日本人が理解できない、北欧2国のNATO加盟申請が誤りである理由

ロシアのウクライナ侵攻を受け、これまで取り続けてきた軍事的中立の立場を転換し、NATOへの加盟を申請したスウェーデンとフィンランド。トルコが反対の立場を崩していないため正式加盟を巡っては難航が予想されますが、そもそも北欧2国のNATOへの参加は正しい選択と言えるのでしょうか。今回のメルマガ『室伏謙一の「霞が関リークス」増刊号』では国会議員や地方議員の政策アドバイザーを務める室伏謙一さんが、両国とロシアとの歴史や現在の関係性を鑑みつつ、その判断の是非を考察しています。

 

スウェーデンとフィンランドのNATO加盟への動きをどう考えるか

ロシアのウクライナ侵攻を受けて、欧州における安全保障環境は大きく変わりました。このことは欧州各国のその後の動きを見ても明らかであり、このことについて異論の余地はないでしょう。

そうした中で、スウェーデンとフィンランドがNATOへの加盟を申請すると表明しました。

NATOは第二次世界大戦後、東西対立が始まる中で設立された西側の集団安全保障体制であり、その対抗する相手はワルシャワ条約機構(WP)です。平ったく言えば、米ソ対立の道具だったわけであり、NATOは西側陣営、WPは東側陣営と呼ばれたりしました。

さて、両陣営は対立はしていましたが、両陣営間で武力衝突は起きていません。結局両陣営が目指していたのは、現状維持でした。それがソ連の崩壊によってWPが最終的に解散し、対立も終結したはずでしたが、NATOは存続し、事実上の盟主であるアメリカのクリントン政権以降、旧WPへの拡大、東方拡大が進められます。これが今回のウクライナ危機の遠因となっているわけですが、その辺りの詳しい解説は、オンラインサロン「霞が関リークス」をご参照いただくこととして、NATOは冷戦終結後、その役割が終わったにも関わらず存在し続け、むしろ欧州の安全保障を脅かす原因ともなりかねない存在になってしまったと言えると思います。

さて、集団安全保障の基本的な性格は、それに参加する一国に対する攻撃を他の参加国に対する攻撃と見做して対処するというものです。したがって、特定の集団安全保障に参加するということは、どこか特定の国や特定の勢力(複数の国)を脅威と考え、そこからの武力攻撃を受ける可能性が考えられるような場合です。

これを今回NATOへの加盟を表明したスウェーデンとフィンランドの場合に当てはめて考えてみましょう。

両国とも過去にロシア又はソ連と戦争した経験があります。ただし、スウェーデンの場合は18世紀初頭の話ですし、ロシアがスウェーデンに侵攻したのではなく、バルト海の覇権をめぐる争いでした。

フィンランドの場合は、20世紀の第二次世界大戦中の話で、こちらは国境を接するソ連による侵略戦争と言っていいものでした。ただし、時は第二次世界大戦勃発直後であり、ナチス・ドイツが破竹の勢いで膨張しているという特殊な状況でもありました。ソ連はナチス・ドイツの膨張に対抗するためにフィンランド領の一部を必要としたという、なんとも身勝手な話が、ソ連による侵攻の背景としてあったわけですが、そんなことも平気で主張し、要求し、それに応じないなら攻撃だということが起きてしまう状況だったということです。

 

小室圭さんが無試験で弁護士に?崖っぷちどころか“超余裕”のNY生活、ロイヤルサポートに「足りない」不満あらわか

2回目のNY司法試験も不合格となり、さぞや肩身の狭い思いをしているに違いない小室圭さん。しかし、そんなことはただの杞憂のようだ。物価の高いニューヨークでの生活に四苦八苦しているかと思いきや、誰もが驚く“ロイヤルサポート”で満喫。小室夫妻の未来は明るいかもしれない。

崖っぷちのはずなのに小室夫妻は“ゆったり”NY生活

コロナ禍やウクライナ侵攻の影響でアメリカでは物価上昇が続き急激なインフレが続いている。小室圭夫妻の住むニューヨークの高級アパートも40万円から45万円に値上がりしたという。

NY司法試験に2回連続で失敗して、取得ビザの期限も迫っているはずの小室圭さんと眞子さんだが悲壮感は全く見られない。ニューヨークの町をリラックスしたカジュアルな服装で歩く姿をキャッチされている。

それもそのはず、二人には協力なサポートがあるからだ。

以前報道された、上皇夫妻からの年間1800万円の生前贈与など、サポートは金銭面だけではなかった。女性セブンによると、ニューヨーク総領事館には「小室さん夫婦担当」の職員が置かれ、生活まわりのことについて逐一相談に乗っているという。

4月からニューヨーク総領事に着任したのは外務省の森美樹夫氏で、かつて秋篠宮さまと眞子さんの2度のアフリカ旅行を案内したアフリカ局出身の人物。

入省以来、アジアとアフリカの大使館に勤務してきた森氏が、唐突に北米局の領事館勤務になるのは異例のことで、政府のなんらかの働きかけがあったことが疑われている。

というのも、森氏は以前から秋篠宮さまと親交がある旧知の仲。現に1月27日には赤坂御用地で森氏と秋篠宮ご夫妻が接見したことが報じられている。

2回目の試験にも落ちて、就労ビザ取得のプランは崩れた。多くの報道では5月あたりにもビザの期限が切れ、一時帰国の可能性が取り沙汰されたが、結局二人が帰国することはなかった。

強制帰国を免れるために外務省がビザ問題解決のために奔走したと女性セブンが報じているが、その裏には秋篠宮さまからの命を受けた森氏の暗躍があったかもしれない。

【関連】小室圭さんが大学教授に?弁護士を諦め学者の道に活路か、無収入に逆戻りで結局頼るのはロイヤルマネー

外務省の奔走も拒みNY在住にこだわる小室夫妻

3度目の正直をめざす小室さんだが、7月の司法試験合格も難しいとの声が多い。そんな小室さんが無試験で弁護士になれるという“極秘プロジェクト”を日本政府は極秘裏に進めていたようだ。

女性自身によると、米ウィスコンシン州のロースクールで学んだ者は無試験で弁護士資格が取得できるため、そちらを目指すべきとの声が上がっていたという。

しかも、バイオ、医療、電子機器が盛んなウィスコンシン州は日本のビジネスとも繋がりがあり、資格取得後の仕事も用意されていたとされる。

しかし、それを小室夫妻は断固拒否。その上で小室さんは外務省にビザを取得するためにベンチャー企業の社長の座を用意せよと迫ったという。現実にはベンチャー企業の社長になってもビザの取得は困難であり実現しなかったようだ。

「弁護士になりたい」はずならこんな良い話はないと思うが、どうやら小室さんはそこまで弁護士にこだわりはないのかもしれない。

また、週刊朝日では小室夫妻の“カナダ移住説”が浮上したと報じだ。

ニューヨーク総領事の前任だった山野内勘二氏がカナダ大使館に異動しており、中学・高校と東京都内の「カナディアン・インターナショナルスクール」に通った小室さんにとっても馴染みのある国だ。

物価も安く、治安もいいカナダはニューヨークよりよっぽど住みやすいだろうが、小室夫妻のプライドが高すぎるのか、どうやらニューヨークでの生活にこだわっているようで、その可能性も少ないとみられる。

【関連】芸能人御用達のハプニングバー摘発で男女10人逮捕。“わいせつ行為中”に警察30人突入、なぜ渋谷の有名店が今狙われたのか

何度試験に落ちても、日本政府の手厚い保護がある限り、小室夫妻のNY司法試験合格の夢とニューヨーク暮らしは続いていくようだ。

プーチンをあざ笑う孫子の言葉。読み解くことでわかるロシアの将来

出口が見えないロシア軍によるウクライナ侵攻。最初の攻撃から3カ月が経過しますが、状況はあまり変わっていません。一体いつまで続くのでしょうか。そこで今回は、経営コンサルタントの梅本泰則さんが自身のメルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』の中で、戦争に対する孫子の言葉を紹介。ロシアの現状から行く末、そして戦争について紐解いていきます。

孫子から見たプーチンの兵法

ロシアのウクライナ侵攻が止まりません。

この事態を経営と重ね合わせて考えることも出来ますが、現実の戦闘場面を見せられると、そうもいかないです。

こうした時にこそ、「孫子」をひも解いてみようと思います。戦争に対する孫子の考え方のすごさが分かるはずです。

まずは戦争の本質について語られた言葉を2つ紹介します。

● 兵は国の大事、死生の地、存亡の道なり。察せざるべからず

「戦争というものは、人民の生死、国家の存亡にかかわる重大事である。だから、戦争を始めるにあたっては、よほど慎重に検討しなければならない」

ウクライナでは、多くの人民が死んでいます。本当に国家の存亡がかかっているところです。ロシアも慎重に準備して戦争を始めたのかもしれませんが、結局ロシアそのものの存亡に、事は及んでいます。

● 兵の拙速を聞くも、未だ功久しきを睹(み)ず

「短期決戦に出て成功した例は聞くが、戦いを長引かせて成功した例は見たことがない」

戦争が長引くと、国力が疲弊します。孫子はその理由もあげています。

1.軍隊、兵器、食料の輸送に膨大な経費を消費する
2.商品の物価が上昇する
3.国家の財政がひっ迫する
4.そのため、税金や賦役が重くなる
5.その結果、人民の生活に窮乏を加え、国全体が貧しくなる

まさにロシアの将来を見透かしているようです。ですから、ロシアは短期決戦をもくろんだようですが、事はうまく運んでいません。孫子によれば、この戦いは成功しないことになります。

次は戦い方についての孫子の言葉です。

出世したいならウソをつけ。理想の人物を自分に“インストール”する方法

あなたは理想の人物に近づくために、どんな努力をしていますか?仕事をする上で“ウソをつく”ことは決して悪いことではないようです。そこで今回は、メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の著者で営業コンサルタントの菊原智明さんが、理想の人物を“インストール”する方法について明らかにしています。

 

理想の人物をインストールしそのキャラを演じる

来週25日に『仕事ではウソをつけ』というタイトルの本を発売する。これは10年前に『面接ではウソをつけ』の続編の内容。

『面接ではウソをつけ』は私の隠れたベストセラー。当時けっこう売れた本だった。しかし、この本について「こんなに売れました!」とは公表していなかった。その理由は「営業コンサルタントとして軸がブレたな」といった印象を与えたくなかったから。

『面接ではウソをつけ』でも新刊でも、「理想の自分をインストールする」といった話をしている。

ありのままの自分で勝負できるのはすごい人だけ。“自然体でなんとなく営業をしたら結果が出た”という人はほんの一握り。ほとんどの人はそれでは結果は出ない。普通の人はありのままの自分で勝負するのではなく“目指すべき理想像”を探してインストールする。その方が勝率は高い。

もちろんインストールしたからといって、すぐにその人物になれるわけではない。どんな技でも使いこなすまでの鍛錬が必要。できる人の演技をしているうちにだんだんと習得できるもの。

“できる人の演技をして結果を出す”

これは難しい話ではない。

あなたもすでに無意識にやっている。例えば、職場が変わるとき。転職でもいいし、部署や営業所が変わった時でもいい。こういった転機に、今までのキャラをやめて「もう少し感じよく接しよう」などと思ったりする。

もしくは小学校から中学校。中学校から高校。高校から大学。多かれ少なかれこういった時が転機となる。過去に新たな自分でスタートした経験があるはず。

私も様々なステージで「こんな感じでやっていこう」とインストールしてきた。

能力も行動力もないダメ営業スタッフ
  ↓
トップ営業スタッフ
  ↓
営業コンサルタント
  ↓
大学講師
  ↓
コメンテーター

などなど。各それぞれにはかなりの壁があった。

例えば“営業スタッフ→コンサルタント”になった時。

営業であればお客様と一対一のケースが多い。家族を目の前にしても5~7人くらいだろう。それがコンサルタントになると“一対一”から”一対多”に変わる。人前で話した経験がある人ならわかると思うが、“大勢の前で価値のある話をする”ということがいかに怖いか。

もちろんお金をもらって話をしている。話を聞く営業スタッフも貴重な時間を割いている。この状況でのプレッシャーは計り知れない。こういった時にこそ、「こんな感じで話ができればいいな」といった理想の人物像をインストールして演じる。この方法で今まで何度となく乗り越えてきた。また演技については、「この習慣、スキルを使いこなしたい」という際にも応用できる。

 

NATO加盟で注目のフィンランドはなぜ5年連続で幸福度ナンバーワンの国なのか

北大西洋条約機構(NATO)への加盟申請に向けて動き出したフィンランド。先日、マリン首相が来日し、岸田文雄首相と会談したことでも話題になりました。そんなフィンランドといえば、幸福度ナンバーワンを5年連続で取り続ける国。でも、私たちはあまりフィンランドがどんな国なのか知りませんよね。そこで今回は、メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の中で、フィンランドが幸福度ナンバーワンの理由とそれを日本で実現させるためのヒントを見つけています。

5年連続幸福度No.1⇒『フィンランドはなぜ「世界一幸せな国」になったのか』

81OzETjqmxL
フィンランドはなぜ「世界一幸せな国」になったのか
岩竹美加子・著 幻冬舎

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『フィンランドの教育はなぜ世界一なのか』の著者、岩竹美加子さんが、ウェルビーイングを尊重するフィンランドの社会システムを紹介した一冊。
※ 参考:『フィンランドの教育はなぜ世界一なのか

著者は、アメリカの大学院でフィンランド出身の夫と知り合い、1991年より30年以上にわたりフィンランドで暮らしているヘルシンキ大学の教授。

統計や制度的観点から、日本とフィンランドの社会システムの違いに切り込み、時に厳しく日本の政治や制度を批判しています。

単に金銭面で手厚い、というだけでなく、ベースに「ウェルビーイング」や「人間尊重」の視点があるフィンランドから、日本は多くを学べると感じました。

持ち家購入のサポート、労働時間の短縮、行政手続きの簡素化、別姓、同姓、複合姓、創姓から選べる制度、ICT教育、出産・育児のサポート、ジェンダー平等への取り組み…。

日本との比較を読んでいて、「日本は本当に先進国なのだろうか」と疑問を持ち始めました。

読んでいて気づいたのは、住居などの生活の基本がしっかりすることで、社会の安心感が高まるということ、また日本国憲法が定める「国民の三大義務」は、見直す必要があるのではないかということ(ウェルビーイングにつながっていないという点と、手段が目的化しているという点で。ちなみにフィンランドは納税と国防義務)。

なぜ日本で過労の問題が起こるのか、なぜ勉強嫌いといじめが発生するのか、「そりゃそうだろ」という気になりました。

ジェンダー平等に関しては、もう散々な言われようですが、まあ、これが現実ですよね。

SDGsの目標達成のためにも、この痛い指摘は、ぜひ読んでおきたいところです。

【MB×Ryota対談】「お金を稼ぐために働く」より「好きな事のために稼ぐ」という発想が大事なワケ

人気ファッションアドバイザーとして様々なメディアから引っ張りだこのMBさんと、月間100件以上の悩みに答えているHSPアドバイザーのRyotaさん。先日、このお二人のトークイベントが、MBさんプロデュースのカフェ「MeeaTCAFE」にて行われ、濃厚なトークの数々が繰り広げられました。今回の対談テーマは『「本当の幸せ」とは?』。各々の専門分野で活躍するお二人に、「本当の幸せとは?」という普遍的かつ永遠のテーマについてお伺いした今回のクロストークの模様を、一部だけテキストにて特別に公開いたします。

<動画で対談のダイジェストを視聴>

※「まぐまぐ!Live」アプリで対談の動画公開中。視聴方法は記事の最後で紹介しております。

MB×Ryota対談:「本当の幸せとは?」人間関係・仕事・他人との比較を軸に考える

MBさん(以下、MB):よろしくお願いいたします。何から話しましょうか。

Ryotaさん(以下、Ryota):最初に、HSPというものをご存じない方も多いと思うので。

MB:そうですね。というか、自己紹介からやったほうがいいですね。お互い知らない方もいらっしゃると思うので、Ryotaさんから、ご紹介いただけますか。

Ryota:私は、カウンセラーの資格とか持ってるんですけども、本業としては、HSPっていう繊細な気質を持った方をメインに色々とアドバイスをしたり、就職支援などいろんなサービスを立ち上げています。まぐまぐでもメルマガを利用して発信したり、これからもHSPの認知を軸に活動していければと思っています。

MB:ありがとうございます。僕の紹介なんですが、MBと申します。

メンズファッションを中心に、お仕事やお話をさせていただいてます。よくYouTubeで見たことあるって言われるんですが、僕の中では書籍の方が自分では強いと思っているんです。累計で200万部を突破していて、それなりにメジャーな作家のはずなんですけど、どうしてもYouTuberとして見られることが多くなっている昨今でございます。

一方で、こんなふざけた格好してますけど、一応経営者で、今は3社経営してます。Voicyという音声発信メディアの中で、人生哲学や経営哲学も発信しています。

僕もまぐまぐでメルマガを配信させていただいて古いので、その縁があって、今回Ryotaさんとご一緒させて頂くという形になっております。

 

HSPとは?

RyotaHSPって難しい用語の様に感じるんですけど、すごくざっくり言っちゃうと、良くも悪くも周りの影響を受けやすい方

脳のシステムの違いなんです。刺激を受けるとストレスを受けたり興奮しちゃったり神経質になったりそういう特徴をお持ちの方々のことですね。

認知されてきたのは最近ですが、昔からある用語なんです。

最近になって「生きづらさ」とか皆さん注目されているんですけど、HSPの方は、ネガティブニュースなどの影響を受けやすかったりします。

MB:Ryotaさんが、HSPというものがあるっていうことを皆さんに認知させて、HSPと正しく向き合うことを伝えてらっしゃるってことなんですね。

Ryota:そうですね。HSPは病気ではなくて個性です。

ただ、悪い意味で受け取っている方が多いんですけど、悪い面だけではないんです。例えば今この会場でBGMが鳴っていますけど、こういう音にすぐに気づいていいなって感じたりとか、ある匂いがいいなって感じたり、なので幸せにも繋がるっていう風にも言われてます。

MB:お話を聞く限りでは、あまりネガティブな面がそんなに見えないというか、逆にいろいろなことに気づけることだと思うし、個性であり特性ですよね。決してネガティブなものではないと。

Ryota:そういうことです。

MB:物事って結構そうだと思うんですけど、捉え方によってはすごくネガティブに感じたり見えなかったりするじゃないですか。そういったものを、発想の転換をしてポジティブに捉えたほうがいいんじゃないかっていうことを啓蒙されていらっしゃるんですよね。

Ryota:そうです。HSPいい面も悪い面も両方ありますが、決して悪いことばかりじゃないんです。かつ、病気でもないので、自分の居場所や環境を選んでいこうねってことです。

 

パニック障害になったから今がある

MB:この話は、Voicyのリスナーさんは何回も聞いたことあると思うんですけど、僕も中学生のころパニック障害を発症したんです。その時は良くなったんですけど、大学に入ってからまた発症して、大学を3年留年したんです。

HSPは病気じゃないと思うんですけど、パニック障害とかそういう病気の最中に居ると、ネガティブなことしか考えられなくて、どうやったら治るんだろうってことばっかり考えてました。

何で普通の人ができることが僕にはできないんだろう。どうしてみんな普通に美容室に行けて、映画館に行けて、電車に乗れて、バスに乗れてって、未だに僕は美容室にも映画館にも行けないし、長距離のバスとか、他人が運転する車に乗れないんです。電車は、短距離だったら乗れるんですけど。

これって治したいって思うじゃないですか。でも当時の精神科の先生と、母親がなぜか同時に同じようなことを言ってきたんです。

「病気を治したいって言うけど、病気を持ってるあなたが今のあなたなんですよ」って。

それは捉え方によっては、諦めろって言われているように感じるかもしれないけど、僕はその言葉で一気に霧が晴れた感じがしたんです。そうだな、僕は病気を治して元通りになることが本当の自分だと思ったけど、パニック障害を持っていることを個性として捉えればいいんだこれが自分なんだと。

正直パニック障害って治る治らないの線引きがすごく難しいものなので、病気と共生することが今の自分なんだって。

そうやって自分の捉え方を再構築した時に、電車やバスとか乗れないんだったら車買えるぐらいお金稼ごうとか、会議や学校に出られないなら出なくてもいい存在になろうとか、そういう考え方の転換をしたんです。ネガティブな事もひっくり返すとポジティブな所ありますよって。

パニック障害がポジティブって言うと、いやいや嘘つけよって感じかもしれないけど、でも、パニック障害になってなかったら、多分、僕、今ここにいないんです。

パニック障害っていう凄くネガティブなものがあったからこそ、頑張るっていう原動力ができて考え方の転換ができたんです。

その時に、何事も多面的に捉えるべきなんだなって思って、物事って前から見たところと後ろから見たところで全く違う。すごく暗いニュースに見えても、裏返すとすごく明るい情報になったりとか、誰かのためになっている情報だったりとか、皮肉っぽく言っちゃうけど、僕はヤフコメってすごいと思うんです。ごめんなさい。僕ばかり、しゃべっちゃって。

Ryota:大丈夫です(笑)

新規プロジェクト

MBヤフコメってどんな明るいニュースでもみんな悪口言ってるじゃないですか。こんな明るいニュースなのに、どうしてそんなネガティブなコメントできんの?っていうぐらいすごい荒れてるじゃないですか。

日本でこういう素晴らしい事が起きましたっていうニュースに、「でもどうせ」みたいなコメントが多くて。その転換って当然逆もできて、ネガティブに見えることでも捉え方次第ではあらゆることがポジティブにできるって考えると、勇気が出てくるんです。ヤフコメってすごくいい媒体なんじゃないかなって思います。そんな感じのポジティブネガティブの転換を、Ryotaさんはお仕事にされているんですよね。

Ryota:そうです。カウンセラーってどちらかというと、話を傾聴するんですけど、私の場合はアドバイスをするようにしています。例えば副業とかって、やり方がわからないから八方ふさがりになっちゃって、ネガティブになってる人もいるんですよ。そういう方にはこういう方向性もあるよとかアドバイスをしています。具体的な選択肢が出ると、人って結構ポジティブになってくるので、そういったお話をするなどの活動をしているんです。

MB:なるほど。それで今回の対談テーマは「本当の幸せとは」なんですけど、Ryotaさんの、本当の幸せとはなんですか?

 

ポジティブでいる秘訣は○○から離れる

Ryota:私は二つありまして、一つ目が「穏やかで安定した日々の継続」です。人によって、何が安定かっていうのは違いますけど。

二つ目が「自分の納得する方にエネルギーを使う」です。先ほどヤフコメのお話があったんですけど、あれってコメントを書かれている方もネガティブな方にエネルギーを出しちゃっているんですね。もったいないことなんです。そのエネルギーを例えば、自分のやりたいこととか、友達など大事な人に向けたらもっとポジティブになるかなって思います。そうやって、納得した方にエネルギーを使うことが幸せ、より良い方向性に進むと考えております。

MBより良くポジティブに進むためには何が必要でしょう?

Ryotaマイナスの人間関係から離れることです。自分の方向性を見失う時には大体身近に、マウントをとってきたり、「○○するのはやめたほうがいい」と言ってきたりする方がいるんです。そういう方がいると自分の向いている方向が変わってきて、自分の能力が発揮できず、自分自身を否定してしまう。幸せの方向からはずれてきちゃう。

MBよくない人間関係からなるべく距離をとるっていうことですね。

Ryota:相手を変えることはできないので、基本的には干渉せず距離をとることです。もしそれで相手が変わってくれたり困ってしまうようなら、こちらが助けようと相手に歩み寄る、その程度のイメージでいいんじゃないかなって考えています。

MB人の悩みの9割は人間関係からくるって話もありますし、僕も人間関係を考え直すことが幸せに繋がるのかなってよく思います。ただ一方で僕もそういう話をすると必ず「どうしても動かしがたい人間関係の場合はどうしますか」って質問をもらいます。皆さんも知りたいことだと思うんですが、その辺はどうですか?

Ryota:例えば仕事の上司や家族との関係が良好でない場合は、まず社会的なその背景を取り除いて考えることが必要だと思います。あとバッチリ距離をとれなくても、一日1時間は距離を取るなど、徐々に割合的に離れていくことを試してみてほしいです。

MB:僕はこの質問が返ってくると、意外と距離取れるんじゃないの?っていうことをよく言うんです。例えば、職場で嫌な人、苦手な人がいるって方には転職を考えたらどうなんですかって言っちゃうんです。

Ryota:分かります。

 

幸せに繋がる仕事の選び方とは

MB:みんな仕事の選び方をもう一回再構築するべきなんじゃないかなってよく思います。

おそらく20歳すぎて社会人になれば生活の7割ぐらいが仕事になると思うんですけど、お金を稼げるからといって仕事で嫌なことやってたら極端な話、人生の7割が不幸になっちゃうわけじゃないですか。仕事で嫌な事をやってお金を稼ぐって、そもそもおかしいんじゃないの?ってずっと思ってるんです。でも多くの人に話を聞くと、なぜか「仕事はお金を貰えるから我慢しなきゃいけない」って言うんです。お金がないと生きていけない、お金があれば何でもできる、そういう思考に囚われ過ぎていると思います。僕は逆で、何かがしたいからお金が必要なわけじゃないですか。お金があれば何でもできるっていう思想は、お金が主従関係の主になっているんです。何かがしたいそのためにお金が必要、っていうのが本来の形だと思います。

お金って、ただ紙にインクをプリントしたもので、本来は全く価値がないわけです。使った時に初めて価値が生まれるわけです。使って、お洋服買って、お洋服を着て、鏡見てかっこいいかもって思った瞬間に価値が生まれているわけで、お金自体には価値がない。そう考えると、お金を主に置くのって明らかにおかしいわけです。お金には何の価値もないのに、みんなお金にベクトルを向けているんです。やりたいことがあって、それに必要なお金を稼ぐべきなんです。って考えると、みんなこの定義ができてないんです。だから稼ぐために自分の身を犠牲にしちゃう。やりたいこととか、好きなこととか、まずは人生の幸せを定義して、そこにかかる必要なお金を算出する。これを全ての人がやらなきゃいけないと僕は思ってるんです。

そうすると、好きなことをやるためのお金を稼ぐにはどの程度自分の時間を犠牲にすればいいのかっていう考えになります。お金を主にしちゃうと時間も体も精神も全部犠牲にしちゃう。

だから僕は、仕事の選び方って自分がやりたいこととか、楽しいことをまず考えて、その上で選ぶ。僕にとっての幸せって多分、そういう働き方が関わってます。元々とんでもないブラック企業にいたので、そういう発想になっちゃうんですけど(笑)。いくら頑張っても、いくら頑張ってもつらいんです。

Ryota:似たようなことがあったので、わかります(笑)。MBさんが他のところで話されていた事で感銘を受けたのが、もし今の仕事がなくなってもまたアパレルの仕事に戻るって仰ってたことです。働き方の軸を確立しているんだなと大変参考になりました。仕事を選ぶにもどれでもいいっていうわけじゃなくて、自分なりの形があって選んでいくっていうことなんだと。

MB:ぶっちゃけ僕、こんなこと言ったら説得力無いのかもしれないけど、別にお金なくたって幸せに生きる自信があるんです。お金にとらわれて嫌なことやって身を削ったり精神削ったりするのってすごくバカバカしい事じゃないのかなって。バカバカしいって言うと、失礼かもしれないけど。幸せって多分そこにないんです。もっと生き生きと自分が楽しいと思える時間が、人生の中で7割8割あったら、多分最後死ぬ時、目を瞑る時に「俺の人生良かったな」って終われると思います。でも目を瞑る時に「もっとああいうことをすれば良かったな」とか、「なんであんな仕事してたんだろう」って思ったら最悪じゃないですか。その瞬間のために、僕は人生の7割8割を占める仕事は好きなことをしたいって思います。働く軸の話ですけど、アパレルの仕事から離れてもやっぱりお洋服を作ることとか、見る事がずっと好きだし、着ることは実はそんなに好きじゃないんですけど(笑)、お金が稼げなくてもアパレルに戻りたいってすごく思うんです。僕ばっかり喋っちゃってすみません。

Ryota:全然大丈夫です。職業柄お話を聞いちゃうので(笑)。

MB:どちらかといえばそうですよね。僕はどちらかというと、喋るのが仕事だから(笑)

 

得意なことを追求すると周りからの評価が上がる?

Ryota:私も仕事柄、多く相談が届くんですけど、よく思うのが、みなさん無理をしちゃってるっていうことと、自分の限界を超えちゃってるっていう事です。あと、できないこととできることがあって普通なんですけど、できないことがあってはいけないと思っている方が多いです。

MB:それは凄くあります。

Ryota:できないことをやろうとすると、当然すごくエネルギーを使うわけです。仮に自分なりにうまくできたと思っても、元々得意な人には勝てないので、結局自分より上の人を見て辛くなっちゃうとか、そういう方がすごく多いです。できないことがあってもいいじゃんか。そんなに無理をしなくても、今の状態で良い方向性に進めばいいじゃないかっていうのを、皆さんに知ってほしいなっていうのはあります。

MB:元々、僕らの社会はそういう構造ですからね。得意なこととか、出来ることってのをお互いに補完し合っているわけですから。諸外国に比べて、日本ってそういう観念がすごく薄くてオールマイティ人材みたいなものを育てる教育構造になっていると思うんです。

元々、高度経済成長期の時の工業化で、みんなで車とかを一台でも多く正しく作るっていうことで右肩上がりしてたのが、日本の経済成長なので。当時は「みんなの能力を平均にしておくべき」という考え方だったんです。みんなが言葉も喋れて文字も書ける、足し算引き算掛け算割り算もできる、っていう平均がサラリーマン的量産人間をどんどん輩出して、もうデコボコのない状態。でも今って実は工業化から離れてしまって、コンテンツ産業になっている。今アメリカでトップを取ってる企業ってどういうところかというと、Apple。実はAppleって技術力がすごく高い訳じゃないんです。彼らがやってることっていうのはブランディングなんです。これかっこいいでしょっていうので買ってしまっているんです。日本の方が技術力があるかもしれない。今は無いけど。10年前に日本の技術力はあったけど、なんでAppleに天下を取られているかっていうと、絶対Appleのブランディングに負けてるコンテンツに負けてるんです。

だから何かを、大量生産するのじゃなくて、クリエイティブな思考ができるとか、得意な事ができるみたいな発想に世界が切り替わっているはずなのに、日本の学校教育はそれに対応できてない。だから、組織もオールマイティ人材をまだ求めがちなんです。僕らもオールマイティ人材になるような教育しか受けてこなかったから、日本ってどんどん生産性が下がって貧しくなってくる

みんな気づかなきゃいけないと思うんです。オールマイティ人材のように全部自分でやろうとすると絶対無理が出てくるし、社会はそれを求めてないんです。でも日本はオールマイティな人材を求める空気がまだあるけど、さっさとそこから出るべきなんです。可能な限り変革をしていかなきゃいけないと思うんです。苦手なことは誰かに任せて得意なことだけを伸ばしていくということを、組織でも個人でもやっていかなきゃいけないのが、今のこれからの世界だと思います。

Ryota人にお願いしたり人に断ったり人の言うことをYesって言わないとか、そういうことも学んでいかないと自分の幸せから遠ざかっていくんじゃないかなっていうのは感じます。

MB:僕もサラリーマンの時、人よりできることはやるけど、できないことは他の人にやってもらえるようにって交渉してました。それって意外と組織に嫌われないと思うんです。組織からすると何でも出来ますって言ってて、何でもできない人っていうパターンが多分一番嫌われると思うんです。僕はサラリーマンの時、苦手だった販売は努力で得意になったんです。現場に出してくれれば、人の倍ぐらい活躍できます。ただ、棚卸とか事務作業みたいなものがすごく嫌いで、棚卸はしなくていいように交渉しました。その代わり人より二倍売るんだって言って。でも結構それで評価が上がっていて、こいつはめちゃくちゃ販売が得意なやつなんだ、みたいに組織内で味方も出てきました。

やっぱり得意なことを見つけて追求していくと、他のことができていなくてもできている部分を見てくれるんですよね。でも苦手なことを頑張っても、得意なことをおろそかにすると、得意なことも成果が出せないから、結局は平均的にできる人になっちゃって、評価も上がらず身動きとれなくなっちゃうんです。思いっきり舵をきって得意なこと好きなことをやるっていう風に考え方をチェンジした方がいいと僕は思います。


……と、普段から「生きづらさ」や仕事・人間関係で悩んでいる方には目からウロコが落ちまくるお話ばかりで、ますます面白くなってきたMBさんRyotaさんの対談ですが、無料でお読みいただけるのはココまで。もっとタメになるお話が続出の気になる続きは、まぐまぐ!Liveのアーカイブ動画でご覧いただけます。

アーカイブ動画を全編視聴するには?

MBさんまたは、Ryotaさんの2022年4月のバックナンバーをご購入のうえ下記手順でご視聴ください。※2022年4月にMBさん、Ryotaさんのメルマガを購読をされていた方はバックナンバー購入は不要です

MBさんのバックナンバー購入はこちら
Ryotaさんのバックナンバー購入はこちら

【まぐまぐ!Liveアーカイブ動画の視聴方法】

①まぐまぐ!Liveアプリをダウンロード

■iOS(iPhone等)アプリのダウンロードはこちら
■Androidアプリのダウンロードはこちら

②アプリを開いて下部のマイページからログイン
③「フォロー中」または「おすすめ」をタップ
④「過去の配信」内、2022/4/30の該当配信のタップすることでご視聴いただけます。

 

プーチンが先か、習近平が先か。独裁者が国民から見捨てられる日

強大な権力で大国を意のままに動かす、ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席。今や絶対的な独裁者として君臨する両氏ですが、その座から追われる事態は起こりうるのでしょうか。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、二人の指導者についてその生い立ちから権力掌握に至るまでの道程を詳しく紹介。さらに彼らの能力や現在の状況を鑑み、「どちらが先に国民から見捨てられるか」を占っています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2022年5月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

 

【中国】プーチンと習近平、国民から見捨てられるのはどちらが早いか

「ロシアの敗北は時間の問題」中国の元ウクライナ大使が指摘

中国の元ウクライナ大使が、北京で開催された政府系シンクタンクのシンポジウムで、「ロシアの敗北は時間の問題だ」と発言したことが大きな話題となっています。加えて元大使は、プーチン大統領の下での復興は不可能だとも述べたそうです。

中国のネットでは、このことを報じた記事やSNSが次々と削除されていますが、中国側の本音が透けて見え、習近平がプーチンを見放したのではないか、という観測も流れています。

現在、ウクライナ侵攻により西側の反発を招いているロシアですが、プーチン大統領については「重病説」が囁かれており、そのため「気がおかしくなり」ウクライナ侵攻という暴挙に出たという話もあります。

プーチン大統領に白血病説…英紙タイムズが重病の可能性報じる ウクライナ侵攻指示直前に手術

プーチンはこれまでフォーブスが選ぶ「世界で最も影響力のある人物」ランキングで、毎年首位をキープしてきました。冷徹かつ計算高く、大胆な手法で自らの望み通りの結果を手にする様から、強いリーダーシップのある人物として見られてきました。

しかし、ウクライナ侵攻で欧米が結束してロシア制裁に動いたことや、フィンランドとスウェーデンがNATO加盟を加速させるといった動きは、プーチンの誤算であり、しかもそのような致命的な失敗を招くことは、これまでのプーチンからすればありえないことであり、だからこそ「重病説」が出てくるわけです。

一方、プーチンの盟友である習近平はどうでしょうか。「中国の夢」「中華民族の偉大なる復興」を掲げ、対外的には南シナ海や尖閣諸島に対する侵略を繰り返し、国内的には独裁政治を強化し、ウイグルなど少数民族の弾圧を繰り返しています。しかし、それによって望み通りの結果を得るどころか、逆の結果になることのほうが多いといえるでしょう。

たとえば日本の民主党政権時代の2009年、副主席だった習近平が訪日し、無理やり天皇陛下への謁見をゴリ押ししたことがありませした。また、中国公船による尖閣への領海侵犯を増加させたことにより、日本では中国への警戒感と嫌悪感が高まり、それが自民党の政権復帰と、憲政史上最長の安倍内閣を誕生させることになりました。

また2016年、台湾に民進党の蔡英文政権を誕生させたのも、2014年に馬英九政権が中国と密かに結ぼうとした両岸サービス貿易協定への不信感や習近平の台湾恫喝外交への反発があったことは間違いありません。

2020年に蔡英文が再選されたのも、その前年の1月2日に『台湾同胞に告げる書』発表40周年式典での習近平の演説がきっかけでした。この演説で台湾人に対し、居丈高に一国二制度を迫り、軍事力行使を排除しないと語ったことが台湾人の怒りを買い、支持率低下で再選はおぼつかないとされていた蔡英文の人気復活に大きな貢献をしたのです。

 

激化する自民と維新の大喧嘩。右派論客の橋下批判に茂木幹事長が便乗

かつては蜜月関係にあった自民党と日本維新の会ですが、現在はその構図が一転、互いが激しく非難し合う展開を見せています。何が両者の間をここまでこじらせてしまったのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、その背景を解説。自民党内の権力闘争や右派論客の思惑等が複雑化させた対立構図を解き明かしています。

 

親「安倍」論客の維新批判に茂木幹事長が便乗。自民・維新対立が激化

安倍晋三氏とその後を継いだ菅義偉氏が首相だったころまでは、日本維新の会が自民党の補完勢力を演じ、右派論客が保守系メディアを通じて政権の援護射撃をする図式が定着していたように思う。

ところが岸田政権になったとたん、様相は一変し、三者の関係は複雑にねじれてきた。岸田自民党は右派論客からそっぽを向かれ、党勢拡大に血眼になる維新ともソリが合わない。

5月8日、夏の参院選を控え、維新の本拠地・大阪に乗り込んだ自民党幹事長、茂木敏充氏は、立候補予定者である松川るい参院議員との街頭演説で、大声を張り上げた。

「我々は祖国を守るウクライナの人々とともにありたいと思っています。そんななか、維新の創設者の人がずっとロシア寄りの発言を繰り返し、それに対して維新の国会議員は何も言えない。身を切る改革というが、身内に甘い政党だ。こんな党に負けるわけにはいかない」

このところ、ウクライナに関する橋下徹氏の発言をめぐって右派論客やネトウヨ諸氏から激しいバッシングが続いている。茂木氏はこの流れを利用し、維新批判を繰り広げたのだ。

「橋下氏は党と無関係」と主張する維新は「民間人の言論を弾圧するのか。大自民党の幹事長としては薄っぺらい」(松井一郎代表)と反発した。

茂木氏の言う「ロシア寄りの発言」とは、橋下氏が、人々の命を守るためNATOは妥協し、ウクライナは降伏すべきだなどと主張し、メディアと専門家をTwitterやテレビでこき下ろしていることをさす。

これにネット上で非難が沸騰。右派論客がその声に促されるかのように、橋下氏への批判キャンペーンをはじめた。

作家、百田尚樹氏は自身のYouTubeチャンネルなどで連日のように橋下氏の発言に異を唱え、「WiLL」6月号には「橋下徹の怪しい言説 キミは中露の代弁者か」なる文章を寄稿したほど。

元TBSワシントン支局長で、安倍元首相と親しい山口敬之氏は「月刊Hanadaプラス」で、「橋下徹研究」という連載をはじめ、中国共産党が支配する上海電力が大阪府の巨大メガソーラー事業を請け負っていることについて、契約当時の市長だった橋下氏を追及している。

山口氏は、日本にできることをなぜあえて中国の企業にさせるのか、この事業で毎月巨額の利益を中国共産党に献上していることになるのではないかと指摘。そのうえで、ウクライナ戦争をめぐる橋下氏の発言について、次のように糾弾する。

「中国と中国共産党は、あらゆる手段を使っていずれ台湾・尖閣を取りに来る…日本の著名人が『侵略されたら抵抗せず、逃げるか降伏するべきだ』と言ってくれたら、侵略する側にとっては極めて『ありがたい』発言に違いない」

あたかも橋下氏が中国の手先であるかのような言説だ。おそらく、橋下発言に関する百田氏らの考えも似たようなものだろう。

 

ロシアの嘘にも対処。それでも米「偽情報対策委員会」に反発の訳

ネット環境やツールの飛躍的な普及で、かつてに比して格段に容易となった偽情報の拡散。各国ともその対処に余念がありませんが、ここに来てアメリカが新たに設置を発表した「偽情報ガバナンス委員会」に対して、国内から反発の声が上がっています。今回のメルマガ『NEWSを疑え!(無料版)』では静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授の西恭之さんが、米国世論が政府の新しい偽情報対策機関に対して懸念を抱く3つの根拠を紹介。その各々について詳細な解説を加えています。

ロシア・ウクライナ戦争を受けて動いた米政府、新たな「偽情報対策」は政治的検閲か?

民主国家は国民が流布する誤情報・偽情報にどのように対処すべきかが、新型コロナウイルスの流行、2020年米大統領選、ロシア・ウクライナ戦争を受けて大きな問題となっている。言論の自由を伝統的に重んじる米国で、バイデン政権は外国の政府や組織の流布する情報への新たな対策を打ち出したが、国民の言論の政治的検閲につながるとの反発を招いている。

米国土安全保障省は4月27日、「偽情報ガバナンス委員会」を設置したと発表した。設置の理由には、「偽情報の拡散が国境の安全、災害時の国民の安全、わが国の民主制度への信頼を損なうおそれ」を挙げている。

米国南部国境では、中米やハイチから移住者が殺到する事態がたびたび起きている。その一因は、入国条件が緩和されたという偽情報を密入国請負業者が広めていることなので、偽情報ガバナンス委員会は、まずこの種の偽情報に対処するという。

ロシア発の偽情報にも対処する。ロシアはウクライナ侵攻に関する偽情報を流布しており、今年11月の米議会中間選挙に向けて、党派的対立をあおる宣伝を繰り返すおそれが強いからだ。

この偽情報ガバナンス委員会について、共和党を中心に、政権に不利な米国民の言論を検閲するのではないかという懸念と反発が広がっている。懸念の根拠は、外国発の偽情報に対処する組織がすでに国務省にあること、同委員会が国土安全保障省の下に設置されたこと、同委員会のニーナ・ジャンコウィッチ事務局長の言論だ。

国務省のグローバル・エンゲージメント・センター(GEC)は「米国、同盟国およびパートナー国の政策、安全または安定に損害または影響を与えることを目的とする、外国の政府・非政府の宣伝および偽情報工作を認識、理解、暴露し対抗」することを目的としている。2016年12月に設置され、最近はウクライナ侵攻に関するロシアの偽情報だけでなく、中国政府・共産党がそれを拡散していることも指摘している。

GECは外国発の偽情報にしか対抗していないし、米国内では、その偽情報に対抗する宣伝も、拡散を止めることもしていない。これらの点は、1980年代の海外広報庁(USIA)の積極工作作業グループも、2014-15年に国務省に設置された偽情報対策チームも同じだ。

国土安全保障省に偽情報ガバナンス委員会を設置すると、国民の言論の監視・検閲につながるとの懸念はもっともだ。外国による米国外での偽情報工作は、国務省のGECが管轄しており、国土安全保障省は法執行機関だからだ。

政治的検閲の懸念の背景には、2016年以後、自陣営に不利な情報のことを、「フェイクニュース」と呼ぶ共和党支持者と「偽情報」と呼ぶ民主党支持者が増えたことがある。「民主党政権が国内で偽情報に対処する」と聞いた共和党支持者は、政権に不利な情報を規制するのではないかと懸念することになる。

「草食系男子」生みの親が語る“自分らしさのマーケティング”とは

あなたが考えるマーケティングとはどのようなものですか?現代では、ユーザーへの伝え方という意味で使われることが多いかもしれませんが、Google、マッキンゼーを経て楽天の執行役員などを務めたIT批評家の尾原和啓さんが思うマーケティングはそれとは異なるようです。そこで今回は、メルマガ『尾原のアフターデジタル時代の成長論』の中でマーケティングについて、そして自分らしさをマーケティングする方法について深堀りしています。

 

「おひとりさま」「草食系男子」生みの親・牛窪恵さんとの対談で話題になった“ザ・マーケティング”

今日は、以前牛窪(恵)さんとの対談の中で話になった“ザ・マーケティング”っていう話をしたいと思います。

マーケティングの原点からみる、「自分らしさのマーケティング」とは?

マーケティングってなんとなく、「うまいソーシャルメディアの使い方」「コマーシャルの打ち方」というように、ユーザーへの伝え方がマーケティングと言われることが多いです。

けど、僕が好きなマーケティングの定義はドラッカーの定義です。それは、「マーケティングとは、売り込みをなくすこと」という言葉なんですよね。

つまり何かというと、「売り込む」というのはセールス(販売)の仕事ですが、マーケティングというのはユーザーが自分でほしくなって自分から買いにくる状態を作ることです。

なのでマーケティングの根幹は、「このメッセージは私に送ってくれてるんだ」っていうふうに、使ってくださる方のことを使ってくださる方以上にグッと見ること。そして、「その人の人生を肯定する」「その人を肯定するような言葉をつける」ことが始まりだったりするんですよね。

牛窪さんのマーケティングは、「新しい世代」「新しい生活スタイル」を好奇心を持ってみて、その人を温かくプラスにつないでいく言葉に変えていくことです。

そうすることによって、“自分は他の人達と違う”と思っていたのが「おひとりさまでもいいんだ」「草食系男子でもいいんだ」というふうに肯定的に包まれていく。

何よりも、「おひとりさま」 として活き活きと生きられるような商品やサービスがそれに基づいて生まれてくるので、より生きやすくなるという話なんですよね。

そこがマーケティングの根本であり、それがゆえに

  • 新しいライフスタイルの出現
  • 新しい世代の出現
  • 新しい個性の出現
  • 新しいつながる人の出現

といったところをずーっと見ることが大事です。

それは「モノを売る」ではなく、「モノを買っていただける」に変えていくためのマーケティングでもある。しかも、そうすることによって自分たちが自分を肯定できる。

だから、「観察をして名付ける」という本当の意味のマーケティングって、商品とかサービスだけじゃないんですよね。それは、“自分が自分であることをマーケティングすること”です。

つまり、自分が自分らしくあって周りの仲間から自然と何か一緒にしたくなることは、売り込みをなくすことではなく、ユーザーが買ってくれることと同じです。

“自分をマーケティングする”というのは、自分の自分らしさがより表出されて、周りが自ずと「自分らしさがいいね」って言ってくれて、コラボレーションにつながることなんですね。

だから、そういう観点で牛窪さんがやってきた「あらゆる手法」「なぜ自分らしさが生まれてくるのか」を考えていくことが大事で。

「きちんと自分を深掘る」「相手を深掘る」という定性調査としてずっとやってくことや、定量調査として数値を冷静に見ていくことも大事です。