見通せぬ米国の未来。分断が加速する大国を覆う「モヤモヤ感」の正体

中国の台頭はあるものの、未だ国際社会に大きな影響力を誇るアメリカ。しかしそんな大国は現在、進むべき方向を見出だせず苦境に立たされているとの見方もあるようです。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、より一層の分断が進むアメリカを包んでいる多数の「モヤモヤ感」を列挙し、それぞれについて詳しく解説。その上で、同国が活力を取り戻すために何が必要となるかを考察しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2023年5月9日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

モヤモヤ感が支配。分断進むアメリカの定まらぬ方向性

アメリカの社会というものは、ある時は大きく右に振れ、次はその反動で左に振れというような「左右の振り子」の振幅を繰り返すことで、時代を先へと刻んできました。近年でも、レーガン・ブッシュ(父)の保守の後には、クリントン時代が、そしてブッシュ(子)の戦争と経済破綻の後にはオバマ、その反動としてはトランプという具合です。

そう考えると、一体、現在そのアメリカの振り子はどこへ向かおうとしているのか、これは難しい問いだと思います。とにかく、方向性が定まらないのです。勿論、トランプが、いやオバマへのアンチが湧いてきた茶会の時代からそうですが、アメリカでは「分断」が進んでおり、その結果として健全な左右の振り子が機能しなくなっているということはあるかもしれません。

ですが、それでも中道無党派層というのは大きな塊としてあります。熱狂的な現状否定のトランプ派というのは、それほど巨大でもないという説もあります。そんな中で、社会には解決すべき問題は山のようにあり、それを考えると方向性というのは出てきそうですが、どうにもその「大きな流れ」というのが見えないのです。

非常に一般化してみると、一期目の大統領の3年目には、そんな感じがあるのかもしれません。例えば、ジョージ・W・ブッシュの場合は2001年の911テロに対して、アフガン戦争を仕掛け、更に2003年にはイラク戦争を仕掛けましたが、戦況が有利だったのは序盤だけで、すぐに泥沼化しました。ですから、2004年の選挙は非常な接戦になったわけですが、その前後の状況には一種の停滞感があったのを記憶しています。

「大人の理屈」を理解できなかった若者と保守

オバマの場合もそうで、2008年の選挙では大勝したのですが、2010年の中間選挙に負けるとやはり社会の方向性は見えなくなりました。今から考えると、リーマン・ショックからの景気回復について、オバマは可能なことは全てやり、着実に成果は出ていました。特に2009年の最悪期を脱した後は、多くの経済指標はプラスに転じていましたし、特に株価は堅調でした。

ですが、まずアンチとしての茶会が選挙では猛威を振るい、その一方で、党内左派の源流とも言える「占拠デモ」の動きがありました。人権の星、リベラルの希望と思われていたオバマに対して、当時は「どうして左派の若者が反抗するのか」というのは疑問に思われていました。特にオバマは、リーマン・ショック後の金融危機にあたって、TARPという名前で、400ビリオン(4兆ドル=520兆円)規模の巨額な救済資金を投入しました。

若者たちは、「自分たちが苦しんでいるのに、どうしてそんな大金をウォール街救済に投入するんだ」と激しく抗議したのです。ですが、実際はこのTARPは、「株式の購入」であり、結果的に救済された後に政府はその金融機関の株を売って、全額を取り返したどころか4%弱の利益まで計上しているのです。

ですが、そうした「大人の理屈」を若者たちは理解しませんでした。また茶会支持の保守州の世論も理解しませんでした。何故ならば、こうした危機克服の対策で、金融システムは維持され、株も堅調だったにもかかわらず、多くの企業は、不況克服のために、まず「自動化などで雇用をカット」し、更に「主として中国などに生産を移転することで空洞化」を進めていきました。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

テキストを打つだけで画像が完成。便利なAI「Bing Image Creator」の実力

日進月歩という表現すら追いつかない、猛烈なスピードで進化し続けている感のあるAI。今やビジネスの現場にも当然のように導入され、大きな力を発揮しています。今回、そんな中からプレゼンで使える2つのAIを紹介してくださるのは、人気ブロガーのりばてぃさん。りばてぃさんは『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』で、自身も使っているという便利な画像生成AIと加工AIの使い方をレクチャーしています。

今週のChatGPT:「Bing Image Creator」が意外と便利

マイクロソフトのBingのChatGPTが日本語でも利用可能となり、さらにWatilistがなくなったということで利用を始めた方もいらっしゃるでしょうか?

Bingも便利ですが、個人的に気に入ってるのはBing Image Creator。

Bing Image Creator

1日の利用数は限られてますがちょっとした画像は簡単に作れるので、覚えておくと良いです。

ちなみに最近のうちのブログ記事のイメージ画像はBing Image Creatorで作っています。イメージ画像の有無で記事の幅が広がるので便利です。

さらに、Bing Image Creatorで作った画像を高画質に加工したい場合は以下のvectorizer.aiがおすすめ。登録なしで無料で使えます。

どんな画像でも良いわけではなくベクター画像専門です。いわゆるデジタルのイラスト画像で、例えば画像を拡大したときに画質が劣るもの(ピクセルがぼやける)をこのvectorizer.aiで加工するとそのぼやけがなくなるクリアな画質に作り替えることができます。

これもとっても便利。ちょっとしたアイコン用のイラストやプレゼン資料で使うイラストを鮮明にしたいときって意外とあるんですよねー。PCで見たら画質いいのにプロジェクターに映すと荒くなることありますよね。これはそういう問題を手軽に現時点では無料で解決してくれるのでおすすめです。

Vectorizer.AI

この記事の著者・りばてぃさんのメルマガ

image by: Shutterstock.com

「ドローンは露の自作自演」という無理筋。誰がクレムリンを無人機で攻撃したのか?

発生から1週間が経過するも、未だ明らかにならないクレムリンへのドローン攻撃の真相。ロシアによる自作自演説までもが唱えられていますが、果たしてそれは信じるに値するのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、「露の自作自演説」に無理があるとしてそう判断する根拠を提示。さらに中国が見せたロシアに見限りをつけたかのような行動を紹介しています。

ウ軍が反転攻勢を開始。ドローン攻撃「露の自作自演説」は無理がある理由

ロ軍は、攻撃から全面的に防御の方向になっている。ウ軍はバフムトとアウディーイウカの2拠点の反撃とザポリジャー州やボハレダラ、ヘルソン州など複数地点で攻撃に出ている。

バフムト方面

ウ軍はバフムト市の2km2の地域まで撤退して、ロ軍攻撃で損害を与えたが、ここからウ軍が反転攻勢に出てきた。ワグナー軍とロ軍空挺部隊の損耗が多く、ワグナー軍もロ軍空挺部隊も郊外から市内に移動させて、攻撃を市内に絞り、市内占領した地域の確保する方向である。

郊外南西では、マルコーベ方向にロ正規軍の攻撃があったが、ウ軍が発見して撃退した。ボダニウカにもロ正規軍が攻撃したが、ウ軍に撃退されている。逆にクロモベにウ軍機械化部隊が攻撃して、ロ軍は防戦している。

市内北側では、ロ軍は貯水池を抜けて遊園地まで前進したが、ウ軍に遊園地を奪還されたし、東側のワグナー軍は、バフムト駅を超えて郵便局まで前進していたが、ここで停滞している。ヘッドマンスーパーマーケットを超えていたワグナー軍は、ウ軍の反撃でヘッドマンスーパーまで押し戻された。

市内南側は、ワグナー軍は工業大学からT0504号線を超えていたが、ウ軍の反撃で、工業大学の取り合いになっている。工業大学の南側はウ軍が奪還して、ロ軍はショッピングセンターから第2小学校まで押し戻されている。

マリャル国防次官は、ウ軍が、バフムトのワグナー軍の弾薬庫を破壊したと発表したが、弾薬欠乏を拡大させたようだ。

ワグナー軍は1日で100名前後の犠牲者が出ている。このため、プリゴジンは、ロ軍ジョイグ国防相に弾薬の潤沢な供給を要求している。

「我々はバフムト45Km2のうち、2km2以外を占領した。砲弾なしで、無意味にわが部隊が無力化される訳にはいかない。我々は5月10日、部隊の損耗を癒すためにバフムートから撤退する。我々は正規軍と交替する」という。バフムートから撤退すると、この戦線は崩壊することになる。

このため、チェチェンのカディロフは、もしワグナー軍が撤退するなら、バフムトにチェチェンのアフマート部隊を送るとした。

それに同調して、プリゴジンも5月10日からバフムトのワグナー軍のポジションをカディロフに引き渡すよう求める書簡をショイグに送った。

この状況で、カディロフは、ワグナー軍隊員に対し、ワグナーよりも高待遇を保障するのでカディロフ軍団に移籍し、バフムートでの戦闘を継続せよと呼びかけている。

ウクライナ諜報機関は、「プリゴジンの発言は、5月9日までにバフムートを奪うという約束を果たせないという事実を背景に、彼が行ったものである。したがって、彼は今、誰かを有罪にしようとしている」と分析している。

そして、米カービー戦略広報調整官は、「ロ軍は、去年12月に始めたバフムトの攻撃を失敗した」としたが、全体的には、その状況になっている。

プリゴジンも、ワグナー軍の熟練した兵員が不足してきて、攻撃力がなくなり、大量砲撃して、その後の攻撃で突破するしかできなくなってきたようだ。そのための砲弾が不足してきたので、攻撃できないとし、プーチンとの約束も果たせなかったことになる。

プーチンも5月9日対独戦勝記念日に、バフムト占領という戦果を述べることができなくなった。

一方、プーチンは、ロシア国境に近い方面の防備を固めるよう厳命したことで、ロシア国防省は、ウ軍による反攻に備え、全戦線で防御準備を優先したことで、バフムト攻勢の優先順位を下げた模様である。それを知ったプリゴジンもバフムトを離れ、ウ軍の攻勢地点にワグナー軍を投入するようである。プーチンの了解も得ているのであろうか?

それと、3月以降でロ軍兵の自発投降が増加している。4月は3,200人が降伏して前月比10%増であり、大半が弾薬枯渇で降伏した。ワグナー軍よりロ正規軍兵には、小銃の弾薬も不足している事実がある。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

連休の狭間に“こっそり”のはずだった?「PayPay改悪」大拡散の大誤算

Zホールディングス傘下のPayPayは、8月1日から他社のクレジットカードによる決済が不可となり、携帯料金合算払いにもチャージ手数料が2回目から発生すると発表。「PayPay改悪」がトレンド入りしました。連休の谷間の5月1日に発表してやり過ごす目論見が外れたと見るのは、メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』著者で、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川さん。今回の発表でPayPayは本格的な回収期に入り、d払いのドコモやau PayのKDDIとは違うソフトバンクの狙いから、今後もサービスが改定される可能性があると伝えています。

PayPayが8月1日より他社クレジットカードの決済を停止──大盤振る舞いから黒字化に向けた回収期に突入

PayPayは5月1日、今年8月1日以降、PayPayカードおよびPayPayカードゴールド以外のクレジットカードを利用した決済ができなくなると発表した。また、7月初旬以降にはクレジットカードの新規登録は停止となり、これまで登録されていた他社クレジットカードは8月1日以降、登録が解除されるとしている。

この発表を受けて、ネットでは「PayPay改悪」と、ちょっとした騒ぎに発展した。PayPayとしては、Zホールディングスの決算会見を4月28日に終えつつ、大型連休の谷間である5月1日に発表して、なんとか騒ぎにならないようやり過ごしたかったのかも知れない(もちろん、開始日の3ヶ月前というのもあるだろうが)。

しかし、大型連休の谷間でネタがないけど、記事を書かなくてはいけないメディアが大げさに反応。これによってSNSで大きく拡散された模様だ。

ただ、自分のTwitterも、何も特にコメントを付与していない、単にPayPayからのお知らせをツイートしただけのつぶやきに対して12.1万件のインプレッションがあったことからも、世間の関心は高かったものと思われる。

とはいえ、どれだけのユーザーが、他社クレジットカードを登録して決済していたのか、かなり未知数な感はある。単にネットが騒いでいるだけで、PayPayとして影響は軽微なのかも知れない。

当然、これまでPayPayは他社クレジットカードの決済に対して、決済手数料を負担していたと思われるので、今回の改定は当然の流れだろう。これまで、サービスの拡大を図ってきたPayPayも、いよいよ本格的に回収期に入ってきたようだ。

実際、ソフトバンクとしても、PayPayを軸に金融事業を立ち上げている。PayPayは決済額も低く、手数料ではさほど稼げないようなので、アプリによるユーザー接点、店舗を繋げ、クーポンによる購買行動を上げるというマーケティング的な位置づけが強くなってくるだろう。

一方で、クレジットカードによる決済で手数料を稼ぎつつ、解約抑止に繋げたいというのがソフトバンクの本心と思われる。

この記事の著者・石川温さんのメルマガ

中条あやみ「電撃婚」に続くか?芸能記者が注目する川口春奈、三吉彩花ら“大物カップル”

5月1日、女優・モデルの中条あやみさんが結婚を発表しました。これに、近年の芸能界は“早婚”がトレンドなのか…?と反応したのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さん。今回は、中条あやみさんに続くかもしれないあの芸能人カップルと、人気女優の結婚事情について解説しています。

竹内涼真&三吉彩花 ゴールインの可能性は?

“駆け込み婚”ならぬ“ゴールデンウィークどさくさ婚”とでも言いましょうか、中条あやみがかねてから噂があった資産34億円とも言われているITベンチャー企業の社長と結婚しましたね。

昨年11月に『文春オンライン』が2人の同棲生活をスクープした際、中条が“半年後に結婚します”と公言していたと報じていましたから、計画通り有言実行したことになります。

2年前の菅田将暉♡小松菜奈といい、最近の芸能界は“早婚”がトレンドなのでしょうか…更に加速しそうなこの流れに、芸能記者はうかうかしていられない日々が続いているようです。

中条の“GWどさくさ婚”で私が胸騒ぎを覚えたのは、ファッション誌関係者たちの間でライバルと目されている同じ『セブンティーン』誌出身の広瀬アリスと三吉彩花の事でした。

彼女たちにとって周りがため息をつくようなパートナーとの結婚はブランディングのひとつです。

特に中条よりも1年以上も前から竹内涼真と同棲生活を続けている三吉が気になります。

プライベートでも仲は良い2人、三吉はインスタグラム・ストーリーズで“本当におめでとう”と中条を祝福していました。

竹内涼真と知り合う前の2017年、三吉は自身の結婚観についてあるイベントで「そんなに早くはない気がしています。30歳前後を目安にしたい。子供が自慢してくれるようなお母さんになりたい」と発言しています。

そんな三吉は今年6月で27歳になりますし、竹内は4月26日で30歳になりました。

それぞれの所属事務所やクライアントの“しがらみ”は置いておいても、本音は“そろそろけじめを…”と考えてもおかしくないですよね。

銀座ロレックス強盗で16歳から19歳の少年が逮捕。懸念される“アノニマス仮面”を着けた「若者の暴走」

8日午後、東京・銀座の高級腕時計『ロレックス』の専門店に3人組の覆面男が押し入り、多数の腕時計が盗まれる事件が発生した。あるTwitterユーザーが強盗中の動画を投稿したことで、まるで映画の撮影か?とも思うほど大胆な犯人たちの「強盗映像」が世に知れ渡ることとなった。それだけでなく、同日中に逮捕された4人が16~19歳の男だったことが報道され、さらに世間を驚かせている。

“アノニマス”の犯行?動画に映った「仮面」に反響 

まだ日も暮れぬ時刻に発生した今回の事件。白昼堂々の大胆な彼らの犯行に、ネット上では「世も末」「また闇バイトか…」「想像力のない若者(犯人)たち」「幼稚すぎると思ったらガキか…」といった嘆きの声が上がっている。また、犯人の男らが装着していた「仮面(マスク)」に注目する人も多いようだ。

Twitterに投稿された動画を観ると、犯人の1人がハッカー集団「アノニマス」でおなじみの仮面を被っていることがわかる。ネットには「アノニマスが銀座の店を襲撃したみたい」「アノニマスの犯行声明?」の見方も出ていたようだ。

ちなみに、当の「アノニマス」は9日未明、SNS上で日本の難民政策に対する抗議のために、法務省のサイトにサイバー攻撃をおこなった、と投稿。実際に、昨日夜から今朝にかけて法務省のサイトに障害が発生しており、現在関連を調べているとのことだが、あまりにもタイミングが良すぎて、色々と勘ぐりたくなる気持ちも理解できる。

通販サイトで激安販売されていた「あの仮面」

この「アノニマス仮面」、調べてみるとネットで非常に安価で購入できることがわかる。

9日現在、通販サイト『Amazon』では485円(税込)、フリマサイト『メルカリ』は4枚セットで2400円という価格で売りに出されていた。

事件発生後に複数の新規出品があることから、強盗事件に便乗して仮面を販売し始めた業者がいたのかもしれない。

日本国内において「仮面」は主にハロウィンなどのイベントで使用されることが多いが、今回の事件でSNSには「アノニマス仮面つけて歩いていたら通報されるじゃん」「アノニマス仮面捨てといてよかった」といった投稿も。

「強盗事件はさすがに笑えない」と、アノニマス仮面を敬遠する消費者が現れる可能性は高く、あの仮面を製造・販売する業者に「風評被害」が出るのは時間の問題だろう。

「これが足りない」中国が世界のトヨタに指摘した“不足点”の中身

新体制となったトヨタ自動車が中国で開催されたモーターショーでお披露目となりましたが、現地メディアはどう評価したのか? 中国の自動車業界情報を届けているメルマガ『CHINA CASE』で詳しく解説しています。

トヨタ「継承と進化」、中国メディアが肯定評価も不足点を指摘

トヨタ自動車が新体制になり、「継承と進化」を掲げて再出発しているが、今回の上海モーターショーのテーマもそのまま「継承と進化」。

これに対して中国自動車メディア「汽車人伝媒」は2023年4月21日、公式WeChatで、4月18日に行われたトヨタブースでのプレスカンファレンスの模様を紹介、その内容を評価した。

その一方で、「これが足りない」とも指摘している。どう評価し、不足点をどう指摘したのか。

本記事の主な内容

本記事ではプレスカンファレンスの内容を「電動化について早送りキーを押した」「中国化を骨髄に注入した」という二つの独特な観点で解説。

「bZ Sport Crossover Concept」「bZ FlexSpace Concept」のみならず、HEV、FCVについても紹介、特にHEVについては、中国で定着するPHEVやREEVのトヨタとしての対抗手段だ、とした。

「bZ Sport Crossover Concept」を「智享跨界」、「bZ FlexSpace Concept」を「悦動空間」と、中国語表記もしっかり事前に準備しているのも中国化の一つか。

その上で結びで「汽車人伝媒」としての見解をまとめる。

トヨタの成功と今後

それによれば、「トヨタがなぜこれだけ偉大な企業になったのか。毎回の産業革命の時にすべて正確に時代と技術の命脈を把握できたのみならず、さらに同社は謙遜な企業であり、批判を受け入れ、冷静に自制できる企業だからだ」とした。

「トヨタは失敗を恐れない。貴重なのは、トヨタはその失敗の原因を分析して、素早く戦略を調整、大胆かつ確実に新たな方向性を設計し、断続的に過去の不足点を修正する」

「製品と技術において、電動化、智能化、多様化の戦略の新たな思考は、トヨタの未来をはっきりとさせた発展ルートをつかんだばかりか、トヨタは中国でチャンスをつかみ、新時代に抱かれ、自動車メーカーからモビリティカンパニーへの転換を実現する」

さらに豊田章男会長の6年前の発言を引き合いに、「変化が推し図れない新たな技術の時代、どのように持続可能で、高品質の発展のルートを走り出すのか。安心と安全というブランドのDNAを継承すると同時に、どのように中国スピードを活用して中国式のよりよい車を製造する道を歩みだすのか」がポイントになってくる、とした。

トヨタの「継承と進化」、その進化は中国が体現しているスピード感こそが鍵だ、としている。

出典: https://mp.weixin.qq.com/s/CvemLmxvfKs7ozqxE_axKg

この記事の著者・CHINA CASEさんのメルマガ

image by: Yugong Luo/Shutterstock.com

GW商戦に勝利。1日300万円を売った飲食店が行った取り組み

今年のGWは行動制限がなく、人の動きが活発でした。飲食店を営んでいる人にとっては追い風になったかもしれません。そんな中、GWに日販300万円を売った企業があると紹介するのは、船井総合研究所でかつて史上最年少にてフード部のマネージャー職を努め、現在は京都にて外食・中食業態を複数経営する堀部太一さん。今回のメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』では、その企業の取り組みや実際に必要な回転数まで解説しています。

GWに日販300万円売った企業の取り組み

GW商戦で良い事例があるので共有します。

日販300万円売った店舗の取り組みです。

■立地条件

ショッピングモールでの出店店舗です。

路面と違い、どうしても箱自体の集客に 良くも悪くも依存する立地でもあります。

今回の出店モールに関してはかなり追い風。とはいえ他店舗は300万円までも売っておらず、大きく伸ばせたポイントがありました。

■売上の方程式と各種ポイント

先に結論と重要なポイントから記載します。

売上=客数×客単価 最もシンプルな形で見ると下記になります。

300万円=1,500人×2,000円

→店内:200万円=1,000人×2,000円

→テイク:100万円=500人×2,000円

上記を実現しようとすると、 必要なポイントが下記となります。

・1,500人前準備する食材調達力(しかもGW)

・客単価が高くても集客できる業態力

・客単価が高くても回転が取れる業態力

・オーダー時間を短くするレジ回転率

この辺りを深掘りして見ていこうと思います。

■業態力に関して

まず上記の客数に対して、 自社内製で仕込み・調理をフルでやるには 別途工場がないと厳しいと言えます。

上記をやれば確かに原価率は下がります。しかし工数がかかってしまう分、 対応工数の上限がどうしても 客数の上限になってしまいます。

つまり。

あくまでも食材をそのまま 横流しできる業態でなければ難易度は高くなります。

かつ5分以内提供がKPIになってくるため、それも実現できるのがポイントとなります。

そうなってくると、

丼・カレー・フライヤー業態。

この辺りが業態として絞り込まれてきます。

こちらに関しては「丼=海鮮丼」の切り口となります。

 

ディズニーから訴えられた「ミニ・トランプ」を岸田首相が厚遇するワケ

ウォルト・ディズニー社がフロリダの州知事を訴えて話題となっています。今回のメルマガ『モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)』ではジャーナリストの伊東森さんが、その話を詳しく解説するとともに、旧統一教会の関係にも迫っています。

ディズニー、2024年大統領候補デサンティス・フロリダ州知事を訴える 一方、デサンティス氏は日本訪問 共和党と旧統一教会との関係は?

ウォルト・ディズニー社は、アメリカ南部フロリダ州オーランドにあるディズニー社のテーマパーク「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」の事業運営に不当に介入しているとし、フロリダ州のデサンティス知事(44)を、フロリダ州の連邦地裁に提訴した。

デサンティス氏は、2024年の大統領選に立候補すれば、トランプ前大統領に次ぐ共和党の有力候補になるとも。

ディズニーは、デサンティス氏の政策に反対する発言をしたことで報復を受け、数10億ドルもの事業が脅かされていると主張。

「州政府は法律で保護されたディズニーの言論を罰するために、デサンティス知事による細かい指示の下、当社を標的とした報復キャンペーンを展開した。それは今やディズニーの事業運営を脅かし、同地域における当社の経済的将来を危険にさらし、憲法で保障された権利を侵害している」(*1)

と訴える。

保守派のデサンティス氏と、ディズニーとの間では、1年以上前から対立が続く。対立の発端となったのは、デサンティス氏がLGBTQなど性的少数者の話題を小学校の授業で扱うのを規制する州法を昨年3月に成立。

このことディズニーは批判した。これに対し、デサンティス氏が“報復”に出たのだ。

目次

・デサンティス氏、日本訪問 岸田首相と会談
・自民党と共和党との親和性
・共和党と旧統一教会との関係

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

ChatGPTは伸び代だらけ。売上が上がらない原因と対策を聞いたら凄かった

売上不振のお店が何か対策をする際、これまでは本や学校、コンサルタントなどを頼るのが常識でした。しかし、今後はAIに対策を考えてもらうのが手っ取り早い…となるかもしれません。今回はメルマガ『j-fashion journal』の著者でファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが、実際にChatGPTに売上不振の原因からその細かな対策を聞いています。その精度は如何に?

売上不振の婦人服専門店が取るべき対策

こんにちは。

これまでファッション専門学校でファッションビジネス教育が行われてきました。しかし、チャットGPT登場で教育方法が変わると思います。ファッションビジネス論やファッションマーケティング論を勉強するより、実際にビジネスの課題抽出と改善提案を導き出す方が早いのではないでしょうか。

そこで、今回は、チャット君の力を借りながら売上不振の婦人服専門店への対策をまとめてみたいと思います。

チャット君は問題を網羅的に捉えるのが得意ですので、対策に穴があくことは少ないのですが、一つ一つの課題に対する深い洞察は苦手です。しかし、これもあくまで現段階の話であり、短期間で改善されていくでしょう。

1.売上不振の要因と対策

SCモール内にある婦人服専門店の売上不調の要因には下記のような要因が考えられます。

(1)立地が悪い

店舗が人通りの多い一等地にない可能性があります。しかし、売上が悪い店舗を良い立地に移転することは困難です。

立地が悪くても、それに見合う予算を立し、予算をクリアする習慣をつけることが必要です。

同時に、現状を理解し、常に良い立地に移転できるようにSC側に継続的に働きかけましょう。

(2)競合が激しい 

モール内の他の婦人服店との厳しい競合にさらされている可能性があります。

競合店の強みと弱みを理解した上で、差別化を図りましょう。

例えば、ユニークで高品質な商品による差別化、優れた顧客サービスによる差別化、競争力のある価格による差別化等です。

この記事の著者・坂口昌章さんのメルマガ