴れ着の着こなしまで、最適な「成人の日」は「1月4日」との主張ですが、皆さんはどのようにお感じになりますか?

来年から「成人の日」を1月4日に移しません?

▼せっかくの晴れ着がぁ(>_<)

現在、国民の祝日のひとつである「成人の日」は、1月の第2月曜日に定められ、多くの自治体で成人式が催されます。2019年、今年は1月14日ですね。ところがコレ、いろいろと問題があるのです。

たとえば天候。1月中旬は雪が降る心配がけっこうあります。直近では2013年1月14日の成人式、首都圏を中心に大雪が降って交通機関が全面マヒしました。雪解け水でぐちょぐちょの道路、せっかくの晴れ着はびしょびしょの泥まみれ、綺麗に結い上げた御髪は「落ち武者」状態、散々な目に遭いましたよね。元凶(げんきょう)は「南岸低気圧」、太平洋側に雪やみぞれをもたらす名うてのワルです。こいつが動き始めるのが1月中旬くらいから。なぜか成人式やセンター試験日を狙い撃ちしてきます。何か恨みでもあるのでしょうか?

▼1月4日は「雪除けの日」(^_^)

都心ではわずか1cm雪が積もっただけで交通機関は大混乱、転倒によるケガ人続出、スリップ事故多発。首都圏は雪に滅法弱いのです(雪国の人からしたら“Why Tokyo people?”ですよね)。

東京での過去30年間(1989~2018年)における1月の降雪日を、気象庁のデータで調べてみました。1月1日~10日までの10日間をA、1月11日~20日までの10日間をBとして、雪が降った日(雪日)をカウントすると次のようになります。

A.1月1日~10日  《雪日》16日  《降雪量1cm以上の雪日》2日

B.1月11日~20日  《雪日》31日  《降雪量1cm以上の雪日》8日

(出典:気象庁天気相談所「近年の東京の降雪日」)

どうでしょう、一目瞭然ですね。雪が降る確率の高い期間にわざわざ成人式を行う必要があるでしょうか? ちなみに1月4日に雪が降ったのは、過去30年間で0回、なんと一度もありません! 今年の1月4日も、太平洋側は穏やかな天候に恵まれました。

市原悦子さん82歳で死去。新海誠監督「昔ばなしで育った」

東女優の市原悦子(本名、塩見悦子しおみ・えつこ)さんが12日、心不全のため都内の病院で亡くなったと、各メディアが報じた。82歳だった。所属事務所のワンダー・プロダクションHPによると、通夜は17日午後6時、葬儀・告別式は18日午前11時、東京都港区南青山の青山葬儀所で。葬儀委員長は事務所社長の熊野勝弘氏。

市原さんは、昭和11年(1936)、千葉県出身。昭和32(1957)年に俳優座養成所を卒業し、俳優座に入団した。昭和58年(1983)

にスタートしたテレビ朝日系ドラマ「家政婦は見た!」シリーズでは、25年にわたって主演を務めた。

また、TBS系アニメ「まんが日本昔ばなし」では、俳優の常田富士男さんとコンビで長年にわたって声優・ナレーターを務め、その声に慣れ親しんだ世代も多かった。

市原さんは2018年12月に体調不良を訴え、盲腸と診断されて入院。いったん退院したが今月に入って再入院していたという。

TwitterなどのSNS上では現在、映画「君の名は。」の新海誠監督など、市原さんの死を悼む声が数多く投稿されている。(随時更新)

Twitterの反応






image by: 有限会社ワンダー・プロダクション 所属俳優プロフィール

現役アナが教える雨の日の風を「さわさわ」とは表現しない理由

日本語の表現力を上げるために不可欠なオノマトペ=擬声語(擬音語、擬態語)の活用法が最近のテーマとなっているのがメルマガ『話し方を磨く刺激的なひと言』です。著者でアナウンサー歴26年の現役アナウンサー熊谷章洋さんは、違和感を与えないオノマトペの使い方のコツとして、肌感覚と音の性質を理解することだと説明しています。

「定型のオノマトペ」をしっかり使い分け

今回からは、オノマトペを効果的に使うコツについて、話を進めていきます。

日本語のオノマトペには、犬はワンワン、猫はニャーニャーひよこはピヨピヨ、ブタはブーブー、牛はモーモー、というような、日本語を使う人ならみんなが共有している定型の言葉が多いですよね。そして、波が、ザブンぐらいなら、こういう状態、このぐらいの度合い、という共通認識があるわけです。まずはそのバリエーションを、「肌感覚で」しっかり押さえておくことが大事です。

バリエーションを肌感覚で、とはどういうことなのか?例えば、風なら風、雨なら雨、それぞれに、さまざまな程度、状態があり、それぞれ違う程度、状態に対応する「定型のオノマトペ」があるわけです。その使い分けを正確に、ということです。

風に関連する定型オノマトペは、ビュービュー、ヒューヒュー、ピープー、さわさわ、ゴーゴー、などが考えられますが、解説するまでもなく、その状態は明らかにそれぞれ違いますよね。

今の若い人の中には、「ピープー」が北風って知らない人もいるかもしれませんが、これは童謡の「たきび」の歌詞に基づくオノマトペですから、いくら同じような強さの風が、夏場に吹いていても、それを、ピープーと表現するのは違和感がありますよね。

また「さわさわ」は、緑の草木の間を吹き抜ける、湿気の少ない、文字通り「爽やかな」風ですから、冬場や雨の日に吹く風を「さわさわ」と言うのはおかしく感じます。

音の性質まで考えて言葉を選ぶ

お気づきの方も多いと思いますが、日本語には、それ自体が含んでいる性質や状態を、そのまま音にして含んでいる場合が少なくありません。

これは以前の記事、「サ行の発音」の時にも解説しましたが、サ行は、爽やかのサ。私たちは、前歯の隙間から息を強くすり抜けさせることによって、サ行の音を出しています。つまりサ行は、硬質なもの(歯)と空気が擦れる音なんですよね。だから、軽やかで明るく、湿気が少ない。よって、雨の日の風は「さわさわ」とは感じないわけです。