NTT広報が慌てて“火消し”。島田社長「NTT法議論」での“うっかり発言”とは?

総務省の「情報通信審議会」において、有識者の問いかけをきっかけにNTTの島田社長が「NTTは、2025年までのNTT法廃止は求めていない」と発言。機を捉えたKDDIの高橋社長やソフトバンクの宮川社長が「NTT法廃止ありきではない」ことを念押しし、メディアも一斉に報じました。議論を傍聴していたメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』著者で、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川さんは、楽天・三木谷会長も加えた百戦錬磨の3人にNTT側がしてやられたと、詳しく解説しています。

島田社長「2025年のNTT法廃止は求めてない」に広報が火消しリリース──高橋社長が言質を取り、宮川社長が「安堵した」とダメ押し

12月13日に総務省で開催された情報通信審議会 電気通信事業政策部会 通信政策特別委員会は、まさに最後の10分間が見所であった。というか、最後の10分間だけで良かったかも知れない(最後の委員による長ったらしい独り言は除く)。

口火を切ったのは有識者の一人である長田三紀委員(全国地域婦人団体連絡協議会幹事)。島田社長に「個人的には今回の議論は降って湧いたように思える。NTT法を2025年に廃止するということに不安を覚えるユーザーの気持ちはどう思っているのか」と迫ったのだ。

それに対してNTTの島田明社長は「2025年に廃止するということは私たちが言っているのではなく、自民党の税務調査会が出した提言に書かれている」とコメント。

これを聞き逃さなかったのがKDDI・高橋誠社長で「いま、NTTとして2025年(の廃止)を求めているわけではない、ということで、島田社長から前向きで良い話を聞けたと思う。ありがとうございます」と確認。審議会に参加、傍聴していた全員が「NTTは2025年までのNTT法廃止を求めていないのか」と拍子抜けしてしまったのだった。

さらにダメ押しをするようにソフトバンクの宮川潤一社長が「今回、(島田社長から)NTT法廃止ありきではないという話を聞けて安堵した。2025年という期限も自民党のプロジェクトチームが勝手に言ったことも理解できた。そうであれば、NTTという会社がどうあるべきか、立ち止まって議論すべきだと考える」と今後の審議会の方向性も決めてしまったのだった。

審議会終了後、総務省の1階でぶら下がり取材が行われたのだが、その直前、楽天モバイル・三木谷浩史会長を含めた3人が集まるシーンを目撃。お互い、労をねぎらうというか、「2025年までにNTT法の廃止は求めない」という島田社長の言質を取れたことに相当、大満足している様子がうかがえた。さすがの島田社長も、百戦錬磨の3人が相手だけに太刀打ちできないのも無理はない。

その後、メディアが一斉に「NTTは2025年にNTT法の廃止を求めていない」という見出しの記事を出したせいか、NTT広報室が「火消し」とも言えるリリースを出していたのが印象的であった。そのリリース自体も歯切れの悪い文言が並んでおり、もうちょっとNTT自身のやる気が感じられる内容になっていれば良かったような気がする。

いずれにしても高橋社長が「ステップ1として、NTT法の改正として、技術開示に関する問題を含む喫緊の問題を解消すればいい。NTT法の廃止については措置を含めて、2025年度にこだわらず議論すればいいと考えますが、いかがでしょうか」と「提言」し、島田社長も「私たちが2025年度に(NTT法廃止を)やるとは言っていないことは事実としてある」と納得しているだけに、2025年までに廃止という結論は難しくなってきたのではないだろうか。

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自民党「清和会支配」の終焉。有田芳生氏が語る、特捜部の“顔ぶれ”に見る本気度

政治資金パーティーに関わる裏金疑惑を受けて、安倍派の閣僚4人が揃って辞任。臨時国会が閉会したことで「パー券裏金疑惑」の捜査がいよいよ本格化し、19日には安倍派と二階派の事務所に強制捜査が入りました。今回の政界激動を早くから予言し、過去2回にわたって問題の背景を説明してきたジャーナリストの有田芳生さんは、今回のメルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』で、発端となった神戸学院大学上脇博之教授の告発を紹介。さらに、捜査の指揮を執るトップの経歴に触れ、東京地検側の「本気度」を伝えています。

政界は安倍派を中心に激動を迎える(下)

国会が閉じた12月13日以降、自民党政治は安倍派の崩壊に向けて激震が起きる。14日には新人事により、最大派閥である安倍派の大臣、副大臣はひとりもいなくなった。戦後政治史においても異例な事態だ。2000年以降の日本政治は「清和政策研究会」(いまの安倍派)を中心に動いてきた。7人の総理のうち4人。在任期間でいえば8割が「清和会」で占められてきた。21世紀の四半世紀は「清和会支配」が続いてきたのだ。

政治家がパーティーの売り上げノルマを超えた金額を裏金としてキックバックさせるシステムは、とくに安倍派で突出していた。2018年から22年までのパーティー収入は約6億6000万円と収支報告書にある。議員に還流した金は計上されていないから、収入はもっと多かった。政治資金規正法では、不記載や虚偽記入は、5年以下の禁錮または100万円以下の罰金を課せられる。

『朝日新聞』は12月9日の朝刊で「安倍派6幹部裏金か」とスクープした。座長の塩谷立議員は、数百万円。松野博一官房長官は1000万円超。高木毅国対委員長は1000万円超。世耕弘成参議院幹事長は1000万円超。萩生田光一政調会長は数百万円。西村康稔経産大臣は約100万円。これで終わることはないだろう。

問題の発端は上脇博之・神戸学院大学教授が、自民党派閥の裏金疑惑を告発したことだった。5派閥で約4000万円のパーティ券が政治資金収支報告書に記載されていなかった。「岸田政権─終わりのはじまり」(11月17日号)で紹介したとおりだ。

最初に報じたのは『赤旗 日曜版』(22年11月6日号)だった。そのときは総額で約2500万円の疑惑が報じられた。

自民党の主要5派閥の大規模な政治資金規正法違反(不記載)疑惑が編集部の調べで浮上。同法は政治資金パーティー券を20万円超購入した者の名前を政治資金収支報告書に記載するよう義務付けていますが、脱法的手法により3年間で59件、額面で計約2500万円分が不記載に

これは3年間の不記載額だ。コメントを求められた上脇教授は正月返上でさらに調査、疑惑に対して告発を行ってきた。2018年から22年までに安倍派に1338万円の不記載が明らかになり、上脇教授は安倍派の下村博文前代表代理、塩谷立座長、高木毅事務総長を追加告発した。

この記事の著者・有田芳生さんのメルマガ

なぜ、尼僧は「美しき人に」というテーマの講演を断ろうとしたのか?

過去や未来を見すぎて、現実が見えにくい。そんな人たちに尼僧の青山俊董氏が語った「受け皿」のお話があります。今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、青山さんの経験をもとに心に刻んだことを語ったインタビューを紹介しています。

受け皿が小さければ尊い話も受け止められない

一大事とは今日只今の心なり。

江戸期の禅僧・正受老人の言葉です。

とかく過去や未来に目を奪われ、大切な足元を疎かにしてしまいがちな我われ凡夫への尊い戒めといえるでしょう。

この名句と同様に、作家として、尼僧として、それぞれの立場から人々に多くの示唆を与えてきたのが五木寛之氏と青山俊董氏です。

共に90代の坂に差しかかったお二人は、人生の大事をどう捉え、いまをどう生きておられるのでしょうか。

『致知』最新号の対談記事の一部をご紹介いたします。

[青山]気持ちとしては、お師家様からいただく十のお話を十全部聴こうという姿勢で一所懸命聴いてきたつもりでおります。

けれども、受け皿が一なら一しか聴けませんのですわな。

自分の受け皿を伸ばさなければ、いくら尊いお話をいただいても聴けないわけです。

ですから私は、お師家様のお話を一所懸命聴いてきたつもりでも、ほんの一部しか聴いていなかった。

その一部でさえも、ちゃんと聴けていればよろしいのですが。

二、三十年も前のことですが、化粧品会社から、「美しき人に」というテーマで講演してほしいと頼まれたことがあるんです。

さすがにその時は、「私の話は塗ったり染めたりの、洗って剥げる話じゃありません。毎日をどう生き、目に見えない鑿(のみ)でいかにして美しい人格を刻み続けるかという話ですから、化粧品会社のお役には立ちませんよ」と申し上げたのですが、それでもいいとおっしゃるんです。

そしてそこの化粧品を扱っている小売店の店主の皆さんたちに、いかにもその場にそぐわんお話をしたわけです。

すると話し終わって会場から上がった質問が、「先生はどんなお手入れをなさっているのですか?」と(笑)。

私は、大切なのは見た目を取り繕うことじゃないっていうお話をしたんですが、お手入れということを生涯の仕事としている人には、その角度からしか聴いていただけないのだなぁと思ったことです。

私はそこで改めて、僅かでもいい、一年生きたら一年生きただけの受け皿の伸びを持たなければならんと、自分の心に刻んだ次第なんです。

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長澤まさみ、謎の「インスタ写真全削除」に飛び交う憶測。駆け込み婚、証拠隠滅、メンタル崩壊、イメチェン、独立…浮上した“5つの可能性”と気になる事務所コメントの素っ気なさ

国民的人気女優に一体何があったというのか。長澤まさみ(36)の公式インスタグラムの投稿が、11月19日に1枚の写真のみを残し全削除されたことをNEWSポストセブンが報じ、大きな話題となっている。弊サイトMAG2 NEWSは削除3日後の11月22日、すぐさまこの件について芸能記者の芋澤貞雄さんのブログを転載する形で紹介していた。

【関連】過去に『嵐』二宮和也との交際で受けた“酷い仕打ち”が関係? 長澤まさみ「突然インスタほぼ全削除」が意味するもの

この事態に、ネット上ではさまざまな憶測が飛び交っているが、芋澤さんによれば過去にも戸田恵梨香が当時の交際相手との破局後にSNSの投稿を全削除したとのことで、ますます“ダー子”の身に何が起きたのか気になるところだ。

たった1枚残された写真が訴えていること

長澤まさみが1枚の写真を除くインスタの投稿を全削除したのは、11月19日頃。突然の異常事態に、370万人を超えるフォロワーの間に動揺が広がったのは言うまでもない。メディアからの問い合わせに長澤の所属事務所は「深い意味はございません」と回答したというが、額面通りに受け取れないファンも多いことは容易に想像がつく。

もともと更新頻度は低めな長澤。今回削除されたのはアカウント自体ではなく投稿だが、たった1枚残されているのはすりガラスを通したような物憂げな表情の写真だけで、何かを訴えているように見えなくもない。

 
 
 
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囁かれる年内の入籍もしくはデキ婚、そのお相手は?

いずれにしても長澤の心境に何らかの変化があったと見るのが妥当だろう。そんな中、巷で噂されるのが、以下の5つの可能性だ。

まず第一に浮上するのが、年内の入籍、もしくはデキ婚の線。そのお相手として名が上がるのが、来年3月公開の映画『四月になれば彼女は』で初共演を果たした佐藤健で、芋澤貞雄さんも以下のように綴っている。

【関連】長澤まさみと佐藤健「急接近」の可能性。あまりに多すぎる女性週刊誌の「定点観測写真」から滲み出たモノ

芋澤さんはこの文章を「皆さん、“健ロス”、“長澤ロス”の準備を心してお過ごし下さい」と結んでいるが、そのような日も近いのだろうか。

続いて可能性を指摘されているのが「ヤバい写真の証拠隠滅」説で、SNS上には薬物使用を疑うポストが見られる。その可能性も「無きにしもあらず」ではあるが、長澤に限ってそれはあり得ないだろう。また、かつて彼女がお取り寄せしてまで食べていた「コオロギ食」を隠すためという指摘も、長澤自身が2020年にバラエティ番組でその事実を自ら語っているため、可能性としては限りなく低いと言える。

メンタルの不調を心配する声も

さらにネット上では、長澤の老化やメンタル問題を全削除の原因に上げる声もある。しかしこれらも著名人が「謎の行動」を取った際にかならず囁かれる「憶測中の憶測」であり、長澤に当てはまっているとは考えにくいだろう。同様の理由で、「イメージの一新やキャラクターチェンジ、もしくは新しいジャンルの仕事のため、過去写真の全削除に踏み切った」とする見方も当てはまらないのではないか。

所属事務所の東宝芸能からの独立、もしくは移籍という噂も根強い。2000年、東宝「シンデレラ」オーディションに当時史上最年少の12歳でグランプリに選ばれた長澤は、以来、東宝芸能の稼ぎ頭として事務所を牽引しているが、これまでも何度か独立や移籍が取り沙汰されてきた。今回こそはそのどちらかを果たすと見る向きも多く、前述のように事務所が「深い意味はございません」とそっけないリリースを出したことも気にかかるところだ。

「深い意味もなくインスタを全削除するほうがヤバい」

以上が巷に流布する「長澤まさみインスタ全削除をめぐる5つの可能性」だが、可能性があるとすれば「年内の入籍もしくはデキ婚」「事務所からの独立もしくは移籍」のどちらかだろう。少なくとも他の3つの説は単なる噂レベルである上に、あまりに突飛で考えにくいのが現実だ。

元テレビマンの男性は、この件についてどう見るのか。

「『深い意味はございません』とのことですが、深い意味もなくインスタを全削除するほうがヤバいって思うのは私だけではないと思います。とは言え旧知の業界人に聞いてみても、どうも決め手となる情報は持ち合わせていないようです。常識的に考えれば、移籍か独立の線が濃いのかなとは思いますが、あくまで個人的な予想です」

この先、長澤まさみに「おめでたい話」が出るのであれば喜んで祝福したい。仮に移籍や独立の報であっても応援したい気持ちに変わりはない。芋澤貞雄さんは前掲の記事で、「“元彼ニノの独立”がどこかで影響しているのでは」との推察を記しているが、果たして真相は如何に。今年も残すところあとわずかだが、年末の「駆け込み婚」の知らせを待ちたいところでもある。

現役小学校教師が解説。再び脚光をあびる「音読」にはどんな効果があるのか?

国語の授業の中にある「音読」。小学校の授業で、宿題で、音読があった記憶がある人も多いですよね。メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』の著者で現役小学校教師の松尾英明さんは今回、音読の重要性について語っています。

音読の効能、読み聞かせのもつ力

前号に続き、国語の実践について。

何だかんだ、どの年でも国語の実践には力を入れている。国語の力こそが全ての学びのベースとなるからである。「クラス会議」のような話し合いも、言葉を伝え合う力があってこそ生きるといえる。今年の新刊でもテーマにした「聞く力」はまさに国語科を中心に育む力である。(参考:『学級経営がラクになる! 聞き上手なクラスのつくり方』学陽書房)

前号でも紹介した神戸の多賀一郎先生からの学びで、一つ大きな気付きがあった。

それは「音読」の重要性の再認識である。

音読は、再び脚光を浴びてきている。その様々な効能については各方面で言われているのでここでは書かない。

今回学んだのは、特に低学年における音読の重要性である。

通常、大人は音読するよりも、黙読する方が圧倒的に読み進める速度が速い。何倍もの速さである。しかし、こと理解に関してはどうか。

定期的に読書会等に参加していると実感するが、音読すると確かに理解が深まる。(ちなみに毎回の使用テキストは、『修身教授録』森信三著 である。)

音読すると、速くはないが、理解は深まる。実質、どちらの方が「効率的」な学習ができているのかということである。

つまり、音読するということは、理解そのものを促す効果がある。この時、速さや読み方などに気を取られすぎると、しっかりとした理解に繋がらないので注意である。

低学年、特に一年生において、指摘されるまで気付かず盲点となっていたことがある。それは、「音読している方が、黙読している時よりも読む速度が速い子どもがいる」ということである。つまり、言葉を覚えたての子どもたちにとって「黙読そのものが難しい」ということである。

パソコンの使用時間が長いと鬱病にかかりやすくなる、は本当か

以前からある、コンピューターなどの使用時間が鬱病にかかりやすくなることに関係はあるのかという疑問。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、それを調べた研究結果を紹介しています。

コンピューター等の使用時間と精神疾患との関連

以前から、コンピューター等の使用時間(スクリーン・タイム)が長いとうつ病等の精神疾患にかかりやすくなるのではないかという指摘があります。

今回は、スクリーン・タイムが疾患の発症(合併状態)に与える影響を調べた研究をご紹介します。

Different types of screen time, physical activity, and incident dementia, Parkinson’s disease, depression and multimorbidity status

スクリーンタイム、身体活動と認知症・パーキンソン病・うつ病の合併状態

大規模な生体データ(UK Biobank)を元にした研究で、認知症やうつ病のない473,184人が対象となりました。

結果として、スクリーン・タイムが最も少ないグループに対して以下の内容が示されました。

・(スクリーン・タイムが最も少ないグループに対して)スクリーン・タイムが中間のグループでは、各疾患の発症が少ない傾向がありました(例:認知症0.68倍 パーキンソン病0.86倍 うつ0.85倍)。

・(スクリーン・タイムが最も少ないグループに対して)スクリーン・タイムが最も多いグループでは、各疾患の発症が多い傾向がありました(例:認知症1.28倍 パーキンソン病1.16倍 うつ1.35倍)。

要約:『スクリーン・タイムが中間ぐらいで認知症やうつ病のリスクが小さく、多すぎるとリスクが大きくなる可能性がある』

精神状態や機能を維持する上で、スクリーン・タイムは少ない方が良いという意見が一般的かと思われますが、身体的活動とのバランスも含めて適度な量というのがあるようです。

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安倍派と二階派の事務所を強制捜査。安倍派コメント「重大に受け止め真摯に対応していく」、ネット上に「検察がんばれ」応援の声あふれる

東京地検特捜部は19日午前10時、政治資金パーティーの裏金問題をめぐる疑惑の捜査のため、自民党の安倍派と二階派の事務所などに家宅捜査へ入り強制捜査に乗り出したと、テレビ朝日などの民放各局、NHKが速報で報じた。自民党安倍派は、この強制捜査を受け「重大に受け止め、捜査に最大限協力し、真摯に対応していく」とのコメントを出した。

特捜部が家宅捜索しているのは、安倍派の政治団体「清和政策研究会」二階派「志帥会」の事務所など。昨年までに安倍派は10億円、二階派は1億円を超えるパーティー収入を「政治資金収支報告書」に記載していなかった疑いがあり、議員側にキックバックしていたと見られている。

特捜部は、各派閥側や所属議員がキックバックだと認識していたかなど、詳しい経緯について実態解明を進めるものとみられる。

強制捜査の速報が入ると、SNS上では「やっとか」「いよいよ解明されるのか」「検察がんばれ」といった声が多数あがっている。

各社の報道によると、安倍派と二階派の会計責任者は、特捜部の任意聴取で「不記載」について認めているという。

政治生命を絶たれるのは誰か。パー券ウラ金疑惑で逮捕される自民党議員

受け取りを認めた議員が、「政治の世界では文化」とまで言い放ったパーティー券売上のキックバック。そんな「明らかな裏金」を、なぜこれまで特捜は野放しにしてきたのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』ではジャーナリストの高野さんが、東京地検が捜査に慎重になってきた理由を、元特捜部長の発言を紹介しつつ解説。さらに朝日や読売を中心としたメディアに、地検の捜査情報がリークされる裏事情を明かしています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2023年12月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

東京地検特捜部が「派閥の構造的裏金システム」の闇にメスを入れた理由

政治資金パーティーをめぐる裏ガネ問題。東京地検特捜部は地方からの応援検事を含めて50人体制で取り組んでいるが、捜査の下支えをしているのは検察事務官100人の「ブツ読み」部隊。押収した膨大な資料を読み込んで、矛盾点に付箋を貼って検事に上げていく。まさに“動かぬ証拠”がこれから議員、秘書、会計責任者、派閥事務員の事情聴取に突きつけられてゆく。

捜査は次の3ルート。

  1. 安倍派の裏ガネのキックバック
  2. 自民党5派閥のパーティー券収入の不記載
  3. 岸田派、二階派のパーティー券収入の過少申告──

リクルート事件以来の布陣である。とはいえ、こうした裏ガネ捻出は30年以上前から永田町では公然の秘密だったから、なぜ今まで特捜部はメスを入れなかったのか。

政治的配慮があったのか。元特捜部長が語った“タブー”

裏ガネ問題では、かつて東京地検特捜部が捜査に踏み切る直前までいったことがある。1997年、三塚派(現・安倍派)では所属議員がパーティー券売上を自分の口座に振り込み、その金額の半分を派閥に“上納”させていた。今回の疑惑とは手口が違うものの、裏ガネ作りは同じで、特捜部もこの書類を入手していたが、捜査には踏み切らなかった。

元特捜部長に「政治的な配慮だったのか」と質したことがあった。彼の回答。

「やれなくはなかった。しかし、同じ構図は他派閥もやっているようで、そこはブツが取れなかった。検察の仕事は起訴までではなく、公判で有罪にまで持っていくことだ。もし公判中に他派閥の事実が報道されたら公判は難しい展開になる。スピード違反の取り締まりなら『他の車も飛ばしている』と言われても無視できるが、政界捜査はそうはいない」

以来、東京地検はメディアが「政治とカネ」を報道しても慎重になってきた。

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元国税調査官が解説。なぜ安倍派パー券ウラ金疑惑は発覚したのか?

東京地検特捜部による議員本人への聴取が続く、自民党安倍派のパーティー券裏金問題。政界最大の疑獄事件に発展しうるとの報道もありますが、なぜ裏金の存在は発覚し、さらに言えばなぜ議員たちは裏金が「発覚しない」と思い込んでいたのでしょうか。今回のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』では元国税調査官で作家の大村さんが、その事情を詳細に解説。政治家たちの裏金作りの杜撰な手口を「バカとしか言いようがない」とバッサリ斬っています。

安倍派パーティー券ウラ金問題の真実。なぜ疑惑は発覚したのか

自民党のパーティー券裏金問題が大変なことになってきましたね。この問題は、自民党の派閥のパーティーにおいて、所属議員にパーティー券のノルマを課し、そのノルマを超えた分については所属議員にキックバック(代金の返還)をしていたというものです。しかもキックバックを受けた所属議員は、その代金を政治資金収支報告書に記載しておらず、裏金化していたのです。政治資金規正法違反だけではなく、脱税の疑いもあるという大事件です。

今回から2回に分けて、このパーティー券裏金問題のカラクリと背景についてご説明したいと思います。

そもそもパーティー券なんぞやということをまずご説明しますね。政治家は、資金集めのためにパーティーをよく開催します。パーティー券は一枚数万円もするのに、ほとんど食事らしい食事も出ないので、その差額は主催者側の収入になります。また人がそれだけ集まるということは、選挙の時の集票にも大きく関係するというわけです。

現代の日本において、パーティーの集客力というのは、その政治家の権力を示すバロメーターでもあります。パーティーで人を集めれば集めるほど資金を得ることができます。たとえば自民党でも最高のパーティー集客力を持つ二階派は、1回のパーティーで4,000人を集めたこともありました。

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生姜の栄養は7割が「皮」にある。冷えを解消したいときはどう調理すればいい?

寒い日が続きますね、そんな時は「生姜」を使ったお料理はいかがでしょうか? 今回の無料メルマガ『美容と健康ひとくちメモ』では、血流を良くして「冷え」を予防してくれる生姜について紹介しています。実は生姜の「皮」が重要だって知ってましたか?

毎日使うんジャー!生姜は万能

生姜は、血流を良くする働きがあるため冷えに最適な食材で、この効用を最大限に引き出すには、皮付きのまま使うことだそうで、生姜の皮には栄養の約7割が含まれているそう。

また、生の生姜には免疫力がアップする「ジンゲロール」が含まれて、加熱すると「ショウガオール」という成分に変化して、発汗力が高まるらしいです。

普段は生で使い、冷えを解消したいときには加熱するなど、目的別に使い方を変えるといいですね。

他にも、ジンゲロール・ショウガオール・ジンゲロンには、新陳代謝を活発にしたり、強い殺菌力、抗酸化作用、老化予防、がんの発生・進行を防ぐ効果などもあるそうですので、これからの寒い季節にはもってこいの食材ですね。

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