無敵の「しまむら」が新たに導入した“自動値下げシステム”の実力

先日掲載の記事「ユニクロを突き放す、絶好調『しまむら』。なぜ一人勝ちできるのか?」でもお伝えしたように、苦境に追い込まれる周囲のアパレル店を尻目に、好調な売り上げを見せる「しまむら」。その強さの理由のひとつとしてあげられるのが、売り場の「鮮度」を保ちつつ売り切るということに徹底してこだわっているという点でした。今回の無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』では著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが、しまむらが導入を広げるあるシステムについて詳述しています。

しまむら、値下げを自動判断する新システムを導入

佐藤昌司です。2017年1月20日付日本経済新聞は、「カジュアル衣料大手のしまむらは、値下げする商品を自動で選別するシステムの導入を広げる」と報じました。

売れ行きが不振の商品の値下げをITシステムが判断し、売れる価格に値引きし販売期限までに売り切ることで収益を最大化させるようです。

衣料品は季節や天候の影響を強く受けるため一般的には販売期限があり、一定期間で売り切る必要があります。季節や天候の影響で急激に販売が落ち込むことがあります。そのため、売れ行きが思わしくない商品は早い段階で値引きを行い売れる価格に設定して販売を促進する必要があります。

値下げの判断が遅くなると在庫が過剰になり、売り場や倉庫のスペースを圧迫してしまいます。また、在庫一掃のための値下げは獲得できる利益を減らしてしまいます。一方、早い段階で値下げしてしまうと、より多くの利益を得る機会を逃してしまう機会損失が生じてしまいます。しまむらは値下げの判断をシステムで行うことで収益の最大化と業務の効率化の実現を目指すようです。

警察官僚が暴露。高齢ドライバーの事故報道が突然激増した裏事情

半年あまり前から、毎日のように報道されている高齢ドライバーによる事故のニュース。そのあまりの過熱ぶりに疑問を感じた、メルマガ『ジャンクハンター吉田の疑問だらけの道路交通法』の著者で交通ジャーナリストでもある吉田武さんが警察庁に体当たり取材を敢行したところ、驚きの事実が判明しました。完全匿名を条件に現役警察官僚が語った「衝撃のシナリオ」とは。

高齢ドライバー、事故報道多々な裏側を調査

交通機動隊員Sさんからのお話を今回は一旦お休みさせて頂き、急遽ではありますが高齢ドライバーが巻き起こす交通事故報道の裏側をこの3カ月ほど水面下で独自調査してきましたので、知られざる事実を暴こうと思います。

昨年夏ぐらいから高齢ドライバーの事故報道が異常に増え始めました。オートマチック車が街中に溢れる現状で(そりゃそうだ。オートマチック車限定免許を取得するドライバーが圧倒的に多い状態だしね)、アクセルとブレーキを間違えての事故、バックギアに入れたまま発進した事故……というのは以前からあったのも事実。コンビニの駐車場へ止めようとした時、または駐車場から出ようとした時に多かったのだが、それは特に高齢者のドライバーが起こす事故としてポツポツと報道されていた。しかし、最近の過熱報道に疑問を感じ始める方は筆者だけではないはず。

気になったら取材を試みるのがジャーナリストの仕事。昨年12月にあまり好きではない警察庁へ出向き(警視庁の面々と比べて上から目線の連中が多いことから個人的に苦手)唯一警察庁に知り合いが1人いたので、その方を経由して部署や役職など完全匿名を約束して話を伺いました。

乱世の始まり。トランプが口にし出した「ドルの毀損」という暴走

1月20日に就任の宣誓式も終え、遂に正式な米国大統領としての活動を始めたドナルド・トランプ氏。そんなトランプ大統領が今週発言した「我々のドルは強すぎる」という発言について、メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』の著者・高城剛さんが注目しています。高城さんはこの発言から、「トランプ政権は必ずドルを毀損する戦略に出る」と断言。さらには、このドル安政策は「なりふり構わぬものになる」とまで語り、トランプ政権の金融政策によって、世界中が振り回されることになると予想しています。

トランプ新大統領が口にし出した「ドルの毀損」という暴走

今週は、ついにドナルド・トランプが発言しはじめました「ドルの毀損」につきまして、私見たっぷりにお話ししたいと思います。

先週、ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、ドナルド・トランプ米国新大統領は、「我々の通貨(ドル)は強すぎる」と、ついに発言しました。

そして、ドルが強いから「他国の企業と競争できない」とし、今後「ドルを押し下げる」(get the dollar down)と明言するに至りました。

また、トランプ次期米大統領のアドバイザーであるスカラムッチ氏が「ドル高に注意が必要」との見解を示しました。

事実、ドルは既に2014年半ば以降だけを見ても22%も上昇し、貿易赤字を膨らませてきています。

これは、本メールマガジンでトランプ当選後から何度もお話ししましたように、トランプ政権は必ずドルを毀損する戦略に出ます。

なぜなら、米国に企業を呼び戻す施策は、これしかないからです。

当然、そうなると円高になり、ドルから見ると高値になる日本株も暴落するわけですが、一方、日本の現政権は「株価連動政権」と揶揄されるほどですので、為替も含め、表に影に買い支えることになるでしょう。

それによって、本来の株価とは乖離した「エセ相場」が形成されますので、どこかで必ず大きな調整が入ることになります。

ボッタクられ大魔王の胃袋を満たす、これがエジプトの激ウマ料理だ!

『ママチャリで日本一周中の悪魔』こと大魔王ポルポルさん。日本一周の旅を終え、ついにアフリカ横断の出発点・エジプトに到着したと思ったら、さっそく大金をボッタクられるという「しくじり」の数々をやらかしていたことは前回、前々回…

Details

日本の工業を米から守る。トヨタ自動車の創業者が胸に誓った決意

今や日本を代表する企業として不動の地位を築き上げた「トヨタ自動車」ですが、その裏には創業者である豊田喜一郎氏の血の滲むような努力がありました。紡織工場を営んでいた父の「これからは自動車の時代だ」という遺志を受け継ぎ、自動車生産に乗り出した喜一郎氏でしたが、そこには高い壁が立ちはだかっていたのです。今回の無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』では、その苦労とトヨタ自動車繁栄の歩みをご紹介します。

豊田喜一郎 ~日本自動車産業の生みの親

わしは織機を発明し、お国の保護(特許制度)を受けて金をもうけたが、お国のためにも尽くした。この恩返しに、喜一郎は自動車をつくれ。自動車をつくってお国のために尽くせ。

自動織機の発明で多くの国内外特許をとり、日本の紡織産業発展に貢献した豊田左吉は昭和2(1927)年11月に勲三等瑞宝章を授与され、天皇陛下への単独拝謁の栄に浴した。その帰宅後の内輪の宴会で、長男・喜一郎に語った言葉である。

左吉は米国を旅行した際に、多くの自動車が大衆の足として、また物資運搬の担い手として活躍している様を見て「これからは自動車の時代だ」「立派な自動車が作れんようでは日本も世界の工業国などと威張ってはおれん」としきりに繰り返していた。

左吉は英国プラット社に自動織機の特許を売って得た100万円を喜一郎の研究のために与えた。現在の貨幣価値なら数十億円であろう。

このままでは日本は永久にアメリカの経済的植民地になる

無口な喜一郎は左吉の言葉を黙って笑って聞いていたが、自動車への思いは同じだった。

大正から昭和初年にかけて、日本でもバス、トラック、タクシーが登場したが、それらのほとんどはアメリカ車であった。フォードとGMは日本に組立工場を作り、昭和6年には合計2万3,000台を販売していたが、国産車は数社が試みていた程度で年437台に過ぎなかった。

自動車は鉄、ゴム、ガラス、繊維など広範な材料・部品を必要とする総合工業である。それなのに日本の道路という道路を走っているのはアメリカ車ばかりである。喜一郎はこう語っている。

我々日本人の誰かが自動車工業を確立しなければ、日本のあらゆる民族産業が育ちません。それは別にトヨタでなくともいい。けれども現状のままでは、カナダがフォードのノックダウン生産(部品を輸入し組立だけを国内で行う)に占領されて自動車工業など芽もないように—-日本も同じ道をたどります。引いては日本の工業が全部アメリカの隷属下に入り、日本は永久にアメリカの経済的植民地になってしまいます。

誰もやらないし、やれないから俺がやるのだ

一方、軍部は輸送手段としてのトラックに目をつけ、国産化を進めようとしていた。そこで三井、三菱、住友などの財閥を大合同させ、国産自動車工業を起こすという案まで立てていたが、肝心の財閥の方が、GM、フォードの支配体制を崩すのは不可能だし、日本で複雑かつ緻密な多種類の自動車部品を製造することはとても困難だ、そんな危険な事業に莫大な設備投資はできない、として乗ってこなかった。

三井三菱といった大財閥さえ手出ししない事業を、と身内は反対したが、喜一郎は頑として聞き入れなかった。その決心をノートにこう書いている。

困難だからやるのだ。誰もやらないし、やれないから俺がやるのだ。そんな俺は阿呆かも知れないが、その阿呆がいなければ、世の中には新しいものは生まれないのだ。そこに人生の面白みがあり、また俺の人生の生き甲斐が、そこにあるのだ。出来なくて倒れたら、自分の力が足りないのだから潔く腹を切るのだ。

こう決心していた喜一郎は周囲の反対に潰されないよう、社内でも秘密裡に高精度の工作機械を輸入したり自ら図面を描いたりして、準備を進めていた。

今年中に試作一号機を完了させる

昭和9(1934)年1月29日、豊田自動織機の株主総会で喜一郎は自動車事業に取り組むこと、そのために資本金を100万円から一挙に300万円に増資することを明かし、今年中に試作一号機を完了させる、と宣言した。身内の反対は親父の遺志で押し切った

しかし、その一号機は、設計はできていない、工場はない、工作機械もほとんどない、膨大な自動車部品の手当もできてない、さらに現場の工員たちの技術もない、と、まさにないないづくしのスタートであった。

工作機械はヨーロッパに出張中の社員に命じて、かねてから選んでおいたものを買い集めさせた。試作工場は密かに設計を進めており、既存の自動織機の工場の裏側で突貫工事を始めさせた。部品は国産で揃えるために、国内の部品メーカーをしらみつぶしに当たらせた。

自動車用の少量でかつ特殊な鉄鋼は、軍艦や大砲用の生産に忙しい鉄鋼メーカーは相手にしてくれないだろうと、製鋼会社のベテラン技師長をスカウトし、4トンと2トンの電気炉を持つ小さな製鋼所を作らせた。

日本は中国を軽視するな。ダボス会議でわかった習近平の真の狙い

先日スイスで開催されたダボス会議で、「グローバリズム絶対支持」を表明する演説を行った中国の習近平国家主席。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さんは、「中国はかつて取った傲慢な態度が原因で世界の支配者層にそっぽをむかれてしまった過去を反省し、今一度信頼を取り戻そうとしたうえの演説内容」と見ています。さらに、グローバリズムが続くことによる中国のメリット、そして日本が決して中国を甘く見てはいけない理由についても記しています。

習近平、ダボス会議で、世界の支配者層に取り入る

世界中から政界、ビジネス界の超エリートがスイスに集結する「ダボス会議」。ここで習近平が1月17日、演説しました。なんと、「グローバリズム絶対支持演説

習近平、「グローバリズム絶対支持」を表明

習主席、保護主義に警鐘 トランプ新政権にらみ、ダボス会議で講演

AFPBB News 1/18(水)9:37配信

 

【1月18日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は17日、スイス・ダボス(Davos)で開幕した世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で講演し、世界が抱える諸問題の責任をグローバル化に転嫁したり、保護主義の殻に閉じこもったりするべきではないと警鐘を鳴らした。

なぜ、こんな演説をしたのでしょうか? 一つは、中国がグローバリズムの恩恵を受けやすい国」だからでしょう。どういうことでしょうか?

「グローバリズム」が進むと、「人、物、金の行き来」が自由になっていきます。中国経済は輸出でもっているので物の行き来が自由な方がいい他国の関税が低い方が嬉しい

人の行き来はどうでしょうか? 中国は、GDP世界2位の大国ですが、一人当たりGDPは、まだまだ低い(2015年、8,140ドルで世界76位。日本は、3万2,478ドルで世界26位。中国は、日本の約4分の1)。それで、中国人は、職、高給を求めて、どんどん外国に出て行ってしまう。

しかし、中国政府は、「それでいい」と考えている。たとえば、中国人が日本に1,000万人引っ越した。それだけで中国は、日本への影響力を確保できるのですから、嬉しい。「外国人参政権」を認めさせれば、かなりの政治的影響力を確保できるようになるでしょう。いずれにしても、中国は「人の行き来が自由になることで恩恵を受ける立場にある。

「金の移動が自由になること」については、複雑ですね。現在、中国からどんどん資金が流出しているので、制限を加えています。

何はともあれ、中国は「グローバルリズムの恩恵を受ける立場」にあるので、習近平は、「グローバリズム支持」を語った。

トランプに対抗する

もう一つの理由は、「反中のトランプに対抗すること。

米新大統領への就任を数日後に控えたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏とは異なる世界経済像を打ち出した形だ。米国は数十年にわたり世界の経済秩序をけん引してきたが、トランプ次期大統領はこれまでの慣習を破り捨てることも辞さない構えを示している。これに対し習氏は、初めて出席したダボス会議の場で、グローバル化の流れに逆行はできないと訴えた。
(同上)

トランプは、就任前から台湾の蔡英文総統と電話会談している。そして、「一つの中国」の原則を見直す可能性に言及している。困った習近平は、「俺の方がトランプよりマシだぜ!とアピールした。

VR時代にあえてブチ込んできたNintendo Switchの魅力を徹底分析

先日東京ビックサイトにて開催された「Nintendo Switch体験会」のメディア招待に参加してきたという、メルマガ『旬刊!ブログで言えない家電の話【神原サリーとゆかいな仲間たち】』の著者のひとりでデジタルライターの岡安学さん。映画並みのグラフィックを追求する近年のゲーム機とは一線を画し、かといってニンテンドー3DSとも異なる「Nintendo Switch」の魅力を、臨場感いっぱいに伝えてくれています。

Nintendo Switchは性能至上主義のアンチテーゼか

1月13日に東京ビッグサイトにて開催されたNintendo Switch体験会のメディア招待に参加してきました。

今やゲームはスマートフォンが中心だとか、VRや4K映像を取り入れるべきとかいろいろ言われていますが、Nintendo Switchはそれらに反するように、まったく独自の路線を突っ走っている感じがしました。

もともとゲームキューブあたりから、性能重視の方策を取らなくなっていたので、PlaystationやXboxが掲げる最新鋭のマシンとしてリリースしていなくはなっていました。今回もCPUはNVIDEAのカスタマイズされたTegraであったり、本体の液晶パネルは6.2インチで1280×720ピクセルです。5インチクラスのスマートフォンでさえ、フルHD(1920×1080)が当たり前となった現在では、明らかに高スペックとは言い難いわけです。

テレビ出力は1920×1080、60fpsなので、現時点では他に劣っていませんが、後発としては4K対応でないことに関して、期待ハズレに思う人もいると思います。

でも、実際に体験会でプレイをしてみて感じるのは、それらのスペックがPlaystation4より劣っていようがゲーミングPCには遠く及ばなかろうが面白さとは直結していないことが十分にわかります。

なにせ、任天堂がリリースするNintendo Switchのローンチタイトルのひとつである『1-2-Switch』は、ゲーム画面を見ないで遊ぶゲームと銘打っているくらいで、画質の良さやCPUの速さをまったく必要としていません。でも、プレイしてみるとすごく面白いわけです。Wii Uとかでもこういったパーティゲーム的なものはありましたが、持ち運べることで飲み会やホームパーティーでプレイできると言うのが新しいゲームスタイルを確立しそうです。

持ち運べると言えばニンテンドー3DSでも良いのでは?と思われますが、コントローラーがセパレートになり、コントローラーだけ持ち寄れば大人数で遊べるというのが3DSにはない楽しみだったりします。

そもそも現在のスマートフォンの開発競争を考えると、現在のスマートフォンを超えるハードを作ったところで半年、一年もすれば性能面で抜かされることは火を見るより明らかです。月々払いのうえ、キャッシュバックやキャンペーンで割り引かれているので、スマホがいくらするかわかってない人も多いと思いますが、キャリアのハイエンドモデルだと10万超えはざらにあります。2つのコントローラーとドックまで付いて3万円という安さで考えると、そこまでの性能は搭載できないですし、さっきも言った通り必要でもないわけです。

なぜ医者によって出す薬が違うのか?日本の医療に残された問題点

もし今、あなたや大切な家族が重い病気になったら、どこの病院を受診するか、すぐに決めることはできますか? ほとんどの人は考え込んでしまうのではないでしょうか? メルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』の著者で現役医師の徳田先生は、どこの病院を受診するかを自由に決められる日本だからこそ、医師ごとにムラがある「医療の価値」についてしっかり取り組み、患者たちが迷わない指標を示すことが必要だと説いています。

病気になったとき受診する医療機関をどう選ぶ?

日本の患者さんは医療機関へのフリーアクセスが容認されています。そのためにどこに受診するかを自身で決めなければいけません。風邪などの軽い病気で、しかも一回限りの受診であればその選択にあまり悩むことはないと思います。自宅や勤務先、最寄りの駅から近い医療機関、あるいは最近受診したことのある医療機関、などに受診することが多いでしょう。

しかし、重い病気や長期通院を要するようなときに受診する医療機関を決めるのは容易ではありません。医療内容は担当する医師の知識とスキルによって異なることがあるからです。その点では、ジャンクフードやコーヒーのフランチャイズ店とは違います。このようなフランチャイズ店では、どのお店もメニューの味と値段は原則同じだからです。

価値に基づく医療

しかし、ジャンクフードのフランチャイズ店では時々バリューセットなるメニューが出てきます。バリューとは価値。つまり、味が良いと同時に価格が安い、というのがバリューセットの主な特徴です(食材のボリュームが大きいという点があることもありますが)。

実はこのバリュー、最近における世界的な医療政策で最も注目されているトピックでもあります。医療のバリューは、医療によるアウトカムを分子として、医療にかかるコストを分母とする簡単な分数で示されます。例えば同じ医療アウトカムでもよりコストを抑えた医療介入の方が価値が高い」とされます。

ということで、最近の欧米の医療システムには、このような「価値に基づく医療」のシステムが導入されつつあります。医療システムをコントロールしている医療機関や保険者(国民健康保険や社会保険などの健康保険組合)は個々の医師における医療介入の価値を上げる工夫を導入しつつあります。

米トランプ新大統領、就任。新政権がTPP離脱を発表

【速報】トランプ新大統領、就任。新政権がTPP離脱を発表

ドナルド・トランプ新大統領は1月20日午後12時過ぎ(日本時間21日午前2時過ぎ)、アメリカの首都ワシントン連邦議会議事堂で宣誓し、第45代大統領に就任した。そして、就任式の演説で「私たちはアメリカを再び偉大にする」と改めて強調した。

トランプ新大統領は就任演説で「今日、アメリカ合衆国は皆様アメリカ国民の国になる日です。私たちは未来だけを見据えて行きましょう、アメリカ第一主義(アメリカ・ファースト)です。イスラム過激派のテロリズムを根絶させます。これからは行動のときです、私たちの国は再び繁栄するはずです。皆さんは、このあと決して無視されることはありません。私たちはアメリカを再び偉大にするのです」と述べた。

その後、トランプ新政権はホワイトハウスのホームページを通じて通商戦略を発表し、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)からの離脱を表明。

また、カナダ、メキシコと結んだNAFTA(北米自由貿易協定)についても再交渉を求めており、両国が応じない場合は離脱する意向を示した。

さらに、トランプ新大統領は同日、医療保険制度改革(オバマケア)の撤廃に向けた措置を指示する大統領令にも署名した。

就任式とパレードの行われたワシントンの連邦議会議事堂からホワイトハウス周辺では、複数の団体による抗議デモが行われるなど、異例の就任式となった。

image by: Evan El-Amin / Shutterstock.com

 

『MAG2NEWS』公式メールマガジン

各界の専門家や研究家、著名人らが発行する2万誌のメルマガから厳選した情報を毎日お届け。マスメディアには載らない裏情報から、為になる専門ネタまで、最新ニュースが無料で届く!規約に同意してご登録ください。
《登録はこちらから》

映画『沈黙 ‐サイレンス‐』、海外紙はイッセー尾形の演技を絶賛?

遠藤周作原作、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙‐サイレンス‐』がいよいよ1月21日(土)より全国ロードショーとなる。昨年公開されたアメリカでは大手各紙の注目を集めたほか、レビューサイトのMetacriticやRotten Tomatoes、オンラインデータベースIMDbでも軒並み高評価を得ている。また、タイム誌の2016年ベストムービーではトップ5に選ばれた。

実現まで28年

『深い河』『侍』など多くの遠藤作品が翻訳されているが、英語圏ではこの『沈黙』が遠藤の代表作として言及されることが多い。英米の著名作家グレアム・グリーンやジョン・アップダイクらからも賞賛を浴びた。

スコセッシが本作と出会ったのは1989年。非常に感銘を受けた氏は、映画化についてのアイデアをまわりに語らずにはいられなかったという(アトランティック)。その後、契約や制作、スケジュールのトラブルなど数々の紆余曲折を経て、やっと昨年の公開に至った。

『沈黙』の映画化自体はこれが初めてではない。1971年に篠田正浩監督によるものが公開されているが、プロットに変更が加えられた篠田版よりも、スコセッシ版のほうが原作に忠実であるという(インデペンデント)。

絶賛の日本人俳優陣

舞台は17世紀、江戸幕府の厳しいキリシタン弾圧に怯える長崎。ここで棄教したとされる高名なポルトガル人宣教師フェレイラ(リアム・ニーソン)を追って、弟子のロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライバー)が日本の土を踏む。そこで二人が目にするおぞましい「隠れキリシタン」への暴力の数々。海で磔刑にされる男たち、生きたまま焼かれる女たち、そしてNYTが指摘するように、今日ではイスラム過激派の象徴ともなった斬首……だが残酷な映像も、スコセッシのカメラワーク、彼の最精鋭のスタッフと日本の時代考証・美術チームにより、正確かつどこか静謐に仕上がっている。

メインキャストも高評価を得ているが、本作品の「真のスター」(ガーディアン)は日本の俳優陣だ。窪塚洋介、浅野忠信、塚本晋也、笈田ヨシなどのそれぞれの名があがっているが、なかでも各紙がこぞって絶賛するのが井上筑後守役のイッセー尾形。ガーディアンは、尾形がしょげかえるシーンに「コミック演技のマスタークラス」と最上級の賛辞を送っている。ハリウッドでは日本人の役柄に他のアジア系俳優がキャストされることも多いので、こういった日本を舞台にした映画での日本人俳優陣の活躍はうれしい。 

「沈黙」が問いかけるもの

やがてロドリゴたちにも、信仰と良心の選択を迫られるときが来る。この深遠なテーマに対して本作は何も答えを出していないと、NYTはやや批判的だ。映画はすばらしいし、スコセッシほど疑念と信条のテーマに取り組める監督はほとんどいないが、残酷なシーンの数々にもかかわらず、映画は変にまとまりすぎているという。

一方アトランティックは、『沈黙』が他の宗教映画と比べて際立つのは、“faith-based film”「信仰に基づく映画」がよくやるように陳腐で狭義の見解を押し付けることをせず、信仰の曖昧さを心痛む謎として扱っているからで、単純化しないことによさがあると指摘する。

本作が全米公開された2016年は原作刊行から50年、遠藤没後20年にあたる。幾星霜を経て、奇しくも新たな宗教間の対立が深まる現代に公開されることとなった本作だが、我々はこれを観て何を思うのだろうか。

(モーゲンスタン陽子)

 

関連記事

記事提供ニュースフィア