なぜ、ほとんどの人は話が「脱線」するとスピーチに失敗してしまうのか?話し方のプロが解説

スピーチやプレゼンの最中に話題が本筋からずれてしまい、そのまま本題に戻れず失敗の憂き目を見てしまうというエピソード、よく耳にするものです。そのような状況に陥るのを避けるために、話し手として「脱線」は厳に慎むべきものなのでしょうか。今回のメルマガ『スピーチコーチ・森裕喜子の「リーダーシップを磨く言葉の教室」』ではスピーチのプロである森さんが、多くの人が脱線により失敗してしまう理由を紹介。さらに森さんが「横道にそれることをむしろ推奨する」とする訳を解説しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:話の脱線のススメ <横道に逸れることの効果>

話の脱線のススメ <横道に逸れることの効果>

小中学校の授業中に教科書から脱線して先生がエピソードを話してくれた経験、ありませんか。

先生の経験談や過去の教え子のエピソードは成績には関係がない?だからかもしれませんがひたすら楽しんで聞けました。

でもそれは教科書に書いてあること以上にリアルな人生勉強だったように思います。

教科書の内容は誰でも教えても同じような効果を生まないといけません。

でも、先生の個性が出る脱線話には共感が持てますよね。

脱線エピソードがあったからこそ、数学の方程式が覚えられた、なんて人もいるでしょう。

結果的に横道に逸れたことで、その瞬間の「記憶」を強いものにしたわけです。

そんな学校の先生なら問題ありませんが、ビジネスマンの方からは「話が横道にそれてスピーチに失敗した」とよく聞きます。

ふとした瞬間に本題からずれてそのまま話が流れていってまとまらないまま、ぐずぐずで終わる…当の本人、そんなつもりじゃなかったのに、どうしてなんでしょうね?

言葉はアドリブである

スピーチやプレゼンの観点からすると、書くにせよ話すにせよ、言葉というのは相手や環境の影響を受け、反射的に出てくるものだからです。

つまり、言葉はアドリブ。

今、会議内容を音声で録音し、それを文字に自動的にしてくれるシステムがあります。

会議での録音音声を文字で見ると、

え、なにこれ?

と首を傾げるほどに、かなりめちゃめちゃで、そのまま議事録としては活用できません。

実際に聞いていたときは違和感がなくても、改めて文字で見ると、文法や「てにをは」、語順や言葉選びも、びっくりするくらいです。

これ、会議参加者の言語力レベルの問題ではなく、ほとんど全員が、そうなのです。

すなわち、話し言葉は、相当にテキトーなんです。我ら人間。そんなにカッチリ、キッチリ、ちゃんと話していない。

なのに、相手に伝わってるんですから、人間てやっぱりAIよりもず~っと、奥深く、かしこく、寛容ですよね??!

おっと、AIネタに話が逸れそうになりましたが、戻します。

話し言葉は、みんな相当にテキトー。これが人間のリアルな言語コミュニケーションにおける現実です。

なぜテキトーなのか?

そんなにカッチリ、キッチリ、いちいち文法を正しくなんて、話していないから。習慣で、瞬間的に、即興のアドリブで言葉を繰り出して生きているからです。

だから、うっかり横道にだって、逸れる!

今日はこの筋道1本に沿って話すんだ!

と決めていても目の前の聞き手を見るとつい別の考えがふと浮かんできてつい横道に逸れたくなる。

だから横道に逸れるのはダメでもないし、やってはいけないことでもない。

スピーチコーチとしても横道に逸れることを禁止しません。

むしろ、私は、横道は推奨したい!

なぜなら先ほど書いたように、共感力が強い内容になりやすいから。

しかし!脱線すると、多くの人が失敗する。

それはなぜか。

この記事の著者・森裕喜子さんのメルマガ

頭の痛い習近平。ロシアと北朝鮮の“軍事同盟”締結を中国が快く思っていない理由

24年ぶりに平壌を訪れたプーチン大統領を歓待し、ロシアとの間に包括的戦略パートナーシップ条約を締結した北朝鮮。両国に強い影響力を持つ中国は、この動きをどのように受け止めているのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、ニューヨーク・タイムズが「中国の本音」を報じた記事を紹介。その上で、日本が中露朝3カ国の「亀裂」を利用できるような戦略を身につける必要性を説いています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:プーチンと金正恩と習近平

プーチンと金正恩と習近平

プーチン大統領が北朝鮮を訪問しました。24年ぶりです。

空港では金正恩総書記が異例の出迎えを行い、プーチン氏と抱擁を交わしました。

ロシアはウクライナで使える武器弾薬を必要としています。一方、北朝鮮はロケット技術や食料、燃料などの支援を必要としています。お互いに緊急の必要性があるのです。

その後、ロシアの通信社は、両首脳が包括的戦略的パートナーシップ条約に署名したと報じました。

そのロシアと北朝鮮に決定的な影響力をもつのが中国です。

大局的に見れば、独裁者が支配する「ロシア・北朝鮮・中国」が軍事的・経済的な結束を強めているようにもみえます。

しかしながら、中国はこのロシア・北朝鮮の交流をあまり快く思っていないようです。

ニューヨーク・タイムズの6月20日の記事をみて見ましょう。

中国にとって新たな頭痛の種となるロシアと北朝鮮の防衛協定

中国と北朝鮮は公式には緊密な関係にあるという。

しかし隣国同士の関係は長い間、相互不信と共通の利害が入り混じり、険悪なものであった。

2011年に政権を奪取して以来、金氏はミサイル発射実験の回数を急速に増やし、北朝鮮の核兵器プログラムを拡大することで、中国を不快にさせてきた。

習近平氏は金氏との会談を拒否していた。

トランプ大統領が北朝鮮の独裁者と会談する計画を発表したため習近平は方針を転換し2018年、トランプ大統領との首脳会談の前後に金氏と会談した。

今回のプーチン訪朝に関して、延世大学のジョン・デリー教授(中国学)は言う。

「プーチンと金正恩の新しい協定は、中国にとって良いニュースではない。金正恩の攻撃的な傾向を助長することを心配する理由が増えている」

ロシアがウクライナで使用する軍需品と引き換えに、平壌の核兵器プログラムを強化する技術を北朝鮮に提供するのではないかという懸念はすでに溢れている。

習近平は2つの亡国と手を組むことで、予測不可能な指導者の行動から影響を受ける危険性をもつ。

この協定はまた、中国、ロシア、北朝鮮の三国間の関係を深めるように見えることで、中国にとってさらなる頭痛の種を生み出す。

この記事の著者・大澤裕さんのメルマガ

日本が誇る魚食をビジネスに。寿司屋でも使える「うんちく風」の名著

日本の魚食文化は世界のセレブにも注目されており、今や魚ビジネスはインバウンド需要も多く見込まれる分野となっています。そんな、魚ビジネスと魚に関するうんちくまでを詳しく語った一冊を、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんが詳しく紹介しています。

【これぞ『魚ビジネス』の世界】⇒『魚ビジネス』

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魚ビジネス

ながさき一生・著 クロスメディア・パブリッシング

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、タイトル通り、魚ビジネスを扱ったロングセラー。

周りであまりに評判がいいので、手に取ってみましたが、これは「当たり本」ですね。

著者は、ドラマ「ファーストペンギン!」の監修者で、一般社団法人さかなの会理事長・代表、東京海洋大学非常勤講師のながさき一生さんです。

サブタイトルにもあるように、まさに「食べるのが好きな人から専門家まで楽しく読める魚の教養」ですね。

刺身と寿司のビジネス的な違い、メリット・デメリットで見たさまざまな漁法、鮮度を保つための職人技や冷凍技術、缶詰や燻製、練り物、発酵などの加工技術、魚の流通、養殖や培養魚肉などの最先端トレンドなど、魚について知りたかったありとあらゆることが書かれています。

読んだ後、よくこんなことも知らずに都内の有名寿司店に行っていたもんだと、恐ろしくなりました。

次に寿司屋を訪れた際には、「ああ、一本釣りで神経締めしてるんですね」とか「やっぱり西日本のブリはコリコリしていていいですね」なんて言ってみようと思います。

いわゆる「教養としての○○」本と違うのは、本書がちゃんと『魚ビジネス』そのものにもスポットを当てていること。

魚ビジネスのトレンドや今後の課題などがわかりやすくまとめられているため、進路の参考にしたい学生さんにもおすすめできる内容だと思います。

これからの魚ビジネスの生き残りの鍵についても議論されており、その流れで注目の名店情報なども紹介されているので、グルメ情報としても重宝すると思います。

魚食は今や、世界的ムーブメント。

インバウンドで稼ごうとする方も、ぜひ教養として読んでおくといいでしょう。

日本にも欲しい?韓国の老後資金の“足し”になる住宅年金の仕組みとは

韓国の老後、貯蓄もなく、年金も少ない状況で生活費を払っていくのも苦しい人たちが大勢います。それを解消するために2007年に発売した住宅年金というものについて無料メルマガ『キムチパワー』の著者で韓国在住歴30年を超え教育関係の仕事に従事している日本人著者が詳しく紹介しています。

ちょっと便利、住宅年金。日本にもある?

職場を定年退職した後、10年間警備員として働いているチェ某氏(72)の最大の心配は、この仕事をいつまでできるか分からないということ。最近、膝の手術まで受けて厳しい警備業務をするのが手に余るが、だからといって月給なしで100歳時代を生きていく自信がないと言う。

子供たちが結婚してゆき子供たちの賃貸マンションなどを支援するためにお金がかかっているし、貯めておいたお金もあまりない状態だ。家庭を築いたばかりの子供たちに「金を少々送れ」というのも恥ずかしいし、チェさんは毎日ため息ばかりついている状況だ。

チェさんの事例のように引退後、最も大きな心配は当然ながら毎月入ってくる月給が途絶えるという点だ。サラリーマン生活をしながらなんとか手に入れた自分らの家一軒以外には、財産になるようなものもない。収入源のない引退者は心配がさらに大きくならざるを得ない。

問題は、引退したからといってお金を使う必要がなくなるわけではないということ。むしろ体のあちこちが痛くなったりするわけだから、むしろ出費はますます増加するものと考えなければならない。だからといって、住んでいた自分らの持ち家を売って、安いところにチョンセ(韓国式の方式で大きな頭金を入れれば出るときにその金額が全額帰ってくるもの)を借りて引っ越すのも簡単ではない。

一生生きてきた生活半径を変えなければならない問題からはじまり、余生を借家人として転々とするはめになることも、頭に描いてきた引退ライフとは距離がある。夫婦基準の老後最小生活費は月231万ウォン(264000円)という。国民年金受給者の月平均受給額は62万ウォン(7万円)。最小生活を維持するために必要な170万ウォン(19万4000円)はどうやって手に入れるべきか?

見かけるたびにうんざり。SNSに配偶者の愚痴を書き込む人の心理とは?

SNSのおすすめ機能でしばしば目にするようになった配偶者の悪口にうんざり。結婚そのものが憂鬱になるという30代独身男性が抱いた疑問に答えるのは、『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』著者で人気コンサルの永江さん。愚痴アカウントが溢れ返る理由を単刀直入に答え、配偶者やパートナーに対してだけでなく、お店の人がお客さんの悪口を書くケースも増えていると呆れます。また、結婚相手に避けるべき人や、結婚後の夫婦の関係性についてもアドバイスしています。

SNSで配偶者の愚痴を書き込む人の心理とは?

Question

shitumon

永江さんこんにちは、いつも有益なメルマガをありがとうございます。XやThreadsで溢れ返る愚痴アカウントについて質問です。

わたしは30代独身で結婚願望もなく、これからする予定もないため、たまにこういった投稿がおすすめに上がってくるたび不思議で仕方がありません。なぜ配偶者やパートナーの悪口をSNSで書き込むのか、それでストレスを発散しているのか。匿名だから出来ることだと思うのですが、見かけるたびにうんざりし、ますます結婚が憂鬱になります。

これから40代に突入し、身内からのプレッシャーなど強くなれば考えますが、結婚するならSNSで悪口を書き込まない女性がいいです(笑)。

永江さんからの回答

なぜSNS(特にXやThreads)で配偶者やパートナーの悪口を書き込むのかというと簡単で、賛同を得たいからです。「大変だね、可哀想に」「そんな人とは別れなよ」と自分の意見や境遇に共感して欲しい、慰めて欲しいという気持ちからSNSに書き込むのであって、おそらくそういう人は周囲に友達がいないのでしょうw

配偶者やパートナーだけでなく、飲食店や美容室の公式アカウントでお客さんの悪口を書き込む人も多いです。中には個人が特定されるような詳細な出来事を呟いている人もおり、非常に気分が悪いのでわたしはそんな店には絶対に行きたくありません。身内にLINEで愚痴るならともかく、全世界に公開する意味はどこにある?と思いますね。

わたしがよく見かける愚痴アカウントは、特に子育て中の主婦の方が多いです。「夫が家事・育児をしない」という内容が主ですが、育児のストレスをSNSで発散しているのか見るに耐えないものが多いですね(実はアシスタントのゆらさんも一度Twitterにご主人の愚痴を書き込んで離婚危機を経験していますwゆらさんが何を書き込んだかはこちらから)。

そもそも結婚前にそんな相手だと見抜けなかったの?と思いますし、愚痴を言う前に夫婦で話し合いの時間を持つべきだと思います。おそらくご主人も初めての育児で右も左も分からない中、どう動けば良いか慣れていないだけかもしれませんので、一度マニュアル化したり手順を確認し合ったりして夫婦で話し合う時間が必要でしょう。

質問者さんはまだ結婚願望がなくても、相手を選ぶなら感情的に怒鳴る人だけは避けた方が正解だと思います。w

この記事の著者・永江一石さんのメルマガ

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インバウンド客を取り込みたいなら知っておくべき「尺度」のインプット方法

私たちが当たり前のように使っている、メートル、グラムなどの単位。しかし、アメリカでは異なる単位を使っていますよね。そこに注目したのは、無料メルマガ『【スキル×運】で年収1000万円を目指せ!』の著者・佐藤しょうおんさん。世界の文化を切り取る、その「物差し」について語っています。

世界を切り取るのは度量衡

私たちが世界を見る時、認識する時にアタマの中で何をしているのかというと、基準となる尺度を使って世界を切り取っているんです。この建物って大きいんだなと認識する時には、基準となる尺度、容積の場合には立方メートルですし、面積の場合には平方メートルがアタマの中にあって、その物差しを使って世界を切り取っているわけです。

つまりそんな基準とは、度量衡のことなんですよ。これが我々の感覚に染み着いているから、その物差しで世界を認識するんです。そんなの当たり前だと思います?確かに日本はメートル法を使っているので、他国に行ってもそれが特殊だという感覚になりにくいんですよね。

でもかつての日本は、尺貫法を使っていたわけです。今の人に、1貫の重さって言って、これくらいだなとピンと感覚が立ち上がる人はほとんどいませんよね。でも匁(もんめ)という単位は今でも真珠を計量する時に使われているんですよ。ちなみに1000匁が1貫で、3.75キロです。その尺度で重さの世界をイメージする人と、1キロでイメージする人は別な世界に生きているのと同じなんですよ。

今でもお酒は、1合、1升、1斗という単位を使いますよね。灯油なんかは1斗缶が現役で使われていますからね。

この尺度の感覚を複数持つということは、フツーの生活ではありません。しかしこれを持てると世界の見え方がより複雑に、解像度が高まって認識できるんですよ。

そのことに気付いたのが、アメリカで暮らしていた時です。あの国は、ポンドヤード法を使っている珍しい国です。

長さはインチ、フィート、ヤード、マイルですし、重さはオンスにポンドです。さらに容量はパイントにガロンですし、気温は華氏であるファーレンヘイト度ですから、留学当初はみなさん非常に苦労します。当然ですがここで簡単な換算表を使って、すぐにメートル法に直して認識しようとするわけです。

しかし、1年もいたら、ポンドヤードをメートルに変換しなくても、なんとなくこれくらいだという感覚が育ってくるんです。

そうすると、世界を見る目が2種類になったわけです。同じ長さを移動しても、キロメートルで理解する時と、マイルで理解する時とでは、実は使っている脳みその場所が微妙に異なることに気付くんです。

ガソリンを入れる時に、5ガロンって言われるとなんとなくタンクの1/3くらいだなとか、次の町まで15マイルって書いてあると、フリーウェイで15分、下道で25分くらいかなという感覚が育ってきます。それがアメリカ人の感覚を認識するということです。

アメリカで「投獄から解放された後に自死リスクが高まっている」という研究結果

投獄され、解放されたあとの人たちはどのように生きていくのでしょうか。アメリカにおける「投獄から解放された後の自死リスク」に関する研究を、今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』で紹介しています。

投獄後の自死について

要約:『投獄解放後に自死のリスクが高く、特に解放後2年間の割合が多いかもしれない』

今回は、アメリカの投獄後における自死について調べた研究をご紹介します。

投獄から開放された後の自死に関して

Share of Adult Suicides After Recent Jail Release

アメリカにおける研究で、投獄後に開放された7,091,897人(アメリカの人口の2.8%に相当、76.7%が男性)が対象となりました。

結果として以下の内容が示されました。

・解放後、1年間の自死のリスクは8.95倍(リスク比)、2年間では6.98倍でした。

・自死全体の27.2%が解放後2年間で、19.9%が解放後1年間で発生していました。

・0.8%は投獄中に発生していました。

社会への適応を援助し、自死を予防する上で、解放後特に2年間の経過に注意する必要性を感じる内容でした。

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なぜプーチンは“時間稼ぎ”するのか?現れては消える「停戦協議に応じてもいい」の裏にチラつく真の思惑

6月19日、北朝鮮の平壌を24年ぶりに訪問したロシアのプーチン大統領。2国の間で戦略パートナーシップが締結されましたが、彼らの連携は国際社会にどのようなインパクトを与えることになるのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、露朝による同盟関係の構築がアジア太平洋地域のみならず欧州に与える影響について解説。さらに露朝の一連の動きに関して一切コメントを発表せず様子見に徹する中国の思惑を推測しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:国際協調の終焉と欧米の没落‐混乱極まる国際情勢

欧州も北朝鮮の核兵器の標的に。プーチンと金正恩が同盟締結で混乱の国際情勢

2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻以降、しばらく続いたウクライナへのシンパシーと支援は、もう今では存在しません。

昨年6月の対ロ反転攻勢が失敗に終わったことを機に、欧州各国は国民の声に押される形で対ウクライナ支援を見直し、意図的な遅延が頻発する事態に陥りました。

それでも2025年や2026年というタイムスパンで“ロシアに抵抗できる武力を充実させる”という触れ込みで対ウクライナ支援を約束していますが、欧州からの支援が具体化して、ウクライナに届けられるまで、実際にウクライナ、特にゼレンスキー大統領が存続できるかが大きな課題です。

アメリカ政府の“選挙前最後の”大規模支援が届き始め、対ロ戦に用いられて一部地域の防衛に活躍しているようですが、ロシアに一方的に取られた東南部4州の奪還には至らず、戦況は膠着しているか、補給線を確保・強化したロシアに有利と言われていることで、次第に継戦意欲が低下してきている(士気の低下)と言われています。

そして戦争が現在進行形であるにもかかわらず、世界各地に足を運び、ウクライナを留守にしているゼレンスキー大統領の姿勢にも大きな疑問が投げかけられるようになってきています。

また6月15日から16日にスイス政府主催(開催地はスイス・ビルケンシュトック)で行われたウクライナ平和サミットも大失敗であったと言われていますが、その背景には、グローバルサウスの国々の表現を借りると、欧米諸国の仲良し国が集まって不在のロシアと不参加の中国を非難するだけの会議であり、当事者不在で本当に戦争を解決しようとしているのか疑問であったという評価が多く寄せられています。

それに加え、同時期に中国がぶつけてきた平和サミットの方がグローバルサウスの国々の参加を引き付け、「こうあるべき」という話ではなく、より具体的な施策が話し合われたという事実は、ウクライナとゼレンスキー大統領の集客能力・集金能力に大きな陰りが見えてきたことを示すと同時に、ウクライナ支援国と中ロのブロックの分断の鮮明化が進んでいることも示していると考えられます。

ウクライナへの侵攻を行ったロシアは、この戦争で軍事的にも人的にも、そして恐らく経済的にも大きな被害を発生させていますが、すでに兵力も軍事力も侵攻前のレベルを上回る状況になっているとともに、古い武器を引っ張り出して在庫一掃セールを実施しつつ、中国(先端技術と武器)やイラン(ドローン兵器)、そして北朝鮮(弾薬、砲弾など100万発以上)の支援を受けて補給態勢を充実させていて、戦争継続能力は整っていると分析されています。

そして通算5期目の政権をスタートしたプーチン大統領としては、すでに2030年までのマンデートを確保しているため、戦争の終結を急ぐ必要はなく、逆に本来のゴールのために、ウクライナとの戦争を目隠しと時間稼ぎに使えるという読みがあるようです。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ

木村拓哉の次女 Kōki,に「演技の壁」静香プロデューサーに勝算はあるのか?ラブコメディ『女神降臨』が「難しい」理由

木村拓哉さん(51)と工藤静香さん(54)の次女で、モデル・女優のKōki,さん(21)が、国内2作目となる主演映画『女神降臨』でコメディ作品にチャレンジ。ジャパニーズホラーだった『牛首村』より何倍も役者としての地力が求められるジャンルだけに、その演技がどこまで通用するか芸能マスコミの関心を集めています。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが詳しく解説します。

キムタク&静香次女 Kōki(こうき)の新作主演映画が決定

2022年2月に『牛首村』で鮮烈デビューしたKōki,の、国内2作目主演映画が決まったと『女性セブン』が伝えています。

木村拓哉♡工藤静香の次女が初主演した『牛首村』は、当然ながら公開前から大盛り上がりをみせ、最終興行収入は約5億6,000万円という数字を残しました。

演技未経験の新人女優という括りで考えればかなりハイレベルな結果だといえるでしょうね。

第65回ブルーリボン賞新人賞も受賞し、静香ママも大はしゃぎだったようです。

主演2作目は、4年前に韓国でドラマ化された『女神降臨』のリメイクだそうですが、私は少々意外な感じを受けました。

というのも、静香ママはKōki,のことを「語学力を生かして、海外の映画やドラマで活躍させたい」とずうっと言っていましたから、もっと世界を視野に入れた作品になるのでは…と思っていたのです。

『牛首村』は、海外のマーケットにも人気の“ジャパニーズ・ホラー”でしたから、静香ママはこの映画を携えてハリウッドを狙っているのだろうな…と、その先見の明に納得しただけに…。

『女神降臨』は漫画が原作のロマンティック・コメディです。

これは資料に目を通した私の、あくまで勝手な感想ですが、プロデューサーとしての静香としては、すでにこのドラマが全世界に向けてストリーミング配信された作品であることから、国際的に認知度が高い人気作品の日本版主演女優という看板が掲げられることと、韓国で主演を務めたムン・ガヨンよりKōki,の方が絶対可愛いからという2つの理由でGOを出したのでは…と感じました。

イーロン・マスクも突如参戦。インド政府が開発した「電子投票機」の信頼性に向けられた“疑いの目”

インドで2004年から本格導入された電子投票。世界初となる大規模な電子投票開始から20年となりますが、その信頼性を疑う声も少なくないようです。今回のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』では国際政治経済学者の浜田さんが、先日行われたインド総選挙の結果をめぐり浮上した「電子投票機論争」を取り上げるとともに、外部から参戦したイーロン・マスク氏の言い分、さらにマスク氏の「いちゃもん」に対するインド政府の怒りを含んだ返答を紹介しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:イーロン・マスク氏とインド政府の戦い:電子投票機は信用できるのか?

イーロン・マスク氏とインド政府の戦い:電子投票機は信用できるのか?

ぶっちゃけ、2024年は「選挙の年」と言われていますが、その投票の集計方法を巡っては各国で賛否両論が巻き起こっています。

日本では東京都知事選が始まったところですが、6月5日に結果が明らかになったインドの総選挙は世界の注目を集めたものです。

結局、モディ首相が3期目を勝ち取ったわけですが、その結果を巡っては野党の国民会議派からは「集計に際し、改ざんが行なわれた」といった批判が相次ぎました。

実は、インドの総選挙では2004年から集計には広く電子投票機が使われ始め、開票結果が素早く明らかになる仕組みが確立しているわけです。

しかし、こうした電子投票機の有効性については、インドの野党からは「怪しい操作が行われた。今後は機械に頼らず、紙の投票用紙を使い、人力で集計作業をすべきだ」といった意見が出ています。

しかも、この機会に外部から一戦に加わろうというのでしょうか、あの論争好きで知られるイーロン・マスク氏も疑問を呈しているのです。

曰く「電子投票機は人でもAIでも簡単に外部からハッキングできてしまう。選挙結果を覆すことなど朝飯前だ」。

インド最大野党の国民会議派のガンディー党首もマスク氏の発言に「わが意を得たり」とばかり、「電子投票機はブラックボックス化している。誰も内部を伺い知ることができない。選挙管理委員会に機械内部のメカニズムを開示するように求める」と反電子投票機運動を展開する意向のようです。

また、現在無党派の候補としてアメリカの大統領選挙を戦っているロバート・ケネディ・ジュニアも「最近のプエルトリコでの選挙は電子投票機によって不正に操作されたと思われる」と批判の刃を向けています。

こうした電子投票機に対する不信感の高まりを受け、インドの政府機関である電子情報技術省では「インドが開発したマシーンは外部のネットワークからは遮断されているため、ハッキングや改ざんはできない。もしイーロン・マスク氏ができるというなら、是非ともハッキングして見せて欲しい。もし、ハッキングできたら100万ドルをプレゼントします。ただし、できなかったら当方に100万ドルを支払ってもらいたい」。

電子大国を目指すインドとすれば、自国製の電子投票機にいちゃもんをつけられたことへの反発は大きいようです。

インド最高裁では「インドの投票システムは正常に機能しており、電子投票機を疑う余地はない」とモディ政権が進める政治や投票の電子化を擁護する姿勢を明らかにしています。

この電子投票機論争はまだまだ長引きそうです。

ぶっちゃけ、日本でも早晩、電子投票機が導入されることになるでしょうから、そのメカニズムの透明性を担保する仕組みを準備しておくべきでしょう。

この記事の著者・浜田和幸さんのメルマガ

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