ビジネスコンサルが模索。大企業にはデキないビジネスのあり方

大量生産大量販売というデフレ型ビジネスモデルに席巻される日本のアパレル業界。その中で、個人から始まるビジネスモデルを模索するのは、メルマガ『j-fashion journal』の著者で、ファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんです。坂口さんは、個人でのビジネスを進めるために必要な信用の積み上げ方から作るべきアイテム、さらにはそのビジネスを膨らませるための方法まで、掘り下げて伝えています。

1.個人の信用を蓄積する活動を

個人がビジネスをする時に、最も大切なものは個人の信用である。大企業は大企業の実績や知名度が信用になる。あの立派な会社の商品なら間違いがない、と思われるのだ。しかし、信用のない個人の場合、逆の作用が働く。個人が作る商品や個人が提供するサービスは信頼できないと思われる。

その不安を払拭するためにも、ビジネス以前に個人の信用を蓄積しておかなければならない。個人の考え方や行動は、その人のSNSに現れる。従って、SNSの内容を磨き続ける必要がある。

SNSを個人の趣味と考え、口汚いコメントを載せたり、過激な政治的発言をする人もいるが、それは必ずマイナスに働く。本名を公開しなくても、本気で調べようと思えば、すぐに本名が明らかになる。日常の雑事ばかりを掲載することもプラスにはならない。社会的な関心が低いと思われるからだ。全くSNSを行わないという態度も否定的に評価される。隠さなければいけないことがあるのかと勘繰られるからだ。

SNSの発言は、公共の場で発言しているという意識が必要だ。世の中のためになること、他人の役に立つ情報を発信することを心がけるべきだと思う。それらは、個人の情報を蓄積する活動であり、個人のブランディングの第一歩である。

もし、全く情報発信をしたくない。あるいは、SNSはストレス発散に使えばいい、と考えている人は、個人のビジネスには適していないので、企業組織に所属した方が良いと思う。

2.大企業にできないビジネス

個人がビジネスをするなら、大企業との競合を避けなければならない。簡単に言えば、大量生産大量販売に適した商品の生産や小売である。スケールメリットがあるビジネスは、個人には適していない。

むしろ、一点もの、オーダーメイド、少量生産のものが適していると思われる。例えば、ハンドクラフトに近いアパレル製品やアクセサリーの企画製造である。その場合も、大手流通業者が販売しているようなベーシックな商品では価格競争に勝てないだろう。どこかに、大量生産ではできない要素を加えることがポイントになる。

もし、私が個人でアパレルビジネスを行うならば、アイテムを絞ってオンリーワンの商品を企画する。例えば、チュニックに絞った展開。基本的なパターンを何型か用意して、様々なプリント生地や配色生地をのせる。

同時に、作り方教室も開催し、受講生の作品を販売するサイトも作る。そこにチュニックの愛用者を組織化する。販売サイトには、アパレルから仕入れた商品を加え、チュニックのセレクトショップにしてもいいと思う。ネット販売である程度の数量がまとまるようになれば、独自に量産してもよい。

新型コロナ感染拡大でコミュニケーション不足の中感じること

新型コロナウイルスの感染拡大により、直接のコミュニケーションが難しくなり、動画配信やテレビ会議などのツールを利用したコミュニケーションが活発に行われています。メルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』著者の引地達也さんも、先日、ピアノコーラスグループPsalm(サーム)とのコラボでツイキャスを使ったライブ配信を実施し、その体験について綴っています。引地さんは、「考える時間」を意識するダイアローグ(対話)というコミュニケーションの見直しに希望を見い出しています。

危機の中から小さな対話を始める─新しい言葉を探して

新型コロナウイルスの影響は世界中を不安にさせ、各国では国民に行動制限を課す措置が講じられ、すべての人が閉塞した環境と心境の中にいる。物理的な接触が制限された中で、世界は連帯し協力しなければいけないと前回コラムで、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の英誌タイムへの寄稿を紹介させていただいたが、その言論はやはり世界を駆けまわる程の影響を与えているようだ。

そんな大きな話につなげたい小さな一歩をどうしようかと考え、先日から始めたのが盟友であるピアノコーラスグループ、サームとのツイキャスを使ったオンラインライブである。タイトルは「ケアステージon Web-Dialogue and Song」とした。30分の中でピアノ演奏と、今だから考えるべきお話、そして歌、という構成である。小さなダイアローグからつながる先に希望があるとの思いを共有できればと考えている。

第1回放送のテーマは「クライシスの中のダイアローグ」。まずはダイアローグの対義語がモノローグであり、それは「独白」であると確認した上で、ダイアローグは相手を「強く」意識することが要諦であり、コミュニケーションの中で異質な存在であることを示した。つまり「対話」である。

相手に対して正面から向き合い、真摯に相対する印象そのままである対話は、その態度や心の在り様をも試される行為だ。だから、「対話」に人は真剣になれるし、相手の声に耳を傾けられるし、発する言葉も吟味される。このダイアローグが成しえる真剣さをクライシスの中にあって意識しなければいけない、という話である。さらに、クライシスとは危機と訳されるが、これは危険ではなく、危険と安全の狭間の機。「危ないかもしれない」が、今をどのように乗り越えるかで次は安全に、そしてより良い方向に向かう分岐点となる。

現在、私たちは危機にあるが、これをどうとらえるかで行動が変わってくる。隔離することでウイルスを抑え込む方針に協力しながら、混乱することなく、萎縮することなく、できる限りのコミュニケーションをつないでいくことを考えたいと思う。このコミュニケーション行為を行うにあたってはダイアローグが意識されなければならない。

「誰が」「何の目的で」「どんな思いで」など、ダイアローグでは通常成しえている意識を働かせることを疎かにすると、不安が先走りデマに流され、パニックになってしまうこともある。一部で都合の悪い情報を「偽物」と切って捨ててしまったり、偽情報で不当な利益を得たりするケースが、この危機の中でも目立ってきている。ペスト時代から遠く来た現代でもその構造は同じだ。

「受け入れる」「話す」「考える」。このコミュニケーションやダイアローグで繰り返される一連の行為は、いつの世も一緒なのだが、ソーシャルメディアの全盛時代にあってそのスピード感はめまぐるしく、「考える」時間は最短になっているのが現状で、デマやフェイクスニュースが「拡散」することにつながっている。

メディア機能の発達は人の思考する時間、考える余裕を奪い去り、瞬間的な反応でやりとりするコミュニケーション形態へと変容した。新型コロナウイルスで世界が分断されようとする今、「考える」時間を意識したコミュニケーションがどうあるべきかも考えたいと思う。ダイアローグの見直しである。

それが、「ケアステージ」の話の合間に披露される歌である。ピアノや歌の調べに身を委ねながら、考えを深く巡らせ、次の話に入っていける隙間の設定だ。これは歌とコントなどで構成される昭和時代のバラエティ番組のように、ほっとしたスピード感を大事にしながら進めたいと考えている。次回の生放送は4月24日夜。 

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大阪府「防護服の予備は2週間分しかない」医療崩壊が目前の現状

政府が、新型コロナウイルス対策として全世帯に布マスク2枚を配る経費を「466億円」と見積もったことがわかったと、共同通信などが報じている。また、サンケイビズによると、ギャラップ・インターナショナルが緊急事態宣言前の3月9~22日に実施した「新型コロナウイルス感染拡大に自国政府はうまく対処していると思うか」というアンケートでも、「思わない」「全く思わない」と答えた日本人は合わせて62%にものぼっているという。「とても思う」「思う」と回答したのは23%で、回答した29カ国・地域中28位だったとしている。



菅官房長官「布マスク支給、代替手段はない」

朝日新聞によると菅義偉官房長官は9日、布マスク1億枚が平均20回使われた場合、使い捨てマスク20億枚分の消費を押さえられるとし、「これは平常時のマスク需要の4、5カ月分にあたる」と説明。費用対効果という観点でも「代替できる手段はないと考えられる」とした。

466億円の内訳は?

立憲民主党の蓮舫氏は、自身のSNSで「令和2年度補正予算(第1号)の概要」を投稿。マスク費用のほかにも、日本郵政配達費、パッケージ代、メーカーから日本郵政への運送費、問合せコールセンター費用などもかかるとし、「布マスクは無料でもらえるものではなく、次世代への借金」「だからこそ、行政監視が必要」と追及する姿勢を見せた。また、菅氏が「費用対効果」について言及したことに対して「私が知りたいのは経済的効果ではなく、科学的に布マスクがコロナウイルスに有効かです」「2人以上世帯は使い回しして洗剤で洗えばいいのですか?本当に?」と布マスクの必要性を疑った。


大阪府、医療用マスクや防護服の在庫ゼロ

産経新聞によると、大阪府の高密度マスク「N95」や防護服の備品はすでに在庫がなく、府内の病院からは「防護服の予備が2週間分しかない」「業務用マスクが足りず、使い捨てできない」との声が寄せられている。大阪府でオーバーシュートが起こった場合、高密度マスク「N95」と防護服、フェースシールドが220万枚ずつ、医療用手袋は450万組が必要と算出されている。医療従事者用の「サージカルマスク」は1カ月で約1000万枚使用すると見込まれているが、今週末までに届く予定とされているのは190万枚と圧倒的に足りない。府の担当者はほかにも、「重症者が急増すれば足りなくなった自治体間で人工呼吸器の争奪戦になる」と懸念しているという。

いま、本当に必要なこと、最も「優先順位」の高いものは何か。それは、売り上げが減ってしまったり、休止や自粛を余儀なくされている自営業者や劇場、イベント関係者などへの補償であり、マスクや防護服、人工呼吸器を作るラインへの投資や、仮設の医療施設を作るなど医療崩壊を阻止する努力ではないだろうか。

新型コロナの感染リスクは?緊急性ない歯科治療は延期すべきか

不要不急の外出自粛は歯科医院にまで及ぶことになるのか? 厚生労働省は9日までに、新型コロナウイルスの感染防止対策として、歯科医院で緊急性のない治療は延期も考慮することなどを求める連絡文書を出した。歯科診療前の患者の発熱やせきなどの症状確認や、診療室内の換気徹底のほか、歯科医師の判断で応急措置にとどめることや、緊急性のない治療の延期なども考慮するよう求めているという。

歯科治療の延期考慮をお願い

今回、厚生労働省から歯科医師に治療延期の文書が送られた背景には、歯科治療の特性にある。新型コロナウイルスは飛まつにより感染しやすいが、歯科診療ではウイルスを含んだ唾液などの体液に触れることが多く、歯を削る際に飛び散るため、歯科治療による感染が懸念されている。

そのため厚労省の連絡文書では、治療の延期のほか、歯科医がマスク、ゴーグル、フェイスシールドを使用することや、歯を削る時などに使うタービンのハンドピースは患者ごとに滅菌したものを使うといった感染防止対策を促している。

また、タービンだけではなく、歯石を取る超音波スケーラーなど歯科衛生士が使用する器具も唾液を巻き上げることがわかっている。歯科治療では新型コロナウイルスの感染リスクが高いと判断されたことになる。

日本歯科医師会では「新型コロナウイルス感染症について」という専用ページを設置。歯科医師に向けて、新型コロナウイルスに関する情報や、厚生労働省からの通達などをまとめている。

国民と雲泥の差。雲隠れ中の河井案里氏にも報酬が支払われる現実

自民党の河井案里参院議員(46)陣営による、選挙戦「ウグイス嬢」買収事件をめぐって広島地検は9日、複数の広島県議の事務所などを家宅捜索したと、共同通信などが報じた。案里氏の夫の克行前法相(57)から現金を渡されたと証言する議員や首長もいることから、広島地検は河井夫妻が票の取りまとめを依頼したと見ているという。

強引な「買収」行為

朝日新聞によると、複数の県議会議員や市議会議員は、河井夫婦から10万円〜数十万円の現金を受け取ったと証言したとしている。克行氏から20万円を受け取っていたとする広島県安芸太田町の小坂真治町長は7日に辞意を明らかにし、9日の町議会臨時会で辞職が決定した。小坂氏は「いわれのないお金を安易に受け取ったことをじくじたる思いで悔やんでいる」とし、検察の事情聴取に全面的に協力していく姿勢を見せたという。

毎日新聞は、克行氏から現金30万円を渡されたという陣営幹部の男性を取材。男性によると県議選の出陣式の際、克行氏から「ちょっと来いや」と人目につかない事務所の隅に連れ出され、突然スーツのポケットに封筒を入れられたという。男性が封筒を返そうとすると、克行氏は「取っとけや」と再びポケットに押し込んだとしている。

体調不良理由に国会欠席

克行氏は7日、国会に出席したが、記者団の問いかけには一切応じなかった。案里氏は、先月下旬から発熱を理由に国会を欠席しているが、今月2日には体調不良を理由にさらに2週間程度欠席する旨が伝えられた。

昨年10月31日に行なわれた克行氏の辞任会見の際には「説明責任を果たす」と述べたものの、およそ2カ月半もの間、夫婦で雲隠れしていた。弊メディアが1月に掲載した「雲隠れ3議員にボーナス数百万。憲法より先に議員報酬を改正せよ」では、雲隠れ期間の夫婦の収入について解説。説明責任も果たさず逃げ回っていたにも関わらず、克行氏と案里氏には1カ月に歳費129万4,000円と文書通信交通滞在費100万円が満額支給されていたうえに、克行氏に323万6,617円、案里に194万1,970円のボーナスが支給されていたことがわかったという。国会を欠席し続けている現在も、毎月の歳費と文書費、報酬は、私たちの「税金」から案里氏に支払い続けられる。一刻も早く真相を明らかにしていただきたいと切に願う。

Twitterの声









※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source:朝日新聞毎日新聞時事通信NHK

image by:河井克行公式Facebook

 

桜花賞は「別路線組」に注目! 春のクラシック開幕戦を制すのは?

桜花賞、王道路線に陰り?変わってきた傾向

いよいよクラシックレースの開幕となり、今週は牝馬三冠の初戦となるG1桜花賞が阪神芝1600mを舞台に行われる。イギリスの1000ギニーを範としていることから国際的には「Japanese 1000 Guineas」としても知られるが、1939年の創設当時は中山芝1800mにて施行されていた。その後、1950年に阪神競馬場に移設されてからは現行の条件で定着し、今年で通算80回目の開催を迎えることになる。

 

G1阪神ジュベナイルフィリーズやG2チューリップ賞など、世代限定の牝馬重賞は大半が芝1600mで行われることから、すでに順位付けが済んでしまっていることが少なくない。過去10年の桜花賞においても、前走6着以下「0-2-2-45」、前走6番人気以下「0-0-2-52」、と前走で掲示板外に敗れていた馬、そもそもの評価が低かった馬には期待しづらい印象だ(以下のデータはいずれも過去10年)。

また、桜花賞といえば、主なプレップレースとしてチューリップ賞を挙げられるが、同レースはG2へと格上げされた2018年以降「0-2-1-5」という成績で、これはG3として施行された2010~2017年の「6-4-5-21」と比較しても好走率が落ちている。直近3年の勝ち馬においても、2019年グランアレグリア(前走G1朝日杯フューチュリティS)、2018年アーモンドアイ(前走G3シンザン記念)、2017年レーヌミノル(前走G2フィリーズレビュー)と別路線組が3連覇中で、以前とは傾向が変わりつつあるのかもしれない。

 

今年のチューリップ賞も上位3頭は阪神ジュベナイルフィリーズと同じ顔ぶれで、やはり別路線を歩んできた新興勢力との兼ね合いがポイントとなりそうだ。そのなかでも底知れぬ魅力を感じさせるのが(9)デアリングタクト。前走エルフィンSは2着に4馬身差を付ける快勝で、勝ちタイムの1分33秒6は名牝ウオッカが同レースで記録した1分33秒7を上回る。新種牡馬エピファネイアの産駒としても注目したい存在だ。

王道のチューリップ賞組からは(17)レシステンシアの巻き返しに警戒。2019年度のJRA賞最優秀2歳牝馬でもあり、阪神ジュベナイルフィリーズでは逃げて従来のレコードを0秒4更新した快速の持ち主。本番の厳しい展開でこそ真価を発揮するタイプでもあり、どういった戦法に出るのか興味は尽きない。

ほか、好相性として知られるシンザン記念から臨む(4)サンクテュエール、条件を問わずに相手なりの好走が続く(13)マジックキャッスル、ディープインパクトの後継種牡馬としても期待されるキズナ産駒の(5)マルターズディオサなど、実力拮抗の難解な一戦を呈する。

 

【桜花賞】4月12日阪神、G1・芝1600m、フルゲート18頭 発走 15:40 サラ系3歳 オープン(国際)牝(指定)定量

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今年はオッズ割れも予想される混戦模様で、まさに百花繚乱と呼ぶに相応しい桜花賞となりそうだ。

text: シンヤカズヒロ

 

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発送を開始?届き始めた「アベノマスク」に医療現場から喜びの声

新型コロナウイルスによる感染拡大を受けて、安倍首相は全世帯に布製マスクを2枚配布すると発表。「アベノマスク」などと揶揄され、「今はほかに取り組むべき対策や補償がある」と多くの批判を受けた。しかし、医療現場や福祉施設からは全く別の声が聞こえてくる。

アベノマスクが届いていた

安倍首相がマスクの配布方針を明らかにしたのは1日。それから1週間が経過し、SNS上では「政府からマスクが届いた」「ありがとう」という投稿を目にするようになってきた。実は「アベノマスク」と言われたこの布製マスク、感染拡大が続く地域を優先して、すでに郵送が始まっていたようだ。

すでに旅行を楽しむ台湾、非常事態宣言の日本。差は何故ついたか

1月21日に新型コロナウイルスの初感染者が確認されるや、矢継ぎ早に的確な施策を打ち続け、ほぼ「制圧」に成功したとされる台湾。一方、7日に緊急事態宣言が発令されるも、あまりの遅さとその強制力の弱さが各国から批判されている日本。両国間に、なぜこれだけの差がついてしまったのでしょうか。台湾出身の評論家・黄文雄さんは今回、自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で、福沢諭吉の『脱亜論』の一節を挙げ、台湾がいち早く新型コロナウイルスとの戦いに勝利した理由を考察しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年4月8日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【台湾】もう国民が国内旅行を楽しむ台湾と、緊急事態宣言の日本

清明節の4連休、中・南部への旅行が人気 予約率9割超のホテルも/台湾

台湾は4月2日から、先祖の墓参りをする「清明節」に伴う4連休となりました。新型コロナの影響で海外旅行に行かない人たちが国内旅行を楽しんでいるという記事がありました。人気なのは台中の日月潭や、台湾最南端のリゾート地である墾丁などだそうです。

一方で日本は非常事態宣言が発令され対象地域となった7都府県にお住まいの方は、1か月ほどの間不自由な生活を強いられることとなりました。このことに対して蔡英文総統は、ツイッターに日本語で以下のようなコメントを出しました。

「手を携えてこの闘いに勝ちましょう!地震も、台風も、台日の協力で乗り越えてきました。だからこそ、勝ってまた会いましょう!」

緊急事態宣言 協力して勝とう=蔡総統が日本に連帯訴え

東京の感染者数が増加の一途をたどり、非常事態宣言の発令により東京や大阪などの対象地域は社会生活がかなり制限されています。それに比べて、台湾人は清明節休暇をリゾート地で満喫しているのです。この差はどこからきたのでしょうか。

もちろん、台湾政府の迅速な対応と、徹底した感染防止対策があったからです。マスク販売についても、身分証を提示しての予約販売制度により買い占め行為が起こらないようになっています。さらに毎朝の政府高官の記者会見で、あらゆる情報を公開し、ルール違反者は厳しく罰する徹底ぶりです。これまで、コロナ関連で高額な罰金を科された例はいくつかあります。例えば、武漢への渡航歴を隠した人は罰金30万元(約110万円)。

武漢滞在を隠した患者に罰金 台湾、新型肺炎で

自主隔離を義務付けられていたのにナイトクラブで遊んでいた男性に罰金100万元(約360万円)などです。

台湾、隔離無視しクラブ行った男に罰金360万円

政府の毅然とした態度が感染拡大を封じ込めました。その結果、台湾人は四連休の休日をリゾート地で満喫できるわけです。

一方で、日本は非常事態宣言は出すが都市封鎖はしない(できない)など、中途半端だという声も少なくありません。学校が2か月も休みになり、家から出られない子どもたちのストレスは相当なものでしょう。授業も滞ります。今回ばかりは、日本政府の対応に責任を問われても仕方がないのかと思います。

海外からも「大胆な措置を取るのが措置が遅い」「強制力がない」など、緊急事態宣言に対して、厳しい批判が出ています。

「措置遅い」「強制力ない」 緊急事態宣言で海外メディア

とはいえ、日本は、私権を制限することは憲法上できないことになっています。日本は戦前の反省から、憲法には緊急時に私権を制限する「緊急事態条項」がありません。戒厳令さえありません。他国では、緊急事態になれば、私権を制限するのは当然です。ところが日本ではそれができません。

中国「アビガンがコロナに有効」論文の取り下げは政治的意図か?

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスに対して効果があるとされる、富士フイルム富山化学が開発した「アビガン」。各国からの提供要請に無償供与の方向で調整している日本政府ですが、その有用性を確認したという中国の論文が突如取り下げられるなど、未だ不明な点も多々あるのが実情のようです。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、アビガンを巡る動きを紹介するとともに、さらに同じく効き目が期待されている喘息治療薬についての情報を記しています。

中国が新型コロナ論文を取り下げたアビガン薬は期待できるか

ようやく、安倍首相は緊急事態宣言を出した。遅きに失したというもっぱらの評判である。アベノミクスが崩壊寸前だからといって、アベノマスクでごまかしている場合ではない。

すでに、この国の医療は音を立てて崩れかけている。一刻も早く軽症者、無症状感染者用の隔離施設を、緊急事態の名のもとに設け、今後増え続けるであろう中等症、重症者のベッドを長期的に確保できる体制を整えるべきだ。

対策の初動が鈍く、事ここに至った以上、緊急事態宣言によっていったん感染者の増加が抑えられたとしても、規制を緩めれば次の波がやってくる。ワクチンが完成するか、特効薬が登場するまでは、収束のメドが立たず、経済への打撃はきわめて深刻だ。

アベノミクスと東京オリンピックに彩られる総理像にとらわれ、新型ウイルスの脅威を軽く見ようとした安倍首相の責任は重大である。

そもそも8割が軽症というのを、甘い見方の材料としてしまったところに問題がある。最近でこそ、「中等症」という表現も用いるようになったが、流行当初は、ほとんど軽症なのでさほどの心配は無用と能天気に公言していた専門家がかなりいたと記憶する。

実は、軽症に分類されてきた患者のなかには中等症以上もかなりの割合で含まれているはずなのだ。

そのものずばりのタイトルの記事をForbes JAPANのサイトで見つけた。タイトルは「これで『軽症』と言うのか。新型コロナ感染で入院中、渡辺一誠さんの手記」。

新型コロナ感染で入院したGlobality CEO、渡辺一誠氏がフェイスブックに書き綴った3月28日から4月1日までの記録だ。3月28日20時21分から記述は始まる。

知りたい人たくさんいると思うので、公開(情報発信)します。まず、私、コロナ&肺炎で昨日から入院しています。

これうつしたら、間違いなく恨まれるであろうほど辛いです。インフルエンザが30倍くらいマシです。

症状が出たのは3月22日だった。書店で、風邪の引きはじめのような感覚になり、その後、在宅ワークにきりかえた。頭痛があり体温は朝こそ低いが夜になると39.5度まで上昇。そんな日々が続いたので、コロナを疑い、検査を思い立った。

検査にたどり着くまでは簡単ではなかった。保健所に指示された病院でもほとんど相手にされず、長時間待たされた挙句、「まだ時間かかりますがどうします?」と聞かれるしまつ。

いったんは、あきらめて帰宅したが、鼻が詰まってないのに山椒が効いた麻婆豆腐を食べてもまったく辛さを感じないので、ますます異常を感じ、再び保健所に必死になって頼みこんだところ、ようやく保健所が本気で取り合ってくれ、紹介された病院で陽性と判定されて、入院した。

<3月29日午前7時11分> 
今まで、朝になると熱が下がり、午後から上がっていくという状態でしたが、その不敗神話が崩れました。事態は辛くなる一方です昨晩、2度の投薬後も39.8℃。もう、がくがく震えるわ、頭は熱いわ、なんのこっちゃかわからず、『もういい加減にしてくれよ』と、声に出てしまいました。

<3月29日20時35分>
大した接触もしていないのに感染した人が、周りだけで私を含めて3人。…凄まじい感染力。…僕は昨日からいよいよ食欲がなくなりました。…午後以降どんどん熱が上がってくる症状も8日目。…40度近くなると、震えたり、熱くなったり、さらに咳が止まらないので苦しかったり。…熱と頭痛と咳で、ほぼ水しか受け付けない状態です。…この状態を『軽症』と表現されています。

熱が出る前日の3月21日に打ち合わせがあり、4人の仲間と食事を「回し食い」したという。そのうちの一人が感染していたらしい。

<3月30日朝>
昨晩は熱も上がりきらず…次の問題は咳。が、熱と頭痛が収まってれば、咳止めで対処できそう。…僕は手厚い医療が受けられる状態でかかったということは、ある意味ラッキーかもです。

<4月1日朝>
昨晩の熱は、マックスでも37.6度。…しかし、政府は動きませんね。賢者は歴史に学ぶ。他国の例がこれだけあるのに、何を見ているのか。

以上は、Forbes JAPANサイト上の渡辺氏の手記のごく一部にすぎない。全文(「これで『軽症』と言うのか。新型コロナ感染で入院中、渡辺一誠さんの手記」)を読むと、新型コロナウイルス感染症にいったんかかると、どれだけ大変かが、より切迫感をともなって伝わってくるだろう。

外国の話ではない。医者ですら命を落とす新型コロナ大流行の現実

今なお収束の見通しが立たず、全世界で多くの人命を奪い続けている新型コロナウイルスによる感染症。日本においても状況は同様であり、医療関係者が亡くなるという事態も起きています。さまざまなメディアで活躍中の嶌信彦さんは今回、自身の無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』に、友人である医師が新型コロナウイルスにより命を落とした「衝撃」を綴っています。

新型コロナウイルス感染症で友人逝去の衝撃 6月短観もさらに衝撃

3月17日朝、親しかった医者のA氏が突然亡くなったという知らせがあった。A氏は私たちの友人であり、病気のことなどを私だけでなく家族も頼りにして相談していた人物だっただけにショックが大きかった。私より2歳上の79歳だった。

いつものように朝の食事を終えて出かけようとしたところ、家の中で倒れてしまったのだという。驚いて家族が救急車を呼んだが、救急車が到着したときには既に亡くなっていたようだ。血流が脳にまわりにくくなり脳梗塞が発生したことが原因だったが、コロナウイルスによる肺炎が引き金だったらしい。

コロナウイルスは持病を持った年配者が危険といわれているが、A氏は若い頃から喘息の持病があり、私たちと会食する時などはよく酸素吸入器を持参したり、勝手の知った注射などを自ら打っていた。いつも体の調子にも気を付けていたのに、コロナウイルスが日本中に蔓延していたため、罹患してしまったようだ。

A氏は食事にもいつも気を配られていたし、私たちと会う時はいつも元気で、ゴルフも200ヤード位飛ばし80~90台前半でまわる腕前だった。何より博学多識で医療のことだけでなく、歴史や文化、戦史、人間心理、生物のことなど、その知識の広さにはいつも驚くばかりだった。それだけにファンも多く、A氏との会食はいつも楽しいひと時でもあっただけに、突然の逝去の報にはただただ呆然とするばかりだった。

それにしてもコロナウイルスとその大流行(パンデミック)の恐ろしさを改めて身に沁みたこの2~3ヵ月だった。致死率は2~3%でインフルエンザより低いといわれ、何となく日本では軽く見がちだったように思われていたのではなかろうか。

しかし世界をみると、4月8日18時現在(米、ジョンズ・ホプキンス大学)で1位のアメリカの感染者数は39万9,929人、死者1万2,911人に上り、2位以下スペイン14万1,942人(死者1万4,045人)、3位イタリア13万5,586人(死者1万7,127人)、4位フランス11万70人(死者1万343人)、5位ドイツ10万7,663人(死者2,016人)、以下、中国、イラン、イギリス、トルコ、スイスが上位10ヵ国で、いずれも感染者が約8万3,000人から2万2,000人。死者も6,000人台から700人台までとなっている。

世界全体での感染者は143万2,577人、死者は8万2,195人に達している。米ホワイトハウスは、行動自粛措置を維持した場合でも、死者は10~24万人に及ぶ可能性があるとしたが、7日アダムス米公衆衛生局長は、ニューヨーク州などの安定化の兆しにより予想を下回る可能性があると述べた。

日本では8日正午のNHKの情報によると国内感染者はチャーター機の帰国者を含め4,490人、クルーズ船の乗客・乗員が712人と合わせると5,202人になった。また、亡くなられた方は国内で感染した人が98人、クルーズ船の乗船者が11人の合わせて109人。一方、症状が改善して退院された方は国内感染者で622人、クルーズ船の乗客・乗員620人を合わせ1,242人となっている。また、本日、東京では1日に確認された人数として最も多い144人の新たな感染が確認された。