女性がソノ気に?男性の出す「○○の臭い」に媚薬の効果と米研究

“女性には性欲があまりない”なんていいますが、男性の身体から出るアレのニオイには、女性を思わずメロメロにしてしまう効果があるのだとか……。米・カリフォルニア大による研究結果の詳細が、無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』で紹介されています。

副作用のない女性用バイアグラはないか?

女性用バイアグラが、米食品医薬品局(FDA)により認可され、一大ニュースとなっています。

この薬剤は商標名「Addyi」で、スプラウト・ファーマシューティカルズ社が性欲が減退した閉経前の女性のために開発したものです。

なお、この薬はアルコールとの併用は厳禁で、アルコールと一緒に服薬すると、失神や極度の低血圧など深刻な相互作用を起こす恐れがあるそうです。

薬というものはどうしてもこのような危険性が伴いますが、そのような危険性がなく、女性の性的興奮を起こさせるものはないかと調べてみました。

その中で、女性が男性の汗に含まれる化学物質の匂いをかぐと性的な興奮を覚え、心臓の鼓動が早くなるなどの変化が表れるという話題がありましたので、今日はそのお話を。

この報告を行ったのは、カリフォルニア大学バークレー校のClaire Wyart博士らで、神経学医学誌 The Journal of Neuroscience (Wyart, C. The Journal of Neuroscience)に発表されているものです。

今までの同大学の研究で、男性の汗に含まれるアンドロスタディエノン(androstadienone)と呼ばれる成分が、女性の性的な興奮を引き起こすらしいことがわかっていました。

中国で見つけた、悪意があるとしか思えない日本の梅酒パクリ商品

以前も、“偽Appleマークの紙幣計算機”という脱力モノのアイテムを紹介していたメルマガ『上海からお届け!簡単3分、写真で覚える生活中国語』。今回は、現地のローカルスーパーで見つけたという、日本の超有名ドリンクをパクった商品を取りあげています。こういった模倣品の氾濫には、中国人独特の“合理主義”が大きく影響しているようで……。

模仿 (mó fǎng) まねる

ここまで来るとあっぱれモノです。

住んでいる場所の関係上、ご近所はローカルスーパーのみ。最近ファミマが出来て、文化の香りが漂ってきた感じも。

日用品なんて基本的には現地調達が欠かせないので、週末になるとウロウロと買い物を行うのですが、こんな品が棚に並んでいたんですね。

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梅酒がずらり。

見た瞬間、「おっ!チョーヤの梅酒! やったね、ローカルスーパーでも買えるようになったんだ」と。

で、手にとって見たんですが、ここで中国11年目の勘が働いたのです。

ほんの少しですが、なんか違う感じが。。。この感覚って美味いレストランを探す感覚と近いんですが、六感が何となく訴えてくる事があるんですね。

ただ、妙な違和感と何処が違うのかが分からずじまい。あとは価格が40元(800円)。日系企業がここまで、安く販売できるのかなと。一応、確認用に写真撮影。

別の日、ファミリーマートに立ち寄ると、梅酒を発見。急いで確認、それはまさしくチョーヤ梅酒でした。

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コンビニに置いていた梅酒の帯ラベルは「CHOYAで俏雅(qiào yā)」。CHOYA文字は金色印刷。梅は完熟した黄色い梅価格90元(1800円)程度

スーパーに置いていた梅酒の帯ラベルは「QIAOYAで乔雅(qiáo yā)」。QIAOYA文字は金ぽい印刷。梅は青梅価格40元(800円)程度

漢字は違うも読みは同じ。ボトルも同じでキャップも同じ白。キャップのセロファンも似たような作り。

味はもちろんチョーヤ梅酒の勝ち!と思うのですが、ここまで来ると完全に悪意があるとしか言いようがない。

このような模倣を中国語では「模仿(mó fǎng)」と呼び、以前紹介した「東京ばな奈」もどきなど、まだまだ中国には溢れかえっています。

今日の振り返り中国語

模仿 (mó fǎng) 模倣
音源はココから

俏雅 (qiào yā) チョーヤ
音源はココから

編集後記

中国は今でもこの手の模倣って多いんですよね。例えばナイキのマークを逆さにしたロゴだったり、マークを複数個使って作ったロゴだったりと。

認知度を高めるには、一から地道にするよりは、真似た方が早道という感覚に近いように思えます。

合理的と言えば合理的。フェアでないと言えばフェアでない。

何でアンフェアじゃないのかを、こんこんと教えこむ時間とダントツにブランド力を向上する時間を考えると、教えこまずに圧倒的なブランド力を身につけた方が早いようにも思えてしまいます。

【書評】赤色を身につけるとなぜモテる?人間の面白い身体心理集

今回「3分間書評」で取り上げるのは、心理学の新理論である「身体化された認知」(Physisal Intelligence)についての希少な一冊。相手に好印象を与えたり購買意欲を持たせる場合など、あらゆる判断の大部分は理性ではなく「外部からの情報」が影響しているそうです。無料メルマガ『毎日3分読書革命! 土井英司のビジネスブックマラソン』から、読み応えポイントをご紹介いたします。

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赤を身につけるとなぜもてるのか?』 タルマ・ローベル・著 文藝春秋

こんにちは、土井英司です。

世の中には、人間の認識や思い込みとはまったく違う真実がある。学術書や科学書を読むのは、まさにその思い込みを排除するためです。

本日取り上げる思い込みは、われわれが完全に自分のコントロール下で思考し、決断していると思っていること。ここに真っ向から異議を唱えたのが、本日ご紹介する一冊、『赤を身につけるとなぜもてるのか?』です。

この本、じつは心理学の新理論である「身体化された認知」(Physisal Intelligence)を取り扱った希少な一冊で、テルアビブ大学社会科学部心理学科教授のタルマ・ローベルさんが書いています。

本書によると、われわれは理性で考えているようでいて、大部分、視覚や聴覚や嗅覚の影響を受けています。その結果、温かいカップを持つと他人が親切に見え、赤い色を見るとテストの成績が悪くなり、重いものを持つと物事を重要と感じるのです。

タイトルにもなっている『赤を身につけるとなぜもてるのか?』は、赤い色に対する人々の評価から来ているもので、調査によると、<男性客は、赤いTシャツのウェイトレスに、ほかの色をしたウェイトレスより多額のチップを渡す傾向があった>そうです。(女性客には、そのような傾向は見られなかった)

色や光、手触り、温度によって人が好印象を持ったり、多く購買することがわかっており、これはぜひ学んでおきたいところです。
さっそく、気になるポイントをチェックして行きましょう。

温かい飲み物を持たされた人は、冷たい飲み物を持たされた人より、その知人との関係を親しいと答える傾向があった

部屋の気温が何度くらいだと思うか? この問いに関して、排除された経験を思い出した人は、受け入れられた経験を思い出した人より低い温度を答える傾向があった。回答の平均は、前者が摂氏二一・四度、後者が摂氏二四度だった。同じ部屋にいたのに、これだけの違いがあらわれたのである

ゲームで疎外感を味わったグループは、そうではないグループに比べて、温かいものを好む割合が格段に多かった

ソファに座ると交渉姿勢も柔軟になる

一つの実験では、通りかかった人を呼びとめ、履歴書を見て求職者に評価をくだすよう求めた。履歴書は全員に同じものを見せたが、半分の人には重さ三四〇グラムほどのクリップボードに挟んで渡し、半分の人には重さ二キロあまりのクリップボードに挟んで渡した。すると、重いクリップボードのグループのほうが求職者の能力を高く評価し、応募動機が真剣だと判断する傾向があった

重大な秘密を隠している人は、物理的に重いものを持っている人と似たような行動を取ると結論づけられた

赤色を見るとテストの成績が下がる

男性客は、赤いTシャツのウェイトレスに、ほかの色をしたウェイトレスより多額のチップを渡す傾向があった

黒のユニフォームを着たグループは、白のユニフォームのグループより攻撃的なゲームを選ぶ傾向が見られた

人は暗い部屋にいると不正に走りやすく、明るい部屋にいれば不正をする確率が低くなるのである

パーソナルスペースを侵されると個性をアピールしたくなる

縦線が長い組織図を見せられたグループは、縦線が短い組織図を見せられたグループに比べて、社長の力が強いと感じていた

自分を強く見せたいときは、実際には半分しか飲まないとしても、大きなサイズのコーヒーを買うほうが得策だろう

この学問による知見は、たとえば疎外感を味わった人を物理的に温めると感情が改善されるなど、物理的アプローチが精神面に効く、という事実を示しており、じつに興味深い。
かつてベストセラーとなった『なぜこの店で買ってしまうのか』を思わせる内容で、データが本当に興味深い。

店頭のマーケティングや職場の改善にも使える視点が満載ですので、ぜひ買っておきたいところです。これは読み応えある一冊です。ぜひ読んでみてください。

 

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就職面接で「向上心」の高さがバレてしまう質問とは?

向上心の高い人材は、どんな会社でもノドから手が出るほど欲しいところですが、それを短い面接の時間内で見極めるのは、なかなか難しいもの。人事コンサルタントが発行する無料メルマガ『「欲しい人材がザクザク採れる!」採用成功術』では、“真に向上心の高い人物かどうか”を見分けるための、具体的な質問テクニックが紹介されています。

将来の目標を聞いても向上心の高さはわからない

私は、採用基準の1つに「向上心が高い」というのは必須だと考えています。

なぜなら、向上心のない社員ばかりでは、会社は成長しないからです。

みなさんの会社ではいかがでしょうか?

おそらく、採用基準の1つとして考えている会社も多いのではないでしょうか。

ただ、それを確認するための質問には注意が必要です。

よくあるパターンが、「入社したら、どうなりたいですか?」と未来を聞く質問です。

この質問は、応募者の考えを聞くのであれば良いですが、向上心を測る質問としては、あまり意味がありません。

なぜなら、未来のことはいくらでも好きに言えるので、面接の場ではなんとでも言えるからです。

言うまでもありませんが、目標はそれに対してどう行動するかが大切です。先ほどの質問では、本当に行動するタイプなのかどうかがわかりません。

「○○になるために、今後は○○をしっかりやっていきたいです」と言われても、本人も嘘ついてるつもりが全くないので(おそらく、本人もこの時点ではやる気満々です)、こちらでは本当かどうか見極めるのはもっと困難です。

それでは、どうしたら良いのか?

それは「過去の行動を質問する」ことです。

過去のことであれば、実際の行動の結果なので、本当に行動するタイプかどうかもわかります(それが事実かどうかの見極めは必要ですが)。

「今まで目標に対してどう行動してきたか」「その結果はどうだったか」など、過去の行動を深堀して聞いていくのです。

または目標に対して、現在どういう行動をしているかを質問してみてもいいでしょう。

そうすることで、その応募者の行動パターンや目標に対する考え方もわかります。

本当に見極めたいと思ったら「未来」より「過去」の質問です。

アニメ製作現場の窮状が改善されない「クールジャパン」の現実

米・ロサンゼルスで映画を学んだ執筆陣が、映画業界にまつわるあらゆる事象について論じていくメルマガ『Ministry of Film – ゼロからのスタジオシステム -』。最新号では“日本のテレビアニメーション産業の未来”をテーマに、日本のアニメ業界が現状抱える問題点を洗い出しています。

アニメ産業はピーク時に迫る好景気

みなさん、前回(MOFi vol.076号)出しておいた宿題はこなしましたか? もう数週間経過しているので、読み尽くしていることでしょう。何はともあれ、現代日本のアニメ産業の話題を大雑把に理解できたでしょうか。ここに何件か新しいリンクを追加しつつ、トピックを整理します。

前回、日本動画協会(AJA)の年次調査資料のリンクを添付し損ねました。完全版は有料ですが、概況は無料でダウンロードできます。(*1)2014年度版をご参照ください。2ページ目「再びピークに向かいはじめた日本のアニメ産業」および4ページ目「日本のアニメ産業・市場の動向(2014年版)」には以下の点が記されています。

1. TVアニメ制作数、タイトル数および制作分数の両面で上昇傾向が続く

2. 劇場アニメ興収総額は史上2位で好調

3. パッケージ売上が世情に逆らい前年度を上回る伸び

4. ライブエンタテイメント・ビジネスが13年に急伸し、産業収益へ新たに貢献し始めた

2013年は、制作分数やタイトル数にして2006年頃の「バブル期」とほぼ同数にまで迫りました。世界的なコンテンツ市場では確実に落ち込む傾向にあるパッケージ販売でも、国内のアニメ市場だけは驚異的な売上を記録。新規ビジネスの分野でも収益を見込めるようになり、レポートでは産業への前向きな見通しが強調されています。

【書評】正しいのは悲観論のマルサスか、国富論のアダム・スミスか

今回の「3分間書評」で取り上げるのは、国富論におけるビジネス3要素のひとつ「土地」に着目し、経済成長の決め手となるものと次世代における可能性、成功する企業リストを明確にした一冊。無料メルマガ『毎日3分読書革命! 土井英司のビジネスブックマラソン』を配信するアマゾンの元カリスマバイヤーが先行してメルマガ読者に紹介したこの内容を、特別に公開します。

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リソース・レボリューションの衝撃』 ステファン・ヘック、マット・ロジャーズ・著 プレジデント社

 こんにちは、土井英司です。

株式市場は連日の暴落ですが、その根本にあるのは、中国経済の行き詰まりへの懸念でしょう。ただ、忘れてはいけないのは、経済成長によってもたらされた世界的人口増大と、生活水準の向上です。

ビジネスにおいてプロは、つい供給サイド、企業サイドに目を向けがちですが、最終的に成長を決めるのは人口であり、需要なのです。すでに中国・インドには膨大な人口が存在しており、彼らは経済成長を受けて、より高次の欲求・需要を生み出そうとしている。そこには必ずビジネスチャンスがあり、それをモノにする次世代の成功企業があるはずなのです。

本日ご紹介する一冊は、そんなビジネスチャンスと次世代の成功企業のリストを明らかにした、要注目の一冊

本書『リソース・レボリューションの衝撃』によると、アダム・スミスが『国富論』で唱えたビジネスの3要素(労働力・資本・土地)のうち、われわれは、労働力と資本ばかりに目を向けていて、3つ目の要素である「土地」には目もくれていませんでした。

この「土地」を広義にとらえると、それは<食べ物や水や木といった、大地から生まれ、掘り出され、捨てられる資源>であり、こういったリソースに革命を起こせば、まだまだ世界経済は成長できる、と説いたのがこの『リソース・レボリューションの衝撃』なのです。

著者の一人、ステファン・ヘックは、資源経済学を專門とするスタンフォード大学プレコート・エネルギー研究所コンサルティングプロフェッサーであり、マッキンゼーの半導体部門のリーダーも務めた人物。もう一人のマット・ロジャーズは、マッキンゼーで重工業と石油ガス部門を率いる、サンフランシスコオフィスのディレクターです。

本書では、このリソース・レボリューションとは何なのか、具体的に何が進行中なのか、どんな企業が名乗りを上げているのか、詳しく書かれています。

産業革命の歴史と、資源利用の技術史をふまえながら丁寧に書かれているので、読み物としても思わずのめり込んでしまうでしょう。

当然、有望な転職先として、投資先として、押さえておきたい企業がてんこ盛りで、本来なら内緒にしておきたい内容ですが、BBM読者のみなさんにだけ、先行でお教えすることにします。

発売は数日後ですが、その貴重な内容のエッセンス、さっそくご紹介することにしましょう。

 

温泉の「タトゥー禁止」問題。観光立国への道に立ちはだかる壁

2020年に東京オリンピックも控え、今後さらに増えることが予想される外国人観光客。ところが、国内各地の温泉施設でまさに噴出中なのが、“タトゥーをした外国人はどう扱うべきか”という問題。メルマガ『『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!』の著者で、旅行業界の裏事情に詳しい飯塚玲児さんも、この問題について、これまでの経緯を振り返りつつ、問題提起をしています。

タトゥー・刺青入浴禁止問題のこと

温泉入浴にあたって、表題の件がこのところ大きな話題になりつつある。

話題の内容としては、外国人客(日本人客にも最近は少なくないが)などでファッションとしてタトゥーを入れている場合(ミュージシャンやスポーツ選手にも多い)や、先日北海道で問題になったマオリ族の女性と同様に伝統や宗教上の理由でタトゥーを入れている場合、などを、十把一絡げに温泉から閉め出すのはいかがなものか、ということである。

実はこの問題、僕が編集をお手伝いしている双葉社刊のムック『温泉批評』2014年秋冬号で大きく取り上げている。

この話題がここまで一般的に話題にされるようになったのは、この特集の影響が非常に大きいと思っている。同誌に関わっているものとしては、そのような自負もあるし、実際に、この記事のあと、連続して社会的な問題として取り上げられるようになってきたと思う。

そもそもの発端は、脳科学者の茂木健一郎氏がツイッターで「海外ではタトゥーの人が普通にいるのに、日本の入浴お断りはおかしいし差別だ」という内容をつぶやいたことだろう。2014年6月にはこうつぶやいた。

「ワールドカップサッカーを見ていると、タトゥーをしている選手なんて、普通にいる。タトゥー、刺青は入浴お断り、という不当な差別をしている限り、日本の温泉の世界遺産登録は無理だね」

むろん『温泉批評』の記事ではこうした茂木氏らのツイートなども盛り込み、さらに業界団体や温泉施設などへの取材も行って記事を構成している。バックナンバーも入手可能なので、興味のある方はアマゾンなどでご購入を。

雑誌発売後の業界内の一つの大きな動きとして挙げられるものに、今やイケイケ状態ともいえる星野リゾートが、タトゥーを隠すために貼るシールを導入、隠せる場合は入浴を認めるという試みを始めたことだ。

日本人の誰もが耳にしてるのに曲名は知らないオペラの超名曲

初心者にはちょっと敷居が高いイメージがある“オペラ”の魅力を、誰にでも分かりやすい言葉で伝える活動を続ける田実志大さん。先日創刊したばかりの無料メルマガ『0からのオペラつーしん!』では、オペラ史上に輝く名曲『La donna è mobile(女心の歌)』について取りあげています。……タイトルだけ見ると「???」ですが、誰もが耳にしたことのある、あの曲ですよ。

【女心の歌】La donna è mobile

いつの時代も男女の恋愛は、芸術に欠かせない題材であり、またいつの時代もいわゆるプレイボーイがいたようです。

今回紹介する歌は、そんなプレイボーイな公爵が歌った「女心の歌」。前号でお話した通り、有名過ぎるため通称がついた曲の1つです。

どんな曲かは実際に、Youtubeなどで「女心の歌」と検索していだたければと思います。

この曲は、ジュゼッペ・ヴェルディという人が作曲した「リゴレット」というイタリアオペラの1曲で、女好きの公爵に仕える道化師リゴレットの物語です。

皆から笑い者にされているリゴレットには、1人の美しい娘がいました。リゴレットは娘を過剰なまでに大事にしますが、ある日主人である公爵に彼女の存在がバレてしまいます。

このオペラは悲劇的な結末を迎えてしまいますが、「女心の歌」は公爵が日常的に行っているナンパの際に歌う歌で、

女性の心は風邪に舞う羽のよう
言うも思うもすぐに変わってしまう
その微笑みも涙も全てがまやかし
いつもみじめなのは、女性を信じる者
だが、彼女の胸の中の幸せを見つけられぬ者は
愛を味わうことはないだろう

意訳ですが、以上のような内容で公爵の恋愛観を歌っています。

この曲は、作曲者のヴェルディにとってもかなりの自信作だったようで、オペラが世界で初めて上演される初演の数日前まで、この曲を歌う歌手にも楽譜を渡さなかった、というほどに門外不出としていました。初演まで誰にも知られなくなかったそうです。

そしてヴェネツィアで行われた初演の日の夜、ヴェネツィア中のゴンドラ漕ぎの人達が、この歌を鼻歌で口ずさんでいたといった話が残っています。

そして現代でも、テレビなどでもよく耳にする曲の1つとなり、オペラを知らない人でも、誰もがメロディーを耳にしたことのある曲となりました。

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