船内から感染者20人。クルーズ船の現状と悪質な「新型肺炎」詐欺

新型コロナウイルスによる肺炎の中国本土の死者は73人増え、合わせて563人、患者の数は2万8000人(うち重傷者は3859人)を超えたとNHKなどが報じた。感染者は日本国内で45人となった。新型コロナウイルスに感染した香港の男性が乗っていたクルーズ船では、これまでに合わせて102人の結果が判明しており、このうち感染が確認されたのは20人となった。乗客乗員はおよそ3700人。感染者は、神奈川県内の医療機関に搬送され、それ以外の人は最大14日間船内にとどまってもらうとのこと。また、中国・武漢へのチャーター機第4便は、6日午後8時ごろ羽田空港を出発予定。7日午前に羽田空港に帰国する。


感染者の受け入れ開始

白い防護服姿の関係者が慌ただしく対応し、緊張感が漂う横浜・大黒ふ頭。感染者がクルーズ船から巡視艇に乗り換え、下船した後、港を離れていた船が着岸した。現地には、災害派遣医療チーム「DMAT」も到着し、外から見えないようブルーシートで覆いながら、感染者たちが救急車にうつされた。正午すぎには感染者を乗せたとみられる救急車1台が出発。神奈川県内にある感染症患者を受け入れる指定医療機関8ヶ所すべてで受け入れることになる。

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の神対応

乗客がとどまることになる「ダイヤモンド・プリンセス」では、乗客が不自由なく過ごせるよう、さまざまなサービスが提供されている。たとえば、ふだん服用している衣料品の無料提供やマスクの配布、Wi-fiの無料開放など。現在は、窓やバルコニーがない部屋に宿泊している乗客を考慮し、少数の乗客にグループで時間を決めたうえ、順番に外の空気を吸えるよう検疫当局に相談しているとのこと。

鈴木杏樹、生ラジオ欠席で雲隠れ。囁かれる「相棒」女将の呪い

先日、女優の鈴木杏樹(50)と、俳優の喜多村緑郎(51)の不倫が報じられた。週刊文春は、鈴木と喜多村、そして喜多村の妻で元宝塚歌劇団宙組のトップスター・貴城けい(45)の3人を直撃取材した。鈴木、喜多村は記者の取材に冷静に対処したが、貴城は10秒ほどの沈黙の後「人生を…返してほしい」と声を絞り出したという。不倫は、身勝手な感情だけで人の幸せと人生を破壊する行動。タカラジェンヌの人生を壊した2人のコメントは如何に。

【週刊文春2/13号 関連記事】● 首相補佐官に海外「不倫」報道。血税でスイート宿泊指摘に逆ギレ

ラジオ欠席で雲隠れ

鈴木杏樹は2月5日、毎週水曜日にレギュラー出演している生放送のラジオ番組「オールナイトニッポン MUSIC10」を欠席。この日はニッポン放送のひろたみゆ紀アナウンサーが番組進行を務め、番組冒頭では「水曜日は鈴木杏樹さんの担当ですが、今夜は杏樹さん、体調不良のため、私がお送りして参ります」と案内した。しかし、オリコンニュースによると6日にオンエアされたラジオ番組「鈴木杏樹のいってらっしゃい」は予定通り放送。今週のテーマ「大豆」についてトークし、「また明日お会いしましょう」と番組を締めたが、これは事前に収録したものと思われる。

ささやかれる「相棒」の呪い

鈴木は、テレビ朝日系のドラマ「相棒」で、小料理屋の2代目女将を2019年3月まで演じていた。この初代女将は、大麻で逮捕されたあの高樹沙耶(現・益戸育江)(56)。女将のスキャンダル続きに、日本のネット上は「縁起が悪い」とざわついているが、果たして3代目は誰になるのか、注目が集まっている。

Twitterの声








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source:週間文春オリコンニュース

「昭恵枠」不透明のまま。安倍首相「前夜祭」の主体的関与認める

安倍首相は5日の衆院予算委員会で、「桜を見る会」の前夜祭の会費が1人5千円という設定について、安倍事務所とホテルの間に「合意」があったとの認識を示した。事務所の主体的関与を認めた形だと、朝日新聞共同通信毎日新聞などが報じている。


事務所がホテル側と合意

立憲民主党の大串博志氏は、先月27日に行なわれた首相答弁での「キャンセルが発生しても問題ないと契約している」といった発言を取り上げ、「契約したのは首相の事務所ではないか」と追及。安倍首相は発言を訂正し、「事務所として仲介している以上はホテル側と合意して把握しなければならない」と説明。合意がなければ参加者に5000円と伝えられないとも述べ価格設定でも事務所とホテル側に合意があったと認めた。しかし、会費については「最低でも1万1千円で値引きには応じない」とニューオータニ関係者から声があがっている。果たして真相は…?

政治資金収支報告書への記載義務があった?

野党はこれまで「桜を見る会」の前夜祭が政治資金収支報告書に記載されていないことが違法なのではないかと追求してきた。安倍首相は5日の衆院予算委員会で、「段取りの調整を行なったにすぎない安倍事務所の職員は、契約上の主体にはならない」とし、「記載する義務は発生していない」と述べていた。また、推薦者リストについては「すでに廃棄しており、詳細は把握できない」と否定した。今回、事務所の主体的関与を認めたことになるが、今後の審議にはどう響くか。

 「うそつき」はどっちだ?

安倍首相は衆院予算委員会で「桜を見る会」に関する質問をした立民の黒岩宇洋氏に対して「うそつき」と非難。これについて立憲民主党の安住淳国対委員長は5日、謝罪を求める考えを示している。また、国民民主党の原口一博国対委員長は「情けないを通り越してあきれる答弁」と指摘し、共産党の穀田恵二国対委員長は「質問者にうそをついているとの発言は許し難い。一番うそをついているのは首相だ」と強く非難した。果たして「うそつき」は誰なのか。

首相補佐官に海外「不倫」報道。血税でスイート宿泊指摘に逆ギレ

すでに公費での「京都デート」が報じられていた安倍首相補佐官の和泉洋人首相補佐官(66)と、不倫関係にあるとされている厚生労働省大臣官房審議官の大坪寛子氏(52)が、海外出張でも公私混同していた疑いがあると週刊文春が2月6日発売号で報じている。不倫の出張費が「血税」であった場合、多くの国民から批判を浴びそうだ。


「2人の部屋の接続」を重視

週刊文春が報じたのは、2018年9月17日にインド・デリーで行われた「インド高速鉄道に関する第8回合同委員会」について。日本側の団長として和泉補佐官が参加したが、大坪審議官を伴っていたという。ホテルの手配にあたり、「和泉補佐官と大坪審議官、2人の部屋の接続を重視して宿舎を確保する」ということが、関係者に「補佐官ロジ対応事項」として周知徹底されていたという。実際に週刊文春が入手した部屋割りの内部文書によると、和泉氏の部屋は712号室(エグゼクティブ・スイート)、そして大坪氏の部屋はその隣の710号室だったとしている。週刊文春によると2人が宿泊した712号室と710同室は、内扉で繋がっている「コネクティングルーム」だったという。我々の血税で行なわれたと思われる「海外出張」不倫、考えるだけで気分が悪くなるのは私だけであろうか。

「だから何?」逆ギレ回答

大坪氏は、なぜコネクティングルームに宿泊したかという問いに、「全員一緒だったと思いますよ。同じフロア貸し切ったんじゃない?」と回答。事実関係について問うと、「だから何? そういうホテルがあるかもしれないけど、私は承知していません。失礼ですよ!」と強い口調で「逆ギレ」回答したという。

以前報じられた「京都不倫出張」

以前報じられたのは、2019年8月9日にiPS細胞研究所(CiRA)の山中伸弥所長に面会するための京都「不倫」出張だった。

【関連記事】● 公費で不倫デート報道に「問題ない」官房長官が首相補佐官かばう

午前中に面会をすませると、ふたりはハイヤーに乗り、観光地巡り。和泉氏は自分のスプーンで大坪氏にかき氷を食べさせたり、貴船神社では腕を絡ませて参道を歩くなどしていた。週刊文春はこの日以外にも、仕事帰りにハイヤーで大坪氏を自宅まで送り届けたり、都内で手つなぎデートやエスカレーターでハグする様子を複数回確認。しかし、交際については2人とも否定。大坪氏は「男女って…だいぶおじいちゃんですよね。いくつだと思う?」と回答している。

死亡者が新型肺炎の27倍。それでも日本が報じぬ米インフル大流行

もはや「とどまるところを知らない」といった様相を呈する、新型コロナウイルス感染症を巡る報道。未知なる病を恐れる国民の心情は大きく煽られ、一部で中国に対する批判も見られる事態となっています。このような現状に異を唱えるのは、人気ブロガーのきっこさん。きっこさんは、自身のメルマガ『きっこのメルマガ』で、アメリカで大流行中のインフルエンザの死亡者数が、現時点で新型肺炎の27倍に達しているとの事実を紹介するとともに、その状況を伝えず中国や中国人の印象が悪くなるニュースばかりを報じる日本のメディアを厳しく批判しています。

新型コロナウイルス狂騒曲

日本は…と言うか、日本でテレビばかり見ている人たちは、新型コロナウイルスのことで大騒ぎのようです。あたしはテレビのない生活をしているので、いつもと変わらず普通に生活していますが、日常的にテレビを見ている人たちは、どのチャンネルも「右へ倣え」で朝から晩まで新型コロナウイルスのことばかり報じているため、無責任なコメンテーターの無責任な言説を鵜呑みにし、必要以上に過敏になっている人も多いようです。

テレビに右往左往させられる人たちは、われ先にとマスクを買いに走ったり、大量に買い占めたマスクを定価の10倍、20倍でネットオークションに出品したりと、半世紀前のオイルショックの時のトイレットペーパー騒動から1ミリも進歩していないように見えます。まるでドリフの『8時だョ!全員集合』で舞台が回転して場面転換する時のように、自分たちだけでドタバタしているように感じます。

そして、国民が国民なら政治家も政治家です。通常国会が始まったとたん、「桜を見る会」や「菅原一秀&河井克行+河井案理」や「カジノ不正」などでやり玉に挙がっていた安倍晋三は、今回、新型コロナウイルス騒動が大きくなると「待ってました!」とばかりにリーダーシップを発揮し始めました。しかし、それは「数々の疑惑から国民の目をそらすため」のもので、やはり後手後手の対応でした。

まあ、台風15号の被害対策をホッタラカシにして趣味の内閣改造にウツツを抜かしていた昨年よりは多少はマシですが、一事が万事、この人のやることはすべてがこれ、いつも後手後手なのです。

その一方で、野党はと言えば、対応の遅れや武漢市からの日本人帰国者に飛行運賃を自己負担させると言った政府の姿勢を批判しました。もちろん、これは批判されて当然のことですが、こうした与野党の舌戦を見ていると、あたしには「当事者のことなど二の次」のように思えてならないのです。

いつも素晴らしい現地取材をしている文化放送の石森則和記者は、2月1日、次のツイートをしました。あたしは、あたしの感じていた「国会の違和感」をそのまま言葉にしてくださったことに溜飲が下がりました。

石森則和 @ishinori
2月1日

 

僕は5年以上国会を担当したけど、政局は、本当に困っているかたがたを置き去りにしていることが多い。むしろ逆に人々が苦しんだり不安になっていることを利用することさえある。国会担当中に東日本大震災被災地にも滞在していたので特に感じる。今、与野党は人々の命や健康を国会で優先してるかい?

この原稿を書いている2月2日にも、ラジオのニュースでは「中国の感染者がとうとう1万人を超えた」とか「死者数がついにSARS(サーズ)を超えた」などと報じています。ラジオでも報じるくらいですから、テレビは今日も朝から大騒ぎなのでしょう。でも、あたしの場合は、今回の騒ぎが起こる前から、インフルエンザ対策として「出かける時はマスクをする」「帰宅したら手洗いとうがいをする」ということを続けて来たので、今も同じことを続けているだけで、何も変わりません。

マスクに関しては、あたしは福島第1原発事故以来、常に何箱か買い置きするようにしているので、母さんとあたしが毎日使っても数か月分はあります。福島第1原発の事故で広範囲に飛散した放射性物質は、今もなお高い数値のまま山林などに放置されていて、花粉が飛散する時期になると花粉に付着して飛んで来ます。東京に飛んで来たスギ花粉を計測したところ「25万ベクレル」という恐ろしい数値が出たというデータもあります。そのため、あたしは、インフルエンザや新型コロナウイルスうんぬん以前に、常にマスクを買い置きし、日常的に使って来ました。そして、これからも同じことを続けて行くだけです。

新型肺炎の帰国者対応職員を自殺に追い込んだ、外野の心ない罵声

新型肺炎が猛威を振るう武漢からの帰国者対応に当たっていた内閣官房の男性職員が、2月1日、死亡しました。警察は自殺と見て調べを進めていますが、新型肺炎の対応現場への外野からの「心ない批判」も無関係ではないようです。健康社会学者の河合薫さんは今回、自身のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で、現場はベストを尽くしているとした上で、このような状況下では他人を批判するのではなく、未知の病から自分を守ることに専念すべしと記しています。

※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2020年2月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

現場を追いつめる心ない批判

世界保健機関(WHO)が、感染が急速に拡大している新型コロナウイルスによる肺炎について、国際的な公衆衛生上の緊急事態を宣言した2日後、内閣官房の37歳の男性職員が亡くなりました。

男性は1月31日から帰国者の受け入れ業務にあたっており、中国・武漢から緊急帰国した日本人の滞在先となっている国立保健医療科学院の建物から飛び降りたと報じられています。

関係者によると、男性は亡くなる前日から泊まり込みで一生懸命受け入れ業務をやっていて、「帰国者の要望や対応に疲れていた」という話しもあるとのこと。今回に限らず、現場で緊急事態に対応する人たちは、実に真面目に身を粉にして働きます。ところが残念なことに、彼らは感謝されることより批判されることの方が多い。長時間労働に加え、仕事上のプレッシャー、過剰な業務、時間的切迫度など、さまざまなストレス要因が重なり、「生きる力」が萎え、過労自殺に追い込まれるリスクが常に付きまとうのです。

亡くなった男性の遺書はなく、警察が当時の状況や動機などを詳しく調べているそうですが、武漢に飛んだチャーター便、その後の滞在のあり方など、SNSではかなり卑劣なバッシングが飛び交っていただけに、やりきれない気持ちです。

個人的な意見を言えば、検疫のやり方やら滞在先やら問題はあったにせよ、比較的日本政府は迅速に動いていると思います。

そもそもチャーター便の運航費用を搭乗者が払うことへの批判が集まっていましたが、「救援機」ではないので基本的には本人負担が前提です。

在中国日本国大使館のホームページに掲載されている、チャーター機で帰国を希望する「搭乗に当たっての留意点」にも、「帰国に際して費用が発生することが想定されます」と記されています。

また、武漢が閉鎖され、政府はチャーター便を飛ばす手配を大急ぎで行い、この時点では帰国後の検査で症状のない人は帰宅させる方針でした。しかし、自民党内部から万全を期すため、特定の場所で待機してもらうべきとの声が強まったのを受け、急遽、滞在場所を確保。そこで政府関係者が、勝浦のホテル三日月に頼み込んだとされています。

当初の予定では帰国する人の数は100人程度。ところが実際には191人で、ホテルには177部屋しかない。

つまり、「相部屋とはなにごとか!」という批判が飛び交いましたが、限られた資源、限られた時間で、苦渋の選択として「相部屋」となり、ウィルス検査の結果、感染者がいることがわかったわけです。

にも関わらず、ホテル関係者に心ない言葉がSNSでは飛び交いました。

時事刻々と感染者や死亡者が増えていることに、恐怖を感じるのは致し方ないことだし、どんなに「手洗いとうがいをすれば大丈夫」と言われても、確実な治療薬がない状況ではパニックになるのも理解できます。

でも、時事刻々と変化する状況に翻弄されるのは、現場の人たちも同じです。その都度ベストと思える決断と行動をとっている。そのことを理解して欲しいです。

私は武漢に残る。最終チャーター機に自国民を無事乗せた韓国領事

新型肺炎感染源とされる中国武漢市から「自国民が、いつ帰国し、何名の感染者がいるのか」といった情報把握に各国メディアも右往左往していますが、実際のところ、無事帰国できたその現実を幸運だと各々が自覚すべきなのかもしれません。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴31年の日本人著者が、武漢在住韓国人に立ちはだかった幾多の検閲通過を助け空港到着に尽力した、ある武漢総領事館職員の逸話を紹介しています。

大量の涙

武漢在住の韓国人701人が、2月1日まで韓国に帰ってきた。韓国内の収容施設が温かく迎えてくれたからだ。アサンとジンチョンという2か所だ。アサンは忠清南道にある警察人材開発院、、ジンチョンは忠清北道にある国家公務員人材開発院である。施設というよりは、施設周辺に住む住民らが180度態度を変えてくれたからだ。

収容施設として白羽の矢がたった当初は、住民らは耕運機、トラクターまで動員して死に物狂いで「来るな」とシュプレヒコールを上げた。しかし、SNSなどの呼びかけで、同じ国の住民なんだから温かく迎えてあげようよというコメントが拡散し、第一陣が到着する1月31日には「歓迎します」「がんばってください」という垂れ幕が設置されるまでに変化。武漢から帰ってくる僑民一同、報道ではなかったけれど、たぶん涙をもって感謝していたにちがいない。

そして、涙がまた別の主人公から流される。聯合ニュースなどを参考に書いてみる。

主人公は、鄭ダウン(ジョン・ダウン)という38歳の領事。湖北省武漢の現地で韓国人撤収作業の実務に責任を負う鄭領事は、同胞とのSNSチャットルームに「みんなにとても感謝している」とのメッセージを残した。鄭領事は、韓国で警察官として働いたあと、3年前に武漢総領事館職員としてやって来て僑民保護担当領事を遂行している。彼は、総領事館の同僚領事らと現地人職員、海外同胞などが参加している団体のチャットルームで「最後のチャーター機に333人無事搭乗の後本部に離陸電文を送り、家に帰ってくる車の中で泣きじゃくった」とし、武漢在住の韓国人撤収作業に協力してくれた同胞らに感謝の気持ちを表した。さらに「わたしはここにまだ残っている他の孤立した方々のために働かなければならない」とし、残っている同胞たちに「マスクなど救護物資を配らなければならないけれど、もうちょっとがまんしてほしい」と訴える。鄭領事は、夫人と2人の子どもを今回のチャーター機で国内に送った。一人で武漢に残った鄭領事は、家族にすまない気持ちも伝えた。彼は「9歳、7歳の二人のわんぱく坊主を連れて飛行機に乗せたのだけれど、妻には見送りのあいさつもできなかった」、「2人1室の狭い隔離室に子ども二人と一緒になんとかがんばっている妻のことが思い出され、本当に済まない気持ちでいっぱいで心が痛かった」と話した。

武漢の韓国人ソサエティーによると、武漢僑民合わせて701人をチャーター機に乗せるまで総領事館の職員と武漢僑民たちの底知れない努力があったとのこと。彼らは残っている同胞を1人でも多く飛行機に乗せようと、数日間睡眠も減らしながら同胞を助けたという。まず、湖北省外郭地域に住む僑民を安全に武漢天河空港まで来させる必要があった。これが最大の難関だった。湖北省全体が封鎖されているため、武漢外郭都市にある僑民たちが武漢まで行く道は険しかった。湖北省郊外に居住する僑民は、チャーター機の搭乗を申請し辛うじて車を手に入れるが、主要な通りごとに設置された公安の検問所で渋滞する状況に置かれる。武漢外郭地域の住民が武漢の人々の進入を阻止しようと「自警団」を組織し、地域道路のあちこちに様々な障害物を設置したのである。武漢僑民らはSNSのチャットルームを通じて、塞がっている道と迂回路を迅速に共有した。在武漢韓国人会が同胞の届け出をまとめて武漢総領事館に助けを求める方式で進められた。武漢総領事館の要請で、湖北省政府がチャーター便に乗る在武漢韓国人に通行証を発給することにしたのである。

しかし、各地方の検問所にまで知らせが届かず、これがまた苦労のタネ。このため総領事館は各検問所にいちいち事情を説明して道を開いてほしいと頼みこまないといけない始末。このようなやり方で少なくとも20か所あまりの検問所を開け、チャーター機搭乗者70人余りがこの困難な厳しい過程を経て武漢天河空港に到着することができたのである。

寿命も延びる?家庭教育のプロが説く良いこと尽くしの読書の効用

小学生の読書量が激減しているそうです。また、日本の高校生の読解力の低下も明らかになり、読書量と得点の相関も指摘されています。そうした背景からか、読書量を増やそうとする教育現場の動きがあるようです。しかし、読書習慣がなかった親御さんの中にはその必要性がわからない人もいて、メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』著者の柳川由紀さんの元に質問が舞い込みました。柳川さんが説く読書の効用の中には、大学の研究で死亡リスクが2割低いというものまでありました。

読書が寿命を延ばす?

Question

shitumon

学校から子どもたちになるべく読書をさせるようにと言われましたが、正直なところ、知識はテレビやネットで得られるし、物語ならアニメになっていることもあるので、そちらで見る方が早いです。読書の効用が、具体的にわかりません。私自身、本をあまり読まずに育ちましたが困ったことはありません。(小学5年女子のお母様より)

柳川さんからの回答

つい先日、小学生の読書量が30年間で1/3になった、と報道されていました。1ヶ月の読書量が5年生は2.3冊で、6学年の中でも一番少なかったのだそうです。

今は読書の他にも子どもたちが楽しめるものがたくさんあります。また、仰るように読書ではなくても同様の知識を得ることができます。今日は、読書で得られる効用についてお伝えします。

1.自分とは違う価値観を知ることができる

例えば、偉人の考え方や思想に触れることができます。自分と違う時代を生きた先人たちの言葉は、私たちに異なった視点からの見方や、価値観を与えてくれます。伝記や過去の名作を読むことは私たちにとって大きな力になるのです。

2.健康寿命が延びる!

ミシガン大学の研究によると、3635人を対象に12年間の追跡調査を行った結果、読書を習慣にしている人は、そうでない人に比べて死亡リスクが2割低いことが明らかになっています。

また、新聞や雑誌を読むよりも読書する方が寿命が長いことも明らかになりました。

詳細はこちら:
A Chapter a Day – Association of Book Reading with Longevity

3.思考力が伸びる

歴史小説や偉人の伝記などは、アニメになって動画で見ることができるでしょう。情報量としてアニメの場合は、音声と映像が入ってきます。一方、読書の場合は、文字情報のみです。入力される情報量がアニメに比べて少ないので、「想像力」で補う部分が多くなります。

「想像力」とは自分の言葉で考えたり、視覚的なイメージを思い浮かべたりすることです。この作業を担うのは、脳の「言語野、視覚野、聴覚野」です。意識的に読むため、脳のこの部分が活性化します。

人の思考は言葉を基礎に、想像力が加わって出来ています。言語力と想像力があることで思考の飛躍や展開ができるのです。読書の習慣は、私たちに欠かせない「思考する脳」を作るのです。

危機管理の専門家が斬る新型肺炎対応。官僚機構頼みが危険な理由

新型コロナウイルス感染症への日本政府の対応の遅さや危機感の薄さに批判の声も聞こえてきますが、危機管理の専門家であり、軍事アナリストの小川和久さんの目にはどのように映っているのでしょうか?小川さんは主宰するメルマガ『NEWSを疑え!』で、安倍政権の対応は「いまのところ及第点」と評価。それでも、日本人は外交と軍事と危機管理が苦手で、官僚機構頼みでは対応が遅くなってしまうと危険性を指摘し、さらなる政治主導の必要性を訴えています。

「拙速」でなければ新型肺炎対策はできない

新型肺炎(新型コロナウイルス感染症)では、日本という国が平和で安全な国として繁栄を続けていけるかどうかが、またしても問われています。

国の防衛でも、災害対策でも、広い意味での危機管理については「拙速」と「国際水準」がキーワードとなります。言葉を換えると、必要なことを適切なタイミングで実行するのが危機管理であり、そのためには世界のどこに出しても通用する能力を備えておく必要があるということです。

素早く目的を達することができなければ、国民の生命を守ることはできません。雑なところが沢山残ろうとも、まずは目的を達するために行動すること。後回しにしてよいものには目をつぶって、あえて手をつけないのです。日本では「拙速」という言葉が雑なことの代名詞のように使われ、ネガティブなイメージですが、実を言えば、これが肯定的に使う場合の「拙速」なのです。

古代中国の戦略の書『孫子』は、「巧遅は拙速にしかず」と言っています。どんなに完成度の高い対策や法律制度であっても、必要なタイミングに間に合わなければ意味がないからです。

しかし、人間の性と言いましょうか、悲しいかな、のちのち責任を問われたりしないように、対策を綺麗に書き上げようとするのです。その結果、後手を踏むことになり、手遅れになってしまいます。

この傾向は、受け身が基本的な姿勢である官僚機構に顕著に表れます。官僚機構は、既定の法律に従って動かざるを得ないからでもあります。そうした官僚機構の限界を超えなければ、国民の生命を守ることはできない場合があります。そのためには強力な政治のリーダーシップが必要となります。

残念ながら、日本人にはそういうセンスが備わっていません。海に守られてきた日本は、初めて外敵に侵攻され、占領されたのが1945(昭和20)年という恵まれた国でしたから、危機に対するセンスがDNA的に欠損していると言って構わないほどです。それを政治家が判っていないと、国防も危機管理もできないことになります。

繰り返しますが、外交と軍事と危機管理は世界に通用するもの以外は零点です。島国で生きてきた日本人は、この3点が苦手だということを自覚して、必要な手を素早く打って、新型肺炎を撃退して欲しいと思います。

いまのところ、安倍政権の対応は及第点の水準にあります。これをベースに加速して、官僚機構頼みでは遅きに失する様々な課題の解決に取り組んでもらいたいと思います。(小川和久)

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あてが外れたKDDI社長。楽天モバイルに「ちょっとひどい」の苦言

1月31日に行われたKDDIの決算会見で、同社社長が楽天モバイルの商用サービス開始の遅れについて「ちょっとひどい」と発言。この苦言の背景をケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんが、自身のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』で深堀りします。さらに、au PAYが2月10日から展開するキャンペーンに触れ、ドコモの反応とともにQRコード決済戦争の今後を予想しています。

楽天モバイル、サービス開始当初はスカスカで快適?――KDDIに手の内を知られた楽天はどう攻めていくのか

先日、これまでの5000名から2万名の追加募集を行った楽天モバイルの「無料サポータープログラム」。本来であれば10月から商用サービスが開始されるはずであったが、5000名限定ということで、端末メーカーなどは販売計画台数が大幅に狂ったはずだ。

それはローミングパートナーも同様で、KDDIの高橋社長は「楽天が10月から始めるとあって、こちらも準備を進めていたが、商用サービスが延期となり、ローミング収入のあてが外れた。これは、ちょっとひどいじゃないかという話になった」という。

ライバルであるKDDIはローミングパートナーでもあるが、KDDIにとってみれば、楽天モバイルのユーザーがどれくらいデータ容量を使い、楽天のネットワークはどこか使えて、どこが使えないかなど、楽天モバイルの状況は手にとるようにわかっているはずだ。

無料サポータープログラムが開始され3ヶ月が経過するが、KDDIは楽天モバイルをどのように見ているのか。決算会見で高橋誠社長は「無料期間ということもあり、思ったより使われているようだ」という。確かに先日、行われた楽天モバイルの説明会でも12月にはユーザーひとりあたり15GBも使われていると明らかになっている。

一方、高橋誠社長は、楽天モバイルにおけるサービス開始当初の「特有な状況」を危惧している。「4月サービス開始時はエリアは狭いが、加入者が少ない。そのため、言い方は悪いが、ネットワーク的にはスカスカなので、すごく速く快適に見える。最初は品質がよく見えるので、警戒をし、エンゲージメント施策もしっかりして楽天に対応していく」(高橋社長)とした。

確かに楽天モバイルのネットワークにつながれば、周波数帯は1.7GHzしかなくてもユーザーが少なくスカスカな状態。ネットはサクサクとつながるはずだ。また、auローミングであれば安定して使えるため「楽天は意外と快適」という評価になりかねない。そこにKDDIは危惧をしているというわけだ。

一方、楽天モバイルが攻めてくる料金プランに関しても、KDDIからは手の内が見えている感がある。高橋社長は「大容量プランをメインにしてauのローミングエリアに入ると非常に高額な……いや高額なって言うと違うな。データ量に応じたローミング料が発生するため、大容量プランには来ないかなと内心思っている」と語った。

提供している側が、ローミン料を高額と口を滑らせてしまうのはどうかと思うが、確かに1GB500円という設定であれば、大容量や定額プランは仕掛けづらい。つまり、楽天モバイルはネットワークと料金でKDDIに手の内を明かした状態で戦いを挑まなくてはいけないということだろう。