「日本で一番BMWを売った男」は、なぜ自ら車の説明をしないのか

ドイツの高級車BMWを日本一売った伝説の男性は、営業に対する独自の理念を持たれていたようです。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では自動車の販売実績2,400台以上という脅威のセールスを誇る飯尾昭夫さんが、BMW売上日本一に至るまでの道と、その過程で得た「営業の嗜み」を語っています。

「日本一BMWを売った男」が語る実績を出す人の共通点 飯尾昭夫

飯尾 「1981年に丸紅モータースが輸入車販売から撤退し、私は日英自動車に入社しました。

私はそれまでお世話になったお客様も含めて、徐々にお客様を増やしていき、2年目に年間58台を売り、その会社のトップになったのです。BMWからお誘いをいただいたのはその時でした。

日英の支店長から『辞めないでくれ』としきりに説得されていましたので、ここに留まろうと。断るつもりでBMWジャパンに行ったら、いきなり当時の浜脇洋二社長と会うことになったんです。

社長室に入ると、『おめでとう。一緒に頑張ろう』って握手されるわけですよ(笑)。『えーっ!?』と思ってね。

そしたら人事部長からも『浜脇さんが会ったセールスマンは君が初めてだよ』と言われて。それで腹を決めました。ただ、入社の際に1つだけ条件があったんです」

──なんですか?

飯尾 「それは『年間36台以上売れなかったら辞めてもらう』というものでした。

BMWを売ったこともないので、やっていけるかどうかは分かりませんでしたが、そこはもう、自分自身に対してのチャレンジでしたね」

──あえてリスクを背負われた。

飯尾 「そうして1984年、34歳の時に、BMWジャパンに入社しました。クビになるわけにはいきませんでしたから、他の人の3倍ぐらい仕事をやるつもりでがむしゃらに取り組んでいきました。

毎日深夜0時頃まで仕事をし、その日にやらなければならない仕事はやり切るように心掛けていました。電車に乗っている時は、降りる駅の出口に一番近い車両へ急いで移動するため、電車の中をいつも走っていました。

限られた時間の中で、もっと営業をしたい。そのために1分、1秒でも無駄にしたくなかったんです」

──そうやって他の営業マンと差をつけていかれた。

営業マンが「嫌な客」を切るのはアリか?優先順位の正しい決め方

粘り強い交渉力が求められる営業職ですが、取引先の担当者が無理難題を突きつけてくるようなタイプだったりどうにも相性が悪い場合でも、関係を断つことは許されないものなのでしょうか。今回のメルマガ『久米信行ゼミ「オトナのための学び道楽」』ではiU情報経営イノベーション専門職大学の教授で飛び込み営業の経験も持つ久米信行さんが、そんな読者からの質問に対して明快に回答。自作のマトリクスを示しつつ「営業の優先順位」の決め方をレクチャーしています。

オトナの放課後相談室「お客を選んでもいい?」

Question

shitumon

私は8年くらい営業職をしています。

自分の狭い経験則で感じているのは、「条件交渉を一方的に言ってくるお客さんはお得意様にならない」ということです。シビアなビジネスの世界では、それが当たり前なのかもしれませんが、どうも条件交渉やいろいろマウンティングしてくる方とは、いい関係にならないなぁと実感しています。

例えば、私の会社のダメ出しを散々して、いかに自分(先方)の会社と仕事をすることがメリットがあるかを語ってくるとか。そのくせ値引きしろ、便宜をはかれと迫ってくるのに、土壇場で契約を反古にされたり、すぐに契約を打ち切られたり、いい思いをしたことがありません。こっちがいろいろと優遇的な条件提示をしたり、先方の要望に応える案を出しているのにもかかわらずです。

逆に長いお付き合いになる方は、条件提示があっても、こっちの事情も気にしてくれるし、そのビジネスがうまくいくために向こうも協力してくれます。

それならいっそ、そういう嫌なお客さんは相手にしない方が生産性は上がるのではないかなと思っています。

長年、経営者として数々の修羅場をくぐり抜けてきた久米さんのご意見をぜひ聞かせてください。(東京都・38歳、男性)

久米さんからの回答

お客さまは選ぶもの創るもの。ただし良い会社ならガマン。

「嫌なお客さんは相手にしない方が生産性は上がるのではないか」という意見に賛成です。

ただし「嫌な」の定義は、意地悪だとか、性格が合わないとかいう話ではありません。「営業努力を重ねても、成果が出ない可能性が高いお客さん」という意味です。

お話の中にあった「こっちがいろいろと優遇的な条件提示をしたり、先方の要望に応える案を出しているのにもかかわらず」「土壇場で契約を反古にされたり、すぐに契約を打ち切られたり」というお客さんが、それに該当するでしょう。

25歳元妻はセクシー女優?“紀州のドン・ファン”殺害容疑で逮捕、資産50億円に目がくらんだ銭ゲバ女か

2018年、和歌山県田辺市の元資産家で“紀州のドン・ファン”と呼ばれた野崎幸助さん(当時77歳)が死亡した事件で、警察は28日朝、25歳の元妻を殺人などの疑いで逮捕した。時事通信などが報じた。総資産50億円ともいわれた野崎さんの不審死から約3年、急転直下で事件が解決へと動きだした。

野崎さんの元妻を逮捕 遺産は13億円超

逮捕されたのは東京都品川区に住む須藤早貴容疑者(25)。須藤容疑者は野崎さんを急性覚せい剤中毒にさせて殺害した疑いが持たれている。

18年5月24日午後10時半ごろ、田辺市の自宅寝室で野崎さんが倒れているのを妻だった須藤容疑者が発見し、その後死亡が確認された。

死因は急性覚醒剤中毒で遺体に注射の跡がないことから、警察は口から覚醒剤を摂取した疑いがあるとみて捜査を続けていた。

野崎さんは田辺市で酒類販売業や金融業を営む資産家として知られ、「4000人の美女を抱いて30億円を貢いだ」「美女とエッチするためだけにお金を稼いできた」などと豪語。スペインの伝説上のプレーボーイになぞらえて“紀州のドン・ファン”と呼ばれた。

野崎さんの遺産は約13億5000万円に上るとみられている。

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元妻は過去にセクシー女優として活動か?

逮捕されたのは、50歳以上も年の離れた元妻だった。

野崎さんの著書『紀州のドン・ファン野望篇』によると、野崎さんが羽田空港で転んだところを当時21歳だった須藤容疑者が助けたことがきっかけで知り合ったとしている。

一方、一部メディアでは高級デートクラブで出会ったとも報じられていた。

2018年2月に結婚した2人だが、事件が起きたのはそのわずか3カ月後で“新婚ホヤホヤ”だった。

しかし、近所の人や野崎さんの関係者から見れば、あまりにも違和感がある夫婦で、はじめから須藤容疑者の金銭目当てだったという見方が強い。

須藤容疑者が事件前にインターネットで覚醒剤について調べていたことがわかっていることから、計画的な犯行だったといえそうだ。

ネットでは須藤容疑者は北海道出身で専門学校卒業後に上京。モデル事務所にスカウトされた後、セクシー女優として活動していた時期もあると噂されている。

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菅内閣は今すぐ解散すべし。最善策は五輪とコロナが争点の総選挙だ

新型コロナワクチンの接種が遅々として進まぬ中、変異株が広がりを見せるなど、日本列島はかつてないほどの閉塞感に覆われていると言っても過言ではありません。そんな状況の今こそ衆院を解散すべしと書くのは、米国在住作家の冷泉彰彦さん。冷泉さんはメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で今回、このタイミングでの解散総選挙が国民にとって最善の策である理由を解説するとともに、政権が信を問うべき3つの政策を提示しています。

(緊急提言)コロナ政策、全面転換を主権者に問え!

菅総理は、4月16日にワシントンDCでバイデン大統領と会談したかと思うと、すぐに東京に戻って4月23日には緊急事態宣言の再開を説明する記者会見を行いました。その一方で、4月25日には北海道、長野、広島の参院補選と再選挙、そして名古屋市長選がありましたが、自民党としては不戦敗(北海道)を含めて全敗に終わっています。

もっとも、選挙に関していえば、北海道の場合は、自民前職が鳥インフル対策費用負担を納得できない業界との暗闘の結果スキャンダルで辞任し候補擁立見送り、長野はなぜか羽田一家の王国なので誰を立てても負け、広島はさすがに河井問題の渦中ということで、どんな候補でも野党が勝つ情勢でした。名古屋市長選も、民主党系で右派ポピュリストの現職に対して、自民が立憲などと野合して挟撃というのは流石に無理筋でした。

ですから、総理としては全敗覚悟でまとめて「ガス抜き」と思っていたはずです。この全敗を受けて、「トップを変えなくては選挙が戦えない」という声が党内から出ているようですが、「では、選挙の戦えるトップはいるのか?」という疑問に対しては、誰も答えはないようです。

自民党がそのような状態である一方で、では、受け皿となる野党はどうなのでしょう?足を引っ張り合い、中には「ゼロ・コロナ」などというファンタジーの世界に行ってしまったグループまである野党勢力もまた、主権者が権力を委任する対象とはなり得ません。

コロナ政策が行き詰まりを見せる一方で、政局まで袋小路に追い詰められた状態です。また、五輪の開催問題も社会の不透明感の原因になっています。このままでは、どんどん国の衰退が加速し、国民の幸福感や満足感の総量が、理不尽なまでに壊れてしまいます。

では、どうすればいいのでしょうか?

1つの策を提言したいと思います。コロナ・五輪政策を争点に解散すれば良いのです。これは政権にとっても、野党にとっても、そして主権者である国民にとっても最善の策です。政局だけでなく、社会全体を包んでいる不透明感や閉塞感をある程度は打破できるし、何よりも現状のような危機であるからこそ、現行憲法下における最も正々堂々たる手続きである、主権者による主権の行使が必要だからです。

その場合の具体的なコロナ・五輪政策ですが、次の3点を掲げるのが良いと思います。

世界的エンジニアが明かす、今5G端末に替えても変化を実感できぬ訳

2020年春より日本でのサービスが開始された5G。当初は最新の通信網が私たちの生活を激変させるかのように喧伝されていましたが、約1年を経た今、その実感があるとは言い難いのが現状ではないでしょうか。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では、「Windows95を設計した日本人」として知られる世界的エンジニアの中島聡さんが、「5Gネットワーク」の最新事情を解説。私たちがあらゆる場所で5Gの恩恵を受けることができるのは、もう少し先のことになるようです。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

 

世界的エンジニアが解説「5Gネットワーク」最新事情

5Gのサービスについて、このメルマガでも何度か触れて来ましたが、私自身の頭の中を整理する上でも、一度、まとめて解説しておきます。

5GのGはGeneration(世代)の略です。携帯電話用の無線通信網のプロトコル(規約)は、ITU(国際電気通信連合)という組織が決めており、その5世代目にあたるものです。

1G(第一世代)はアナログ方式で、音声通話のみでしたが、2Gからデータ通信が導入され、世代ごとに通信速度が向上し、可能なサービスの種類も増えています。

4Gから5Gへの主な違いは、大容量、低遅延、多数同時接続の三つです。通信スピードは、最大1Gbpsが最大10Gbpsに、遅延は10msが1msに、同時接続数は1平行キロメートルあたり10万が100万に増えています。

これらの数字だけ見ると、大きな進歩ですが、現時点で4G端末を5G端末に買い替えたとしても、ほとんど変化を実感することは出来ません。それには、以下のような理由があります。

まず第一に、端末を5G端末に切り替えたとしても、その端末を使う場所に5G向けの基地局(通信事業者が端末向けに電波を飛ばすために設置する設備)がなければ、なんのメリットを受けることが出来ないのです。基地局の設置には、設置に必要な場所が必要だし、高価な装置も必要なため、通信事業者は、いきなり全国に5Gの基地局を設置するような無謀なことはせず、人口密度の高い都市部から徐々に基地局を設置して行くのです。

日本で最初に5Gサービスを開始したNTTドコモは、5Gエリアを公開していますが、それを見ると、とりあえずドコモショップなどをミニ基地局として、ごく限定的なサービスしか提供していないことが分かります。

おうち時間の正しい過ごし方。誰でも簡単に“1タッチ”でプロ並みの写真!GWの思い出作りは家族で「楽しく残す」

おうち時間の思い出を写真で残したい

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府は3回目となる緊急事態宣言を東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に発令しました。他の地域にも「まん延防止等重点措置」が適用されるなど、2021年のゴールデンウィークはまさかの2年連続で外出自粛を強いられることに…。

とはいえ、せっかくの大型連休。遠くへ出掛けることは難しくても、ゆっくり休めることには変わりありません。普段は忙しくて子どもと遊ぶことができなかったり、家族水入らずで過ごすことができない人にとって、こんなに貴重な時間はないでしょう。

たとえ外出はできなくても、おうちで思い出を作ることはできます。こんな時期ではありますが、今しかしかできないこともたくさんあるはずです。

普段なら見過ごしてしまう何気ない日常の風景も、写真に残せばそれは大切な思い出の1シーン。おうち時間をダラダラと過ごしてしまうなんてもったいないと思いませんか?

室内での写真撮影は意外と難しい

スマートフォンが進化した現在では、誰でも気軽に写真を撮れるようになりました。その進歩は目覚ましく、デジカメよりも高性能だったりします。

とはいえ、やはり室内では映りがイマイチになりがち。どうしても暗くなってしまうし、撮った画像を見て「あれ?」と思うことも多いです。

たいていの人は「はい、削除」とゴミ箱へ移動してしまいますが、本当にそれで良いのでしょうか?

色合いや映りは納得できなかったものの、それが“良い瞬間”だと思って撮ったはず。どうにかしていかしたいものです。

たとえば、かわいいと思って撮った愛猫の写真。全体的に色味がなく、表情も暗い感じになってしまいました。でもこんな残念な写真が…

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ある“魔法”をくわえれば、明るくて生き生きとした愛猫の写真に大変身!このように簡単に調整できるようになったら嬉しいと思いませんか?

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それを可能にしてしまう画像編集アプリが、「Adobe Photoshop Lightroom」です。

「Lightroom」という魔法で写真が大変身

Adobe Photoshop Lightroom」(以下、Lightroom)はデスクトップ・スマートフォンで利用可能な写真編集ツール。写真を編集、整理、共有することができます。

写真を思い通りの見栄えに仕上げるための様々な補正ツールが搭載されていて、露出やコントラスト、カラーなどの調整を自由に行うことが可能。

とはいえ、「自分で写真を調整するのはちょっとハードルが高い」と考えている人も多いと思いますが、Lightroomには“強い味方”がついています。

それが「プリセット機能」。簡単にいうと、たった1クリック(タップ)するだけで、あっという間に補正することができ、「露出が…」「コントラストが…」など、項目ごとに調整する必要がありません。

1ステップだけでお好みの写真に出来上がってしまうという優れもの!

しかも、世界中で注目を集めるフォトグラファーやインスタグラマーが作ったプリセットを何と無料で利用することができるんです。

このプリセット機能を使えば、誰でも気軽に、まるでプロが編集したかのような写真の仕上がりに! 

もちろん、プリセットを適用したあとに、明るさや色、トーンなどをさらに調整して、自分好みのテイストを追求することも可能です。

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“プリセット機能”を使えばプロテイストの仕上がりに

追加プリセットは有料となるアプリもありますが、これらのプリセットはこちらから無料でダウンロードすることができます。

「ポートレート向け」「建築写真向け」「風景写真向け」「ペット写真向け」「料理写真向け」など、さまざまなプリセットが用意されているのが嬉しいですね。

また、YouTubeで人気を博すフォトグラファー Chris Hau氏が公開した、室内ポートレート(人物写真)用のプリセット6点も、こちらから無料でダウンロードが可能!ファッションスナップのような写真に仕上げたい人におすすめです。

Adobeブランドには一般的に「プロ向けのデスクトップアプリケーション」のイメージがありますが、このLightroomは同社が長年培った高度なテクノロジーを活用しつつも、誰でも簡単に写真を編集できるようにしたツールです。

モバイル版に関しては一部機能を除き原則無料で使えるので、まずはお試しで利用してみてはいかがでしょうか?きっと思い出作りの定番アイテムになること間違いなしです!

● 「Adobe Photoshop Lightroom」に関する詳細はコチラから

PR:アドビ株式会社

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人は数字だけで「意思決定」できない。結局最後は“心”に行き着いてしまう理由

例えばビジネスの現場において何かを決定しなければいけないとなった時、「数字」を判断基準とすることが論理的だと判っていながらも迷いに迷ってしまったという経験、お持ちではないでしょうか。なぜ人は「数字」だけで意思を決定することができないのでしょうか。そんな疑問に答えてくださるのは、ビジネス数学教育家で大学でも教鞭を執る深沢真太郎さん。深沢さんはメルマガ『深沢真太郎の「稼ぐ力がつく! 数学的思考の授業」』で、意思決定するに当たり「数字」以外に必要なものとして「メンタリティ」を挙げ、その理由を論理的に解説しています。

確率思考:そもそもあなたは“決める”と決めているか?

前回に続き、テーマを「意思決定」としてお話をしてみたいと思います。その前回、最後にエクササイズを1つ預けました。覚えていらっしゃいますか。

エクササイズ

 

あなたが意思決定できずにいったん脇に置いてある「問題」はありますか。

 

なぜその「問題」は解決できないのでしょうか。

 

なぜ意思決定なさらないのでしょうか。

 

表面的な理由ではなく、本当の理由はなんだと思いますか。

「僕は自分の前にある問題はすべて解決しており、できないものなどない」という方はごめんなさい(笑)。でも、そんな人間はおそらくひとりもいないでしょう。誰だってなかなか意思決定できずいったん脇に置いている問題のひとつやふたつはあるはずです。

前回、この授業では意思決定に数字を活用したいと提案しました。なぜならはっきりと大小や優劣が示せる言語だから。物事を決めるにあたり、これほど便利な言語はありません。曖昧さを排除した世界でもっとも具体的ではっきりした言語ですから。

しかし私たちは実際にビジネスの最前線において数字で意思決定がなかなかできません。それは一体なぜでしょうか。その答えは「それ意外に必要なものがあるから」です。

そこで問いです。とてもシンプルな問いです。

Q.意思決定するにあたり、「数字」以外に何が必要でしょう。

私の答えは、メンタリティです。心的傾向や精神状態といっても良いでしょう。心理学のような難しいものではなくもっとカジュアルなものだと思ってください。実際に意思決定ができる人になるためにはどういう心構えが必要か、どんな精神でいるのか、そんなテーマです。

「おいおい精神論かい?」

というスタンスの方はここで離脱していただいて結構です。人間が理論やデータだけで意思決定できるのであれば、こんな簡単な話はありません。数値化して大きい(小さい)方を選びなさい、以上です。という話です。

しかし何度も申し上げますが、現実世界はそうはなっていません。机上の話だけがお好みの方は、この授業に参加されても得るものはないでしょう。

菅首相に任せるな。コロナ対策は自治体が“迷惑防止条例”で規制せよ

3回目の緊急事態宣言が発出された4都府県では、休業や時短要請などで人流の抑制を図っていますが、思うようにはできていないようです。前回記事で、菅首相にロックダウンを強く求めた軍事アナリストで危機管理の専門家でもある小川和久さん。今回のメルマガ『NEWSを疑え!』では、政府が動かないなら迷惑防止条例を活用して対策をと、地方自治体に対し提言します。小川さんは新型コロナ防疫に成功した台湾を例に、条例でも可能な懲役刑や100万円以下の罰金を課してでも感染拡大につながる行動を制限すべきと訴えています。

コロナ対策に迷惑防止条例を使う

25日から5月11日まで、東京、大阪、京都、兵庫に緊急事態宣言が出されましたが、対象業種が休業要請に悲鳴を上げる一方、巷には「またか」という投げやりかつ事態を甘く見た声も多く、国民が一丸となってコロナを克服していこうという雰囲気は生まれていません。これはいっこうに戦略的な取り組みを打ち出すことができず、ワクチン接種率でも先進国中最低といった政権のリーダーシップの欠如に対する国民の失望感の表れでもあります。

本当に残念なことですが、エッセンシャルワーカー以外の人の流れを遮断し、感染拡大の根を断つような措置を断行する気概は、現在の政権には存在しないようです。しかし、そうも言っていられません。問題は国民の生命の問題であり、経済国家の存立の問題でもあるからです。ここはひとつ、政府が重い腰を上げるまでの間でもよいから、地方自治体の側でも対策を講じてはどうかと思います。

例えばマスク着用や許可証なしの外出、屋外での飲食などは、地方自治体の迷惑防止条例で規制できるのではないでしょうか。東京都の迷惑防止条例(公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例)は、「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等を防止し、もつて都民生活の平穏を保持することを目的とする」と謳っています。そして、世の中の変化に対応して盗撮やストーカー行為などの規制について条例を改正しています。

危険行為についても、神奈川県、佐賀県などは海水浴場に関して「人の身体に危険を及ぼすおそれがある遊具を使用すること」を禁止しています。こうした考え方をもとにすると、マスクの不着用や許可証なしの外出、屋外での飲食などは、感染拡大につながる点で、公衆に生命の危険を及ぼす行為とみなすことができます。

感染拡大の抑止に成功している台湾を例に挙げておきましょう。意外なことに、台湾ではワクチン接種が3月下旬に始まったばかりです。そんなにワクチン接種が遅くても、感染拡大抑止がうまく行っているのは、感染防止対策への違反に対する罰則(罰金)が厳しいからでもあります。台湾の罰金については360万円、110万円のケースが報道されています。

都道府県の迷惑防止条例でも1年以下の懲役(常習者)や100万円以下の罰金が定められています。この角度から感染拡大抑止を図ることは、ワクチン接種が遅れている日本としては、是非とも取り組むべきではないかと思います。申し上げるまでもなく、感染拡大につながることがわかっていながら行われる行為は、故意犯でもあるのです。その点を見過ごしてはなりません。

楽天モバイルはiPhone取り扱い開始で他社ユーザーを奪い取れるか?

楽天モバイルが4月30日からアップル製品を取り扱うと発表。これまでもSIMフリーでiPhoneは使えましたが、正式に取り扱うことで、乗り換えを加速させることができるのでしょうか?メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』著者でケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんは、ようやく競合3社と戦う舞台に立てると評価。ユーザーはどう立ち回ればメリットがあるかを伝えるとともに、楽天の「最後の難関」として残る課題を指摘しています。

楽天モバイル、iPhone取り扱いで他社ユーザーを奪えるか

楽天モバイルは、4月30日よりiPhone 12シリーズ、iPhone SE、Airtagなどアップル製品を取り扱うことを発表した。国内キャリアによるiPhone取り扱いは2008年・ソフトバンク、2011年・KDDI、2013年・NTTドコモに続く4社目となる。

楽天モバイルは2020年4月に本格的な商用サービスを開始。当時、2980円で使い放題のプランを提供。さらに1年間、無料のキャンペーンを仕掛けるなど料金の安さで勝負してきた。しかし、一般的なユーザーからすると「Androidスマホしか選べない」という点が、乗り換えの障壁となっていた。

楽天モバイルとしては、Rakuten miniやRakuten BIGなどオリジナルのAndroidスマホを手がけていたが、iPhoneユーザーからすれば、どんなに料金プランが安くても、iPhoneが選べないとなると二の足を踏む。これまでの楽天モバイルもSIMフリーのiPhoneであれば、SIMカードだけを契約して使うことはできた。しかし、APNを自分で設定し、さらに一部に制約があるなど、使い勝手は必ずしも完璧では無かった。

今回、iPhoneを正式に取り扱うことができるようになり、顧客獲得に拍車がかかることだろう。楽天モバイルはiPhoneを手にしたことで、ようやく3キャリアと戦う舞台に立てたのではないか。

とりあえず「iPhone 12に買い換えよう」という人であれば、楽天モバイルを新規にeSIMで契約しつつ、3キャリアの契約を従量制プランで維持しておけば、データ通信料金は3ヶ月無料で、既存の契約も安価に維持しておくことが可能だ。一般のユーザーには敷居が高いが、とりあえずはiPhoneのeSIMを活用した2回線持ちというのがオススメと言えそうだ。

楽天モバイルとしては、あとはネットワーク品質をいかに高めるかが課題だろう。都内ではauローミングが終わりつつあり、多摩地域では「圏外になった」という悲痛な声がSNSであふれている。まさに阿鼻叫喚といったところだ。

さらにユーザーの声を注視してみると「レジで楽天Payを使おうと思ったら圏外で使えなかった」というクレームが結構多い。昔に比べて「音声通話が使えない」というよりも、決済の場面で使えずに困ることがあるようだ。となってくると、やはり屋内に浸透しやすいプラチナバンドの確保が急務と言えそうだ。

楽天モバイルは4キャリアでiPhoneの本体価格が最安値だとアピールする。最安値に飛びついて楽天モバイルを契約し購入。しかし、ネットワーク品質に嫌気がさして、ahamoなどに移行するユーザーが増えてしまっては意味が無い。楽天モバイルとしてはiPhoneを獲得し、勢いづけるチャンスが到来しているだけに、最後の難関である「ネットワーク品質の向上」をいかに急ピッチでやり遂げるかが、勝負と言えそうだ。

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「媚中」なら再び敗戦国に。何があっても菅総理が米に付くべき理由

先日掲載の「『尖閣侵略』を堂々と狙う中国。その本気度を決定づけた4つの事実」でもお伝えしたとおり、もはや我が国固有の領土の侵略意図を隠そうともしない習近平政権ですが、未だ菅首相は中国に忖度するかのような対応を取り続けています。そんな政権に対して厳しい意見を述べているのは、国際関係ジャーナリストの北野幸伯さん。北野さんは自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で今回、菅首相は今すぐ親米反中の立場を鮮明にするべきと強く提言。もしも中国を選んだ場合には、第二次世界大戦後同様、再び敗戦国として辛酸を嘗めることになると警告しています。

【関連】「尖閣侵略」を堂々と狙う中国。その本気度を決定づけた4つの事実

菅総理に教えてあげたい【世界の大局】

2015年、世界の首脳たちに、「あなたの国は、アメリカと中国、どちらにつきますか?」と質問したら、どう答えたでしょうか?実際に聞いたわけではないので、正確にはわかりません。ですが、当時の首脳たちの態度で想像することはできます。

2015年3月、いわゆる「AIIB事件」が起こりました。アメリカは、中国主導の国際金融機関「AIIB」に「入るなよ!」と要求していました。ところが、アメリカと「特別な関係」にあるはずのイギリスがまず裏切った。その後、ドイツ、フランス、イタリア、スイス、イスラエル、オーストラリア、韓国などなど、いわゆる「親米諸国群」が、ほとんど全部「AIIB」に入ってしまった。

2015年3月、世界のリーダーたちは、アメリカから、「AIIBに入るなよ!」といわれた。中国から、「AIIBに入れ!」といわれた。両国を天秤にかけて、中国のいうことを聞いたのです。

しかし、「親米諸国群」で一国だけ、アメリカのいうことを聞いた国があります。そう、我が国日本です。この決定については、賛否両論ありますが。私は、「大成功だった」と思っています。

翌2015年4月、安倍総理(当時)は訪米し、いわゆる「希望の同盟演説」を行いました。これで日米関係は劇的に改善された。オバマさんは、「歴史的な訪問に感謝している。アメリカと日本の関係がこれほど強固だったことはない」とツイートしました。

日本でオバマさんというと、「親中反日大統領」と思われがち。確かに2015年3月までは、そうだったでしょう。しかし、2015年4月以降は、「反中親日大統領」になった。実際、2015~2016年、安倍総理とオバマさんは、まさに親友だったのです。

このことが、なぜ重要なのか?中国は、2012年11月から、強力な「日米分断工作」をしていた。具体的には「アメリカを反日統一共同戦線に引き入れる」工作をしていた。全国民必読証拠はこちら。

反日統一共同戦線を呼びかける中国

安倍総理は、世界が中国に走っている中、一国だけアメリカに走った。つまり、「逆張り」したわけです。結果は、大成功でした。アメリカにとって日本は、「裏切らなかった唯一の国」となり、中国の「反日統一共同戦線戦略」を「無力化」することに成功したからです。まさに、「逆張りで大きな利益をえた」です。