中国の大誤算。台湾を脅すつもりが世界を敵に回した習近平の失態

2018年に行われた台湾統一地方選挙で惨敗を喫し、支持率を10%台まで下落させてしまった蔡英文総統。次期総統選出馬は絶望的と思われていましたが、習近平中国国家主席の台湾に対する恫喝発言がきっかけとなり支持率は一気に30%台まで回復、完全に旗色は変わったようです。台湾出身の評論家・黄文雄さんは自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で、「中国の台湾に対する脅迫はたいてい逆効果を生む」とし、さらに2020年の台湾総統選の重要性を論じています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2019年2月26日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【台湾】習近平の失態で支持率回復した蔡英文と台湾の行方

蔡総統、台湾いじめを拒否 自身への中傷に反論 中国との差アピールも

台湾の女性タレント張瑞竹が、蔡英文総統を侮辱するようなコメントをフェイスブックで投稿したことが話題になっています。

その内容は、蔡総統は「見た目も残念、スタイルも残念な女。彼女は毎日何もせず、ただ向かいに住んでいるイケメンに犯されると毎日叫んでいる」というもの。この中に出てくる「向かいに住んでいるイケメン」とは習近平を指しているそうです。習近平を暗示するなら、「イケメン(帥哥)」ではなく「アニキ(大哥)」だと思いますが…。そして極めつけは、批判文の最後についた女性差別の文字でした。

これに対して、蔡総統は自身のフェイスブックで反論しています。

CNNの独占インタビューでも言ったように、私は数千年来の華人社会において、最初に民主的に選出された女性の総統です。これにはとても大きな意義があり、この事実は女性は性別で差別されることなく、無限の可能性を秘めていることを証明しています。

 

台湾の最初の女性総統として、私はあらゆる挑戦を受けますが、私は性別、見た目、スタイルといった生まれ持ったもので能力を判断することには意味がないし、主観的だし、焦点がぼやけるだけだと思います。台湾の総統が誰であれ、中国からの脅しや威嚇に対して我々台湾は絶対に屈しないということを、大声で世界にアピールするべきです。

 

この点において、性別は関係ありません。士気あるのみです。

蔡英文 Tsai Ing-wen Home | Facebook

といった内容の反論をしています。

アカデミー賞への批判で浮き彫りになった、米国が抱える深い闇

今年も全世界の注目を集めたアカデミー賞で、白人ドライバーと黒人ピアニストが1969年代初頭の人種差別が残る米国南部を舞台にした人間ドラマ『グリーンブック』が作品賞を受賞しましたが、その結果に批判が上がっています。映画の舞台となったアラバマ州で幼少期を過ごした健康社会学者の河合薫さんは今回、メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』で批判の内容を紹介するとともに、自身がアラバマ州で経験した「差別」と今も残る「黒人差別の歴史」の爪痕について記しています。

※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2019年2月27日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

アカデミー賞の裏にあるモノ

第91回アカデミー賞で、ピーター・ファレリー監督の『グリーンブックが作品賞の栄冠を勝ち取りました。多くのメディアが報道しているとおり今回は「#OscarsSoWhite(オスカーは真っ白)」の批判を逃れようとする姿勢がふしぶしに見られました。『グリーンブック』が受賞したことで歓喜の声が聞かれると思いきや、落胆する報道が相次いでいます

映画は実話に基づくもので、人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、ガサツなイタリア系用心棒とインテリな黒人天才ジャズピアニストが、コンサートツアーの旅を通じて深い絆で結ばれていくさまを描いていたものですが、「ホワイトスプレイニング白人が偉そうに説教すること)」との批判が上がっているのです。

AFP通信によれば、

  • 「『グリーンブック』は不愉快なほど鈍感」(米誌ニューヨーカー)
  • 「善意による白と黒のバランスはうわべだけの取り繕いという印象を生んだ」(英紙ガーディアン)
  • 「アカデミー賞の執拗で異様なほどの凡庸さ」(英ニュースサイトのインディペンデント)

といった具合です。

人は、誰もが例外なく「無意識バイアス」という、無自覚のうちに持つようになった物事への見方や考え方を持ち、それは無自覚であるが故に、排除するのが難しい。さらにその傾向は、学歴の高い人ほど強いことがいくつかの研究で示されています。

ですから、『グリーンブック』は、監督が白人マサチューセッツ大学やコロンビア大学で脚本を学んだエリートという時点で、映画を評価する人にバイアスがかかったのかもしれないし、監督自身も無意識に「ホワイトスプレイニング」してしまった可能性もあります。

どちらにせよ米国に張り巡らされた「人種問題の根深さを、色々な意味で痛感させられたアカデミーだったことは確かです。

そもそも映画のタイトルである「グリーンブック」は1936年から1966年まで刊行されていた黒人向けの旅行ガイドブックのことで、「ジムクロウ法」と呼ばれる有色人種の一般公共施設の利用を禁止する法律があったために黒人も利用できる全米のホテルやレストランなどをまとめ、毎年発行されていました。「グリーンブック」という名称は、創刊者のヴィクター・H・グリーンに由来しています。

なぜ米スターバックスの離職率は低いのか?現役医師が納得の解説

アメリカでは、ESGという社会や環境をいかに意識しているかを示す指標によって投資判断を行なうのが当たり前になってきている伝えるのは、メルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』の著者で現役医師の徳田先生です。日本の企業も続々参加している「RE100」という構想など、投資先や消費先を選別し判断するために、健康や環境、倫理への取り組みに関する指標が益々重みを増していくと指摘しています。

健康を促進する企業を応援しよう

スターバックスは従業員の離職率が低いことで有名です。その最大の理由は、パートを含め、全ての従業員に対して健康保険のカバーを保証してくれているからです。スターバックスはまた、子供の世話のための有給の早引き保証や、性別や人種にかかわらず同一賃金を与えています。

スターバックスはさらに、米国での人種的バイアスを是正するトレーニングも実施しており、不正義を最小限にする努力を行なっています。このような取り組みがスターバックスの低離職率を支えているのです。

以前、米国のスターバックスのある支店で、黒人数人が商品を購入せずにトイレを使おうとしたところ、店員が拒否したというエピソードがありました。それに対して、スターバックスは、どなたでも自由にトイレを使用してよいという声明を世界に向けて発信しました。このような経験の蓄積があって、人種的バイアスを是正するトレーニングを行なっているのでしょう。

健康と環境の企業認証

米国の保険会社のヒューマナ社は「大胆な目標」というイニシアチブを掲げています。フロリダ州タンパベイなどの米国の9つのコミュニティで、地域の健康を増進させる活動を開始しました。具体的な健康の項目を立てて、それらを20%改善させるというイニシアチブです。これらの項目には、平均収入や雇用など、健康の社会的要因も含んでおります。

会社のビルディングをより健康的にする目的で設置されたLEED (Leaders in Energy and Environmental Design) と呼ばれるグリーン認証を取得する企業が増えています。健康的なビルディングで働く従業員は健康状態が良くなり、欠勤が減り、生産性を増すことが証明されています。

RE100という国際イニシアチブがあります。事業運営を100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる企業が加盟するイニシアチブです。Renewable Energy 100%の頭文字から「RE100」と命名されています。

2050年までに全ての必要エネルギーを再生可能エネルギー(太陽光や風力など)に転換するという企業が参加しています。最近では日本企業もどんどん参加しています。健康と環境先進的な企業は、利益を追求するだけでなく、社会や環境への貢献度を数値として報告しています。

【動画】間一髪!巨大な雪の塊が通行人の前に落下しコナゴナに…

ロシアのとある歩道を映した監視カメラの映像。昼過ぎゆえ人通りもまぁまぁある。

そんな中ヒヤッとするような出来事が・・・

 

 

通行人が一瞬いなくなった間に、突如頭上から巨大な雪の塊が落下!

しかも複数の巨大な塊。落下した後清々しいくらいにコナゴナに砕け散った。

これだけコナゴナになるということは、結構な高さから落下してきたのかもしれない。

雪とはいえこの大きさとなると人にぶつかったらタダでは済まない・・・ケガ人がでなくて本当によかった。

 
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(ViralHog)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供ViRATES

鍼灸師が伝授。就寝2時間前の軽めの運動がよい睡眠を作る

溜まるばかりでいっこうに取れない疲れの原因は、しっかりとした質のよい睡眠ができていないから。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者・のぶ先生が、よい睡眠を取るための就寝2時間前の軽い運動を推奨し、簡単で無理のない運動を教えてくれます。そして、入浴によって体温を高めて血流をよくするのが回復力を高めるのに効くとアドバイスを送ります。

よい睡眠をとるために

【疲れはためない】

一日の疲れは、その日のうちにしっかり回復しましょう。疲れはちゃんと眠ることで、回復できます。ちゃんと眠ることができないと、疲れは徐々にたまっていき、「蓄積疲労」は思わぬケガや病気の原因となります。

【就寝2時間前の軽めの運動】

回復力を高めるためには、充分な体温と血流が必要です。寝る2時間前に、軽くカラダを動かしておくことで、就寝中の回復に必要な充分な体温と血流を確保することができます。

コツは「軽め」におこなうこと。しっかりした筋トレをするよりも、軽めのウォーキングなどで、息が上がらない程度の運動がオススメです。汗をかくようだと、体温が下がる原因なので、「散歩」という程度がよいですね。疲労感を感じる人は、腕を大きくふって、肩を動かすようにすると心身のリフレッシュがはかれます。

天気の悪い日や風の強い日は、室内で肩や股関節を含めた体幹部のストレッチをオススメします。しっかり深呼吸をすることで、運動効果が高まり、体温や血流が改善されるだけでなく、気持ちのリフレッシュにもなります。

とくに疲労を感じる人は、運動するのがおっくうになりますが、室内でゴロゴロしながら、肩周りの「伸び」をするだけで、気持ちがサッパリして、カラダを動かす意欲が高まります。肩の力を抜くには、まず動かすことから。

【室内でも動く意欲のある人は】

一日じっと過ごしていると、カラダの活力はどんどん低下していきます。足腰の筋肉をほどよく刺激することで、血流をうながして回復効率の高いカラダを維持することができます。

手軽にできる運動として、スクワットや腿あげなどがあります。しゃがみこむスクワットや、片膝をもちあげる腿あげは、回数よりもじっくり時間をかけて行うことがオススメです。

スクワットや腿あげは10秒数えながら1回しゃがむペースでおこなうと、気分転換にもなり、肩の力み予防にも役立ちます。

ぼくは腿あげをする時、片足立ちをゆっくりするつもりでおこないます。結果、10秒かけてひざを持ちあげて、それからしばらくひざをあげたまま片足立ちを続けます。片足立ちになることで、カラダの使い方はダイナミックに変わります。

とくに、右重心で左ひざをあげているときのカラダの使い方と、左重心で右ひざをあげているときのカラダの感覚では、別人になっている感じがあります。しっかりひざを抱え込めると、今度、足をのばすときにすごく気分がよくなります。

【やっぱりお風呂には、ちゃんとつかろう】

体温を高めて血流をうながす手っとり場合方法は、やっぱり入浴でしょう。毎晩の入浴習慣は、蓄積疲労の予防にうってつけです。病気やけがの予防、ココロのリフレッシュできる時間と場所を確保できたらいいですね。

image by: Wayne0216, shutterstock.com

ボーっとする時間を人から奪う、スマホ。脳に悪影響はあるのか?

最近世間では、5才の女児に「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られる事案が頻出していますが、最新の脳科学においては、「ボーっと」する時間が重要視されていると指摘するのは、メルマガ『8人ばなし』の著者・山崎勝義さんです。山崎さんは、テクノロジーの発達により与えられた時間が、別のテクノロジーにより奪われていく現実の中でも、「細切れ時間」を奪っていく「スマホ」利用に関し、精神面・身体面の影響を懸念しています。

細切れ時間とボーっと時間のこと

航空機の発達により人が空を飛ぶようになってから地球は狭くなったと言われる。勿論比喩的表現だが、実際に移動時間が短縮されたということを考えれば人にとっては地球表面が空間的に圧縮されたも同じであろう。結果、現代人には利用可能な時間が増えた。さらに日々の技術革新は機内や車内の居住性を大幅に向上させ、移動中においても屋内と変わらないと言っていいほどの環境を提供できるまでになった。これで利用可能な時間がまた増えた

このように、ある種のテクノロジーは人間に時間をくれるのである。しかし、その一方で人間から時間を奪って行くテクノロジーもある。

古い方からざっと並べると、ラジオ、テレビ、録画機、PCそしてスマホなどがそうである。これらのものと出会ってしまったがために、例えば受験生などは随分と苦労を強いられたりしたに違いない。また、これらの機器は、一たび我々の生活の中に取り入れられるや、時代と共に姿を変え、さらに性能を向上させたりしつつ、決してなくなることはない。

それでもスマホ登場前夜までの機器は、ある程度まとまった時間を要求する物であったために、こちらの側にもそれなりの時間的見積もりが可能であった。そもそもテレビと録画機は持ち出し不能の謂わば物理的据え置き機器であり、またラジオ、テレビはコンテンツ送出時間にこちらが合わせなければならないという謂わば時間的据え置き機器である。据え置きである以上、どうしてもこちらの方で融通を利かせる他はない。好む好まざるに依らず時間的な見積もりは当方にとって致し方のないことであった。ノート型PCはその点自由だけれども、これとて展開にはそれなりの時間と場所を要する。いつでもどこでも、という訳にはいくまい。

鬼才・堺屋太一さん追悼。喫茶店で怒鳴りつけてしまった思い出

作家で経済企画庁長官、内閣官房参与などを歴任した堺屋太一さんが2月8日に亡くなられました。「負い目がある」と、堺屋さんとの思い出を綴るのは、メルマガ『NEWSを疑え!』の著者、小川和久さんです。小川さんは、週刊誌記者時代に通産省の官僚だった堺屋さんを怒鳴りつけてしまった出来事について振り返ります。

堺屋太一さんへの負い目

2月8日、作家の堺屋太一さんが亡くなりました。通産官僚時代、大阪万博をプロデュースし、オイルショックを予見した小説『油断』や第1次ベビーブーム時代を『団塊の世代』と名付け、その社会的影響を予見するなど多彩な活動で知られ、小説『平成30年』ではバブル経済後の日本の「失われた20年」の行く末をぴしゃりと言い当て、現代の予言者と呼ぶに相応しい鬼才でもありました。

その堺屋さんの通夜と告別式(16、17日)に私は参列せず、お花も出しませんでした。それは、私の中に40年にわたって引きずってきた「負い目」のようなものがあったからです。

堺屋さんとは、私が講談社「週刊現代」記者だった1976年、学生時代の友人の日経記者T君の紹介で知り合いました。当時は通産省工業技術院の課長(研究開発官)で、午後9時頃に役所に「出勤」するという昔気質の新聞記者か無頼漢のような日常で、机の傍らには一升瓶があり、夜回りの新聞記者たちと茶碗酒を酌み交わしながら議論に花を咲かせていました。

史子夫人との結婚話が耳に入り、それを「スクープ」しようとしたら、「まだ伏せておきたい」と頼まれ、了解したこともありました。その話を取材しにいったとき、記事にしない代わりのサービスだったのでしょうか、「絵描きでね、竹久夢二の絵に出てくるような女(ひと)や」と話してくれましたが、結婚報道で夫人の写真を見て、ぴったりの表現だと感心したのを憶えています。

堺屋さんが退職する半年ほど前、私は通産省幹部のスキャンダルの情報を内部告発文書でキャッチし、取材を進めていました。通産省の局長クラスの幹部が女性職員同伴で1か月ものヨーロッパ出張に出かけたのですが、その日程表を見ると公務は3日だけ。愛人同伴で出かけたカラ出張同然の観光旅行だったのです。

この取材では、通産省の広報部署が対応しきれず、会計課長の小長啓一さんが出てくることになりました。小長さんは田中角栄首相の秘書官を務め、事務次官まで上り詰めたあと、アラビア石油のトップとして日本のエネルギー政策に深く関わった人です。終戦の時、陸軍幼年学校の生徒だったこともあり、少年自衛官出身の私とはウマが合い、88歳になられたいまも、食事をしたりする機会を持っています。

その通産省スキャンダルの取材中、堺屋さんが講談社に現れて「出版社と付き合いのあるオレがリークしたと疑われるから、なんとかならないか」と言ったのです。

堺屋さんは1976年に講談社の月刊『現代』に『団塊の世代』を連載、講談社から単行本を出版したころでした。私が所属していた『週刊現代』編集部のエレベーターを挟んだ隣が月刊『現代』編集部で、堺屋さんが気にするのは当然と言えば当然のことです。

私は講談社の向かい側の喫茶店で、堺屋さん、担当編集者の豊田利男さんと会いました。いまから思えば若気の至りで、恥ずかしいかぎりですが、30歳そこそこだった私は「こんな下らない話で出てくるな。高級官僚は天下国家のことをやっていればいいんだ」と堺屋さんを怒鳴りつけてしまったのです。

しかし、堺屋さんは顔色を変えることもありませんでした。怒るかと思いきや、「あんたの言う通りや」と穏やかに返してきたのです。そして、間もなく通産省を退官しました。宮仕えの中で思うところがあったのでしょう。

当時、堺屋さんの自宅は講談社の北側の文京区関口にあり、庭の銀杏の落ち葉が隣の家の雨どいを詰まらせて困るのだと言っていたこともあります。私との一件があったあと、自宅に向かう堺屋さんと横断歩道上ですれ違ったことがあり、堺屋さんは何か言いたげなそぶりでしたが、私は会釈だけして通り過ぎてしまいました。

以来、会合などで顔を合わせる機会は何回もありましたし、堺屋さんは気さくに話しかけてくれたものですが、私のほうに「頭が上がらない」という思いがあり、堺屋さんに会いに行って話をするような機会を作らずにきてしまいました。

私の印象では、堺屋さんは軍事問題については得意ではなく、私に聞きたい様子でもありました。私のほうも軍事問題について話をし、堺屋さんの考えを聞きたいと思っていたのですが、今となっては叶わない夢となってしまいました。

負い目を引きずってきた私としては、この拙文をもってご冥福をお祈りしたいと思います。合掌。(小川和久)

image by: 内閣官房内閣広報室 [CC BY 4.0], via Wikimedia Commons

なぜ日本のメディアは「重要な中東情勢」をちっとも報じないのか

現在、国際情勢関連でメディアが多くの時間を割くのは北東アジアの諸問題について。これにより他地域の重大事が見過ごされていると警鐘を鳴らすのは、数々の国際舞台で交渉人を務めた島田久仁彦さんです。メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』で島田さんは、中東で進行中のIS復活の兆しと、燻る戦争の火種について解説し、かの地域との経済的な関わりや親密な外交関係から、報道機関ももう少し関心を持つべきと指摘しています。

北東アジアSHOWの裏側で進む恐怖の連鎖?

日本のメディアを見ていると、国際情勢関連では、やはり米朝首脳会談の見通しや米中折衝の行方、日本と韓国の間で高まる一方の緊張といった北東アジア地域のニュースばかりが語られています。私も2月13日に生放送されたBS11「Inside Out」に出演し、米朝首脳会談の行方と手札についてお話させていただきました。

自国が位置する地域でのイベントですし、日本にとっても関心が高いイシューが多いため当然とも言えますが、その陰で、他の地域で進む恐怖の連鎖については、見事なまでにスルーされている気がします。そのイシューとは、中東および周辺地域におけるISとその仲間たちの“再興”と“復活”の兆しです。

シリアやイラクを主戦場としていたISの広がりは、米国をはじめとする“多国籍軍”やロシア、トルコ、そしてイランの“共同戦線”によって一気に衰退したと伝えられていました。

しかし、ロシア軍がシリアから撤退し、そしてトランプ大統領が米軍のシリアからの撤退を発表したという国際的な動きに加え、ISの衰退が確実視された後は、イラン+トルコ+シリア(+ロシア)vs.クルド人勢力+シリア国内の反政府組織+サウジアラビアを筆頭とするアラブ諸国(+イスラエルと米国)という対立構造が、シリアやレバノン、イラク、そしてイエメンなど中東地域全体で再登場し、協力して共通の脅威に対抗する“協調の図式”が一気に崩れ、力の空白が生まれてしまいました。

結果、北アフリカ諸国などに散らばっていたISの残留分子が再結集し、そこにISから抜けたが、彼らの出身国で再度孤立と罵りの対象となった元IS戦闘員たちも加わり、中東全土における勢力の奪還運動が活発化してきました。

米国は慌てて撤退のスピードを下げたり、曖昧にしたりして、力の空白を埋めようと努力したように見えましたが、それも後の祭りで、かつてISの支配下となった地域が、再度ISの手に落ちそうな気配です。恐怖から解放され、安心な日常を取り戻しかけた市民たちを思うと不憫でなりません。

アメリカやロシアも、INFの扱いなどについては表面的に対立していても、ISの再興を許さない!と対策を練りますが、他の問題への対応に追われ、ISに決定的な一撃を加えることが、リソース的にも時期的にも難しいように思われます。

ゆえに対策は、地域の大国の手に委ねられることになったのですが(注:本来は初めから米ロなどの外国の介入は避けて、そうあるべきだったのですが)、ISへの直接的な共同戦線を張るどころか、地域の大国として復活し、地域の運命を左右する能力を取り戻したトルコとイラン、そしてシリアのアサド政権を加えた勢力と、サウジアラビアやイスラエルというイランを敵視する勢力との争いが再燃し、激化し、結果としてISの再興を許す(後押しする)結果になってしまいました。それで何が起きていて、今後、何が起ころうとしているのか。

CMで流れてる薬に効果?科学者が教えるダイエットの「裏ワザ」

薄着の季節になる前に落としてしまいたい脂肪。とは言えきついダイエットはちょっと…、という方のために、今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では著者で科学者のくられさんが、なんと薬局で手に入る「痩せる薬」を紹介しています。

ダイエットドーピング in 薬局

薬局で痩せる薬は手に入りますか?と聞かれる事があります。

薬局売りの薬でダイエットなんて出来るんでしょうか? サプリメントコーナーに並んでいるものは、当然ゴミなので無視するとして。それ以外のもので、痩せるものは果たしてあるのか。

実のところ効果は限定的なものの、ある程度痩せる薬は存在します。それが小林製薬の稼ぎ頭ナイシトール」です。実は前にもメルマガで紹介したことがあるんですが、意外と知らない人も多いようなので改めて。効果がある部分とない部分を今回はもう少し具体的にお話します。

さて、ナイシトールですが、名前からしていかにも内臓脂肪が減りそうですが、実は内臓脂肪にはほとんど効きません。この点から、男性の肥満より女性向きの薬だと言えるでしょう。

腹の肉で手でつかめる範囲が皮下脂肪それ以外は内臓脂肪であり、内臓脂肪はも専門医による指導や処方が必要になる場合がほとんどです。この辺はナイシトールには期待できません。

なんだよ、結局ダメなんじゃないか、と思われるかもしれませんが、いえいえ、腐っても実績のある漢方薬なのです。内臓脂肪にはあまり効かないだけで、それなりに効果は期待できます。特に便秘がちな女性には効果が高めです。

この薬に使われている成分は実は漢方で「防風通聖散」というもので、ツムラの62番として消化器科では昔から肥満に処方されてきた薬であり、減量効果が認められている数少ない薬剤の1つです。ついでに言うと、ナイシトールである必要はなく、「防風通聖散」として売られている漢方はどれも同じようなものなので、安いのを買えばOKです。

さて、最後に注意点をひとつ。薬でダイエットというと楽して痩せたいって話なんでしょうが、ドーピングしたってまったく体を動かさずにダイエットというのは現実的じゃありません。体を動かさずに痩せるとどこから痩せるかというと筋肉から痩せていくので、健康的とは到底言えない訳で…。

従って、ダイエットは1に運動2に食事です。

ここでいいとこ、3に薬という感じなので、あくまで運動と食事に気をつけないと意味がありません。

運動はすべてを解決するんじゃ!

アリエナイ理科ポータルのこの記事をお読みになりたい場合は、こちら

image by: Shutterstock.com