「ナンパの聖地とは知らなかった」心理学者が新スポットを探訪?

きょう7月8日は「ナンパの日」。それにちなんで、心理学者でメルマガ『富田隆のお気楽心理学』の著者、富田隆さんが、最近知った新たなナンパの聖地に居合わせた体験とともに、ナンパスポットの誕生と発展の仕組みについて論じられています。

ナンパの聖地とは知らなかった

先日、銀座6丁目のレストランで食事会がありました。この銀座6丁目で驚いたことがあります。JRの高架線に沿ったこの辺りには、ちょっとお洒落な、それでいて値段もリーズナブルな飲食店が立ち並び、今では「コリドー街」などと呼ばれています。コリドー(corridor)という言葉は「廊下」「回廊」などを意味します。銀座から新橋にかけての通りに沿って、いつの間にかこじゃれたお店が集まり、銀座の新たな名所になってしまいました。

しかし、私はその繁栄ぶりに驚いたわけではありません。パーティーにご一緒した女性の方々から、そのコリドー街が実は「ナンパの聖地」であることを知らされて驚いたのです。

なるほど、20時過ぎに食事が終わって店の外に出てみると、通りのあちこちに男性たちがたむろしています。男性たちは何をするでもなく道端に佇み、その前を女性たちが通り過ぎて行きます。彼女たちの多くは丸の内辺りの会社で働いているのでしょう。次々にお店から通りに出て来ます。その若い女性たちを男性たちの視線が追います。残念ながら、声をかける瞬間を目撃することはできませんでしたが、その前に既に呼び止められたのでしょう、二人連れの女性が男性たちと何事か話していました。

思い返せば、18時過ぎにレストランに入った時店内は女性客で埋め尽くされていました。男性は私たちのグループの3人だけで、ちょっと恥ずかしかったのを覚えています。それが、20時近くになると、女性だけの集団はほぼ店を出て、新たに入って来る客は、男女のカップルが多くなりました。コリドー街が一種の「出会いの場」でもあるということを知れば、この客層の変化にも納得がゆきます。

こうした風景を眺めながら、つくづく、街というものの持つダイナミズムを感じました。お洒落な飲食店が増えると、そこに若い女性たちが集まります。女子高生の場合でもOLさんの場合でも、若い女性の感性はその街の新しい魅力を発掘します。そして、彼女たちの強力な情報ネットワークを通じて、すぐにそれらは共有されてしまうのです。

有能な経営者なら、彼女たちのニーズを満たすようなお店を次々に仕掛けるでしょう。こうして、ポジティブな消費と供給の連鎖が循環し始めます。もちろん、街のネイミングや、雑誌記事とのタイアップといった「援護射撃」が、街の認知度を上げ循環をさらに加速します。やがて、コリドー街が若い女性の集まる場所となれば、それを目当てに男性たちも集まるようになる。渋谷や原宿とはまた一味違った、ちょっと「大人」向けの「ナンパの聖地が誕生するわけです。

私は、素人が行う自然な「ナンパ」行為を肯定的に見ています。(犯罪絡みの悪質なものがあることも事実ですが)なぜかと言うと、ナンパから関係がスタートして、その後、幸せな家庭を築いたカップルを何組も知っているからです。もちろん、その場限りの出会いに終わったケースもたくさんあるでしょう。しかし、それは当然のことであり、恋愛に限らずあらゆる人間関係は、いずれも「出会い」からスタートし、たくさんの試行錯誤の上に築かれていくものです。

あなたがこれまで貰った名刺の枚数と、その後も付き合っている人たちの比率を考えてみてください。ナンパよりは、むしろ、昨今話題になった「草食系男子」の増加の方が忌々(ゆゆ)しき事態ではないでしょうか。もしも、若い男性が魅力的な女性に声をかけるということを全くしなくなったとしたら、それは、人類という動物種の衰退そのものを象徴していることだと思います。

銀座という、今や有名ブランド店と外国人観光客に占拠されつつある街の一角に、こうした活気のある食と社交の場が発展しつつあるということは、まだまだ日本にも潜在的なパワーが残っていることの証ではないでしょうか。

その日、ついついの勢いで、二次会まで参加してしまった私は、終電に近い混雑した電車に揺られながら、何となく上機嫌で家路をたどりました。

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消費増税で郵便料金が値上げ、はがき63円に。SNS「困る!」

日本郵便は8日、消費税増税(10%)に伴い、10月1日から手紙(25g以内の定形郵便物)の料金を82円から84円、はがきを62円から63円にすると発表。8月20日から新しい切手とはがきを販売するという。共同通信NHKニュースFNN.jpプライムオンラインなど報道各社が報じた。

日本郵便株式会社は8日、総務大臣に対して、 消費税率の改定に伴う郵便料金の変更認可申請および変更届出を行ったと発表。 また、郵便料金の変更に併せて、ゆうパックなどの運賃・料金も変更するという。

● 消費税率の改定に伴う郵便料金の変更認可申請および変更届出などについて(日本郵便、PDFが開きます)

内国郵便料金(現行料金と新料金を比較、PDFが開きます)

10月の消費増税に合わせて各社が発表をはじめた「値上げ」ラッシュ。今回の消費増税による郵便料金値上げをめぐっては日本のTwitter上で、さまざまな意見が投稿されている。

Twitterの反応







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source: 共同通信NHKニュースFNN.jpプライムオンライン

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韓国の副首相、日本の「輸出規制」撤回を要求。国会も決議の動き

日本政府による輸出規制強化を受け、韓国の洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政相は8日、経済担当閣僚を集めた会議を開き、日本政府に措置の撤回を求めたと共同通信中日新聞などが報じた。韓国国会でも撤回要求決議の動きが本格化しているという。


共同通信によると、洪氏は日本の規制強化は世界貿易機関(WTO)の協定に反し「韓国企業はもちろん日本企業、グローバル経済全体に否定的影響をもたらすと憂慮される」と述べ、また韓国企業の「被害の最小化」を図ると強調したという。

韓国の「輸出規制」をめぐっては、日本側が「徴用工」問題の対抗措置として発表。外国為替及び外国貿易法(外為法)上の「ホワイト国」から韓国を外し、有機ELディスプレイや半導体製造過程に必要なフッ化ポリイミド、レジスト、フッ化水素の3品目について、韓国を包括輸出許可制度の対象から外して、個別に1件ごと許可を受けなければならなくした。

【参考記事】● 韓国の自業自得。日本「輸出規制」発表で焦った隣国の右往左往

このニュースについて、日本のTwitter上では、「まだまだこれから」「ハッキリ要求をお断りします」など、さまざまな意見が投稿されている。

Twitterの反応






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source: 共同通信中日新聞

韓国に押された「失格」の烙印。交渉のプロが読む米朝会談の裏側

板門店で実現したトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長との第3回米朝首脳会談は、直前までの大阪でのG20サミットの話題を霞ませるようなインパクトを与えました。メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』の著者で、数々の国際舞台で活躍する国際交渉人の島田久仁彦さんは、今回の会談で具体的な成果はなく、明らかになったのは、「韓国の文大統領の外交の終焉」だけだったと解説。『トランプ劇場』に翻弄される世界情勢を読み解きます。

板門店で米朝首脳会談。2019年外交の大きなシフト

6月28日から29日にかけて大阪で初のG20サミットが開催されました。 日本外交にとっては、賛否両論ありつつも、無事に議長国としての役割を果たせたと思います。

ただその『成功』に酔いしれ、政府内でhard workを称えあう間もなく、6月30日朝鮮半島からの大きなサプライズが飛んできました。トランプ大統領の訪韓に合わせ、板門店で金正恩氏と第3回米朝首脳会談が開催され、G20の余韻は一発で吹き飛ばされました。まさに『トランプ劇場』の典型例です。

「このサプライズはいかにして“演出”されたのか」「そして、このサプライズは今後の国際情勢にどのような影響を与えるのか」

今回のサプライズに際し、一つ確実に言えることがあるとしたら、残念ながら「韓国そして文大統領は全く関与していない」ということでしょう。29日のG20会合中に、トランプ大統領から「私のTwitter見たか?」と尋ねられ、「はい」と答えたと伝えられていますが、それまで何も知らされておらず、この“工作”に全く関与できていないことが浮き彫りになりました。

そして、面白いことに、頼みに頼み込んで大阪の後、ソウルに立ち寄ってもらい、米韓首脳会談を!と狙っての招待だったにも拘らず、実質的に米韓で話し合われた内容は、正直何もなく、この訪問自体、うまくアメリカに“利用”されてしまいました。

それでも意地からでしょうか。トランプ大統領に付き添って板門店に赴きましたが、米朝の間に入ることはできず、38度線を挟んでトランプ大統領と金正恩氏が握手するという歴史的な瞬間にも立ち会うことが許されませんでした

皆さんも生中継の映像を観られたかもしれませんが、トランプ大統領が韓国側の建物からドアを開けて出た際、後ろに文大統領が控えていましたが、歩き出して自分も2人の首脳に加わろうと思った矢先、目の前でドアを閉じられてしまいました。まるでトランプ大統領から「お前は用なしだ!」とでも言われたかのような瞬間でした。(以前、トランプ氏が司会を務めていたテレビ番組の名台詞「お前はクビだ!(You are fired!)」を彷彿させるような一瞬でした)

この瞬間、文大統領の国内外へのアピールのチャンスの芽は摘み取られ、「仲介役失格」の烙印が押され、今後、朝鮮戦争の終結という場でしか役割がないことを世界に晒してしまいました。これで完全に文大統領の外交は終焉しました。

あのGoogleが「ファーウェイ問題」の早期解決を熱望する切実な理由

アメリカのトランプ大統領が先日明らかにした、ファーウェイに対する制裁措置の緩和。具体的にどのような形で緩和されるかはまだまだ不透明な情勢ですが、この流れをもっとも喜んでいるのはグーグルではないかと話すのは、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さん。メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』では、楽天とともにMNOデビューを果たす話題のスマホ製造メーカーの話題とともに、そんなファーウェイとグーグルとの浅からぬ関係性について解説しています。

トランプ大統領がファーウェイの制裁措置を緩和━━果たして、キャリアはP30シリーズの発売に踏み切るのか

6月29日、トランプ大統領は米中首脳会談後にファーウェイに対する制裁措置を緩和すると発表した。これで国内における新製品の発売に光明が見えたかと思われた。実際、IIJがP30、P30 Liteの発売を決めたが、キャリア3社に関しては状況は変わっていない。

その後の報道では、ファーウェイはエンティティー・リストに掲載され続けるとされ、緩和されるものに関しては「一般的に入手できる場合」に限られるとされた。これによってAndroidなどのOSの取引が解禁されるのかは不透明となってしまった。また、緩和されるものの、取引額には制限があるという報道もあった。

こうした不安定な要素はあるものの、ファーウェイとしては現在でも粛々と既存の製品に対して、ソフトウェアアップデートを提供している。今後についても、問題なさそうな雰囲気だ。

ファーウェイは、SIMフリースマホであっても、きっちりとソフトウェアアップデートを提供している。実際、2016年12月16日発売のMate 9においても、当時はAndroid 7だったにも関わらず、2019年3月28日にはAndroid 9が提供されている。ファーウェイのSIMフリースマホでは、Google security patchを含む配信は2ヶ月ごと、OSのバージョンアップではライフサイクルで少なくとも1回は提供されているという。

そう考えると「比較的、長い間安心して使えるSIMフリーのAndroidスマートフォン」と言えるわけで、ユーザーの選択としても貴重な存在というわけだ。

ファーウェイのスマホはEMUIというOS名称となっているが、実際のところはAndroidである。ファーウェイは、EMUIでいち早く乗せた技術や機能をAndroidコミュニティに積極的に提供し、Androidの進化に貢献してきた。

グーグルとしてもファーウェイとの関係が切れるのは痛手のはずだ。ファーウェイがグーグルのサービスが使えないOSで世界展開するとなれば、グーグルの広告ビジネスにも影響を及ぼしてくる。グーグルとしてもファーウェイとの関係を維持し続けたいわけで、一刻も早い全面解決を望むばかりだ。

「腐敗」は正さなくても良いのか?各紙の参院選報道を独自分析

7月21日の投開票に向け、各党とも党首や有力議員が応援に駆け回るなど、公示と同時に決戦ムードが本格化した参院選。メディアも参院選報道一色の様相を呈していますが、新聞各紙はその争点について、どのような「独自の分析」を試みているのでしょうか。ジャーナリストの内田誠さんが、自身のメルマガ『uttiiの電子版ウォッチ DELUXE』で詳細に分析しています。

参院選、新聞各紙の独自の分析や発見を探る

ラインナップ

◆1面トップの見出しから……。

《朝日》…「安倍政権6年半 問う」
《読売》…「年金・憲法で攻防」
《毎日》…「安倍政権7年審判」
《東京》…「未来選ぶ 論戦火ぶた」

◆解説面の見出しから……。

《朝日》…「政治の安定 内実は」
《読売》…「1人区 全面対決」
《毎日》…「首相 改憲を前面に」
《東京》…「戦略二分 改憲左右」

プロフィール

参院選が始まりました。争点にせよ論点にせよ、各紙、何か独自の分析や発見がないか、探してみることにしましょう。

■6年半は長い…■《朝日》
■中長期的に評価せよ…■《読売》
■首脳間の関係アピールのみ■《毎日》
■有権者に響かない安倍氏の第一声■《東京》

6年半は長い…

【朝日】の1面。見出しに「安倍政権6年半 問う」「年金・増税・憲法 焦点に」とあり、ここに《朝日の参院選に対する位置付けがはっきりと示されている

「6年半」は単純に「長過ぎる」だけでなく、その間に強まった官邸主導によって行政が歪められ、政権に対する官僚の「忖度が広がり保身のためには公文書改竄にまで手を染めるようになってしまった。こうした政権の「腐敗を正さなくてよいのかという問いかけと読み込むことができる。

「年金・増税・憲法」の3つが具体的な争点であり、特に、直近に問題となった「2,000万円不足」問題とそこから露わになった老後生活への不安をどう解消していくのか。さらに、消費税の税率引き上げにみられる大衆課税の強化をどう判断するのか。そして安倍流の改憲を許すのか止めるのか。改憲については選挙後に改憲勢力が発議要件の3分の2、164議席を確保するのかどうかがカギであり、非改選の改憲勢力79議席と併せて必要な85議席を押さえられるかどうかが焦点になると伝えている。

1面左肩、佐古浩敏ゼネラルエディターによるコラムは「不安にふたせず 論議を」とのタイトルを掲げ、予算委員会の開催に応じないなど、与党・政権自ら議論にフタをしておきながら、選挙が始まると憲法改正については「議論をする政党か。議論すらしない政党か」を問うという安倍氏の矛盾を突き、「『不都合な事実の先送りやご都合主義は長期政権の副作用だろうと批判している。

中長期的に評価せよ…

【読売】は2面の記事で、与野党の対立を、「安定安心の対立に読み替えて説明している。安倍氏は6年間の実績を強調しながら「政治の安定」を訴え、野党、立憲民主党の枝野代表は金融庁の報告書を念頭に、「どうやって2千万円ためられるのか。どうしてこの状況で消費税をあげることができるのか」と批判。「暮らしの『安心』を取り戻さなければならない」と主張したと。

《読売》1面には東武雄政治部次長によるコラムがある。「令和の進路 託すのは」というタイトルからは何も伝わってこないが、中身を読むと、言いたいのは「中期的な視点で国政を託すべき人材は誰なのか政党はどこなのかを考えて投票したい」ということのようだ。

中期的云々は、少子高齢化の亢進と東京五輪後の景気減退、米中覇権争いなどの諸条件の中、適切な対処ができる人及び党ということになる。勿論、はっきりとは言っていないが、バラバラの野党民主党の流れを汲む野党にそれは無理ではないかと言いたいのだろう。後半、かなりの紙幅を割いて、安倍政権が「長時間労働を是正する働き方改革関連法」「外国人労働者の受け入れを拡大する改正出入国管理・難民認定法」「幼児教育と保育を無償化する改正子ども・子育て支援法」などを成立させてきたと、その「仕事ぶりを肯定的に書き連ねている

朝鮮戦争、事実上の「終戦」か?米朝首脳会談で金正恩が選んだ道

6月30日、トランプ大統領と金正恩委員長が板門店で突如会談を開き、終盤には米朝韓3者トップ横並びの画も報道されましたが、肝心の会談内容は明かされていません。今回の第3回米朝会談で朝鮮半島情勢はどう動くのでしょうか。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年の日本人著者が、朝鮮半島に平和を求める切実な文在寅大統領の会談後の発言や、北朝鮮に残されたリミットについて考察しています。

板門店で三者歴史的握手

2019年6月30日、南北分断の象徴的な場所である板門店で、米のトランプと北の金正恩が高さ5センチの軍事境界線を手をつないで行ったり来たりするイベントが行なわれた。2分くらい会えればそれでいいんだと言っていたトランプだったが、金正恩と53分という長時間にわたった二者会談を実現させた。終わりには韓国の文大統領もいっしょに会同して三者が板門店で握手するという演出に成功した。

二者による会談の内容がどんなものだったのかはまだわかっていないけれど、「これからお互いうまくやっていこう」ということだったんだと思う。非核化の具体的なことではなくて。

会談が終わったあとの金正恩ははじめのときとは打って変わって緊張が解け、終始ニコニコモード。2018年4月に南北が会い、6月に米朝が会って握手で別れ、さらに2019年の2月27日、28日の両日開かれた米朝首脳会談(第二次ハノイ会談)では、合意点を見い出せず決裂した。その後ずっと膠着状態に陥ってしまったことを思うと、またニコニコと別れながらも相手の腹の底を窺いあうモドカシ・モードになる可能性も大じゃないかとも思うのだが、今回はどうだろうか。

米が完全非核化じゃなくて、北の核凍結のレベルでサインする約束をしたんじゃないかといったニュースも7月3日には流れていたけれど、ボルトンがそんなことは一切ないと強く否定していた。まさか、核凍結で1次的にはOKということはないとは思うけれど、米朝の非核化に向けての歩みが一歩でも前進してほしいと祈るだけだ。

板門店に行く前に開かれた米韓首脳会談が終わっての記者会見の場でのエピソードを一つご紹介したい。この場で外国の記者たちからもいろんな質問が飛び出した。所定の時間が過ぎていた。トランプと文両大統領。この場を切り上げてすぐに板門店まで行かないといけない。ところで最後の最後のダメ押しの質問に、文大統領がすごい名言を吐き出すことになる。

直線的にバアーっとスピードを上げていくこともあるけれど、紆余曲折の時間をすごすこともあるし後退することもあろう。しかし、対話以外に平和を実現する方法はない。

とっさにこういう名言が出てくるとは、文在寅の思考の深さにちょっと驚かされた次第だ。わが日本の親分はどうだろう。とっさのときに、こんな名言が出てくるだろうか。明治レジームを取り戻そうなどという支離滅裂なことばの遊びが出るくらいが関の山かと見る。

7月2日に、文大統領が話した談話がある。

文大統領の話

 

韓国の人も全世界の人も板門店で行なわれた歴史的場面をご覧になりました。これによって南北につづいて米朝間にも文書の上での署名ではないけれども事実上の行動として敵対関係の終息と新しい平和時代の本格的スタートを宣言するものとなったと思います。今後引き続き行なわれるであろう米朝対話においてつねにこの事実を想起し、その意味を反芻しながら対話の土台として据えていくなら必ずすばらしい結果が得られるだろうと信じます。

こういうことを語った。事実上の終戦宣言がなされたのだということを強調しているのが窺える。韓国に住むわれわれ住人としては、北と米、あるいは北と南が戦争をしないことが第一の願いだ。それがほぼ事実上確定したとみていいのではないのだろうか。

お母さん、準備をしていたんだね。障がい児の母が心打たれた言葉

とある痛ましい事件をきっかけに、ダウン症のお子さんを持つ小学校特別支援学級教諭である是松いづみさんが、福岡の小学校で始められた授業。やがてその授業は評判となり、数十校へと広がりを見せました。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』には、是松さんの手記が紹介されています。

 

小学校の感動授業を再現「あずさからのメッセージ」 是松いづみ(福岡市立百道浜小学校特別支援学級教諭)

十数年前、障がいのある子がいじめに遭い、多数の子から殴ったり蹴られたりして亡くなるという痛ましい事件が起きました。それを知った時、私は障がい児を持った親として、また一人の教員として伝えていかなくてはならないことがあると強く感じました。そして平成14年に、担任する小学5年生の学級で初めて行ったのが「あずさからのメッセージという授業です。

梓は私の第三子でダウン症児として生まれました。梓が大きくなっていくまでの過程を子供たちへの質問も交えながら話していったところ、ぜひ自分たちにも見せてほしいと保護者から授業参観の要望がありました。以降、他の学級や学校などにもどんどん広まっていき、現在までに福岡市内60校以上で出前授業や講演会をする機会をいただきました。

梓が生まれたのは平成8年のことです。私たち夫婦はもともと障がい児施設でボランティアをしていたことから、我が子がダウン症であるという現実も割に早く受け止めることができました。

迷ったのは上の二人の子たちにどう知らせるかということです。

私は梓と息子、娘と4人でお風呂に入りながら「梓はダウン症で、これから先もずっと自分の名前も書けないかもしれない」と伝えました。息子は黙って梓の顔を見つめていましたが、しばらくしてこんなことを言いました。

さあ、なんと言ったでしょう?という私の質問に、子供たちは「僕が代わりに書いてあげる」「私が教えてあげるから大丈夫」と口々に答えます。この問いかけによって、一人ひとりの持つ優しさがグッと引き出されるように感じます。

実際に息子が言ったのは次の言葉でした。

「こんなに可愛いっちゃもん。いてくれるだけでいいやんなんもできんでいい」。

この言葉を紹介した瞬間、子供たちの障がいに対する認識が少し変化するように思います。自分が何かをしてあげなくちゃ、と考えていたのが、いやここにいてくれるだけでいいのだと価値観が揺さぶられるのでしょう。

さて次は上の娘の話です。彼女が「将来はたくさんの子供が欲しい。もしかすると私も障がいのある子を産むかもしれないね」と言ってきたことがありました。私は「もしそうだとしたらどうする?」と尋ねました。

ここで再び子供たちに質問です。さて娘はなんと答えたでしょう?

「どうしよう……私に育てられるかなぁ。お母さん助けてね」。

子供たちの不安はどれも深刻です。しかし当の娘が言ったのは思いも掛けない言葉でした。

そうだとしたら面白いねだっていろいろな子がいたほうが楽しいから」。

子供たちは一瞬「えっ?」と息を呑むような表情を見せます。そうか、障がい児って面白いんだ──。いままでマイナスにばかり捉えていたものをプラスの存在として見られるようになるのです。

逆に私自身が子供たちから教わることもたくさんあります。授業の中で、梓が成長していくことに伴う「親としての喜びと不安」にはどんなものがあるかを挙げてもらうくだりがあります。黒板を上下半分に分けて横線を引き、上半分に喜びを、下半分に不安に思われることを書き出していきます。

中学生になれば勉強が分からなくなって困るのではないか。やんちゃな子たちからいじめられるのではないか……。将来に対する不安が次々と挙げられる中、こんなことを口にした子がいました。

「先生、真ん中の線はいらないんじゃない?」。

理由を尋ねると

「だって勉強が分からなくても周りの人に教えてもらい、分かるようになればそれが喜びになる。意地悪をされても、その人の優しい面に触れれば喜びに変わるから」。

これまで二つの感情を分けて考えていたことは果たしてよかったのだろうかと自分自身の教育観を大きく揺さぶられた出来事でした。

子供たちのほうでも授業を通して、それぞれに何かを感じてくれているようです。「もし将来僕に障がいのある子が生まれたら、きょうの授業を思い出してしっかり育てていきます」と言った子。「町で障がいのある人に出会ったら自分にできることはないか考えてみたい」と言う子。「私の妹は実は障がい児学級に通っています。凄くわがままな妹で、喧嘩ばかりしていました。でもきょう家に帰ったら一緒に遊ぼうと思います」と打ち明けてくれた子。

その日の晩、ご家族の方から学校へ電話がありました。

「“お母さん、なんでこの子を産んだの?”と私はいつも責められてばかりでした。でもきょう、“梓ちゃんの授業を聞いて気持ちが変わったけん、ちょっとは優しくできるかもしれんよ”と、あの子が言ってくれたんです……」。

涙ながらに話してくださるお母さんの声を聞きながら私も思わず胸がいっぱいになりました。

田んぼの看板「727」って何なんだ?新幹線出張あるある15連発

働き方改革が法制化され、24時間働くモーレツビジネスマンの姿はめっきり見かけなくなりました。とはいえ平日の新幹線は、まだまだスーツ姿のお父さんたちで満員です。増える観光客や経済戦争に揉まれながら、西へ東へ奔走するビジネスマンのみなさんに贈る、わかるかな、わかんないかな…という微妙な新幹線出張あるあるをまとめてみました。

1. 電光文字ニュース、気になるニュースほど二度と流れない

あれ1つのニュースが2回ずつ流れてるんですよね。それなのに、たまたま目に入った速報ニュースに限って、なぜかその2回目の最後の方だったりして。ニュース見すぎると、目をそらした時視界がぐにゃーと歪みます。

 

2. いまだに朝の新幹線ではパソコンカタカタしている人がいる

エンターキーを「ッターン!」てするタイプが多い印象。パワポ資料が見えてます、セキュリティ気をつけて。

 

3. コツコツ…ヒールの足音がするとつい顔を確認

ヒール=女性=もしかしたら美女かもしれない、そう思ってついつい目が確認に走ってしまうのでしょうか。多分無意識なんでしょうね。

 

4. 車内販売、買いたい時にかぎって速すぎる

そして、うとうとしていると声で起こされる。トイレに行った時は通路で鉢合わせ。なぜだ。

 

5. 田んぼの看板「727 cosmetics」なんだったっけ?

大阪に本社を構える、セブンツーセブン化粧品の看板。説明サイトによると、「5~7分間隔で1本見えるぐらい」たくさん設置されているのだそうです。TVCMは一切出さずに野立て看板一筋。

 

6. 後ろの人にばれないよう、段階的に椅子を倒す

3〜5段階に分けてじわじわ攻めていく小心者。

 

7. 本を読もうと持っていくが結局寝てしまう

もはや走るゆりかご。本はすぐ寝てしまうのに、なぜかスマホだと眠くならない。

 

8. 「時代の先端を行く雑誌 ウェッジ」

グリーン車じゃないと網の中に入ってないので読めない。でも乗ってる車両は先端付近だったりする。

 

9. 車両最後方の座席は予約がすぐに埋まる

気兼ねなく椅子の背もたれをMAXまで傾けられるプレミアムな席ですからね。ただし、駅が近づくと降りる人の行列と目が合って気まずい。

 

10. A席でせっかくコンセント使えるのに充電器忘れて意味ない

そしてC席の時ほど充電したくなるのはなぜでしょう。

 

11. A席に座るとおしっこ行きたくなる

そしてC席の人はなぜか居眠りを始める。一言声かけるか我慢するか、それが問題だ。

 

12. 終電近い車両はビールとスルメのにおいが充満する

「新幹線ビール」はなぜあんなにうまいのか未だに謎。発車と同時にあちこちで「カシュッ。」「カシュッ。」。

 

13. 「まだ静岡か」

あれまだ浜松か。まだ焼津か。寝ても覚めてもまだ静岡。なのに富士山は、見逃しがち。

 

14. どっちのドアが開くのか、もうちょっと早めに教えて…

「間もなく◯◯駅です」のあと、長めの乗り換え案内が済んでからやっと開くドアが発表されるんだけど、その時にはもう、入り口付近には行列ができてて、右か左か、みんなドキドキ発表を待ってるんです。

 

15. トイレに行くと今でもエド・はるみを想起

流す時の「ジャァァァーーー・・・・・ゴッ!!!」で、右手をあげるあの姿を思い出してしまう。わかるかなぁ〜。

 

15. 東京に着くときはTOKIOに思いを馳せる

ビーアンビシャス〜。

 

先日の出張時、新幹線の車内に突然、女性のなまめかしい声が響き渡りました。どうやらどなたかがスマホからイヤホンジャックをうっかり外してしまったようです。周囲は微笑ましいムードに包まれたとか、包まれなかったとか。
というわけで、やっぱり新幹線は最高です!

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新しい仕事に取り組むときは何をする?人気コンサルに聞いた結果

読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、「転職し、新しい仕事に取り組む際に意識してすべきこと」について。永江さんは、新しい会社、職場にある成功事例と、そこで一番成功している人のノウハウを学ぶのが近道と答え、アプローチの仕方まで具体的にアドバイスしています。

新しい仕事に取り組む際の心構えは?

Q.
仕事で今まで経験のない新しいことに取り組む場合、意識して実施していることはありますでしょうか。

新卒でSIerに就職し販売・購買管理分野の基幹システム導入に8年間携わった後、総合コンサルティング会社へ転職し、前職の経験を生かし基幹システム導入支援や業務改善支援に5年間程取り組んできました。

この度、デジタル分野でより深く仕事をしたい、かつ未経験領域へ経験を広げ、少しでも人材希少性を高めたいと思い、企業向けCRM・マーケティング分野のITソフトウェア会社へコンサルタント職として転職することにしました。

IT企業ではありますが、プログラミングは担当せず、導入前の構想策定や導入後の定着化などを担当する予定です。SIer会社での経験はある為、ITということでいうと全くの門外漢ではありませんが、CRM・マーケティング分野は未経験で、当然ながら不安があります。

最低限その分野の本を読み漁るくらいはしようと思いますが、永江様が新しいことに取り組む場合にやっていること、意識することなどあれば教えていただけますでしょうか。

永江さんからの回答

わたしなら本を読み漁るのは当然として、まずその会社にある成功事例を学び、その会社で一番優秀な人に付いて回って学ばせてもらいます。頭を下げて門下生にしてもらいますよ。

業務知識や技術に関する本を読んで知るのは当然ですが、CRMなどソフトウェアの製造・導入をしてきた会社であればこれまで自社製品を導入してきた事例や、上手く活用されているお客さんがいるはずなので、そうした社内の知見を見聞きして学んだ方が本よりもはるかに実践的な知識が身に付きます。

さらに何より効果があるのは、会社の中で最も仕事がデキる人に付いてその人の技術や考え方を覚えることです。一緒にお客さん先にも行って、仕事を間近で見て質問しまくって、良い仕事のやり方を体で覚えます

本は一般的な内容ですし、必ずしもデキる人が書いているわけではありませんが、実際に社内で成果を上げている人のやり方なら結果に繋がることが証明されているので、徹底して学んで真似すれば必ず成果が出るはずです。

教える側も「○○さんがこの会社で一番仕事デキるって聞いたので、近くで勉強させて頂きたいんです」と言われたら嬉しいので、時間を割いて教えてくれると思いますよ。

質問者さんも前職含めご経験が豊富なのだと思いますが、初めから出来る振りはせずに、社内で優秀な人を見つけて頭を下げて教えを請い、その会社で最も優れたやり方を早期に吸収するのが一番の近道です。

余談ながら、私も昔はよく一回りくらい年下のホリエモンにプログラミングのことを質問しまくって教えてもらいました。もちろん最低限のことはググった上で、できる人に聞いて覚えるのが一番手っ取り早いと思います。

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