メイド・イン・ジャパンの「戦車」は薄すぎて使いものにならない

日本の戦車が日本製であるということ、みなさんはご存知ですか?「日本車は世界的に評価も高いし、日本製なら安心だ」と思ったあなた、ちょっと待って下さい。『異種会議:戦争からバグパイプ~ギャルまで』の著者で軍事ジャーナリストの加藤健二郎さんは、日本工業が戦車製造で悩みどころとする、ある致命的な欠点を指摘しています。

日本工業の装甲技術

戦車というのは、走攻守の機能をいかにバランスよく持つかがポイントなので、マニアたちも熱いトークをするし『ガールズパンツァー』とかとしても人気がある。走は機動力。速度や不整地障害走破、長距離移動などの機動力は、攻と守を大きくすると、重量が重くなり鈍くなる。攻は搭載兵器。守は、装甲厚などの防弾措置。機械作りに強い日本の戦車日本製である。戦車は自動車の一種である。などと考えると、日本製の戦車が優れているのは当然という見方をする方も多いようで、カトケンがたまに日本製戦車の欠点を書くと、マニアさんたちからの愛国的な反論攻撃にさらされる。

ところが、日本の工業が苦手とする1つのジャンルのおかげで、日本製戦車には「?」がついてしまっている。その日本工業の苦手種目とは「硬い硬い鉄」である。そう、日本の工業は、硬い金属の生産や加工においては、イタリアより弱い。(後述)
そんなことを、タービン設計の機械設計者らと話してみた。設計者は、日本が硬い金属に関わる技術がヨーロッパより劣っていることには「議論の余地ない当然のこと」として「日本は硬い鉄は苦手だけど、それをカバーできる柔らかい金属に対する細かい加工技術や、薄板技術が優れている」と言っていた。

だが、戦車の製造において、硬い鉄を苦手としているという弱点を、柔らかい金属の精巧加工カバーできるのであろうか。回答は「」である。硬くなければならない部分を柔らかいものでは補えない。自動車業界に勤務するエンジニアも「日本製民間自動車でも、車軸関連のところなど、最も硬さを求められている部分には、スウェーデン製指定、などがありますよ」と。

戦車に限らず、武器における「もっとも硬い金属が求められる箇所」は砲身銃身である。砲身と銃身は、あまりたくさんの射撃をしなければ、性能の差が明確には出ないともいえる。つまり、日本のように、過酷な実戦をやらない前提の国での射撃訓練や射撃競技会だけでは、日本製合金の弱点は出ないかもしれない。またもう一つの選択肢として、硬い鉄を作る技術に劣る日本でも、大砲をやめてミサイルにしてしまえば、柔らかい金属でも対応できるが、大砲のない戦車なんてマニアも戦車兵も許さない

そしてもし、大砲をミサイルに替えたとしても、戦車として、砲身よりも、硬さの差が生死の差になるのは装甲だ。冒頭に記したように、走攻守の守(=装甲)が、直撃弾をはじき返さなければ意味がない。直撃弾をはじき返せない装甲だとしたら、ハンパな装甲など装着せずに、車体小型軽量にして機動力視界をアップさせたほうがよいのかも。さらに、そのハンパな装甲を持っていて、視界が悪く機動力にも問題があるのが、戦車よりも兵員輸送装甲戦闘車両だ。兵員輸送装甲戦闘車両は、米国製のブラッドレーでさえ、増加装甲版をベタベタに貼りつけなければ、機関砲弾さえもはじき返せない。ましてや、RPGなどの対戦車兵器を食らったら…。

「お酒は訓練すれば飲めるようになる」は真っ赤なウソだった

お酒は気持ちをハッピーにしてくれますが…、ついつい飲み過ぎてしまうことも。でもその生活を続けていたら、数年後に取り返しのつかないことになってしまうかもしれませんよ。無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では、過度の飲酒について科学的な視点から分析、「私はお酒に強いから」という人こそ要注意です!

暮らしと科学:アルコールの分解能力

酒は百薬の長と言うかもしれませんが、過ぎたるはなんとやら。飲み過ぎはよくないのは今更言う話ではありません。

日本人を含む黄色人種の約半分はALDH(アルデヒド脱水素酵素)の2つの型のうち、ALDH2が弱いか無いという特徴があります。

これはお酒(エチルアルコール)の代謝物であるアセトアルデヒドが、低濃度の時に働く酵素「ALDH1」と、高濃度になってようやく仕事をし出す「ALDH2」という2つの酵素があり、それらは遺伝子によって、その生産力が決まっています。両親が下戸の場合、子供も大半の場合が下戸なのはそういう理由です。

酒に強い人は、酒を飲んでもそうした酵素のおかげで悪酔いしにくいため、ガンガン飲めるわけですが、そうでない人は副作用がどんどん増していって二日酔いを始めいろいろな機能障害が出るわけです。

酒に強いか弱いかを見極めるのは簡単で、コップ半分ほどのビール程度で顔が真っ赤になる人というのは、ALDH2の活性がほぼほぼ無いと考えてよく、「酒に弱い」と考えるべきなのです。

よく訓練でなんとかなる言ってる馬鹿がいますが、飲めないものを無理矢理飲んで、過酷な環境に体を慣れさせ「鈍感化」させることと「訓練」を勘違いしてます。体に良くないばかりか、どうせたくさん飲めても良いことはないので、きっぱりと断るべきです。

分解酵素のあるなしに関わらず、1時間あたりのアルコール分解速度は、平均的に7~10g程度とされています。故に中瓶のビール1本で20gとなり、たった1本で2時間~3時間、体は分解のために使うことになります。

毎日大量の酒を飲んでいると、年中無休24時間体内にアルコールが残留することになり、そういった状態が10年くらいで肝硬変が起こるとされています。そうならないためにも日頃の酒を減らすか、週に2日間は完全にアルコールの無い日を作らなければ、いかに酒に強くても死ぬほど後悔する日が一歩一歩迫ってくると言えるわけです。何事もほどほどに!

アルコール健康医学協会

こちらのサイトはなかなか良くまとまっていて見やすいので合わせてどうぞ。

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世界で話題。北海道の無人駅と女子高生をめぐる感動物語、実は美化?

北海道のほぼ中央、紋別郡にある、旭川と網走を結ぶJR石北(せきほく)線の小さな駅が、世界中から注目を集めている。ある海外メディアが報じた話に火がつき、世界中のメディアで取り上げられているのだ。

中国メディアが取り上げバイラル化

北海道の小さな無人駅が世界中で話題になった発端は、中国中央テレビ(CCTV)が英語で展開しているFacebookページだ。CCTVは1月8日、「ハリー・ポッターの9と3/4番線ホームなんか目じゃない、この駅の乗客はたった一人」という見出しで、上白滝駅と唯一の利用者である女子高生の物語を写真付きで投稿した。投稿文によると、上白滝駅には1日2回、朝と夕方に1往復だけ電車が停まる。JRは3年前、この駅の閉鎖を決定した。ところがその後、毎日高校に通うために利用している乗客が1人だけいることが分かり、閉鎖しないことにしたというのだ。以来、電車はその女子高生のためだけに同駅に停車してきたが、女子高生が今年3月26日に卒業するため、駅は同日に閉鎖されることになるという。

CCTVのこの投稿は、1月25日時点で87,000を超えるリアクションを集め、27,000回以上シェアされている。この投稿には多くのコメントが付いており、これらもまた注目を集めている。「日本は、これを長期的投資と考えているんだ。将来的にこの女子高生が倍にして経済に還元してくれるだろう」、「この話は、教育がいかに大切かを示している」、「国民は政府に頼ることができ、政府は国民を信頼できるといういい事例だ」など、賞賛の声が多い。さらに、近年女性への凄惨な性的暴力の事件が絶えないインドの女性は、「この女の子は、女性が尊重もされずモノ扱いされるインドに生まれたんじゃなくて運が良かった」とコメントしている。

シンガポール紙、「美化しすぎ」と異論を展開

CCTVを引用する形で、英国の高級日刊紙テレグラフやオーストラリアのシドニーモーニングヘラルド、インドのインド・エクスプレスなど、世界中のメディアが取り上げた。どれもCCTV同様、雪に包まれた日本の田舎で展開された小さな駅と女子高生の温かい関係を伝えている。ただ、これに異を唱えるメディアが現れた。シンガポール最大の高級英字日刊紙ストレーツ・タイムズだ。

CCTVの投稿の翌日(1月9日)、CCTVの投稿内容を紹介した上で、「美化されている」という記事を掲載したのだ。台湾のタブロイド紙「蘋果日報(りんご日報)」を引用する形で、「この女子生徒が電車に乗っているのは旧白滝駅からで、乗客は他に生徒が10人ほどいる」としている。さらに、記事のように1日1往復ではなく、帰りは3本あるという。記事ではさらに、「りんご日報は、JRが利用者の少ない上白滝駅、旧白滝駅、下白滝駅の3駅を2016年3月に閉鎖することを確認しているが、これは女子高生の卒業とは何の関係もないかもしれない」と続けた上で、「(真実ではない)この話がどう始まったのか不明だが、日本の消えゆく田舎町と心温まる話は宮崎駿の映画を彷彿とさせ、これが話の広まりを助長したのかもしれない」と結んでいる。

日本のメディアから見えた真実

では、事実はどうなのだろうか。時刻表を見ると、上白滝駅は7時4分と17時8分の1日1往復。一方で、旧白滝駅は午後は停車する電車が若干多く、14時台、16時台、20時台の3本ある。JR北海道は、上白滝駅や旧白滝駅の利用客数を非公開としているが、1日に計4回電車が停車するということは、旧白滝駅は必ずしも前述の女子高生のためだけにこの駅に停車しているわけではない可能性もある。やはり、この話は「美化されている」のだろうか。

地元の北海道新聞は2015年7月22日付けの記事で、旧白滝駅を利用して遠軽高校に通う女子高生の実名とともに、「私が卒業したら廃止になるかもしれないと聞いていた」という談話を掲載している。同紙は「同校によると、上白滝、下白滝の各駅を利用する遠軽高生はいない」としている。

さらに今年1月12日、NHK札幌放送局のニュース番組内のコーナーで、閉鎖される旧白滝駅と前述の女子高生が取り上げられた。ここでは、1日4本の便は、ある一人の乗客(つまり、この女子高生)に便宜を図ったものだとしている。さらに、駅廃止の話はこれまでも何度となく出たが、地元の住人が、この女子高生が卒業するまでは、と働きかけたという。

こうした記事から判断すると、ストレーツ・タイムズの指摘通り、この女子高生の利用駅は上白滝駅ではなく旧白滝駅だ。ただし、利用客はやはり女子高生以外、ほとんどいないようだ。そして、利用客の少ないなか旧白滝駅に電車が停車し続けた理由は、JR北海道の計らいというより、地元住民がこの駅や女子高生に寄せる愛情がそうさせたという方が正しいのかもしれない。

いずれにせよ、海外で伝えられているJR北海道の駅と女子高生のこの物語は、事実と若干の相違があることは否めない。しかしもしかしたら、遠い海外の国でこのニュースを読む人たちにとっては、駅の違いや1日の本数のちょっとした違いは、あまり大きな問題ではないのかもしれない。雪深い田舎の美しい景色と、女子高生を取り巻く温かい人情物語が紛れもない事実なら、世界の人たちに「世の中まだ捨てたもんじゃない」という思いを抱かせるのに十分だったのかもしれない。

(松丸さとみ)

 

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家を売りたい!買い手が内見へ来る前にやるべきこと、逆効果なこと

 不動産を売るぞ!というとき、基本的には売却をお願いした不動産屋さんにお任せして問題ありません。では、オーナーは何もしなくていいのか?というと、最低限やっておかないとダメなことが2つあるようです。無料メルマガ『「教養」としての不動産取引』では、買い手の方が内見にくる前に準備しておきたいポイントを教えてくれています。

物件販売後にオーナーが出来ること

不動産会社に売却を依頼してしまうと、売主が出来ることはそれほど多くはありません。売りに出したら基本は不動産会社にお任せしておくべきです。

それでも売却活動をスムーズに進めるために、「最低限コレだけはやっておいた方が良い」ことはあります。それが以下の2点です。

部屋を少しでも明るく見せるように

買い手が内見に来る際は、全ての部屋・廊下・浴室の照明をつけ、カーテンは開け、部屋に入った時の印象を少しでも明るいものにしておきましょう。

ビジネスやプライベートの場でも、初対面の第一印象というのは非常に重要です。それは不動産にも同じことが言えるのです。

もし第一印象で「なんだか暗い部屋だな~」と思われてしまうと、その後、いくら明るく見せたとしても、その印象を挽回することは大変困難です。

窓の外は建物が建っていて暗かったり、カーテンの向こう側は隣の家のバルコニーだったとしても、室内の照明だけは全開にして、初めて足を踏み入れる人に、少しでも明るい部屋であることを印象付けましょう。

室内はキレイに清潔に

室内は可能な限りキレイにしておきましょう。整理整頓、室内のものはちゃんと片付けておき、生活感はありながらも、整った印象を持たれるようにしておくということです。

買い手に、実際住んだ時の状況を、イメージしやすいようにするのです。モデルルームのようにする必要なんかありません。現実感が沸かないため、逆効果になってしまうこともあります。

具体的にどのあたりに気をつけたら良いのかというと、ダイニングテーブルに使ったコップが放置してあったり、灰皿がそのまま置かれていたり、雑誌や新聞が放り出してあったり、散らかった部屋はそれだけで室内を雑多な印象に見せてしまいます。こうしたことがないだけで、室内のイメージはガラッと変わります。

また、浴室や洗面所、キッチンなどの水回りは要注意です。目に見えるようなカビがあるようなら、事前に掃除しておいたほうが良いでしょう。

室内をキレイに保つことが、売却に有利になることはあれ、不利になることは絶対ありません。

「片付けや整理整頓が苦手…」というのであれば、一度にキレイにするのではなく、売却の検討を始めたころから少しずつ始めてみるのも良いと思います。

手をかけた分だけ物件に対しての愛着は確実に深まり、不思議なもので売主のそうした愛情は、買い手にも必ず伝わるものです。

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節分の前に親子で読みたい、子供の「思いやりの心」を育む一押し絵本

日本の伝統行事である節分。鬼を祓うために豆を食べたりまいたりしますよね。しかし、その豆で追い出された鬼はどこへ行くのでしょうか。無料メルマガ『育児に成功する【楽しい子育て絵本講座】』では、節分の時期に親子で読めば、切なさや人を思いやる気持ちを育てられる1冊の絵本を紹介しています。

節分に豆まきができなくなる絵本

2月3日は節分ですね。保育園や幼稚園やご家庭などで豆まきをするお子さんも多いのではないでしょうか。

豆まきで追い出された鬼は、いったいどこへ行くのでしょうね…。

onita

おにたのぼうし』あまん きみこ 文/いわさき ちひろ 絵

【あらすじ】

 

節分の夜、豆まきの音がしない一けん家にとびこんだおにのおにたは、病気の母を看護する少女に出会います。

(Amazonより)

子育てワンポイントアドバイス

「よいか?」「悪いか?」

「子育てで悩んだり迷ったりしている人」や「夫婦関係で悩んでいる人」や「コミュニケーションで悩みがある人」などは、この二択で選択をしようとしている人が多いように感じています。一方から見ると悪く見えることであっても、別の方向から見ると評価が変わることがあるからです。

「相手の気持ちを考えなさい」という人がいますが、人の気持ちは見えませんし、私達は超能力者ではないのでわからないことがあるかもしれません。ただ、相手の立場に立ったと仮定して考えると、自分の立場とは違う考え方や感じ方ができることは多いのです。

節分は、立春・立夏・立秋・立冬の前日のことですが、現代では節分というと、立春の前日を指すことが一般的です。季節の変わり目には邪鬼(鬼)が生じると言われています。それを祓(はら)うために、炒った大豆をまき年齢の数だけ食べたり、柊鰯を飾ったりします。

ただ、豆まきで追い出された鬼は、どこへ行くのでしょうね…。そもそも、鬼は本当に悪者なのでしょうか

2ヶ国語以上話すバイリンガルは認知症になりにくい、カナダの科学者

高齢化社会を迎えた日本で、切実な問題になりつつある高齢者の「認知症」。しかし、この認知症に関する驚きのデータが。なんと、長年にわたって2ヶ国語以上を話すバイリンガルの人は認知症になりにくい、という研究結果がカナダの科学者より発表されました。無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』では、その研究内容について詳しく説明しています。

ボケ防止に、外国語をどうぞ

先日、「PPK(ピン・ピン・コロリ)の里」として知られる、長野県佐久市に行ってきました。そして、ボケてピンピンにはなりたくないので、「ぴんころ地蔵尊」にも丁寧にお参りしてきました。

そこで今日は、ボケ防止に関するお話を。2つ以上の言葉を自由に話せるバイリンガルの人は、認知症になりにくいそうです。

カナダの科学者が、長年にわたって2カ国語を話すバイリンガルは、1ヶ国語しか話さない人に比べて、認知症になるのが4年も遅れるという報告をしています。Baycrest老化及び脳研究所(the Baycrest Research Centre for Aging and the Brain)のEllen Bialystok博士らがみつけたもので、神経心理学誌Neuropsychologiaに報告されたものです。

研究では、2002年から2005年の間に、Baycrest’s Sam and Ida Ross Memory Clinicで診察された184名の認知症患者さんの検査記録を調べました。そのうち、91名はモノリンガルの人で、93名はバイリンガルだったということです。

これらバイリンガルの人の言語は、25カ国語にも上り、特に、ポーランド語、イディッシュ語(米国や東欧などのユダヤ人移民の間で話される、ヘブライ語、ドイツ語、スラブ語が合わさってできた言語)、ドイツ語、ロシア語及びハンガリア語が多かったそうです。

また、このうち132名の患者はアルツハイマー型認知症で、残り52名はその他の認知症でした。これらの患者さんの認識能力を示すMMSEスコア(Mini-Mental State Examination)、教育歴、仕事などのデータを解析したところ、MMSEスコアは、バイリンガルもモノリンガルの人も同程度で、機能的障害のレベルは同等だったそうです。

ところが機能障害が初めて観察された時期を調べたところ、モノリンガルの人は平均71.4歳だったのに対し、バイリンガルでは75.5歳と、驚く事に4年もの差があることがわかりました。文化的な違い、移民歴、教育歴、職歴及び性別などを考慮しても、その差は明らかだったそうです。

研究者らも、使用する言語の数によってこのような大きな差があるとは思っていなかったということで、言語中枢をよく使用することにより知覚神経活性化されるのではないかとされています。

バイリンガルとまでは行かなくとも、英語を勉強すれば、すこしでも効果があるのではないかと期待して、この話題を取り上げてみました。

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入った温泉、実に2500湯以上。元旅行雑誌編集長に聞くオススメ温泉

これまでに2,500湯以上の温泉に入浴してきたという、『旅行読売』元編集長の飯塚玲児さん。その飯塚さんがおすすめする温泉って一体どこなのか、 メルマガ『『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!』でその名前を公開しています。その場所は、意外にも東京から近い温泉でした。 

今までで一番良かった温泉を教えて下さい

これまでに2500湯以上に入浴したと聞いていますが、その中で一番良かったのはどこですか?

元旅行雑誌編集長・飯塚玲二さんの回答

実はこの種の質問は、僕に限らず同業者の誰もが質問され、なおかつ回答が極めて難しいものの筆頭なのである。

たくさんの温泉に入ったからこそ甲乙つけがたい温泉が全国にいくつもいくつもあるのだ。温泉には温度や泉質の種類も多彩だから、それを一律に評価するのも難しい。宿であれば宿泊料とのバランスだって鑑みないといけない。

質問者が実際に訪ねられるところをご紹介したいとも思うので、

「温泉そのものがよければ、どんなボロ宿であろうとかまわないのか」
「エリアでいうと、どの辺りの温泉が知りたいのか」
「予算は一人当たり、どのくらいを想定しているのか」
「カップルで行くのか、夫婦で行くのか、家族連れで行くのか」
「多少高くても料理がおいしいところがいいのか」
「日帰りで訪ねられる温泉施設がいいのか」

といったことを、具体的にご質問していただきたいと思う。

というわけで今回は、これからの季節におすすめの日帰り温泉を関東周辺で教えてください、という質問ということにして回答したい。

もちろんいくつもおすすめはあるのだが、これからの季節、という点で、山梨県山梨市の「岩下温泉旅館(旧館)」がイチオシである。

本館は改装されてまだ新しい感じがするが、旧館は日帰り専用になっていて非常に趣のある、歴史を感じさせる重厚なたたずまいである。

本館にもお風呂はあるが、宿泊客もほとんどがこの旧館の源泉風呂に入浴する。源泉は28度の単純温泉で無色透明のきれいな湯である。源泉そのまんまかけ流しの浴槽と、加温した浴槽に交互に浸かることが可能。

だが、必浴は脱衣所から廊下を渡った半地下の源泉大浴場である。昔は混浴だったが、現在は男女別になっている。

何しろ源泉28度だから、ぬるいというよりは冷たい風呂である。これが、汗ばむ季節には最高に気持ちいいのだ。

長湯して少し冷えてきたな、と思ったら加温浴槽に入り、また冷泉に浸かる。すると1時間くらいあっという間に過ぎてしまう。夏には本当におすすめの温泉です。 

9時30分〜20時、月曜休。500円。

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子供から誇りを奪い続けた「毒親」。その呪縛から楽になるには?

「もっと頑張れば自信が持てるかも…。」「もっと一生懸命やればほめてもらえるかも…。」そう信じて、毎日、疲れ果ててボロボロになるまで自分を追い込んで生きてきた…。なのに、未だに自信が持てない、誰にも褒められない…。心当たりのあるあなたは、もしかしたら毒親育ちなのかもしれません。

毒親育ちで苦しんでいる人たちはどうすれば楽になれるのでしょうか。毒親に悩まされてきた人たちのカウンセリングに20年取り組んできた臨床心理士で神奈川大学教授の杉山崇先生にお話を聞いてみました。

「毒親」ってどんな親?

毒親とは、勝手な都合で子どもから「誇り」を奪い続けた親のことです。当たり前ですが、完璧な親はいません。大人の事情もあります。その中で、やむを得ずに子どもの誇りを傷つけてしまうことはあり得ることです。

ですが、自分が楽をしたいがために子どもをいいように使う、子どもの「できない」が腹立たしいあまりダメ出しを繰り返す、このような親は毒親になりえます。たとえば、子どもの親に気に入られたい気持ちを利用して「あれやっとけ、これやっとけ!」、子どもには難しいことを「なんでできないの!ダメじゃない!」と全否定する、このようなことが毎日繰り返されると子どもは誇りを失っていくのです。

大切にしてくれる人を「大切にできない」

子ども時代に失われた誇りはなかなか返ってきません。なぜなら、誇りをなくした人は「誇りを持てない生き方」をしてしまうのです。褒められた経験や大切にされた経験がないので、そういう立場になると居心地が悪くなってしまいます。そこで、無意識のうちに自分の価値を落とす行動をしてしまいます。

たとえば、褒めてくれた人や大切にしてくれる人に素直になれないで嫌な思いをさせてしまう、周りから見ると十分な仕事をしているのに「もっともっとやらなければ!」と追い込むあまりヒステリックに余計なことをして周りを困らせてしまう、といった行動が多いようです。

毒親からの「呪縛」を乗り越えるには

大切なことは親を呪うことでも、自分を嘆くことでもありません。自分の誇りのなさに違和感を持つことです。あなたは、あなたなりに誇りを持っていいだけのことはやってきていませんか?あなたほどやっていない人が、あなたよりも自分を誇っていませんか?

あなただけが、なぜ誇りをもてないのか疑問に思ってください。そして、信頼できる人たちにその思いを語ってください。「5分だけでいいから黙って聞いて、うなずいていて!」とお願いするのもいいでしょう。

あなたのハートのちょっと痛いところを人に話して受け入れてもらうだけで、誇りは回復し始めます。身近な人には話しにくいという人は臨床心理士やカウンセラーに手伝ってもらうのもいいでしょう。身近な人に話しやすくなるまで、あなたの痛いところを一緒に整理してくれます。

子ども時代に失った誇りは、意識的に回復させようと思うまで回復しません。誇れる自分を探す「自分探し」の旅が必要なのです。時間も気力も必要ですが、ぜひ試みてください。必要なら私たち臨床心理士がお手伝いします。

<執筆者プロフィール>
杉山 崇
神奈川大学人間科学部/大学院人間科学研究科教授。心理相談センター所長、教育支援センター副所長。臨床心理士、一級キャリアコンサルティング技能士、公益社団法人日本心理学会代議員。

100点満点よりも70点の自分。そのほうが良い結果を生み出せる

誰しも怠けてしまうときはあると思いますが、そのことを悔やんで精神的ダメージを受けてしまう人もいるかもしれません。無料メルマガ「仕組みと掛け算でビジネスを成功に導く【平成進化論】」の著者である鮒谷周史さんは、そのときに少し認識を変えるだけで、すぐに立ち直ることができると説明しています。

怠けの認識を書き換えることが必要

怠けてしまったとき、だらけてしまったとき、「怠けてしまったまま、そのままずるずる、いってしまう」のか、「怠けてしまったからこそ、立て直そうとする」のか、この精神の差には大きなものがあります。

人間、一日の間にも、大小のやる気のが来るものです。

こうして一日、何回もだらけそうになるわけですが、「そのままにしてしまう」という選択を取ってしまう人もあれば、「沈んだときに、立て直しのチャンスを掴んで、すぐに復帰、復旧する」人もあるのです。

やる気の波が沈む都度、「10分間無駄にしてしまった…」「また30分やってしまった…」「またもや1時間しでかしてしまった…」。

そして、「今さらがんばっても、失ってしまった時間は取り返せないし、気分が盛り上がってくるまで、そのまま流さてしまおう」という言葉を脳内で回す人もあるでしょう。

反対に、「人間はロボットではないのだから、そういうことも(頻繁に)起こりうるもの」と認識し、だからこそ、その都度、ネジを巻きなおし再び戦線に戻るのか、一回一回で、そんなに大きな差はつかなくともこの積み重なりが「途方もない差」を生むのです。

さはさりながら、以上に記したことは、「言うは易く、行うは難き」こと。

これを実践するためにも、「怠けについての認識を書き換える必要があるのです。

すなわち、「私は完璧に思っている通りのことを実践できる(=自らを買いかぶってた姿)」を前提として生きていると、一旦崩れるととことんまで落ちてしまいます

だからこそ、大袈裟な物言いになるかもしれませんが、あらかじめ、「そういうものが人間である」という、ある種の「諦念を含めた人間観」を持ち、100点満点を目指すのではなく、「いかにして巡航速度を、高い水準で(例えば、70点、80点をメドとして)維持し続けられるか」に腐心することこそ大切、ということ。

前者(すなわち、自分は完璧である理想像を持って生きる)よりも、後者(すぐに手を抜いてしまうのが自分の認識を持っていたほうが、精神衛生も良いし、結果として行動の総量も増えるように思われます。

今日も人生とビジネスを楽しみましょう!

【今日のピークパフォーマンス方程式】

  • 「怠け」に対する認識の差が、復旧力の差となって現れる。
  • 自分は思ったとおりに行動できる、と思っている人は一旦、崩れると脆いものであり、反対に、自分(人間)はそもそも怠け者、と思っていたら、怠けるのが常態なので、少し怠けてしまっても、大きな精神的ダメージを受けることもなく、「さあ、もう一度、ネジを巻き直そう」という気持ちにもなるものだ。
  • 少々、大袈裟な物言いをするならば、人間観の差が、「怠けてしまったときの復旧力の差」となって現れる。

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払いたくない。会社が社会保険の加入を怠ったらどうなるのか?

もし、あなたの会社が雇用保険や厚生年金保険に加入しておらず、受け取れるはずのお金をもらえなかったらどうしますか? 保険の加入は会社が勝手に決められるものではありません。メルマガ『「黒い会社を白くする!」ゼッピン労務管理』の中では、もし企業が保険の加入手続きを怠ったらどうなるのか、その事例を紹介しています。 

「保険料は払いたくない」は認められるのか

未納問題」というのがたびたび話題になります。例えば「NHKの受信料」や「国民年金」などです。これらは、払うか払わないかを自由に決めることはできず、個人(もしくは家庭)は必ず払わなくてはなりません(一部、免除の規定はありますが)。ただ、「できるなら払いたくない」と考える人が多いのが現状でしょう。

これは会社にとっても同じことが言えます。

会社が加入しなくてはいけない保険はいろいろあります。厚生年金保険、健康保険、労災保険、雇用保険などです(会社や社員によって加入条件は違いますが)。これらも、会社は払うか払わないかを自由に決めることはできません。

では、これも「できるなら払いたくない」といって加入の手続きをとらなかったらどうなるか?

それについてある裁判があります。

ある会社で雇用保険の加入手続きをとっていなかったため、教育訓練給付金(雇用保険に一定の期間以上加入しているともらえる給付金)がもらえなかったとして、その会社が訴えられました。

結果、裁判所は会社に慰謝料の支払いを命じました。

また、別の会社では厚生年金保険の加入手続きを怠っていたため、年金を受け取ることができなかったとして訴えられました。

これも、裁判では損害賠償の支払いが命じられています。

これらの例では会社が「できることなら払いたくない」と考えていたのか、それとも単に手続きのミスなのかは定かではありません。ただ、いずれにしろ会社は支払い命令を受けています。

このように、保険の加入手続きをしないことは手続きをする義務に違反しているだけではなく、それに伴う損害の請求をされるリスクがあるということです。

では、本人が加入しないことに同意していた場合はどうでしょうか。

これも裁判では、「加入手続きをしないことに労働者が同意をしていたとしても、届出をしないことが正当化されるわけではない」とされています。これはつまり、たとえ本人に加入しないことの同意を強引にとったとしても、それは認められないということです。

「できることなら払いたくない」はあくまで心の中に留めしっかりと手続きをしたほうが良いですね。

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