あからさまな見返りも。カタールW杯で露呈したFIFAの腐敗体質

現地時間の11月20日に開幕する、ワールドカップカタール大会。中東では初開催となる4年に一度のサッカーの祭典ですが、懸念される問題も多々あるようです。今回のメルマガ『モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)』ではジャーナリストの伊東森さんが、開催期間中に発生しかねない、カタールの法に起因するトラブルを紹介。さらに大会の誘致段階で露呈した、腐敗しきったFIFAの実態を明らかにしています。

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

 

サッカーW杯目前! って浮かれている場合か? 物議も醸した招致 オリンピックと同様、腐敗するFIFA

サッカー・W杯カタール大会を目前に控え、お祭り騒ぎに水を差す事態が起こり始めている。FIFA(国際サッカー連盟)が大会の出場チームに書簡を送り、「サッカーに集中して」と呼びかける事態に。

書簡には、「どうか今はサッカーに集中しよう」と促すとともに、

「われわれにはサッカーが独立して存在していないことを分かっており、それと同時に世界中において政治的性質による多くの課題や困難があることも承知している」

「しかしサッカーがあらゆるイデオロギーや現在起きている政治的紛争に引き込まれないようにしてもらいたい」

と書かれてあった。

一方、国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」からは厳しい声が上がる。カタールが外国人労働者への扱いや、LGBTQ(性的少数者)、女性の権利において非常に問題視されているからだ。

このような声を受け、ヨーロッパでは開幕を前にパブリックビューイング(PV)を実施しないと宣言する都市が相次いでいる。

実際、1次リーグの第3戦で日本と対戦するスペインでは10月28日、第2の都市バルセロナの市長がPVを実施しないとした。

ほか、フランスのパリやマルセイユ、ストラスブール、リヨンでもPVの「ボイコット」が決定、ドイツでもケルンなどで中止の動きがある。

目次

  • カタールとは? 日本を上回る一人当たりGDP
  • 懸念される点 飲酒や同性愛 「現代の奴隷制」
  • 物議も醸した招致 オリンピックと同様、腐敗するFIFA

カタールとは? 日本を上回る一人当たりGDP

カタールはアラビア半島の東に位置し、ペルシャ湾に突き出たカタール半島にある首長国。半島の付け根でサウジアラビアと接す。国土は砂漠に覆われ、全土が海抜100m以下の標高。

18世紀から19世紀にかけ、アラビア半島の内陸部の民族が移住してきたのち、19世紀にサーニ一族を君主とする首長国となった。20世紀にはイギリスの保護下となるが、1971年に独立。

カタールの国民一人あたりのGDPは、アジアではシンガポールを抑え、1位。

1940年代に発見された石油資源により、開発を進めてきた。しかし現在は、石油資源の枯渇を視野に入れ、石油化学などの産業の育成や、これ世界有数の埋蔵量を誇る天然ガスの開発に重点を移す。

国民の医療や教育は無償で、南アジアからの外国人労働者が集まり、人口の9割を占めるにいたった。それととともに、人口構成では生産年齢人口が85%を占め、男性の人口割合が女性と比べ、非常に高い(*1)。

大会をめぐっては、飲酒や同性愛が違法のイスラム教国であるカタールでも懸念が。しかし、FIFAは、

「ファンは誰でも歓迎される」

と訴え、政府は飲酒についての規制を緩和した。

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

 

お金のプロが警告。クレジットカードの“放置”が招く「5つの大問題」

作ってはみたものの、ほとんど使うことがないクレジットカードが財布の中に眠っているという方、多いのではないでしょうか。しかしそんなカードを解約しないまま持ち続けていると、思わぬトラブルが発生してしまうこともあるようです。株式会社Money&You代表取締役で資産運用のプロ・頼藤太希さんは今回、クレジットカードの放置が引き起こしかねない5つの問題を取り上げ詳しく解説。さらにどんなカードを優先して処分すべきかについてレクチャーしています。

クレジットカードの放置は危険!解約しないと発生する5つの注意点

みなさんはクレジットカードを何枚持っていますか?

1枚だけというよりも、複数持っている人がほとんどでしょう。

一般社団法人日本クレジット協会の2021年の調査によると、発行枚数は2億9,531万枚、この発行枚数を成年年齢の人口で割ると、1人あたりの保有枚数は2.8枚となります。

でも、複数のカードを上手く使い分けている、使いこなしている人は少数ではないでしょうか?

「年会費がかからないから使わず放置してしまっている」「年会費がかかるにも関わらず使わず放置している」、実はどちらも注意点があります。

今回はクレジットカードを放置すると生じる5つの注意点を解説します。

■クレジットカードを解約せず放置すると生じる5つの注意点

注意点1:不正利用されるリスクがある

「クレジットカードを知らないうちに不正利用された」

そんなニュースを目や耳にすることがよくあります。一般社団法人日本クレジット協会の調査によると、クレジットカードの不正利用によって被害を受けた金額は、年々増加傾向にあるのです。

● クレジットカード不正利用被害額

偽造カード被害やその他不正利用被害は年々減っていますが、番号盗用被害は年々増えているのがわかります。これはクレジットカードの現物を使わず、番号だけを利用して決済されるものです。

使わなくなって、放置しているクレジットカードの番号が何らかの形で悪意のある人に知られるだけで、不正利用にあう危険性が高いというわけです。

とはいえ、クレジットカード会社側でも、不正な利用を監視しています。

例えば、高額な決済が続く、普段使用しない地域(海外など)で決済された時には、使用中止の措置が取られます。しかし、すべての不正な利用が未然に防げるとは限りません。普段管理していないクレジットカードであれば状況の確認をしないでしょうから、不正に気づけない可能性もあります。

“人身売買”疑惑の旧統一教会、解散求める署名が遂に20万筆突破。妊娠中に養子縁組あっせん、教団が組織的に関与か

連日のように新たな事実が発覚している旧統一教会問題。今度は、新たに信者間における「養子縁組」の大スキャンダルが発覚した。これには「人身売買ではないか?」との批判が相次いでおり、ついに刑事事件に発展する可能性も出てきた。そんな中、10月17日から始まった統一教会の解散を求めるオンライン署名が続々と集まっており、現在も署名の数は増加の一途。今回発覚した統一教会の「養子縁組」問題とは、どこまで深刻なのだろうか?

「宗教2世」を襲う、統一教会「養子縁組」問題とは?

15日放送のNHK「クローズアップ現代」では、統一教会の養子縁組の非人道的な実態が報じられた。番組によると、教団は子供がない信者の家庭に、別の信者の子供との「養子縁組」を推奨しており、教団のハンドブックにも養子縁組の必要性が説かれているという。これによれば、「養子縁組は、神さまの愛を中心とした家庭理想を共に実現するという意味で教団の美しい伝統となっている」と、長年にわたって養子縁組が信者間でおこなわれてきたことを示唆していた。

中には、「養子の約束を交わすのは、ささげる側が妊娠前が最も望ましい」などと、養子に出す前提での妊娠を推奨する記載まであったという。

番組に登場した元2世信者の「ようじよ」さん(仮名)は、4歳のときに自分が養子であることに気づいた。ようじよさんは、4人の兄弟の中で自分1人だけが養子に出され、疎外感を持ちながら生きてきたという。そして「自分は教義の道具ではないか?」と感じ、自分の存在が分からなくなり苦しんできたとしている。

3年前に自殺を図ったとき、養母から「自殺したら地獄に落ちるんだよ!」と叫ばれたと明かし、「どこまでも教義を信じ込む中身のない家族こそが生き地獄だ」と語っていた。

【関連】教団の“代弁者”状態。統一教会「被害者救済法」を邪魔したい自民議員の名前

小川さゆりさんの兄弟2人も「人身売買」の犠牲に

統一教会の元2世信者で、教団の解散を訴えている「小川さゆり」さん(仮名)も、下の兄弟2人が養子に出されていることを公表している。小川さんは、「教会では人身売買のように子供をまるでモノみたいに扱っている」と憤る。

また、教団の元職員は、全国の教会の家庭部が養子縁組の窓口となり、家庭のマッチングをおこなっていたと発言。早稲田大学の棚村政行教授も「まぎれもなく養子縁組のあっせんで、児童福祉法や民間の養子縁組あっせん法に触れる可能性がある」と指摘する。

教団側は、1981年以降「745人の養子縁組があった」と認めたが、「この養子縁組は2世の幸せを願って進められるものであり、“親の信仰のための養子”といった指摘は事実に反する。養子縁組による金銭の報酬はないため、養子縁組あっせん法に抵触しない」と釈明した。

しかし、厚生労働省は「養子縁組あっせん法は報酬をともなうかどうかにかかわらず、一定の目的で継続的に業として行う場合、都道府県の許可を受ける必要がある」としている。被害の全容はまだ明らかになっておらず、今後、行政による実態調査が待たれる。

【関連】統一協会から目をそらす「安倍マンセー派」に小林よしのり氏が“贈る言葉”

教団側の屁理屈に世論反発。有田芳生氏の見方は?

先の「クローズアップ現代」内では養子縁組を認めていた教団だが、放送後の共同通信によると「旧統一教会は養子縁組について、“制度化されておらず、信者同士のつながりや地域の付き合いで養子縁組が決まっている”としている」と一転、教団側は組織的な関与を否定したのだ。

この報道を受けて、元2世信者の小川さんは激怒。

「統一教会は養子縁組問題も信者が勝手にやったことにするようです。人の命を巻き込んでおいて?正直今までで一番腹が立っています」

「人の命がカルト団体の都合で生み出されること自体許せないのに、生んだ子供を養子に出す、また養子に出す前提で子供を作ることが推奨されていることについて、最低な人権侵害だと思います。「お母さん、何で私は養子に出されたの?」と泣いていた妹の顔が忘れられません」

と怒りをあらわにした。

これに関して、30年以上という長年にわたって統一教会問題を追及しているジャーナリストの有田芳生氏はTwitterで、

「教団本部に報告せず縁組している者もいます。3万双(1992年)以前に家庭を持つ条件は、女性が30歳を超えていることでした。6000双は33才。激しい活動と不妊から養子を必要とする夫婦が多かったのです」

「統一教会は養子縁組について「あっせんや制度化している事実はない」とする。事実は違う。6000双の合同結婚式(1982年)、6500双(1988年)では、「三位基体」の教えで、家庭巡回師が3組のカップルを指名、子供が生まれない家庭に養子を出すようにしていた。小学生以上でも養子に出されたのだ」

とツイートし、さらに、

「祝福のためにお互いを支え合う3家族を家庭巡回師が指定(「三位基台」)し、子供を産むことで家族は完成するという「四位基台」の教えが基本にあります。小川さんの証言では妊娠中に養子の約束をしているのですから、1980年代より非人道的な行為が行われているのです」

と、統一教会の「養子縁組」は長年にわたり組織的に行われてきたことを指摘している。

解散命令を請求するよう政府に求めるオンライン署名は20万人突破

10月17日に始まった、裁判所へ統一教会の解散命令を請求するよう政府に求めるオンライン署名の呼びかけ人には、「全国統一協会被害者家族の会」「オウム真理教家族の会(旧称、オウム真理教被害者の会)」代表の永岡弘行氏や、統一教会の元2世信者の小川さゆりさん、統一教会問題を追及するジャーナリストの鈴木エイト氏、「やや日刊カルト新聞社」総裁でジャーナリストの藤倉善郎氏らが名を連ね、18日18時の時点で、すでに20万人を突破している。

統一教会は、いよいよ土俵際に追い詰められたようだ。

● 統一教会の宗教法人解散(法人格取消)を求めます(cange.org)

【関連】爆笑問題・太田が統一教会の御用芸人になった理由が判明。有田芳生氏も困惑、サンジャポで自白した「ウソと屁理屈の発信源」とは?

5年以内に台湾危機か。“一極体制”築いた習近平が狙う毛沢東超え

5年に一度の中国共産党の党大会を終え、新体制となった習近平政権。次代を担うと目された人材が最高指導部を追われ、“異例の”3期目どころかその先も見据えるかのような“一極体制”がスタートしました。そんな習氏の悲願が中台統一。今回のメルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「虫の目、鳥の目、歴史の目」』で著者の嶌信彦さんは、中国軍が早ければ2023年中にも台湾侵攻能力を整えるとする米軍の見立てから、3期目の5年のうちに統一への行動をとる可能性を指摘。さらには2049年の建国100年に向けた習氏の構想を紹介しています。

一極体制築いた習近平 毛沢東超えを狙う

5年に一度の第20回中国共産党大会は、習近平総書記(国家主席)が予想通り異例の3期目に選ばれて10月22日に閉幕した。党最高指導部である政治局常務委員(現行7人)も習近平氏の側近や習派の人が多数派を占め、中国は今後、これまでの集団指導体制から習近平“一極体制”で国家運営を行なう可能性が強まった。

また、習氏の悲願とされる中国と台湾の統一について「台湾の独立に断固反対し、中台統一へ武力行使を決して放棄しない」と表明しており、今後5年以内に台湾情勢が緊迫し、米国・日本との緊張関係が高まる可能性が出てきた。

今回の習近平氏の指導部人事は、ひと言で言うなら習氏に忠誠を尽くす人物で政治局常務委員を固め、次世代のホープとみられていた胡春華副首相や退任年齢に達していない李克強らも引退に追い込まれた。代わって引き上げられたのは、習氏のかつての部下や習氏への忠誠心が目立つ年下の腹心たちだ。ただ、習氏の後継者と目される人物はいないといわれるため、総書記・主席を続ける意向ではないかと憶測されている。

習近平氏の今後の大きな目標は、一つの中国を実現するため、台湾と中国の統一を図ることだ。台湾問題の解決となれば、米中の対立が高まり日本に駐留する米軍が否応なく中心となってくるため、米軍を駐留させている日本も巻き込まれることになる。

習近平主席は、武力行使の放棄は約束しないと明言、今回改正された党規約の中で「台湾独立に断固反対し食い止める」と表明し、中国軍は8月以降、台湾近海で実践想定の大規模演習を実施している。米軍は、中国軍が2027年までに台湾侵攻能力を整えると見ているが、早ければ2023年中にも実現させると観測しているのだ。

習主席は、建国100年にあたる2049年に、米国と並ぶ「社会主義現代化強国」の実現を目指すと指摘。その手法は資本主義社会の発展の道とは異なる「中国式現代化」であり、中国の国情に基づいた特色を持つ独自の発展モデルで、それは国民全体を豊かにする「共同富裕」の社会だと表現している。

そのためには新たな経済成長モデルとして人口14億人の内需を柱に外国からの投資も利用して経済の好循環(双循環)をもたらし35年までに1人当たりのGDPを中等先進国の水準に引き上げると述べている。また巨大経済圏構想「一帯一路」を通じて新興途上国のインフラ整備を進め米欧主導の国際経済秩序に対抗したいとしている。

気になるのは、習近平主席の発言に謙虚な姿勢が失われつつあることだろう。

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「集客に困ったことなどない!」と豪語するコンサルが教える2つのコツ

集客に苦労しているというお店は、そもそも「何」を変えればいいのでしょうか。今回は、メルマガ『倒産危機は自力で乗り越えられる!』 by 吉田猫次郎』の著者で事業再生コンサルタント、作家、CTP認定事業再生士の顔を持つ吉田猫次郎さんが、自身が経験してきた「集客のコツ」について明かしています。

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集客のコツを振り返ってみる

私は今でこそ事業再生コンサルなどという職に就いていますが、昔は営業寄りの人間でした。

学生時代は私立文系で明るく楽しく過ごし、サラリーマン時代は、商社で営業をしていました。

独立してからも、集客で苦労した経験はありません。

事業再生コンサルを開業したのは2003年でしたが、以来20年近く、広告宣伝費をかけたことは(ほぼ)一度もなく、カネをかけずに、自分のペースで思うままに集客してきました。

本を出版したり、テレビに出演したりした際も、ギャラをもらうことはあっても、広告料を払ったことはありません。

自然体で、普段の自分のまま、活動してきました。「集客にカネもコネも要らない」というのが、私の持論です。

では、そのコツは何かというと、2つに集約されます。べつに出し惜しみしません。あっさりここに書いてしまいましょう。

1.知ってもらうこと
2.共感してもらうこと

この2つです。あれこれ迷ったら、この2つを思い出せばいいのです。

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バイデン大統領が放った「中国への一言」は北朝鮮の何を変えるか?

バイデン大統領が北朝鮮問題の解決に「中国が関与すべきだ」と圧力をかけたことで、北朝鮮が企む“核ゲーム”が複雑化しているようです。この詳しい内容について韓国在住歴30年を超える日本人著者が発行するメルマガ『 キムチパワー 』が解説しています。    

複雑になった核ゲームの行方

バイデン米大統領が中国の習近平国家主席に中国が北朝鮮問題の解決に関与するよう圧力をかけ、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の核ゲームの計算が複雑になった。バイデン大統領は13日、同盟国の韓日と6年7か月ぶりに3か国協議を開いたのに続き、14日の米中首脳会談で「北朝鮮が責任を持って行動するよう促すべきだ」と習主席に直接要求した。このため、専門家の間では、金正恩が7回目の核実験実行命令を簡単に下すことができなくなったという分析が出ている。

米ホワイトハウスは14日、米中首脳会談直後の発表文で、「バイデン大統領は北朝鮮の挑発行為に憂慮を示し、国際社会のすべての構成員は北朝鮮が責任ある行動を取るよう促すべきだ」と発表した。これについて外交関係者は、「中国に北朝鮮問題解決に責任感を持ってほしいと注文した」と解釈している。

しかし、中国側の公式発表文では、両首脳間の北朝鮮核関連論議事項が一文字もなかった。ただし、中国の立場では台湾・人権・経済問題など国益がかかったイシューを巡り米国と議論を続けなければならないため米国の要求を無視しにくくなった状況だ。

米国が中国の役割を強調した背景には、中国が北朝鮮の7回目の核実験を阻止できる唯一の選択肢だという判断があった。2010年、米国は北朝鮮が韓国の哨戒艦「天安(チョナン)」艦を撃沈させしかも延坪島(ヨンピョンド)砲撃を加えた局面で、中国に対し北朝鮮への圧力を要求したところ、その直後北朝鮮はしばらく静かな姿勢を示していたという経緯もある。

原州・漢拏(ハンラ)大学の鄭大鎮(チョン・デジン)教授は、「米国のこのような動きは、北朝鮮が核実験を強行する場合、中国に一種の責任論を提起するという意図とみられる」とし、「中国の立場からも北朝鮮の核実験のような高強度軍事挑発は、米国と解決しなければならない懸案がいっぱいある状況で外交的負担として作用するだろう」と述べた。

なぜホークスは工藤公康が入団後たった5年で優勝できたのか?

「コンサルティングを受けているからといって、すべての企業が成果をあげるとは限らない」と語るのは、メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』の著者で経営コンサルタントの梅本泰則さん。では、成果を上げる企業とあがらない企業は何が違うのでしょうか。それは、 元ホークス監督の工藤公康さんのエピソードから学べるようです。

5度の日本一。元ホークス監督・工藤公康から学ぶ「成果をあげる」ポイント

コンサルティングを受けている企業が、必ずしも成果を上げるとは限りません。成長が鈍化したり、停滞してしまう企業もあります。逆に、短い期間で成果をあげる企業も。何が違うのでしょうか。今回は、その点を探ってみます。

ダイエーホークスの変化

考え方や方法を変えることで、成果につながることも多いです。

先日、NHK『レジェンドの目撃者』で、元ソフトバンクホークス監督の工藤公康氏が取り上げられました。

工藤氏は、1982年に西部ライオンズに入団して以来、選手を引退するまでの29年間で14度のリーグ優勝、11度の日本一を経験。そのこともあってか「優勝請負人」と言われています。その後、ソフトバンクの監督を務めた6年間でも、5度の日本一を手にしていますから、スゴイ人です。

その工藤選手が、西武ライオンズからダイエーホークス(現ソフトバンク)に移籍をした時のエピソードがあります。

当時の西武は常勝軍団、ダイエーは10年以上、下位に低迷している弱小チームです。そのダイエーの監督に就任したばかりの王監督から、声が掛かります。

「優勝のために力を貸して欲しい」

野球界を代表する王監督からそう言われれば、断ることは出来ません。

入団5年後、ダイエーは日本一になりました。工藤選手による功績が大きかったといいます。

彼はダイエーに移籍した時、チームの現状にびっくりしたそうです。西武ライオンズの練習量とは比べ物にならない程少ないし、試合に負けても、反省も改善もしようとしない。チームの成績が低迷するはずです。

優勝請負人の工藤選手は、何とかしなければならないと、思ったことでしょう。そこで彼は、自らの野球に対する姿勢を見せながら、選手に刺激を与えていきました。時には、厳しい言葉をかけたそうです。その成果が、リーグ優勝という形で実を結びました。

もちろん、工藤選手だけの力によるものではないでしょう。しかし、彼がチームに与えた影響は大きかったはずです。

つまり、彼はチームの体質を変えることに心をくだきました。チームが勝つためには、どんな練習と努力をしたらいいか、勝つためにはどんな考え方をしたらいいか、口酸っぱく言ったに違いありません。

その言葉や態度を受け入れてもらうために、自分も努力しました。そのことで、チームが強くなったのだと思います。

人命軽視する“金の亡者”。葉梨「死刑ハンコ」大臣の笑えぬ自虐と無責任

死刑を巡る軽率に過ぎる発言を繰り返していたことが判明し、事実上の更迭となった葉梨康弘法相。しかし岸田首相の決断はあまりに遅く、各所から批判の声が上がる事態となりました。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、葉梨氏の死刑に対する認識を強く批判するとともに、民主党政権下の千葉景子法相が死刑執行に立ち会った理由を紹介。さらに一度は葉梨氏の更迭をためらった岸田首相の危機対応能力に、大きな疑問符をつけています。

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「死刑のハンコ」大臣と「死刑立ち会い」大臣の大きな差

正直なのか馬鹿なのか、よくもまあアケスケに言ったものである。

「外務省と法務省は票とお金に縁がない。外務副大臣になっても、全然お金がもうからない。法務大臣になっても、お金は集まらない」

11月9日夜、外務副大臣・武井俊輔氏の政治資金パーティーでスピーチした法務大臣、葉梨康弘氏。あえて斟酌すれば、外務副大臣の武井氏も自分も、重要ポストに就いたが、産業界との繋がりが深い他省庁のトップと違って献金の恩恵を受けにくいのだと言い、それなのにわざわざ資金を提供するためにパーティーにやってきた奇特な参加者に、葉梨流の自虐的な言い回しで感謝の念を伝えたつもりであろう。

だが、これも裏を返せば、葉梨氏の政治の主眼がカネや票にあるという本音を語っているにすぎない。衆議院議員の娘と結婚し、地盤、看板、カバンをそっくり受け継いだ葉梨氏は、どうやらそのありがたい身分を保持することが、なにより大事なようである。

まさに、「政治はカネ」の染みついた由緒正しき自民党議員といえるのだが、こういう人物が法務大臣になり、「死刑」について語ると、いかに悲惨なことになるものかと感心したのが、同じパーティーにおける次の発言である。

「法務大臣というのは、朝、死刑のハンコを押して、昼のニュースのトップになるのはそういう時だけという地味な役職だ」

もちろん、話の入り口でウケをねらったつもりであろう。これまで都内での政治資金パーティーや地元の会合などで繰り返し同じ発言をしてきたらしいが、今回に限っては、参加者から笑い(苦笑?)をとるだけではすまなかった。問題視した記者が何人かいて、その日のうちに速報すると、瞬く間に「死刑のはんこ」発言として日本中に広がった。

葉梨氏は8月の内閣改造で法相に就任したばかりで、実際に大臣として「死刑のハンコ」を押した経験はない。つまり、まだ死刑執行を命じる最終判断者の逡巡を味わったことがないのだ。

にもかかわらず、「朝、死刑のハンコを押す」と軽い調子で言う。むろんそこに「ためらい」は感じられない。なんの変哲もない朝、死刑の執行命令起案書に事務的に判を押す大臣の、のっぺりした顔が浮かび上がるだけだ。

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謎の「中国版ええじゃないか」勃発?隣国に広がるゼロコロナへの不満

主要国の多くがウィズコロナ政策をとる中、頑なにコロナの封じ込めに固執する中国。しかしそれは、習近平政権の存続にかかわる問題に発展しかねないようです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、市民たちのゼロコロナ政策への不満が危険水域に達しつつある現実を紹介。その上で、今後中国国内においては高い確率で動乱が頻発するとの予測を記しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2022年11月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

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プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【中国】「四つんばい」現象は中国版「ええじゃないか」か?

中国で「四つんばい」現象が話題 コロナ長期化でストレスか

新型コロナでの都市封鎖などが長期間にわたっている中国で、大学生が四つん這いになって集団で歩きまわったり、ダンボール製の犬の模型を散歩させたりする動画がSNS上で出回っており、行動制限が長引いていることで精神的に追い詰められているのではないかという危惧が持ち上がっているそうです。

報道によれば、もともとこの「集団四つん這い」は、北京の中国伝媒大学の学生が「四つん這いになって運動場を歩こう」と提案したことから始まり、その動画がSNSで拡散されると、清華大学をはじめさまざまな大学が模倣する動きが広がったそうです。

時代の末期には、こうした不可思議な集団行動が起こることがよくあります。日本でも江戸末期の1867年に「ええじゃないか」などと連呼しながら町中で集団で踊り狂うムーブメントがありました。これも、お上や世の中に対するさまざまな不満が背景にあったと言われています。そしてその年に大政奉還が行われ、翌年から明治の御代が始まりました。同時に日本国内は内戦状態になり、時代の主役交代が起こったのです。

現在の中国でも、広州市の海珠区と天河区では新型コロナによる都市封鎖措置に抗議する暴動が発生、「都市封鎖を解除しろ」の掛け声のもと、数百人の市民による大規模なデモや公安警察との衝突が起こっています。警察は放水車でデモ隊を鎮圧し、多くの逮捕者が出ているようです。

中國清零民怨爆發 廣州「起義」

台湾のニュースでは、公安車両をひっくり返そうとする市民の写真、さらには当局のバリケードを破って市街へ駆け出していく人たちの動画などがアップされており、中国政府のゼロコロナ政策への不満がかなりの危険水域になっていることがわかります。

「解封解封解封」 廣州民衆上街抗議、隔離牆如骨牌倒

11月14日時点で、中国の患者数は177万人を突破しました。南部の製造業の街、広東省では流行の拡大が続いており、広州は新たなリバウンドで最も大きな被害を受けた地域であり、1日の新規現地感染者数は過去最高の5,000人以上となりました。

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石原さとみ 創価学会への高額寄付で「離婚⇒シンママ」危機? 長井秀和の告発で憶測、高年収旦那は仏壇を何基買えるのか

「政治と宗教」の問題で国会が揺れる中、お笑い芸人の長井秀和(52)が17日発売の『週刊新潮』で創価学会の裏側を告発し話題となっている。長井は両親ともに創価学会員で「宗教2世」として育った。そんな長井が“元信者”として暴露した「カネ集め」の実態は、統一教会もビックリのえげつないもの。今後、公明党と創価学会の関係性があらためて問われることは必至だが、この問題は芸能界にも波及するとの見方が浮上してきた。熱心な創価学会員として知られる女優・石原さとみ(35)の「離婚リスク」だ。一体どういうことか?

仏壇に2千万?「宗教トイチ」の献金で搾取された長井秀和

長井の告発によると、両親は熱心な学会員で、実家は「信仰道場」となり常に学会員が出入りしていたという。小学3年生のときに「東京創価小学校」へ編入して以来、創価中学、創価高校、創価大学と、「創価学園」の中で純粋培養された“池田大作チルドレン”としてブレイクした芸能人だった。

また、長井は創価学会員が主に支持母体となっている与党・公明党の選挙活動にも駆り出され、父の出身地である北海道、聖教新聞の記者だった弟の勤務先である岩手など、全国の選挙区へ応援にまわっていたという。

学会員の献金の目安は、「収入の10分の1」で、収入が低ければ低いほど負担が大きくなるという構図だ。長井は、これを消費者金融の金利にちなんで「宗教トイチ」と名づけていた。

そんな長井家では仏壇を3基も購入し、仏壇関連だけで約2千万円も使ったとしている。そして「統一教会の壺100万は安すぎて、学会員はピンとこないのでは」とまで語っているのだ。

小・中学生時代に、創価学園で創設者・池田大作名誉会長(94)と頻繁に会っていたと語る長井だが、目の前にいる人物の実像と、聖教新聞誌面での発言や小説『人間革命』で描かれるイメージとのギャップに違和感を持ち始めたという。

長井が完全に信仰心を失ったのは2007年夏のこと。参院選の応援演説に行った埼玉で、ある幹部から池田大作氏の悪口を散々聞かされたとし、それを機に創価学会について批判的に書かれた本を読むようになり、学会の実態を知った長井は2012年に脱会した。現在、熱心な学会員である家族とは絶縁状態が続いているという。

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石原さとみとエリート旦那、長井家とは対照的な優雅さ?

長井の告白通り、学会からの厳しい搾取が事実なのであれば、なぜ学会員たちは脱会しないのだろうか?

実は学会側としては、教義を実践することで実際に成功し幸せになるのは「50人に1人でいい」という。それだけで充分、信仰に「功徳」があることは演出できるというのだ。

その意味で、女優・石原さとみとその家族は、創価学会にとって絶好の「成功モデル」と言えるかもしれない。

長井同様、石原さとみの両親もまた熱心な学会員で、父は創価大学の教授、母は聖教新聞の職員だという。石原の本名は池田会長が名付け親で、彼女も小中高と「創価学園」出身だ。

芸能界でブレイクした後、山下智久や株式会社SHOWROOMの前田裕二社長と噂になった石原だが、いずれも石原の「宗教問題」が理由で破局したと言われている。

そんな事情から、2020年10月に婚約・入籍が報道された際も、当初「お相手は熱心な学会員ではないか」と言われていた。ところが旦那は非学会員であり、職業は外資系金融業(噂によればゴールドマンサックス社)の社員であることが判明。年収は5千万円超とも言われている。

石原の結婚には「宗教問題」が立ちはだかると思われていたが、旦那は高校生までドイツのインターナショナルスクールに通っていたらしく、日本の宗教に関する知識に乏しかった可能性もある。

バカ高い仏壇も年収5千万なら苦もなく買えるし、「宗教トイチ」の500万円など安いものなのだろうか?

2020年に結婚、2022年4月には第1子の出産を発表した石原。子供を育てながら活動を継続し、最近では「あしたが変わるトリセツショー」(NHK)のMCやCM出演を再開している。

暴露報道で、石原さとみ旦那の“洗脳”が解ける?

石原は、芸能デビューしてから一度も低迷することなくトントン拍子にブレイクし、今も第一線で活躍している。長井のように、一度ブレイクしてからどん底を味わった一発屋タイプと違い、「私が成功したのは学会のおかげだ」と心底感謝しているのかもしれない。現在、社会問題となっている「宗教2世」の苦しみとは無縁なのだ。となると今後も、石原が学会を脱会することはないだろう。

だが、もし今回の長井の暴露が各方面に波及し、石原のエリート夫の耳に入ればどうなるか?「妻の信仰している宗教は何かがおかしい」と気づいてしまえば最悪は「離婚」、石原はそのままシングルマザーになってしまう可能性も否定できない。

長年タブー視され、マスコミで報道されることが少なかった創価学会や公明党の問題。 展開次第では石原のキャリアに大きな影響を与えることもありそうで、
今後の動向に注目したい。

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