有田芳生氏が一刀両断。自民党「裏金調査報告書」に書かれていない“不都合な真実”

自民党の裏金問題を受け開かれた衆院政治倫理審査会(政倫審)に、現職の首相として初めて出席するも、従来の説明を繰り返すのみに終わった岸田首相。実態解明に何の役も果たさなかったと言っても過言ではないこの政倫審、そして一連の裏金問題を、識者はどのように見ているのでしょうか。今回のメルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』ではジャーナリストの有田芳生さんが、裏金作りが判明した51人のうち46人が出席を申し出ていない政倫審を「茶番」と一刀両断。さらに外部調査で判明した裏金を巡る事実をあらためて詳細に解説するとともに、調査報告書が明らかにしていない部分を取り上げ、そこに重要な問題が隠されているとの指摘を記しています。

終わらない自民党「裏金問題」。衆院政治倫理審査会の茶番

2月29日、3月1日に衆議院政治倫理審査会が開かれ、岸田総理と5人の「安倍派」「二階派」の議員が出席した。しかし裏金作りが判明した51人のうち、46人が出席を申し出ていないから茶番だ。

とくに二階俊博元幹事長や萩生田光一前政調会長は、多額の裏金をもらっていたにも関わらず、黙ったままである。森喜朗元首相などは、1998年から2000年、01年から06年に派閥会長を務めたが、岸田総理は調査の「必要がない」と逃げてしまった。

直接には裏金疑惑のない総理本人が政倫審に出るのは、予算案を通過させないと政権崩壊に直結するからだ。「出る」「出ない」で優柔不断ぶりを示してきた「安倍派」4人組は、政権を揺さぶる目的もあった。しかし、総理が出席して自分たちが出ないと処分される可能性があったので、最終的には折れるしかなかった。

当面は衆議院の政倫審が終わり、予算案が衆議院で通過すれば、舞台は参議院へと移る。それでも「裏金問題」は終わらない。

裏金を「還付金」、中抜きを「留保金」とする姑息なごまかし

自民党の森山裕衆議院議員を座長とする調査チーム(6人)は、外部の弁護士事務所(森・濱田松本法律事務所、東京八丁堀法律事務所)に聴き取り調査を依頼した。7人の弁護士は、2月2日から8日までに91人の自民党議員などから調査を行った。その結果として「聴き取り調査に関する報告書」を2月15日に自民党に提出している。

調査対象は現職の自民党国会議員82人と現職ではない選挙区支部長3人。あとは派閥・グループの代表または事務総長8人だが、重複があるため、実際の対象者は91人だ。派閥の内訳では「清和政策研究会」(安倍派)79人、「志帥会」(二階派)6人である。

この調査では「派閥からの金銭の還付」を「還付金」と表現しているが、政治資金パーティーのノルマを超えて販売した金額が派閥から還付されたにも関わらず、政治資金収支報告書に記載しなかったから「裏金」だ。

さらにパーティー券を販売しても、ノルマ超過分を派閥に渡さなかったものを「留保金」と表現したが、これは「中抜き」である。言葉の意味を誤魔化すのはジョージ・オーウェル『1984』の世界だ。「ニュースピーク」(新語法)で、たとえば「自由は屈従である」。「裏金ではない。還付金だ」。

この記事の著者・有田芳生さんのメルマガ

キンプリ永瀬廉の“20歳年上熟女不倫”にファン悲鳴! れんれん“胸板ハグ解禁”の裏事情とは?板谷由夏を抱き寄せたワケを記者が解説

4月期の新ドラマ『東京タワー』(テレビ朝日)に出演するKing&Princeの永瀬廉さん(25)。恋愛ドラマ初主演にして、いきなり女優の板谷由夏さん(48)をお相手に「20歳差の不倫」にチャレンジするというから驚きです。今回のれんれんの“胸板ハグ解禁”には、どんな裏事情が?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

永瀬廉が過激エッチを披露!? ドラマ『東京タワー』

「ファンの皆さんには確実に見たことのない僕をお見せすることができる」「僕自身としてもレベルアップできる作品」と意気込みを語っている、『King&Prince』永瀬廉の4月期の出演ドラマ『東京タワー』がちょっとした話題になっているようです。

これは江國香織の恋愛小説を“令和版”にアレンジしたドラマです。

2005年1月に公開された劇場版は中園ミホが脚本を担当、黒木瞳と岡田准一、『嵐』松本潤と寺島しのぶの出演で、興行収入は約16億3,000万円を記録しました。

シャツを羽織った永瀬の裸の胸に顔を寄せる板谷由夏の画像と、たった15秒の予告動画が解禁になるや否や、ファンの間からは悲鳴が上がっている状態です。

『夕暮れに、手をつなぐ』での広瀬すずと軽いキス・シーンだけでも当時、ファンの間からは「見れない」とショックを受ける声が上がっていましたが、今回はそれをおそらく上回る過激なシーンもありそうで…。

SNSでは「ベッドシーンなんて絶対いらない! 最低視聴率で打ち切りになっちゃえばいいのに!!」なんてコメントも呟かれています。

ドラマ視聴率がふるわない「役者・永瀬廉」を“胸板ハグ”でテコ入れか

『シンデレラガール』でデビューしてからわずか6年のアイドルが、ドラマ設定とはいえ親子ほど歳の離れた人妻との不倫ドラマ出演…。

これには私も、ジャニーさんとメリーさんが御存命だったら絶対にやらせなかっただろうな…と思ってしまいましたが。

ただ、永瀬廉という商品を考えれば、これも決して理解できないものではありません。

2022年7月期に永瀬が主演した『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将』は、トップアイドルとして絶好調だったにもかかわらず、4%台前半という平均視聴率の低さでしたし、2023年1月期の『夕暮れに~』は6%台前半、現在の『厨房のアリス』も今のところ5%台前半をウロウロ…。

これでは“役者・永瀬廉”をどうにかしたい…と所属事務所が思うのも理解できます。

“不倫相手”を演じる板谷由夏は微妙なキャスティング?

もうひとつ、永瀬の不倫相手を演じる板谷由夏というキャスティングも個人的には少々寂しい気がします。

“アイドル・永瀬廉と共演できる約20歳ほど年上の女優”として、事務所的には板谷が無難な落としどころだったのかもしれませんが、個人的にはなんとも“消化不良”が否めないのです。

永瀬が不倫&ベッドシーンというこれまでの殻を打ち破ると腹をくくったのなら、いっそのこと相手役も、もっと個性の強い女優、クセの強い女優の方が話題にもなるし、共演という化学反応を楽しめるのになぁ…なんて思ってしまうのです。

私がもしこのドラマのキャスティング・ディレクターなら、真っ先にオファーを出すのは広末涼子しかいません。

それがダメなら深田恭子、沢尻エリカ…石田ゆり子や篠原涼子も許容範囲でしょうか。

永瀬の所属事務所やスポンサーの縛りを一切考えなければ、これぐらい大胆なキャスティングをしないと、今の時代はテレビやドラマから若者が離れるばかりではないでしょうか。

永瀬にも、「廉クン、そこまでやらなくていいから…」なんて演出家が思わず言ってしまう程の大胆な演技を期待したいものです。

【関連】大谷翔平“結婚前夜”に記者が感じていた異変。噂の美人彼女は大谷宅に「遠征中も出入り」!?…報道合戦は今がシーズン開幕だ

“リアコ”と呼ばれる、芸能人に対してリアルに恋をしているファンが多いと言われる永瀬ですが、いつまでも“Prince”でいられるわけがないのは御本人も重々承知のことだと思います。頑張れ! れんれん!!

プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by:オシドラサタデー『東京タワー』|テレビ朝日

日本製鉄の米企業買収計画をトランプが「阻止する」と明言。早くも高まる日米関係の懸念

11月に行われるアメリカ合衆国大統領選挙の共和党候補となることが濃厚とされるトランプ前大統領。バイデン大統領の支持率の低迷もあり、「もしトラ」から「ほぼトラ」に変化しつつあるとも言われますが、トランプ氏が再登板となった場合、日本はどのような状況に置かれることになるのでしょうか。安全保障や危機管理に詳しいアッズーリさんは今回、第2次トランプ政権の発足が日本にもたらしかねない「トランプリスク」を解説。対日経済圧力の強化も否定できないとして、我が国の経済界や企業に事前検討を呼びかけています。

「頼みの安倍」も今はいない。日本がトランプ再選で直面する強大リスク

11月5日の米大統領選に向け、米国内の動きが活発になってきた。しかし、余程の事がない限りバイデンVSトランプの戦いになるので、我々はトランプ再選のシナリオを想定しておく必要があろう。

共和党の候補者選びはトランプ一強モードで、オハイオ州やニューハンプシャー州、サウスカロライナ州などに続き、最近もミシガン州での選挙戦で圧勝し、これで6連勝となった。3月5日には共和党使命レースの山場となるスーパーチューズデーを迎えるが、アラスカ州やアラバマ州、カリフォルニア州やマサチューセッツ州など全米15州で一斉に選挙戦が行われ、ここでトランプ氏が全勝もしくは圧勝すれば、もう勝負は決まったと言えよう。共和党はもうトランプ党のような様相を呈している。

第1次政権時より「やりたい放題状態」となるトランプ

仮に来年1月にトランプ政権が再発足することになれば、中国との間で再び貿易摩擦が激しくなることは間違いない。第1次政権時、トランプ氏は中国との貿易不均衡(中国に対して米国が大きくマイナス)に強い不満を持ち、中国製品に対して次々に追加関税を課していき、中国はそれに対して報復関税を行うなど、米中間では貿易摩擦が激化していった。

バイデン大統領も中国・新疆ウイグル自治区における人権侵害、中国による先端半導体の軍事転用防止などを理由に、中国への輸出入規制を強化したが、それは第2次トランプ政権にも継承される。トランプ氏は、最近も中国からの輸入品に対して一律60%の関税を課すと言及しており、第2次政権でも中国に対する輸出入規制や関税制裁を行っていくことが予想される。

しかも、懸念されるのは第2次政権では第1次政権よりも貿易摩擦が激しくなる恐れがある。これはトランプ氏だけに言えることではないが、通常、米国の大統領は2期8年を意識し、1期目は再選を考え慎重に政権運営を担っていくことになるが、2期目は後のことを気にする必要がない。要は、トランプ氏にとって残りの任期は4年しかないので、第2次政権では自分のやりたいことを一期目以上に思う存分やっていく可能性がある。

プールで首を折り「最重症障害者」になった彼が、歯科医と大学教授になるまで

最重症障害者でありながら歯科医師、ソウル大学教授という二足のわらじを履く男性が韓国に存在します。無料メルマガ『キムチパワー』の著者で韓国在住歴30年を超え教育関係の仕事に従事している日本人著者は、彼がなぜ障害者となってしまったのか、そしてそこからどう這い上がったのかについて紹介しています。

世界唯一、最重症障害者歯科医師

体の不自由な歯科医がいる。小説の主人公としても信じがたい世界唯一の最重症障害者歯科医師である盆唐(ブンダン)ソウル大学病院の李ギュファン教授(45)だ。

2月19日、この病院の健康増進センター歯科クリニックで彼に会った。肩の一部と両手首の他には全身麻痺だが、国立リハビリ院・障害者雇用公団などと共に作った補助器具を利用して毎日午前8時から午後3時まで患者を診る。彼が聞かせてくれた人生の話を再構成した。

世の中は簡単だった。勉強がよくできて、188センチと高い身長にふさわしくテニス・水泳などできない運動がなかった。医学部より勉強が楽で(本人の言)、お金はもっと儲かるし、いっぱい食べて豊かに暮らしたいと思い歯科大学(檀国大学歯科大学)に入った。

召命意識、そんなものはなかった。卒業したらお金をたくさん稼いで、良い家で良い車を運転して旅行して暮らすと信じていた。人生が思い通りに運ぶという自慢はある刹那、一瞬間にして、くず折れた。

文字通り、折れた。歯科大学本科3年生の時の02年夏、友達について行ったプールでダイビングして首が折れた。医学的に説明すると、手足はもちろん心臓・肺を動かす主要神経が通る頸椎3、4、5、6番が損傷した。四肢が麻痺して呼吸さえうまくできないまま集中治療室で一週間で目を覚まし死ぬ日だけを待った。泣きながら祈ったりもした。「神様、私を立たせてください」。奇跡はなかった。

助けてくれと言った祈祷は「どうか私を連れて行ってください」に変わった。血をたくさん流すほど強く舌を噛んだりもしたが、あまりにも痛くて死ぬほど噛むことはできなかった。一日中、各種数値が上がったり下がったりするたびに「ピーピー」と鳴る警告音と、自分の血管が炎症を起こし爆発し続けることより、そばで怒鳴ったり泣いたりしながら死んでいく他の患者を毎日見守るのがより辛かった。「私ももうすぐあんなことになるんだ」という考えに狂いそうだった。踏ん張ったのではなく、成り行きに任せた。勝手に死ぬこともできないから。

「本当に日本は平和だな」米NYタイムズは日本の何を皮肉ったのか?

株価は史上最高値を更新したものの庶民にとって好景気の実感はなく、政治に目をやれば裏金問題などで政権への不信が高まるばかりの日本。そんな我が国の姿は、海外のメディアにどのように映っているのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、ニューヨークタイムズが日本を取り上げた記事を翻訳して紹介。さらに同紙の「日本への皮肉」とも取れる箇所に注目しています。

ニューヨークタイムズが見る日本

GDPでドイツにも抜かれて4位になった日本、世界はどう見ているのでしょうか?

紹介するのはニューヨークタイムズ2024年2月29日の記事の抜粋要約です。

悪いニュースが良いニュースとなる日本へようこそ

 

数十年間も成長しなかった経済は今も不況に陥っている。

 

人口は減少を続け昨年の出生数は頭打ちとなった。政治はスキャンダルにまみれ不人気になっても、ひとつの政党が政権を掌握し凍りついている。

 

しかし心配はいらない。ここは日本だ。

 

周りを見てみよう。日本には、ゴミの山、穴ぼこ、ピケの列など、社会的不和の兆候はほとんどない。この国は驚くほど安定し団結している。

 

「しょうがない」は国民的な口癖のようなものだ。

 

人々が平然としている理由は簡単だ。失業率は低く、電車は定刻通りに運行し、春には桜が咲く。観光客は神社や商店街に殺到し、株式市場は史上最高値を更新している。

 

多少のインフレがあっても、一杯のラーメンが7ドル以下、定食が12ドル程度で食べられる。東京でも住宅は一般的に手頃で、誰もが国民健康保険に加入している。

 

犯罪も少ない。2022年、日本全土で銃による殺傷事件はわずか3件だった。レストランで携帯電話を忘れても、戻ってきたらそこにある可能性が高い。

解説

とくに最後の安全性については本当に特筆すべきレベルです。

米国においてはディズニーランドの中でしかない安心感と清潔感が日本全体にあります。

このような感覚は世界中にありません。

しかしながら、多くの日本人が認識しているように問題もあります。

それでも、日本の平穏な表面の下には、多くの根強い問題が残っている。

 

その激しい労働文化と社会的プレッシャーにより、国連の年次報告書によれば、日本は先進国の中で最も不幸な国のひとつであり、自殺は大きな懸念事項である。

 

男女不平等は根深く、変化が遅れており、ひとり親世帯の貧困率は裕福な国の中で最も高い。農村部は急速に空洞化し、高齢化によって年金や介護の負担はますます増えるだろう。

 

来年、日本では5人に1人近くが75歳以上となる。移民の受け入れに苦労している日本では、労働力不足がますます露呈することになる。

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日経平均4万円は序章、令和バブルに乗り遅れるな?「いま株を買わない奴はバカ」の声も…株高で儲けた人、損した人まとめ

4日午前、日経平均株価がついに4万円台を突破、取引時間中の史上最高値を更新した。これに林芳正官房長官は同日の記者会見で「日本経済の変革に向けた取り組みに対して、マーケット関係者を含めて、ポジティブな評価があることは大変心強く思っている」と発言。終値も4万0109円23銭となり、史上初の4万円台に。この「バブル超え」にネット上はお祭り状態となっている。

《このタイミングで株買わないやつはバカ》

《いつ買うか?今でしょ!ていうか今しかないでしょ!!》

《なんで株買わないっていう選択肢考える?》

《令和バブルというビッグウェーブに乗るしかない》

《バブルの夢よもう一度》

その一方で冷静な声が上がっているのもまた事実だ。

《勢いに乗って株買っちゃって外国勢が逃げて株価下落で大損なんて危険もある》

《景気の良さによる株高じゃないから平成のバブルよりも危ない臭いがするんだよな》

《軽い気持ちで手を出す人も多いみたいけど元本割れのリスクは理解してるんだろうか》

それではこの株高この先もまだ続くのだろうか。株式に詳しい40代の男性ネットメディア編集者にそんな素朴な疑問をぶつけてみた。

「専門家によっては、日経平均は6万円になる、いや10万円まで上がると主張している方もいます。それぞれ説得力のある解説をしていますが、私個人は月並みですけど『予想は難しい』と答えるしかないです(苦笑)」

確かに「日経平均は8万円が妥当」という見立てを語っている投資のプロもいる。

干支にちなんだ相場格言のひとつに「辰巳天井」、すなわち辰年巳年は高値をつけるという言葉があるが、今年は辰年。格言どおりとなれば「高値」となるはずである。

株高で儲けた人、損した人

お祭り状態となっているネット上には、実際に「儲けた人」が景気の良いエピソードをポストしている。まずは「濡れ手に粟」系だ。

《放置してたら午前中だけで200万のプラス。不労所得の極地》

儲けでこんな買い物をした向きもいる。

《嫁さん用にスバルのレヴォーグ買ってやったわ。国産車で安全性能トップやからね》

FIREに踏み切ったというこんな投稿も。

《まだ上がるって話もあるけど自分はここで売るわ。ケチだ何だと言われてたけど、仕事辞めて暮らしていけるからお前らざまあ見ろと》

自身は株に無縁だが、思わぬ恩恵を被っている人もいるようだ。

《隠れ家的なバーの常連さんが株で儲けたからって1本5万円以上するワインを来るたび頼んでくれる。しかも日に数本。経営者としては大変ありがたい話》

平成バブルを経験した世代にも大儲け組はいる。

《億り人には届いていないが高級車1台分くらいは行った。(中略)バブルの時はタクシーを万札持って止めてたけど今なら何になるんだろう。これから楽しみだ》

では今回の株高で、どんな人が“損”をしているのだろうか。まずは「買おうと思っていたのに置いていかれた人」だ。

《一旦下がったら株買おうと思ってたんだけど上がる上がる。タイミング逃してある意味損した》

「投資とは無縁の人」も損をした部類に入ると言ってもいいだろう。

《そもそも株そのものが理解できてない。怖いイメージしかないから手なんて出せない。そんな話したら「お前は損してる」って知り合いに言われたけど本当にそうなのか?》

こんな「恨み節的ポスト」もある。

《こっちは時給1,200円でにコンビニで働いているのにネットに株で大儲けしたって書き込みがたくさん。真面目にやってたのに損した気分》

実質的な損失はないものの、これだけ株高に湧く世間の声が耳に入ってくれば、損をした気分になるのも当然か。当稿の筆者も完全なる「損組」である。

「女性の眉」はどうなる?

前出の男性ネットメディア編集者は、こうも話していた。

「“女性の眉が太い時代は株高になる”とよく言われています。実際に近年は太眉傾向でした」

そうなると気になるのが今後の「女性の眉」のトレンドだ。

さっそく調べてみたところ、とある記事に「ずっと“太め・強め”だったのがここへきて真逆の方向に」とある。

【関連】2024年 眉トレンド

とは言え女性の眉と株価の関係はあくまで「理論的根拠のない経験則」であることを強調しておこう。

明日の日経平均は、いったいいくらまで上がるのか? しばらく日本株から目が離せないようだ。

13歳のために書かれた「エネルギーの教養本」が大人もタメになる!

私たちが生活するうえで当たり前のように使っているエネルギー。それを若い世代にもわかりやすく紹介する一冊を無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんが今回紹介しています。若い世代だけでなく、ビジネスパーソンも必読だそうですよ。

【大人も子どもも読みたいエネルギーの教養本】⇒『13歳からのエネルギーを知る旅』

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13歳からのエネルギーを知る旅

関口美奈・著 KADOKAWA

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、エネルギー・エバンジェリストを名乗る著者が、若い世代に向け、ストーリー形式でエネルギーの教養を語った一冊。

著者の関口美奈さんは、テキサス州立大学アーリントン校大学院にてMBAを取得後、アーサーアンダーセン会計事務所ダラス事務所に入所。帰国後は、アーサーアンダーセン会計事務所東京事務所(現KPMGあずさ監査法人)にてエネルギー・インフラ関連のM&Aを多数手掛け、2012年からKPMGジャパンでエネルギー・インフラストラクチャーセクター統括責任者、2013年からはアジア・パシフィックのエネルギーセクター統括責任者を兼務した人物です。

現在は独立し、「13歳以上の全ての日本国民のエネルギーリテラシーを上げる!」を目標に、講演活動をしているそうです。

本書は、そんな著者が書いた、じつにわかりやすいエネルギーの入門書。

中学1年生のカイト、モコ、ラミの前に、日本人の母とスペイン人の父を持つ旅人エナジーが現れ、エネルギーの基本を解説するという、受験マンガのような無理な設定ですが、内容は充実しています。

人類がエネルギーを利用してきた歴史と、エネルギーの基礎知識、世界のエネルギー分布とそれを取り巻く情勢など、社会人の必須教養がまとめられています。

わが国のエネルギー事情や再生エネルギーの現状、今後のエネルギー活用の方向性などが書かれており、投資・ビジネスの視点で見ても有用です。

本書で基礎知識を叩き込めば、日経新聞の記事がもっとよくわかるようになること、請け合いです。

エネルギーやその周辺ビジネスに投資している方は、ぜひ読んでおくといいでしょう。

貴方の常識は若い子に通じない。世代間コミュニケーションをとる方法

固定電話の使い方を知っていますか?と40代以上の人に聞いたら「馬鹿にしているのか!」と怒られるかもしれません。しかし、今の若い世代は固定電話に接することが少なく、社会人になってから初めて使うという場合も珍しくないのです。今回、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、そういった世代の差による常識の違いについて語っています。

コミュニケーションの矢印

あなたの自宅に固定電話はありますか?

持っている人もたくさんいるでしょうが、若い世代で一人暮らしをしていて自宅に固定電話を持っているという人はほぼいません。

2021年時点の調査によると、全世帯での固定電話保有状況は66.5%。

これが20代になると9.5%になります。

10人に1人以下の割合でしか固定電話を持っていないわけです。(ちなみに30代でも15.5%です)

一応我が家にも仕事のためにと固定電話をひいてはいるのですが、かかってくるのはほぼ迷惑な営業電話ばかり。

結局仕事の話はスマホで済ませるので、あっても意味ないなーと思っています。

さて、こうなってくると何が起こるかといえば、固定電話の使い方を知らない人がどんどん出てくるということです。

ここ最近、時期的に新入社員研修の話をする機会がかなり増えているのですが、そこでもやっぱり電話についての話題が上がってくることがあります。

なぜ上がってくるかというと、『保留の仕方を知らない人』がいるからです。

ショップにはたいてい固定電話があり、それを使ってお客様とやり取りをします。

しかし固定電話が自宅になく、普段使うこともほとんどない世代にとっては、固定電話の使い方なんてまずわかりません。

内線と外線の違いもよくわからない人も少なくありませんし、保留をせずに電話口を手で押さえたまま会話をしてしまっているのがお客様に聞こえてしまい、クレームになるなんてことも毎年のように耳にします。

固定電話が当たり前の世代からすると、「保留もわかってないなんて」と思うかもしれませんが、固定電話が無いのが当たり前の世代にとっては、固定電話の保留なんて知らなくて当然のことなんです。
(スマホでも保留はできるんですが、使っている人はほとんどいませんよね)

こういうことって教える側がある程度理解をしていないと、いざ新人スタッフが電話を取った時に痛い目を見ます。

後になって「なんで保留にしないの!」なんて叱ったとしても、「保留なんて知りません」となる。

そうなってから嘆いてももう遅いのです。

同じ「党内孤立」でも石破茂とはちょっと違う。政治家・石橋湛山の“人となり”

各メディアの調査で、次期首相候補として国民から最も支持を受けるのが自民党の石破茂氏です。以前掲載した記事「人気トップの石破茂氏を疎外。国民が自民党を見放した方がいい理由」で、石破氏と対談し決起を促したと明かした評論家の佐高信さん。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、そんな石破氏も尊敬しているという石橋湛山元首相の言動を紹介。自由主義者ではあっても吉田茂元首相のような反共主義者ではなく、党内で孤立していても独りで走り始める「改革者」だったと、石破氏に対して決起を再度求めるかのように伝えています。

単騎出陣の石橋湛山

石破茂と『ZAITEN』3月号で対談して決起を呼びかけた時、彼は「情けあるなら今月今宵、一夜明ければ皆が来る」か、と言った。

情けはこの場合むしろ志と表現した方がいいだろう。状況を切り拓こうとして立ち上がった時に志のある者は危険を冒して行を共にする。大勢が決まったら、みんな同調して雪崩れを打つといった意味である。自民党の「常識」に逆らって、社会の「常識」を主張している石破の孤独感が伝わってくる述懐だった。

石破も尊敬するという石橋湛山は単騎出陣型の政治家だった。とにかく独りで走り始める。いや、独りでも走り始める。同調する者を当てにして、じっと待っていたりはしないのである。改革者という者はそういう者であり、いまの自民党に必要なのは「改革者」というより「解体者」である。

いまから、およそ半世紀前に『自民党解体論』を出した田中秀征は『日本リベラルと石橋湛山』(講談社)の冒頭に、1945年8月15日正午に終戦の天皇の放送があった後、午後3時に湛山が「新しい日本の前途は、実に洋々たるものがあります」と語った、と書いている。

湛山は秋田県横手市に疎開して、そこに東洋経済新報社の支局を置いていたが、集まった人たちを前に、明るく元気にこう述べたという。そして、聴衆を唖然とさせた。敗戦にうちひしがれている多くの国民と違って、天皇制ファシズムと誰よりも激しく闘った湛山は、これからは再建だと思っていたのだろう。

湛山の孫弟子を自任する秀征は「湛山は戦争に最大限の警鐘を鳴らしたが、反戦活動をしたわけではない」と書いている。「早く戦争が終わればいい」とは思っていたが、「負ければいい」とは思っていなかった。それで次男の和彦が戦死した時、その追悼の席で、「私はかねて自由主義者である為に軍部及び其の一味から迫害を受け、東洋経済新報も常に風前の灯の如き危険にさらされている。併しその私が今や一人の愛児を軍隊に捧げて殺した。私は自由主義者であるが、国家に対する反逆者ではないからである」と述べた。

日清、日露と戦争に勝った不幸ということを考えている私とは少なからず違うが、湛山と吉田茂の違いを指摘した秀征の次の比較が興味深かった。「湛山は社会主義や共産主義に対する偏見がなかったから、社会主義者に対して吉田は頑迷と言えるほどの反共主義者であったから、同じく自由主義者といっても、そこには間口の広さにかなりの隔たりもあった」

吉田学校の優等生の佐藤栄作の派閥を福田赳夫が引き継ぎ、そして、岸信介の孫の安倍晋三が率いた清和会につながった。その安倍派が反共ということで統一教会と結びつき、現在の腐敗状況をもたらした。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

image by: 首相官邸

あまりにも強気なプーチン。露が突きつけるウクライナ戦争「停戦」の恐ろしい条件

2月29日にモスクワで行った年次教書演説で、ウクライナへの侵略継続を表明したプーチン大統領。戦況はロシアに傾き始めているとも報じられ、西側諸国は支援疲れを隠せない状況となっています。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、ロシア軍の攻撃にさらされ続けるウクライナ国内の悲惨というほかない現状と、プーチン氏が突きつける「停戦の条件」を紹介。さらに自身のもとに集まってくるさまざまな情報や分析を総合して抱いた「率直な感情」を記しています。

拡大するロシアの脅威と爆発寸前の中東。“2つの戦争”が分断する世界

反転攻勢が行われている間に、実はロシアは態勢を立て直し、今年に入ってから一気に兵力と軍事力そして弾薬数の差にものを言わせてウクライナ国内における支配地域を拡大し始めています。

欧米メディアが挙って取り上げたブチャの虐殺“疑惑”ほどセンセーショナルな取り扱いはされませんが、現在のロシアによる再侵攻により、街はことごとく破壊され、インフラは修復不能の状態に陥り、仮に何らかの形でこの戦争が終わったとしても、ウクライナが国家として成立し、日常生活を取り戻すことはもう敵わないのではないかと思わせるほどの破壊です。

そしてそれは“もの”だけではなく、人の生命も破壊され始めているとの報告を多く受けるようになってきました。2年以上鳴りやまない空襲警報と突然やってくるロシアの精密誘導爆弾がもたらす破壊を前に、ウクライナ市民の健気な精神も崩壊し始めているとの分析も多数あります。

そして60年代・70年代のハンガリーやポーランド、ルーマニアのように「ロシア(ソ連)に抵抗を続けていればきっとアメリカも欧州も助けに来てくれる」という望みも、実質的に何もしてくれず、最近においては見捨てはじめた欧米諸国の姿勢を見て、これ以上ない孤独と絶望を感じ始めているという分析も聞くようになってきました。

「もっと頑張ればきっとロシアの企てを挫き、再び自国を取り戻し、平和の下、暮らせる日が来る」と言って国民を鼓舞し続けてきたゼレンスキー大統領の神通力はかなり衰え、今は戦場を放棄して全世界に支援拡大と継続の行脚の旅に対して、ウクライナ人の心が離れ始めてきているようです。

そして中には「もしかしたら、ゼレンスキーも自身の保身と権力の維持のために、勝てない戦争を、国民の多大な犠牲のもとに続けているのではないか」と言い出す勢力が拡大しはじめています。

「戦争を続けているから」と3月に予定されていた大統領選も、昨年末に行われるはずだった議会選も無期延期を宣言したゼレンスキー大統領ですが、冷静に物事を分析し始めたウクライナ人の中では「このままでは私たちが権利として選んだリーダーではないものが私たちの生命と運命を握るという事態を許すことになる」という声が上がり始め、「せめて信任投票でも行うべきではないか」という意見が増えてきていると聞きます。

国内および前線での士気が下がり始め、そしてリーダーの正統性にまで言及されるようになってきている状況は、これが本当であるとすれば、かなり末期的な状況であり、ウクライナがロシアの勢いが増すにつれて完全に蹂躙されてしまう状況に陥ることを意味します。

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