医療 徳田安春 過剰診療

米国の医師たちが告白した「2割は不必要なケアだった」の衝撃

アメリカ人医師を対象にしたあるアンケート調査で、「おこなったケアの2割は実際には不必要だった」という驚きの結果が報告されたことをご存知でしょうか。今回のメルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』では、こうした「過剰医療ケア」がおこなわれている現状について、著者で現役医師の徳田先生が防御医療・患者の要求・医師の経済的インセンティブの視点で詳しく解説しています。

医療訴訟リスクを恐れて「防御医療」という実態

最近、アメリカ人医師を対象にある調査が行われました。「あなたは本当は不必要と思われるケアをどのくらいやりましたか?」という調査です。その結果、医師たちが行ったケアの2割は「実際には必要ではなかった」ということがわかりました。不必要な医療の割合は、オーダーされたすべての検査を合わせたものの四分の一、処方されたすべてのクスリのうちの五分の一、行われたすべての手技の10分の一でした。

その調査では不必要な検査を行った理由も尋ねており、米国の医師たちが挙げていた最大の理由は医療訴訟リスクの恐れによる「防御医療」で、これが85%でした。見逃しのリスクを恐れるがゆえに検査をやってしまった、ということが医師自身が振り返って感じた理由でした。

しかしながら、これまでの研究結果から、医師たちが思っていたほどより防御医療はコスト高にはなっていなかったことがわかっています。実際、訴訟リスクの低い地域で診療している医師たちの診療コストをみてみると、訴訟リスクの高い地域の医師たちの防御医療の程度と比べてほとんど変わっていませんでした。米国の最新データによると、防御医療による医療費の増大は総医療費のうちたったの3%未満でした。すなわち、医師たちは防御医療によるコストを過大評価していたのです。

全然知らなかった。学校の銅像でおなじみ「二宮金次郎」のスゴさ

かつては小学校に当たり前のようにあった「二宮尊徳」の銅像。学校の七不思議のひとつに数えられる程お馴染みのものでしたが、最近では「本を読みながら歩くのは危険」などの理由で撤去されているのだとか。少し寂しくもありますが…、今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、意外と知られていない二宮尊徳の偉大さについて、いくつかのエピソードを紹介しています。

二宮尊徳

月刊『致知』では、歴史上の偉大な人物の歩みを取り上げることが少なくありません。それは読者から大変好評を得ています。1月号で紹介している二宮尊徳もその一人です。

尊徳が広く知られるきっかけとなった『報徳記』について経済コラムニストの木村壮次さんが語られた記事の一部を紹介します。

仕事と人生 木村壮次(経済コラムニスト)

『報徳記』を読んで強く印象づけられたのは、身分制度が確立していた江戸時代に一介の農民から身を起こし、多くの衰退した藩や村を復興させ、人々を善導していった尊徳の卓越した手腕です。

尊徳は早くして両親を失うなど大変辛い少年時代を過ごしていますが、その艱難辛苦が尊徳を偉大な人物へと押し上げていく原動力になったと言えるでしょう。

例えば母親の病没後、尊徳は十六歳で父方の伯父・万兵衛に預けられましたが、夜学のために家の灯油を使っていたことを咎められると、川べりの荒れ地を耕して菜種を蒔きその実りをもとに灯油を調達して勉学を続けるという強い意志を示しました。

それでも「農民にとって勉学は無益なこと」と断じる万兵衛に対して、尊徳は夜になるとむしろ織りに精を出し、人々が寝静まってから密かに勉強を続けたといいます。勉学によって父祖伝来の家を再興せんとの思いの表れだと思われますが、若くして尊徳が学問に秀でていたことは次のエピソードからも窺えます。

【高城×三宅対談2】三宅さんは自民に行けば?高城剛が「爆弾発言」

世界を股にかけて活躍するメルマガ『高城未来研究所「Future Report」』の著者でクリエーターの高城剛さんと、2016年の参院選挙で25万票以上を集めたメルマガ『三宅洋平マガジン「感覚と科学」』音楽家・政治活動家の三宅洋平さんの異色対談、前回に続き第二弾をお届けいたします。今回も、お二人の有料メルマガをご購読いただいている読者限定で公開する対談を、ほんの一部だけ特別にお見せいたします。 今回の対談で、三宅さんが「保守派」「自民党寄り」であることが高城さんの指摘で明らかに? 一体どういうことなんでしょうか。

第一弾対談 【高城剛×三宅洋平】2040年代に世界は激変し日本が世界を牽引する?

三宅洋平は右派?自民党に転向すべき

高城:今、難民は、イタリアが止めてるんだけどね。ヨーロッパでは難民の問題すごく起きてるけど、なんで、あんなに難民を入れちゃったのかっというと、バチカンが「入れろ」って言うから入れたわけ。それでグチャグチャになっちゃった。だから、イタリア政府がバチカンに話をつけてもうやめましょう」っていうことで、入れるのやめたんです。

で、アフリカ大陸から欧州に近い所にリビアとチュニジアがあって、その沖合にランペデューザって小さい島があるんだけど、そこはイタリアなんです。僕、そこに行ってきて見たんだけど、アフリカから船がバンバン来るんだよ。で、上陸しちゃったら、もうEUに入っちゃうことになるの。だから、そこに船を出させないためには、彼らをリビアのビーチで止めるしかない。だからイタリアが中心になって、ドイツからも金を集めて、こっそりビーチに収容所を造ったんですよ。そこは「アウシュビッツ・オン・ザ・ビーチ」って言われてて、それはもう最悪なわけ。それをヨーロッパ人は見て見ぬふりしてるんです。そういうことが実際起きてるわけだけど、どこも報道しないよね。

三宅:そのイタリアといえば、今「五つ星運動」が勢いありますよね。

高城:あれはファシズムだね、新しい形の。

三宅:そうですかね。ポピュリズムとは言われてるけど。

高城:いや、ファシズム。完全に党首であるベッペ・グリッロの新ファシスト党。そもそもイタリア人ってファシズムが好きで、国営放送のRAIが、いまも数カ月おきに昔のファシズムの映像をガンガン流してるくらい。だから、誰かスゴい人が出てきたらみんながそれに付いてくっていう、そういうことをずっとこの2000年ぐらいやってきたわけ。

三宅:家父長制度みたいなのが強いって感じですか。

高城:ていうか、スゴい人が1人出てくれば、その人について行く。だから、ベッペ・グリッロが新しいそういう人物じゃないかと言われていて、五つ星運動と言えば聞こえはいいけど、結局はベッペ・グリッロのファシズムなんですよ。インターネットでは、環境だとか何とかだって都合のいいこと言ってるけど、実際のところ政治能力はないし。

ただ五つ星運動で唯一いいのは、議員を2期しかやっちゃいけないところなんです。2期務めたらリタイアしなきゃいけない。だから、ベッペ・グリッロは政治家にはならない。ずっとコントロールしていたいから。だから、老人たちの政党と、新しいファシズムっていわれてる五つ星運動と、割と左側の勢力の3つ。これが、イタリアの現状。で、左側の拠点がボローニャ。もともとオリーブの木も全部ボローニャからなんだけど、そこが今後新しい力を出せるかどうかで、イタリアは変わる。

三宅:今、イタリアは民主党政権で中道左派ですよね。ボローニャっていうのは……。

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高城:完全に左というか。通称「赤のボローニャ」。先月、ボローニャ市長にお目にかかって、直接歴史と現状をお聞きしましたが、何百年も左が強い地域。だから「オリーブの木」も生まれたし、新しい左側の運動は全部あそこから。だからボローニャを見ればイタリアの将来がどうなるのかが分かる

三宅:実は今度、その五つ星運動の三役をやってるリカルド議員が来るんで、会うんですよ。俺自身、五つ星運動の直接民主制度はいいなと思ってて、「これは今の日本では案外いけるな」って。

俺としては、日本でも住民投票がもっと増えてもいいと思うんです。例えば、自分の住んでいる町に産廃施設が入るかどうかは、住民に決定する権利があるべきなんだろうけど、今の日本では行政と業者で決めちゃう。だから、日本でも年に1回ぐらい重大な決定事項が住民投票で決められるようになれば、住民たちも毎年その話で持ちきりになって、意識も上がっていくし知識も増えていくんじゃないかって。

高城:インターネットで投票するのはすごくいいんだけど、五つ星運動に関しては、基本的に党員しか投票しちゃダメなんですよ。それに党員でトップになっても、ベッペ・グリッロがダメって言ったら、それでダメになっちゃうんですよ。おかしいよね。

三宅:俺ね、そこのリサーチが全然まだ足んなくて。ただ、ひとつ疑問だったのは、今の五つ星運動の党首で31歳の……ディ・マイオでしたっけ。俺、党首って投票だと思ってたんですよ、決めるのは。党の方針に関しても、全部ネット投票で決めてると。でも、その党首はベッペ・グリッロが直接指名なんですよね。

高城:そう。だから、ベッペ・グリッロのファシズムなんだって。

三宅:うーん、そうなんだ。

高城:完全にそう。だから、ちょっと裏でいろんな所と取引してる。例えばマフィアとか。

三宅:確かに、南部の貧しいほうの支持を取り付けてますよね。

高城:そう。マフィアがまとめたから、南部の票を取ってる。

三宅:貧しい人好みなことを言ってますよね。

高城:だから、ディ・マイオもナポリで教会に行ってパフォーマンスをする。先月イタリアにいた時にニュースで見たんだけど、教会で彫像かなにかにキスしたら、なんか血の色になって奇跡が起きたみたいなこと言ってたけど。イタリア人が好きそうな話で、まやかしだよね。……まぁイタリアだけでなく、ヨーロッパ中がどんどんファシズムに傾いてる。ポーランドのカチンスキー政権なんか、ファシズムとかけて、「カチズム」と言われている。景気が悪いとそうなるよね。フランスも国民戦線はダメになっちゃったけど、リノベーションして新しい国民戦線をつくると思うけどね。

三宅:でも結局、基本はみんなEU懐疑派で地域主義

高城:そうだね、分断に向かうのがトレンドだからね。

三宅:俺の考えてるのも、結構そうなんだよね。グローバリズムはなんかちょっと面白くないなあ。

高城:いまのグローバリズムは、世界ルールがないからね。だから、問題を理解したら結果的に右に寄って行く。「世界はさておき、ここの中で、俺らだけでまとめていこう」っていう発想になるから。顔が見える仲間意識が高まる

三宅:あぁ、だから俺、左派のつもりで左派の中にいたのにすげえイジメられたんだな。「あいつは右派だって(笑)。

高城:そうなんだ。ていうか、右じゃん!

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三宅:自民党のやってきたことにはおおむね納得いってないんですよ。ただ難しかろうなって思うところもある。対米従属で、何とか、だましだまし国益をって考えてきて、「言えねえことも山ほどあるよ、国民には」っていうのも分かるし、それに対して「おまえら、隠し事しただろう」って批判するのは、「それは国を守るためやんか」とも思うんです。ただ、自民党に対する評価は、俺は総じてあんまり高くない。特に原子力政策に関しては。だから「脱原発」って主張するんですが、そうなると左派寄りの立場になるんですよね。

高城:米国と原発の二軸で考えると、そうなるね。

三宅:ところが、俺自身はそれほどリベラルってわけでもないんです。日本のオールド左翼の世界では。だから俺がリベラルだと思ってリベラルの側から言ってるつもりでいると、同じ側の人たちに「おまえはあっちの回し者だ」とか言われてたりもする。

高城:どうみても右な感じするけどね

三宅:そうなんですかね。それに農業のこととかを語ると、どうしても大地だとか国の話になるじゃないですか。日本人の心っていうか人間のスピリチュアリティーとか。そういうのって結構右側の人とも意見が共通する話だから、それで安倍昭恵さんが「会いたい」って言ってきたりすると。……そもそも、うちの家系も自民党の家系だし。

高城:こうやって話を聞く限りでも右だよね。極右ではないけど。

三宅:中道右派?

高城:……のほうがうまくいくと思うけど。今日から転向したら?(笑)

三宅:よく言われます。「なんで自民党入んないのって

高城:そうだよ。どこかで入ったら?

三宅:無理っす。「巨人・ヤンキース・自民党だけはダメなんです。

高城:いや、そのうち自民党は割れるからそのときに入ればいいよ。だって、今あそこは実質的に清和会だから、自民党じゃなくて。オリンピック以降に割れるから、絶対。

三宅:うちのおふくろの実家って、橋本龍太郎が戦時中に疎開してたんですよ。だから龍太郎さんとか、子どもの頃からなんか親近感があって。かといって、彼の政策をくまなく知ってるわけじゃないですけど、なんかその頃の自民党の雰囲気って、今とは違ったなっていうのは思うし。……とは言ってもそんなに僕、国家主義ではないんですよ。ただ故郷というか、邦人としての国はすごく大事にしたい。その風土であったりとか……。

高城:なるほど、完全に保守だよね(笑)

三宅:そう考えると、今の自民党のほうがはるかに保守じゃないっすよね。

高城:今の自民党は世界的に見れば極右だからね。今の日本は2つしかない、不明瞭な左と極右。これしかないのが問題で。第三の道も権威的ではない新しい選択もない。

三宅:それは、もう本当に問題ですよね。

高城:で、「これは問題になるから、ちょっと真ん中に戻そう」ってことで、本当はオリンピックが終わったら小池総理になるはずだったんでしょ。で、小池総理の後は、そのまま小泉進次郎に引き継ぐ予定だった。そこで核武装。でも、それが失敗しちゃったから、もう一回グチャグチャになるんじゃない? だから、自民党は割れるよ、2020年前後を機に。

三宅:オリンピックまでに?

高城:だって、経済が持たないから。今日も日本の金融機関の人と話したんだけど、「もう危険だ」って彼ら自身が言ってるもんね。かなりマズいんじゃないの、やっぱり。素人じゃないじゃん、あの人たち。「このまま金融緩和とマイナス金利を続けるのは危険だ」って、ハッキリ言ってんだよ。

三宅:デフォルトしちゃうってこと?

高城:いや、デフォルトまではいきなりいかない

三宅:じゃあ、余計に厄介ですね。デフォルトしてくれたほうが、まだ分かりやすい。

高城:そうそう。でもデトロイトを見ても、デフォルトするまでに25年かかってるから、そう簡単にはいかない。

三宅:アルゼンチンとかも、一度デフォルトしたじゃないですか。

高城:2000年の12月1日に、突然ね。その後の一週間に大統領が5人変わった。

三宅:それで、インフラや社会サービスが何も機能しない状況になって、向こうの人は停電も自分で直すし、家もクルマも自分で直すのが常識になったんですよね。その後、アルゼンチンは奇跡的に復活したけど、いまだに家庭の医学じゃないけど、そのときの何でも辞典みたいのが各家庭にあるらしくて、男でも女でも配電盤とかバンバン開けていじるっていう、そんな風土が出来上がったらしくて。

で、俺としては、日本も一回デフォルトしたほうがいいんじゃないかと思ってて。そうすれば分かりやすくなると思うけどね。真綿で締められてる今の日本がそうだけど、なんか「アベノミクス、どうなの」とか言いながら、どこかで安心してるような。でも、外から見たらヤバいでしょっていう、こういう「なにも気付かない感じ俺はすごく嫌なんですよね。

高城:デトロイトも同じ状況で、真綿で首を絞められたような状態が25年も続いたわけですよ。

三宅:それはツラい。

高城:デトロイトの自動車産業と成長のピークが1960年代。で、デフォルトしたの2010年代だから、もう80年代あたりから地獄の25年間があったわけだよね。でも、日本もそうなる。今はまだ本格的には始まってないけど。

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三宅:……そうなると、音楽だけはかっこ良くなりますよね

高城:社会に大きな問題が起きれば、あたらしい表現が出て来るからね。

三宅:悪い音楽がいっぱい出てきて……(笑)。

高城:デトロイトテクノもそうだし、80年代にニューヨークの市財政が大変だったときにストリートアートが出て、ハウス・ミュージックが勃興して、ヒップホップが始まったっていうのも、やっぱり不景気のなかからあたらしい表現が出てくるっていうのが、いつの時代もあるからね。ピカソのゲルニカからイギリス病から生まれたブリティッシュロックも。

三宅:俺も田舎にいるときより都会に出て来てぶつふつと不満に満ちてる時のほうが曲のアイデアが湧くからなぁ

高城:そういう混沌とした時代背景のほうがエネルギーが出てくるから。だから今後、ヨーロッパから続々と新しい音楽が出てくるかもしれない。ヨーロッパは今ほんと景気が悪いからね。リーマン・ショック後にミニマル……あれって音楽をできる限りソリッドにしていった現代の新しいフォークソングのようなものだと思うんだけど、あれが流行りだしたのは、まさにそういう時代の表現だと思うんだけどね。


……と、これから面白くなりそうなお二人の対談ですが、公開できる内容はここまで。今月(2017年12月)に、高城さん、三宅さんどちらかお一人の有料メルマガにご登録いただいた方には、今回の対談の全文を読むことができます。お二人のメルマガとも、初月無料で読むことができますので、この機会にぜひご登録して見てはいかがでしょうか。それではみなさま、メリークリスマス&良いお年を!

 

高城未来研究所「Future Report」

著者/高城剛(作家/クリエーター)
1964年生まれ。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。毎週2通に渡るメルマガは、注目ガジェットや海外移住のヒント、マクロビの始め方や読者の質問に懇切丁寧に答えるQ&Aコーナーなど「今知りたいこと」を網羅する。
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三宅洋平マガジン「感覚と科学」

著者/三宅洋平(音楽家/政治活動家)
三宅洋平メディアの中心円となるメルマガ!2度の選挙フェスを経て、音楽と社会をつなぐメインフィギュアとなった三宅洋平マガジン。彼の目に映る政治のリアルなど、ここでしか語られない話、彼と仲間達による政策アジェンダの遂行、パーマカルチャーな実践や見聞の旅、様々な社会活動報告、バーチャル討論会まで。 頭の中身から音楽まで、最速出しのチャンネル。
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中国にSF感あふれる巨大図書館が誕生、その中身は賛否両論

皆さんは普段図書館を利用しますか?私は時折思いついては、近所にある小さな図書館へ行き、自習室で勉強をしたり、お気に入りの作家の本を大量に借りてきたりしています。図書館とはどこの地域にも必ずある施設で、しかも地域に関わらず、そこに流れる空気はどこも同じような気がして、静まりかえった空間の中で漂う程よい緊張感と共に、なんとなく慣れ親しんだ雰囲気はいつでも私を落ち着かせてくれます。幼少期から大人になった今でもお世話になる図書館ですが、今回ご紹介するのは中国に誕生した超近未来型、オシャレでハイテクな空間を演出した新しい形の図書館。一体、使い心地はどうなのでしょうか?

 

わずか3年で完成した近未来型図書館、その実態は?

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中国の天津市に誕生した5階建ての図書館は、オランダのデザイン会社MVRDVと、天津の設計事務所Tianjin Urban Planning and Design Institute (TUPDI)のコラボレーションによって造られました。その製作期間はなんとわずか3年というから驚きです。

 

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面積は約34,000平方メートル、その中に120万冊の本の所蔵が可能とのことですが、設置が認められているスペースは約20万冊程度。1階にある読書スペースのほか、2階にはラウンジやオフィス、会議室まで設けられており、最上階にはコンピュータ室もあります。

写真で見ると、壁じゅうに本が敷き詰められているように見えますが、実はこれはフェイク大量の本を画像にしたものが貼り付けられているのです。実際の書籍はまた別の場所にあるのだとか。図書館でありながら、もはや立派なアート作品のようですね。

 

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これまでは図書館=こじんまりとした空間というイメージでしたが、こんな開放的な空間で読書に耽るのも、新しい文化となり得るのかもしれません。

 

MVRDVは、1993年の設立以来、この他にもこれまで世界各国で多くのクリエイティブな建造物を完成させており、例えばロッテルダム市内にあるマーケットホールや、戦後の同市再建75周年を記念して造られた180段にも及ぶ巨大な階段など、その自由な発想と創造力は止まるところを知りません。彼らが掲げるテーマは、「現代の建築術を駆使して、その地域が抱える様々な問題に取り組む」こと。あらゆる業種の人々と協働して1つのプロジェクトに取り組むことにより、世界が注目するようなこれまでにない建造物を構築するとともに、地域の活性化を促すことを目的としています。

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天津の図書館については、「素晴らしい!清潔で快適そう。一度は訪れてみたい」という声がある一方で、「デザイン性は素晴らしいが、個人的には昔ながらの温かみがあって快適な図書館の方がリラックスできる」「一体これだけの規模の中から、どうやって自分が読みたい本を探すの?」など、賛否両論が飛び交っています。

落ち着ける空間というのは、静かな図書館やざわついたカフェなど、人によって様々です。今回ご紹介した図書館も、人によって感じ方は異なるかもしれませんが、自身にとって快適な時間を過ごすための新しい選択肢の一つとして、一度は体感してみたい気がしますよね。

 

 

Sourced by MVRDV

文/貞賀 三奈美

 

 

英語を学ぶより大切な事って? NYの語学学校で分かったエトセトラ

新米ニューヨーカー・さめこのニューヨーク通信

こんにちは、ニューヨーク在住ライターのさめこです。日本に住んでいた頃は、1年ぐらい海外に住んでいれば英語は自然とペラペラになるのではと思っていましたが、とんでもない! この街に住んで2年半経とうとしていますが、悲しいことに未だにカタコト英語です(涙)。

そんな私は、去年から語学学校に定期的に通っています。通い始めて驚いたのが、日本の授業とあまりにも違うこと。今回はそんなカルチャーショックについて綴っていこうと思います。

日本の学校では、生徒は静かに先生の話を聞き、「質問がある人はいますか?」とか「この問題が分かった人はいますか?」と言われてはじめて手を挙げ、さされたら答える形で授業は進行すると思います。

しかし、ニューヨークでは生徒参加型のインタラクティブな授業。先生と同じぐらい生徒も発言をします。中には、先生が説明している途中で、遮って話し出す生徒も。ディスカッションでは、みんなものすごいスピードで自分の意見を言います。私たち日本人の生徒は、そんなインタラクティブな授業に慣れていないので、このスピード感の中で発言するのに一苦労。しかもニューヨークでは積極的に授業に参加しないと減点になるので、必死です(笑)。

私はこれまで、スペイン、フランス、ドイツ、ウクライナ、中国、韓国、ブラジル、ドミニカ共和国、モロッコと様々な国のクラスメイトと知り合いました。もちろん、クラスには私以外にも日本人の生徒もいます。色んな国の生徒と一緒に授業を受けて思うのは、私たち日本人が一番おとなしいということ。

これは英語力の問題もあるのかもしれないけれど、日本語で同じように質問されても、彼らのようにすぐに答えられないでしょう。それは意見を求められた時に、自分の考えを大勢の前で言うことに慣れていないからかもしれない、と思いました。

テクノロジーが発達して、海外が以前より身近になって、世界はどんどん狭く小さくなっています。この語学学校に通い、「英語力を上げるだけでなく、常に自分の考えを持ち、自信を持って発言できる私になろう」と学びました。

さめこ(鮫川 佳那子)【執筆者】
さめこ(鮫川 佳那子)〈NY在住ライター/ニューヨーク女子部♡主催〉

青山学院大学卒業後、サイバーエージェントに入社し広告制作・メディア編集・イベント企画運営に携わる。2015年より夫の海外転勤で渡米し、現在はニューヨークの新聞をはじめ、様々な媒体で記事を執筆。またNY在住の20〜30代女性が所属するコミュニティー「ニューヨーク女子部♡」を主催し、イベント企画運営も行っている。
【ブログ】ameblo.jp/samechoco/

記事提供:ニューヨークビズ

【東十条】ラーメン官僚が官能的な麺に酔う味玉そば【机上の空論】

日本全国に数多あるラーメンの中でもとっておきの一品を食べ歩きながら紹介する、ラーメン官僚かずあっきぃこと田中一明さん。まぐまぐの新サービス「mine」で無料公開中の、田中さんの記事から本日ご紹介するのは、東京・東十条「我的中華そば机上の空論」の味玉中華そば。今まで12,000杯のラーメンを食べ歩いたラーメン官僚が、ストレート麺の官能的な啜り心地に酔いしれた、「我的中華そば机上の空論」の味玉中華そばのお味とは?

オススメ!【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】我的中華そば机上の空論

我的中華そば机上の空論@東十条にて、味玉中華そば。

11月9日にオープンした新店。店舗のロケーションは、JR東十条駅とメトロ南北線王子神谷駅の間。

昭和の残滓がそこかしこに感じられる、東十条商店街沿いに店舗を構える。

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同店の店主は『つし馬@浅草』や『田中屋@牛込神楽坂』の出身。

つまり、『田中商店@六町』のグループで修業を重ねられた方だ。

入店すると、店内にはラーメンマニアらしいお客さんの顔もチラホラ。

「味玉中華そば」を注文することにした。

オペレーションは、オープンしたばかりとは思えないほどしっかりしており、待ち時間5分程度で、メニューが卓上に供された。

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まずはスープをひと啜り。

美味い、これは美味い!

また、てっきり『田中商店』系の味に寄せてきているのかと思いきや、味の構成は全く異なる。

これ(味を修業先に似せないこと)は、『田中商店』出身の店にはあまり見られない傾向であり、そのチャレンジスピリットには、個人的には好感が持てた。

聞くところによると、店主は『ロックンロールワン(現在は店名を変え尼崎に移転)』の味をリスペクトされている模様。

修業先での経験を活かしながらも、『ロックンロールワン』のような、シンプルにして無駄のない1杯を自分自身で創り出そうとしているようだ。

鶏・ゲンコツ・香味野菜から出汁を採り、昆布の滋味を出汁にそっと添える。確かにうま味に寸分の過不足もなく、スッキリと美しくまとまっている。

中根製麺から取り寄せたストレート麺の啜り心地も、実に官能的。

あっと言う間に、丼を空っぽにしてしまった。

ラーメン激戦区・東十条にまた、新たな有力店が誕生した。

未訪の方は、万難を排して足を運ぶことをオススメしたい。

自身が食べて美味かったラーメンのみUPする、田中一明さんの記事をチェックしたい方はこちらでフォロー

DATA

我的中華そば机上の空論

営業時間 (火~土)11:30~14:30 17:30~21:00 (日)11:30~14:30

住所 東京都北区東十条3-11-5

定休日 月曜

【動画】花嫁が遅刻?盛り上げるため花婿が披露した演奏が凄い!

人生の大事なイベントでもある『結婚式』。

今回紹介する動画はある結婚式の動画なのですが、なんと花嫁が遅刻するというアクシデントが発生・・・。

そんな時、機転をきかせた花婿が式場のキーボードを使い、様々な名作映画のBGMを演奏し始めました。

その演奏が素晴らしすぎると話題になっています!

話題の動画がこちら。

素晴らしい演奏に会場は大盛り上がり!

こんな素敵な対応ができる花婿と結婚した花嫁は幸せですね。
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(Sheeby)

 

記事提供ViRATES

【豆知識】消火器に書かれている「ABC」って何の意味があるの?

会社、学校、マンションなど、「消火器」を目にすることは日常的にありますが、その消火器がどんな火災に対応しているのか知らないという方は多いもの。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、いざという時に困惑しないよう、最も多く見かける「ABC粉末消火器」について、わかりやすく解説します。

消火器あれこれ

家庭はもとより、事務所、学校、マンションの共用部分などでよく見かける消火器は、まずほとんどが「ABC粉末消火器」と呼ばれるものです。これまでに何度も目にしているはずです。

ABCという文字があったのに気づいていない方も、もしかしたら、白・黄・青の円が描かれてあったのに気づいている鋭い方もいらっしゃるかもしれません。このABCも色のついた円もどちらも「火災の種類」を示したものです。

A火災は普通火災」で、紙、木、繊維などごく普通に身の回りにある可燃物が燃える火災です。

B火災は油火災」。油による火災で、ガソリンなどの引火性の液体の火災です。

C火災は電気火災」。電線やモーターなど電気に関わる火災です。

油に直接水をかけての消火はできないということを以前書きましたが、他にも電気の火災でも、水をかけるのはできませんね。感電の危険があるからです(霧状の水なら大丈夫ですが)。

どうしてそんなに悩むの?葬式へ来た人にどう語られるかが人生だ

もっとお金が欲しい、出世したい、英語を話せるようになりたいー。人の願望というのはひとつ叶えても次から次へと別のものが出て来るもの。学歴やコネが無くても年収1,000万円になれるスキルをセミナーなどで多くの人に伝えている無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんも、かつてはそんなことを繰り返して疲れ切っていたそうですが、視点を変えた途端、人生がガラリと変わり好転したそうです。今回は特別に、そのコツを明かしています。

願望のポイントが変わると人生が深くなる

最近、非常に刺激を受けた本がありまして、これって私がここ数年なんとなく感じていた、人生に関する考え方と一致するなと腹落ちしたんです。

あなたの人生の意味──先人に学ぶ「惜しまれる生き方
デイヴィッド・ブルックス 著/夏目大 訳 早川書房

この本なんですが、この本では、生き方をアダム1とアダム2に分類しているんです。アダム1というのは、自分がセットしたゴールのために戦略を立てて、努力し、苦難を乗り越え、困難を解決し、最後は自分の願望を達成する、そういう生き方です。これはこれで美徳ですし称賛されるものです。

ところがこれとは違う美徳があるとこの本の著者はいうわけです。アダム1を履歴書向きの美徳というなら、こちらは追悼文向けの美徳というべきものです。この表現はセンスがありますよね。

あなたのお葬式で参列者が故人であるあなたをどのような人間だったと表現するか。そこではあなたが生前手にした富や名誉、地位や権力が語られることはありません。ここではむしろ、あなたがどのような生き様を送った人間だったのか、というどちらかというとあなたの内面にフォーカスが当たるはずです。

このアダム2の美徳をゴールに生きた人たちの物語が語られるのですが、個人的にはこのアダム2の生き方こそ、ここ数年で私がゴールにおいている生き方なんです。

逮捕のスパコン社長と山口敬之氏の間に浮上した疑わしき政界人脈

時代の寵児ともてはやされていたスパコン開発会社社長・齊藤元章氏の突然の逮捕劇は、各方面に激震をもたらしているようです。メルマガ『国家権力&メディア一刀両断』の著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんは、巷間語られている齊藤氏と性的暴行疑惑が囁かれるジャーナリスト・山口敬之氏との関係をさらに掘り下げるとともに、安倍政権と深いつながりを持つとされる山口氏と昵懇の仲の齊藤氏逮捕に踏み切った東京地検特捜部の狙いについて私見を記しています。

スパコン社長逮捕を入り口に特捜は政官界に切り込めるのか

政官界と企業の間をフィクサーのように立ち回り、企業に流した血税の分け前にあずかるという厚かましい才能を持った政治記者OBは昔から絶えることがない。

性的暴行疑惑のジャーナリスト、山口敬之氏もその一人のようだ。なにしろ、TBSを退職して間もないフリーランスが、ザ・キャピトルホテル東急の賃貸レジデンスを事務所として使い、そこで暮らしてきたのだ。

82~294平方メートルのどの部屋かは知らないが、賃料は月68万~240万円もする超豪華な住居兼事務所である。

家賃を支払っていると思われる会社の社長が、国の助成金をだまし取ったとして東京地検特捜部に詐欺容疑で逮捕された。

この社長が、只者ではない。12月11日のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場する予定だったのが逮捕によってとりやめになった。省エネ効率世界一のスパコンをつくったペジーコンピューティング社を率いる「時の人」なのだ。

齊藤元章氏。49歳。理研の「京」のような大型ではなく、オフィスで使えるスパコンの開発をめざしている。

特捜に逮捕されたという衝撃的事実。そしてあの山口氏がからんでいる。あれやこれやが重なって、週刊誌等が齊藤氏のスパコンにケチをつけたがるのはわからぬでもないが、業績は業績としてフェアに評価しなければなるまい

そこで、この分野の信頼できる専門家数人から話を聞いてみた。

齊藤氏のスパコンは「液浸冷却」という方法に特徴がある。従来型のスパコンは膨大な消費電力を必要とし、そのために発生する熱を冷やすのにコストがかかっていた。齊藤スパコンは、電気を通さない液体にCPUを含めた回路部品を浸すことにより、省エネ小型化をめざしている。

スパコン省エネ性能の世界ランキング「グリーン500」で東京のベンチャー企業「エクサスケーラー」と「ペジーコンピューティング」が1~3位を独占したと話題になったばかりだが、いずれも齊藤氏の会社である。

専門家の一人はこう言う。

これが事業として成り立てば、日本の先端産業として世界に打って出ることができると、政府が期待し、NEDOから豊富な助成金援助が実現したのでしょう。齊藤氏のここまでの業績はすばらしいと思います。

このコメントにもあるように、目下の問題は事業としてまだ成り立っていないことだ。採算の合う事業に成長させるまでの間、どうやって資金を調達し続けるか。それが、経営者としては最大の難問だ。

むろん、そのような企業に普通の金融機関が資金を貸せる道理はない。高速性能は折り紙付きでも実用性はあるのかと、首をひねる専門家も確かに存在する。