中国人に間違われ日本人も被害に?経済援助の名目で貧困国から資源と主権を奪い「テロの標的」となる隣国の自業自得

4月19日にパキスタン南部で起きた襲撃テロ事件。日本人5人が襲われ1人が軽症を負ったと報道されていますが、各地で中国権益を狙ったと思われるテロが頻発していることから、彼らも中国人と間違われ被害に遭ったとする見方もあるようです。台湾出身の評論家・黄文雄さんが主宰するメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では今回、この事件を伝えるニュースを取り上げるとともに、パキスタンやアフガニスタンといった国で中国への憎悪が高まっている理由を解説。さらに国際社会に対して、他国民の個人情報の入手を狙う動きを見せる習近平政権への警戒を呼びかけています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【中国】高まる中国憎悪と対中テロ

習近平が捨てた恥と外聞。なりふり構わず他国の資源を奪う中国に世界で高まる憎悪

中国人と誤認して自爆テロか?日本人5人狙われ1人負傷…パキスタンで頻発する中国人狙いのテロ

少し前ですが、パキスタン南部のカラチで日経企業の駐在員5人が乗った車が襲撃された事件がありました。

専門家によれば、この地域で日本人が襲われることは過去にほとんどなかったとのことです。まずは、事件についての詳細を以下、報道を引用します。

5人は住まいから会社の工場に向けて車列を組んで通勤している最中にオートバイに乗った2人組から突然襲撃を受け、1人は身体に爆弾を巻き付けており、地元当局は自爆テロとの見方を示した。

中国人と誤認して自爆テロか?日本人5人狙われ1人負傷…パキスタンで頻発する中国人狙いのテロ

5人は命に別状はなく、無事だったとのことです。そして、この記事の筆者は、実はこの事件は日本人ではなく中国人を狙ったものでないだろうかとの見解も述べています。

なぜなら、この地域で中国人を狙ったテロ事件が何度も発生しているから。さらに、現地の人々は「一帯一路構想」の名の元に、中国がパキスタンに多額の経済支援をしている代わりに、地元の資源を搾取したり、パキスタンの主権を犯すような行為をしているため、若者たちの外国企業への不満が高まっているというのです。

同じころ、アフガニスタンでも中国は、鉱物資源を占有しようとする動きを見せたり、油田開発についてタリバンと大型契約を結ぶなど、影響力を強めています。それを見た、タリバンと対立する勢力「イスラム国ホラサン州(ISKP)」が、中国への警戒を強め、中国権益を狙ったテロ事件を何度も起こしています。どのような事件かというと、以下、報道を一部引用します。

2022年12月には、首都カブールで多くの中国人が宿泊するホテルを狙った襲撃テロ事件があり、中国人5人を含む20人以上が負傷した。事件後、ISKPが犯行声明を出し、中国人客が集まるパーティー会場を狙って爆発物を爆発させたと中国権益を狙ったことを明らかにした。

 

2023年1月には、カブールにある外務省の入り口付近で自爆テロが発生し、少なくとも5人が死亡し、ISKPが犯行声明を出した。この声明で中国を名指ししたわけではなかったが、外務省を訪問予定だった中国代表団を狙った可能性が専門家の間で指摘されている。

 

2021年10月には、アフガニスタン北部クンドゥズにあるイスラム教シーア派モスクで大規模な自爆テロがあり、50人以上が死亡したが、犯行声明を出したISKPは自爆犯がウイグル人であると明らかにし、タリバンが中国の指示に従ってウイグル人を排斥しようとしているので、タリバンとシーア派住民を狙ったと間接的にも中国を標的とする意志を示した。

中国を敵視するイスラム国ホラサン州ISKPが国際テロを活発化

この記事の著者・黄文雄さんのメルマガ

ブラック企業入社で人生詰んだ偏差値30の高卒男性は、いかにして税理士試験に短期合格を果たしたのか

夢を次々と実現してゆく人と、いつまで経っても夢が夢でしかない状況が続く人。両者の間にはどのような違いがあるのでしょうか。今回のメルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』では、「5つの仕事を掛け持ちする時間管理の専門家」の石川さんが、夢を夢で終わらせないために設定しノートに書き出すべき「4つの要素」を紹介。自身が税理士試験に短期合格を果たした際のエピソードを交えつつ、4つの要素がいかに人を動かす力となるかを解説しています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:夢が夢のままで終わってしまう人の共通点

夢が夢のままで終わってしまう人の共通点

せっかく夢に向かって動き出したのに途中で挫折する人もいます。逆にどんどん夢を叶える人がいるのも事実。

その差はなんなのでしょうか。

実は、誰でも出来るのにほとんどの人がやっていない目標設定のやり方に秘密があるのです。

夢が夢のままで終わってしまう人の主な原因は、目標しかないからです。

例えば「痩せたい!」というのは目標でしかありません。ただ漠然とやせたいと思っているだけでは、お酒を飲みに誘われると簡単について行き、ストレスが溜まるとラーメンに半ライスをつけ、ランチで友人がデザートを頼むと自分もつられて注文してしまいます。

「なんて自分は、意思が弱いんだろう」と悲観する必要はありません。

意志が弱いのではなく、目標しかないのが原因だからです。

「痩せたい」という目標だけでなく「なぜ自分がやりたいのか」という理由がセットにならないと続きません。もっと詳しくいえば、「すぐやり続けられない」ということです。

理由の例を出すと「好きな人と一緒に海に行くから、それまでに引き締まった身体になりたい!」「20年ぶりに同窓会があるから、若く見られたい!」といったように、動機付けになれば何でも構いません。理由がなければ誘惑に負け、食事制限や運動をサボってしまいます。

仮に痩せたい理由が「健康診断でメタボリックシンドロームと判定され、その他の数値も年々悪くなっている。まだ小さい子どものためにも、健康維持して頑張らなければならない」だとしましょう。しかし実は、理由だけでは難しいのです。

以前、何かで「夢に日付をつけると予定になる」と聞きましたが、まさにその通り。期限がないと夢は夢のままで終わってしまいます。

痩せたい、試験に合格したい、外資系の会社に転職したい、独立して経営者になりたい…、どれも「いつまでに」という期限がないと、それは夢のままなのです。

夢を叶えるためには、期限をつけなければなりません。

先の例なら「来年の7月13日に行われる健康診断までに」というように期限を決めます。

期限は人を燃えさせます。さらに期限までを具体的な数字も盛り込んで、計画を立てます。

7月13日の健康診断までに残り8ヶ月。最初の月は3kg、それ以降は1kgずつ体重を落として10kg痩せる。そのためには1日8,000歩ウォーキングをして、縄跳びを100回、腕立て伏せを30回。食事は1日2,000kcal以内に抑えて、金曜日はヨガ教室に行く。

このように具体的な数字に落とし込む。夢を実現させるためには、目標、理由、期限、具体的数値、この4つが必要なのです。ひとつでも欠けていたら、せっかく動き出しても三日坊主で終わってしまう可能性が高くなります。この4つをノートに書き出してみましょう。

この記事の著者・石川和男さんのメルマガ

文筆家がEvernote使用で陥っていた“使いこなしたい症候群”。「深く考えずに情報を保存しておく」時代は終わった

先日掲載の記事で人気のメモツール「Evernote」を自身の主要なツールから外すとし、Evernoteの「総括」を行った文筆家の倉下忠憲さん。今回倉下さんはメルマガ『Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~』で、「どこまで脱Evernoteできたのか」と題してその後の情報保存体制がどう変化したかを綴るとともに、Evernoteから離れて気づいたことを記しています。

【関連】Evernoteとは何だったのか。文筆家が「気楽なメモツール」を総括

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:どこまで脱Evernoteできたのか

どこまで脱Evernoteできたのか

以前、「脱Evernoteを進める」という話をしました。サブとしてEvernoteを使っている状況から、ほとんどまったくEvernoteを使わなくなる状況へシフトする試みです。

【関連】Evernoteとは何だったのか。文筆家が「気楽なメモツール」を総括

なぜそんなことになったのかと言えば、性急な無料プランの機能制限で、Evernote社への不信感が高まったせいです。いくらなんでも無料ユーザーを軽視しすぎているのではないか、と。

一方で、その後Twitterを定期的に「Evernote」というキーワードで検索していると、地獄絵図が広がっていました。ずっと無料で使っている上に、今後も課金するつもりのないと宣言している人が一方的にEvernoteに文句を言っているのです。

Evernoteだって営利企業なわけですから、お金を払ってくれる「お客さん」が重要であり、リソースが限られているならばその「お客さん」に向けて仕事をしていく、というのは経営判断としては十分ありえるでしょう。

そうした背景を何も加味することなく文句だけを言っているユーザーがそうとう多くいたのならば、逆説的に今回のEvernote社の対応はそれなりに「正しかった」(倫理的というよりも、経営的に)とは言えるのでしょう。

実際、単にEvernoteを使わなくなっただけでなく「アカウントを削除しました」と宣言しているユーザーを多くみかけました。まさにそれがEvernote社が望んでいた状況でしょう。

結局その後のEvernoteの展開を見ていると、非常にスピーディーに新機能が追加されていて、そのどれもが「モダン」なデジタルノートツールの路線に沿っています。スラッシュコマンドなどは利便性も高く、AIによるノートのサポートもバリエーションが増えていました。着実に高機能化が進められており、「お金を払う価値がある」と思ってもらえるノートツールになろうと努力しているのがうかがえます。

私の場合でも、「先にノートリンクを作ってから、ノートを作る」といういわゆるwikiの空リンク機能が使えるようになったのは高評価でした。Scrapboxに慣れた身としては、先にリンクを作る形でないとどうしてもまどろっこしいのです。この地味な機能が実装されたことは、ある程度「デジタルノート利用」についての勘所が開発方針に織り込まれているのだと推測できます。

ですので、今後Evernoteがじりじり悪くなるというよりは、むしろ少しずつツールとしての機能性を高めていくことが期待できます。

だったら、再びEvernoteに戻るのかというと、そういうわけでもありません。間違いなく、今後はもっと「便利な」ツールになっていくでしょうが、そうなればそうなるほど「静かなツール」からは離れていくはずです。

あいかわらずラフに保存しておくには最強のツールなので、archiveツールとして利用する可能性はあるものの、普段遣いのノートとして利用する可能性はほとんどありません。そして、新しい機能が追加されるたびに、その可能性は下がっていきます。

もちろんこれはEvernoteが悪いというのではなく、単に私が求めているツールとの方向性が違っているだけです。そればかりはどうしようもありません。

この記事の著者・倉下忠憲さんのメルマガ

若い女性向けならインスタ、50代以上男性ならフェイスブック。人気コンサルが教える効果的なWeb広告プラットフォームの選び方

Web広告を打つに当たり担当者が最重要視するのは、その「効果」であることは言うまでもありません。しかしながら、グーグルなど検索サイトのリスティングが有効なのかそれともSNS広告か、SNSであるならばどのプラットフォームを選べばいいのか等々、多すぎる選択肢に悩みは深まるばかりというのが現状ではないでしょうか。今回のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では人気コンサルの永江さんが、そんなWeb広告に関する読者からの質問に専門家の知見を大いに活かし回答。扱う商材やターゲット別の「広告効果が上がるSNS」のプラットフォームをレクチャーしています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:Web広告はリスティングとSNSのどちらが良い?

Web広告はリスティングとSNSのどちらが良い?

Question

shitumon

Web広告について質問させてください。私は個人でEC販売を行っており、web広告も細々と運用しています。web広告は大きく分けるとGoogleのリスティング広告とインスタなどのSNS広告に二分されると思うのですが、この両者の広告の使い分けや、どっちにどれだけ投資するかの重みづけについて、永江様はどのように捉えておりますでしょうか?

私の所感として、個人レベルのような小規模のビジネスであれば、細かくターゲティングできるインスタ広告が費用対効果が高いイメージがあるのですが、是非永江様のご意見をお伺いできますと幸いです。

永江さんからの回答

うーん、これは何を売っているかによるので一概には言えないですね。質問1の回答とも重なりますが、若年女性向け商品/サービスならInstagramが合いますが、50代以降の男性向けであればFacebook広告の方が効くかもしれません。

Web広告については以前詳しくブログに書きましたが、

SEO対策だけでは、もうWebは回らない・・Web集客3.0の時代

今はリスティングやターゲティング広告以外に動画が外せなくなっています。動画広告は離脱率が高いので、いかに早期離脱させないかというノウハウに差が出ます。

SNS広告も、販売する商材によって何が効果的かが異なります。例えば女性用サプリならInstagram、男性用化粧品であればFacebook…などですね。わたしもメタ広告はよく利用しますが、最近はターゲティングを細かく指定しなくてもAIにお任せが最も効果が出ることが分かりました。

また商材によってはLINE広告が効くこともあります。毎日頻繁にLINEを開く人は一番上の広告など目に入らないかもしれませんが、限られた友人や家族と日に数回やり取りするだけという層には刺さりやすかったり。YouTubeの動画広告は、視聴してもコンバージョンに結びつけるのが難しいという難点があります。最近だとスポーツ大会の中継で、記念Tシャツを販売するカートを付けるという試みもありました。

ご質問いただく際は質問1の方のように販売する商材やサービス内容を具体的に書いていただくと、より詳しいアドバイスができると思いますので、またご質問お待ちしております!

【関連】アフィリエイター涙目。いま「検索流入が減り続けている」3つのワケ

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共済年金と厚生年金期間のある人が死亡した後、遺族年金はどうなるのか?

以前、公務員は共済年金という独特な年金形態をとっていました。しかし、平成27年に共済年金が厚生年金に統合されたことで、将来は厚生年金として支払われることになっています。今回の人気メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』では、著者で年金アドバイザーのhirokiさんが、このことにより少々ややこしくなっている、共済年金と厚生年金の期間がある人が亡くなった場合の遺族年金について、事例を用いて説明しています。

民間の厚年期間と公務員の共済期間がある人が亡くなった場合の遺族厚生年金

1.共済期間が厚生年金期間に統合された後。

平成27年10月に共済年金が厚生年金に統合され、過去の共済期間は原則として厚生年金としての期間となり、将来は厚生年金として支払う事になりました。

これを被用者年金一元化と言いますが、一元化されるまでは共済からの年金は退職共済年金、厚生年金からの年金は老齢厚生年金として名前は分かれていましたし、制度の仕組みも何かと異なるものでした。

どちらかというと共済年金のほうが恵まれている事が多く、昭和50年代ごろからその際に対して官民格差だ!なんとかしろ!という声が強くなり始めました。
昭和50年代は景気が悪くなり始めた時だったので、一般のサラリーマンが加入する厚生年金よりも随分と有利な事が多かった共済年金との差が目立ち始めるようになりました。

よって、昭和59年2月に被用者年金一元化が閣議決定されまして、それからようやく30年ほど経って厚生年金に統一される事になりました。

結構時間かかったんですね。

共済との違いは細かなのはいろいろありましたが、例えば遺族年金や障害年金では過去の保険料の未納があまり多いと請求すらできないという事がありますが、共済の場合は過去の保険料納付状況は不問でした。

また厚生年金は60歳から受給できるものでしたが、共済は55歳からというふうにいくつか合理的とはいえない差異がありました。

遺族年金に関しても、遺族厚生年金であれば本人死亡時に配偶者、子、父母、孫、祖父母までの順で最優先順位者が請求する権利を持つものでありました。

例えば第1順位者の配偶者と子が請求する権利があるとすれば、配偶者と子が受給権者となり、その下の順位者である父母、孫、祖父母は受給する権利は全くないというのが常識であります。

しかし共済からの遺族年金はもし、上の順位者の配偶者や子が例えば婚姻とか死亡してしまうと遺族年金が消滅します。

消滅したら普通はそれでもう終わりなんですが、下の順位者である父母、孫、祖父母がいるならその人たちが次は年金を受けるという「転給」という制度が共済にはありました。(この転給という制度は労災保険の遺族補償年金には存在しています)

これがビジネスのキモ。「謝罪を文章化できる人」が成功する理由

文章を書くことを嫌がる人は成長できにくい。その理由を無料メルマガ『【スキル×運】で年収1000万円を目指せ!』の著者・佐藤しょうおんさんが語っています。一体なぜなのでしょうか?

文章を書くことは、脳みそを論理的に使うこと

私は過去に何度も、文章を書く訓練をしなさいと言い続けているのですが、これをイヤがる人がたくさんいるんですよね。ここで文章を書くことのメリットを端的に書くと、

文章を書くことで、思考がロジカルになる

のですよ。

これは話し言葉ではムリです。話し言葉ってかなりテキトーでも意味が通ってしまうので、正確に話そうとするよりも、自分の感情が優先されて思ったことを口に出してしまうところがあるんです。それはつまり、推敲という作業が入りにくいということであり、感情が強く出る非論理的な文章になるということです。

文章で何かを伝えようと思ったら、伝えたいことを論理的に構築し、そこにふさわしい単語や表現を見つけ出し、正確に誤解なく伝えようとするわけです。つまり思いつきで、アタマに浮かんだことを、そのまま文字にするのではなく、一手間も二手間も掛けて、「練っていく」必要があるんですね。

しかも書き言葉の場合には、文法というルールがあるわけですから、ルールの枠内で言葉を操らなきゃならないわけです。ですから主語の存在しない文を修正したり、呼応の関係がおかしい文を直したり、という点検が必要になるわけです。

ここは話し言葉と決定的に違いますよね。話し言葉は瞬間芸ですから、修正なんてできません。口から出てしまったら、もうそれでオシマイなわけです。

そのため文章でモノを伝えるクセがある人は、思慮深くなるんです。なぜならば、何かを伝える度に、この表現で正しいのか、文法的に問題はないのか、ロジカルな展開になっているのか、例示は適切なのか、反論に答えられるのか、ということを何度も確認し、場合によっては修正をするわけですから。

この時の脳みその使い方が、論理思考そのもので、所謂ロジカルシンキングなんですよ。だから文章をたくさん書く人って思考が論理的になって、感情を論理で押さえつけることができるんです。

そして風の時代には、これができる人が優位に立つんです。なぜならば、風の時代は情報の価値が上がるからで、そんな情報を組み合わせて利用する(それはつまり論理で構築するということです)必要があるからです。

そんな時代には、陳腐な理屈しか作れない人は、かなり軽蔑されるというか、まともな人は相手にしなくなると思いますよ。そういう人に限って、喋ることで、話すことで相手を説得しようとするんですね。

アルコール依存症患者の6割強が「自分は意志が強い!」と思っている悲しい現実

あなたは意志が強い方ですか? こんな質問をされたらあなたはどう答えるでしょうか。メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』の著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が紹介する心理学の研究では「意外な結果」が出ています。

「自分は意志が強い!」に何の意味もない

こんにちは、ゆうきゆうです。

元気でお過ごしでしょうか?

オーストラリアの心理学者、アンク・スノークが、アルコール依存症の患者69名にたいして

「あなたは意志が強いですか?」

というアンケートを行いました。

するとなんと、68人が「あぁ、自分は意志が強い!」と答えました。

どうでしょうかこれ。

実際、アルコール依存症になるなんて、意志が弱いのでは?というイメージってあると思います。

しかしながら、本人たちはそろいもそろって「自分は意志が強い」と思っているというわけですね。

これ、とても面白い結果だな、と思うわけです。

このことから分かるのは「意志が強い」と本人が思っていても、何かに依存してしまうことはある、ということ。

ですので「自分は意志が強いから誘惑には負けないんだ!」なんて思っていても、ぜんぜん意味がないということです。

いえもしかして逆に「自分は意志が強い」というヘタな自信があるからこそ、「だからアルコールを飲んでも問題ない! 俺は意志が強いからすぐにやめられるはず!」なんて思ってしまい、より飲んでしまう、という可能性もありえます。

何にせよ、意志ほど意味のないものはありません。

特にあなたが誘惑に負けずに何かを達成したいと思う場合も、「意志の力で何とかしよう」と思うべきではない、ということになります。

とにかく意志の力なんてアテにせず、誘惑を物理的に遠ざけるなど、色々な「意志以外の工夫」をすること。

それができる人こそが、最終的に色々なものを実行・達成できるはずです。

覚えておきましょう。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

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なぜ、今どきのお客様は「自分のことを知らない」店をわざわざ選ぶのか?

お客様が求める接客は昔に比べて変化しています。無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが今回語るのは、「いかに自分のことを知らないか」を店選びのポイントにしているお客様のお話です。

深化か進化か

百貨店の時代はお客様が、「いかに自分のことを理解しているか」を販売員に求めていました。

今も百貨店をはじめ一部のお客様にはそういう方もいらっしゃいますが、だいぶこの感覚は変わってきているなと店に行く度に思います。

今ってむしろ、「いかに自分のことを知られないか」が店選びのポイントになっていることが増えていると感じるのです。

言うまでもなくお客様による話ですが、たとえば接客の中でも、

・商品を購入する判断材料は欲しい

・だけど自分をさらけ出すのはしたくない

という感じのお客様多くないですか?

年代でも影響はあると感じますが、ニーズヒアリングをしようと思っても、過去と比べるとあまり自分自身のことを話したがる人は多くありません。

自分が買うか買わないかを決めるための判断材料は求めているけれど、自分のことを知られる(顔を知られるなども含めて)こと自体はそこまでしたくないというイメージです。

僕はどちらかというと友達感覚でお客様と仲良くなってしまいがちなので、自分自身がそう感じる機会は少ないですが、店頭に立って周りのスタッフを見ているとそんな接客になっていることは多いのです。

これは技術や経験云々とかよりも、販売員やお客様のタイプによるところが大きい気もします。

この前提に立つと、店のあり方/販売員のあり方についても考えることが出てきます。

1対1の接客が主体となるようなやり方より、1対nのように不特定多数のお客様に関わる商品紹介ができた方が、お客様は自分のことは明かさずに、でも買うか買わないかの判断材料はしやすい。

だから、インスタライブをはじめとした商品紹介の需要は大きいわけです。

だとすると、店頭では今後どんな接客が求められていくのか。

これはある程度、二分されていくように思います。

これまで同様に、お客様のニーズを含めたパーソナリティを理解していくことでより良い提案をする接客。

僕はあくまで自分の好みとしてはこのタイプの接客が好きですが、こうした接客の質が高い販売員の需要は間違いなく途切れません。

ある程度の単価を超える商材販売では、今後も確実に求められる接客です。

抗うつ薬が十分効かない“うつ病”は家族内で伝搬しやすい。台湾での大規模調査

うつ病の治療法の一つとして抗うつ薬が用いられますが、薬から十分な効果を得られないうつ病は、「治療抵抗性うつ病(TRD)」と呼ばれるそうです。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、このTRDの家族内での伝搬に関する台湾での大規模調査結果を紹介。環境要因等の可能性もあり、解釈は慎重にしたいとの補足つきで、TRDだけでなくさまざまな精神疾患の発症リスクが高まるとの結果を伝えています。

抗うつ薬を使用しても十分な改善を認めないうつ病は家族内で発症するリスクが上昇

◎要約:『治療抵抗性うつ病がある場合には、家族内で(他の精神疾患を含めて)発症するリスクが上昇する可能性がある』

複数の抗うつ薬を使用しても十分な改善を認めないうつ病について、「治療抵抗性うつ病 treatment-resistant depression (以下、TRDと表記)」と呼ばれることがあります。

今回は、TRDが家族内で受け継がれるかどうかを大規模な医療記録から調べた研究をご紹介します。

治療抵抗性うつの家族内伝播
Susceptibility to Treatment-Resistant Depression Within Families

台湾における研究で、全国的な健康保険データを元にしており、治療抵抗性うつ病(3つ以上の抗うつ薬を使用した経過がある場合)の34,467人を対象としています。

対照の健常者137,868人と比較して、1親等の家族に治療抵抗性うつ病等の精神疾患が伝播するかを調べています。
結果として、以下の内容が示されました。

  • 1親等の家族にTRDがある場合には、TRDを発症するリスク(adjusted relative risk)は9.16倍となっていました。
  • 同じく、自殺による死亡率も高く、他の疾患については、統合失調症2.36倍、双極性障害3.74倍、大うつ病3.65倍、ADHD2.38倍、自閉スペクトラム症2.26倍、不安障害2.71倍、強迫性障害3.14倍となっていました。

関連性については上記のような結果でしたが、これが遺伝性をどの程度反映した結果なのか、随伴する環境の要因によるのか等、解釈を慎重にしたい内容でした。

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JALも圧力隔壁説を信じず?日本航空123便墜落事故の謎と闇 いまだ根強い撃墜説、「なんか爆発したぞ」から39年

1985年(昭和60年)8月12日月曜日 18時56分28秒、羽田発伊丹行の日本航空123便が群馬県の御巣鷹山の尾根に墜落した。乗員乗客524人のうち520人が死亡、生存者わずかに4人、世界最悪の単独航空事故だった。「日航機がレーダーから消えた」とのニュース速報テロップに日本中が震撼してから39年目の夏を迎える今なお、真相究明を求める声が絶えない本事故にはどのような闇が隠されているのか。あらためて注目したいのは、123便事故後の日本航空内部では「安全啓発センターを設置しただけで、事故の再発防止のための会議や具体的な教育や訓練を一切していなかった」との関係者証言だ。(無料メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』より)

日本航空123便墜落事故に横たわる未解決問題

1985年に群馬県の御巣鷹山にJAL123便が墜落した事故について、陰謀論を主張する人がいます。JAL123便墜落事故について知るため関連書籍を3冊読んでみました。その結果、この本が一番真相に近いと思いましたのでご紹介します。

JAL123便墜落事故 自衛隊&米軍陰謀説の真相(杉江 弘・著 宝島社・刊)

この本は元JAL機長によるものです。JAL123便墜落事故の謎について、元JAL機長の見解を聞いてみましょう。

まず、事故現場に到着した米軍機を引き揚げさせたのは、誰なのか。なぜなのか、という疑問です。

現場を最初に発見したのは米軍であり、米軍の救助活動に、日本側が後から参加するという選択肢もあったはずなのです。米軍の救助を日本側が断り、その結果、現地で救助活動が開始されたのは、翌日の日の出後となったのです。

著者の推測は、各省庁の連携がうまくいかなかったのか、それとも何か表に出るとまずいものがあったのではと勘ぐりたくもなる、と歯切れの悪いものとなっています。つまり、米軍と自衛隊の間のやり取りが公開されていないのです。

当時の運輸大臣・山下徳夫は後日、「自衛隊のヘリが夜間飛行できず、危険を伴うので夜間降下できなかった」と答え、米軍とどのような話をしたのかについては言明を避けた(p125)

中途半端な事故調査と「圧力隔壁説」

次の疑問は、なぜ調査報告が行われる前にボーイング社が圧力隔壁を調査し、圧力隔壁の修理ミスが原因と主張したのか、ということです。

事故調もマスコミも調査はこれからという時なのに、ボーイング社が圧力隔壁だけを調査して事故原因を発表することの不自然さについて指摘することはなかったのです。

また事故調は、破壊された垂直尾翼が落下したと考えられる相模湾での捜索を十分に行わず、実験だけでボーイング社が主張する圧力隔壁破壊が原因として報告書をまとめてしまいました。

著者はこうした状況証拠から、なんらかの政治的な動きがあったのではないかと推測しています。日本の運輸安全委員会は、人事で国交省の影響下にあり、事実の解明と再発防止よりも、政治的に結論を出す可能性のある組織なのです。

相模湾での海底捜索を十分に行わなかった・・破壊された垂直尾翼などを海底から引き揚げて断面などを調べれば圧力隔壁の破壊によるものなのか、・・外部から衝突した結果か、明らかになるはず(p87)

事故の教育訓練をしていないJALは、圧力隔壁説を信じていないのか

興味深いのは、JAL社内ではJAL123便の墜落事故を受け、安全啓発センターを設置しただけで、JAL123便の事故の再発防止のための会議や具体的な教育や訓練を一切していないという著者の証言です。

また、事故調はJALや全航空会社に対して、同じ状況になったときの訓練の実施や義務化を勧告しませんでした。

著者は、その理由を事故後に機長や副機長がとった判断や操縦に批判的なことをいう行為が批判される空気の存在を指摘しています。そのうえで著者は「再発防止の議論」をしっかり行うことを提案しています。

しかし私は、実はJALも事故調も、圧力隔壁の破壊が事故の原因と信じていないのではないかと妄想してしまいました。

JALは現場のパイロットに、事故に関連した教育も訓練も行ってこなかった(p14)