【書評】主義主張、道徳、善悪は考えず。本当に怖いトランプ外交

日本はアメリカの戦略構想の中から完全に締め出されている──。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で編集長の柴田忠男さんが紹介しているのは、50年以上ホワイトハウスに密着した御年83歳のジャーナリストが執筆した。柴田さんも思わず「ほんまかいな」とつぶやく一冊。どのあたりが「ほんまかいな」なのでしょうか。

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日本人の知らないトランプのアメリカ
日高義樹・著 海竜社

日高義樹『日本人の知らないトランプのアメリカ』を読んだ。39代大統領カーターから始まって、45代大統領トランプ至るまで、50年の長きにわたってホワイトハウスに密着取材を続けているジャーナリストによる深層レポート。トランプのアメリカはいま、想像を超えた大変化を起こしつつある。

トランプ政権のナショナル・セキュリティ・ストラテジー(国家安全保障戦略)は、2018年に入ってから詳しい内容が発表された。53ページに及ぶ文書にはアメリカの世界的な戦略構想が明らかにされているという。しかし、わたしはそういう報道を目にした覚えがない。まさか書籍で初見とは。本当のことなのか。

著者が驚き注目したのは、「日米安全保障条約という項目も言葉もまったく見当たらないことだった。日本について言及しているのは、「日本はアメリカと協力して北朝鮮のミサイルを撃墜するためのミサイル防衛システムを配備している」という点だけである。日本はアメリカの戦略構想の中から完全に締め出されてしまった。本当か。そんな重要な話、どこからも聞いていない。

新しいアメリカの核戦力の基本になっているのは現実的国防戦力リアリスティック・ストラテジー)である。今後アメリカは、他国とは軍事同盟を結ばず軍基地を海外には置かない。国際紛争解決の第一線兵器として使われるのが、新しい小型核兵器だ。アメリカ第一主義のもと、アメリカの利権を守るためだけに戦う。日米同盟体勢も消滅するとか……。だから、聞いていないって。

アメリカのリベラルなメディアは依然として、トランプをアメリカの歴史始まって以来の最低の大統領だとこきおろしているが、トランプはそうした攻撃をものともせず、オバマが進めてきた社会主義的な政策をすべて撤廃し、アメリカ経済を自由主義的な方向に押し戻した。このため、トランプの指導者としての力量、政治家としての指導力を認める方向にアメリカが動き始めている。

老舗「井筒八ッ橋本舗」が守り続ける、企業を永続させるための秘訣

企業は「株主のために利益を出し続けること」が資本主義の掟になっていますが、企業が永続するための法則は、どうやら別のところにあるようです。無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、創業1805年の老舗「井筒八ッ橋本舗」オーナーの津田佐兵衞さんとの対談で、オーナーが大切に守り続けてきた家訓について紹介しています。

なお進まん、94歳老舗経営者の心意気

京都の老舗、井筒八ッ橋本舗。そのオーナーを務めるのが御年94歳の津田佐兵衞さんです。

──家業を継がれて今日に至るまで、最も大切にされてきたことはどんなことでしょうか?

私は経営者としては二流三流の人間ですから、難しいことは考えずに、先祖からの流れを守ろうという思いで家訓を大事にしてきました。

特に第一条にある「利益よりも永続」は一番大事にしてきました。よく他業者の方は損して得取れというようなことを言いますけど、うちでは損はしない代わりに儲けることもするなと。

利益を上げるために目標を定めるんやなしに、いつまでも商いを続けさせてもらえるよう、いい材料で一番いいものをつくるというのが私らの商売の仕方なんです。

──それが企業を永続させるための秘訣であると。

おかげで利益はいつも少なかったですけど、家訓を大事にしてきたからこそ会社も徐々に大きくなって、200名を超える従業員を抱えるまでになりました。ですから私はいつでも家訓のことを一番に考えていますけど、あとは至って普通の人間です(笑)。

ただ、この年まで生きてみてつくづく思うのは、ただ長生きするだけではダメだということです。

──長生きするだけではダメ。

ええ。生きて仕事をすることです。

私は生きている限りは働き続けることが人間としての一番正しい生き方だと思うんですよ。

昨年のことですが、宮崎秀吉さんという106歳にして100メートル走の世界記録を持つ方とお会いしましてね。ものすごくお元気な方で、その影響で私ももっと頑張らないかんと気張り出して、それ以来仕事の量を増やしてやっているんです。

──それはすごいですね。

息子はいったい何が起こったんやと心配しておるようですけど(笑)、宮崎さんのおかげで私は前向きになりました。

他にも最近になって変わったことと言えば、何かにつけて周囲の方々に助けられ、教えられていまがあるということをしみじみと感じるようになったことです。

家訓にも「お客様に感謝、社員に感謝、仕入先に感謝」とありますけど、とにかく様々なご恩に対する感謝の思いから、恩返しをしていきたい、人のためになることやったら何でもやりたいという気持ちでいます。

感謝報恩に生きていきたいというのが、いまの私の心からの思いです

image by: 井筒八ッ橋本舗HP

美人東大タレントが伝授。夏休みの「帰省中」も集中できる勉強法

夏休みも8月に入りましたが、長期休暇のとれる学生は様々な経験ができるチャンスです。特に受験生はどんな環境で、いかに効率良く学習したかで結果が大きく変わってくる重要な時期ですよね。メルマガ『木村美紀が明かす家庭教育の秘策』の著者で東大タレントの木村美紀さんは、最近自身が編み出した短期集中に最適な「スクショ勉強法」を公開。さらに、自身の家庭教育の中でつちかった「2つのパターンの暗記・集中法」を惜しみなく紹介しています。

夏休みの旅行や帰省中にふさわしい勉強スタイルとは?

こんにちは。皆様いかがお過ごしでしょうか。

夏休みといえば、旅行や帰省など遠くへ出かける絶好の機会ですね。実家へ帰省する機会がある人もいることでしょう。特にお盆休みなどは帰省する人が多く、新幹線や飛行機などが込み合いますよね。お子さん連れのご家族もよく見かけます。

海外旅行などに行く場合は、観光名所をめぐったり、ホテルを楽しんだり、やりたいこと、その場でしかできないことがたくさんあって、1日のスケジュールがびっしりつまりますよね。

でも、帰省する場合は、我が家では、どこかに出かけるというよりは、親戚が集まって家でゆっくりすることが多いので、時間に余裕がある過ごし方をしていました。

だから、夏休みの帰省中は、意外と勉強できる時間が多かったのです。祖父母や親戚が集まっているので、「最近は、どんな勉強をしているの~?がんばっているね!」と、よく話しかけにきてくれたものです。

子どもたちが勉強している姿を見せることも、大人たちは成長の証として楽しみにしてくれていたようで、子ども心ながらに勉強をはりきっていたのを思い出します。

大人からみると、こんな気持ち。

「赤ちゃんの頃はバブバブ言いながらヨチヨチしていたのに、気付けばいつのまにか背も伸びて大きくなって、九九ができるようになって、割り算ができるようになって、方程式が解けるようになって・・・感動!」

「何年か前までは、大人たちが勉強を教えていたのに、気付いたら大人たちもさっぱり分からないような、専門的で難しいことを勉強していて…すごい!」

離れて暮らしていると、会える機会といえば、主に夏休みとお正月の年2回。普段会えないぶん、久しぶりに会ったら、すくすく育っていて、大人たちは、子供たちの成長を見られるのが嬉しかったみたいです。

そして、その大人たちの気持ちにこたえるかのように、私が子どもながらに内心思っていたこととして、「ひと回り成長した姿を見てほしいな」という気持ちもありました。

夏休みは、大人にとっても子どもにとっても、貴重な機会。勉強でも、スポーツでも、語学でも、習い事でも、なんでも、子どもの好きなことを大人たちに見せてあげられたらいいですね。

私の場合は、好きなことが勉強や体を動かすことだったので、夏休みには、勉強を教えてもらったり、一緒に公園で遊んだり、釣りに行ったり、畑で野菜を収穫したりと、のびのび過ごしていました。

夏休み中、自由な時間があったら大好きな勉強もしたい!と思うタイプの子どもだったので、夏休み中に全く勉強をしなかったことはなかったような気がします。

だから、帰省などで遠くに出かける時に気になるのが、勉強道具は何を持っていけばいいか?ということでした。

何泊もするお出かけの場合、ただでさえ洋服や日用品などで荷物がかさばる上に、参考書までを持っていくと、リュックサックがぱんぱんになって、重い荷物を運ぶのは体に負担がくるし、移動するだけで大変でした。

だから、なるべく荷物は減らしたい。でも、何日間も家をあけるとなると、何も勉強道具がないと不安で落ち着かない。もし時間があいていたら、何かやるものを持っていないと暇で困ってしまうし。

そんなふうに、荷物の軽さをとるか、勉強道具がある安心感をとるか、どちらを優先しようかな~と、バランスをよく考えたものです。どの参考書を持っていけばいいのか、工夫したいところですね。

何をもっていけばいいか、何をしたらいいか、夏休み中の勉強には、計画性が必要です。

そこで、今回のメルマガでは、「夏休みの旅行や帰省中にふさわしい勉強スタイルとは?!」について考えてみたいと思います。

私が実践していた、あるいはオススメしたい、夏休みの勉強スタイルについて、ご紹介します。

相手から「もっと詳しく聞かせてくれないか?」を引き出す商談術

交渉相手が過密スケジュールで時間がないとき、たった数分で商談を成立に向かわせることのできる驚きのプレゼンテーションテクニックがあることをご存知でしょうか? 英語力と仕事力の両方を向上させる「ノート術」を紹介しているメルマガ『金田博之のたった一冊のノートで出世する「一流のグローバル人材」への確実な道』の著者・金田博之さんは、自身がシリコンバレー企業などの商談で実践した「スピード感」のある交渉術を3段階にまとめ、その手順を解説しています。

短時間で勝負を決める! エレベーターピッチの交渉術

今週は、PCから飛び出して再び海外での話題。先月のアメリカ出張で体験したばかりの話「エレベーターピッチ」の交渉術について、お話します。

一瞬が勝負を分ける、エレベーターピッチの交渉

エレベーターピッチ」はビジネス用語として深く浸透しているプレゼンテーションのテクニックのひとつ。元々の由来は、重要な人物とエレベーターで居合わせるわずかな時間に効果的に交渉をまとめる技術を指します。

エレベーターでの移動といったら、せいぜい1、2分というところですよね。この短い時間で、端的に言いたいことを伝える。前回のアメリカ出張でも、まさにそんなシーンを体験してきました。

行き先は、シリコンバレーで知られるサンフランシスコ。大企業というより、伸び盛りのベンチャー企業が集まっています。

シリコンバレーの企業って、意思決定にスピード感があるんです。会話もフランクで、ストレート。日本人みたいに、曖昧な言い方はしない。かつ、猛烈に忙しい人ばかり。数分の商談で、数億円規模の話が動くなんてことは実際に、よくある話です。

ちなみに、余談ですがアメリカではエレベーターのないオフィスが結構多いんですよ。国土の狭い日本だとイメージが湧きづらいかもしれませんが映画に出てくるショッピングセンターのようにワンフロアのオフィスが多いんです。なので今回はエレベーターピッチというよりロビーから社長室までの数分間が勝負。

今回私が担当したある提携の話をしてきたのもまさにそんなオフィスでした。具体的な商談が進めば何十億というお金が動く話。とあるベンチャー企業のCEOと1時間ほど商談の予定が入っていました。

資料の準備も万端。初対面のアイスブレイク用の雑談のネタも、ばっちり仕込んであります。ところが、急な予定の変更でほんの数分しか、時間がもらえない事態に…普段なら、ゆっくりアイスブレイクの時間を取って相手との会話を温めたところで商談に移るのですがとても、そんな余裕はありません。

この商談が進むか、進まないか。一瞬も、ムダにできない状況。これこそ、まさにエレベーターピッチが活躍する状況です。結果から言うと、このエレベーターピッチは成功。商談は今まさに、進行中です。

そんな限られた時間の中、どうやって、相手の懐に入りこめたのか?以下、私がいつも実践しているエレベーターピッチのフレームワークを詳しく説明しますね。

虚構新聞、雑コラ『23区ドーム化』がマジと思われトレンド1位に

この夏は、経験したことのない猛暑が続いている日本列島。ジョーク記事を配信し続けている虚構新聞のUKさんが、この暑さ対策を題材に、先日「東京23区をドームにして内部をエアコンで温度調整」という嘘ニュースを配信したところ、本気にしてしまったネットユーザーが「早くこうすればよかった」「現実味のない計画だ」「予算はどうするつもりだ」などと反応し、ツイッターのトレンド1位になるという現象が発生しました。

こちらが、その虚構新聞ニュースです。

この騒動について、UKさんご自身が、虚構新聞ファンに向けて配信されているメルマガ『虚構新聞友の会会報』のなかで、猛暑のなか非常に冷静に語られています。

流言蜚語~猛暑に思う~

ついこの前まで、大雨で社主室が雨漏りしたかと思ったら、今度は連日35度を超える猛暑。あまりの異常気象に、社会の安寧を願って仏門に入ろうかとうっかり血迷うほどですが、それほど暑いこともあって、今週お届けした記事2本はどちらも異常気象を扱ったものになりました。

▼「宗谷バナナ」たわわ 猛暑の中、収穫最盛期 北海道
http://kyoko-np.net/2118071601.html

▼東京23区、全面ドーム化へ エアコン完備「全天候型都市」目指す
http://kyoko-np.net/2018071901.html

月曜に配信した「宗谷バナナ」は、今月の「スマートハンティング」記事(http://kyoko-np.net/2018070901.html)につらなるディストピア的なオチを意識しながら、100年後の日本を想定して書いたものです(よく見ると日付が2118年になっています)。メモした当初は「バウムクーヘンの天日干し」的なほのぼの記事を考えていたはずなのですが、本文を書き進めているうちに「温暖化が進むと、暗い未来しか想像できないな」と、心がどんどん黒く染まっていった結果、このようなディストピアオチになりました。

続いて、木曜配信の「東京23区、ドーム化」は、組織委員会が東京五輪の招致活動の際、立候補資料に「この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である」と書いていたのを知って書いたものです。

気象庁が「命の危険が伴う猛暑」と発表するこの時期を「アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」としてアピールするとは、目を疑うような内容ですが、本当にそう書いてあるのだから、事実は虚構より奇なりです。

▼組織委員会が提出した立候補ファイル(PDF)
https://tokyo2020.org/jp/games/plan/data/candidate-section-2-JP.pdf

7月末から8月上旬の日本を「理想的な気候」として世界にアピールして選ばれた以上、後になって、日程を前回の東京五輪のように秋に変えてしまっては、嘘をついて権利を勝ち取ったことになってしまい、批判を免れません。東京五輪の成功を心の底から願ってやまない社主としても、何とかして立候補ファイルの通り実現できないかと考えた結果、浮かんだアイデアは下記のような3案でした。

 (1)札幌を東京に改名して、札幌で東京五輪・パラリンピックを開催

 (2)2020年のみ10月と8月を入れ替え

 (3)東京23区をドームにして、内部をエアコンで温度調整

結論から言えば、今回は(3)を記事にしました。理由はいろいろありますが、決定的だったのは、いつもの雑コラ写真が思った以上にうまく作れたからです。

ところで少し話がそれますが、本紙の記事画像は、基本的にウィンドウズに最初から付属している「ペイント」ソフトを使って作っています。輪郭線も自動抽出できないので、21世紀なのにいまだに画像の輪郭部分を消しゴムツールでちまちまと消しているのです。それゆえ「本文はリアルなのに、写真はクソコラ」と言われますが、本気で読者を騙しきるつもりなど全くないので、現状の「リアル過ぎず、雑過ぎず」加減でいいと思います。

さて話を戻すと、今回の雑コラ写真も、消しゴムツールで青空を消した東京の街並みにドームの天井写真をくっつけただけのものなのですが、実際に作ってみたところ、見た目のインパクトとディテールが絶妙に雑な合成画像が出来上がりました。「この画像なら、誰でも虚構だと気付けるだろう」と思った次第です。

早朝に記事をアップしたあとは、就寝。アプリに通知を送る正午に再び起きて、ネットを見たら「全面ドーム化」というワードがツイッターのトレンド1位に入ったらしく、その後午後3時くらいまで接続が不安定な状態が続きました(ひょっとしたら午前中から不安定だったかもしれません)。

本紙記事がトレンドに入ることは時々ありますが、1位になったのは、おそらく昨年の「琵琶湖の水全部抜く」(http://kyoko-np.net/2017082301.html)以来じゃないかと思います。ふだん本紙が接続障害に陥るのは「バルス」の瞬間くらいなので、トレンド機能は本当に恐ろしい限りです。

せっかくなので、猛暑についてもう1つ。これはオリンピックに限った話ではありませんが、猛暑のせいで連日熱中症による死者も出ている昨今、「真夏にスポーツをすること」そのものについて、そろそろ本気で見直すべき時期が来ているのではないでしょうか。東京五輪では、外で行う競技を午前中や日没後に設定することで、問題を回避しようとしていますが(マラソンは朝7時から始めるとのこと)、おそらく今後真面目に問題になってくるのは、オリンピックより、今もなお炎天下で行っている夏の高校野球だと思います。

先日、朝日新聞が「運動部のみんな、熱中症「無理」「もうダメだ」の勇気を」という記事を掲載したところ、「炎天下で子どもに野球をやらせておきながら」と批判されることがありました。

▼運動部のみんな、熱中症「無理」「もうダメだ」の勇気を
https://www.asahi.com/articles/ASL7G5H4GL7GUTQP03W.html

朝日バッシングの一部として利用されているきらいはありますが、それを割り引いたとしても、この指摘は「高校野球」という旧態依然のスポーツを、あの朝日新聞が後援しているという矛盾を衝く痛い指摘だと思います。ついでに言うと、社主は高校野球独特の「球児」という言葉は、高校生という年齢にそぐわないから今すぐ辞めるべきだと常々主張しているのですが(これもいつか記事にすると思います)、平成も終わろうとしているこのご時世、昭和どころか戦前の価値観の悪い部分を引き継いでいる高校野球は全面的に見直すべき時期に来ているです。

と、そんなことを書いていたら、ちょうどこんな記事が流れてきました。以下一部引用します。

▼埼玉大会で熱中症相次ぐ 熊谷38.3度(ニッカンスポーツ)
https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/p-bb-tp3-20130712-1155943.html

「川越初雁球場の第3試合では、川越西のエース井原彰吾(2年)が1点リードの9回2死で、突然マウンドにうずくまった。熱中症で右手にしびれを感じ、そのままグラウンドを後にした。熱中症による交代はチームで3人目。3回に横手優樹外野手(3年)、6回に森田京介内野手(3年)が、それぞれ暑さから両足をつり、救護室で治療を受けた。筒井一成監督(41)は「試合で倒れるなんて初めてです。何をやっているのか」とあきれ顔だった。」
(中略)
「埼玉県高野連・高間薫専務理事(58)は「ちょうど期末試験が終わり、体が慣れていないんじゃないかな。対策を考えないと。毎日これでは困る」と話した。」

酷暑のなか、試合を強行しておきながら、監督や高野連の理事が「何をやっているのか」「毎日これでは困る」と言っているのです。大雨だったらできるのに、なぜ大会を猛暑では試合を順延するという選択肢が浮かばないのでしょうか。

合理的な解決方法があるにもかかわらず、精神論、根性論のような不合理で乗り切ろうとした結果、最悪の事態を招いた事例は枚挙に暇(いとま)がありません。

3年前の読売新聞に、国交省の有識者会議が、五輪の暑さ対策として「打ち水、よしず、浴衣」を打ち出したという記事がありました。

▼真夏の東京五輪、暑さ対策に打ち水など検討へ
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20150417-OYT1T50027.html

猛暑のため、この記事が再度注目を集め、ツイッターでは「虚構新聞の東京ドーム化の方が、打ち水より合理的」「どっちが虚構か分からん」などとも言われましたが、こういう非合理的な解決策を本気で行政が検討しているという、虚実が逆転しかねない末法感に、もはや「社主UK」から「僧侶UK」にジョブチェンジするしかないのかと悩まざるを得ない昨今です。

北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発継続と米報道

【速報】北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を継続と米紙ワシントン・ポスト電子版が報道

米紙ワシントン・ポスト電子版がアメリカ現地時間の7月30日、米当局の関係者の話として、北朝鮮が平壌郊外の山陰洞にあるミサイル工場で、液体燃料式エンジンを搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を続けている形跡があると報じたと、日本国内の共同通信など一部メディアが7月31日に速報で報道した。

また、仏ロイター通信の報道によると、ICBMを1発もしくは2発、製造しているもようだという。同通信の報道によると、ワシントン・ポスト電子版は、米国の情報機関が、平壌郊外の山陰洞(サンウムドン)にある大規模な研究施設で、液体燃料を使用したICBMを製造している兆候を確認したという。この施設は北朝鮮が米国を射程に収める最初のミサイルを製造した場所とされている。

日本の時事通信社が報じたところによると、この兆候は「過去数週間に撮影された人工衛星画像などに基づく」という。(随時更新)

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キリンのバドワイザー生産終了が、バドガールの露出を増やす理由

7月24日、キリンビールは、ビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI)の主力ブランド「バドワイザー」の国内製造・販売を2018年末で終了することをロイターなどが報道、19年からはABIの日本法人が販売を行うこととなりました。今回の無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』では著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが、日本のビール業界を取り巻く環境等を詳細に分析するとともに、ABIによる我が国でのM&Aの可能性についても考察しています。

キリンの「バドワイザー」生産終了は「バドガール」の復権となるか?

キリンビールはビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI)の主力ブランド「バドワイザー」の日本での製造・販売を2018年末で終了すると「ロイター」などが報じました。19年以降はABIの日本法人が輸入・販売を行っていく見通しです。

そうしたなか、ネットでは日本での「バドガールの行方に注目が集まっています。バドガールはバドワイザーの柄を大きくデザインしたワンピースの衣装「バドスーツ」を着用した女性のことで、製品の販促活動を担っています。

かつて、タレントの梅宮アンナさんがバドスーツ姿でテレビCMなどに出演し話題になりました。また、バドガールが接客する飲食店も続々とオープン。そうした中でバドガールが製品の普及に大きな役割を果たしてきました。

ただ、近年はバドガールを見ることがめっきり少なくなりました。バドワイザーの認知度は十分高まっているため、バドガールで大々的に宣伝する必要がなくなっており、日本では役割を終えた存在になっているといえます。

そうしたなか、ABIがバドガールを日本でどのように位置づけるのかに注目が集まります。完全に無視する可能性もあります。また、リブランディングの切り札としてあえてバドガールを大々的に活用する可能性も否定できません。

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バドワイザーは世界で屈指の販売量を誇る世界的なビールブランドです。しかし、日本では近年苦戦を強いられています。「日本での年間販売量が90年代のピーク時と比べ2割以下の8,000キロリットル前後に落ち込んだ」(7月25日付日本経済新聞)といいます。そこでバドガールを積極的に活用して盛り返しを図ることが十分考えられます。

もっとも、日本ではビール市場自体が縮小しており、厳しいのはバドワイザーだけではありません。キリンによると、16年のビール消費量(ビール・発泡酒・新ジャンル計)は525万キロリットルで10年前と比べ17%減っています。そのような状況下でABIは日本市場で挑戦しようとしています。

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医学界が震撼。がんや脳梗塞を迅速に発見できる画期的な診断法

人類の寿命が益々伸びることになるかもしれません。現役医師の徳田安春先生が自身のメルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』で紹介しているのは、急性期脳梗塞をはじめ様々な病を医師より正確に、そして迅速に発見できる画期的な診断法。まさに日進月歩のそのシステムとはどのようなものなのでしょうか。

急性期脳梗塞の診療を医師より迅速にできる

脳梗塞の中でも、脳の太い血管が閉塞するタイプは、症状も重篤であり、死亡率も高く、重度の神経障害を残す可能性が高くなります。多くの場合で、動脈硬化症や心房細動による血栓が原因となります。血栓を溶かす薬やカテーテルによって血栓を除去する治療を緊急で行うことができれば、神経障害を残すリスクを下げることができます。

しかし、脳の太い血管が完全に詰まってしまうと、1分間で約200万個もの神経細胞が死滅してしまいます。そのような治療が必要なタイプの脳梗塞であるかの診断を迅速に行って治療を早めに行う必要があります。従来では、病院の医師による脳の画像診断では、治療必要性の判断を行なって、治療を行うチームのメンバーに連絡できるまでに、約1時間もの時間を必要としていました。

そんな中、最近発展が目覚ましい人工知能がこの分野に導入されてきています。2018年にviz.ai社(本社サンフランシスコ)が開発した脳梗塞診療サポートの人工知能システムがアメリカの食品医薬局によって認可されました。この人工知能システムは、Deepラーニングによって機械学習されたもので、太い血管が閉塞するタイプの脳梗塞の診断と治療判断を迅速に行うものです。

このシステムを用いると、病院で撮られた脳のCT画像を自動解析し、緊急の治療が必要な場合には、スマートフォーンでメッセージを直接送ることで脳梗塞治療チームに招集連絡をすることが、平均約6分間で可能となりました。テネシー州などの脳梗塞の多い州の医療機関では、このシステムを取り入れることを決めました。

皮膚がんを皮膚科医より正確に診断する

もともと皮膚科の医師は、システム1と呼ばれる、専門的なパターン認識で皮膚病変を診断していました。皮膚科の医師は、長年の経験を経ることにより皮膚病変の診断の精度を上げることができるようになります。しかし、パターン認識はdeepラーニングが最も得意とするスタイルです。

人工知能に何十万枚もの皮膚病変の写真を機械学習させることによって、ほんの数日間でベテラン皮膚科医のレベルを超えるシステムが出来上がるようになりました。2018年の5月に発表された専門分野のジャーナルによると、ドイツの大学で人工知能による皮膚がん発見システムが開発されています。

その研究結果では、皮膚がんの診断率は、皮膚科専門医が87%であったのに対し、人工知能が95%でした。また、良性の皮膚病変をがんであると誤診してしまう割合についても、人工知能が皮膚科専門医より少ないという結果でした。まさに人工知能恐るべしです。

のらりくらりの金正恩。トランプの北朝鮮外交は「正解」なのか

トランプ外交は各国に喧嘩腰とも思えるごとき姿勢で交渉している観がありますが、その「最重要課題」はいったい何なのでしょうか。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、読者から届いた質問に返答する形で、アメリカ外交は2013年迄は石油利権の「戦争」が中心だったが、2017年以降の北朝鮮問題は「交渉」の比重を独占すべきだと分析した上で、時系列に即した解説を試みています。

トランプにとって、北朝鮮問題とイラン問題、どっちが大事?

読者のSさまから、こんなメールをいただきました。

北野様

 

Sと申します。いつも拝読の上、勉強させて頂いています。機会があれば北野様の見解を伺いたい事があります。

 

私は、辻本貴一様のブログ「中韓を知りすぎた男」も拝読させていただいています。2018/5/16の配信「なりすまし日本人」において、トランプがアメリカの本気度を金正恩に見せつけるためにイラン核合意離脱表明を利用した? と読めるような記載があります。

 

私は、北野様が度々記載される、金正恩の思惑(制裁解除等を手に入れた上、核兵器はちゃっかり保持)はトランプには通用しないと分からせる効果が北朝鮮に及ぶことを見越して、トランプが核合意離脱表明をした可能性も確かにあるな、と思いました。

 

真偽のほどはトランプと側近にしか分かりませんが、私の印象ではイラン核合意離脱はイスラエルとのお付き合いであり、米本土に実害が及ぶかもしれない核弾頭ICBM保持の可能性がある北朝鮮対応の方が本気で取り組んでいるように見えます。

 

北野様にお伺いしたいのは、トランプにとってイランと北朝鮮何れの問題が深刻と考えられますか? です(そもそもなぜトランプがこんなにユダヤべったりなのか分からないのですが)。何かの機会にご回答いただければ幸甚です。今後とも、より良い日本に導いて下さる北野様のメルマガの継続を期待しております。

お答えします。