Apple Watchの登場で日本のエレクトロニクス産業は壊滅する

日本のエレクトロニクス産業、何が問題なのか?

『冷泉彰彦のプリンストン通信』第54号より一部抜粋

現地時間の3月9日(月)アップル社は、既に概要が発表になっていたウェアラブル端末『Apple Watch』の詳細を発表しました。ティム・クックCEOのプレゼンは、朴訥な語りがすっかり板についており、基本的には好評だったようです。

アップルとしては、この「ウォッチ」を医療用の端末に仕立てて行きたいということで、将来的には個々人の健康管理を、この「ウォッチ」を経由して行う壮大なシステムを構想しているようです。

ただ、現時点では「血圧センサー」を入れることは不可能だったようで、とりあえず「運動の記録」と「脈拍の管理」という機能に限定することになっています。ですが、同時に「iPhone」を使った疾病研究のプロジェクトもスタートさせるとしており、やはり将来的には、iPhone と「ウォッチ」が連動して、医療機関と結んで総合的な健康管理を行うような計画があるのは明らかでした。

全く新しい産業に参入する一方で、健康情報という究極の個人情報を扱うことで、反対に「政府機関などから個人情報を守って行くという信頼」を勝ち取って、良い意味での「多国籍・無国籍」のグローバルな、コンシューマー向けのサービスとしての独立性を維持して行こう、そんなビジョンも感じさせられたのです。

そのアップルの勢いを見ていますが、どうしても日本のエレクトロニクス産業の沈滞が気になります。60年代にはトランジスタラジオからカラーTV、70年代から80年代にはビデオデッキにオーディオと、日本の民生用エレクトロニクス産業は、世界を制覇して日本経済に巨大な勢いを与えたわけです。半導体も一時は世界を席巻して、アメリカとの間に深刻な通商摩擦を起こしたぐらいでした。

ですが、現在ではそのような存在感はないわけで、アップルの壮大な構想と大胆な実行力を見ていると余計にその落差を感じるのです。

2005年ぐらいまでには「デジタル家電」の「三種の神器」などが貢献して、それこそ「永遠の繁栄」がありそうに見えた日本のエレクトロニクス業界ですが、どうして10年も経たない中で大きな地盤沈下を起こしてしまったのでしょうか?

その理由は「デジタル家電の三種」を見れば一目瞭然だと思います。まず日本が世界に誇っていた「デジカメ」産業は、一部の高級品を除くとスマートフォンやタブレットに内蔵しているカメラ機能の高機能化と共に、大きく衰退してしまったわけです。

それから「薄型TV」の場合は、安易な技術供与の結果として世界規模での過剰生産と値崩れを起こしてしまい、産業としては壊滅的となりました。「DVDレコーダー」に至っては、ストリーミングやクラウディングといった新業態の前にはその存在価値すら消滅してしまったのです。

気がつくと、かつて日本がお家芸としていた「オーディオ機器」も「ビデオカメラ」も、そして「デジカメ」に「ファックス」といったものも、産業としては衰退するか消滅してしまう中で、ちっぽけな iPhone の中に凝縮されてしまったのです。日本企業はそれでも、高度な部品産業として、その iPhone に関与しているわけですが、最終消費者と携帯キャリアーを手玉に取って稼ぐアップル社に巨大な利益は持って行かれてしまっているのです。

それにしても、どうして「ウォークマン」を発明した日本、卓上電子計算機を発明した日本が、世界標準のコンピュータOS、オフィス・スィート・ソフト、スマートフォンといった分野で、全く歯が立たなくなってしまったのでしょうか?

それ以前の問題として、かつて日本が世界をリードする形で実用化したデジカメについて言えば、デジカメ産業は衰退した一方で、デジカメがなくては成立しない『フェイスブック』や『インスタグラム』といったSNSは国際的なビッグビジネスとなっているのです。

そこには、色々な要因が指摘できます。世界標準の「ソフトウェア」や「通信サービス」「コンピュータのアプリ」を作り上げて行くには、世界の共通言語である英語が自由に駆使できなくてはならないのですが、そのような人材が日本は少なかったこと、コンピュータ技術者は「潰しの利かない専門職」だとして常に冷遇され続けたこと、大きな背景として「目に見えない論理」のことを日本の文化は極端に苦手にしていたということがあると思います。

 

『冷泉彰彦のプリンストン通信』第54号より一部抜粋

【第54号の目次】
1.巻頭言 日本のエレクトロニクス産業、何が問題なのか?
2.メイン・コンテンツ「プリンストン通信」(第54回) 読者のみなさまとの対話(拡大版「Q&A」)
3.連載コラム「フラッシュバック70」(第38回)

 

『冷泉彰彦のプリンストン通信』

著者/冷泉彰彦(作家)
東京都生まれ。東京大学文学部卒業、コロンビア大学大学院卒。1993年より米国在住。メールマガジンJMM(村上龍編集長)に「FROM911、USAレポート」を寄稿。米国と日本を行き来する冷泉さんだからこその鋭い記事が人気のメルマガは毎月第1~第4火曜日配信。
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桜だけじゃない!1年を通してやってくるいろんな○○前線

あじさい前線、うぐいす前線、もんしろちょう前線…他にも色んな前線があるんです。

気象庁が発表した桜前線の開花日がそろそろ近づいてきました。ところで気象庁が発表する○○前線はさくらだけではないのをご存じですか?実は四季を通して日本全国の動植物を対象に気象庁が観測データをまとめています。

○○前線ってなに?

生物(動植物)に及ぼす気候の影響や季節の遅れなどを知るために、生物の状態の季節による変化について観測することを「生物季節観測」といいます。気象庁では一定の場所で生物季節観測を行い、各所で特定の現象が見られた日を等期日と呼んでいます。そして、その等期日を結んだ線を等期日線と呼んでおり、これが一般に言われる「○○前線」と言えます。ちなみに、「○○前線」はマスメディアがつくった「桜前線」という造語から生まれたといわれています。

観測する動植物は人の手が加えられていない自然に近い状態の生物を対象としています。観測する対象は大きく2種類あり、規定種目と選択種目に分けられます。

・規定種目
指定されたすべての気象官署が観測する種目

植物12種目:ウメ、ツバキ、タンポポ、サクラ、ヤマツツジ、ノダフジ、ヤマハギ、アジサイ、サルスベリ、ススキ、イチョウ、カエデ
動物11種目:ヒバリ、ウグイス、ツバメ、モンシロチョウ、キアゲハ、トノサマガエル、シオカラトンボ、ホタル、アブラゼミ、ヒグラシ、モズ

・選択種目
各気象官署が種目を選択して観測するもの

植物:スイセン、スミレ、リンゴ、カキ、ミカンなど
動物:ニホンアマガエル、トカゲ、アオダイショウ、クマバチなど

(参考:国立国会図書館

 

今回はこの中から主な動植物の観測ルールをご紹介!

植物編

うめ前線

開花日:標本木に5~6輪の花が咲いた状態
対象:白色のうめ
特徴:うめは落葉高木で、細い枝が多く若枝は緑色で無毛、葉・葉柄にも少しばかり微毛があります。花はほとんど無柄で、花弁は通常白色の5弁、花径は25 ㎜程度です。

さくら前線

開花日:標本木で5~6輪以上の花が開いた状態
満開日:標本木で約 80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日
対象:主にそめいよし
特徴:そめいよしのは江戸末期からはじまる品種で、九州から北海道の石狩平野あたりまで植栽されているといわれています。そめいよしのはえどひがんとおおしまざくらの交雑種です。そめいよしのが生育しない地域では、ひかんざくら、えぞやまざくらを観測します。

あじさい前線

ajisai

開花日:標本木で真の花が2~3輪咲いた状態
特徴:あじさいは梅雨の頃、変色する装飾花が集まって半球または球状に開きます。真の花(両性花)が径7㎜ほどで、装飾花の柄が集まった中心で開きます。あじさいは暖地の海岸線に自生するがくあじさいの変化したものといわれています。したがって自生するものではなく、主として東北地方中部以南の庭園などに植栽されている落葉低木といわれています。

いちょう前線

黄葉日:標本木全体を眺めたときに、大部分の葉が黄色に変わった状態になった最初の日
観測:黄葉、発芽日、落葉日
特徴:いちょうは中国が原産地といわれる落葉高木で、社寺の境内や街路に多く植えられ、食用の銀杏が実ることからも良く知られた植物です。

かえで前線

紅葉日:標本木全体を眺めたときに、大部分の葉の色が紅色に変わった状態になった最初の日
対象:主にいろはかえで(いろはかえでが生育しない地域では、やまもみじ、おおもみじ、いたやかえで)
観測:紅葉、落葉日
特徴:いろはかえでは東北地方南部から九州地方の山地に広く自生する落葉樹ですが、秋の紅葉が美しいため各地の公園や庭園に植えられています。

米国のバブルはまだ続くのか? もう崩壊するのか? 強気派と弱気派で意見が対立

今の内外の株式市場では「度胸試し」「肝試し」状態

『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』3月6日号より一部抜粋

今週は「バブルが疑われているアメリカ株式市場」について、解説します。

今のアメリカ株のバブルは、
・「もうすぐ崩壊するバブル」なのか?それとも
・「まだまだ崩壊しないバブル」なのか???
議論が伯仲しています。

はっきり言えば、今の内外の株式市場では、日本株式市場も含めて、「度胸試し」「肝試し」が始まっています。

今年2015年は、バブル崩壊にまで至らなくても、アメリカ株は今年半ばには、5%~10%~15%くらいは、調整することでしょう。

繰り返しになりますが、今のアメリカ株はかなり過熱。

アメリカ株がバブルか否かは昨年秋より議論が伯仲しています。

以下は、アメリカ株強気派(ブル派)の考え:「アメリカ株は当面は崩壊しないバブル」の紹介です。

今現在のアメリカのS&P500のPERは、19.80倍とおよそ20倍弱。

ITバブルの頂点の頃やサブプライム・バブルの頂点の頃のS&P500のPERは、それぞれ、軽く30倍、40倍を超えていました。

ですから、今現在のS&P500のPER:20倍弱は、バブル領域にはあるものの、バブル崩壊からは「まだまだ距離がある」とも考えられるのだそうです。

そもそも、アメリカの場合は、住宅価格もまだまだ2007年の最高値圏まで距離がありますから、まだまだ向こう2~3年は住宅価格の上昇は続きそうだとのこと(アメリカは、政府自らが国民に「住宅価格を下げないこと」を約束しているような国ですから、アメリカ政府としても、2007年の最高値圏まで住宅価格を戻すことは、大真面目に考えていると思います)。

こういった考えがアメリカ株の強気派たちの根拠になります。

以下は、アメリカ株弱気派(ベア派)の考え:「アメリカ株は近いうちに崩壊するバブル」のご紹介。

シラーPERの方を眺めると、S&P500のシラーPERは、既に27.69倍と、かなりの高水準。このシラーPERは、ノーベル経済学賞を受賞しているロバート・シラー博士が考案したPER。とはいえ、サブプライム・バブルの頂点の頃のシラーPERは、27倍前後でしたから、シラーPERを眺める限り、今現在のS&P500は「既に立派なバブルである」「いつ崩壊してもおかしくないようなバブルの領域に足を踏み入れている。」とも、指摘できるのです。

ただし、ただし!!!

このシラーPERは、ITバブルの頃は、やはり45倍まで急騰していますから、今現在のアメリカ株は、まだまだ「伸び代がある」と、判断できないわけでもない。

さらに、このシラーPERという指標を使うと、「1990年後半以降のアメリカ株は、ほとんどいつもバブルだった!!!」ということになってしまいます。

かくして、「今のアメリカ株はバブルか否か」「アメリカ株はバブルだとしてもそれは近いうちに崩壊するバブルなのか???」の議論が伯仲するわけです。

なにはともあれ、今年2015年のアメリカ株はかなり過熱気味であり、2015年、そこそこ大きな調整がいつ起きても不思議では無いということは、確かでしょう。

『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』3月6日号より一部抜粋
著者/藤井まり子
京都大学経済学部卒。東京銀行調査部産業調査室資源エネルギー担当、トヨタFS証券マクロ金融担当などを経て、現在、ウーマンソフィー経済研究所室長を務める。
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大塚家具・父娘双方から委任状が届いた株主の心情

大塚家具のこと

『平林亮子の晴れ時々株主総会』号外vol.1より一部抜粋

大塚家具で、実質的創業者の大塚勝久氏と、その娘である大塚久美子社長とで、株主総会の議決権を巡って、委任状争奪戦(いわゆるプロキシ─ファイト)が繰り広げられています。

株主である私のもとに、会社からの株主総会招集通知(委任状が同封されていました)が届きました。またそれとは別に、大塚勝久事務局から委任状が届きました。委任状争奪戦は、他の上場企業でもこれまでに繰り広げられてきましたが、私自身は初めての経験です。

私は、株主総会に出席して、最終的な自分の考え(賛否)を、会場で表明してこようと思います。

また、これらの一連の騒動に関して、テレビで私自身のコメントを述べさせていただいたりしています。

私は、大塚家具という家具屋さんが好きで、自宅の家具の多くを大塚家具で購入しています。

そのため、家族のスキャンダラスな問題としてこの件に触れるつもりはまったくありません。

企業としてどう存続していくべきか、ファンとして、株主として、公認会計士という専門家として、経営コンサルタントとして、そして経営者の端くれとして自分なりに考えていきたいと思っています。

今回の騒動の結末が、よりよい大塚家具へとつながることだけを願っています。

大塚家具の件については、来月のメルマガでも触れてまいります。

加えて、メルマガ読者のみなさまには、できるだけタイムリーな内容をお届けできるよう、号外を利用してお伝えしたいと思っています。

 

『平林亮子の晴れ時々株主総会』号外vol.1より一部抜粋

【号外vol.1の目次】
0.ご挨拶~少し訂正です~
1.大塚家具のこと
2.編集後記~ひとこと~

 

『平林亮子の晴れ時々株主総会』

著者/平林亮子(公認会計士)
ベンチャー企業のコンサルティングを行うかたわら、講演活動やマスコミなどでも活躍。毎月どこかの上場企業の株主総会に個人株主として参加するという変わった趣味を持つ彼女のメルマガは、各企業の「本当の顔や雰囲気」を知ることができると人気を集めている。
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震災から4年。命をかけて子どもたちを救った米国人教師を忘れない

東日本大震災から4年

『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』 Vol.130より一部抜粋

東日本大震災を経験されたJETプログラムの先生・・・と言えば、忘れられないのがテイラー・アンダーソン(Taylor Anderson)さん。

米国バージニア州出身で、小学生の頃から日本に興味を持ち日本語を学び始めたテイラーさんは、2008年、大学卒業後に「JETプログラム」に参加。小中学生に英語を教える先生として日本へ・・・。

彼女の赴任先は、東北地方、宮城県内で第二の人口を擁する市、石巻市(いしのまきし)。

外国人が珍しい東北地方の内気な子ども達に、テイラーさんは常に優しく接し、英語を間違えても恐れることはないのよと示し続けました。

彼女の勤務先は、主に石巻市の小中学校でしたが、仕事とは関係なく、隣接する幼稚園でもテイラーさんは教員や園児たちと深く触れ合っていました。園児がダッシュで彼女のもとに駆け寄りジャンプすると、彼女はそのままギュッと抱きかかえ、すぐさま園児が彼女の頬にキスをするのが園内の微笑ましい日常風景だったそうです。

子どもたちはみんなテイラーさんが大好きでした。英語教育を通じ、多くの人と交わり続けたテイラーさんは、いつの間にか石巻を愛してやまないアメリカ人の一人として、地元でもひときわ人望の厚い存在になっていました。

そして、2011年3月11日、東日本大震災発生。

地震発生当時、テイラーさんは、おびえる生徒たちを校庭まで避難させ「大丈夫だよ」と声をかけながら励まし続けました。アメリカ、特にテイラーさんの出身地の米国東部のバージニア州では、ほとんど地震はありません。たぶん、日本の子どもたちより、テイラーさんの方がよっぽど地震に慣れてないだろうし、ずっと怖かったはずですが、テイラーさんは、保護者が迎えに来るまで子どもたちの傍を離れませんでした。

彼女は、まさに命がけで、子どもたちを守ろうとしたのです。

多くの子ども達が、実際に、「テイラーさんに助けられた」「もしテイラーさんがいなかったら自分は助からなかったかもしれない」と語っています。

しかし、自分が避難するよりも子ども達の安全を優先したテイラーさんは、無事に子ども達を保護者に引き渡してようやく自宅に帰る途中、津波に襲われ、帰らぬ人となってしまいました。

彼女は、公式に確認されたあの震災のアメリカ人初の犠牲者です。

まだ、24歳でした・・・。
〔ご参考〕
NYの東日本大震災追悼式典、第4回「TOGETHER FOR 3.11」3月8日(日)午後4時から開催

東日本大震災時、命がけで子ども達を救ったテイラー・アンダーソン(Taylor Anderson)さんのお話

 

『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』 Vol.130より一部抜粋

【Vol.130の目次】
1. ニューヨーク最新トレンドや見所の特集
~第130回:アーモリー・ショー所感:みんな日本を待っている?~

2. 多様性のもたらすもの
~アメリカの自由について~

3. ブログ作りの舞台裏
~東日本大震災から4年~

4. Q&Aコーナー

 

『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』

著者/りばてぃ
ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。
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Apple Watchはなぜ、がっかりなのか?

Apple Watch発表! でも何か違う。

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Appleは予想を裏切る会社だ。

日本時間3月10日未明、ついにApple Watchの全容が明らかになった。Apple Watchの予約は4月10日から、発売は4月24日となる。Appleにとっては数年ぶりの新カテゴリー製品ということで全世界から注目を集めたが、発表直後に株価は急落。一部の仕様と機能について期待はずれのムードが漂った。その原因と考えられる要素を以下に推察してみた。

Apple Watchはバリエーションが多すぎる

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Apple Watchはスタンダードモデルの「Apple Watch」、スポーツ向きの「Apple Watch Sport」、そして高級路線の「Apple Watch Edition」の3つのコレクションで発売され、さらに本体サイズも38mmと42mmの2種類から選ぶことになっている。かつてジョブズがAppleに復帰した時に初めて行ったことは製品ラインナップをシンプルにすることだったが、今回はバンドの種類も含め、選択肢が複雑化している。どれを予約するか悩ましい。

Apple Watchは価格が高い。最高で218万円も

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Apple Watchはエディション、サイズ、ケース、バンドで価格が大きく異なる。Apple Watch Sportが4万2800円〜4万8800円、標準モデルが6万6800円〜13万2800円、18金のApple Watch Editionはなんと128万〜218万円!(何度も確かめた!)。ラインナップ同様に価格設定もまた複雑だ。それにしてもiPhoneをサポートするはずの機器が本体より高いとは。

ApplePayがまだ米国でしか使えない

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Apple Watchの目玉機能として注目を集めたモバイル決済システム「Apple Pay」。腕をかざすだけで決済ができるシステムだが、このサービスが利用できるのは未だ米国国内のみ。日本でのローンチは未だ目処が立っていない。おサイフケータイがある日本で普及するかも疑問だ。

Apple Watchは毎日充電が必要な時計

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Apple Watchは当然ながら毎日充電しないとバッテリーが持たない。相当量アプリなどを使用した場合で、18時間程度でバッテリー切れとなってしまう。省電力モードも搭載しているようだが、いずれにせよ、iPhone以外に毎晩充電を意識しないといけないアイテムが増えることは悩みのタネとなりそうだ。

Apple Watchは防水ではない

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シャワーを浴びている写真も以前はあったが、公式サイトには「Apple Watchは防沫性能と耐水性能を備えていますが、防水性能はありません」の注意書きが。「例えば、エクササイズ中、雨の中、手を洗う時にApple Watchを着用および使用できますが、Apple Watchを水に浸すことは推奨しません。Apple WatchにはIEC規格60529にもとづくIPX7等級の耐水性能があります。レザーバンドは耐水性ではありません」とのこと。

 

というわけでApple Watchのがっかりポイントを紹介してきたが、これはいずれも発売前から懸念されていた点でもある。ただひとつ確実に言えることは、Appleの製品は発表直後の反応と、発売後の反応で大きく変わってしまうこと。

バリエーションが多すぎるのも、腕時計というパーソナルな製品のため世界に一つしかない自分だけの時計を作れるからかもしれないし、一種のステイタスとなる高級腕時計がこの価格なら安いと思うかもしれない。実際に手にしてみるとほとんどがその魅力に惹かれ、Appleはそんなユーザーをさらに満足させるサービスを始めることが多い。

かつてiPodではなくiTunesがミュージックライフを変えたように、そしてiPhoneではなくアプリがその後のライフスタイルを変えたように、このApple Watchからもまた新たな世界を変えるサービスが生まれるかもしれない。

「別にiPhone取り出せば全部できること」「iPhoneにはできなくて、時計にしかできないことがない」など、一部ではがっかり感が漂ったApple Watchだが、一度手にするとその考えも完全に覆されるかもしれない。Appleは予想を裏切る会社なのだから。

Source: Apple

まぐまぐ編集部/龍崎 登

「ネトウヨ」の正体は30代後半で大学卒の会社員、では年収は?

戦後のメディアと政治の構造から、新しい右派の誕生を分析する

『佐々木俊尚の未来地図レポート』第336号より一部抜粋

「ネット右翼」「ネトウヨ」と呼ばれるような人々が増えています。

多く読まれた安田浩一さんのノンフィクション『ネットと愛国』は、象徴的な団体、在特会(在日特権を許さない市民の会)を取材して「しんどそうな人たち」と評しています。「みんな、しんどそうな人たちだった。どんなにカッコつけた物言いをしようとも、この社会で生きていくことが、本当につらそうな人ばかりだった」「認められたい。見てほしい。そして喜ばれたい。松本に限らず、在特会会員の多くからも、私はそんな強い欲求を感じてならない。在特会の活動は、承認欲求を展開しているだけだ」

安田さんは雑誌の記事で、出会った在特会の会員のほとんどが「非正規の労働者で、経済生活の不安定な人が多い」とも言っています。こういう見方をしている人はジャーナリストだけでなく、一般社会にも多いでしょう。でも本当にそうなんでしょうか。

保守派の評論家の古谷経衡さんは、ネット右翼は「低学歴、低所得、社会的地位も底辺、外見も底辺」というイメージがあるが、実はそうではないのだと自分で実施した調査をもとに説明しています。インターネットでアンケートをとり、自分は『保守』『愛国』思想を持っていると答える人の一般的な像は、三十歳代後半で大学卒の会社員、年収は四百万円台後半だったことを証明してみせました。つまり都市部に住む中流階級ということですね。

日本の排外主義運動を研究している数少ない研究者、徳島大学准教授の樋口直人さんも「しんどそうな人々」という身方を批判しています。そもそも在特会のようなリアルの運動を立ち上げてデモに出て行くのはたいへんな組織力が必要で、「しんどそうな人々」ばかりで組織されているのだったら、そっちのほうがよほどびっくりというお話です。こう皮肉っています。「在特会は社会の縁辺にある者の社会的訓練に成功した優秀な機関という評価が成り立ってしまう」

そもそも社会が不安定になったからといって、それがすぐに在特会のような運動につながるわけではありません。排外運動や極右政党がたくさん現れているヨーロッパではこの点がさまざまに調査されていますが、失業率と極右政党の支持率の因果関係ははっきりしていません。仕事を失ったときにまず求めるのは、排外主義ではなく仕事だとも言われています。だから失業率が高い地域では、経済政策を推進してくれる政党への投票が増える傾向があることがヨーロッパでは確認されているんですよ。思想よりも、まず明日のご飯が食べられるかどうかが大切ということなのですね。

ヨーロッパで排外主義や極右の支持が増えているのは、経済的な理由ではなく文化的理由です。文化的というのは、「移民によって自国の文化が破壊される」というような考えのことを意味しています。極右政党に参加する人たちには、自営業もいれば工場労働者もいて、会社員もいます。彼ら全員が同じような経済状況におかれているわけではないし、失業や就職難といった経済の問題だけで多くの人がつながれるわけではありません。ヨーロッパで極右政党が台頭して、そこに多くの人たちが結集しているという現実は、経済的理由だけでは説明できないのです。文化として極右政党に人々が集まっていると考えるべきなのでしょう。

臨死体験者が共通して感じる「天国の香り」とは?

黄泉の国はいいにおい

『オーラのにしまりちゃん』より一部抜粋

3月ってスピ能力が高まる季節だなと想います。何か不思議体験をする人も、多い。いろいろ質問が多いので今回は、黄泉の国、いわゆる死後の世界について語ります。怖いって言わないでね、笑。怖くないよ。今回はスピかたりまくり大会です。笑

さて臨死体験を私は何度かしてるので視たことがあるってのは前にも言いましたがとにかく、五感で感じる場所に行きます。わたしは何度も同じ目にあったけど、何度もやはり、レモングラスの香りだったの。だから、レモングラスの香りがすると、あ、天国の香りだと想います。人によって違うみたいですが、同じような経験した人に聞くと、ジャスミンの香り、キンモクセイの香り、ゆりの香り、バラの香りなど、花の香りのことが多いみたい。

あ、どうでもいいけど私はフレグランスは昔からバラの香りフェチで、小さい時に母に、この香りのするところから私は来たんだよ、お勉強するためにきたんだよ、と何度も言ったそうです。

ちなみにですが、サンタマリアノヴェッラのローズ。コレ以外の香水はどうも体調悪いとき、とくに生理前なんてとてもつけれなくて、ずっとコレです。サンタマリアはイタリアにある教会の古い(確かヨーロッパ一古いのではなかったかな)薬局のもので、自然の香料だけでできてます。最近ユーロの変動で安くは手にはいらないので、前回のイタリアで買ってくるぞと想ってたら足を伸ばす時間がなかった・・・ので、また次回イタリアに突然いってきます。

あ、話しがそれました。そんな感じで、花の香り薬草の香りといろいろですが、いい香りというのが90%の意識の意見です。それと視覚的には私は、自分の描く世界のようなカラフルなもう素晴らしいオーラのような世界を何度も観ました。アバターって映画覚えてますか? またはラピュタ。このへんの世界って、私はあの世にいったときに視たので、やはり映画作る人は絶対にどこかで視てるんだろうなと確信しています。

自然とこの世にないような花たちの中で、いい香りと、あととてつもなく、あったかーい、気持ちがいい世界。湿度もちょうどよくて眠くなるような。そんな心地よさの中にあの世があって、もう戻りたくないなと思います。だけど、私の場合、まだ早いからもっと修行しなさいと戻されたわけです。

そして宇宙会議ってのはこの世界が窓から見える別世界で、行われます。これは色んな国(というかいろんな星)の人々が色んなカタチで参加しています。そして、何かしらをインプットされます、これが不思議で何をインプットされたか内容は私の意識の中ではもはやこの世に戻ってきたときにはないのですが、何かあるんでしょう。ただ、その場でみかけたオバマさんとか、あっちゃんちの娘とか、人間のカタチの知り合いはよく覚えているんです。あっちゃんちの娘さんとかは、同じ日の朝に、私が彼女に伝える前に、今日宇宙会議でにしまりちゃんと会ったよ、と報告していてちょっと鳥肌でした。

で、窓から見えるそのあの世の世界はわたしにとっては安住の地というか、この世で修行を終えた魂がフワフワしててとてもキレイです。そして苦しみも哀しみもなくただ笑顔が溢れていて、そして次の修行までの間ここで自由な時間を過ごしているようです。

でもね、だからといって修行を放棄した人、つまりは自分で死を選んでしまった人は、ここに来ることができない、またはここにくるまでにメチャ時間がかかるみたいです。死んだ父とか、元上司とか、亡き人たちがここにいるのを何度か視ました。

魂なんですが、私が視るときはさっとその生前の姿になります。特定の何か白いまたは黒い衣装みたいのを着ていることが多かったけど亡くなってすぐの場合、そしてあの世にいってすぐの場合、この装束のようなものを視ることが多かったかもしれない。

しかし、みなさん、許す、ということを課せられているみたいですね。何か、すべてのこちらでの未練とか誰かに対する想いとか嫉妬とか情念とかそういうのは全部、基本的には、捨て去ってきている。そんなイメージです。

死は終わりではない。それは確実にそうだと想う。宗教観の違いはあれど、私が視たあの世はとても美しくそしてはじまりでした。

ここで終わったそして何かを得たものだけを持って、私たちってあの世にいくんですね。そしてまた生まれ変わるのを待つ。そこでご縁が終わらなかった人と、また会うために。

 

『オーラのにしまりちゃん』より一部抜粋

【2015年3月9日号の目次】
◎黄泉の国はいいにおい。
◎今週の軸オーラ鑑定にしまり。
◎今週の勝手に有名人オーラ&運気見ちゃったにしまり。
・「広瀬すずさんオーラ」
◎時事ネタからひとつ。
◎アート展&おねがいごとごと。
◎今週のパワースポットにしまり。
◎NEW ことだまり。
◎今週のQ&A にしまり。
◎対面鑑定☆SOUL BRANDING
◎編集後記

 

『オーラのにしまりちゃん』

著者/にしまりちゃん
コピーライター、クリエイティブディレクター、アーティスト。様々なクリエイティブな視点からズバリと言霊鑑定中。メルマガにも毎週オーラ鑑定が掲載されているので、気になる方はチェック!
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