「消費税に殺されたんです」日本で零細業者や自営業者が次々と倒れていく理由

領収書の整理も確定申告も消費税申告もしない政治家たちを横目に、税をぶんどられるために、慣れない事務作業に貴重な時間を奪われた中小零細事業者や個人事業主の悲鳴は、国には届いていないようです。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』で、評論家の佐高信さんは、消費税の逆進性によって自殺者が増加すると警鐘を鳴らした書籍『消費税のカラクリ』を紹介。税務署ともめ重加算税まで課されて自殺に至った経営者がいる一方で、4億円もの申告漏れがありながら訴えられることすらなかった脳科学者・茂木健一郎氏のような人もいると、国税の「恣意的な運用」を批判しています。

消費税に殺されたんです

今年初めて、税金を申告した後の還付金を消費税が上回った。ある集会のプラカードに「市民は増税、自民は脱税」とあったが、折りも折りとて新たに怒りが湧いてくる。

1987年春、売上税という名で消費税が導入されようとした時、国民の怒りはすさまじく、党派を超えて各地で集会やデモが行われ、岩手の参議院補欠選挙で自民党の候補者が惨敗した。当時、社会党委員長だった土井たか子が、それで「山が動いた」という名文句を吐いたのである。

しかし、翌年、売上税は消費税と名称を変え、ほぼ同じ形で導入される。国民の怒りも長続きしなかった。消費税はそもそも不公平な税であり、景気を冷え込ませる。その逆進性は、所得の低い人ほど負担が大きくなるのである。

斎藤貴男は2010年に出した『消費税のカラクリ』(講談社現代新書)で、これによって「輸入比率の高い企業は収益を拡大し」その代わりに「中小零細の事業者、とりわけ自営業者がことごとく倒れていく。正規雇用から非正規雇用への切り替えがいっそう加速して、巷にはワーキング・プアや失業者が群れを成す光景が見られる」と予測している。

「自殺に追い込まれる人々がこれまで以上に増加する」とも付け加えているが、誇張とは言えないだろう。消費税は事業の業績に関係なく大赤字でも取り立てられる。また、なかなか価格に転嫁できない。

仕入れに税額控除をめぐって税務署ともめた小出義人の事件がある。追いつめられて自殺した小出の妻がこう語っている。「うちの商売は下請けのまた下請けでしたから元請けさんに消費税分を請求し、払ってくれたとしても、必ずそれ以上の値引きを強いられる。いくら働いても儲からないんです」

大阪で電気工事業を営んでいた小出が亡くなった後、彼女がつぶやく。「消費税に殺されたんですよ。あんなものがあったのでは、何の展望も持てません。本来は明るくて、みんなに好かれていた人やったのに、最後の頃はお酒ばかり飲んで、『もう、あかんねん』って」

小出は当局の恣意的な運用で重加算税まで課せられ、それを払うためにサラ金もあるではないかと示唆された。「恣意的な運用」で忘れられないのは、2009年に発覚した脳科学者、茂木健一郎の一件である。彼は2006年から3年間の4億円の収入を申告しなかったのに東京国税局は悪質性が低いとして重加算税も課さなかった。

申告的には「脱税額が単年度で3千万円を超えたら起訴、1億円超えは実刑というのが相場」なのに茂木がそれを免れたのは権力側のタレントだからだろう。そんな茂木をNHKは「プロフェッショナル」に登場させ、「本人も深く反省し、今後は税務処理を適正に行うと表明している」として、「予定通り」それを放送した。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

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大谷翔平は26日の取材対応で何を語る?NYタイムズも「胡散臭い」と報じている大谷騒動の行方は

日米を大きく揺るがせている、大谷翔平選手の通訳・水原一平氏の違法賭博を巡る疑惑。25日(日本時間26日)に大谷サイドがマスコミ対応を行うとのことですが、アメリカではこの騒動、どのように伝えられているのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、NYタイムズの記事を抜粋要約する形で紹介。さらに今回のケースで大谷選手が罰せられる可能性について考察しています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです

大谷選手の最悪シナリオ

大谷選手の通訳、水原一平氏の賭博問題、米国でどのように報道されているかみて見ましょう。

NYタイムズ、3月22日の記事からです(抜粋要約)。

ロサンゼルスのスポーツファンがギャンブル疑惑に困惑。大谷翔平の通訳に窃盗疑惑が浮上

 

ESPN(注:有名なスポーツチャンネル)とロサンゼルス・タイムズ紙が今週、大谷選手が長年の通訳であり親友、水原一平のギャンブル・スキャンダルの渦中にあると報じた。

 

大谷の通訳である水原一平は、火曜日のESPNのインタビューの中で、大谷は、ギャンブル中毒に苦しむ水原を助けるために、オレンジ郡にある違法なブックメーカーに進んでお金を振り込んだと語った。

 

ESPNは、大谷の名前で送金されたことを示す財務記録を見た。

 

しかし、何が起こったかについての説明は1日も経たないうちに変わった。

 

水曜日、ドジャースは水原を解雇したと突然発表し、大谷の代理人は、通訳がギャンブルの借金返済のために大谷から数百万ドルを盗んだと告発した。

 

同日、水原はESPNに対し、以前の発言を否定し、大谷は送金について何も知らなかったと述べた。

 

このニュースは、大谷が2017年にエンゼルスと契約して以来、彼の通訳を務めていた水原と兄弟のような関係であったため、特に衝撃的だった。

 

2人は賭博の話が出る数時間前、ドジャースのダグアウトでふざけているところを目撃されている。

 

ESPNロサンゼルスのコメンテーターであるトラビス・ロジャーズ氏は、大谷が送金のことを知らなかったという主張について、「私が読んでいることが真実であること以上に望むことはありません」と語った。

 

「しかし、私が知っているのは、この話が胡散臭いということだけだ。表面的には筋が通っていない。」

解説

米国の司法制度は基本的に信頼に足るものです。

今回のケースでは、大谷選手に大きな罰則が科せられることはないでしょう。

あくまで大谷選手は被害者であるからです。

ただし例外があります。

大谷が水原氏を助けるために送金した事が本当にあって、それを隠そうとして見つかった場合です。

つまり水原氏から「すまない。大谷さんは最後まで何もしなかったという事にしよう」と提案されて同意して見つかった場合が最悪です。

これは「隠そうとした」という全く別の要素が加わってきます。

この記事から分かるように、すでに客観的にはそのような疑惑があります。

もし大谷選手に水原氏を助ける行動があったとしてもそれは十分に同情されるでしょう。

私の感覚ではここまではOKです。

つまり、もし大谷選手が水原氏を助けるために送金したのが事実であれば、それは認めた方がよいのです。

もちろん、本当に大谷選手が何もしらず、何もしていなけれれば、それが一番よいですが…。

大谷選手が野球に打ち込める状況になることを祈るばかりです。

PS

この記事は3月24日朝の状況で書いています。

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(『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』2024年3月24日号より。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をご登録の上、お楽しみ下さい)

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プーチン圧勝で2030年まで続く独裁政治。ウクライナを滅ぼす「暴君」は国際社会に何を仕掛けるのか?

先日行われたロシアの大統領選で得票率87.28%という圧勝を果たしたプーチン氏。2030年まで大統領の座に君臨することとなりますが、その間プーチン氏は国際社会にどのよな揺さぶりをかけてくることが予想されるのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、継続中のウクライナ戦争の「明るくない」行く末を考察するとともに、ロシアが次に狙う国を予測。さらに「ウクライナの敗北」が欧州以外の地域に与える影響を解説しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/“プーチン・ロシア帝国”と国際情勢‐ブロック化の加速と分裂

大統領選で圧倒的勝利のプーチンがウクライナの次に狙う国

「プーチン大統領再選」

「プーチン大統領のロシアが2030年まで続く」

3月15日から17日にかけて行われたロシア大統領選挙で、予想通りの大勝を収め、自らの統治・権力基盤を再度確固たるものにしたプーチン大統領。

欧米諸国とその仲間たちから「この選挙は民主的に行われたものではない」という批判を浴びせられても全く気にすることはなく、すでにプーチン大統領とその周辺の目はウクライナ戦争のend gameの方法と実施時期、そしてBeyond Ukraineに向いています。

それを“適切に”言い当てたのがアメリカのオースティン国防長官で「プーチン大統領の再選により、ウクライナの存亡の危機が高まった。私たちは即座に対応しなくてはならない。それができなければ、ウクライナのみならず、欧州に広がる同盟国と自由を守れなくなるだろう」と米国内外に向けて警告しました。

フランスのマクロン大統領も同様のことを言っており、「ウクライナの敗北は欧州の敗北であり、ロシアによる影響力が一気に欧州全域に及ぶことを意味する。そしてそれはまたウクライナを通じて民主主義体制を守ろうとした欧米諸国の試みが失敗に終わったことを意味するだろう。無関心と行動の欠如は許されない」と迅速なウクライナ支援を訴えかけています。

示された内容は非常に物騒な予想になっていますが、それは私たちが警戒する方向性の“一つのシナリオ”とも一致します。

プーチン大統領がロシア大統領に再選され、任期中に何もなければ2030年までその座に君臨することになりますが、これからの6年間でプーチン大統領とロシアは、国際社会において何をしようとしているのでしょうか?

それは、現在進行形のイスラエルとハマスの戦い、ガザにおける悲劇がどれほど続くかによって“も”左右されます。

プーチン大統領とロシアの狙いは、いろいろと難癖をつけてNATO諸国へのちょっかいを出し、それらの国内情勢をかき回すことで、願わくは親ロシアかロシア包囲網から一定の距離意を置く政府の誕生を後押しし、NATOとロシアの影響圏との間にクッションをできるだけ厚く確保したいという内容が考えられます。

時折報道で目にするロシアによるNATO諸国への軍事侵攻は、さすがにNATO憲章第5条の集団的自衛権の行使にかかるため、ロシア政府もその危険性に正面から挑むことはないように思いますが、東端のNATO諸国において内発的なNATO離れを画策することは十分に考えられます。

実際にNATO加盟国であるバルト三国には継続的に圧力を加えていますし、ウクライナとの戦争を継続しつつ、モルドバ(NATO非加盟。現在EU加盟申請中だが、こちらは国論を二分し、まだ国民の支持を得ていない)に対しても1991年から続く沿ドニエストル共和国のロシア系住民がモルドバ政府に抑圧されているという“理由”を掲げて、積極的に介入しています。

そこには2014年にクリミア半島に侵攻し、2022年にドンバス地方に侵攻した際のロジックと類似している状況が垣間見られ、ウクライナへの侵攻の状況が落ち着けば、ロシアの魔の手がモルドバに広がることが予想されます。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ

大谷翔平通訳の違法賭博で「長嶋一茂の言葉」に記者がのけぞったワケ。矢沢永吉、辺見マリも…げに恐ろしき“身内の裏切り”

電撃婚による祝福ムードを一瞬で吹き飛ばした「大谷翔平選手の通訳・水原一平氏が違法ギャンブルでドジャース解雇!」の衝撃ニュース。現地米国では、水原通訳はおろか、大谷選手本人にまで疑惑の目が注がれる異常事態に。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが、大谷選手や長嶋一茂さん、矢沢永吉さんを襲った“身内による裏切り”の裏事情を詳しく解説します。

「えぇぇ一平ちゃん!?」文句なく今年一番の衝撃スキャンダル

出先で「水原一平が賭博問題で解雇だって! たった今ニュースで!」と聞いた時、私の頭の中は“み・ず・は・ら・い・っ・ぺ・い…水原一平…えぇぇ~一平ちゃん? なんで! どうした!”という思いがグルグル回っていました。

いやぁ~…久々に…ダイアナ妃が自動車事故で死去というテロップを見た時ぐらいのショックでした。

借金の総額は450万ドル、日本円で約6億7,500万円といいますが、こんなに膨らむまで何故…これれがギャンブル依存症というものなのか…とその怖さを感じます。

2018年に渡米して以来、まさに一心同体で苦楽を共にしてきた2人のように思っていましたから、もちろん大谷本人のショックは計り知れないものがあると察します。

水原通訳とああだこうだとベンチ内で話をするのがメンタル・トレーニングになってもいるんだろうな…と思っていただけに、昨晩の大谷をカメラが抜くたび、水原通訳のいない大谷の周りがとても不安定な気がしてしまいました。

【関連】大谷翔平がMLB永久追放の危機 水原通訳「身代わり説」を陰謀論と笑えぬ理由

人生を狂わせる“金庫番”、矢沢永吉の場合

MLBの洗礼を受けた、焦点の定まらない山本由伸の姿といい、大乱打戦といい、何だか昨晩は不思議な時間が流れていたような気がします。

水原通訳解雇というニュースに、少し落ち着いた私の頭の中には、今から26年前に発覚した矢沢永吉の35億円詐欺事件が鮮明に蘇ってきました。

永ちゃんの、35億円もの大金を騙し取ったのは、自らの所属事務所の経理部長…いわゆる“金庫番”と呼ばれる人物でした。最も信用がおけると思われていた身内の人間です。

音楽スタジオ建設のため、オーストラリア・ゴールドコーストに購入した1万㎡の土地と建物を、この経理部長が現地の知人と永ちゃんに無断で売りさばき利益を得ていたのです。

永ちゃんには、スタジオが運営されれば返せると目論んでいた不動産の購入代金35億円が負債として残ったわけです。

誰よりも…もしかしたら血のつながった親族よりも信頼していた人物に裏切られるとは…。

【関連】大谷翔平&妻真美子さん過熱報道、記者が語る裏事情。なぜ元カレという生き物は自分から“証拠写真”を見せてくるのか…

恐ろしい“身内の裏切り”辺見マリの場合

身内の裏切りという行為は、実は芸能界では日常茶飯事と言えます。

私が駆け出しの記者時代、先輩記者のサポートとして担当したのが辺見マリの洗脳騒動でした。

有名人の周辺には、何故か必ずと言っていいくらい“運命を占う”ような人物がいるもので、辺見の騒動の時も、こういう人物に身ぐるみを剥がされたような状態に追い込まれた出来事だったのです。

たまたま何かひとつでも、自分の弱い部分をピタッと言い当てられれば、その人物に全幅の信頼を置いてしまいがちです。メンタルが落ちている時ならばなおの事…。

この占い師は辺見に会うたびに「娘さんが失明してしまうかもしれない」とか「お母さんが寝たきりになってしまうかも」と脅かし、そうならないために…と大金をむしり取っていたのです。

そしてこの占い師を辺見に会わせたのが、当時の現場マネージャーだったのです。

辺見は預貯金を解約、自宅も抵当に入れ売却せざるを得なくなり、5億円を超える資産を全て失ったと、後にバラエティ番組で告白していました。

【関連】大谷翔平は7億円を盗まれた?立て替えた?違法賭博で水原一平通訳クビ報道の「矛盾」と「嘘」…

“持ち逃げ被害者”長嶋一茂の重たすぎるコメント

水原通訳のニュースで頭がボーッとなりながらテレビを観ていた私が、思わずのけぞってしまいそうになったのが『羽鳥慎一モーニングショー』に出演していた長嶋一茂のコメントでした。

何でもかんでもコメントするものじゃないとは思いますが、そんなニュースが流れた日にコメンテーターとしてスタジオにいたわけですから、羽鳥に振られて知らんぷりしているわけにはいかなかったのでしょう、大谷の今の精神状態を問われて「ダメージいつまでも消えないものですよ…影響は残ると思いますね…」というようなコメントを答えたのです。

一茂といえば1年以上前、ハワイで飲食店をオープンしようと、少し恋心を抱いていた共同経営者の女性と口座を開設、開店資金を振り込んだもののこの資金を全て持ち逃げされたことがありました。

下心があったから奥さんにも言えず、公にならないように法的措置も取らなかったらしいのですが、こんな体験をした一茂が真剣な表情で「ダメージは消えない」とコメントした想定外のリアクションのあまりの生々しさには思わずのけぞってしまいそうになりました。

大谷本人への波及はないと信じたいが…

大谷が全く知らなかったというのなら、水原通訳はどうやって大谷の口座から借金補填の為の大金を動かすことができたのか。

アメリカでは日本の国税庁にあたるアメリカ合衆国内国歳入庁(Internal Revenue Servise/IRS)が捜査に乗り出したと報道されています。

ギャンブル依存症だったと知っていたとしても、自分の口座から大金が動いたことを全く知らなかったとしても、大谷の心の中には傷跡が残ってしまったわけです。

【関連】大谷翔平を“裏切って”ドジャース解雇の水原通訳が「米国で再起」できる理由

真美子夫人とのホカホカ新婚生活から一転、こんな心の傷を負いながらプレーしなければならないことが、本当に無念に思え、残念でなりません…。

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プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

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金正恩の趣味が第一?なぜサッカーW杯の代表戦が北朝鮮の極超音速ミサイル発射実験を左右するのか

マッハ5以上で変則的な軌道を飛行するため、迎撃が困難とされる極超音速ミサイル。そんな兵器の開発に北朝鮮がまた一歩近づいてしまったようです。今回のメルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』では國學院大學栃木短期大学兼任講師の宮塚寿美子さんが、19日に北朝鮮北西部で行われた新型極超音速ミサイル用の固体燃料エンジン実験を伝える朝鮮中央通信の報道内容を紹介。近く同ミサイルの発射実験という「軍事挑発」が行われるとした上で、その時期について独自の視点での予測を試みています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです

※本記事は有料メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』2024年3月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

北朝鮮「新型極超音速ミサイル用の固体燃料エンジン実験実施」

北朝鮮の朝鮮中央通信は2024年3月20日、ミサイル総局と傘下の発動機(エンジン)研究所が同月19日に北西部・平安北道鉄山郡の西海衛星発射場で、新型の中長距離極超音速ミサイルに搭載する多段式の固体燃料エンジンの地上燃焼実験を実施したと報じた。金正恩総書記が立ち会い、実験の結果に満足感を示したという。

北朝鮮は昨年2023年11月、新型の中長距離弾道ミサイルに搭載する大出力の固体燃料エンジンを開発したと報じた。2023年11月11日に1段目、14日に2段目エンジンの地上燃焼実験を実施し「大変満足できる結果」が得られたとした。今年2024年1月14日には極超音速弾頭を搭載した固体燃料式の中距離弾道ミサイルの発射実験に成功したと主張した。

今回の実験について朝鮮中央通信は「新型中長距離極超音速ミサイル兵器体系の開発完成の時間表が確定した」と伝えた。

金正恩総書記は「この武器体系の軍事戦略的価値はわが国家の安全環境と人民軍隊の作戦上の要求から出発した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)に劣らず重要だ」と強調した。また、第8回党大会が提示した5カ年計画の戦略兵器部門の開発課題が完結したことを高く評価した。

昨年2023年11月に初めて燃焼実験をしたエンジンを使い、今年2024年1月にミサイルの発射実験を行っている。今回、これらの結果を踏まえ、エンジンの地上実験を再び実施したと推測できる。このエンジンを搭載した中長距離の極超音速ミサイルの発射実験に近く乗り出す可能性もありそうだ。

春は米韓軍事合同訓練があり、例年、北朝鮮の軍事挑発が多くなる傾向にある。早ければ今月末までに次の挑発があってもおかしくないが、明日2024年3月21日には日本でサッカーの日本と北朝鮮戦が行われ、3月26日には北朝鮮で13年ぶりにホームで試合が行われる予定である。金正恩総書記もサッカーは好きと知られており、国技でもある。このため、この試合期間中は控えられると予測される。あるとすれば、日本の新年度が始まる4月に入ってからだろう。

(國學院大學栃木短期大學兼任講師 宮塚寿美子)

※本記事は有料メルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』2024年3月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。各月550円です。

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2024年3月配信分
  • 【200】北朝鮮「新型極超音速ミサイル用の固体燃料エンジン実験実施」(3/20)
  • 【199】北朝鮮の労働新聞が煌びやかに輝く平壌の写真を公開(3/5)

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  • 【195】「幻の『高麗民主連邦共和国』 南北関係再定義の意味を考える」(1/5)

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2023年12月配信分
  • 【194】北朝鮮、ICBMの固体燃料式を誇示(12/20)
  • 【再再送】令和5年(2023)12月10日-配信(12/20)
  • お詫びと訂正(12/6)
  • 【193】軍事偵察衛星打ち上げの成功で威信を保った金正恩総書記(12/5)

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image by: 朝鮮労働党機関紙『労働新聞』公式サイト

大谷翔平を“裏切って”ドジャース解雇の水原通訳が「米国で再起」できる理由

大谷翔平選手の通訳、水原一平氏の「ギャンブル依存」騒動は、海外でも大きな注目を集めています。違法賭博により7億円近い負債を抱えた水原氏が、大谷選手の銀行口座から金を盗んで返済にあてたとされるこの事件。二転三転する関係者の証言など矛盾を具体的に指摘するのは『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』著者で、NY在住の人気ブロガー・りばてぃさんです。一方りばてぃさんは、「どんな大きな事件を起こしたとしても、再起のチャンスはあるのがアメリカ」と水原氏にエール。ただし、それには条件があると言います。

日本国内報道よりも根が深い「窃盗事件」の真相

日本はもちろんのことアメリカでも大きく報道されている「大谷翔平選手の通訳、水原一平さんが巨額賭博でドジャース解雇」の衝撃的ニュース。せっかくなので簡単にみておきましょう。後々、振り返ることになるかもですし。

日本でも大きなニュースになっていて、初動報道からさらに詳細を伝えるニュースも増えてきていますが、当初、日本のメディアで報じられた「大谷選手のお金を盗んで賭博をした……」というような内容に「通訳と雇用主という関係を超えた親友のような仲の良さだったのになんで?」という、悲しみと怒りと憤りとが混ざった気持ちになった人が多かったかと思います。私もそうでした。

でも、真っ先にこのニュースを報じたESPNの英語原文のニュースを読むとちょっと事情が違うようで、現在さらに捜査中とのこと。

簡潔にまとめると、FBIが違法賭け屋の疑いでMathew Bowyerという人を捜査していたところ、大谷選手の名前での銀行振込を発見。これがきっかけで水原さんのスポーツ賭博が明るみに。

ESPNが今週火曜に水原さんにインタビューしたところ、スポーツ賭博の借金が払えないほどに膨れ、大谷選手に助けをもとめたところ支払ってくれたと。「でも決して大谷選手は賭博はしていない、すべて私が独断で賭博した。本当にとんでもないことをして悪かった」というようなコメントをしてます。

しかし翌日水曜日にコメントは一転。実は「大谷さんは賭博や借金のことはまったく知らず、水原さんの借金を肩代わりもしていない」と水原さんがコメント。「え?じゃあ、誰が大谷さんの口座から送金をしたの?」という疑問が残ることになりまして捜査をしているそうです。

また、Bowyer側の弁護士も「Bowyerは大谷選手にあったこともなければ話したこともない。送金主が水原さんじゃなかったけども、お金さえ支払われれば良いので気にしてなかった」とコメントしてます。

それでなんやかんや明るみになり、ドジャースから水原さんは解雇され、「大きな窃盗にあった」と大谷選手の弁護士側が発表するなどし、今に至るという状況のようです。

水原一平氏の発言や行動には不審点が多い

ちなみにアメリカでスポーツ賭博は40州ほどで合法ですが、カリフォルニアでは違法。さらに、MLBは野球以外への賭博は許可しているけども野球はダメと規定してまして、通訳の水原さんは「野球には賭けていない。でもカリフォルニアで違法だとは知らなかった」とコメントしています。

なお、Bowyerとは2021年にサンディエゴのポーカー会場で出会い、その年の後半から信用取引でBowyerを通して賭博をしていたそうで、その頃ですでに100万ドルの借金に膨れ上がっていたとのことです。

以上が現時点(アメリカ時間3/20)で報じられている概要ですが、水原さんの発言にはいくつか疑問がありますね。

まず、ESPNとの火曜のインタビュー。仮に大谷選手が借金を肩代わりしてくれたことが正しかった場合、そんなことをペラペラとメディアのインタビューに喋ったのはなぜなのでしょうか?

“説明が難しい”のは悪いことではない。東大で開かれた「大人の学園祭」の何かが始まるワクワク感

東大で先日開催されたという、「大人のリテラシー」をテーマとしたコンベンション。これだけの文字情報では「学術的で堅苦しい会合」を思い浮かべてしまうのも無理はありませんが、“実態”は説明不能のバザールのようなドキドキ感あふれるものだったようです。今回のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』では、要支援者への学びの場を提供する「みんなの大学校」学長の引地達也さんがそんな集まりの様子を紹介するとともに、そこで共有できた感覚とこれからの課題を記しています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです

リテラシーで括る新しいバザールは説明不能だから面白い

一般財団法人INSTeM(理事長・佐倉統東大教授)は、2024年3月9-10日、東京大学の福武ホールを会場に、コンベンション「大人のためのリテラシー:これからの知恵と技法を考える」を開催した。

みんなの大学校も重度障がい者への生涯学習の知見を提供するのを「大人のリテラシー」として出展し、私自身も参加者向けにお話する時間をいただき、活動を紹介した。

福祉や教育の領域で語られている活動がリテラシーの切り口で社会につながれば、新たな可能性が広がる。

その種を新しい場所で播く作業をイメージしながら、専門家との対話は刺激的だった。

「INSTeM」(インステム)は、“Inter-field Network for Science, Technology and Media Studies”の略称であり、自らを「科学技術社会論、メディア論を2つの目玉としつつ、inter-disciplinary(学際的)で、inter-field(領域横断的)なシンポジウム、出版、ワークショップ、ネットでの情報発信などをおこなう」と説明する。

ここは、領域なあいまいな時代の新しい学会、ではなく、「ハンドリングしやすい適度な規模を維持し、INSTeMならではのユニークな研究と学習の場を生み出す。英日バイリンガルで活動し、東アジアを中心として『グローカル』に人や組織をネットワークする」との機能性を重視した団体だ。

今回のリテラシーについても時代に応じ、また未来を見据えた意味づけを意識する。

つまり現在では「幅広い領域で、従来の教育制度に収まりきらない学びや協働活動を指して『リテラシー』という言葉が使われつつあります」との現状を受け、「幅広い領域をゆるく包み込み、おもに『大人のためのリテラシー』に注目して、みなさんの知恵や技法を共有し、ネットワークし、バザールのような雰囲気のなかで一緒にその可能性や課題を考えていきたい」という趣旨。

研究部サブディレクターの水越伸・関西大教授からのお声掛けがあり、この日の出展とトークに至った。

出展は「科学とデジタル技術」「ビジネスとライフスタイル」「市民社会とデザイン」の3つのフィールドに分かれ、みんなの大学校は「市民社会とデザイン」に振り分けられたが、市民社会をデザインする視点から見れば、私たちの活動への参入の敷居は低くなる。

いや、別の入口もある、とのメッセージにもなる。

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大谷翔平がMLB永久追放の危機!? 水原通訳「身代わり説」を陰謀論と笑えぬ理由…銀行WebCM非公開、一平は行方不明に

弊サイトでも既報のとおり、ドジャースを突如解雇された大谷翔平選手29)の通訳・水原一平氏39)。当初は水原氏が違法賭博で作った450万ドル約6億,8000万円)にも及ぶ借金を大谷が了解済みで肩代わりしたとのことだったが、これについて大谷の代理弁護人が「大谷が巨額の窃盗被害に遭っていることが判明した」として水原氏を告発、ドジャースが同氏を解雇したという。

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上掲記事によると、19日にアメリカのスポーツ専門局『ESPN』のインタビューを受けた時点で水原氏は「大谷選手が借金を立て替えてくれた」と答えていたが、大谷の代理弁護人が窃盗被害に関する発言をするや「大谷選手はギャンブルでの借金については何も知らず、胴元への送金もおこなっていない」と意見を180度転換、あまりの不自然さを疑う声が上がったが、水原氏が大谷のカネを“大規模窃盗”していたという伝えられ方が主流になったのも既報のとおり。

その後も続報が相次ぎ、野球専門メディア「Full-Count」の記事によれば、大谷がこの件をはじめて知ったのは、20日に韓国で行われたメジャー開幕戦後のチームミーティングで水原氏が違法賭博への関与を謝罪した時だったという。さらに共同通信の配信記事は、水原氏がアメリカ国税庁の調査対象となっていることを伝えている。

各局のワイドショーも軒並み、この騒動を多くの時間を割いて報道。ネット上には<自民党の醜聞を伝えずに済む免罪符にしてるみたい>との声も上がるほどだ。

しかし米国では今、“陰謀論”と一笑に付すことができないような見方も広がっているという。情報をもたらしてくれたのは40代の男性ネットメディア編集者だ。

「アメリカ国内で、大谷選手を疑う声が高まっているんです」

一体どういうことなのか。

「水原氏が大谷の身代わりになった」という米国ネット民の指摘

同ネットメディア編集者は次のように語る。

「SNS上に『水原さんが大谷選手の“身代わり”になったのではないか』というポストが多く見られているんです」

そう言って、次のような投稿を挙げた

「たとえば翻訳すると<大谷翔平はFBIに賭博で捕まった。MLBは大谷翔平のマーケティングで何十億ドルも失うわけにはいかない。解決策は?通訳に責任を取らせる>というポストがあるんですが、つまりは『違法賭博で逮捕されたのは大谷で、水原さんが身代わりとして差し出された』のではないかという言説です」(同前)

そんな指摘を受けて翻訳ソフトを駆使しつつX(旧Twitter)上のポストを見渡してみると、現地アメリカで大谷を疑う投稿が次々と掘り出された。

《なぜ賭け屋は返済のアテがない一平に巨額のカネを貸したのか?それは大谷自ら違法賭博に関与していたからではないのか?》

《金の卵を産むガチョウをエンジェルズが手放した理由が分かった》

《破産の瀬戸際に追い詰められたギャンブラー(編集部注:水原氏)が、最も詳しく有利であろう野球に関する賭けだけはしていない、という説明は都合が良すぎだ》

《ドジャースの年棒を後払いにしたのは資産を確保するための対策だったのか。引退後が安泰なら今もっているカネがギャンブルでなくなっても問題ないし》

《なぜ一平は、大谷の銀行口座から送金できたのか。暗証番号や、二段階認証を独力で突破するのは不可能では?金融機関にしても、ろくな本人確認もなく億単位の送金を許したのか》

確かに説得力がある。

日米で大きな差がある「大谷への認識」

米国ネット上で散見されるこのような指摘が、日本でほとんど見られない理由は何か。50代の男性ライターに聞いた。

「日米で“大谷への認識差”が大きすぎるの一言に尽きますね。日本で大谷選手といえば“野球星人にして野球聖人”“野球にしか興味がない”というのが主な見方で、そういう理由から“まさか大谷に限って違法賭博に手を出していたなんてことは絶対にあり得ない”という答えに帰結します」

では米国ではどうなのか。大谷といえば今やメジャーリーグを代表するスタープレーヤーであることは疑いないだろう。

「優れた選手ではあるけれど、あくまで“いちプレーヤー”で、日本のように聖人扱いはしません。“大谷も一人の人間、魔が差して犯罪を起こしうる存在”という考え方です」(同前)

さらにこう付け加える。

「MLBはアメリカ人にとって“聖域”で、犯罪を起こした者は容赦なく追放されます。ピート・ローズの忌々しい記憶もありますし…」(同前)

ピート・ローズとは60~80年代にかけてシンシナティ・レッズを中心に大活躍し4,000本安打を記録した名選手だったが、監督就任中の野球賭博疑惑で1989年にMLBから永久追放処分を受けている。最多試合出場や通算安打の記録を持つ人間であっても例外はないのだ。それほどMLBでは違法賭博や八百長疑惑は重大視されるもので、大谷であっても許されはしないのである。

「大谷フィーバーやいわゆる“大谷ハラスメント”と言われるほどの過剰報道というバイアスがないアメリカで、MLBのファンたちが“大谷本人ギャンブル依存説”や“一平身代わり説”を唱えるのは何の不思議もありません」(同前)

こちらも説得力がある。

自民党の議員と秘書に置き換えてみると…

「大谷選手と水原さんの関係性を、自民党の議員と秘書に置き換えてみると、なんとなくどころかピタッときませんか?」

40代の男性マスコミ関係者はこんなように話す。

「大揺れに揺れている裏ガネ疑惑にしても、議員は判を押したように『秘書が勝手にやった』と言いますよね。でもそんな言葉を信じている国民は少数派で、ほとんどが『議員が絶対クロだろ』と思っているはずです。水原さんといえば試合中の乱闘で身を挺して大谷を守ったことでも知られていますから、そんなことを考え合わせてもアメリカの野球ファンが書き込んでいる疑惑は完全に否定できないのではないかと」(同前)

現時点では“穿ち過ぎ”のそしりは免れない指摘であることは間違いない。しかし、大谷を聖人扱いしないMLBファンがよりフラットに、そしてそれゆえに極めて厳しい視線で今回の騒動をジャッジした際、大谷本人に疑いの眼差しが向けられてしまうのはやむを得ない面もあるだろう。

とは言え、国内でも動きがないわけではない。こちらの記事によれば、大谷が出演する三菱UFJ銀行のWebCMの5本のうち2本が非公開になったという。それぞれのタイトルは『大谷翔平選手がアプリで口座開設に挑戦!』『大谷翔平選手がアプリで銀行振込に挑戦!』というもので、ねとらぼの編集部の取材に三菱UFJ銀行は今回の騒動とは無関係と答えているが、タイトルがタイトルだけに額面通りには受け取れないという声も多数上がっている。

そんな中、スポーツ紙の記事で「水原氏は現在行方不明状態」というドジャース球団関係者の声を紹介。ただただ待たれるのは「真相の解明」のみである。

松下幸之助に聞いた「経営者の条件」とは一体なんだったのか?

経営の神様である松下幸之助氏。彼に「運と徳」を高めるヒントを学んだというお二方の対談を今回、メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』が紹介しています。

「経営の神様」松下幸之助に「運と徳」を高めるヒントを学んだ

東洋思想に基づくリーダーシップ論の第一人者であり、多くの経営者が教えを請う田口佳史さん。イメージトレーニング研究・指導のパイオニアであり、数々のアスリートや経営者の能力開発に新たな光を当ててきた西田文郎さん。

それぞれ独自に道を究めてきた二人は共に、かの「経営の神様」松下幸之助に「運と徳」を高めるヒントを学んだと語ります。

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〈田口〉
今回の運と徳というテーマに関して、私に教えを授けてくれたのが松下幸之助なんです。

ある時、PHP研究所の岩井虔(いわい・けん)さんから、「商道コースという研修の講師になりませんか」と言っていただいたんですね。ちょうど仕事があまり来ない苦難の最中だったので、すぐに飛びついた。

それで打ち合わせの時に、「ところで、前の講師はどなたですか」と聞いたら、「松下幸之助です」と。それは荷が重いなと思って一瞬怯んだんですけど、「次は20代か30代の若い人に」という松下幸之助の強い意向があったらしいんです。

そういうご縁があって、35歳で初めて経営の神様にお目にかかった時に、「経営者の条件とは何ですか」って聞いたら、真っ先に

「運が強いことや」

と。矢継ぎ早に、「運を強くするにはどうしたらいいですか」と聞いたわけです。そうしたら、

「徳を積むことしかない」

と。これが運と徳の関係に触れた最初でした。

〈西田〉
松下幸之助の薫陶を受けられたこと自体が、田口先生の運の強さの表れですよ。

〈田口〉
また、徳についてはこうもおっしゃっていましたね。

「徳というのはAさんに掛けて、Aさんから返ってきたことは一回もない。だからと言って、Aさんに徳を掛けなくていいかというとそうではない。どこから返ってくるか分からないから、会う人それぞれに徳を掛けなきゃいけない」。

じゃあ徳って何かということですが、私なりに東洋思想を学んで規定したのは、自己の最善を他者に尽くし切ることです。

先ほど述べた道元のように、丁寧に心を込めて一人ひとりに接していけば、ありがとうと感謝され、自分が病に臥せたり仕事がうまくいかずに腐っていたりする時に、見返りなく手を差し伸べてくれる。そういう感謝の人間関係で結ばれた人が周囲に何人いますかと。

『論語』に「徳は孤ならず、必ず隣有り」とありますけど、やっぱり人間は一人では生きていけない。他者の応援が必要です。それには徳を掛けることが不可欠なんです。

〈西田〉
徳を積んでいると、自ずと幸運も舞い込んできますからね。

(本記事は月刊『致知』2019年4月号 特集「運と徳」から一部抜粋・編集したものです)

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韓国の一般国民は「医師がストライキする異常事態」をどう見ているか?

医師たちのデモが続く韓国。そんな隣国の一般国民は、この異常事態をどう感じているのでしょうか? 無料メルマガ『キムチパワー』の著者で韓国在住歴30年を超え教育関係の仕事に従事している日本人著者が、とあるネット民の話を紹介しています。

4等車がないからここにいる。シュバイツァー博士の面白い逸話

あるネット掲示板におもしろい文章が載っていた。ご紹介したい。

シュバイツァー博士には多くの逸話が残っているが、その中の面白い逸話の一つを書いてみたいという書き出しでネット民の文章は始まる。以下がネット民の文章である。

彼(シュバイツァー)はノーベル賞の授賞式に参加するためにアフリカを離れてパリまで行って、そこでまた汽車に乗ってデンマークに行く計画だった。ところが彼がパリに到着したという知らせを伝え聞いた新聞記者たちが取材をしようと彼が乗った汽車に押しかけることになった。

シュバイツァーは、イギリスの皇室から伯爵の称号を与えられた貴族。それで取材競争に熱中した記者たちが一気に特等室にどっと押し寄せてシュバイツァー博士を探してみたが、到底見つけることができなかった。

すると記者たちは再び一等車に集まって探してみた。が、やはりそこにもシュバイツァー博士はいなかった。

記者たちは再び二等車に行ってみたが、そこでもシュバイツァー博士を見つけることができなかった。それで記者たちは皆、虚脱のあまり疲れ果てそのまま帰ってしまった。

ところが、イギリスの記者一人だけが、もしやと思って3等車両をのぞき込み、思いがけずそこでシュバイツァー博士を見つけることになる。

貧しさに疲れた人々が硬い木の椅子に大根のようにぎっしりと挟まって座っている、そのかび臭い悪臭に満ちた3等車両の片隅にしゃがみ込んでシュバイツァー博士は彼らを診察しているのだった。

驚いた記者が彼に特等室に席を移すことを勧めたが、シュバイツァー博士は聞いたそぶりひとつせず診察に余念がなかった。

「先生、なんで3等車なんかに乗ってるんですか?」

「ああ、この汽車は4等車がなくてねえ」

「いや、そうじゃなくて先生がどうしてこんな不便な所で苦労していらっしゃるんですかっていう意味なんですけど?」

シュバイツァー博士はしばらくして、額の汗を拭いながら答えるのだった。

「私は楽なところを探し回るのではなく、私の助けが必要なところを探し回ってるんです。特等室の人々は私を必要としません。」と。

謙遜は頭を下げるのではなく、心を下げることなのだ。

相手を尊重し、相手の立場に立って、心から率直に理解しながら認めることなんだ。シュバイツァー博士こそ、本当に謙遜と奉仕と博愛精神を持った立派な医学博士といえる人だ。(ここまでは元々よく知られている文章の引用で、次からがネット投稿者のオリジナル文章)