禁煙の薬が「アルコール依存」を解消させる可能性があるって本当?

世の中にはさまざまな依存症がありますが、タバコとお酒は私達のごく身近にあるものですよね。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では、ニコチン依存とアルコール依存の関係と、「禁煙の薬がアルコール依存解消に役立つかもしれない」という画期的な論文を紹介しています。

禁煙の薬がアルコール減量にも効果があるかもしれない

ニコチン依存とアルコール依存は合併することが多く、片方が改善するともう一方も良くなることがあります。

今回は、禁煙に使用されるバレニクリンやシチシン、ニコチン(ここではスプレー)使用がアルコール量に与える影響について調べた研究をご紹介します。

Effectiveness of Varenicline and Cytisine for Alcohol Use Reduction Among People With HIV and Substance Use
A Randomized Clinical Trial

HIVと物質障害を伴っている場合の、アルコール摂取減量に関するバレニクリンとシチシンの有効性

HIVと物質障害を伴っているアルコール摂取、喫煙者400人(平均39歳、平均喫煙21本/日)が対象となりました。

バレニクリン、シチシン、ニコチン(ここではスプレー)を偽薬と実薬で組み合わせてグループを作成し、それぞれの効果が分かるように比較を行いました。

結果として、以下の内容が示されました。

・バレニクリンとシチシンはニコチンよりアルコール摂取において有効ということはありませんでした。

・全てのグループで禁煙率は高くなっていましたが、各グループでの違いは分かりませんでした。

・全てのグループでアルコール摂取が非常に多い日(痛飲 Heavy Drinkingの日)が少なくなっていました(例として、バレニクリンの実薬を使用した場合には、痛飲の日が9.5→2.0日/月と減少)。

要約:『禁煙に使用される薬剤は、アルコール摂取を減らすためにも役立つ可能性がある』

論文の中でも触れられているように、喫煙と飲酒を行う場所は共通である場合も多く、心理的な要因も影響すると考えられました。

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ススキノ“首切断”事件に思う。同居なのに個別な存在…日本に家族ぐるみの犯罪が増えたワケ

木原誠二官房副長官の妻の元夫が怪死した事件と家族ぐるみで殺人事件を計画し犯行に及んだと思われる札幌ススキノ頭部切断事件。今回のメルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』で、著者の吉田さんは、 この2つの事件から見える近年の家族のありかたについて探っています。

「あなたを待っていてくれる人はいるか?」

2018年に再捜査が行われた、木原誠二官房副長官の妻X子さんの元夫・安田種雄さん(享年28)の“怪死”事件。

マスメディアもボチボチと報道し始めた。X子さんの取り調べを担当した警視庁捜査一課の佐藤誠警部補(当時)が7月28日に記者会見を行うなど、新たな展開を見せている。

要は本当に「自殺」なのか、それとも「他殺」なのかが知りたいところ。そして、警察が何かを隠しているのではないかという疑念が沸き起こっている。

詳細はネットを見て頂くとして、いたたまれないのは被害者遺族で「家族の死」というものを弔いたいのはやまやまだ。

そして、札幌ススキノ頭部切断事件から1か月が過ぎた。謎の多い猟奇的な事件。逮捕された家族3人の素顔が徐々に見えてきたという。しかもその動画が見つかったというから驚きだ。

被害男性の頭部が見つかったのは、親子3人が暮らしていた自宅の浴室で、動画は、その浴室で撮影されていたという。映っていたのは被害男性の頭部。そして、手袋を着用した人物が頭部を触っている様子が記録されていたという。

動画の撮影者や頭部に触れていた人物について、警察は親子3人のうちの誰かとみているが、今のところ、分かっていないらしい。切断した頭部を撮影するという信じがたい行動。

日テレニュースでは、考えられる理由を犯罪心理学に詳しい専門家に聞いていた。

奈良女子大学 岡本英生教授によると、「普通の恨みのレベルを超えていた(可能性)。激しい恨みがあって、自尊心が回復できるというのなら、抵抗感なく触る可能性がある。変わり果てた姿を見て、うっぷんをはらすとか」

これを家族ぐるみで決行したというのだ。

この二つの事件には、「家族の縮図」が根本には横たわっている。どこか遠い世界の出来事でもなんでもなくて、毎日顔を合わせている家族間での出来事だ。家族の在り方をひとつのテーゼとして考えてみたい。

この記事の著者・吉田正幸さんのメルマガ

 

なぜ日大アメフト部「薬物」情報は執行部に伝わるのが遅れた?常務理事が内部事情を吐露

日大のアメフト部の寮から大麻と覚醒剤の入った錠剤が発見され、部員が逮捕された事件。本日午後、林真理子理事長らが会見をする予定です。メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』の著者で精神科医の和田秀樹さんは、 同大の執行部員の立場から詳しく内部事情を語っています。

日大アメフト部薬物問題、林真理子理事長が反感を買った裏事情

日大のアメフトの寮から大麻と覚せい剤の入った錠剤が発見されて、大騒ぎになっている。

私も執行部の一員なので、素直に反省したい。

こういう学生がいることを反省するのでなく、やはり管理体制に、なんらかの甘さがあったのだろうから、言い訳をすべきでないと考えている。

この事件について、日大側が警察に証拠となるものを提出していたのに、理事長が私がこの記事を書く2日前の取材の際に「一部のマスコミで報道されていますように、違法な薬物が見つかったとかいうことは一切ございません」と答えたためにマスコミの反感を買ったようだ。

そして、翌日になり、その提出した証拠から乾燥大麻と覚せい剤の成分が検出されたということで寮に捜査が入ったという経緯だ。

もともとは、そういう情報が2週間くらい前に大学にもマスコミにも入っていたようだ。

アメフト部の部員の保護者という人がそういう情報をあちこちに送っていたらしい。

この大学は理事長の改革のおかげで、かなりオープンになったため、かなり気軽にさまざまな情報が寄せられる。

そして、その大部分に関して、調査委員会のようなものが立ち上がり、最終的に執行部に報告が来る。

この事件に関しては、正式な報告を少なくとも私は受けていないし、理事長も受けていなかったのだと私は思っている。

証拠らしきものを提出したという話も聞いていない。私がちらっと聞いたのは、学生たちに聞き込みをした際に、すべての学生がやっていないと答えたらしく、この事件は、まさに「事件性がない」らしいという話だった。

たくさんのタレコミの中で、本当に事件性が強いものはそんなにないので、私もそうなんだと素直に納得した。おそらく理事長もそうだったのだろう。

警察が調べて、大麻だったとわかったのがいつかは私もわからない。わかった時点で、たぶん大学にその話がいっているのだろうが、それが理事長にいっていなかった可能性が高い。そうでなければ前日に「一切ございません」と答えるわけがない。警察が発表するのだから、隠せるわけがないし、ほかの大学でも大麻が蔓延しているのだから、どうしても隠さないといけない案件でもない。それ以上に隠して損をすることがあっても、得をすることはない。

ということで、私も内部にいながら、情報がマスコミより遅いという失態を経験した。

ただ、偉い政治家のかかわる殺人事件やそれにまつわる捜査妨害を報じないマスコミが、この事件を大々的に取り上げることには違和感をおぼえるのは確かだ。

これも木原事件もみ消しの一環なのだろうか?

※本記事は有料メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』2023年8月5日号の一部抜粋です。

この記事の著者・和田秀樹さんのメルマガ

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魚沼産コシヒカリ“生産量の30倍超”が流通の異常。ブランド米「産地偽装」のやりたい放題

決して安くはない金額で販売されている、いわゆる国産ブランド米。しかしそれら全てが「正規品」と信じ込むのはあまりに危険と言わざるを得ないようです。今回のメルマガ『神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図──政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!』では投資コンサルタント&マネーアナリストの神樹さんが、コメの産地偽装が事実上野放し状態である現実を暴露。その手口を詳しく解説するとともに、正真正銘のブランド米を確実に入手する方法を紹介しています。

魚沼産コシヒカリは生産量の30倍異常が流通。やりたい放題のブランド米の産地偽装

「大手スーパーで売っているモノだから安心!」と思っていたら、大間違いの現実が本当によくあります。

つい先年まで、「熊本県産」と称して、スーパーなどで販売されていた「アサリ」は、97%が中国産でした。

それが発覚して撤去されると、なんとスーパーの鮮魚売り場から、アサリそのものが消えてしまいました。そもそもホンモノの国産アサリは、ほとんど流通していなかったからです。

また、国産ウナギと称して、マラカイトグリーンの合成抗菌剤(日本の養殖では禁止)の養殖池にどっぷり浸かった中国産ウナギも「産地偽装」の国産表記で並んでいる──といった疑惑も尽きないことでしょう。

他にも夕張メロンや神戸牛、信州みそ、コーヒー豆や紅茶、大間のマグロ、関サバ、淡路の玉ねぎ……などなど、魚介類の生鮮品から野菜などの農産品にいたるまで、挙げればきりがないほどに、産地偽装はよく耳にします。

なお、正確には法の網にかかる「産地偽装」ではないものの、菌床栽培の「国産シイタケ」は、7割近くが中国産──というのは業界常識として有名な話です。

シイタケを原木や菌床ごと日本に輸入して、若干成育させた実績があれば、みんな国産で「〇〇県産」になるからです(ほとんどが菌床輸入)。

恐ろしいことに、これらシイタケ類からも時々、基準値を超える残留農薬(殺虫剤)が検出されています。

このように、「産地偽装」でなくとも、私たちが知らないところで、さまざまな「産地偽装に近いこと」が大っぴらに行われているのが日本の食品流通の実際のところなのです。

そして、主食のコメの銘柄にいたっては、そもそも産地偽装はやりたい放題でした。

これまた激安の中国産米までが登場して、それらがどっぷり混入していたりします。

中国産のコメの7割は、イタイイタイ病の原因物質といわれた重金属のカドミウムに汚染されている──と指摘されています。

国産のコメの銘柄にも、輸入された中国産の激安のコメが平気で混ぜられ流通していたりするのですから、ひどいものなのです。
何でこんなことがまかり通っているのか──今回はコメ流通のこうした闇をえぐっていきます。

さまざまな食品偽装がありますが、摘発されてニュースになるのは、ほんの一部です。

今回は、日本人のこだわりの強い主食である「コメ」について、見ておきましょう。

摘発の事例を見ると、実際には、偽装の手口が年々組織化され、バレないように巧妙化しています。

ネットで売られているコメでも、産地偽装の疑いのあるコメの流通は野放しで行われています。

ヤフオクで売られる「産直」と称するコメは非常にヤバい──と指摘する農業関係者も多いのです。

この記事の著者・神樹兵輔さんのメルマガ

“核好き”自民政権の大罪。米国が今も「原爆投下を肯定」し続ける理由

78年前の夏、広島と長崎への原爆投下で多くの無辜の民の命を奪い、その後も数え切れぬ人々に放射能による健康被害をもたらしたアメリカ。しかしこの非人道的兵器の使用を、未だ「正当」と考える米国民が多数存在することも事実です。なぜ彼らは「大量虐殺」を肯定し続けるのでしょうか。今回のメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』では著者の伊東さんが、その理由を詳しく解説。さらにアメリカに対して謝罪を求めることができない自民党政権の姿勢を厳しく批判しています。

プロフィール伊東 森いとうしん
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

原爆投下に反省なし。非人道的兵器の使用を肯定し続けるアメリカ

原爆開発をモデルとした映画『オッペンハイマー』が、やはりというべきか、公開の危機に瀕している。

オッペンハイマーは、7月21日よりアメリカで公開。

同日にバービー人形を実写化した『バービー』が公開されるとともに、SNS上では両作品を併せたハッシュタグ「#Barbenheimer(バーベンハイマー)」がブームとなった。

しかし、これが日本のTwitterユーザーの標的となる。

米国内のユーザーから投稿さえたと思われる、火のようなものが飛ぶなかで、バービーがオッペンハイマー氏の肩に乗る画像に「It’s going to be a summer to remember(思い出に残る夏になりそうだ)」と、米『バービー』公式ツイッター(現在はX)が返信したり、バービーの髪形を「キノコ雲」に置き換えたコラージュ画像に「This Ken is a stylist(ケン<バービーの恋人>がスタイリスト)」と反応したりした。

これら公式の返信が日本にも知れ渡り、「原爆をからかっている」などと問題視され、ハッシュタグ「#NoBarbenheimer」で反対運動が拡散されるようになる。

確かに、米『バービー』公式ツイッターは日本に対し、「失礼なこと」をした。

しかし、同時期に日本のメディアも失礼なことをしているのにも関わらず、所詮は日本のメディアの影響力など、世界と比べても“微々たるもの”なので、こちらは世界で“炎上”などしていない。

日本テレビ制作の情報番組「ズームイン!!サタデー」が先日、サッカー・サウジアラビア1部アル・ナスル所属のクリスティアーノ・ロナウドにインタビューを行った際、あるタレントが「大谷翔平選手はご存知ですか」と質問されると、ロナウドが「知らない」と返している。

しかし、ことの本質は所詮、Twitter(X)など、日本人“だけ”が好きなガラパゴス・SNSなので、炎上=日本でだけ炎上ということを押さえておかなければならない。

もう一つの問題は、なぜアメリカが“いつまでも”日本における原爆投下を反省しないのか、だ。その答えは、日本政府(自民党)の戦後の対米追従外交があるからに他ならない。

目次

  • 実は正確ではない「日本が唯一の被爆国」という言説
  • アメリカに原爆投下の謝罪を求めることができない日本
  • 自民政権が続く限り原爆投下を肯定し続けるアメリカ

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

危機に瀕するウクライナ。長期の消耗戦へ突入でロシアに傾く戦況

先日サウジアラビアで開かれたウクライナ和平会合で、中国までもが不承認の立場を示したロシアによるウクライナ領土の併合。ますますますます苦しい立場に追い込まれたとも言えるプーチン大統領ですが、早期停戦の可能性はあるのでしょうか。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、一進一退の様相を呈するウクライナ戦争の戦況を解説。さらに西側に見られ始めた「足並みの乱れ」と、プーチン大統領が2024年11月までは軍事侵攻を続けるであろう理由を紹介しています。

ウ軍・ロ軍ともに消耗戦に突入

ウ軍は、諸兵科連合作戦が行えないようである。ウ軍の下士官の多くがロシア式の訓練を受けているので、諸兵科連合作戦の指揮ができずに、欧米で訓練してきた兵員のいうことが理解できないようで、作戦実行が無理のようだ。

このため、ロ軍と同様な消耗戦での戦い方になっている。砲兵戦で、敵の砲兵を叩き、その後、敵陣地の砲撃を行い、その後地上部隊を前進させて、敵陣地を攻略する手法である。

ロ軍は、砲兵戦で負けて、砲撃での敵陣地の消耗ができないことで、航空攻撃にシフトして敵陣地への空爆を行い、その後地方部隊を突入させる方向になっている。

ロ軍には誘導弾もないので、無誘導弾での空爆になり、低空飛行を行っている。もし、スティンガーがあれば、撃ち落せするが、東部戦線にスティンガー携帯ミサイルが配備されていないようである。

どちらも消耗戦へのスタイルになってきた。ウ軍に機甲部隊の電撃戦を期待したが、それはできないことになっている。

クピャンスク方面

ロ軍はシンキフカに攻撃したが、撃退さえている。その東のペルショットウブネバ付近では、南に前進している。

また、ロ軍はペトロパブリフカとキシリフカのウ軍陣地に空爆を行っている。

スバトバ方面

ロ軍は、カジマジニフカでゼレバッツ川を渡河し低地帯を占領したが、ウ軍は高地から低地の露軍を砲撃し、その後、ウ軍増援部隊が低地に攻撃して、ロ軍をゼレベッツカ川の西側から完全に追い出した。

しかし、ロ軍はノボセリフカの市内に攻撃して占領した。

クレミンナ方面

ロ軍は、ディプロバの南からセレブリャンスキーの森方向に空爆後地上部隊で、ウ軍陣地を突破して、ドネツ川に到達したようだ。

逆に、ウ軍は、ディプロバの西で攻撃を行い、わずかに前進している。どうも、ロ軍は先に地上部隊の攻撃をせずに、空爆後の攻撃にシフトしたようである。

リシチャンスク方面

ロ軍は、激しく空爆をビロホリフカの北側に行い、その後、地上部隊の攻撃で、高台にあるウ軍陣地のいくつかを占領したようである。

ロ軍の攻撃パターンができつつあるようだ。もう1つ、ロ軍はテルミット焼夷弾から白リン焼夷弾に切り替えたようであり、構造の簡単な白リンの方が製造が楽なのであろう。

このため、ウ軍は、ロ軍空爆を阻止する必要になっている。英国はASRAAM空対空ミサイルをトラックに搭載した急造対空兵器をウクライナに供与することで、ロ軍空爆を阻止するようである。

バフムト方面

市内南側では、クリシチウカ付近や線路の西側一帯からロ軍は撤退した。代わりに、この一帯にロ軍は激しい砲撃を行っている。アンドリウカ付近のウ軍は、線路の東側に偵察隊を送り、ロ軍砲兵の位置を見つけている。

クデュミウカは市街戦になって、西側をウ軍、東側をロ軍という配置で攻防戦をしている。

ウ軍は、北西方向の攻撃部隊を南に回して、南で攻撃を加速しているようである。ロ軍も同様に南に予備兵力を回して、防御するようである。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

日韓首脳を米大統領山荘に招待。バイデンが望む「歴史的な共同声明」の中身

開催まであと10日あまりに迫った、日米韓首脳会談。大統領山荘であるキャンプ・デービッドに海外首脳を招くのはバイデン政権発足以来初とのことですが、バイデン氏が日韓首脳を歓待する思惑はどこにあるのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、「アメリカの狙い」を海外有力紙の記事を引きつつ解説。さらに大澤さん自身が、同会談後に出される共同声明が海外でどう報じられるのかに注目すべき理由を記しています。

日韓首脳会談の行方と報道

お盆明けの8月18日に米国バイデン大統領はキャンプ・デービッドに日本の岸田首相と韓国のユン大統領を招いての会談を開きます。

バイデン大統領がキャンプ・デービッドに海外首脳を招くのは初めてだそうです。米国の気合の入り方が分かります。

そこで何が話合われて、どのような発表がされるのでしょうか?

2023年8月4日の香港サウスチャイナモーニングポストを見てみましょう。

表題:日韓は「歴史的」安全保障同盟を締結できるか?

 

米国は8月18日、岸田首相と韓国のユン大統領をキャンプ・デービッドに招いて両国の防衛に関するコミットメントをより明確にするよう説得したい考えだ。

 

しかしアナリストは正式な2国間安全保障同盟の締結は難しいだろうと見ている。

 

専門家によれば、このような協定はまだ多くの障害に直面しており、特に「アジアのNATO」に対する他の地域大国からの反対は大きい。

 

バイデン米大統領は東京とソウルが攻撃を受けた場合、それぞれの政府が他方の政府と協議する義務を負う協定を結ぶよう提案すると報じられている。

 

8月2日付のフィナンシャル・タイムズ紙は、バイデン氏が首脳会談の最後に「歴史的な共同声明」を出すことを望んでいると報じた。

解説

米国は日本と韓国に軍事的に連携してほしいのです。それはなによりも中国が現実の脅威となったからです。

韓国は、アジアにおける西側同盟のウイークリンク(一番弱い部分)です。中国は韓国に硬軟混ぜた圧力をかけつづけるでしょう。

韓国を西側に押しとどめていくためにも、日韓の関係改善と連携は米国にとっても急務なのです。

そしてそれは日本にとってもよいことです。

共同声明では、日米韓のホットラインの設置、より頻繁な日米韓演習、サイバーセキュリティとミサイル防衛の取り組みの共有なども発表される見込みだという。

 

日本が最も懸念しているのは、ユン大統領が1期限りで退任した場合、次の韓国政府が日本との安全保障同盟に熱心でなくなることだという。

 

東京とソウルは2015年、韓国の「慰安婦」問題を「最終的かつ不可逆的に」解決する合意に調印した。文政権は2019年、この合意を一方的に破棄した。

 

「東京は、ソウルの新政権が2、3年後に新たな安全保障協定を反故にすることを止められるのか、と自問している」と東京大学、山口亮助教授は語った。

この記事の著者・大澤裕さんのメルマガ

副業をするサラリーマンが気になる節税。いい税理士はどう探す?

正社員の副業を認める会社も増えてきて、収入増のために副業を始める人や、節税のために副業をする人が増加しています。どちらにしても気になるのは税金のこと。詳しい税理士に相談したいけど、本業と副業で忙しく探せずマッチングサービスには不安がある。そんな困りごとに答えるのは、『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』著者で人気コンサルの永江さん。副業をするサラリーマンの節税に詳しい税理士を見つける、シンプルで効果的な方法をズバリ指南しています。

副業の節税効果に詳しい税理士を探すには?

Question

shitumon

副業をしているサラリーマンの節税について、良いアドバイスを得られる税理士の探し方

当方は大企業に勤めつつ副業をしており、本業約1,800万+副業約500万~(合計約2,300万~)の収入があります。今年から副業を始めておりますが、税金が半端ないので節税できることはしていきたく思っております。

これまで毎年自分で確定申告(白色申告)はしてきましたが、青色申告もしておりません。ネットで得られる程度の節税知識は得て会計ソフトを入れて収支を付け始めましたが、これで最適なのか分からず、サラリーマンで副業をする場合に詳しい税理士さんにでもご相談したいと考えております(本業と副業の収支・経費にして良いことや、屋号・法人について等々)。

知り合いに税理士はおらず、誰か探そうかと思うのですがネットの税理士検索・マッチングサービスも何となく不安で二の足を踏んでいます。地元の税理士の方を探そうかとも思いますが良い人なのかが分かりませんし、時間をかけたくありません。

ツテ以外で、良い税理士の方に辿り着けるようなやり方はあるでしょうか?税理士が不要で代替手段もあるかもしれませんが、何らかのアドバイスをいただけましたら幸いです。

永江さんからの回答

副業中のサラリーマンが節税効果に詳しい税理士さんを探すなら「検索上位に出てくるITリテラシーの高い人を選ぶこと」が重要だと思います。

なぜかというと、基本的に士業の方はリテラシーが低めだから。例えば高齢のおじいちゃん税理士に依頼しても、そもそも「副業」の概念からして分からないので、いちいちゼロから用語や業務内容を説明しなければならず面倒です。やり取りも電話やFAXだけなんて言われたらたまりませんよね。

今はメールもレスポンスが遅く不便なので、SlackやLINE@で相談できる人がベストでしょう。面談も対面ではなくZOOMで十分です。マッチングサービスには仕事が取れない人しか登録してないのでアウト。リテラシーの高い優秀な税理士さんはきちんとSEO対策をして検索上位に出てくるはずなので、地域にこだわらず探してみたら良いと思います。

本業+副業でこれだけ収入があるなら、時給を考えるとご自身で全て抱えるより煩雑な事務作業は外注した方が効率的ですよね。経験年数や実績より、どれだけITリテラシーが高い税理士かを見て選んだら良いと思います。

この記事の著者・永江一石さんのメルマガ

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三島由紀夫の「割腹自殺」の報にも動じず取材を受け続けた作家・森村誠一

映画化された『人間の証明』『野性の証明』など多くの著作で知られる作家の森村誠一さんが7月24日、90歳で亡くなりました。故人にまつわる逸話のなかで、三島由紀夫の割腹自殺の知らせを聞いてもまったく動じなかったことを紹介するのは、森村さんと対談経験もある評論家の佐高信さん。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』ではほかに、佐高さんが“戦後を読む50冊”に選んだ『黒い墜落機』に記された「著者のことば」を引いて、軍隊を嫌った森村さんを偲んでいます。

三島由紀夫を無視した森村誠一

ここに1冊のアルバムがある。徳間康快を描いた拙著『飲水思源』(金曜日、のちに『メディアの怪人 徳間康快』と改題して講談社+α文庫)の出版記念会の時のもので、日付は2012年9月20日。そこに徳間をよく知る森村誠一の姿が写っている。

小室等の歌に耳を傾けているものや、松元ヒロのライブに笑っているものである。一番多いのはしめくくりの私との対談模様。いまは亡きなかにし礼や岸井成格、そして若宮啓文も写っていて、粛然とさせられる。

1970年11月25日、三島由紀夫が自衛隊に乗り込んで自死した時、森村は以前勤めていたホテルニューオータニで『週刊文春』の記者だった大下英治の取材を受けていた。そこへ知り合いのボーイがやって来て、「いま、三島由紀夫が市ヶ谷駐屯地に突入しました」と伝えた。しかし、森村は平然としている。

大下の方が腰を浮かせながら取材していると、また、ボーイが近づいてきて、上ずった声で「いま、割腹自殺を遂げたそうです」と告げた。それでも森村は落ちついていて、取材が終わると、ケーキを売っているコーナーへ行き、幾種類か選んで、「大下さん、ここのケーキはおいしいんで編集部に持って行って下さい」と言って手渡した。

大下は激しい衝撃を受けたが、森村は冷静だった。森村にとっては「三島の割腹自殺など滑稽か狂気にしかすぎなかったのだろう」と大下は回想している。

私は1995年に出した『戦後を読む 50冊のフィクション』(岩波新書)で森村の『黒い墜落機』(光文社文庫)を選んだ。その「著者のことば」に森村は「私は軍隊が生理的に嫌いである」と書き、「平和時の軍隊は、自ら危機感をつくりだし、戦争を惹き起こす作用をもつ。軍隊は、祖国や国民の為ではなく、それ自体のために存在する。軍隊にとって、国民は“肥料”に過ぎない」と続けている。

軍隊の銃口は外ではなく内を向いているのである。1960年の安保反対闘争の時、デモ隊の鎮圧のために当時の首相、岸信介が自衛隊を出動させようとしたことで、それは明らかだろう。

「昭和五十×年二月×日午後」、航空自衛隊入間基地から飛び立ったジェット戦闘機が突然、レーダーから姿を消し、南アルプスの小さな村に墜落したところから、この小説は始まる。

13人全員が老人のその村は、典型的な過疎の村だが、知られてはならない秘密を隠したままにしておくために、自衛隊首脳部は、なんと村民の虐殺を指令した…。そこに、異常な夫から逃げたかった若い人妻と、子どもの担任教師が“駆け落ち”して来る。

森村のサインのある『創作の拠点』(講談社)で森村は「時代から遅れる」ことを恐れると言い、「作家は時代と一緒に寝ていなければいけないと心に刻んでいます」と宣言している。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

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綾瀬はるか「別れろというなら女優を辞める!」 大沢たかおの“キングダム”再ブレークで蘇る熱愛報道

映画『キングダム 運命の炎』に出演している俳優・大沢たかおの役が好評のようですが、大沢はある“大人の事情”で2011年を最後にドラマ出演がないとか。その理由に、あの大物女優の“引退宣言”が関係? 芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

“大人の事情”で地上波連続ドラマへの出演がない大沢たかお

7月28日に公開された『キングダム 運命の炎』が順調に興行収入を伸ばし、劇場関係者たちは「シリーズ最高の60億円突破も見えてきた!」と頼もしい声を漏らしています。

プロモーションで出演した何かのテレビ番組で、主演の山﨑賢人の首が顔の小ささに較べてかなり太くなっているのを見た私は、彼の役作りはよっぽど過酷だったんだろうな…と気付かされました。

そしてもうひとり、にわかに注目を集めているのが天下の大将軍を演じた大沢【王騎】たかおです。

SNSでも「王騎がヤバすぎる!」とか「王騎が最高!」といったコメントが溢れています。

8月2日の北海道からスタートした4都市を巡る舞台挨拶ツアーで大沢はー

「王騎の役作りのハードルがあまりにも高過ぎて自分では無理かなと思いました。でもトレーニングをすぐ初めて、恐怖と隣り合わせになりながら20キロの増量をしました」とそのバック・ステージを明かし、観客たちから拍手喝采を浴びていました。

山﨑や吉沢亮に隠れてはいるものの、地味だけど確実な再ブレークを果たした大沢に、芸能記者たちが噂しているのは地上波ドラマへの本格復帰というテーマです。

意外にも思えますが、大沢はある“大人の事情”で、民放地上波連続ドラマは2011年を最後に出演が無いのです。

2009年10月期、『JIN-仁-』は最終回に25.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/世帯視聴率)という最近ではお目にかかれないような数字を残したドラマでした。

綾瀬はるかとの熱愛報道

そしてこのドラマで共演した綾瀬はるかと2010年、大沢は17歳差の交際を『FRIDAY』されてしまったのです。

ふたりは2008年10月公開の『ICHI』でも共演、『JIN-仁-』で更に仲が深まったと言われ、ツーショットは撮られていないものの、大沢の自宅マンションに足繁く通う綾瀬の姿が捉えられ、当時はワイドショーにも大きく取り上げられたものでした。

当時の私の取材メモには、大沢のマンション近くのスーパーで、ふたりで一緒に食事をするためでしょう、綾瀬の買い物姿が近所の主婦に目撃されていたという事実が残っています。

所属事務所の車で大沢のマンションまで乗り付け、スタッフが周囲をパトロールするという厳戒態勢で逢瀬は繰り返されましたが、結局綾瀬の事務所はこの交際を認めることは無かった…できなかったのです。

交際発覚時、綾瀬は映画『プリンセス・トヨトミ』の撮りに入ったばかりでしたが、その状態は不安定で撮影も思うように進まず、現場に目を真っ赤にして入ったりもしていたといいます。