中国共産党の巧みな浸透工作。狙うは地方都市とボンクラ政治家

カネの力で各国を支配する中国のやり口は、今や世界の知られるところとなっていますが、そんな中共の魔の手はアメリカ本土にまで伸びているようです。今回の無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』では株式会社オンザボード代表の和田憲治さんが、習近平政権の「工作」に屈したアイオワ州の惨状を紹介。中国の巧みな戦略を明らかにしています。

中国の「隠された(魔の)手」が地方自治体に忍び寄っている

和田です。

テキサス親父日本事務局の藤木俊一さんの著書『我、国連でかく戦えり』に、「中共の侵略のステージ」を分類する面白い分析があったので紹介します。

領土や民族、文化や民主主義、人権などを脅かされる危険レベルにおいて分類しているもので、日本はステージ1としている。

ステージ2が台湾、ステージ3は香港だが、国家安全法により限りなくステージ4へ、新疆ウイグル自治区やチベット、南モンゴル、パキスタンのバローチスタンという場所はステージ4。日本でも北海道や沖縄はすでにステージ1.5だという。

中共が国家安全法で、中国以外であっても犯罪者として取り締まると豪語するだけに、日々国際ニュースを読んでいて痛感しますが、もはや、この現代世界で中共から侵略されていない国や地域はない…と言っても決して過言ではありません。

そこで、この藤木さんの鋭い視点に加えて、私なりに、この「侵略のステージ」にさらに他の国や地域を追加してみます。

私は、『目に見えぬ侵略』訳者でもある奥山先生や、YouTuberのKAZUYA氏と世界各地の中共による“侵略地”を回りましたが、オーストラリア、カナダ、英国などはステージ1.5でしょう。オーストラリアではダーウィン港を中国に99年借款しています。米国と同盟国であり、米軍の船が入るその港が既に…。

中共の侵略の特徴の一つとして、中央政府のある首都ではなく、カネがない市町村などの地方自体、さらに、国家観や哲学などを持ち合わせていない“ボンクラな”地方政治家をピンポイントで狙い撃ちにします。

そして、世界覇権国家アメリカすらその例外ではありません。

500万円受領疑惑の吉川元農水相、新聞報道から炙り出された後手後手の過去

鶏卵生産大手の「アキタフーズ」の元代表から現金500万円を受け取ったとされる、自民党の北海道連の会長で元農水大臣の吉川貴盛衆院議員。現在は「不整脈」で入院中とのことですが、あまり印象にない吉川議員とはそもそもどのような人物だったのでしょうか? メルマガ『uttiiの電子版ウォッチ DELUXE』著者でジャーナリストの内田誠さんは、東京新聞の過去のデーターベースから吉川議員に関する記事をリサーチ。そこから浮かび上がってきたのは、コロナ感染拡大が続くなかGo Toをゴリ押しした菅政権にも似た、過去の「豚熱」への後手後手対応でした。

 

500万円受領疑惑の吉川貴盛元農水相とはどんな人物か?

きょうは《東京》から。

各紙、大きく取り上げているのが、吉川貴盛元農水相の500万円受領疑惑。このニュース、東京地検特捜部のリークであることがバレバレで、「続報」もあるでしょう。河井克行・案里夫妻の事件に絡んで捜査が行われている過程で浮上した「副産物」のようですが、ただ、吉川氏が二階派の議員であることもあって、どこまで伸びるか、当面注目です。

ですが、当の吉川貴盛氏について私たちはあまり知りませんので、ここは《東京》の検索を使って、過去、どんなことで紙面に登場していたかをチェックしておきましょう。

というわけで、「吉川貴盛」で検索するとこの5年間に61件の記事がありました。最初は2016年。最新はこの10月(今回の記事を除く)でした。

まずは《東京》1面記事の見出しから。

吉川元農相 現金受領か
東京地検捜査 鶏卵大手から

鶏卵生産・販売大手のアキタフーズ前代表が、自民党衆院議員の吉川貴盛元農水相の大臣在任中、3回にわたり現金計500万円を渡していた疑いが浮上。東京地検特捜部は昨夏の参院選広島区の河井夫妻による買収事件でアキタ社を関連先として家宅捜索していた。

《東京》によれば、東京地検特捜部は既にアキタ社の関係者を任意で事情聴取しているとのこと。吉川氏の事務所はマスコミ各社からの問い合わせに対して明確には答えていない(「政策秘書から回答がなければ、それが回答です」と言っているらしい)。また他紙に対しては吉川氏が「あるわけない」と現金授受を否定したとも(《朝日》)。

吉川氏は2018年10月~19年9月に安倍政権の農相を務めた。

鶏卵を巡っては、国際獣疫事務局(OIE)が18年10月に劣悪な環境での鶏飼育を防ぐアニマルウェルフェアの基準として、止まり木や巣箱の設置を義務づける案を加盟国に提示していた。日本の鶏卵業界はこの案に反発し、反対する要望書を農水相に提出するなど、反対運動を活発化させていたもよう。その甲斐あってか、OIEは止まり木の設置などの義務を案から削除した経緯があった。

アキタ社は業界団体の役員企業。「きよら」ブランドで知られ、広島、千葉、愛知に拠点がある。

●uttiiの眼

国際獣疫事務局(OIE)は国連よりも古くから存在する国際組織で、パリに本部を置く。BSE問題の頃、注目を浴びた組織でもあり、私にはちょっと懐かしい。そのOIEが突きつけた飼育方法改善の提案は、ケージ飼いが通常の日本の鶏卵業界には受け入れがたく、政治家を動かして潰そうとしたということだろうか。この背景の上に、実際に500万円が動いたということが事実と分かれば、裏献金という可能性が高くなるだろう。政治資金報告書に記載のない500万円は決定的かもしれない。

なぜ「過去を変えることはできない」を疑う人は幸せになれるのか?

思い立った瞬間の選択や心掛けで未来を変えることはできても、過ぎ去った過去を変えることはできない、という考え方がごく一般的ですが、それは果たして「真理」なのでしょうか。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では現役弁護士の谷原さんが、そんな捉え方に一石を投じる自論を展開しています。

過去を変える力

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

人生は本当に選択の連続です。毎日、いくつかの選択肢の中から一つを選んで進んでいます。全員そうでしょう。しかし、不思議なことに、全ての選択で成功し、うまくいく人生を歩む人もいれば、全ての選択で失敗し、悪い方へと進んでいく人もいます。

良い方向へいく人は、「ああ、あのとき、この選択をしていて良かった」と感じています。悪い方向へいく人は、「ああ、なぜあのことき、こんな方を選んでしまったんだろう」と嘆いています。その違いは、何でしょうか?

「守護霊です」

ウソです。

もちろん、選択する際の選び方、の違いもありますが、それについては、別の機会で。結局は、解釈の違いだと思っています。一度選んだら、振り返ってはいけません。その選択の中で、自分がどう生きていくかを必死に考えるだけです。うまくいかないことがあっても、「どうやってこの困難を乗り越えてやろうか!」と前向きに自責思考で考えます。

しかし、悪い方向へいく人は、ちょっとうまくいかないことがあると、「こっちを選んだから、こうなってしまったんだ」などと、他責思考をしてしまいます。良いことがあっても、「あっちを選んだら、もっと良い方向へいったんじゃないか?」などと考えたりします。これでは、幸せになれるはずはありませんね。

よく「過去は変えられないが、今と未来は変えられる」と言われます。しかし、解釈を変えれば、過去も変えることができ、過去を良いもの、前向きに解釈を変えることによって、今の自分も変えることができると思っています。

最近、時間についての本を書きましたが、時間についても解釈次第です。「時間がない、時間がない」と嘆いていると、一生、時間が不足する生活を送ることになるでしょう。しかし、時間に余裕のある生活をすることもできます。時間に関する解釈を変えることです。ぜひ、一度読んでみていただければと思います。

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今日は、ここまで。

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喜びの声続々。500人以上を受験合格に導いたうどん屋のシール

山梨県のとあるうどん屋さんのシールが、受験生やアスリートたちから人気を集めているのをご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、そんなうどん屋さんのユニークな販促法を紹介しています。

シール

山梨県甲府市にある、うどん屋「源さん」は、あることで有名なお店です。それが元でお客さまも増え、商売は順調です。

あることとは、「お店のシール」。「うどん屋 源さん」と書かれた、何の特徴も無いシールです。

受験を控えた高校生や競技大会に出場する選手に、応援する意味で、うどんを特別価格で食べさせ、その代わり、自転車にお店のシールを貼るように、お願いしたのです。

そのシールを貼った高校生が入試に受かったり、選手が良い結果を残したりしたことから、このシールにはご利益があると広まり、たくさんの高校生がやって来るようになったのです。いまでは、自転車だけではなく、鞄に貼る生徒も出てきました。

普通に販促を考えていては、出てこないようなアイデアです。単なる思いつきかもしれませんが、“柔軟な発想”で成功しています。

心遣い

東京下町。真っ赤な暖簾。真っ赤な看板。古い建物。もくもくと煙が外に流れ出ています。ここは、焼肉屋さんです。お世辞にもキレイとは言えない、実に古い感じがするお店です。

テーブルには七輪が置かれ、炭火焼肉が食べられます。普通の高さのテーブルの上に七輪が置かれるので、高い位置で焼かなければならず、少し焼きにくいのですが。

壁に貼られたメニューも汚れており、決して上品なお店ではありません。しかし、お店はいつも掃除が行き届いており、古い暖簾も洗濯されています。

このお店には、心遣いがあります。お客さまをもてなそうとする「心」があります。入口付近には、小さなテーブルが置かれ、「服をお入れください」という張り紙と、カゴに入れられた「ビニール袋」が置かれています。服に匂いがつかないよう、ここで服を脱ぐのです。

小さな心遣いですが、こんな心あるお店に、お客さまは集まるのです。

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韓国「偽視覚障害者」の柔道選手がパラ五輪でメダル獲得。本当の視力は1.5

「目が見えない」と医師をだまし、健常者を視覚障害者の選手としてパラリンピックなど複数の国際大会に出場させた障害者柔道・韓国代表チームの監督が身柄を拘束されたと朝鮮日報が報じている。金、銀、銅メダルを不正によって荒稼ぎした悪質な行為。韓国の柔道界に国際的な批判が高まりそうだ。

韓国「偽視覚障害者選手」パラ五輪でメダルラッシュ

記事によると、障害者柔道・韓国代表チーム元監督のパク氏が業務妨害、補助金管理に関する法律違反の容疑で逮捕・起訴され、選手13人が在宅で起訴されたという。

視覚障害選手の基準は、メガネ等で矯正した状態で視力0.1以下。選手たちは医師からこの診断を受けるために「目が見えない」と虚偽の申告をし、視覚障害者である“演技”をしていた。

選手選抜の権限を持っていたパク氏がこの一連の指示をし、本当は目が見えている選手たちを視覚障害者の柔道選手に仕立てたとみられている。

起訴された選手の内11人はパラリンピックやアジアパラ競技大会でメダルを獲得。韓国政府から総額で1億476万ウォン(約987万7000円)に上る報奨金を受け取っていた。

視覚障害者選手なのに運転免許を所持

韓国の「偽視覚障害者選手」をめぐっては、これまでにも疑惑が持たれていた。

2018年には視覚障害者の柔道選手4人が運転免許証を所持している事実が発覚。韓国では運転免許証の取得には眼鏡やコンタクトレンズを使用した状態で両目で視力0.5以上が必要となるが、選手の一人は視力検査で1.5、別の選手が1.0で免許証を取得していた。

また、韓国では視力0.2以上を兵役対象者としており、視覚障害選手は除外されるはずだが、すでに兵役についている柔道選手がいることもわかっている。

国際ルールを無視した卑劣な不正だけに、ネットでは批判の声が多数上がっているようだ。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

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GoTo継続は棄民政策。菅政権は旅行や外食どころでない普通の国民を殺す気だ

菅首相と小池都知事との話し合いの結果、東京発着分については一部自粛要請が出されたものの、取りやめになるどころか来年のゴールデンウィークまでの延長論さえ出ているGoToトラベル。新型コロナの新規感染者数の推移データを見る限り、キャンペーンが感染を拡大させているのは明白のようにも感じられますが、政府はもはや新型コロナ抑制を諦めたのでしょうか。今回のメルマガ『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、GoToトラベルに期待を抱く国内スキー場とヨーロッパ各国のスキーリゾートの対応を比較するとともに、旅行や外食どころではない多くの人々への支援こそ優先されるべきと菅政権を強く批判しています。

【関連】自殺者が急増。新型コロナと菅政権の無策に殺される国民の悲劇

「Go To スキー場」は、もはや「Go To hell」状態

「Go To トラベル」に始まり「Go To イート」「Go To イベント」「Go To 商店街」と次々に打ち出される「Go To キャンペーン」は、安倍前政権による4月7日の「感染症の拡大が収束し国民の不安が払拭された後に実施する」という閣議決定など、まるで「無かったこと」のように強行され続けています。そして、今度は「Go To スキー場」という言葉が新聞の見出しに踊りました。

ちなみに、これは政府による新たなキャンペーンではなく、「Go To トラベル」の一環として、これからシーズンを迎える福島県内のスキー場に関するニュースを報じた読売新聞の造語です。しかし「Go To スキー場」という言葉に目が止まったあたしの脳裏には、原田知世さん主演の映画『私をスキーに連れてって』が浮かんでしまいました。

あたしが中学3年生の時に公開された『私をスキーに連れてって』(1987年)、高校2年生の時に公開された『彼女が水着にきがえたら』(1989年)、専門学校1年目の時に公開された『波の数だけ抱きしめて』(1991年)、あまりにも懐かしい「ホイチョイ3部作」ですが、TOKYO FM『あ、安部礼司』を聴くと当事を思い出します。ま、それはともかく、11月29日付の読売新聞の「Go To スキー場、3密対策は…ゴンドラ相乗り禁止・マスク着用」という記事によると、全国で新型コロナの感染拡大が続く中、福島県内の各スキー場は、対策に万全を期してシーズン本番に備えているとのこと。

具体的には、ゴンドラ内に換気用の扇風機を設置して、マスク着用で他グループとの相乗り禁止。レンタルウェアは1回の利用ごとに消毒。レストランは席数を減らしてテーブル上にアクリル板を設置。リフト券は対面販売による感染リスクを減らすため、事前に予約してクレジットカードで決済し、スマホ画面に表示されるQRコードを自動券売機にかざせば発券されるそうです。他にも、それぞれのスキー場が独自の対策を行っているだけでなく、様々なイベントを企画するなど、誘客のための工夫を凝らしているそうです。

昨シーズンは暖冬による雪不足で、例年より1カ月近くもオープンが遅れたスキー場も多かったため、各地のスキー場は今シーズンに懸けていました。そこで、新型コロナです。どこのスキー場も必死になるのは分かります。それに、何と言っても日本は総理大臣が「感染防止」より「Go To トラベル」に比重を置いています。どれほど感染が拡大しても「Go To トラベル」にブレーキを掛ける気持ちなどミジンもなく、もはや「Go To hell」状態。それなら、各地のスキー場は政府の方針に便乗するに決まっています。

竹中平蔵よ大罪を償え。元国税が暴く賃下げと非正規、一億総貧困化のカラクリ

これまでもたびたび竹中平蔵氏について、具体的な数字や証拠を挙げながら批判してきた元国税調査官で作家の大村大次郎さん。大村さんは今回も自身のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で、竹中氏の経済政策が日本を貧困化させた理由を詳細に解説するとともに、「氏は血税を無駄にするどころか国民の血を吸っているに等しい」と強く批判しています。

【関連】元国税が暴く竹中平蔵氏の住民税脱税疑惑「ほぼクロ」の決定的証拠
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【関連】「#竹中平蔵つまみだせ」の声に本人も戦々恐々?非正規激増の戦犯に高まる批判

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』2020年12月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

 

なぜ竹中平蔵氏の経済政策は日本を貧困化させたのか?

前号まで竹中平蔵氏の脱税疑惑や、竹中氏が会長をしているパソナと政府の癒着についてご紹介してきました。しかし竹中氏にはまだまだ様々な疑惑、不祥事があります。

これほど疑惑まみれ、不祥事まみれの人物であっても、政治家として優れた手腕があったならば、国民としては救われます。

しかし、竹中氏の場合は、それもなかったのです。それどころか、日本に貧困をもたらした、日本に格差社会をもたらした張本人です。

経済の専門家の間でも、時が経れば経るほど、竹中氏の経済政策は評価が下がっており、日本経済を衰退させてしまったのは、竹中平蔵氏の経済政策によるものが大きいことがわかってきたのです。

竹中平蔵氏の政策の最大の罪は、日本の雇用環境を滅茶苦茶にしてしまったことです。具体的に言えば、賃金を下げ非正規雇用を増やしたことです。

彼は、小泉内閣成立直後に書いた『みんなの経済学』(幻冬舎)という本の中で、こういうことを述べています。

日本は労働分配率が高い。だから経済成長が止まっているのだ。

労働分配率とは、簡単に言えば、サラリーマンの給料のことです。会社が社員に高い給料を払っているので、日本の経済が駄目になったというのです。そして、彼はこうも述べています。

労働分配率を下げれば、家計は苦しくなる。でもその分を投資で儲ければ補える。

つまり会社は給料を下げなさい、そして家庭は、給料が下がった分は株で儲けて補いなさい、ということを述べているのです。

そして竹中平蔵氏は日本の経済をその持論どおりに誘導していきました。法人税率は20%以上引き下げられ、高額所得者の税率は30%近く引き下げられました。

しかも投資家の税金は本来の半分の10%に免除されました。また特定の期間に株の売買をした場合、税金をかけない、という時限立法も作りました。つまり、投資家は一定期間、所得税が免税されたのです。これによって、ライブドアや村上ファンドなどが台頭したのです。

その一方で、企業は国の支持を背景にして、賃金を抑え込みました。裁量労働制の拡充でサービス残業が蔓延し、労働者派遣法の緩和で派遣労働者が爆発的に増えたのです。特に製造業の派遣労働の解禁は、日本の労働市場に大きな影響を与えました。

なぜこれまで製造業の派遣労働が禁止されていたかというと、製造業というのは危険も大きいため、会社が従業員の安全に全責任を持つためにという意味がありました。また製造業に派遣労働を許してしまうと、ちょっと景気が悪くなったら、すぐに大量に解雇されてしまい、労働者の生活が不安定になるという危険もあったからです。

実際にリーマンショック直後には、製造業の派遣労働者が大量に雇い止めされ、路頭に迷った人たちが「派遣村」で年を越すというような事態が生じました。ワーキングプアという言葉が使われだしたのも、小泉内閣以降なのです。

しかも、竹中平蔵氏は、製造業の派遣労働を解禁した2年後、大臣をやめ派遣会社大手のパソナに重役として迎えられているのです。あまりに露骨すぎて笑い話にもならない、ただただ唖然とするだけです。

日本はこの20年の間、先進国でほぼ唯一、賃金が下がった国になっています。ほかの先進国はほとんどが50%以上、中には100%近く賃金が上がった国もありますが、日本だけは賃金が下がっているのです。その最大の要因は、この竹中平蔵氏の経済政策にあるといえるのです。

 

デキる男ほど赤ちゃんプレイを好む?「夫との夜が苦痛」34歳妻に離婚以外の選択肢は

普段はスマートなエリートサラリーマンや会社経営者、医師などに限って、妻や彼女の前では「夜の顔は別の顔」とばかりに、意外な性的嗜好を持っているとよく耳にすることがあります。今回、メルマガ『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』の著者で米国公認会計士のフリー・キャピタリスト午堂登紀雄さんのもとに、読者から「夫が赤ちゃんプレイを強要してくる、別れたい」という相談が届きました。結婚するまではおくびにも出さなかった「赤ちゃんプレイ」という性的嗜好を我慢すべきか、別れるべきか。この深刻な夫婦の悩みについて午堂さんはどう回答したのでしょうか?

妻からの質問。夜の生活はレスなのに「赤ちゃんプレイ」を強要してくる夫(46歳)…

読者からのご相談

Q.私は34歳の主婦です。家族は、夫(46歳)と娘ふたり(5歳・3歳)の4人家族です。夫は商社勤務で稼ぎは良く、休日には家事も手伝ってくれて、娘の遊び相手にもなってくれています。

 

しかし、長女が産まれてから夫の性的嗜好が変わってしまったんです。かれこれ5年間もずっと「夜の生活」の時は「赤ちゃんプレイ」を求めてくるようになりました。

 

結婚前の交際期間中も、そして結婚してからの数年も、まったくそんなおかしな行為は望んでこなかったんですが、非常に困っています。

 

夫は年齢的なものもあって、性交の回数はかなり減ってきましたが、代わりに日常にも「赤ちゃんプレイ」を入れてくるようになりました。

 

行為をするつもりはないのに、胸だけをやたら触ってきて、「その気がないならやめて」と伝えても「ボクはいつも本気でちゅ!」などと赤ちゃん言葉で触り続けきます(結局、行為はありません)。

 

娘が目の前にいるときでも「赤ちゃん言葉」になることがあり、もう嫌で嫌で仕方がありません。離婚したいのですが、この「赤ちゃんプレイ」以外には不満がないので、他に何か方法はないかと考えている毎日です。

 

夫には真剣に「嫌です」と伝えたのですが、夫も真剣に赤ちゃんプレイをしたいようで、今は話し合いが平行線で進まない状況です。

 

昨年末、どうにも我慢ができなくなり、お互いの両親を交えて話し合いの場を持ちました。両親を巻き込んだ時点で離婚になるかと思ったのですが、意外にも冷静に議論が交わされて、「これは夫婦間の問題」「いったん落ち着いて、どうしても我慢できないとなったら、改めて娘たちの親権や養育費の問題も含めてふたりで話し合いなさい」ということに落ち着きました。

 

ところがその後、離婚話は保留のまま「コロナ禍」に。私が勤め先(非正規)を契約終了になって、専業主婦になったこともあり、そのままズルズルと現在まで来てしまっています。

 

いまも夫の「赤ちゃんプレイ」は続いていますが、それ以外は頼りになる良い夫だと思っています。こんな夫とは別れた方が良いのでしょうか?

午堂登紀雄さん(米国公認会計士)からのアドバイス

赤ちゃんプレイですか…。まあ、こういう性的嗜好というか好みの問題は説得してもどうしようもないことが多く、実際、相談者様もお互い真剣に話し合ったものの、夫殿のほうが真剣にそういうプレイがしたいということなので、今後この是非について話し合うことはあまり意味がないように思います。

それよりもまず気になるのが、なぜ途中から赤ちゃんプレイがしたくなったのかという点です。

たとえば子どもで弟や妹ができて、お兄ちゃんお姉ちゃんが嫉妬で赤ちゃん返りするというのは聞きますが、よもや長女さんに嫉妬ということでもないでしょう。

なので素直に「どうして赤ちゃんプレイがしたくなったの?」「赤ちゃんプレイをすると、あなたのどういう欲求が満たされるの?」と聞いてみてはいかがでしょうか。

奥底にある要因がわかれば、別の方法が見つかるかもしれません。

とはいえ、中年以上のおじさんが赤ちゃんプレイを好む一般的な原因は指摘されていて、ひとつは強いストレスです。

【書評】“しくじり”だらけの日本の歴史が最強のビジネス書となるワケ

さまざまな成功の裏側には、大きな失敗があります。それは昔も今も同様であり、日本史においても多くの「しくじり」を見ることができます。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では編集長の柴田忠男さんが、日本史に名を残す有名人の「しくじり」を振り返って現代のビジネスに活かすという一冊を紹介しています。

偏屈BOOK案内:大中尚一『面白く読めてビジネスにも効く 日本のしくじり史』

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面白く読めてビジネスにも効く 日本のしくじり

大中尚一 著/総合法令出版

最大のしくじりはこの本の装幀ではないか。白い面に、黒い線で超絶ヘタクソなイラストと手書きのタイトル。よくこれで出版するよなあと、逆に感心する。背もソレなんだから、たいした度胸の著者(経営コンサルタント)と出版社である。中身は普通に興味深い失敗のパターン60件を、各4ページで構成。

「歴史はどんな自己啓発書よりも、成功するため、失敗を防ぐための最高の教科書になってくれるはずだ。歴史上の失敗を教訓として、同じ轍を踏まないようにすることが必要ではないか」。その通りだ。

ビスマルクの「賢者は歴史に学ぶ」を引くまでもなく、まったく目新しくない企画だが、一話完結で読みやすく、まとめでビジネスマン向けの短いお説教があって、一応納得させられる。

そうだったのか、なるほどねーと感心したのは10話ほどで、流し読みした50話も、なかなか興味深いことを面白く書いていた。著者は7年間、歴史教師として教壇に立ち、その後に経営コンサルタントに。歴史はどんな自己啓発書よりも、成功するため、失敗を防ぐための、最高の教科書だと気づき、この本が生まれたという。歴史を省みれば、どんな時にどんな行動を取ると失敗するかが分かるとか。

五代将軍・徳川綱吉の治世下で続いた好景気は、次の家宣の代で終わった。それは側用人として取り立てられた儒学者・新井白石による、儒学原理主義に基づく政策のせいであった。

白石は優秀な人物で、朝鮮外交に一定の成果を出し、学者としては優れていたが、経済はド素人なのに貨幣政策を断行。激しいデフレを招く。経済を活性化させる萩原重秀の政策を否定し、貿易も縮小させた。

白石は現実を見てどう改善するかではなく、あるべき姿が前提にあって、現実を無理やりそれに当てはめようとした。その結果、せっかく好調だった経済に急ブレーキがかかり、日本経済はデフレ基調の低成長時代に入る。

幸い白石が力を振るえたのはわずかな期間で、「暴れん坊将軍(笑)」吉宗が就任したことで政権を追われた。そして景気回復、とはならず、以降江戸時代は低成長を続ける。

「この中にヒットラーがいる!」研修会で名指しされて気づいた自分の欠点

仕事をする上で、同僚や上司との「雑談」は無駄なものだと考えていませんか? たしかに、「雑談しているヒマがあるなら仕事をしろ」と、つい思ってしまいますよね。メルマガ『毎月1000人集客するプロ講演家が教えるコミュニティづくりの秘訣』の著者で、ベストセラー作家・起業家の岡崎かつひろさんは、仕事における雑談にも意味があると力説。そう考えるに至った経緯として、自身が参加したという能力開発の研修で言われた「衝撃的な一言」の体験談を明かしています。

「仕事での雑談」は本当に無意味なのか

雑談から生まれる人間関係っていうのは僕の場合はなかったです。あまりはっきりとは覚えてないんですが、会社の人から話しかけられるようなことも少なかったと思います。どっちかと言ったらとっつきにくい。仕事は真面目なんだけれど、プライベートで付き合うとまでは思わない。

そういう感じだったと思います。無駄話とかも嫌いだったんです。「そんな無駄な話をしている時間があったらとっとと仕事しろよ」みたいなそんな感じでした(笑)。今とは全く真逆な感じでしたね。

でも、それは会社員だからできたことなんです。自分で起業するとそれじゃ人間関係が築けないんですよね。人間関係ができないと、仕事の話もしづらい。

僕が変わるきっかけになった1番大きな出来事は、能力開発の研修を三日間、受けに行ったことです。その会社は今でもお世話になっているところなんですが、人との関わり方とか人生のビジョンとかそういったものを考えさせられる研修だったんですね。

その研修会社で三日間の研修を受けたのですが、ある研修でコミュニケーションゲームをやったんですよ。僕は、そのゲームにおいて「完璧な答え」を出しました。僕としては、すでに「これが正しい」という答えを導き出せているため、内心鼻高々だったんです。

しかし……。

事件が起きたのは、そのゲームの結果発表の場においてです。その時、研修トレーナーによるゲームのフィードバックがありました。僕は、一言によって心を完全に打ち砕かれました。

「この中にヒットラーがいる!」と研修会で名指しされたこと

研修トレーナーの彼は「この中にヒットラーがいます」と言ったんです。「なぜなら“ヒットラー的存在になりうる彼は、自分の正しさを押し付けて、周りの人の意見を言わせず、一方的に話をクロージングさせたのです。たまたま答えが一致していたからいいものの、これが間違った方向だった大変なことになりますよ」

こういったのです。

かなり強烈なフィードバックですよね(笑)。その言葉を聞いたときは、僕の中で立ち直れない位のレベルのショックを受けました。しかもそれは70人ぐらい参加している人たちの前で言われたんです。70人いて、全員が僕だってわかるフィードバックの仕方だったんですよ。

僕としては、70名もいる前で「岡崎さん、彼は完璧な答えを出しました!」と褒められるんじゃないかとまで想像していたのに、実際はその真逆ですよ(笑)。今だから笑い話にできますが、僕はその日一晩、泣きながら考えました。