なぜニュースで英語を覚えようとする人は、結局英語が上達しないのか

よくある「ニュースで英語を覚える」という勉強法。しかし、普段の生活でニュースに触れていない人にとってそれは「二重の苦行」でしかありません。メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、英語でニュースを聞くよりも、もっと効果的で楽しんでしまえる語学学習法を公開しています。

ハードルを下げる

英語を勉強する!」と決意してスタートした人の中に、かなりの確率で「英語でニュースを聞いています」という方がいらっしゃいます。

「聞いてわかりますか?」と聞くと「難しくてわからない。でも頑張る」というお返事…。これは勉強が長続きしないパターンです。

最初は「やる気」に満ちているので、丁寧に単語を調べたり、何度も同じニュースを聞いたりもしますが、やがて辛くなってきていつしかやめてしまう…。

レベルがあってないというのもあるのですが、そもそも普段の生活でもニュースを聞いていない人が陥る罠なんです。英語も勉強できて、社会勉強にもなる! 一石二鳥! という「お得感の罠」です。むしろ「虻蜂取らず」ということわざの方が適切です。

最初から欲張らないことです。知らないことを英語を通じて勉強しようなどという、わざわざ自分でハードルをあげるのはやめましょう。そういうのは、もう少し英語が勉強できてからです。まずは自分がよく知っていること楽しんでいることを英語に置き換えていくのをお勧めします。

私はとある外国製カメラに興味を持って、その資料が英語でしかないのがきっかけで英語を勉強し始めました。ただ、もともとカメラ・写真についての基礎知識は日本のカメラ雑誌を読んでいるのでよく知っています。だから英語で読んだ時も、すぐに何について書いてあるのかがわかりました

書いてある内容が想像出来るので、わからない・知らない単語やフレーズがあっても、どういう意味か、何を表しているかの想像ができます。

よく「辞書を引かずに意味を想像するように」というアドバイスを見かけますが、そもそも内容がほとんどわからないような文章を読んでいては、想像も何もありません。文章の意味が8割以上わかる場合に、知らない単語の意味が推測出来るのです。

まずはよく知っていること楽しんでいる分野英語で親しむことから始めてみましょう。好きなこと、好きな分野の話だから、英語であっても文章を読むこと、情報を得ることに疲れは少ないはずです。

あなたの好きな分野はなんですか? そのジャンルの洋書や雑誌、あるいはインターネットサイトを覗いてみませんか?

「勉強」というと、すぐ「真面目」方向に走るのが悪い癖…です。英語は勉強かもしれませんが、その方法は「楽しい方法をとった方がよほどいいのです。好きなことをしながら,長く長く続けて行くことの方が、真面目にスタートしたけどすぐ辞めるよりも何十倍も効果意味があります。

大人の勉強は「苦行」である必要はありません。いかに楽しむか。そのことで脳を喜ばせ、勉強を続ける気持ちを沸き起こらせる方がよほど大事なことです。

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効果てきめん!コーヒー1杯で自分のエンジンを朝から全開にする方法

朝は眠いし気分が乗らないし…そのままダラダラ仕事を始めて気がつけばお昼。しわ寄せが後からやってきて残業! なんて地獄のような毎日を送っていませんか? メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんは、ある「儀式」を行うことで朝からエンジン全開で仕事ができるそうです。その方法を特別に教えてくださいました。

エンジンを掛ける儀式を持つ

誰しも会社に着いて仕事をスタートさせる瞬間は気分が重いものですし、それこそエッコラショと腰を上げないと動き出せなかったりするものです。私はサラリーマン時代も、そして今も、こういう時の対応策というか、独自のエンジンの掛け方を身に付けているので、本当に自然にスムーズに始動が出来るようになっています。それは言葉にしたら簡単なことで、仕事を始めるための儀式を作るだけなんです。

儀式というと、祭壇を立てて灯明に火を灯すみたいな怪しいものをイメージする人がいると思うんですが、私がサラリーマン時代にやっていたのは、「オフィスコーヒーを準備すること」だったんですね。は? こんなのが儀式になるのか? それがなるんですね。

私は会社で1番か2番目に出社するくらい朝が早かったんですが、そうするとオフィスコーヒーは入っていないんですね。前日の夕方に片付けてそのままになっているんですから当たり前です。それをセットして10杯分のコーヒーを淹れるそしてそのうちの1杯をゴクリと飲む、これだけでこころのスイッチが入って仕事モードになれるんです。

そんなことをやっても仕事モードになれないよ、という人は騙されたと思って半年間毎日続けて下さい。これ、儀式が儀式として機能するためには最低でも3ヶ月の期間が必要です。それくらい毎日続けると、

コーヒーを淹れる一口飲む即仕事をスタートさせる

という流れを身体が記憶しますから。そうしたら自動的に頭は仕事モードに切り替わるんです。

ここで大事なことは、コーヒーを飲んだらすぐに仕事をスタートさせるということ。ここでスポーツ新聞を読んだり、雑談をしたりしたら全く意味ありませんから。これは習慣化の訓練ですから、ルーティーンとしてやるのです。だからこれを「儀式」と呼ぶのです。

今の私は、朝の修行→1時間の瞑想→仕事という流れが確立していて、午前中は機械的に仕事が出来る身体になっています。

こういうのも工夫をして、自分で試行錯誤をしないと身に付かないんです。朝って、仕事をするのがダルいよなあ、ついついネットを見て時間を潰しちゃうよなあ、と気付いたら、「しからば何か対策を練らねば」って発想にならないとダメなんです。

【会社のあるある】返事だけの「ラジャー野郎」を上手に扱う方法

仕事中、何かと「わかりました」「了解しました」という言葉を口にしていませんか? 無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者・弘中勝さんは、ろくに考えもしないで返事をする「ラジャー野郎」はビジネスの場においてトラブルメーカーでしかないとバッサリ。ドキッとしたあなた、今一度自分が適当な返事をして誰かに迷惑をかけていなかったか振り返ってみましょう。

ラジャーとウィルコ

ビジネスの現場でも、「はい分かりました」「了解しました」という言葉は、よく使います。指示に対しての確認の言葉ですが、これが「その場だけの返答にしかなっていない」というケースはとても多くあります。

「分かりました」と言ったのに、やっていない。「了解しました」と言ったのに、できてない。そういうことから、トラブルは起きます、トラブルが起きるのであれば、「分かりました」「了解しました」という言葉はむしろ言わないほうがよかったぐらいです。ただ口で言うだけの確認は全く意味がなく現場に混乱をもたらすだけです。「その時は理解したんですけど、忘れてました」という問題が、一番の時間の無駄です。

よく、特撮番組などで、隊長の無線による作戦指示などに対して隊員たちが「ラジャー!」と言っています。「ラジャー」(roger)というのは、確かに「了解」「分かりました」という意味です。でも、空軍や航空業界、宇宙業界などではよく、「ラジャー」という言葉の他に、「ウィルコ」という返事を使っています。

ウィルコ」(wilco)というのは「will comply」という言い回しの略語で、直訳すれば、「あなたに従います」という意味です。つまり、「こうしなさい」という指示に対して、「ラジャー」は「こうしなさい、っていう命令が聞き取れましたよ」という意味なのに対して、「ウィルコ」こそが「はい、じゃあ実行します」という意味の返事です。

「分かりました」と言ったのにやっていない、というトラブルの原因は、指示を出した側と受けた側のこの違いです。指示を出した側は「分かりました」というのは実行が伴うことを期待しており、「ウィルコ」の返事であると思っています。でも指示を受けた側が「分かりました」というのは、「はい、確かに聞き取れましたよ」という「ラジャー」の返事でしかないのです。

特撮番組の隊員たちは「ラジャー!」と言ってすぐボタンを押したりして実行するのでいいですが、実行しなくてもとりあえずは聞き取れました、というのが「ラジャー」であり、そういう返事しかできない人が、結構います。

一刻一秒を争う戦場や飛行中などの場面で、実行すべきことを実行していないのは大問題です。だから、パイロットや宇宙飛行士などは、「聞き取れましたよ」という「ラジャー」ではなく、「きちんとその指示通りに従って、実行しますよ」という「ウィルコ」で、実行の意図を示すのです。

ビジネスの場でも、「分かりました」「了解しました」といった返事は、どのような意味で使うのかということを、全員がきちんと共有できていなければなりません。共有できないから、責任の所在が曖昧になってトラブルになるのです。

返事だけは一人前で実行はほとんどしない、というラジャー野郎を野放しにしないためにも、一度社内や取引先と一緒に、きちんとその意味について確認をしてみてはいかがでしょう。

【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
・「分かりました」「了解しました」という「OK」の意味で使う言葉は、どのような場合にどう使い分けるべきか。社内もしくは取引先とのルールを考えて自分なりの案をノートにまとめる。
・社内や取引先と、確認し合う。

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忍び寄る軍靴の足音。世界は第二次世界大戦前夜に酷似してきた

米国株式市場大暴落に端を発した世界恐慌から10年、1939年勃発した第2次世界大戦。一方、未だ世界経済に大打撃を与え続けるリーマンショックが起きたのは、2008年。それ以降の各国の動きは、第2次大戦へと突き進んだ状況とよく似ていると『国際戦略コラム有料版』の著者・津田慶治さんは指摘します。歴史は繰り返してしまうのでしょうか。

歴史は繰り返すが現象は違う

現状は2008年から始まる大恐慌が大戦争に向かう時代である。まるで1929年の大恐慌から第2次世界大戦に向かう時期と同じである。歴史は繰り返し、しかし、その現象は違うという格言の通りになってきた。その検討。

第1次世界大戦から第2次世界大戦への歴史

第1次世界大戦により各国政府とも金本位制を中断し、管理通貨制度に移行したが、1925年に復興したイギリスは、ポンド安定のために、第1次大戦前の旧平価で金本位制に復帰した。この当時の非伝統的な金融政策を英国は取ったことになる。

1929年10月29日、ニューヨーク株式市場で株価が大暴落したことに端を発した世界規模の恐慌が起こる。1週間で300億ドルが失われ、これは当時の米国連邦年間予算の10倍に相当し、米国が第1次世界大戦に費やした総戦費をも遥かに上回った。

投資家はパニックに陥り、株の損失を埋めるため様々な地域・分野から資金を引き上げた。この資金の引上げで、米国経済への依存を深めていた脆弱な各国経済も連鎖的に破綻することになった。

1930年の上半期には景気は自立反転して回復に向かった。しかし、中期から再び急速に悪化した。30年暮れに投資銀行と普通銀行が倒産。29年秋には農産物価格が下落して、33年には半分程度の価格まで下がることになる。工業製品も同様に価格が下がった。このように深刻なデフレになり、各国は保護貿易主義的な対応を取り始めた。ここで、関税引き上げ法であるスムート・ホーリー関税法が30年に成立する。各国が報復関税を掛けたために、世界の貿易量は1/3にまで落ち込んだ。

これと、29年までは、米国から世界に大量の短期資金が供給されていたが、29年のニューヨーク株式市場の大暴落で資金の引き上げを起こし、経済運営が行き詰ることになる。31年1月にボリビアが債務不履行になり、ラテン・アメリカ諸国も同様になった。5月にはオーストリアで最大の銀行が破綻した。金融市場の混乱で欧州各国はポンド売り、金に換える行為に出た。1931年英国はポンドを支えきれずに、金本位制から離脱。32年末には32ケ国が金本位制を破棄した。そして、通貨切り下げ競争が起こる。このため、国際金融のシステムが完全に秩序を失うことになった。

それと平行して、英国は植民地をウェストミンスター憲章により自治領と対等な関係にして、新たに英国連邦を形成し、ブロック経済(スターリングブロック)を推し進めていくことになる。同様にオランダ、ベルギー、フランス、スペイン等も関税報復措置を招き、1930年代に各国がブロック経済圏をつくることになる。

米国は、閉鎖された銀行が1万行に及び、1933年2月にはとうとう全銀行が業務を停止した。1932年グラス・スティーガル法で破綻を防止する意味で、銀行から証券を分離した。投機した株式が下落することで銀行が破綻することが分かり、預金者を保護する必要から銀行が株式投資をできないようにした。しかし、この法は1999年に廃止になる。

1933年にフランクリン・ルーズベルトが大統領になり、公約通りテネシー川流域開発公社を設立、更に農業調整法や全国産業復興法を制定したが、ニューディール政策は1930年代後半の景気回復を前に規模が縮小されたため、1930年代後半には再び危機的な状況となった。最終的には景気回復は戦争特需を待たないと解決しなかった。

どうも、この歴史を現在、繰り返しているようである。

日本人のゴールデン離れか? 米国から見た「SMAP騒動」の本質

2016年も始まったばかりの1月に飛び込んできた「SMAP独立未遂騒動」。これについては、現在もさまざまな推測が飛び交っていますが、メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』の著者で米国在住の作家・冷泉彰彦さんは、この騒動の根底には「TV業界における従来のビジネスモデルの衰退」があったと指摘しています。

SMAP騒動深層ある日本市場変化

今回の「SMAP独立未遂」というドラマの深層にあるのは何なのでしょう? 2点あると思います。

1つは「民放地上波平日プライムというビジネスモデルが過渡期に差し掛かっているという問題です。では、SMAPの出演する「平日プライム」のバラエティ番組の「視聴率が下がっている」のかというと、そうではないのです。問題は「視聴率の背景にある視聴者の購買力が下がっているということです。

ですから、同じ15%とか20%という数字を叩き出しても、広告主としては、例えば2000年代と比較すると、その20%の視聴者の持っている購買力のトータルは弱まっている、そう評価せざるを得ないのです。

例えば昔は一社提供だった番組が複数社提供になり、そして番組の後半にはローカルのスポットも売られているというような状況があるわけですが、それは個々の広告出稿側の経営が弱体化しているからではありません。そうではなくて、その時間帯の広告の広告効果が低下している、いくらレーティングを取ってもカネにならないという問題があるのです。

出稿側の予算削減ということもあるでしょう。ですが、それは広告主の業績が低迷しているからでは必ずしもないのです。例えば、ナショナル・スポンサーとして今でも多量の出稿をしている自動車や飲料といった産業の場合、会社としての業績は悪くなくても、その中に占める日本のマーケットの貢献率はどんどん縮小しているわけです。ということは、日本での広告出稿は絞らざるを得ません。

日本全体だけでなく、市場縮小ということでは地域差という問題も乗ってきます。例えば、経済が衰退し、人口が減少している地域に行きますと、全国ネットのメジャーなバラエティの合間に「パチンコ店」や「仏壇屋さん」のローカルCM、それも静止画広告が入ってきたりするのです。それは、その地方局さんの営業がダメなわけでもないし、全国枠を買うのをケチった大企業が悪いわけでもありません。その時間帯のその地域の視聴層を対象とした市場全体が衰退しているという事実を反映しているだけなのです。

どうしてこうなった。海外のトンデモ「和食」に日本政府が喝

2013年、ユネスコ無形文化遺産に「和食」が登録されました。しかし、世界で広まりつつある日本食の中にはクオリティに問題があるものも多いとの声も。海外の日本レストランの料理のクオリティを保証するため、日本政府が新しいプログラムを導入したことに、イギリスのメディアが注目しています。

日本政府が海外和食レストランに喝!

寿司、ラーメン、やきとりに天ぷら。いま世界的に日本食がブームです。

ジャパン・タイムスによると、2015年7月時点で世界では8万8千以上のお店が日本食レストランとして登録されており、2013年が5万件だったのに対して、2年間で3万件以上も増加しているそうです。

でも、旅行や出張などで、海外の日本食レストランへ行くと味も見た目も日本食とはちょっと違うことってありませんか?

そんな状況に喝を入れるべく、日本政府は“ 間違った和食”を取り締まるために、あるプログラムを実施すると発表しました。

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見た目もカラフルな英国の寿司チェーンYo!Sushiのメニュー

image by: Yo!Sushi

英テレグラフによると、「外国人が日本の料理を台無しにすることにうんざりして、日本政府が和食の評判を守るために和食を専門とする海外のシェフ向けの新しい認定システムを導入することを計画している」と報じています。

この新プログラムは、海外の日本食レストランにおける料理の質や衛生を保証するためのもので、海外のシェフが日本へ行きトレーニングを受けなければいけないようです。

認定のレベルは、金、銀、銅の3つ。

今年にも新プログラムがスタートする予定です。

同紙はロンドンで12年間以上日本食シェフやフードライターとして活躍し、料理教室「Yuki’s Kitchen」の代表を務めるYuki Gomiさんのエピソードを紹介。

スーパーマーケットで寿司を購入したとき、「全然味がなかったし、乾いてパリパリしているはずの海苔が湿っぽかった。それに米は冷えていて固かった。何より自然の色ではなくて、着色料がつけられていた。寿司の形も正方形だったし」と話しています。

また英国と日本のあいだにある寿司文化の矛盾点による困惑についても説明。

「英国の寿司は、キャンディみたいにネタの色が明るい傾向になりやすい。日本人は着色料をつけていない自然な色を好みます」とコメント。

むしろカラフルなお寿司が英国では受け入れられているなんて、逆にびっくりしますね。

この背景には、しっかりと訓練された和食シェフを英国で雇い入れることが難しいことがあるようです。

ロンドンを拠点とする日系スーパー「ジャパン・センター」の創設者である徳峰国蔵さんは「移民法やビザ規制の変更によって、現在では英国に日本人シェフを連れて雇うことが難しくなりました。したがって、いま英国では資格を持った日本人シェフ不足に陥っていて、ローカルシェフにしっかりとした日本食のトレーニングができる人がいないのです」と英テレグラフにコメントしています。

このような問題点を考えると、新認定システムによってローカルシェフがトレーニングを受けることができれば、和食のクオリティも改善するかもしれません

ちなみに、海外では寿司に対する固定概念がないため、奇想天外な変わった寿司作りの追求に余念がありあません。

フライドチキン&ワッフル寿司からタコス寿司まで

日本人からは決して出ないようなアイデアが満載です。

こんな寿司ネタを逆輸入してはどうでしょうか?(日本政府に怒られそうですが…)

シャープ救済は政府系ファンド?鴻海?世界が指摘する日本の二枚舌

経営不振のシャープ再建をめぐって、これまで二つの提案がなされている。一つは、産業革新機構が3000億円規模の出資を行うというもの。同機構は官民ファンドだが、基金の大部分は国が負担している。そこでこの案は、実質、国によるシャープの救済とみなされている。もう一つは、台湾の鴻海精密工業による6000億円超での買収案だ。とはいえ、技術の国外流出を防ごうと経済産業省が後押ししている前者の案の採用が、ほぼ確実な情勢だ。欧米メディアはそこに、日本の保護主義、いわゆる「日本株式会社」の残存を見ている。安倍首相は海外に向けて日本への投資を呼びかけているが、虎の子にしている産業分野の企業に関しては、手を触れさせないのではないか、という疑念が語られている。

「日本株式会社」の残存を見る欧米メディア

鴻海(ホンハイ)、またの名をフォックスコンは、アップルのiPhone、ソフトバンクのPepperの製造も請け負う電子機器受託生産の世界最大手である。

国内報道では、産業革新機構が支援したところで、今まで何度も経営の立て直しに失敗してきたシャープに未来はあるのか、と疑問視する向きも多い。

欧米メディアでは、鴻海のように海外から日本に投資する側の観点に立ち、日本の開放性や、規制緩和、コーポレートガバナンスなど、投資環境としての側面に注目して報道している例が目立つ。機構によるシャープの支援案を、政府による保護主義的な救済策とみなし、そういった措置が取られ続けるのであれば、投資環境としての適切さに疑いが生じる、といった具合だ。

そういった疑念の形成に大きく影響しているのは、欧米メディアで頻出する「日本株式会社」という捉え方である。この用語は、実業界と政界の指導者らが一丸となって、海外の侵入者を寄せ付けないようにし、また輸出市場を征服しようとする国を表すために生み出された、とウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)は説明する。

この傾向は高度成長期に顕著で、現在はかなり薄まっているが、日本にとってコアな産業分野では、海外からの参入に対していまだにガードが堅い、という旨をWSJは語っている。企業への投資に関していえば、安倍首相は2014年の政府広報ビデオで、海外の投資家に向け、英語で「みなさんの投資をお待ちしています。日本で投資してください」と呼び掛けた。だが今日、鴻海が耳にしているメッセージは、「もしその投資が日本株式会社の中心勢力に関係するものであれば、期待を抱かぬように」というものだとWSJは語っている。

日本にはこういった二枚舌的な面があるという不満を海外投資ファンドが感じていることを、フィナンシャル・タイムズ紙(FT)が伝えている。そういったファンドは、今でも影響力の大きい経済産業省が、公には海外投資家を日本に呼び込む一方で、裏ではある種の契約を結ぶのを妨げている、と非難しているそうである。WSJは、海外投資家が、価値ある技術を保有しているとみなされている日本の大企業を取得しようと試みると、特別なハードルに直面する、という旨を語っている。

シャープが経営再建できるかどうかはそっちのけ? もっと重要なこととは

欧米メディアは、機構による支援策が採用された場合に、海外投資家に与える印象を問題にしている。FTは、保護主義がシャープの買収劇に影響している、と報じる。機構による支援策は政府による救済に見えるとした上で、この件では、シャープが生き残るかどうか以上に、日本は本当に海外企業に開かれているのか、またコーポレートガバナンスへの日本の約束は本物なのかということが問題になると語っている。

アベノミクスは日本株式会社を変化させるようなことをほとんどしてこなかったと海外投資家が結論付けた場合、海外投資家は資金を引き上げるだろうから、それは日本にとって危険なことだ、とFTは語る。

ブルームバーグは、政府による救済措置は、国内の起業家、海外の投資家に対し、やる気をそぐメッセージを送るかもしれない、と語っている。

ロイターは、「シャープのケースは、日本の市場や日本政府が、内外無差別であるのかどうか問われる試金石になる」という、ある外資系証券の幹部の言葉を伝えている。この人物は、「どちらになるにせよ、説得力のある説明によって、決定が下されなければ今後の外資による日本への投資や買収には、ネガティブな影響をもたらすのではないか」と述べている。この人物の語るとおり、シャープやそのメインバンクは、きちんと説明責任を果たすことが重要だろう。

技術の流出を防ぐためなど、救済には理があるとの見方も紹介

ブルームバーグやWSJは、救済は理にかなったものだとの見方があることも伝えている。

ブルームバーグは、救済は雇用と自国産業を守るための戦略的な措置であり、国主導の産業計画の古き悪しき時代への回帰ではない、と賛成派が語っていることを伝える。またCLSAのストラテジスト、ニコラス・スミス氏は、「日本は技術的に価値のある資産を競合国に売り渡すつもりはない」「この件ではよその国と事情はだいたい同じだ」と語っている。

WSJは、日本で雇用の喪失や、技術面での優位を失う危険があるときには、政府が介入するのは道理にかなっていると政府当局者らが語っていると伝える。

また、ある政府当局者は、シャープへの投資により、ジャパンディスプレイとシャープが優位に立つ次世代液晶パネル技術を保護することになる、と語ったそうだ。アップルがiPhoneにどの部品を採用するか次第で、産業部門が丸ごと生じたり消えたりする時代、そのような技術を保有し、かつ売り込めるだけの(生産)規模があることは極めて重要だ、とWSJは語っている。

鴻海がシャープを買収した場合、シャープの技術者を鴻海が海外工場に配置転換させ、それによってよその国が日本の研究の恩恵を受ける事態になるかもしれないと関係者が心配していると、みずほ証券の中根康夫アナリストがWSJで語っている。WSJは鴻海が中国に工場を持っていると付記している。もしそうなれば、日本の最先端のディスプレー技術がコモディティー化してしまうだろう、と同氏は指摘している。

(田所秀徳)

 

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心配事・不安の96%は起こらないことが判明―アメリカの調査

普段は悠長に構えている人でも、一生を左右する試験の前日、大切な商談の前などは不安な気持ちになるものですよね。無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では、そんなみなさんを応援するような「確率の話」を紹介しています。こちらを読んでホッと一息つきませんか?

心配の8割は起こらない

さて、本日は意外に低い確率のお話。寒くなってくるとやって来るのが受験のシーズンですね。センター試験も終わったし、大学入試はこれからが本番ですね。中学受験だとほんとに直前期だし、高校受験だと私立と公立のテストがすべて終わるまで、もう少し時間がかかるかな。まさにシーズンまっただ中ですね。こういうときに、つい心配になりますよね。

・電車が遅れて試験会場に着かなかったら
・いつもよりケアレスミスが多かったら
・これからインフルエンザにかかったら
・受験票を忘れたら
・テストの最中にオナカが痛くなったら

まあ、考え始めればキリがないわけで、いろいろぐずぐずめそめそ(?)思い悩んでしまいますよね。

でも、大丈夫。その心配の8割は起こらない (^▽^)/ んだそうです。しかも、残り20パーセントのうち、16パーセントは準備をしていれば避けられるもので、結局のところ起こりうるのは4パーセントのみ。アメリカでの調査なんですが、どちらかといえば心配性の日本人ならもっと「心配事が起らない割合」が高くなるかもしれませんね。

この結果からすると、96パーセントの心配&不安は取り越し苦労 (^3^) ってコトです。なんだか気が楽になりませんか。自分の人生だけを振り返っても、実感としてもそのくらいの割合だなと感じます。あ、こう見えてちょっとは心配したりしているんですよ。

しかも、4パーセントは「準備のしようがない」たぐいのものです。つまり神ならぬ人間の身では、この出来事のためにやれることはなにもナイんですよ。それなら心配しても仕方ないですよね? 準備のしようがないような出来事って、たとえば

・飛行機が自宅に墜落してきた
・史上最強の寒波が来てすべての交通機関が止まった
・お父さんとお母さんとお姉ちゃんとお兄ちゃんが順番に急死した
・公用語がアラビア語に変わって問題文が読めなくなった

……こんなカンジでしょうか。どれも試験日1週間前に起こったら(フツー起らないと思うけど)か~なりタイヘンなものばかりですよね。もし起ったら、そんな不幸もたまにはあるさと受け止めるしかないようなモノなんですよ。

こうやってみると、心配事のほとんどが実は悩み損なものなんですね。

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メンズバイヤーMBに聞く「30万円以下のオススメ腕時計教えて下さい」

婚約をして幸せいっぱいの32歳男性、婚約者が婚約指輪の「お返し」を申し出てくれました。男性は予算30万円以下の時計を検討しているそうですが、どんな時計を選んだら良いやら迷っているとのこと。そのお悩みに、メルマガ『【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断』の著者にして、いまや各方面で大人気のメンズバイヤーMBさんが回答しています。おしゃれ界のカリスマ、MBさんがお勧めする時計はいったいどれ?

婚約者が時計をプレゼントしてくれます、お勧めは?

Question

shitumonMBの思考などMBさんの柄の大きな文章が大好きです。

これからもコーディネート、人生観、仕事感勉強させてください精一杯応援させていただきます☆

当方32才男でありますが、この度婚約をいたしまし婚約指輪のお返しに婚約者から何かお返しをしたいとの申し出をいただきました。時計で検討中なんですが、

1.将来子供(ができたら)に引き継げるような(自動巻にはこだわりませんがデザイン的に)

2.普段はスーツではなくても良いがジャケットパンツ、休日はMBブラザー的モノトーン IラインorYラインコーデ

3.予算10から30万円くらい

4.個別アイテムでなければ選ぶ際のポイントでも何でも

アンティークΩや以前MBさんおすすめのハミルトンのjazzmasterも素敵だなとおもっております。色んな意味で今までで最も踏ん切りの要るアイテムチョイスなのでぜひともMBさんの助言をいただけたら嬉しいです(アンティーク調のものでおすすめあればぜひとも)。

楽しくて楽しくてお仕事休みたくないというお言葉、僕もとってもわかります。どうかどうかくれぐれもお体ご自愛ください!!

メンズバイヤーMBさんの回答

ありがとうございます。そしてご婚約おめでとうございます!! 幸せいっぱいで憎らしくなる様な家庭を築いてください。陰ながらご多幸を願っております。

さて時計ですね。

30万円以下でオススメモデル」とのことですね。文章読む限りなんとなくクラシックなモデルが良いのかな?? とも思うのですが一応タイプ別にオススメまとめておきました。

▼クラシックタイプ
BRAND:FREDERIQUE CONSTANT/フレデリックコンスタント
ITEM:クラシック カレ ハートビート&デイト オートマチック
PRICE:210,000円

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▼クラシックタイプ
BRAND:FREDERIQUE CONSTANT/フレデリックコンスタント
ITEM:クラシック ハートビート デイト ラウンド
PRICE:195,000円 

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クラシックなデザインで30万円以下となるとフレデリックコンスタントが思いつきます。2004年に自社ムーブメントを開発、全部品を自社開発するいわゆる「マニュファクチュールブランドとなりました。おそらく名の知れた機械式時計ブランドの中で随一のコスパを誇ります。ブランド哲学も「コスパ」にかなり重きを置いています。文字盤も恐ろしいほど凝っていてこの価格帯は驚異的です。

確か文字盤からムーブメントの動きが見える世界初のデザインがこのフレデリックコンスタントだったはず。ハミルトンやゼニスなどでも採用されていますが元祖は確かココ。

どうしたスズキ。軽カーの雄らしからぬ新型アルトの「座りの悪さ」

多くの声に応えるかたちで昨年発売されたスズキの新型「アルトワークス」。カタログでは「走り」を売りにしていたはずが、いざフタを開けてみるとちょっと様子が違っているよう? 無料メルマガ『週刊くるまーと ~賢く選んで、楽しく運転~』では、スズキの自動車メーカーとしての企画力の甘さに疑問を投げかけています。

新車心象風景:スズキ・アルトワークス

アルトに久々のターボが出た! と盛り上がったRSは、スズキ的にはアルトの上級グレードという認識だったそう。だからMTは設けなかったし、足周りもあまり固めなかったとか。

けれども、その説明はいささか理解しがたい。実際、RSのカタログでは結構ベタに「走り」を謳っていたし、これってアバルト? な外見もまんまスポーツ仕様。そもそも「ターボRS」なんて名前もそうだしね。

メディアもそんなアナウンスはほとんどせず、走り仕様としてこの5ASGはいかがなものか? のオンパレードだったから、当然ユーザーへの周知もなかったに等しいわけで。

ところが、走り仕様はこっちですよと出したワークスは、これまたどこから見てもRSの付加価値版で、エンジンはもとより内外装に至るまで、RS+αな感じだ。

つまり、アルトは素のグレードと、スポーティなターボRS、もうちょっとスポーティなワークスという、どうにもバランスの悪い展開になってしまったんである。

で、スズキは「RSを出した時点でワークスの想定はなかった」と言うけれど、早々にMTの要望が出るのは目に見えていたんだし、この説明はなかなか理解しにくい。

いや、だからRSは上級仕様なので…と言うのかもしれないけど、予想どおりのMT待望論に結局簡単に乗ってしまったのを見れば「だったら最初から想定しておきべきでしょ」となるんである。

いや、長年クルマを作ってきたメーカーが、こんなに甘い商品企画をしたとすればちょっと驚きじゃないか。実際、20万円の差はあれど、あえてRSを選ぶ理由はほとんどなくなったように思える。

いまさらだけど、もしRSが上級グレードだというのなら、変にスポーツ方向じゃない付加価値を徹底して施すべきだった。外装は当然アバルト風の必要はないわけで、新色をメインにしたアクセントの追加。いささか質素な内装はシートに限らず、貧弱なセンターコンソールやドア内張りなどを含めたひととおりの見直しを。

「そんなに豪華にしたら高くなっちゃうでしょ」という意見もあろう。けれども、エンジンや内外装にそこそこ手を入れたRSで129万円。たとえば、これに1台あたり5万円分の素材を追加投入すれば恐らく相当な「手当」ができる筈だ。

そうすれば、ベースに対し135万円のターボ付き上級仕様」、150万円のワークスと、性格を明快に変えた面白いシリーズが展開できたと思う。もちろん、上級仕様をベースにワークスを作ればさらなる相乗効果もあったわけだし。

アルトは和田智氏によるという斬新なデザイン軽量ボディが素晴らしいけれど、ベーシックな車格故にユーザーを限定してしまうことが惜しかった。

そこに、せっかく特別な仕様を加えるのであれば、それなりに周到な企画を立てるべきだったと思うんである。

(すぎもとたかよし)

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