韓国に切迫感なし。東アジアに予期せぬ事態を引き起こす文政権

10月24日、日韓は「厳しい両国関係の修復」への見解を一致させたと報じられていますが、そもそもこれほどまでに日韓関係がこじれてしまったのは、どこに原因があるのでしょうか。ジャーナリストとして数々のメディアで活躍中の嶌信彦さんは今回、自身の無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』で、日米韓が均衡を崩した要因と、その隙を狙う中国・ロシア・北朝鮮の動向を考察しています。

広がる日韓関係悪化の波紋

日本と韓国の関係悪化が、アジア情勢全体の波乱につながりはじめた。アメリカは日本・韓国の早急な和解を求める一方、中国やロシアはアジア情勢の変動を自国に有利な方向につなげようと水面下で動いている

事の発端は大戦中に日本が韓国人を日本の鉱山や道路建設などに徴用した事件について、最近、韓国の最高裁が違憲判決を下し、日本企業は賠償すべきだと命じたことに始まった。これに対し、日本側は「1965年の日韓請求権協定で全面的に解決しており、今後は徴用工問題を両国の間に持ち出さないと約束したはずだ」と抗議した。しかし文在寅・韓国大統領は「司法の判断に行政は口を挟まない」と述べ、事実上、韓国最高裁の判断を尊重する姿勢を打ち出した。

このため、日本側は「国際的な司法の約束を無視したものだ」と主張。さらに韓国を貿易上で優遇措置を取るホワイト国から除外すると発表した。日本は世界の27カ国をホワイト国に指定し、輸出入の規制を大幅にゆるめて優遇しているが、そこから韓国をはずしたのである。

すると今度は韓国が日韓の軍事情報をお互いに交換し、防衛秘密を共有する「日韓軍事情報包括保護協定GSOMIA)」を突然破棄すると宣言した。日韓の貿易問題を安全保障問題へと飛び火させたのである。この決定には、「日米韓3カ国の安全保障政策の連携深化を進めたい」と会談していたアメリカのエスパー国防長官とポンペオ国務長官は「アメリカは他分野での日韓対立に関係なく防衛・安保に関する連携は今後さらに深めるべきだ」と説得していただけに韓国の決定には失望した」と不満を露わにし、「文在寅政権は我々が北東アジアで直面する深刻な安全保障上の脅威について大きな誤解をしている」と批判した。

日米が安全保障問題で最も懸念するのは北朝鮮のミサイル発射だ。発射直後は日本側の地上レーダーだけでミサイルの動きを把握でき、日本寄りの日本海や太平洋に着水した時は韓国のレーダーでは捉えきれない。全体像を掴むには日米韓の情報協力で迎撃態勢を取れるとされてきた。

すでに今年夏にロシア軍機が領空侵犯した事件が発生しているし、中国も日韓の対立に乗じてインド太平洋地域にさらに揺さぶりをかけてくる可能性も強い。それだけに文在寅政権は日米が思うほど北朝鮮や中国ロシアなどの脅威戦略について切迫感を持っていないのではないかとみてしまうのだ。実際、文政権は南北朝鮮の融和に力を入れており、日米韓、特に日本との結束に熱心ではない。文政権の登場は今後もアジアに予期せぬ事態を引き起こしそうだ。

(財界 2019年10月8日 第504回)

※ 補足情報

24日付けのロイタは安倍首相が同日付の韓国の李洛淵首相との会談で、日韓関係が「厳しい状況にありこのまま放置してはいけないとの認識を示し、さらに「北朝鮮問題をはじめ日韓・日韓米の連携は極めて重要」だと述べ、「日韓両国はお互いにとって重要な隣国」「国と国との約束を順守することで、日韓関係を健全な関係に戻していくきっかけを作ってもらいたい」と要請したと報じました。

また、韓国外務省も同日、日韓両首相が日韓関係を困難な状態で放置すべきではないとの見解を共有したと明らかにし、韓国の趙世暎(チョ・セヨン)外務次官によると、両首相は米国とともに北朝鮮問題で協力することが重要との認識で一致した。

聯合ニュースが韓国の文大統領は安倍首相宛の親書で、二国間の関係を複雑化させている問題を解決するよう促したとも報じています。

image by: 首相官邸

NY在住日本人社長が渡った「世界一」の橋とマカオドルの特殊事情

初の著書『武器は走りながら拾え!』が発売される今年の11月でニューヨーク在住20年になるという米国の邦字紙『NEW YORK ビズ!』CEOの高橋克明さんが、自身のメルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』で、3週間に亘ったアジア出張記の第2弾を届けてくれました。高橋さんは、成功者特有の行動力を持つという香港在住日本人社長とともに、「世界一」だと感じた橋を渡ってマカオへ。マカオ独特の通貨事情と、ベガスの売上を超えたというマカオでのカジノ体験を伝えています。

秋のアジア出張(2)

香港の中心地に位置するホテルに到着したのは、すでに夜10時を過ぎていました。今回の香港出張はもちろん、お仕事。クライアントへの挨拶と打ち合わせと、先方の工場への下見目的でした。今の時代、地球上のどこにいても、打ち合わせはすべてスカイプ等でできるけれど、やっぱりご一緒するプロジェクトが大きければ大きいほど、直接の顔合わせも必要です。

そのあたりは今も昔も変わってないと思います。先方の会社に直接、挨拶に伺うことで、スタッフ全員と顔合わせもできる。これから最低2年間は香港とニューヨークで仕事をするメンバーたちと。ということは、今回の出張は結局のところ「挨拶」くらいなもの。特に具体的な業務が待っているわけではありません。

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ホテルは先方がとってくれました。チェックインする前にタクシーで降りて、建物を見上げた時点でビビります。「…、超高級ホテルじゃん…」。しかも、その最上階。窓からは香港市内が一望できる89階のペントハウス

その時点で「ラッキー」と思うより、「こっりゃ、一緒になるプロジェクト、絶対に手を抜けないなぁ」と逆にプレッシャーを感じました。その香港在住の日本人社長はさすがのビジネスマン。「人を動かす」ことに、ケチらない。僕に超高級ホテルを1泊プレゼントしたことで、僕をサボらせない権利を得たようなものです。窓から眼下の夜景を見下ろし「やられたなぁ」と感動し、苦笑いしたものでした。その時、LINEに「おつかれ!ルームサービスも自由にとってね」と入りました。「やっぱり…やられたなぁ…」

ただ、その社長の唯一の誤算は、僕が高級ホテルのルームサービスよりも、街中の屋台のやっすいローカルの食事の方が好きだということ。89階からエレベーターで降りて、真夜中の街をうろつきます。さすがにこの時間になると、従来の路面店はほとんど閉まっている。それでも、人の声がする方向へ歩くと、やっぱりありました。きったない屋台の群れ。

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屋台の木のカウンターに座ります。この時間だというのに、数台並んだ屋台はどれも超満員。旅行者ではない、あきらかに現地の人間で埋まっていました。壁にかかっているメニューを眺めるも「さすがに広東語はさっぱりだなぁ」と思っていると、首に汚いタオルを巻いた下着姿の店主が「メイ・アイ・ヘルプ・ユー?」とカタコトでも英語で聞いてきます。さすが香港。見た目、ジャッキーチェンの映画に出てきてすぐ殺されそうなおっさんがまさかの英語で聞いてくれました。

たしかに、香港では英語だけでもなんとか生活ができる、と聞いたことがあります。そのあたりは中国本土とは別世界。僕自身、かつて世界100都市ほど巡って、英語が通じないのは、中国と日本くらいのものでした。香港人は、広東語、英語、そして中国語(標準語)を使い分けられると聞いたことがあります。そういった意味では、東京よりはるかに国際都市なのだと思います。

メニューの中に「出前一丁」の文字を発見。この屋台に来る前に、ふらっと寄ったコンビニの中でも「出前一丁」の存在感はひときわ目立っていました。「NISSHIN」は、日本の人が思っている以上に、国際的大企業なのだと実感させられます。試しに、観光でもいいので、世界のどこへでも出かけてください。そこがどこであっても、おそらくはかなりの確率で、出前坊や(例のキャラクター)を見ることになります。

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(翌日、そのクライアントの会社にお邪魔して、香港人スタッフにそのことを話すと、あるYouTubeを見せられました。香港で流れる出前一丁のTVCMで、あの出前坊やが、少女漫画のイケメンキャラクターに変身して、お客さんの女性に壁ドンをしている動画でした。ちょっと面白かった。暇な時、探してみてください)

迷走Brexitで生じた独仏結束の綻び。国際交渉人が危ぶむEU分裂

離脱期限の延長が繰り返されてきたBrexitの問題も、10月31日に迎える期限においては、これ以上の延期はないと見ているのは、EUとの交渉経験も豊富な国際交渉人の島田久仁彦さんです。島田さんは、自身のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』で、その理由として、期限延長への反対姿勢を鮮明にしているマクロン大統領の存在を上げ、Brexitがどのように決着しても、独仏の主導権争いによって生じたEU内の綻びが、大きな裂け目となって広がる可能性を指摘しています。

Brexitの迷走が作り出したEU分裂の危機

「何としても10月末までの離脱を実現する」と高らかに宣言し、自らに盾突く保守党幹部を21人も追放したジョンソン首相。

EUのバルニエ交渉官と英国の交渉官が何とかまとめた妥協案を下院にかけ、大枠で賛成を取り付けたものの、24日までに110ページにわたる妥協案の採決を行おうとした提案が23日に否決され、英国下院は、先に合意している法律に基づいて、EUに対して離脱期限延期を要請することになりました。同時に、ジョンソン首相は「離脱期限延期要請に対するEU側からの回答があるまでは、Brexitについての議論は停止する」と宣言し、ボールをEUサイドに投げてしまいました。

彼の意図するところについては、諸説ありますが、もうすぐ任期満了でポジションを去るトゥスクEU大統領はEU27か国に対して「英国からの離脱期限延期要請を認めるようにしてほしい。私の辞書にはHard Brexitという言葉はない」と急遽呼び掛け、数日中の回答・合意を求めていますが、先述の通り、全会一致を要する本件が、すんなりEU首脳会合で合意される見込みは低いと思われます。

その理由は、これまでのEU側の英国を突き放すような頑なな態度からも予想できますが、これまで2年以上にわたるBrexitの先延ばしは、EU27か国の結束、One Europeの姿勢を確実に蝕んできたようです。

Brexitの内容を巡る英国下院でのやり取りは、あまり生産性の高くないものであることは、メディアの報道でも明らかですので、その詳細については書きませんが、EU各国の対応には、確実にsplitが入り、それは日ごとに広がっています。

その主なactorsは、EU統合の基礎で、EUの中心を占めるドイツとフランスです。当初、両国は苦労して築き上げてきた欧州統合の道を、通貨統合の際に一人距離を置き、冷や水を浴びせた英国に、再度崩されてはならないと、メイ首相率いる英国政府に非常に厳しく当たってきましたが、時が経つにつれ、両国の対応に温度差が顕著に見えるようになりました。

ドイツのメルケル首相は、「メイ首相が完全にEUと議会の間に板挟みになったのは、EUサイドの不寛容が原因ではないか。かわいそうなことをした」と同情にも似た気持ちになり、退任前のメイ首相からのBrexit期限延期の嘆願に対しても、2020年5月までという1年の延長を呑む可能性を表明しました。

批判的な声も多かった中で、それでもメルケル首相のリーダーシップを認めて、「ドイツがいいのなら…」と寛容な回答が用意されかけましたが、それに真っ向から立ち向かい、最後まで対英ハードライナーを貫いたのが、フランスのマクロン大統領です。

「いつまでもEU首脳の大事な時間が、英国1国の都合で無駄にされるべきではないし、フランスはそれをもうこれ以上看過できない」と、4月末には「今、出ていくか、EUとの妥協案を即座にのむか、どちらかだ!」と半ば、英国に最後通告を突きつけるような勢いだったようです。

家庭教育のプロが教える「自立」の極意「自立するって頼ること」

子育てのひとつの終着点は、子どもをしっかりと「自立」させることかもしれません。では「自立した人」とはどんな人なのでしょう。ひとりで何でもできる人でしょうか?メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の著者で家庭教育のプロの柳川由紀さんが、自立とは「人に頼らなくなること」ではなく、本当に身に付けるべき力があると教えてくれます。

自立するって頼ること!

1.人に頼る力をつける

「人に頼る力」をつけよう、と言うと、自立とは逆に聞こえます。自立とは「人に頼らなくなること」ではありません。むしろ「頼れる人を増やしていくこと」です。自分の「困りごと」を、自分で解決するためには、一人で出来ないことは、「人に頼る」ことになります。

例えば、一人暮らし先で、高熱を出し身動きが取れないとしたら?もしも家族がそばにいれば、自分は何もしなくても病院へ連れて行ってくれるでしょうし、温かい食事や身の回りの世話もしてくれるでしょう。

しかし今は自分で何とかするしかありません。その時に「人に頼れるか」です。つまり「助けてくれ」と、他人にアクションを起こせる力があれば、病院にも行けますし、温かい食事も、身の回りの世話も問題ありません。

この例は極端かもしれませんが、「困りごと」を抱えた時に、「助けて」と頼れる人が多ければ多いほど、人は生きていけます

2.共有・分かち合う力

親元を離れて一人暮らしをするようになると、よく親のありがたみがわかる、などと言いますが、人との関わりがいかにありがたいか、と言うこともわかります。「困りごと」を他者に話すことで解決したり、気持ちが楽になったりします。

これまで「一人で抱え込んでいた」ことが、他者と共有すること、分かち合うことで解決に向かうからです。

家庭教育アドバイス…「繋がることの大切さ」

人は自立していようがいまいが、集まればコミュニティができます。家族、親戚、趣味のグループ、学校、企業、地域、社会活動グループなど様々です。その中には繋がって窒息しそうな人、繋がらずに、はぐれている人もいるでしょう。

それぞれに、生きにくさも持っているかもしれません。けれども、繋がってさえいれば、「助けて」と言えなくても誰かが気づいてくれます。「助けて」と言えれば、「助ける」こともできます

繋がることは、生きる上で欠かせない大切なことなのです。「頼れる先」を増やすことこそが、社会と繋がり自立する、ということなのです。

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秋の冷えやむくみ取りのボディケアに鍼灸師が勧める入浴時の工夫

肌寒さを感じる日が増えてくると、カラダのあちこちにさまざまなタイプの痛みを感じることが増えるようです。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生が、この時季に痛みが生じる原因と、神経痛、筋肉痛、関節痛それぞれの痛みに効果がある入浴時の工夫の仕方を教えてくれます。

実は梅雨から続く湿気症状

【寒くなる時になる痛み症状】

陽気が秋めいてきて、徐々に肌寒くなってきました。そんな中、体中のさまざまなな痛み症状がめだつようになっています。

  • ピリピリ痛い神経痛
  • ズキズキ痛い筋肉痛
  • 動くと痛い関節痛

などなど。冷えると痛いこうした症状は、じつは体内に停滞している梅雨からの湿気が原因です。

【梅雨から続く体内の湿気】

今年は梅雨が長く、夏は猛烈な暑さに見舞われました。暑さが厳しいと、ついついエアコンをかけるようになります。熱中症の心配がありましたから、エアコンをかけるのは必要。でも、夏の間、汗をかいて梅雨の間に体内にため込んだ湿気の排泄が適うことができませんでした。

夏は汗をかいて筋肉や関節を解きほぐし、身軽にリフレッシュする季節です。長梅雨で猛烈な暑さでエアコンの冷気でカラダを冷やし続けたカラダは、秋本番を迎える時、体内の湿気を秋の冷え込みでいっそう冷やしてしまうことで、さまざまな痛み症状をひきおこしているわけです。

【毎晩のバスタブ入浴は必須】

夏の間に発汗できなかったために、カラダは慢性的にむくみがち。毎晩の入浴は、しっかりバスタブにつかることで、体内の血流をうながし、痛みやこわばり症状を予防することができます。

●「入浴の効果と工夫」

  • こわばる筋肉の痛み症状は、温かいお風呂の中で軽くつまむようにもみほぐすことが効果的
  • ピリピリ痛い神経痛症状は、お湯で患部を温めながら軽くさするようにすると、症状が軽減
  • 動かすと痛い関節痛症状も、温かいお風呂の中だと浮力の効果で関節の負担を減らせるので、痛みのある関節をお湯に浮かべるようにして、軽くゆするように運動させると関節の柔軟性をとりもどすとともに、痛み症状も軽減

お風呂ではカラダが温まり軽く汗ばむことを実感しながら、こうした冷えやむくみ取りのボディケアも積極的に行うようにしてみましょう。

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リニア乗客の安全問題に切り込まず。堕ちた日本のジャーナリズム

2027年の品川・名古屋間の開業に向け工事が進むリニア中央新幹線。開業後、約25kmに及ぶ南アルプストンネル内で立往生する事態が起きたときの安全対策に不備があると、メルマガ『NEWSを疑え!』の共著者の一人、西恭之・静岡県立大学特任助教が訴えたのは今年7月初めのことでした。この問題について、静岡県知事が10月11日に言及。しかし、問題意識を持って追取材に動いたマスコミは現時点で確認できていないようです。メルマガ『NEWSを疑え!』主宰者である小川和久さんは、こういった現状に接し、日本のジャーナリズムの劣化を嘆きます。

リニアの問題を報じないマスコミ

今年7月1日号のテクノ・アイ(西恭之・静岡県立大学特任助教)を憶えていらっしゃるでしょうか。建設中のリニア中央新幹線について、地震や停電時の乗客の避難対策の不備を指摘したものです。

静岡県内の場合、乗客は緊急停車したリニア中央新幹線から斜坑を3キロ以上歩いて2個所の非常口から地上に出ることになっていますが、まず、元気な人間でなければたどり着くのは難しいほどの勾配と距離です。たどり着いたとしても、非常口は標高1000メートル以上の高さにあり、そこから下山しようとしても標高1000メートル以上の高地を避難所が設けられる可能性のある場所まで、10キロ以上を歩かなければなりません。冬などであれば、東京や名古屋の服装のままの乗客が寒さから命を落とす危険性は明らかです。

しかも、南海トラフ地震や東海地震が起きた場合、緊急停車したリニア中央新幹線の乗客に対して、自衛隊を含めて、災害対応で大わらわの行政組織の手が回るとは思われません。救援の手はさしのべられないと思わなければならないのです。

そう考えれば、非常口などはもっと脱出しやすい位置や構造にして、乗客の自助・共助だけで危機を脱することが可能なものにする必要があります。西さんのコラムでは、乗客の安全に配慮したスイスのゴッタルドベーストンネル(57キロ)の例などが紹介されています。

この問題について、10月11日、静岡県の川勝平太知事が記者会見で触れ、西さんのコラムも配付しました。その結果は、日本のマスコミの惨憺たる現状を表すものとなりました。

有ることが難しいから、有難う。今目の前にあるものに感謝すべし

どんな些細なことでも「ありがとうございます」と言われると、気持ちのいいものですよね。感謝の言葉をかけられると、自分の中にも自然と感謝の気持ちが湧いて来るような思いを抱く方も多いのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『東北NO1メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』では著者で心理カウンセラーの吉田こうじさんが、当たり前の日常に感謝することの素晴らしさを伝えています。

感謝のタネを探し出そう

私たちは「感謝の気持ち」を感じたときにどんな言葉を使うかというと、「ありがたいな~」ですよね^_^。漢字で書くと「有難い」。つまり、普通とか当然とか当たり前じゃなくて、「有ることが難しい」って書きます。有ることが難しいのに有ると感じるから有難いな~」って思うわけです。

でも、会社員時代に満員電車で席を譲った際に、僕がよく言われたのは「すいません」でした。仕事でミスをした部下も指導した後に言ってくる言葉は「すいません」でした。

すいませんって謝罪ですよね?

「すいません」って言われると、僕だけかもしれませんが、なんか罪悪感を相手に強要したみたいに感じて、すごい違和感…。なので部下には、「上司に指導されたってことは次は期待してるぞってことだから忙しい中ご指導ありがとうございますって言った方がきっと上司は気持ちがいいと思うよ」って伝えてました。

時々思うのですが、私たちって「普通じゃない」ような悲惨な目にあったり、「普通じゃない」ような苦難に直面したりした時じゃないと、「いますでに有る身近なものに感謝する気持ちを感じること」が、なかなか意識にあがってこないように思います。「有難いではなく有るのが当然」くらいに思い込んでいるんですね。

これって、どうしてなのでしょうか?

突然の事故や災害などで九死に一生を得るみたいな体験をしなければ、日々の何気ない暮らしに対して感謝の気持ちよりもむしろ不平不満ばかりを感じてしまいがちなのはどうしてなのでしょうか?

突然、別れ話を切り出されるまで相手を愛して尊重することを忘れて、「もっと◯◯してくれ!」「どうして◯◯してくれないの!」と要求ばかりしてしまったり、病気や怪我をするまで、健康でいることのありがたさや、体をいたわることの大切さをつい忘れて、暴飲暴食をしたり不摂生な生活をしちゃうのはどうしてなのでしょうか?

私たちは、一体、どれだけのモノを失う痛みを体験すれば、「いま目の前にあるものに感謝の気持ちを抱きながら生きれるのでしょうか?

東日本大震災が起きて電気・ガス・水道などのライフラインが全て絶たれ、近所の給水所でポリタンクを持って雪が降るなか長い行列で待っていると、「不便さばかりにフォーカスを当てて、ひたすら呪いの言葉を周囲に撒き散らす人もいれば、「無事生き残れたことに感謝ということにフォーカスを当てて「有難いな~」と言っている人もいました。

頭の中で何にフォーカスを当てているのかによってその人が体験する世界は変わります

今、目の前に有る「たくさんの有難いこと」に気づかず、「不便さ」「不快さ」などの「ないものばかりが見えている人って、きっと「欲求不満」とか、「被害者意識」といった、狭い自意識世界の中に引きこもっているんじゃないかなって思うんです。素直な視点で世界がみれていないんじゃないかなって思うんです。

なので、不眠不休で復旧しようと頑張って働いている人たちのことを「仕事だから当然」とか思って、「有難い」とは思わない…、むしろ、なんでもっと働か「ない」んだくらいの勢いで不平不満をぶつける…。

繰り返しになりますが、「有難い」と思えるとき私たちは心の幸せを感じます。なのに、「当然」とか、むしろ「全然足りない」とか…、「ありがとう」ではなくて「すいません」とか思っていたら、幸せから離れてしまうんです。

なので、「普通の日常がどんなに有難いことなのかに感謝できる気持ちを育んでみましょう。これも練習で育めます。なにか手伝ってもらったら「すいません」ではなくて「ありがとう」って伝える。感謝のタネを意識的に探し出してみる。そして、感謝の気持ちを素直に表現してみる

たった、これだけでも気持ちって育めるんです。失ってから「有難い」ことに気づいてももう後の祭りです。まずは毎日、3つ程度の感謝できることを見つけることからはじめてみてはいかがでしょうか?

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見返りは期待しない。してあげるは「あげる」をすることと心得る

何かを「してあげた」際に相手からの感謝を十分に感じることができず、不満を抱いたことはないでしょうか。教育の現場でもビジネスシーンでも、そんな意識が大きくなると問題が起きてしまうものです。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者で現役教師の松尾英明さんが、「してあげたこと」に見返りを求めない大切さを、わかりやすく解説しています。

「してあげる」は見返りなしのプレゼント

「してあげる」ということについての一つの観。

学校は子どもに何かとしてあげる場である。いくら主体的に、といっても、何もしてあげない訳にはいかない。教育の場なのだから、当然である(親が子にしてあげるということも同様である)。

さて、「してあげるの意識が多いほどストレスがたまる。こんなにしてあげた「のに」が登場するからである。

ここの意識を変える。してあげたのだから返ってこなくてよいと考える。「あげた」ものを「返せ」というのは、横暴である。「いつになったら返すの」とか言われたら、もらったと思っている方はびっくりする。

「あげる」は「貸し」とは違う。「あげるというのはプレゼントである。見返りを期待するものではないし、相手が喜ぶかどうかも、相手主体、相手次第である。

プレゼントの最大の恩恵は何かあげる側の幸福感である。相手の喜ぶ顔を期待する幸福感である。選ぶ段階から楽しいのが、プレゼントの本質である。

プレゼントを渡した相手が、喜ばなかったとする。「これいらないやと言うこともある。この時、相手を非難するのはおかしい(まあ、子どもでなかったら、通常「嬉しい」「ありがとうございます」ぐらいは言うという礼儀はある)。たまたまプレゼントの選択が良くなかったのである。そこをくよくよしても仕方ない。

あげたらそれで終わり。見返りを期待しない。返してもらおうとしない。

こう考えるだけでストレスが大幅に減る。例えば、ものすごく力を入れた授業研で、子どもの反応が思うより良くなかったとする。そこに怒るのは、当然変な話である(授業がつまらないという証である)。

自分があげたくてあげたのだからそこまでである。見返りを期待しない。あらゆることに応用の効く観なので、紹介してみた。

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缶詰界の中で圧倒的。ホテイの「やきとり缶」にファンが多い理由

災害備蓄用から高級品まで、今やさまざまなジャンルを誇る缶詰。新製品も次々と登場する中、定番中の定番として多くの人から愛されている一品があります。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、自身もファンだというホテイのやきとり缶詰を取り上げ、その人気の理由を分析しています。

「やきとり缶詰なら、ホテイが一番!」な理由

東日本大震災をキッカケに注目された「災害備蓄用」としての缶詰。そして、「缶つま」などの高級缶詰の出現。「缶詰専門の通販」や「缶詰バー」も注目されています。時を経て、再び缶詰が見直されているのです。

技術の進歩により、さまざまな料理の缶詰化が実現し、単なる保存食ではなく、日常的に食す一品となりつつあります。また、単身者の「友」としてだけではなく、食材として料理に活用する家庭も増えています。バブル期にはあまり見向きもされなかったのですが、不況になり、手軽な食材として復権したのです。

そんな缶詰の世界に、バブルも不況も関係なく、愛され続けている缶詰があります。ホテイフーズのやきとり」です。1970年、日本で最初に製造を開始したのが、ホテイフーズなのです。当時、やきとり缶詰が珍しかったことと、発売翌年から放映されたテレビコマーシャルが印象的で、人びとの記憶に深く刻み込まれたのです。コマーシャルはご存知の方も多いでしょう。

♪やきとりな~ら~ ホテイ やきやき~♪

私は、いまだにこのフレーズを口ずさんでしまいます。強烈なデビューを果たしただけではなく、その味のクオリティが高かったので、大人気商品となっていきました。「やきとり屋さんの味とイメージそのままを家庭の食卓に」というコンセプトを掲げ、こだわった商品開発に取り組んだのです。

やきとりの美味しさには、鶏肉の質、甘辛い味つけ、焼いた香ばしさ、そして炭の香りが欠かせません。これらを忠実に再現するためには、「業務用の何かで代用することはできないのです。本物の調理法で、やきとりを作るしかなかったのです。ホテイは、国産の鶏肉にこだわり、本物の炭火で焼き、しっかりと焦げ目をつけて、やきとり屋さんの味つけをしたのです。これが、いまだに多くのファンを持つ理由です。

しかし、やきとり缶詰は他のメーカーでも出しています。「はごろも」「K&K」「いなば」「明治屋」「マルハ」など。私もいくつか食べてみましたが、ホテイに勝る者はないと思っています。好みの問題もあるでしょうが、圧倒的にホテイファンが多いのは事実です。「やきとり=ホテイというイメージが刻み込まれていることも、ホテイが強い理由です。

日本に最初に登場し、コマーシャルもインパクトがありました。当時の人びとが最初に口にしたやきとり缶詰は、間違いなくホテイでしょう。ライバルのいない市場で、一気に広まったのだから、その認知度が一番になるのは当然なのです。

これを、マーケティング的には「先駆者利益」と言います。「ある企業が新たなカテゴリーで最初に商品を売り出した結果他社より好業績を収めることである」と、定義されています。ホテイのやきとり缶詰は、まさに先駆者利益を得たのです。

しかし通常は、他社が登場すると、徐々に市場を奪われるものですが、ホテイは圧倒的な存在として、君臨し続けています。その秘密は、絶対的な美味しさと飽きさせない商品づくりにあります。商品へのこだわりは先に述べましたが、やきとり缶詰ファンを飽きさせないために、味のバリエーションや他の食材と組み合わせた新商品も生み出しています。レギュラーは「たれ味」で、次に「塩味」。「ガーリックペッパー味」「柚子こしょう味」、鶏肉とつくねの「とりつくね」、鶏肉とうずら玉子の「とりたま」、「名古屋コーチンやきとり(限定)」「防災備蓄用」などが揃っています。

そして、ユニークなのが「業務用1,750g」。巨大な缶詰を一般消費者にも販売しているのです。ホテイファンなら、食べてみたいでしょう。

ここまでやきとりに力を入れているメーカーは他にありません。「ホテイが一番!」と言われるのも納得です。「たかが缶詰とは言えない商品づくりに、脱帽です。

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若い子は悪くない。新入社員やバイトがすぐ辞める店の「共通点」

多くの経営者が、「企業の成長力や競争力を支えているのは人材」と口にしながら、実際には社員・アルバイトの教育をないがしろにしているケースがままあるものです。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では飲食店コンサルタントの中西敏弘さんが、人材育成においては仕事の目的・ゴール・コツを教えていくことが重要と論じでいます。

あなたの会社は「ザルで水をすくっている」状態になっていないか?

最近、入社してきたスタッフA君。社長との面談を終え、入社も決まりました。そして、配属先の店舗も決まり、その前に、社長と話す時間があったそうです。

A君は、これまでも飲食業で働いていたので、できるだけ早く会社に貢献したいなあと思い、積極的に社長に質問したそうです

「明日から配属になりますが、何か課題はありますか?」

すると、社長からは、

とにかく店の仕事に慣れて!

とのみ、言われたそうです。A君は、頑張り屋だけにこの社長の言葉にがっかりしたようです(本当はこの「慣れて」に深い意味があるのかもしれませんが…)。実際に入店しても、その店のスタッフから「具体的に何か教えてもらう」ということもなく、ただ、「見て盗んで!的な雰囲気だそうです。

この例は、驚かれる人もいるかもしれませんが、「実話」。まだまだ、昔の職人さんの多い会社のようで人に教えるという風土がないようで、「昭和の飲食店」のように仕事は「目で盗んで!」というのに、誰も違和感を抱いていないようです。

どこの飲食店も人不足で悩んでいる時代。1人でも多くの社員に応募してもらいたいと思っている会社は多いと思いますが、その前に、社員・アルバイトの受け入れ態勢は整っているでしょうか?

もし、冒頭の例のような飲食店のような受け入れ態勢だと、せっかく新しい人が入ってきても、すぐ辞めてしまうというのは想像できますよね?特に、今の若い人に仕事を教えるのにあたって、「慣れてとか見て覚えてというような教え方では普通の人は辞めてしまいます

「こういった手順で、このように仕事を覚えてもらいます」

というカリキュラムがあり、各仕事に関しても、その仕事の目的は〇〇。ゴールの状態は△△。そして、この仕事のコツ・ポイントは××、というように、仕事を習得しやすいような仕組みマニュアルでなくてOKがないと、「この会社は何も教えてくれない!とすぐに辞めてしまうでしょう

「すぐに人が辞めてしまうんです!」

とたまに相談を受けることがありますが、その人の主旨は、「最近の若い子は礼儀がなっていないとか常識がない」と思っているようで、それを聞きたいと思っているようですが、それより、自社の受け入れ態勢を見直した方がいいと思います。

さらには、マニュアルを作って、ただ、そのマニュアルをやらせるだけでも、仕事は上手くなりません。先述しましたが、仕事の目的ゴールが分かっていて仕事を上手く遂行するためのコツ・ポイントを、「教える側が分かっていないと仕事を上手く習得させることはできないでしょう。

なぜ、こんなに「教える」ことに僕がこだわるかと言えば、正しく仕事を覚えてもらわないと成果が出ないから成果がでないと達成感もやりがいも感じることはできません。すると、仕事をしていても楽しくないので、次の仕事を探すことになってしまうからです。

人不足で人財採用にばかり目がいきがちですが、採用後の育成プログラム社員・アルバイトともと評価制度の整備。さらには、現スタッフの教えるスキルを向上させることにも力を入れていくべきでしょう。でないと、「ザルで水をすくっている」という状態になりますから。

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