観測データを持たぬ御用学者に地震は予測できない【村井vs早川対談】

在野で地震予測を続ける両研究者の対談が実現!

2016年4月には熊本地方を震源とした最大震度7の大地震が発生し、それ以降も同年6月に道南の内浦湾、10月には鳥取県中部、12月には茨城県北部をそれぞれ震源とした、最大震度6弱の地震が起きるなど、絶えず揺れに見舞われている日本列島。毎年「全国地震動予測地図」を発表している政府の地震調査委員会も、先日その最新版を発表し、それによると南海トラフ地震に代表される海溝型地震の発生リスクが高まっており、太平洋側の各エリアで今後30年内に大きな揺れに見舞われる確率が特に高いと指摘しています。

そのいっぽうで、ここ数年活発になっているのが、国などの公的機関ではなく、在野で活動している研究者たちによる地震予測。なかでも測量学のメソッドを駆使し地表のわずかなズレから将来の揺れを予測する村井俊治・東大名誉教授、そして大規模地震の直前に発生するとされる電波の異常を察知して予測する早川正士・電通大名誉教授の両氏は、その的中率の高さにも定評があり、民間による地震予測研究をけん引する存在として、大いに注目を集めています。

ともにメルマガ著者でもある村井氏と早川氏ですが、この春そんなお二人によるスペシャル対談が、ついに実現しました。意外なことにほぼ初対面だったというお二人が語り合った、これまでの研究の総括と将来における地震予測の在り方、そしてお二人が指摘する今後特に警戒すべきエリアとは……。2時間近くにも渡った対談の模様を、今回は特別に一部抜粋して公開します。

地震予測の両巨頭、お互いの印象は?

まぐまぐ編集部(以下、ま):地震予測・予知の研究家として、ともに大活躍されている村井教授と早川教授ですが、こうやって対面されるのは今日が初めてなんですよね?

村井:はい、そうなんですよ。楽しみにしていました。

早川:直接お会いするのは初めてですね。もっともテレビを通じてでしたら、私は何回もお目にかかってますが(笑)。

ま:お二人が地震予測の研究をしようと思い立ったきっかけを、詳しく教えてくださいますか。

村井:私が地震予測の研究を始めたのは2002年なんですが、その翌年にマグニチュード8.0の十勝沖地震が起きたんです。その頃の国土地理のGPSデータというのは今よりも貧弱で、1か月単位ぐらいの平均しか出なかったんですが、それでも前兆が出てたんです。それを受けて、GPSで地震予測をする特許を出願しようということになって、自分で申請の明細書を作成して提出したんですが、3回断られてるんですよね。

早川:はいはい、わかります。審査をしてるのがみんな地震学者だから……。

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村井:そうなんです。つまらないいちゃもんを付けて拒絶してくるものだから、こちらも喧嘩腰になってしまって「特許っていうのは元々、産業を振興するためにあるんだ。審査官の言ってることは非常に些細なことで、取るに足らない。論拠はちゃんと説明してある。そんな些細なことでケチを付けるんじゃない」って言ってやったんですよ。そうしたら、その1か月後にやっと通ったんです。

早川:よく通りましたね。

村井:その後も、GPSデータを持っている建設会社の技術アドバイザーなどを務める傍らで、研究を続けていたんですが、その時に東日本大地震の直前に発生した前兆にも気付いたんです。で、このような研究を通じて何が分かったかというと、地震の前にはなぜだか理由は分からないのですが、地球が異常に動くということがはっきりしたと。早川先生がおっしゃる電波のほうでも、地震の直前に原因はわからないけど乱れや擾乱が発生するということですが、地球のほうも事前にビクッと動いているんです。

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これを見てください。これは東日本大地震の直前までの地表の動きなんですが、2か月前にまず前兆があって、3日前にもドドドドドって異常に動いているんですね。この異常な動きこそ、地震学者が誰も発見したことないっていう「プレスリップ」だと思うんです。でも、こうやってデータを示しても、地震学者は「プレスリップはまだ誰も発見してない」って言うんですよね。GPSのデータはインチキだ、デタラメだっていうことで。

気分はファーストクラス。高級カプセルホテルという型破りな戦略

カプセルホテルやビジネスホテルといえば男性客だらけのイメージが強いものですが、そんな常識を覆すホテルが話題となっています。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では著者の青山烈士さんが、女性客の取り込みに成功し人気を博す「ファーストキャビン」の戦略・戦術に迫ります。

新しい選択肢の提供

飛行機のファーストクラスをイメージした人気のコンパクトホテルを展開している企業を分析します。

ファーストキャビン(高級カプセルホテル) 

戦略ショートストーリー

快適な場所に泊まりたいが、宿泊にお金はあまりかけたくない方をターゲットに「リーズナブル」「快適」「安心」などの強みで差別化しています。

既存のカプセルホテルよりも設備やアメニティなどを充実させ、価格帯も既存のカプセルホテルとビジネスホテルの間にする事で顧客の支持を得ています。

分析のポイント

新しい選択肢の提供

ファーストキャビンの特徴として、出店時の初期投資を抑えられることが上げられます。

既存のオフィスビルや商業施設などでもコンテナ型のキャビンを設置し並べるだけでホテルになりますので、大幅に設備投資を抑えることができるようです。

ビジネスホテルなどは、法律上、客室に窓や水回りが必要となりますが、カプセルホテルは簡易宿所という位置づけとなりますので、そういった設備が不要であるというルールをうまく利用しています。

また、キャビンのパーツはエレベーターで運べるように設計されているようですので、容易に設置できるようです。

既存の建物を活用できるということは、用地取得などが必要となる新築よりは工期も短縮できますので通常のホテルの開業と比べて、短期間での開業も可能となります。

このように、「低コスト」「短期開業」「ハコを選ばない」ということが、ファーストキャビンが鉄道会社などにも評価されている要因といえるでしょう。

ちなみに羽田ターミナル1店は、JALの従業員の施設跡に出店したそうです。

韓国大統領選を日本はどう報じたのか? 新聞各紙の論調を徹底比較

朝鮮半島情勢が一時の緊迫した状態から落ち着きを取り戻しつつある中、朴槿恵前大統領の罷免を受けて行われた韓国大統領選挙。フタを開けてみれば下馬評通り、革新派の文在寅(ムン・ジェイン)氏の圧勝に終わりました。この結果は今後の日韓関係にどのような影響を及ぼすのか、マスコミでも意見が分かれているようです。はたして、今回の韓国大統領選の結果を、日本の主要な新聞各紙はどう報じたのでしょうか。メルマガ『uttiiの電子版ウォッチ』の著者でジャーナリストの内田誠さんが詳細に分析しています。

韓国大統領選の結果を、各紙はどう報じたか

【ラインナップ】

◆1面トップの見出しから……。

《朝日》…「韓国大統領に文在寅氏」
《読売》…「韓国大統領に文氏」
《毎日》…「韓国大統領に文在寅氏」
《東京》…「韓国大統領に革新系・文氏」

◆解説面の見出しから……。

《朝日》…「「反朴」受け皿は文氏」
《読売》…「対北包囲網に暗雲」
《毎日》…「対北朝鮮 融和模索へ」
《東京》…「日米韓 対北連携に溝」

ハドル

当然のように、韓国大統領選の結果を各紙、1面トップでも解説面でも大きく扱っています。今日のテーマは…韓国大統領選の結果を各紙はどう報じたか、です。

「反朴」受け皿

【朝日】は1面トップと2面の解説記事「時時刻刻」、3面に日韓関係についての記事、12面に識者の意見を紹介する「考論」、13面に韓国経済についてなど、16面社説、38面には在日コリアンの反応についての記事、とフルスペック。見出しから。

1面

  • 韓国大統領に文在寅氏
  • 9年ぶり革新政権へ
  • 与党・洪氏らに大差
  • 日韓合意巡り対立も

2面

  • 「反朴」受け皿は文氏
  • 前回12年惜敗 批判一貫
  • 保守・中道、一本化ならず
  • 対北朝鮮 圧力弱体化も
  • 米韓同盟、あつれきの懸念
  • 「積弊」清算 混乱予想も

3面

  • 日韓 かすむ針路
  • 慰安婦合意 再交渉も
  • 安保・経済協力 不透明に

12面

  • 正しい政治根付かせて■安保面で不安
  • 新政権、移行期間なし
  • 要の首相人事 難航も

13面

  • 韓国経済 浮揚なるか
  • 81万人雇用策 財源に懸念
  • 南北交流 核問題が壁に
  • 「清廉で道徳性強い」
  • 側近議員が語る文氏
  • 朴前大統領の弾劾訴追・罷免
  • 国民の怒りから選挙へ

16面

  • 融和図り国政の再建を(社説)

38面

  • 日韓関係「いい方向に」
  • 在日コリアン 新大統領に望む声

uttiiの眼

見出しだけで26行と膨大になってしまうほど、基本情報に加えて、選挙戦ドキュメント、日韓関係、韓国経済から、果ては在日コリアンのリアクションまで、フルで扱っている

最もメタな次元の編集方針では、韓国に対する様々な立ち位置があるなかで、どれにシンパシーを感じる読者であっても、それなりの“居場所”を発見できるような情報を提供するということのようだ。

文氏を大統領に押し上げた力、敗れたとはいえ多数の票を獲得した2人の元候補とその政党、対北朝鮮政策の変化の予感に不安を感じつつ、他方、慰安婦合意の再交渉を拒絶する日本政府、その他。安倍政権は、「日韓合意の行方が今後の両国関係の最大の焦点と見ているのだそうだが、とりあえずは、文氏の外交ブレーンが「歴史認識問題と経済・安全保障を切り離す方針」を口にしていることで、胸をなで下ろしているのだろう。

興味深い指摘は2面。文氏は、「当選したら北朝鮮にまず行くと発言したり、在韓米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD配備について「次の政府に任せるべきだ」として、賛否を明らかにしなかったりした。それらを、特に保守系の他候補から批判され続けたのに、それによって支持率が落ちることはなかったというのだ。

そうした問題よりも、朴槿恵前大統領に対する批判の受け皿として、批判の先頭にも立っていた文氏に対する信頼と期待が大きかったのか、それとも、親北的な方向性や反米的な姿勢そのものを有権者が評価していたからなのか、ハッキリしない。

文氏は選挙戦中に米政府と接触し、「米韓同盟を最も重視すると伝えたという。他方、これは韓国政府の元高官の話とされているが、朴槿恵政権でも中国に気遣って南シナ海問題で米国支持を明確に打ち出さなかったのだから、文政権が米支持を打ち出すことは考えられないとも。いったい、どっちなんだ

安倍総理が語り始めた「憲法改正案」は、どこに無理があるのか?

安倍総理は5月3日、改憲派の集会に寄せたビデオメッセージで、「2020年の改憲」を目指すことを改めて強調、さらに、「憲法9条の1項と2項は残した上で、自衛隊の存在を明記する条文を加える考え」であることを明らかにしました。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さんはこれを受け、「安倍総理の主張にはかなり無理がある」とし、その理由を詳述しています。

ここがヘンだよ!安倍総理の「憲法改正案」

安倍総理が、いよいよ念願の「憲法改正」に動きはじめました。今日は、総理ご自身の提案」について考えてみましょう。

まず、毎日新聞5月3日を見てみましょう。

<安倍首相>「9条に自衛隊明記」「改憲20年施行目指す」

毎日新聞 5/3(水)21:32配信

◇改憲時期に初言及 憲法改正推進派集会にビデオメッセージ

 

安倍晋三首相は3日、憲法改正推進派の民間団体が東京都内で開いた集会に自民党総裁としてビデオメッセージを寄せ、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたいと強く願っている」と表明した。

具体的な「時期」が出てきました。「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」そうです。で、総理は、どこをどう変えたいのでしょうか?

憲法9条をあげ、戦争放棄をうたった1項と戦力不保持を定めた2項を堅持した上で、自衛隊の存在を明記する条文を加えるよう主張。
(同上)

憲法9条の1項と2項は変えない。変えずに「自衛隊の存在を明記する条文を加える」そうです。この総理の主張、はっきりと覚えておきましょう。後で、もう少し詳細に見ます。

総理は、何を語ったか?

産経新聞5月3日に、安倍総理のビデオメッセージ「全文」が出ていました。総理ご自身が何を語ったのか、みてみましょう。

例えば、憲法9条です。今日、災害救助を含め、命がけで24時間、365日、領土、領海、領空、日本人の命を守り抜く。その任務を果たしている自衛隊の姿に対して、国民の信頼は9割を超えています。

 

しかし、多くの憲法学者や政党の中には、自衛隊を違憲とする議論が、いまなお存在しています。「自衛隊は、違憲かもしれないけれども、何かあれば命を張って守ってくれ」というのは、あまりにも無責任です。

総理は、「自衛隊を違憲』(=憲法違反とする政党や憲法学者が存在していることを憂慮されている。それで

私は、少なくとも私たちの世代のうちに、自衛隊の存在を憲法上にしっかりと位置付け、「自衛隊が違憲かもしれない」などの議論が生まれる余地をなくすべきであると考えます。
(同上)

つまり、総理は、「自衛隊を文句なしの合憲にしたい」と考えておられる。ここまでの話を聞いて、「護憲原理主義者」でないかぎり、ほとんどの人が、「そうかもしれないな~~」と思うのではないでしょうか? 問題は次です。

もちろん、9条の平和主義の理念については、未来に向けてしっかりと、堅持していかなければなりません。そこで、「9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む」という考え方、これは国民的な議論に値するのだろうと思います。
(同上)

9条1項2項を残しつつ自衛隊を明文で書きこむ」。

これが、総理の「憲法改正案重要ポイントである。この部分、もう少し掘り下げてみましょう。

なぜ日本より、ヨーロッパの生活は「豊か」に見えるのか?

美しく整ったヨーロッパの街並みを見た日本人が、そこに住む人々さえも上品で豊かに見えてくるように、美しい街並みや風景には不思議な魅力があります。メルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』の著者で中部大学教授・武田邦彦先生は、成熟した社会をつくるために欠かせない人々の「豊かさ」は、収入だけではなく、住環境にも大きく左右されるとの持論を展開。先進国であるにもかかわらず、日本人からヨーロッパのような余裕が感じられないのはなぜなのか、その理由について独自の見解を述べています。

ヨーロッパと日本の街並みからわかる「豊かさ」の違い

ヨーロッパに住むと彼らの生活が豊かであることに気が付きます。もちろん、余り褒めたことでは無く、彼らは1500年から約400年の間、アジアやアフリカを植民地として支配し、そこからの上がりで裕福になったのですから、いわば現在のヨーロッパの豊かな文化は植民地の圧政からもたらされたものとも言えます。

でも、それはともかく彼らの生活の中に私たちが今後の社会を作っていくのに参考になるものが多いことも事実です。パリに行くと日本では超有名なブランド店が多いのですが、そこで買い物をしている人の多くが日本人やアジア人で、それも群がるようにしてバッグや香水を買いあさっています。

著者はあるときパリでズボンのベルトを買う必要があって、ベルト屋さんに買い物に行きました。さして高級な店では無く、日本でベルトを買うのとほぼ同じ値段のようなものが置いてありました。一つ選んでお金を払うと、ノートを出してきて住所を書いてくれというのです。「なぜ、住所を書くのですか」と聞くと、何かトラブルや具合が悪くなったら連絡するためだと言われました。

たかがベルト一本ですから、日本ではそんなことはあり得ませんが、それがヨーロッパなのです。余裕のある家計、ゆったりした時間、自分の好きなことや好きなものを見分ける力、美しく整った街角、整備された歴史的な建物、そして、レストランに行くと日本のように入り口にビールのケースが積んであるなどと言うことも無く、快適なデザインと清掃が行き届いています。

もちろん、貧乏でも小綺麗にしておくことができますし、お金が有るということがそのまま豊かな生活とも限りません。でも平均的に見ると町の美しさそこを歩く人の上品さなどは豊かな生活を100年ぐらいしないと定着できないものです。それは先を争って走る人もいないし、大声で話している人もいない成熟した社会なのです。

日本も一頃から見るととても素晴らしい社会になりました。著者が若い頃には「ストーム(学生寮などで学生が行う蛮行)」というのがまだあって、独身寮の部屋で寝ていると、どやどやと酔っ払った同僚が入ってきて、布団にオシッコをする等ということもありました。

一言で言えば野蛮な国だったのです。

今、日本は世界でもトップクラスの所得があり、国全体も先進国の一つとして立派な国になりました。でも、まだ私たちの生活は貧乏で未開な国の生活や風習が残っています。一言で言えば「世知辛く」、「金持ちケンカせず」というところまでは行っていないのです。

有色人種で唯一、植民地になること無く、戦後も産業や技術中心にして発展してきたのですから、是非、私たちの子供たちはヨーロッパ並みの成熟した豊かな人生を送ってもらいたいものです。

子供も人間関係で悩んでる。親ができる思春期の子の「心のケア」

先日掲載の記事「なぜ新しい制服の女子高生は出身中学の前で虚ろな目をしていたか」では、実際に子どもや保護者たちから寄せられた「学校でのストレス」を紹介し、そのケアのひとつとして「ストレス・マネジメント」という方法があることに触れました。今回の無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』では、前回に続きソーシャルワーカーの村崎京子さんが、「子供が学校でのストレスを感じている場合、どのようにケアすれば良いのか?」という難しい問題に回答しています。

ストレス・マネジメント解決法

ストレス・マネジメント」という言葉を前回のメルマガで使いました。主に精神医学的、臨床心理学的見地からの解説は、文部科学省ホームページ「心のケア」に詳しく掲載されていますから、興味のある方はご覧になってください。震災やテロなどのストレスや子どもが受けるPTSDなど専門的な用語での説明があります。

心のケア

実際に、学校で使われるストレス・マネジメント教材のチェックリストでは、

「今の自分の心身の状態を知りましょう」
「いつどのようにストレスが起こるか知り、これからに備えましょう」
「セルフケアできるようになりましょう」

といったものになっています。呼吸法やリラクゼーションの活用もあります。休息したり、開放感を味わったり、神経を伸ばすことを意識することは一定の効果があります。

子どもや保護者から実際のヘルプ・シグナルが寄せられた場合のストレス・マネジメントの効果についてですが、深い悩みには対応できていません。ストレス・マネジメントにも段階があるというのが現実です。

私は、人間の心は、動物の反応や認知とは全く異なると思っています。そのため私は、文部科学省主導のストレス・マネジメントの方法をツールの一つとして捉えることはあっても、あまりお勧めしてはいません。なぜなら、人間には知性や理性のほかにも感性や悟性というものが備わっているからです。

ここでは、読者層の中心である保護者、教員、支援者向けを意識して、わかりやすく、やさしく書いてみます。直球ストレートで、より現実的な救済に的をしぼって述べたいと思います。

【建築遺産コラム】ローマ市民が愛した巨大浴場「カラカラ浴場」

古代ローマ時代の浴場文化を描いたヤマザキマリ氏の漫画「テルマエ・ロマエ」が以前、映画化され大ヒットしましたが、その映画の中でも描かれたように、古代のローマ人にとっては公衆浴場は日常生活の一部で、数多くの浴場が点在していました。無料メルマガ「建築遺産ギャラリー」では、今回、ローマ皇帝カラカラが作り上げた巨大風呂「カラカラ浴場」の遺跡を紹介しています。

イタリア『カラカラ浴場』

1024px-RomaTermeCaracallaGeneraleimage by: Wikipedia

今回は世界遺産《カラカラ浴場》のご紹介です。

所在地 イタリアの首都ローマにある、古代ローマ時代の大浴場の遺跡
「ローマ歴史地区、教皇領とサンパオロフォーリ・レ・ムーラ大聖堂」の 名称で世界遺産に登録されています。

212年から216年にかけて、ローマ皇帝カラカラ(正式名マルクス・アウレリ  ウス・アントニヌス・カエサル)が造営した公衆浴場で、当時はアントニヌス浴場ともよばれていました。

総面積11万m2の巨大浴場で、一度に1,600人の市民を収容でき、冷水浴室、高温浴室、サウナのほかに、図書室や体育室なども備え、入浴料も安価なローマ市民のための総合娯楽施設でした。

浴場の内と外に飾られていた彫像などは、ローマ時代の美術館とよべるほど質の高いもので、現代の美術館に展示されている数多くの作品が、これらの公衆浴場から発掘されています。

ローマの庶民たちが、これらの傑作で飾られていた浴場を、「われら貧乏人のための宮殿」と呼び、日々の生活を潤していた様子を、崩れかけた壁面やアーチ状の入口、床のモザイク装飾などに垣間見ることができます。

6世紀に「ゲルマン民族の大移動」で破壊され、入浴習慣も失われていき、残されたタワー状の遺構や水道施設だけが、かつての賑わいを伝えていますが、近年、大規模な野外オペラが開催されるなど、新たに注目を集めています。

image by: Wikipedia

日本で最初にセーラー服を採用した女子校はどの都道府県にある?

「古都」と称される京都ですが、実は新しいものを取り入れることも得意としていたという事実、ご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『おもしろい京都案内』では著者・英学(はなぶさ がく)さんが、「京都発祥のさまざまなモノ」を紹介してくださっています。えっ、こんなものも? という発見があるかもしれませんよ。

京都初めて物語

以前、京都はパンの消費量日本一だということをご紹介したと思います。

ここがヘンだよ京都。なんでもランキングで知る意外な一面

牛乳やコーヒー豆の購入量も日本一です。明治時代、神戸に西洋人が移り住むようになった事でパン屋さんが急増したそうです。京都人は新しいもの好きなので、神戸でパン作りを学び、京都に持ち帰って市内にたくさんパン屋さんが出来たようです。

京都人はとにかく新しいものが好きなのです。今回は、京都が初めてというようなものをいくつかご紹介します。

パンの消費量日本一ということもあってか、日本マクドナルドの関西進出第1号は、京都藤井大丸店でした。今でもこのお店はありますよね。いつもこのお店の並びにあるモスバーガーとどっちにしようか迷ったりしています。

日本で初めてセーラー服を導入したのも平安高等女学校、今の平安女学院中学校・高等学校、通称「ヘア女」です。

歌舞伎などはまさに京都発祥です。出雲の阿国(おくに)は、鴨川の河原で、当時巷を闊歩していたかぶきものの風俗を真似た舞踊劇を踊りました。これが後の歌舞伎として定着していったのです。

日本初のスクリーン映画上映。明治30年に稲畑勝太郎という人が、留学先のフランスから映写機を持ち帰り、四条河原町で試写会を行いました。今もその建物が残る立誠りっせい小学校の敷地で行われました。この小学校は中村珠緒さんが通われていた小学校だったとか。これが日本初の映画上映となりました。その後国際的に評価を得た「羅生門」「雨月物語」「山椒大夫」などは京都の太秦で撮影されています。

なぜ立川志の輔は月亭方正に対して「業界のタブー」を犯したのか

良し悪しは別として、各々の業界には様々なルールや暗黙の了解があるものですが、それらを知らない新人が現れた時、あなたはどう振る舞いますか? 今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では著者で接客のプロ・坂本りゅういちさんが、落語家・月亭方正氏の著書の内容を引きつつ、そんな状況での「上司としてのNG行動」を紹介しています。

ルールや暗黙の了解は

最近読んだ本のご紹介です。

2013年、1月。山崎邦正は、「月亭方正」と改名し、以降、すべての仕事・芸能活動を落語家「月亭方正」としてやることになった。

19歳でテレビの世界に入り、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』などのテレビ番組で人気を博し、「山ちゃん」の愛称で親しまれていながらの決断だった。

そこまでの決意を持った方正が初めて落語に出会ったのは39歳、芸人として20年目を迎えた年だった。人生で初めて落語を聴いた瞬間、「え? うそ!? こんなに面白いの!?」と衝撃を受けたという。

これまで、営業で山崎邦正として呼ばれることは何度もあった。しかし、30分の持ち時間の間、テレビでやっているギャグや話をしても1分も持たず、結局やることがなく、「俺の20年は一体何やったんや。このままやったらアカンな」と、毎回落ち込んで帰っていた。

その後、吉本新喜劇の座長を目指すも、自分一人で稽古ができないことが合わず挫折。そんな中で、先輩芸人の東野幸治に、「落語を聴いてみたら?」と言われたことがきっかけで、落語の世界に出会うことになり、大阪に引っ越し、改名をしてまで噺家の道を選んだ。今では、師匠の月亭八方の導きで、上方落語協会に入り、全国で高座に上がっている。

そんな方正が、ある時立川志の輔師匠の落語を聴く機会があった。中でも人情噺の『ねずみ穴』に感動した方正は、「志の輔師匠に稽古をつけてもらいたい」と考えるようになる。

しばらくして、偶然、他の落語会で志の輔師匠に会った時に、「今言おう」とその場で決心して、「師匠すみません。ネタをつけてもらいたいんですが」と方正は切り出した。当然、志の輔は驚く。と言うのも、落語を始めて1年半ほどで他の師匠に稽古をつけてもらうなどご法度だったからだ。

そんなことは知りもしない方正。

だが、その熱意にほだされ「分かりました。僕も最近演っていないんで、もう一度勉強して覚えます」とまで言い、方正に稽古をつけることになる。それから志の輔は、度々稽古をつけ『ねずみ穴』を方正が覚えるまで、面倒を見てくれた。

自分で改めて勉強までして、ご法度であることも気にせずに稽古をつけてくれる志の輔に対し、方正は、「迷惑だったかな」と感じながらも、志の輔師匠の大きさに感動したと語っている。