超速で施行。「外国人労働者受け入れ法案」に潜む大きな問題点

4月1日施行の改正入管法で日本にも外国人労働者が大量流入することになりましたが、改正案枠組みのみ先行という「制度脆弱性」に直面しているようです。AJCN Inc.代表で公益財団法人モラロジー研究所研究員の山岡鉄秀さんは今回の無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』で、豪州の外国人労働者の健康診断フローと比較しただけでも我が国の改正入管法は問題点が目立つと指摘しています。

外国人材受け入れ – 国民だけが知らない今そこにある危機

全世界のアメ通読者の皆様、山岡鉄秀です。

4月1日、ついに改正入管法が施行され外国人労働者の大量受け入れが始まります

今回、改正入管法は驚くほど速く可決されました。法律で枠組みだけ決めて、詳細は担当省庁(省令)で決める、というやり方でした。

素朴な疑問です。

詳細を担当の役所に任せると言っても、国会を離れてしまったら、誰がチェックするのでしょうか

その機能を果たすのが、自民党内の部会なのです。

たとえば、法務部会です。国会議員の部会長がいて、興味のある議員が集まり、官僚の報告を聞いて質問します。実は日本ではまともに機能しない国会に代わって、この部会が実質的な法案審査機能を果たしているのです。

それで、たくさんある部会は機能しているのでしょうか

国会議員は本当に忙しいので、部会も出席できたりできなかったり…。遅れて来て早く退出したり…。人気のある部会もあれば閑散としている部会もある…。

早々に国会を離れた改正入管法も、自民党の部会や合同会議に戻されて、詳細について法務省の官僚が主に報告し、議員が質問していたと聞いています。

実は、私が気にしてずっと追及していた問題があります。

日本へ労働目的で入国する場合の条件は以下のとおりです。

  • 18歳以上であること
  • 健康状態が良好であること
  • 保証金の徴収等をされていないこと
  • 送出し国で遵守すべき手続きが定められている場合は、その手続きを経ていること
  • 特定技能1号:必要な技能水準及び日本語能力水準
    (注)技能実習2号を良好に修了している者は試験を免除
  • 特定技能2号:必要な技能水準

素朴な疑問が浮かびます。

健康状態が良好であること

これ、どうやって担保するのでしょうか?

たとえば移民国家オーストラリアの場合事前の健康診断が義務付けられており、病院も指定されています。検査項目ももちろん指定されています。

これ常識です。

今回の外国人労働者受け入れに際して、健康診断が義務なのかどうか?3月下旬の時点で、議員に質問しても、法務省に質問してもはっきりしませんでした

もったいない。誰にも知られていない「ブランド牛」190種の謎

毎回ビジネスに関するさまざまなノウハウやマーケティング方法を紹介してくださる、無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者で人気コンサルタントの佐藤きよあきさん。その佐藤さんが今回目をつけたのは「ブランド牛」です。実は全国で200種以上も存在するというブランド牛ですが、一般的に知られているのはごくわずか。なぜ、誰も知られていないブランド牛が存在するのでしょうか。そしてそれを「有名ブランド」に育て上げる方法はないのでしょうか。

商品価値を高める!「ブランド牛」の作り方

「ブランド牛」と聞くと、どんな名前を思い浮かべるでしょうか。松阪牛・近江牛・神戸ビーフ・米沢牛・前沢牛・飛騨牛……。この程度しか浮かんでこないのではないでしょうか。

しかし、驚くことに、全国で200種以上のブランド牛が存在するのです。誰も聞いたことがないような「ブランド牛」が、190種程度存在するということです。「ブランド牛」でありながら、なぜ誰も知らないのでしょうか。

いきなり結論から言えば、1軒の酪農家が飼育しているだけの牛に名前をつければ、「ブランド牛と呼ばれるからです。たとえば、私(佐藤)が“あか牛”を飼っているとします。その名前を「佐藤あか牛」として登録すれば、それが「ブランド牛」となるのです。

しかし、名前をつけただけでは知られないのは当然で、もっとPRをする必要があります。「ブランド牛」となったからには、それを利用しない手はありません。

ネットで販売する時に、「肉質なめらかな希少種“佐藤あか牛”」とアピールすれば、“数の少ないブランド牛”に興味を示す人は少なくないでしょう。たった1軒で育てていれば、数が少ないのは当然のことで、嘘をついているわけではありません

固有の名前をつければ「ブランド牛」となりますが、付加価値のあるものと感じるのは、消費者の勝手な思い込みなのです。

人の心理を利用しろと言っているのではありません。販路を拡大するためのキッカケとして、「ブランド牛の力を活用しても良いのではないかとご提案したいのです。

肉が美味しくなければ、リピートには繋がらないので、肉質の良いことが前提です。まずは、そこから始めることが重要であることに変わりはありません。その上での“ブランド化”なのです。

安物買うからモノが増える。持ち物ダイエットは高額商品購入から

あなたの家にも「不必要にたくさん存在しているモノ」はないでしょうか。ボールペンなどの消耗品は、安いうえに手に入りやすいので、ついつい気軽に買ってしまいがちです。そして気が付くと家の中にモノがあふれてしまっている…。そんなことにならないように、今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では、著者の真井花さんが実践している「モノを減らすコツ」が紹介されています

モノを減らすためには

実は現在ダイエット中です。いえ、体重じゃなくって

  • ボールペンダイエット

です。ちなみに

  • 付箋ダイエット
  • マステダイエット

にも同時に取り組んでいます( ̄∇ ̄)。付箋ダイエットは昨年の不摂生が祟って、なかなか道が遠いですね。

どこのご家庭にも、不必要にたくさん存在しているモノってありますよね。たとえば

  • ボールペン
  • 布巾
  • スポンジ
  • 輪ゴム
  • フェイスタオル
  • 歯ブラシ
  • マグネット

……こういう「不必要に大量にあるモノ収納と整理整頓を難しくし生活をややこしくしているんですよね~。

こういうモノは大抵の場合、売っている場所がたくさんありしかも安価なんです。このため、必要なときに持っていなくても

  • ま、買えばイイや(^~^)

と思えちゃうし、現実にそれが可能です。上に挙げたモノはどれもコンビニで手に入りますからね。そして、手に入れたあとそのときチョロッと使ってオシマイ。持って帰って、そのヘンに置き、そのまま数年経過…こんなカンジですよね。

でね( ̄◆ ̄)これって、すっごく

  • 貧しい

と感じませんか? よく言われる「ていねいな暮らしの対極にあるカンジがしますよね。おそらくその感じは、モノにもその対価として支払われたおカネにも、なんにも

  • 思いがこもっていない

からだろうと思うんです。向き合っていないし関心もないでもそのことを自分では無意識には感じているから居心地が悪い

こういう場合には、不必要にたくさんあるモノをまずは処分しましょう。もちろん最少数は残して。

ちなみに斯く言うワタクシ( ̄◇ ̄)人様のことなんて言えた義理じゃないんですよね。とにかくボールペンがたくさんあるんです。出張先などに持って行き忘れて、コンビニで買う。で、ちょっと使ってそのまま…というボールペンがたくさんあるんです。なので、現在

  • ボールペン使い切り!

を目指して頑張っているわけです。いやー、三色ボールペンとか、タイヘンですよねえ。それもコレも私の不徳のいたすところでございますです。ハイ。

問題はその後です。これだけじゃ、おそらくすぐに

  • リバウンド

しちゃいます。しばらく経つと、また家のあちこちに出現…なんてことになりかねませんね。

無駄な作業に追われるビジネスパーソンは8割。半分が浪費の現実

働き方改革がいよいよ4月から施行されます。多くの会社で労働時間の削減と仕事の効率化が進められていますが、果たして実際に現場の人々は効率化を実感しているのでしょうか?
働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」を開発・提供する株式会社チームスピリットが、日本のビジネスパーソン男女1,032人を対象に「タイムマネジメントに関する意識調査」を行ったところ、実に約8割もの人が日頃の仕事に「無駄な作業がある」と感じている実態がわかりました。

1. 「無駄だと感じる作業」と「浪費されている時間」

◆ 約8割が「無駄だと感じる作業がある」

普段の仕事で「無駄な作業がある」と感じている人は78.0%と、約8割に上ることがわかりました【図1】。「業務報告書/日報週報作成」、「稟議・申請」、「勤務登録」、「経費精算」、「工数計算」の作業を労務管理と定義すると、労務管理の作業でいずれかを無駄だと思っている人は681人で、全体の66.0%となりました。

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◆ 「労務管理」にかける時間は月に40時間。無駄だと感じている作業の6割の時間を占める!

「無駄だと感じる作業」総計では、週に16時間、月に換算すると66時間にも上り、働いている時間(7時間/日)で考えた場合、月の約半分の時間が無駄だと感じる作業に充てられているという状況が明らかになりました。
そのうち労務管理の作業にかかっている時間を合計すると1日当たり約2時間、週に10時間、月に換算すると40時間にも上る時間が労務管理に充てられていることがわかりました。これは全体の6割(60.9%)を占めています【図3】。

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2. 「創造的な仕事」への意欲と現状

◆ 9割が「仕事に創造的に取り組みたい」一方で、実現できているのは約半数

自分の仕事に「創造的に」取り組みたいと思うかを尋ねたところ、「そう思う」(46.7%)、「ややそう思う」(44.0%)の合計は90.7%となり、9割以上の人が仕事に創造的に取り組みたい」と願っていることがわかりました。
一方で、「創造的に仕事に取り組みたい」人のうち、実際に「創造的に仕事に取り組めていると思う」と回答した人は52.2%にとどまり、現実には「仕事に創造的に取り組めていない」と感じている人も約半数いるという結果になりました【図4】。

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◆ 「創造的な仕事」の実現を阻むものは…「時間がない」が半数以上を占める!

自分の仕事に「創造的に取り組めていない」と回答した人にその理由を尋ねたところ、1位は「時間がない」(53.9%)が半数以上で2位とは15.7ptと大きな差があり、「創造的な仕事」を阻む大きな要因となっていることがうかがえます。2位「心のゆとりがない」(38.2%)、3位「人手が足りない」(36.9%)、4位「自分に裁量がない」(32.3%)はそれぞれ3割を超えました【図5】。
特に30代では、「時間がないから」との回答が64.0%と全体より10.1pt高い結果となり、働き盛り世代の忙しさが浮き彫りになりました。20代は「心のゆとりがないから」(40.8%)、「自分に裁量がないから」(38.3%)と答えた人が世代別で最も多い結果となりました。

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3. 「創造的に仕事に取り組みたい人」にとってのタイムマネジメント

◆ タイムマネジメント実施の目的No.1は「効率的な仕事」の実現!

タイムマネジメントを実施する目的については、1位「仕事を効率的にすることを促すため」(61.3%)、2位「生産性を高めるため」(52.7%)、3位「残業を減らすため」(41.5%)となりました【図6】。

「創造的に仕事をしたい」と回答した人もタイムマネジメントを実施する目的の順位は変わらず1位「仕事を効率的にすることを促すため」(62.9%)、2位「生産性を高めるため」(54.5%)、3位「残業を減らすため」(42.6%)と同様の傾向を見せており、仕事の効率化が最も求められていることがわかりました。

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◆ 「創造的に仕事をしたい人」は、「生産性を高める」ためのタイムマネジメントをより期待!

「創造的に仕事をしたい」と回答した人と、「そう思わない」と回答した人の「タイムマネジメントを実施する目的」についての回答を比べる
と、仕事の成果に関わる部分で意識の差が大きく見られました
最も大きな差が示されたのは、「生産性を高めるため」で、「創造的に仕事をしたい」人が54.5%であったのに対し、「そう思わない人」は35.4%と、19.1ptの差がありました。同じく「仕事を効率的にすることを促すため」では17.1pt、「目標を達成するため」では16.2ptの差が出ました【図7】。

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4. 「働き方改革時代」~タイムマネジメントの効果に期待が集まる~

◆ 8割以上がタイムマネジメントの良い効果に期待!

タイムマネジメントを適切に行った場合、仕事に良い効果をもたらすと思うかという質問では、「良い効果があると思う」(35.0%)、「少し良い効果があると思う」(51.1%)を合わせて86.1%となり、大多数がタイムマネジメントによる良い効果を期待できると考えていることがわかりました【図10】。

「創造的に仕事をしたい」人は「良い効果があると思う」(36.8%)、「少し良い効果があると思う」(51.5%)を合わせて88.2%と約9割がタイムマネジメントによる良い効果を期待していました。一方で「創造的に仕事をしたい」と思わない人は「良い効果があると思う」(17.7%)、「少し良い効果があると思う」(46.9%)を合わせて64.6%となり、「創造的に仕事をしたい」人に比べ23.6pt低い結果となりました。このことから「創造的に仕事をしたい人のほうがタイムマネジメントへの期待も大きいことがわかります。

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◆ 仕事にも生活にも!タイムマネジメントがもたらす「ポジティブな変化」への期待大!

タイムマネジメントを適切に行った場合に起こると考えられる意識や行動のポジティブな変化については、7つ全ての選択肢で約7割かそれ以上の高い数値が出たことから、タイムマネジメントへの期待が大きいことがわかりました。

タイムマネジメントがもたらす変化として、これまでと異なるタイムマネジメントの効果への期待も高いことがわかりました。最も多くの人に選ばれたのは「時間を大切にするようになる」(90.0%)でしたが、続いて2位「ひとつひとつの仕事のやり方を考えるようになる」(87.8%)、3位「仕事を創意工夫してやるようになる」(83.4%)と、仕事の管理以上の効果を期待していることがうかがえます。また、4位以降は「生活のメリハリができる」(82.3%)、「自分の時間が増える」(74.9%)が続き、プライベートも含めて良い効果が出ると考える人も多いことがわかりました。

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株式会社チームスピリット調べ

シャープ公式が「新元号」関連で謝罪ツイート。ロボホンに何が?

いつもぶっ飛んだつぶやきを繰り返し、企業名を別の意味で有名にしている、シャープ株式会社の公式ツイッター(@SHARP_JP)ですが、その「中の人」がつぶやいた「新元号」ネタがツイッター上で話題になっています。

シャープが発売するモバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」(第1世代の発売は2016年5月)に、さっそく新元号「令和」(れいわ)を教え込もうとする、シャープのスタッフさんたち。

ところが、まだ新元号に対応できていないようで。。。

ななんと、新元号「令和」を「りょうわ」と。。惜しい、惜しすぎる。

ロボホン、それ「りょうわ」やない、「れいわ」や。

しかし、これにはまだ続きがあるようで。。

なーる。シャープのスタッフさんの「L」と「R」の発音が、どっちがどっちか分からないんですね。。

ならば、最適の解決方法がありますよ!それのヒントが詰まったツイートがこちら。

これだ!「ルゥァックス・スープゥウリッチ」。これですよ、シャープ公式「中の人」。

今からでも遅くないので、ロボホンに「Lux Super Rich」の発音、教えてあげてくださいね。

おまけ:

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: シャープ株式会社公式ツイッター

ピーポくん直伝?警視庁の「靴ひもがほどけにくい結び方」が話題

「先輩、ついに犯人(ホシ)が動き出しましたよ」「よし、後をつけるんだ!」「あ、靴ひもがほどけてた。。」「おい、何やってるんだ、いくぞ。。あ、俺もほどけてた」なんてこと、張り込み中の刑事(デカ)なら日常茶飯事なのかもしれません。。

そんな「刑事あるある」を回避すべく、、なのかどうか分かりませんが、ピーポくんのアイコンが可愛い警視庁警備部災害対策課の公式ツイッターアカウント(@MPD_bousai)が、「靴ひもがほどけにくくなる結び方」という画像と動画をアップし、それが「使える!」とTwitter上で話題になっています。

一体、どんな結び方の動画なのか。どれだけ使えるのか、百聞は一見にしかず、それでは当該ツイートを早速ご覧ください。

おおお!これは。。。蝶結びにすると見せかけて、まさかの輪っかに通して結ぶとは。。これは実用的に使えそうですね。

私も自分の履いてる靴でさっそくやってみました。なんか、ほどけなそうな安心感があります。ありがとう、ピーポくん!

この結び方の動画について、ツイッターでは「とても分かりやすい」「さっそくやってみた」「もっときれいな靴はなかったのか」など、さまざまな意見が寄せられています。あなたもさっそく、警視庁直伝のこの蝶結び、ぜひお試しください!

もし、これでほどけやすくなったら、、、警視庁災対アカウントへ直接ご報告してくださいね!

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: 警視庁警備部災害対策課Twitter

どのような「衰退国」にすべきかを議論するしかない令和ニッポン

少子高齢化対策も後手後手にまわり、決定的な経済対策も打たれぬまま徐々に国力を失いつつある日本。「令和」時代を前にして、このまま座して貧困国に転落するのを待つしかないのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では著者の津田慶治さんが、「日本の魅力は日本人が持つ規律」であるとし、今こそこの国の教育現場から姿を消しつつある「論語」を取り戻すことが、我が国が生き残る道につながると記しています。

日本の準備:関係人口増加策

NY株も日経平均の膠着相場が継続している。景気後退まで時間がある。今、日本は準備しておく必要がある。それを検討しよう。

日米株価

NYダウは、2019年2月25日26,241ドルで、3月11日25,208ドルと下落したが、その後3月19日26,109ドルになり、3月29日25,928ドルになっている。上下に動いているが、下落方向ではない

日経平均株価も、同様に2019年3月4日21,860円、3月11日20,987円となり、3月22日21,627円で3月25日20,911円、3月29日21,205円と上下に動いているが、下落方向でもない

当分続いた膠着相場から下方向に相場が向かうとは思うが、まだ下落しない。FRBの予想値が今年一回の利下げを想定したことで、逆イールドが起きても利下げで解消すると、市場は株価を下げない。FRBは、利下げを言っていないが市場が勝手に予想しているし、それを逆イールドで催促しているともいえる。

それと実体経済の悪化が、米国ではまだ顕著ではなく景気減速懸念が高まらない。このため、世界的な景気悪化懸念での安全通貨の円買いにもなっていない。このため、円高にもならない。一時109円台に乗せたが、110円台に戻している。

しかし、景気減速の指標が出ると、それには反応して下落するが、下落すると買い場ということで、買戻しが優勢になり株価上昇で、落ちない。NY株は10年上昇してきたことで強気の人が多いことで、そのようになる。

そして、逆イールドになってから1年後に景気後退になると言われるし、半年程度前に株価は落ちるというので、まだ半年程度の余裕があることになる。その上、ヘッジファンドのブリッジウォーター創業者のレイ・ダリオ氏もFRBが利上げを見送ったことで、1年程度、暴落は薄らいだと言っているが、どうも米国の強気相場を見ていると正しいような感じになってきている。

東京市場も海外投資家が取引の7割を占めているので、NY株式市場の動向を反映しているだけである。

基本的には企業業績の悪化が見えないので、株価は下がらないようである。第一四半期業績発表が出て、そこで下方修正が出た時に株価は下落すると見る。米企業の決算報告は4月末から5月に掛けて行われるが、その時期、日本市場は10連休ということで身動きが取れない状態になる。大きく動く可能性も高く、どうなるか見物である。

今後当分、統計数字で景気後退を示すと株価が大きく下げ、その後買戻しという展開が続き、徐々に下値を切り下げていくことになると見る。ショックが起きると大きく下げるが、そのようなショックがないとだらだら下げていくようだ。

令和の世はどうなる。「55年体制」を葬れなかった平成野党の万死

前回の記事「間違いだらけの30年。米の尻を追って世界で孤立した日本の平成」では、「ポスト冷戦の国際秩序づくりの模索」という観点から平成を振り返り、米国を追従し続けてきた日本を痛烈に批判したジャーナリストの高野孟さん。そんな高野さんは今回、自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で、視点を国内政治に据えこの30年を改めて見返し、本来の意味での政権交代を実現したとは言い難い非自民勢力の不甲斐なさを指摘しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2019年4月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

平成の30年間を振り返る・その2──「政権交代のある政治風土」をめざして

平成の始まりは、これまた偶然ではあるけれども、「55年体制が終わりつつある中で政治改革が叫ばれ始めた時節と重なり合っている。しかしそれから30年を経て、今日依然として「安倍一強」政治がまかり通っているということは、平成の政治改革は道半ばとも言えないほどの挫折の連続だったということである。

死に切れなかった「55年体制」

リクルート事件が発覚したのは昭和63(1988)年6月で、以後、政財官大物の「利狂人(りくるうと)」たちの実名と所業が次々と明らかになる中で、平成が明けた。2月にはリクルートの江副浩正会長が逮捕され、その激震の中で竹下登首相は辞任した。後継の宇野宗佑首相も、女性スキャンダルを暴露された上、4月の消費税導入の影響も重なって7月の参院選で自民党は惨敗し、わずか2カ月で辞めた。その後も、92年8月には佐川急便からの5億円ヤミ献金事件で金丸信自民党副総裁が辞任するなど、金権腐敗の深まりに歯止めがかからなかった

金丸氏が会長を務めていた経世会(竹下派)から「政治改革」の狼煙が上がったのは、その意味で必然で、92年12月に同派の小沢一郎=元幹事長や羽田孜=元蔵相らが派閥を割って出て、小選挙区制の導入を主張して93年春の「政治改革国会を主導した。それが同年6月の宮沢内閣崩壊、羽田氏らの新生党結成、8月の細川非自民連立政権の誕生へと繋がった。

マスコミは「55年体制の崩壊と大いに騒ぎ立てた。確かに自民党がほぼ常時、衆参両院で過半数を維持して一党支配を続けて来た38年間がここで終わり、以後のどの自民党政権も連立という形をとらざるを得なくなったという意味では、画期的だったには違いないが、それ以後の26年間を振り返れば、細川・羽田政権の10カ月と民主党政権の3年3カ月の計4年間を除く22年間はずっと自民党が政権にいて、その直近の6年3カ月は「安倍一強」体制が続いていて、つまり55年体制は躓いただけで死ぬことはなかったということである。

武田教授が激怒。NHKが垂れ流す「日本国の借金1000兆円」の大ウソ

新聞やテレビなどのマスメディアは、国民に真実を伝えるための機関だというのは、この国では幻想となってしまったのかもしれません。中部大学の武田邦彦教授は、自身のメルマガ『武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』』で、「財務省が発表したから」の理由で「日本の借金1000兆円」を垂れ流すNHKや、原発事故後「放射線防護服」を着て取材しながら「放射線は怖くない」と書き散らす新聞記者のあり方を厳しく非難し、職業倫理の低さを嘆いています。

なぜマスコミはフェイクニュースばかり報道するのか?

現在のフェイクの最大のものは「消費税上げ」で、政府が「マスコミは日本にとって大切なので、増税しない」と言った途端、まったく消費税についての報道を止めてしまいました。つまり、「自分が損することなら、国民を裏切ってもよい」ということで徹底しているのです。普通の職業でも、もっと職業倫理が高いと思います。

そして「日本国は1000兆円の借金がある。子供につけを回すな」と財務省が言うと、それをNHKが放送します。事実は、「日本国は約300兆円の黒字で、政府が国民から1000兆円を借りていて、将来、子供に1000兆円を返す」ということですから、借金ではなく資産なのです。真逆のことを財務省が言っていて、NHKはそれが間違いであることを知っていて「財務省が発表したから」という理由で、そのまま伝えるというのが「フェイクニュースの仕組み」なのです。

その結果、お金を稼いでも「所得税」「地方税」「土地建物税」から始まって、残ったお金で物を買えば「消費税」、遊べば「遊興税」、お酒を飲めば「酒税」、そして毎日、電気、ガス、水道で税金を取られ、最後は「相続税」と、一体自分が稼いだお金の何割を自分が使えるのか!と叫びたくなります。それにNHKの受信料とくるのですから、腹も立つのも当然です。