現役アナウンサーが分析。話し方の悩みのない人に学ぶ魅力的話術

人前で話すあらゆるシーンに役立つプロの技を伝えてくれるメルマガ『話し方を磨く刺激的なひと言』の著者で、現役アナウンサーの熊谷章洋さんは今回、「話し方の悩み」がなぜ生じ、どうしたら解決できるのかを根本から考察しています。まずは、話し方の悩みがない人について分析し、頭の中で起こっている言語化、音声化の仕組みから解決策を探っています。

話し方の悩みの根本原因

「話し方の悩み」をひとことでまとめると、「上手に話したい」という願望や理想像と、「思い通りにいかない」というもどかしい結果の間にあるギャップ、だと思います。

いっぽうで、結果的に聞き手にうまく伝われば、どういう形でもOK~!という価値観も存在します。私が日々、話し方のご相談をお受けしている中では、そのように考えられる人の多くは、話し方で悩んだりすることは少ないように感じます。なぜなら、そういうタイプの人は、なんらかの「話すこと以外で伝達する術」を、それまで生きてきた中で習慣化しているからです。

実際に音を聞かせる、物を見せるなど、「話の聞かせ方の演出」を工夫する習慣や、言葉は短くても、感嘆など主観の伝え方がうまかったり、ほかの何かで代替すること、例えば、引用や例示がうまかったり、身振りや表情など、少ない言葉でも伝わる工夫など、努力の方向性を、ぺらぺらしゃべって表現すること以外へ向けられるのです。

確かに、綺麗な構成や、思いつく限りの言葉の表現に変換できなくても、にじみ出る雰囲気などで総合的に伝われば、それで結果オーライだと、私も思います。そういうタイプの人は、個性的で、人の印象に残る、むしろ人気者になりうる人物かもしれません。

しかし、多くの人は話し方に悩みます。書店へ行けば、関連書籍が山のように並んでいることからも、それは否定できませんよね。では「話し方の悩み」の正体は、いったい何なのでしょうか?

「上手に話したい」という願望や理想像と、「思い通りにいかない」というもどかしい結果の間にあるギャップ、この2行のまとめ表現の行間に潜んでいる、伝わればOK、では満足できない、もやもやとした物足りなさ。このもやもやに光を当てて、その正体を突き止めてみましょう。

古いスーツケースも職人が直してくれる、地元に根ざした老舗店

何年も何度も使っていると、特に車輪周りが壊れやすいスーツケース。簡単に買い換えてしまう人もいますが、相棒としていつまでも一緒に旅をしたいという人にとっては、なんとしてでも修理したいもの。ところが長年住んでいる街でも何十年も前のものを修理できるお店は限られているようで、NY在住の日本人から『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者、りばてぃさんに相談が寄せられました。りばてぃさんには、心当たりのお店があったようです。

老舗の旅行用スーツケース屋さん

こんな相談が来た。

友人が久しぶりに日本に里帰りするということで、普段の短期出張では使わない大きめの旅行用スーツケースを持っていこうということで、物置から出してみたらあまりにも長くしまい込んでたせいか車輪部分が壊れていた。

実はこの旅行用スーツケースは思い出の品。もう何十年も使っているという。できれば修理して、これからも使っていきたいけどどこか良い修理店を知らないか?という相談だ。

ニューヨークのお店についてブログなどでいろいろ紹介したりしているので、良いところを知っているのではないかと思ったそうだ。

ブログではまだ紹介していないが実は、以前アッパーイーストで専門店を見たことがあった。なんとなくぼんやりと覚えていたので、調べてみたらあった。レキシントン・ラゲージ(Lexington Luggage)というお店だ。

ご参考:
レキシントン・ラゲージ公式

他にも同様のお店はあるかもしれないが、昔からのお店や住居が立ち並ぶエリアなので、地元に根ざした店のようだったしここなら何十年も前のスーツケースを修理できるのではないかと思い、店情報を教えてあげた。

早速、本人が行ったところ店に職人がいるので一時預かって修理が可能とのことだった。ただし、値段などは現物を職人が見ないとわからないとのこと。住んでいるところがアッパーイーストから少し離れているので、今回の日本行きには急遽家族のスーツケースを借りて今度、時間のあるときに修理することにしたそうだ。

彼女のように何十年も長く同じ旅行用スーツケースを使い続けているという人はいるだろう。旅先で買ったステッカーをたくさん貼るという人もいるだろうし、時に未知の場所に一緒に行った旅の相棒という存在で大切にしている人もいると思う。

そんな方々にレキシントン・ラゲージは愛されている老舗店なので、もしニューヨークでの旅でスーツケースの修理が必要になったらオススメ。

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「虐待死」はもうたくさん。児相に人質救出と同じ法理の執行権を

頻発する子供の虐待死事件に「もうたくさん」と憤るメルマガ『8人ばなし』の著者・山崎勝義さんが、「何もやっていない」、「何もできない」児童相談所をいかに改革すべきかを論じます。山崎さんは、「子供の命が一番」という優先順位に基づき執行できる権能を児相に与えることが何よりも大切で、そこには人質救出と同じ法理が必要だと強調しています。

児童相談所のこと

理不尽としか言いようのないような、子供の痛ましい死亡事件が報道されるたびに「児童相談所は一体何をしていたのか」といった議論が巻き起こる。

これについては結論は簡単だ。児童に人死が出ている以上、何もやっていないも同然であり、その結果の重大さを考えると「同然」などといった婉曲表現は通用する筈もないから、やはり何もやっていないと言う他ないのである。

もうたくさんである。そこそこの役職の人が会議用テーブルの前でいくら頭を下げたとて失われた命は戻らない。この組織には大鉈を振るう必要がある。

まず、地方に任せるのではなく中央集権的組織に再編すべきである。というのも、ひとたび問題が明るみに出た家庭は当該児相の追及の手を逃れるために管轄区域を越境して引っ越したりすることがあるからだ。こういった問題に対処するのには情報の共有は欠かせない。たった一つ後手に回っただけで文字通り命取りとなる恐れがあるからだ。

また、中央組織化することで職員の質の向上、少なくとも質の均質化を図ることはできる。誤解を恐れずに敢えて言うが、地方の児相の職員は悲惨なほどレベルが低い。何しろ、そこに配属されただけの事務系地方公務員だったりするのである。子供にも、教育にも何の関心もない人がその職に従事しているのである。その意味ではレベルというよりリテラシーが低いと言うべきなのかもしれない。

ただ一言加えておくが、資格や肩書さえ立派ならいいというものでは当然ない。この辺りのところは専門家を置くことが何より重要といった論調とは多少ずれる。名刺にある資格や肩書は立派でも、ただそれだけで何の役にも立たない人も結構多いからだ。

それに専門家というものは専門的知識があるために場合によっては逆に始末に負えない存在にもなり得る。「そのことに関しましては私の専門外でして…」などと言われたらたまらない。資格によって与えられる権能は自分を守るためではなく、児童を守るためのものであることをまず肝に銘じて任に当たってほしいものである。

ギネス記録も持っていた。テニスの杉山愛が世界で戦えた納得の訳

トップアスリートがしのぎを削る世界で求められるのは何よりも卓抜した才能、そしてたゆまない努力と考えがちですが、本当にそれだけでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんが、「人間力」を一番大切にしてきたからこそ結果を出してこられたと、その経験を語っています。

ギネス記録保持者だった杉山愛選手

日本女子テニス界において、17年の長きにわたってトッププレーヤーとして活躍を続けた杉山愛選手。そんな杉山選手が、世界のツアーで結果を残すために必要な能力として挙げているのが、「人間力」です。

生命のメッセージ 杉山愛(元プロテニスプレーヤー)×村上和雄(筑波大学名誉教授)

村上 「お見かけする限り、愛さんはプロの選手としてはかなり小柄なほうだと思うのですが、どのように戦ってこられたのですか」

杉山 「自分の武器はフットワークでした。あとは反応の速さとか、スピードですね。海外の選手には180センチ、190センチある選手もいて、そういう選手は特にパワーがあってリーチもあるので、160センチしかない私には不利な面がかなりありました

でも世界に挑戦するには、ない物ねだりしても始まらないので、自分の武器は何か、強みは何かということを明確にして、それを軸に戦っていく必要がありました。

若い頃にはそういうことは分かっていなかったのですが、世界と戦う中で自分としっかり向き合って自分を知るということはすごく重要なことだったと思います」

村上 「技術的なものに加えて、長く海外での生活を強いられるわけですから、適応力も求められますね

杉山 「日本から出たくないと言ってしまうと試合の舞台にも立てないので、そこに選択の余地は一切ありません。

テニスの世界には全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、そして全米オープンという四大大会(グランドスラム)があって、その最高の舞台でどれだけ自分のパフォーマンスを発揮できるかにかかっているので、順応性というのは海外で活躍するためには必須ですね。

常に自分をその場その場の環境にフィットさせていくことが大切で、そこをどれだけ楽しみながらできるかが大きなポイントだと思ってやってきました」

村上 「そういう意味では、世界で戦っていくには多様な能力が必要になってくるわけですね」

杉山 「そうですね。技術だけあっても世界のツアーで結果は残せないと思いますので、総合力というか人間力を高めていくことが、結果に結びついていくのではないでしょうか」

なぜダイエットしたいなら食事中にテレビを見ないほうがいいのか

毎日の食事を少し工夫するだけで、健康な体を手に入れることができたら素敵ですよね。今回の無料メルマガ『美容と健康ひとくちメモ』では、食材や食べる方法、タイミングなど、より健康的に過ごすための7つのコツを紹介しています。

健康的に過ごすために

1.野菜炒めにはオリーブオイルをチョイスする

かぼちゃやトマト、なすなどをオリーブオイルで炒めると、「フェノール化合物」と呼ばれる物質の量が増えるそう。この物質はガンや糖尿病失明の最大の原因である黄斑変性症の予防に役立つと考えられていて、ポイントはオリーブオイル。「オリーブ油は生野菜に含まれていない健康増進化合物を伝達する」のだとか。

2.箸を使う

ゆっくりと食事をすることで、体が実際に食べている以上の量を認識するようになり食事量が少なくなっていくのだそうです。パスタやカレーも、箸で食べてみるのもいいかもしれません。

3.チリのカベルネ・ソーヴィニヨンを飲む

ブドウを太陽の下で熟成させると心疾患やガン予防になる健康増進化合物を多く生成するのだそう。分析の結果、チリのカベルネ・ソーヴィニヨンがお勧めとのこと。

4.ジムへ行く20分前にブラックコーヒーを飲む

コーヒーに含まれるカフェインが疲れを感じさせる脳内物質アデノシンを遮るため、運動が一層はかどるらしいです。

5.外食時には事前オーダーを

事前に食べるものを決めておくと、空腹時のハイカロリーの誘惑に屈する可能性を削減でき、無駄なカロリー摂取をするリスクを避けられるのだそう。

事前オーダーするのとしないとでは、1食で1,000kcalも差が出るとか。事前にオンラインでメニューをチェックし、あらかじめメニューを電話などでオーダーしておきましょう。

軽い気持ちで言ってはいけない「親に傷つけられた言葉ワースト10」

メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』で、前回、「親から言われて嬉しい言葉ベスト10」を教えてくれた家庭教育のプロ、柳川由紀さん。今回は、「親から言われて傷ついた言葉ワースト10」を、言われたときの子どもの気持ちも合わせて紹介してくれます。「軽い気持ち」で自分の大切な子どもを傷つけてしまうことがないよう、しっかり心に刻みたいですね。

親から言われて傷ついた言葉ワースト10

前回は「親から言われて嬉しい言葉」についてお伝えしました。今日は、「親から言われて傷ついた言葉」をご紹介します。

「え?こんな言葉で傷つくの?」と言うご感想も頂いていますので、お子さまに、或いは大切なパートナーへ知らず知らずに言っている可能性もあるのでは?さっそくご紹介します。

 1.勉強しなさい
  自分ではやっているつもりなのに。

 2.やる気あるの?
  あるよ、あるのにできないんだよ。

 3.口ばっかり
  言葉にして鼓舞してるのに。

 4.やっぱりダメだな、お前は
  ダメだと思われていたのか…。

 5.使えないなぁ
  そんな言い方しなくても良いのに。

 6.そんな子に育てた覚えはない
  そんな子、ってどんな子?

 7.頑張りなさい
  頑張ってるのに。これ以上無理。

 8.いつも逃げてばかり
  逃げているつもりはないのに。

 9.だからあんたは嫌われるのよ
  自分は、嫌われていたのか?

10.どっちがお姉ちゃんかわからないね
  比較されて屈辱的だ

家庭教育アドバイス…「軽い気持ちは要注意」

いかがですか?こうしたひどい言葉は、どれも全て親はとても「軽い気持ち」で言っているのです。子どもは、大人になっても抜けない棘を抱えて生きていくことになります。

他にも「口答えするな」「誰のおかげだと思ってるの?」などの言葉が挙がっています。

言われた側は、ぐさっと傷つき、場合によっては大人になるまで引きずりトラウマになることもあるのです。幼い頃に言われれば、人格形成やその後の進路にも影響する可能性があります。大人になる準備をしている子どもからしてみたら、「親から否定されている」と感じます。

親として子どもを上から目線でみるのではなく、一人の人間として対等に向き合うことが大切です。そして「軽い気持ち」は要注意です。「大人の軽い気持ち」は、子どもに理解されません

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本田宗一郎というバケモノを支えた藤沢武夫。二人の「最強伝説」

技術を開発する優れた能力があっても、経営のノウハウがなければ会社は大きく成長できませんが、その両方を兼ね備えることもなかなか難しいものです。今回の無料メルマガ『戦略経営の「よもやま話」』では、ホンダを成功に導いた2人の立役者が残した言葉を挙げながら、1人は夢の技術開発に明け暮れる一方、もう1人は潔癖な経営を貫いたという類い希な二人三脚の様子を紹介しています。

ホンダ精神の根源(成功の条件) 技術の天才、経営の奇才

技術の天才はもちろん本田宗一郎さんで経営の奇才は藤沢武夫さんです。この二人が苦悩しながらも大を成し遂げたのには、最初からそのようながあってのことで、これに人生を賭けようとしたからでしょう。この「志」を持ってお互いを理解したから、心置きなく相手の得意分野に掣肘(せいちゅう)することなく信頼しきって仕事ができたからです。

また、この天才と奇才に共通する特徴は「自身の夢」を適えるために絶えず飛躍のための格闘を行い、その都度おこる問題を必死に考え抜いて切り抜けその都度より賢くなって成長し続けたことです。未来に向かって、いつも自分の足らない能力を磨くことを生きがいとする。これがホンダが大きくさせる「企業精神」となったようです。

本田さんは、昭和44年1月の社員に読んでもらうための社報に本音の自説としてこんな中堅企業としては一風変わったことを記しています。

世の中へ生まれたときは、働き虫で生まれたんじゃない。やっぱり何か楽しみたいんですね。ほんとうからいえば、楽しみたいから、その楽しむための時間と金がほしんだよ。だから一生懸命働いたんだ。

と。また

ひとりひとりが、自分の得手不得手を包み隠さず、はっきり表明する。石は石でいいんですよ、ダイヤはダイヤでいいんです。そして、監督者は部下の得意なものを早くつかんで、伸ばしてやる。適材適所へ配置してやる。そうなりゃ、石もダイヤもみなほんとうの宝になるよ。

と言っており、人事の要諦についてしっかりした認識を持っています。

「ホンダ」を世界企業に育て上げたもう一方の立役者の藤沢さんが経営哲学について問われた時に、こう言っています。

本田と組んだことにおいてできたことであって、あの人と組まなければできない。24年間もやってこれたっていうのは、私の考えていること、提案したことを、全従業員が実現してくれたからですね。

と言うのです。

技術の天才と呼ばれる本田さんの本質は何かと考えるのですが、それは「人生を最高に楽しむために、自分の大好きなこと(仕事)を必死で無邪気に無心に行い続ける」ことから生まれたものと考えられます。「技術商売だったので一点の矛盾も許さない科学者の目と顧客の喜びに励む事業家の心証を兼ね備えているといえます。

正当な人事評価をするなら「1対1の面談」にするべき3つの理由

昇進や給与に関わる人事評価は、する側にもされる側にもある種の緊張感を強いるものです。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者の梅本泰則さんが、自身の経験を踏まえ「人が人を評価するのは難しい」とした上で、その際に行なうべき「面談」が持つ3つの意味を記しています。

人事評価はむつかしい

私は、人事の専門家ではありません。しかし、人事がむつかしいことは、よく知っています。以前、人事について学んだことがありました。

  • 成果主義
  • 目標管理制度
  • コンピタンシー
  • エンパワーメント
  • キャリアデベロップメント
  • エンプロイアビリティ

これ以外にも、人事に関する用語は山のようにあります。しかも、欧米の考え方も数多く取り入れられて、なかなかむつかしいものです。

そして、多くの人がもっとも興味があるのは「人事評価」ではないでしょうか。人事考課とも、人事査定ともいわれます。それは、昇進や配属給与に関わってくるからです。

私は、サラリーマン時代、年に2回訪れる「人事評価」が、本当に嫌でした。人が人を評価するのは難しいことなのです。とくに、部下を評価する時は、たまりません。いくら仕事とはいえ、部下の人生の一端を決めてしまうことになります。そんな資格があるとは思えなかったのです。

ですから、「情」が入り込んでしまうこともよくありました。それに、人には相性や好き嫌いというものもあります。それが、少なからず評価に影響を与えることだってあるのです。

逆に、部下もこう思っていたかもしれません。「あなたのような上司に評価されたくはない」。能力のある部下なら、そう考えても不思議はありません。

そんなこともあってでしょうか、人事評価の方法に「目標管理制度」というものが登場しました。

21歳になるまで知らなかった、自分が拉致問題の関係者だったこと

政府が拉致被害者として認定していた田中実さんが平壌で妻子と生活してることを、実に5年もの間隠していた安倍政権は、被害者家族のこんな声をどう聞くのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、1978年に北朝鮮に拉致された田口八重子さんの息子・飯塚耕一郎氏が、問題解決を世間に訴えることを決意するまでの道のりを紹介しています。

拉致問題が自分の問題になった日

1978年、二人の幼い子供を残し、忽然と姿を消した田口八重子さん。その失踪が「拉致」だと分かったのは、1985年のことでした。

田口さんが拉致された当時1歳だった飯塚耕一郎さんが、自分は拉致問題の当事者だったことを初めて知ったのは21歳の時でした。その時の衝撃はいかばかりだったことでしょう。

志ある者、事竟に成る 飯塚耕一郎(拉致被害者家族連絡会 事務局次長)

北朝鮮による拉致が判明した当時、私は中学生でした。ただ養父母やきょうだいからは、私に産みの母がいること養子であることさえ一切知らされずに育てられていたため、世間の注目を集めている拉致問題が自分に関係があるとは全く思いも寄りませんでした。

真実を知ったのは1998年、21歳の時です。パスポートを取得するために戸籍謄本を取った際に、続柄が養子」となっており、実の母として八重子の名前が書いてあったのです。

どういうことなのかさっぱり理解できず、非常に驚き、また動揺しました。そして、冷静になるために1週間ほど間を置き、思い切って養父に「養子ってどういうことなの?」と聞いてみると、実母が失踪した経緯、金賢姫や北朝鮮による拉致のことをぽつりぽつりと話してくれました。

とは言え、私が1歳の時に拉致されたので、どのような声でどのような笑顔をしていたのか、実母との思い出は全くありません

本当の母がいると知っても、記憶にない母に対する感情は曖昧で、なかなか受け入れるのは難しい状況でした。せめて一緒に写った写真や洋服などが残っていればよかったのですが、それも住んでいたアパートを引き払った時にほとんどを処分してしまっていました。

沖縄県民が、普天間の代替施設は県内以外でも良いと信じ込む理由

沖縄県が2月24日に実施する県民投票について、前回の記事『なぜ沖縄の県民投票は「辺野古埋め立ての賛否」のみ問うのか?』で沖縄で確認されてこなかった根本問題について指摘した軍事アナリストの小川和久さん。今回もメルマガ『NEWSを疑え!』で、沖縄が抱える問題に言及しています。沖縄に存在し、問題解決を遅らせているという「情報格差」の実態とは、どのようなものなのでしょうか?

「情報格差」が生み出す沖縄の議論

Wikipediaには「情報格差」について、次のような説明がでています。

「国内の都市と地方などの地域間の格差を指す地域間デジタル・ディバイド、身体的・社会的条件から情報通信技術(ICT)を使いこなせる者と使いこなせない者の間に生じる格差を指す個人間・集団間デジタル・ディバイド、インターネット等の利用可能性から国際間に生じる国際間デジタル・ディバイドがある」

これはITに関する「情報格差」の説明ですが、PCを使いこなせるかどうかといったこと以前に「情報格差」の問題を痛感させられたのが、2月24日に沖縄県が実施する県民投票についての動きです。

私は2月7日夜、那覇市の沖縄タイムスホールで行われた沖縄県主催の「県民投票フォーラム」で講演し、パネルディスカッションにも参加してきました。そこで、相も変わらず続いている「情報格差」を目の当たりにしたのです。誰がどのように発言したのかは申し上げませんが、古くから知っている人のこと、その人の発言を聞きながら、沖縄県における「情報格差」は東京との「距離」の面と「イデオロギー」の面から生じているように感じました。

距離の面では、東京の新聞が午後にならないと届かなかったり、テレビの放送内容が限られていたりすることから生じていると思われます。この問題は、地方のオピニオンリーダーが備えるべき知識などを低い水準のものにしている点で、深刻です。

同じニュースを報じていても、関西や九州、東北、北海道の新聞紙面と東京の紙面が扱いの大小や詳しさにおいて大きな違いがあり、それを読んでいる大学の研究者やジャーナリストに知識における「情報格差」が生じているのは沖縄だけではありません。これは、研究者やジャーナリストがその現実を自覚し、格差を乗り越えるために東京の新聞などを手に入れることだけでも克服できないわけではありません。しかし、そこにイデオロギーが関わってくると客観的な議論が不可能なほど、バイアスがかかることになります。

イデオロギー面の「情報格差」は、沖縄の新聞が共同通信のニュースで紙面を作っている結果、共同通信の報道姿勢に影響された知識や考え方が広がっていくことがひとつの原因です。さらに、人間には同じ考え方の者だけが群れる性質があり、自分たちの耳に心地よい話、都合のよい情報だけを共有し、固まる傾向が生まれます。