悲観して極端に怖れる人は要注意。「がん」と「借金」の共通点は多かった

借金を怖れるあまり会社を大きくするチャンスを逃したりしている経営者がいるかもしれません。ですが、それはもったいないことなのかもしれません。メルマガ『倒産危機は自力で乗り越えられる!』 by 吉田猫次郎』の著者で事業再生コンサルタント、作家、CTP認定事業再生士の顔を持つ吉田猫次郎さんは、 元ガンの名医と話をしていて気がついたガンと借金の共通点を語っています。

「ガン」と「借金」

元ガンの名医だった先生と、時々飲みにいきます。

知り合ったのは15-6年前でした。

当時、私が「借金は怖くない!特に、大きな借金は無くそう無くそうとそればかりにとらわれずに、膨れ上がるのを止めて、うまく共存することさえできれば会社は潰れないんです!」とあちこちで語っていたら、その先生の目に止まったのです。

「興味深い。実はガンも同じなんだよ」

「私は日本の医師会がつくづく嫌になって病院を辞めた」

「今は町医者でバイトしながら、執筆や講演で細々と暮らしている」

「ガンというのはね、私はこれまで1000人を超える患者さんの治療をしてきたけど、最後に悟った」

「ガンは医者が治すものではないんだよ」

「ガンは外の世界から来た侵略者などとは違う」

「ガンは自分の体内から出てきた、自分の一部なんだよ」

「ガンの発生のしかたで、その患者さんの生活習慣やストレスなどが見えてくる」

「ガンは生き方を見直すためのシグナルなんだよ」

「そして、ガンは治る。 そのためには、ガン、ガンってとらわれないことだ」

「だって自分の一部じゃないか」

「ガンを排除しなきゃ!ガンは怖い!と、とらわれる人ほど危ない」

「逆に、ガンのひとつやふたつあったっていいや、うまく共存しようという人は意外と長生きできる。中にはそれで治ってしまった人もいる」

私はこれを、「ガンを借金に置き換えて」、先生にそのまま返したら、笑いながら大変共感してくれました。それ以来、今も長いお付き合いが続いています。

この記事の著者・吉田猫次郎さんのメルマガ

現役精神科医が教える、恋愛が上手にできる人のメンタルの保ち方

恋人ができない、できてもすぐに別れてしまう…そんな人は実は自分の精神に問題があるのかもしれません。今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、 著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が、 恋人の有無で決定的に違うある感情を紹介し、恋人ができない理由について分析しています。

あなたに恋人がいない理由!恋人の有無の決定的な違いとは!?

こんにちは。ゆうきゆうです。

皆さん元気でお過ごしでしょうか。

さて、皆さんは恋人を作るには、一体何をしたら良いと思いますか?

恋人を作りたいという願望は、誰にでもあるでしょう。今回は、ある恋愛に関する心理学調査をご紹介します。

恋人と不安の心理学調査

カナダの心理学者クリストファー・バリスは、次のような調査を行いました。

恋人のいない大学生179名と、恋人のいる大学生116名を集めて「今、不安をどのくらい感じているか」という質問へ回答させました。

すると、恋人のいる大学生は、恋人のいない大学生に比べ、不安を感じていることが少なかったのです。

もちろん、恋人がいることによって「恋人が浮気しているんじゃないか…」「いつか別れてしまうんじゃないか…」といった不安を感じる場合もありえます。

しかし実際の調査では、恋人がいることによって、不安はある程度安定してくることがわかったのです。

または「普段から不安を感じることが少ない、安定した人格の人だから、恋人もできている」と考えることもできます。

いずれにしても、恋人の存在が後か先かはあまり関係なく、相乗効果的に今回の結果が出ていると考えられます。

よって、恋愛と精神的な安定というのは深くつながっているのです。

半径5メートルの「好奇心」しかない人が大きな願いを叶えられない理由

あなたの好奇心はどの程度の大きさまで広がっていますか?メルマガ『熱血日記』の著者で外資系金融機関で30年間の勤務経験を持つヒデキさんは、 大きな成果をだすためには、自分の視野が重要と語り、半径5メートルの日常生活に警鐘を鳴らします。そして、視野を広げた先にある「やってみたい」をビジネスにする方法を紹介しています。

もう一人の自分 視野を広げ、熱狂的なヤル気を出す!思考法

もし自分の好奇心が半径5メートルの日常生活と、スマホのゲームやSNSの中にしかなかったら、熱狂的なヤル気や“野心”など出るはずもなく、自分がかなえらる願望も半径5メートル程度の小さな成果で終わってしまうと思います。

本や新聞を読まなくなった人が、代わりに時間をつぎ込んでいるのがスマホの中にある世界やゲームで、それは視野が狭くなるのも仕方がないと思います。自分もスマホが大好きですが、最近はスマホの代わりに読書量を増やしています。

広い世界を見た上で自分の願望や野心を組み立てるには、まだ行ったことの無いところに旅をするか、本を読んで知らない世界を知るのが最短だと思います。

その中でも視野を広げて、ヤル気を出すためにとても威力のある方法が、「もう一人の自分がいたらどんな仕事をするか?」というシミュレーションや妄想です。

妄想と言うと、存在しないことや出来もしないことを考えるという訳で、現実派の人は切り捨てて考えると思いますが、実は妄想をすることで創造力(クリエイティビティ)も生まれるわけですから、創造力をビジネスに活かす人には大事だと思います。

進路を決める際に、今の仕事以外にも候補となった業界や職種が2つや3つくらいあると思います。今の仕事でなくてもやりたかった。次に仕事をするなら志願したいという仕事があると思います。

私は「総合商社就職に失敗」し外資系銀行へというコースをたどりましたから、他にもやりたい仕事はたくさんある訳です。先日は、神戸市の6歳児童虐待死事件があり、心に影響しましたから、児童養護施設の職員や経営者になりたいと思いました。

あまりに路線が違い過ぎるので、大阪市の児童虐待を防ぐNPO法人、児童虐待防止協会に毎月1,000円の寄付をすることにしました。

認定NPO邦人 児童虐待防止協会

この記事の著者・ヒデキさんのメルマガ

 

なぜ松尾貴史は狙われたのか?週刊誌に突然「ゴシップ記事」掲載の全真相

タレントや俳優、コラムニストとしてマルチな才能を発揮し続けている松尾貴史さん。そんな松尾さんのゴシップ記事がコロナ禍真っ只中の2021年、写真週刊誌に掲載されたのをご記憶の方も多いのではないでしょうか。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、2年の沈黙を破り松尾さん本人が語った事の真相を紹介。彼が「狙われた」理由を推測しています。

仕掛けられた罠。松尾貴史「ゴシップ記事」の全真相

いつもは主に政治や社会問題を取り上げているこのコーナーですが、今回は珍しく芸能界のゴシップがテーマです。とは言え、あたしは芸能人の浮気や不倫に上から目線で偉そうな能書きを垂れてドヤ顔をするような趣味はないので、今回、問題視しているのは、そのゴシップを報じた「週刊誌」の報道姿勢です。

さて、ちょっと古い話で恐縮ですが、今から2年と少し前の2021年4月13日発売の写真週刊誌『FLASH』が、俳優でコラムニストの松尾貴史さんのゴシップを報じました。もう忘れている人も多いと思うのでザックリ解説すると、松尾さんはフェイスブックを通じて知り合ったという女性と2人で飲み屋へ行き、そこから出て来て別れた後、電車に乗って1人で2件目のバーへ行き、22時過ぎに出て来ると、次に「Closed」の札が下げられた別のバーにも訪れ、日付が変わるころまで3軒の飲み屋をハシゴした、という内容です。

何が問題なのか分からないような流れですが、ここで問題視されたのは、この時期は新型コロナによる「緊急事態宣言下」だったという点です。当事は「緊急事態宣言下」で、飲食店は20時までの時短営業を要請されていたため、20時以降に飲み屋へ行った自民党議員らが、厳しく批判されていました。

そんな状況で、いつもは政権与党に対して厳しい批判をしている松尾さんが、自分が時短破りをして遅くまでハシゴ酒を楽しんでいたのです。ふだんから松尾さんの物言いを面白く思っていなかった一部の人たちは、「待ってました!」とばかりに松尾さんを攻撃し始めました。

しかし、松尾さんは言い訳めいたことはいっさい口にせず、翌14日のツイッターで、「先般からの週刊誌報道の通り、私自身の軽率な行動により、皆様にご心配とご迷惑をお掛けしましたこと、心よりお詫び申し上げます」「信頼を損ね、多大なるご迷惑をお掛け致しました」「自分本位な行動を取ったことを悔やみ、真摯に反省しております」「今後は自らの行動を十分自覚し、責任ある行動を実践してまいります」と謝罪しました。

…そんなわけで、あたしは、ネットで書き続けていた『きっこの日記』の書籍版を、これまでに3冊刊行していますが、2007年に刊行した2冊目の『きっこの日記 2』(白夜書房)には、『きっこの日記』の愛読者だという松尾貴史さんに寄稿していただきました。松尾さんとは実際にお会いしたことはありませんが、これをキッカケとして、以来あたしは、必要があればネットを通じて松尾さんとやりとりして来ました。

この記事の著者・きっこさんのメルマガ

53日間で休暇1日。過労死した中学教諭の遺族が法廷で語った言葉

富山県滑川市の中学に勤務していた男性教諭がくも膜下出血で死亡したのは長時間労働が原因として、遺族が県と市に対して1億円の損害賠償を求めた訴訟。7月5日、富山地裁は被告側に8,300万円余の支払いを命じました。この裁判を取り上げているのは、健康社会学者の河合薫さん。河合さんはメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で今回、男性教諭が置かれていた状況と、遺族が訴えを起こすに至った背景を紹介。さらに働き方を巡り社会に浸透してほしいと望む「常識」を記しています。

プロフィール河合薫かわいかおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

裁判所は「命」を守ってくれるのか?過労死した中学校教諭の裁判に思う

本日、注目の裁判の判決が、富山地裁で言い渡されます。

訴えを起こしたのは、40代の時にくも膜下出血で過労死した、中学校教諭の男性の妻ら遺族です。亡くなったのは7年前。男性は進路選択を控える3年生の担任や女子ソフトテニス部の顧問、理科の教科指導などを担当していました。

男性が「頭が痛い」と言っていたのは2016年7月19日、保護者懇談会の初日だったそうです。

直前の3連休は顧問を務めるソフトテニス部の大会や練習があり、酷暑の中連日指導していました。男性の体調を気にする妻に、夫は「どうしても休めない。夏休みに病院に行く」と学校に行き、3日間の懇談会を終えた翌日の7月22日、自宅で就寝中に異変が生じます。救急搬送され意識不明の状態が続き、翌月の8月9日に亡くなりました。

長男を妊娠中だった妻は、2歳の子どもと残されてしまったのです。

報道によれば、妻は裁判まで起こすつもりはなかったといいます。しかし、夫の葬儀の際、参列した人たちがまだ小さい長女に「お父さんのように立派な先生になればいいよ」と声を掛ける様子を見て、「今のような働き方のままで自分の子が教員になるのは絶対に嫌だ」と感じました。

夫の勤務状況を調べる際に協力してくれた同僚の教員らを同じような目に遭わせたくないとの思いも募り、19年10月、富山県と滑川市に計約1億円の損害賠償を求める訴えを富山地裁に起こしました(18年4月、くも膜下出血の発症は過重労働が原因だったとして公務災害と認められている)。

訴状によると、夫の時間外労働は発症直前の1カ月間で137時間、その前月は155時間に達し、過労死ライン(月80時間)を優に超え、16年5月30日~7月21日の53日間で休日はわずか1日しかありませんでした。妻側が、市側が教員の勤務時間を適切に管理する義務を怠ったと主張。一方で、市側は「部活動の指導は教員の自由裁量に任せており、くも膜下出血を発症することは予見できなかった」などと反論しています。

文科省が実施した調査で、過労死ライン(月80時間)以上に働いた教員は中学校で36.6%に上り、小学校でも14.2%だったことがわかっています。

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ

飲食店が悩む人件費の増加。「業務委託モデル」に可能性はあるか?

食材原価や光熱費の高騰の直撃を受けている飲食店の利益をさらに圧迫しているのが、人件費関連の支出の増加です。毎年上がる最低賃金に加え、ステルス増税である社会保険料率の値上げもあって、企業側の負担は増しています。今回のメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』では、外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんが、人件費の負担増の状況を解説。「業務委託モデル」が当たり前になっている美容室の例を上げ、飲食業にも導入できないか考察しています。

飲食業における業務委託モデルについて考える

食材原価の高騰よりも大変なのは人件費関連です。

働き方の改善

今までのような働き方は絶対にもう無理です。

・36協定の範囲内での適正な働き方
・完全週休2日制の当たり前化
・年間休日110日以上

この辺りを実装しようとすると、皆様の各店舗の人件費はどの程度上がりますか?

基本的にはそれを見据えてのビジネスモデルの設計が前提となります。

最低賃金の増加

毎年10月に増加する最低賃金。昨年は過去最高を更新しましたが、今年はそれを更新するのでは?と想定されています。昨年が3.3%でしたので、3.5%~4%弱が今年の想定になってきます。これは継続していく流れですので、ここも加味して考え続ける必要があります。

しかも年収の壁は頑なに変えなさそうなので、12月にはタイミーなどのスキマバイト時間を予算に計上しておく必要も出てきました。

雇用保険・健康保険料の増加

ステルス増税であるこの領域。労使折半なので企業側の負担もあります。皆様も雇用保険の今年の確定金額を見て、その値上がり率に驚かれたのではないでしょうか。

ここは残念ながら今後も増える見込みですので企業負担は着実に増えていきます。

人件費増加のまとめ

上記が主だった部分になります。「今のビジネスモデルのままで…」というのは正直かなり厳しいところがあります。

ベテランメンバーだけが残り、中堅メンバーが辞めて若手は来ない。このような衰退にならないためには、ビジネスモデルの刷新が必要になってきます。

その中でユニークな取り組みが、「業務委託モデル」です。

美容室の取り組み

ここは有名なところですが、美容室は業務委託が一般化しました。彼らも元々職人的な仕事なので長時間労働。ここの残業代支払いの問題がありました。

しかも、成長してスタイリストになると「お客様を連れて辞める」のがこれも一般的な状況でした。経営的な視点で見るとかなり重いですよね。しかし従業員視点で見ても低賃金なので、お互いにとって苦しい状況が続いていました。

それで生まれたのが業務委託です。様々なケースがありますが、飲食で使えるモデルが下記ですね。

法人側:物件契約・ブランド(屋号)貸し
委託側:通常営業しながら売上からのマージンを貰う

このようなパターンですね。収支モデルが違うので一例ですが、美容師で売上の40~60%バックが多いようです。

この記事の著者・堀部太一さんのメルマガ

2024年度施行の「障害者総合支援法」改正を現場はどう見ているのか?

障がい者の生活や就労を支援する「障害者総合支援法」。2005年に成立した同法の改正案が、来年度より施行されることをご存知でしょうか。今回のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』では、要支援者への学びの場を提供する「みんなの大学校」学長で、障害者総合支援法に基づく就労サービスのひとつである「就労継続支援B型事業所」運営者の引地達也さんが、この改正案の要点を解説。その上で、現場に身を置く人間としての受け取り方と要望点を綴っています。

国会で可決した「支援法」改正案は、社会とのミスマッチを本当に改善できるのか?

2022年12月に国会で可決した「障害者総合支援法」改正案は2024年度から施行される。

「障害者総合支援法改正法施行後3年の見直しについて(議論の整理)」としてまとめられた改正案は「障がい者の地域生活」「社会的ニーズへの細かな対応」「質の高い障がい福祉サービス」の3つの柱からなる。

多様な就労ニーズへの支援と障がい者雇用の質の向上を目的とした改正は、自分の就労支援に関する動き方を再考しなければならない。

これは障がい者雇用でミスマッチが生じている現状を改善しようとする中で考えられたものであり、福祉サービス全般に対して、これまでの動き方からの変化を促すものでもある。

私の解釈では就労系サービスにおける当事者視点での支援とその共有が益々重要で、支援でのコミュニケーションの質の高さが求められる。

同時に改正案が促す行動の変容は、当事者にとっては自分の就労イメージに近づける希望の道筋として捉えたいと思う。

障害者総合支援法は、正式名称を「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」と言い、社会における障がい者の考え方を反映してきた。

当初は「障害者自立支援法」という名称であったが、「自立」への批判も起き、2013年から「障害者総合支援法」に変更された。

基本的には障がい者が福祉サービスの給付制度や、障がい者の生活支援を充実させることを目的とし、重度訪問介護の対象者の拡大や地域生活支援事業の実施など、障がい者福祉の内容の拡充を図ることも明記されている。

今回の改正案は柱のひとつである「障害者の多様な就労ニーズに対する支援及び障害者雇用の質の向上の推進」で示しているのは、就労希望者がより自分に合った仕事に就けるような仕組みを構築するための「就労選択支援」を創設である。

この支援の具体的な形はまだ見えないが、どのような職が適切かをはかる「就労アセスメント」の考え方を援用する形を想定しているようである。

背景には障がい者雇用の仕事のミスマッチが職場でのうつ病の発生などの二次障害や就労の定着の難しさの要因として考えられており、この解消を目指しているのであろう。

現場の感覚からは、それが「アセスメント」の質の向上だけで解決するとは思えない。

どんな支援も同じなのだが、支援におけるコミュニケーションの質が確保されてなければ、よいアセスメントにはたどり着けないだろう。

就労支援の中で本人の希望の尊重と、その尊重に沿った形で選択できないかを支援側も配慮することになるのは当然で、それは当事者の思いを共有するコミュニケーションの力が試されることになる。

この記事の著者・引地達也さんのメルマガ

腸内細菌の分析でアルツハイマー病がより早く簡単にわかる可能性

年齢を重ねるごとに感じる衰えのなかでも、認知機能の低下によって自分が自分でなくなっていくことに漠然とした恐ろしさを感じる人も多いのではないでしょうか。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、認知症の6割以上を占めるアルツハイマー病に関する最新の研究を紹介。腸内細菌叢の構成とアルツハイマー病の関連性が確かめられ、認知機能が正常なうちに、今よりも簡単で安価にリスクを診断できる可能性があると期待を示しています。

腸内細菌叢がアルツハイマー病の指標となるかもしれない

腸内の細菌がどのような分布を示しているかによって、そこで産生されている物質が異なり、それが脳に影響を与えるのではないか?という指摘があります。逆に、脳の状態が腸内の細菌分布(腸内細菌叢 ちょうないさいきんそう)に影響を与えるのではないかという議論もあります。

今回は、腸内細菌叢の構成を調べることによって、まだ症状の出現していない初期の段階でアルツハイマー病の指標が得られるのではないか、という内容の研究をご紹介します。
Gut microbiome composition may be an indicator of preclinical Alzheimer’s disease(腸内細菌叢の構成が症状のないアルツハイマー病の指標になるかもしれない)

認知能力が正常の164人が研究の対象となり、このうち49人については他の生物学的な指標でアルツハイマー病の兆候が確かめられていました。

検便により腸内細菌叢の構成を調べたところ、次のような内容が示されました。

  • 他の生物学的な指標でアルツハイマー病が確認されている場合とそうでない場合では、腸内細菌叢の構成が異なっている。
  • 腸内細菌叢の変化は、アルツハイマー病の原因物質とされるβ-アミロイドやタウ蛋白の蓄積と関連していました。

要約:『アルツハイマー病の症状が現れない初期段階において、腸内細菌叢の構成が変化している可能性がある』

脊髄液や血液検査よりも、簡便でコストのかからない方法でアルツハイマー病初期のスクリーニングができる可能性を感じました。

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佐々木希が離婚しないのは金が理由?実は“ヒモ夫”じゃない渡部健の仕事事情

3年前、『週刊文春』に報じられた不倫スキャンダルの影響で大幅に仕事が減った、お笑いコンビ・アンジャッシュの渡部健ですが、ここにきて露出が増えています。今回、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが、実は“オイシイ”仕事をしている渡部の現状から、佐々木希がゲス不倫夫と離婚しない理由を考察しています。

自粛生活を送りながらも稼いでいた渡部

世間を騒がせた不倫スキャンダル数あれど…多目的トイレや個人事務所で佐々木希と交際中に密会、ひとりとは結婚後も続いていたという3人との不倫が『週刊文春』に暴露された『アンジャッシュ』渡部建が、あれから3年経った今、ここにきて急に露出が増えてきました。

渡部の心の内の悪魔の声が「才能はあるんだから、3年も大人しくすればもういいよね、そろそろ地上波で稼がせてくれよ…」と呟いているような気がします。

芸能マスコミも渡部の活発になった動向に、自宅周辺の張り込みに動き始めたようです。

私がまず“あっ、始まったな…”と感じたのは1ヶ月程前の『女性セブン』が報じた“乳児を抱いて夜の焼き肉店で大騒ぎ”という記事でした。

同誌によれば今年4月下旬、第2子を出産した佐々木の御祝いを兼ね、ママ友パパ友会が焼き肉店で3時間にも及び開かれたとか。

これには読者やSNSで“それぞれの家庭の判断だろうが、乳児を連れて焼き肉店で3時間はいかがなものか…”とか、芸能人御用達の有名焼き肉店での集まりに“ヒモ夫が板についてきたか、佐々木の稼ぎだけでよくこんな店に出て来れるよな…”なんて辛辣な声が溢れる事になりました。

今、世間を騒がせている広末涼子にしても、何年経ってもこの類いのスキャンダルは記憶が薄れることはあっても、一般人の頭の中から消え去ることはないと裏付けるのがよくわかります。

これに続いて同誌は約半月後、また渡部の記事を掲載しました。

不動産投資イベントにスペシャルゲストとして登壇、主催した会社の会員のためのいわゆる“接待”で渡部が“コミュニケーション術やトーク術を学ぶ”トークセッションをしたという記事です。

フィリピンに不動産を持つオーナーを集めたこの会社の社長が、共通の飲食店を介して知り合った渡部を会費1万円のイベントにゲストとして招いたわけです。

実は渡部、芸能記者の間では自粛生活を送りながらも地味に講演活動で結構稼いでいる…という話は聞かれていました。

自虐ネタを織り交ぜながら「僕は今、女性の話は出来ない立場なのですが…口下手でもいいんです。人の話をたくさん聞きましょう」と展開していくトークは、さすがかつてバラエティや音楽番組のMCを何本も抱えていた人気お笑い芸人だけに得意とするところでしょう。

何かとトラブルも聞かれる海外不動産投資家たちも、明石家さんまや『ダウンタウン』松本人志の楽屋話に心を和ませる貴重な時間を過ごせたことでしょうね。

すでに終焉した中国の高成長。習近平が「覇権国家の元首」になれない訳

アメリカとの間で、長きに渡り熾烈な覇権戦争を続ける中国。しかし習近平国家主席が世界覇権を握ることことは極めて難しい状況のようです。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、中国による対東南アジア投資額の急減と、その原因を伝える記事を紹介。さらに中国が覇権国家の座を掴むことが困難である理由を、国家ライフサイクル論等を交えつつ解説しています。

チャイナマネーの減少で中国は覇権国家になれない

中国について私は、2005年に一冊目の本『ボロボロになった覇権国家アメリカ』を出した時から、ずっと同じことを書きつづけています。

  • 中国は、08年~10年に起きる危機を短期間で克服する
  • だが、高成長は2020年まで

当時、日本では、「08年の北京オリンピック、10年の上海万博後バブルが崩壊し、共産党の一党独裁体制も崩れる」という「中国崩壊論」が大流行していました。

しかし、私はその時、「中国はまだ国家ライフサイクルで成長期だから、立ち直りははやい」と書き、実際にそうなったのです。

あの本を出してから15年が経ち、中国の高成長時代は終わりました。とはいえ、ここ数年、「わけのわからない年」がつづいています。

2020年と2021年は、「新型コロナパンデミック大不況」。2022年は、「ウクライナ戦争インフレ」。異常事態がつづいているので、中国の状況がわかりにくいのです。

そんな中、先日、『フォーブスジャパン』7月3日付に、面白い記事を見つけました。

中国の東南アジアへの政府開発融資(ODF)は、データが入手できる直近の年である2021年に再び減少した。同年のODFは39億ドル(約5,630億円)相当で、最も多かった2015年の76億ドル(約1兆970億円)の半分強の水準だ。2010年以降の年平均額である55億3,000ドル(約7,940億円)をも下回っている。

中国の東南アジアへの政府開発融資が、2015年の1兆970億円から、2021年には5,630億円まで減少した。6年間でざっくり半減しています。

中国に代わって他国や国際機関の存在感が増している。2015年以降、中国はこの地域最大の単独投資国として全体の25%を占めていたのが、わずか14%にまで落ち込んだ。実際、中国の投資はピーク時から急減し、今ではアジア開発銀行と世界銀行にトップの座を譲っている。

2015年から2021年までで、東南アジア投資に占める中国のシェアは、全体の25%から14%まで減少したそうです。本当に「急減」ですね。

日本は継続的に投資しており、2015年からの累計額は中国にほぼ追いついた。中国の累計投資額は379億ドル(約5兆4,690億円)で、そのほとんどが期間の前半に行われた。地道な取り組みにより日本の累計投資額は280億ドル(約4兆405億円)で、韓国もそう劣らず200億ドル(約2兆8,860億円)強だ。以下、ドイツ、米国、オーストラリア、フランスの順に多く、各国の累計投資額はそれぞれ85億ドル~54億ドル(約1兆2,265億~7,790億円)となっている。

日本、なかなか健闘しています。