「それ、何の役に立つんですか?」と言う若者を“バカの極み”と断言する理由

タイムパフォーマンスの略「タイパ」といった言葉があるように、最近の若い人は「効率」を求めることが多いと感じます。しかし、時には「長い目で見る」ということも、人生には必要です。今回、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょうおんさんは、「何の役に立つんですか?」が口癖の人々をぶったぎっています。

何の役に立つんですか?

今日のタイトル、最近の若い人が良く使う言葉らしいですね。何かをやらなきゃならない時、そのことの意味や効能を確認して、それが自分にとって明確なメリットになると分からなければ、「やらない」という選択肢を取るらしいですね。

ハッキリ言っておバカの極みですな。何かをやる時に、それが役に立つのか立たないのか、効能や効果があるのかないのか、そんなことが簡単に見極められるようなこと、特に若年者のあなたがその判断ができるような物事って、

● 長い人生ではほとんど役に立たないこと

なんですよ。

今の自分に役に立つってあなたは判断できたんでしょ。あなたごときの能力でそれが分かったんでしょ。ということは、それは非常に底が浅い、つまらないことなんです。

あなたの(もちろん「私の」でも同じですが)人生に於いて、真に役に立つモノ、知って良かった、やって良かった、続けて良かったと、10年後、20年後に感じることって、今のあなたの状態ではその判断ができないことなんですよ。

それはあなたがまだ幼くて、その判断ができないから。しかしそのことを続けて行くことで、段々と判断ができるあなたに育って行くわけです。そうやって10年、20年とあなたが成長したから、

● これは素晴らしいことだった!やって良かった!

と思えるあなたになれるんです。

今のショボいあなたが、役に立つ、スゴいと思うことなんて、成長した10年後のあなたから見たら、レベルが低すぎてお話にならないことなんですよ。

そしてこういうことは、全て事後的にしか分からないの。なぜならば、あなたはまだそのような成長をしていないからです。しかし成長するには、そのような今は大して役に立たないと思われるようなことをやらなきゃならないんです。このパラドックスを理解できるかどうかなんですよ。

でも、10年続けてみて、やっぱりこれは全然役に立たなかったってなったら、それって大損じゃないですか。

という問いが出て来ますよね。

それは重たい問いですね。そのような未来にならないために、我々は勉強をしなきゃならないわけで、人生のガイド役としてのメンターが必要になるんです。

そのことが将来自分にどう効いてくるのかというのは、似たような道を歩いてきた先輩には分かるんですよ。またその道に関する本をたくさん読んでいると、色々な場面で、やるべきこと、取り組まなきゃならないことが書かれているモノです。

勉強って本来は、

● 自分が今、取り組んでいることが、将来どう影響を与えるか

を知るためにあるんですよ。

例えば、英語の勉強だと、

▼ 良い映画を繰り返し見なさい とか
▼ 薄い英語の小説を読んでみなさい とか
▼ 洋楽を何曲か歌えるようになりなさい とか

そういうことをやれと言う先生がいるんです。それが役に立つ勉強法なのかは、英語ができるようになった人にはすぐに分かりますし、英語の学習方法が書かれている様々な本に、似たようなことが書かれています。

それは真剣に英語をモノにしたいと考えて勉強する人には半ば常識なんですよ。ところが学習レベルが低い人は、このようなメソッドについて、

■ そんなことをやっても来月のTOEICの点数に効くとは限らない

って考えるわけです。

それは端的にリサーチが足りないか、まともなメンターや先生が側にいないってことなんです。

そうやってすぐに効果が出そうなことに手を出してしまって、長期的に伸びないという未来を作ってしまう人ってたくさんいるんですよ。

英語の学習というのは、かなりメソッドが確立しているので、ちょっと調べたら分かるんですけど、例えば、

● 幸せな結婚生活を送るために何をしたら良いですか?

みたいな質問に対する答えって、本を読んでも分からないんですよ。こういう問いにこそ、メンターが必要になるんです。

では、次回私が考える解を解説してみましょうか。

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ほとんどが消滅した厚生年金基金。「従業員のために設立」されたという“大ウソ”

厚生年金基金というもの、昔はあったなあ…と思い出す人もいるのではないでしょうか。1200万人ほど加入者がいたのですが、なぜほとんどが崩壊してしまったのか。人気メルマガ『事例と仕組みから学ぶ公的年金講座』の著者で年金アドバイザーのhirokiさんは、その理由を詳しく語っています。 

厚生年金保険料に経済界は不満タラタラだったから経済界が勝ち取った厚生年金基金制度と必然だった崩壊

1.平成9年ごろまでは大人気だった厚生年金基金の崩壊と仕組み

厚生年金に加入する時に、ひと昔前まではあって当たり前のような厚生年金基金というものがありました。会社に就職しようか選ぶ時は厚生年金基金があるかどうかも重要視されるほどでした。

平成9年頃に厚生年金基金というのは1,800基金ほどあって、加入者数は1,200万人ほどいました。

厚生年金に加入していた人(大体3,500万人から4,000万人)は、多くの人が厚生年金基金にも加入していたような時代だったんですね。

しかし今は、厚生年金基金というのはほぼ無いです。5基金残っていて、加入者は12万人程ですね。

ほとんどは解散したか他の企業年金に移行していきました。

厚生年金基金として将来は国が払うはずの報酬比例部分と一緒に支払うつもりが、その基金年金を国に返していく代行返上というのを行う企業も多くありました。

厚生年金基金は将来は本来は国が支払うはずの老齢厚生年金(報酬比例部分)を基金年金と一緒に支払う事でより給付の高い年金を支給する代わりに、厚生年金保険料保険料の一部を国に支払うのを免除してもらって、その一部の保険料を基金で使う事ができます。

昭和41年10月創設時は基金の運用は年利5.5%でやっていこうというものでした。

まあ当時は高度経済成長期だったからそんな強気でいられましたが、将来もそんな事が可能だと踏んだというのが信じられないですね。

代行返上というのは、その基金を始めてから運用してましたけどタチ行かなくなってきたので、基金と一緒に支払うはずだった報酬比例部分を国にお返ししますという事です。

よって、現在は厚生年金基金に新規で加入するという人はほぼいません。

ですが、昭和から平成にかけては厚生年金基金が盛んだったので基金の加入記録を持ってた人は現在の受給者の中には多く存在し、現在も基金から年金を受けているという人は普通にいます。

基金はほとんど消滅しましたが、その年金の原資は企業年金連合会というところが事務を引き継いで、加入期間分は現在も給付を行っています。代行返上してるところはもう国が報酬比例部分を支払っています。

なので基金受給者の人は多くが企業年金連合会から給付されてたりします。ちなみに企業年金連合会というのは中途で脱退したような人の基金年金の支払いをやっています。

たとえば加入していた基金にもよりますが10年未満とか15年未満で退職したとかだと、企業年金連合会からの給付になります。

本来は会社の基金が支給するものですが、短期間で退職したような人の分の後釜として企業年金連合会があったわけです。

例えばA基金で10年未満、B基金でも10年未満なら企業年金連合会がぞれぞれの分を支払います。

なお、厚生年金基金を新規で立ち上げる事は平成26年4月1日以降は禁止されました。よって厚生年金基金は縮小するばかりです。

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客の声を聞きすぎ。店内が「短冊」だらけの居酒屋が繁盛しない理由

「お客様の声」を聞くことは商売の基本だと言われていますが、誰の声を聞くかで成功するかしないかが変わってくるようです。無料メルマガ『飲食店経営塾』の著者で飲食店コンサルタントの中西敏弘さんは、目の前の売上やお客様を意識しすぎて失敗する例について語っています。

目の前のお客様ばかり意識していませんか?

店内中に“短冊”に商品名が書かれ、それが店内中に溢れている。そして、よく見ると、その店には似つかわしくないほど、メニュー数がある居酒屋。

こんなお店を訪れたことは一度はあるのではないでしょうか?そのお店が「ものすごく繁盛」しているのかと言えば、一部のお店を除いてそういったケースは稀であることが多いものです。

まず、なぜ、メニューが増えてしまうのか?

それは、「目の前のお客様」に、「こんな商品ないの?」と言われ、言われるがままその商品をお客様に提供し、そしてそれを店のグランドメニューとしていったことが原因です。

つまり、店の軸がなく、「目の前のお客様」の要望に応えているため、気がついたら、「店の主張」がはっきりしなくなったのです。「お客様の声」を聞くことは商売の基本かもしれません!ただ、「誰」の声を聞くのか、「誰」の声を大切にするのかが大切なのです。

目の前のお客様のことを意識しすぎるあまり、売上が低下するお店の話を紹介しましょう!

その店は、本来40代以上の「大人」のお客様に支持されているお店でした。しかし、周辺地域に「低価格のお店が増えた」ことで、少しずつ20代~30代のお客様が周辺に目立つようになってきました。

すると、その店の店長は、「今は、このあたりに大人の人が少なくなっているのだから、今は目の前にいる若い人を集客すべきだ!」と主張し、少しずつ、「若い人」向けにメニューを変更していきました。

その店の立地は、もちろん若い人もいますが、駅前で周辺にはオフィスなども多々あり「大人の人」がいないわけではありませんでした。でも、周辺や目の前のことばかり気にして、「若い人」に合わせたメニュー、接客などに徐々に変更していきました。若い人に合わせて行くわけですから、もちろん、客単価もどんどん低下していきます(店長自身、若い人でもある程度の客単価を維持できると主張していましたが…)。

口コミにも、「若い人にはいいけど、大人の私たちには…」「2次会としてはいいけれど、一次会にはちょっと…」などと書かれるようになっていきました。

お店の規模が大きく、大人数の宴会が取れることもあり、ある程度の売上を維持していますが、客単価はどんどん低下し、お客様の支持もイマイチで売上も低下傾向(宴会は、SEO対策で常に上位表示されているため、「飲食にあまり興味のない人」の需要を取り込み、ある程度の売上は確保できていたのです)。

結果、半年後には、同じ系列店で、規模の小さい店に売上が抜かれるような状態になってしまいました…。

現場にいると、どうしても「目の前のお客様」を意識してしまいます。その方が、“楽”だからでしょう

しかし、自店の「本当のお客様」が誰なのかを常に意識し、そのお客様のニーズに合わせてメッセージを送ったり、対応していかないといつの間にか売上は落ちていきます。

売上が低下したり、苦戦したりするお店ほど、いつのまにか「軸」を見失い、本来持っている「良さ」を消してしまっていることがほとんどです。残念なのは、それに本人たちが一番気づいていないということ。目の前の売上やお客様ばかり意識したことが大きな原因です。

皆さんもこんな状態を招かないようにするためにも、自店の「軸」をぜひ言語化し、スタッフ全員で共有するようにしてください。そして、その「軸」を絶えず意識した経営、運営を行っていきましょう。そうしないと、いつの間にか、自分たちの「良いところ」「強み」を自分自身で消してしまうことに繋がってしまいますので。

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なぜ教員志望者は増えない?現役教員が語る「意味ない」作業への“苦悩”

働き方改革や授業改善など、学校の教職員にふりかかってくる無理難題。これですべて良くなると考えている上からの命令ですが、本当にそうなのでしょうか。無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』の著者で現役小学校教諭の松尾英明さんは、 教員に関する問題の本質をズバリ指摘しています。

やりたくないことをやるな

働き方改革、授業改善、教員の質の向上。これらを実現するために、現場教員には、様々な作業が求められる。全て上から「よかれ」と思って命じられて降りてくる作業である。

新しいことをする時は、根本・本質・原点に立ち返る必要がある。これら改革等について、思うことが多々ある。『やりたいことをやれ』(本田宗一郎著 PHP研究所)P.204より引用する。

一般に良い品を安くつくれば、必ず売れて、事業も繁栄すると信じられているが、そうとは限らない。

なぜなら、石臼を如何に巧みに安くつくっても、現代の商品とはならない。

何度も読み返している本だが、改めてここが刺さった。

そう、石臼は、現代ではまず売れない。どんなに完璧で素晴らしい石臼でも、炊飯器や電子レンジのようにあまねく一般に求められることはない。あくまで、大昔の時代の生活必需品である。

学校教育の各種改革に関して、この点を深く鑑みる必要がある。

先の言を借りて、教育に当てはめてみる。

「一般に良い教育が能率よく行われれば、必ず子どもへの成果が出て、国も繁栄すると信じられているが、そうとは限らない。

なぜなら、時代遅れの教育を能率よく行っても、現代社会に通用する子どもにはなり得ない」

そもそもの「良い教育」自体が、石臼づくりのようになっていては意味がない。例えば、少なくとも今求められる姿は「子どもが黙って座って言うことをよくきく」ではないはずである。

もっと言うと、毎日決まった時間に集まって、集団で同じことを反復する力でもないはずである。それは、ロボットの最も得意とする分野である。ロボットが人間の代わりに多くをこなす未来の社会において、個性が必要でも同質性を高めていく必要はない。

常々述べてきているように、子どもは教師の鏡である。つまり、教師がそのように扱われてしまっているのが、そのまま子どもの姿として映っている。教師が黙って座って命令をよくきいているだけの状態では、どうしようもないのである。

命令する側に、能率よく「よい人間」を育てよう(「よくない人間」を排除しよう)という発想が垣間見える。学校教育も、長きに渡り、この状態に陥っているのではないか。学力調査を筆頭に各種調査が「よい児童・生徒」が育っているかを管理するために数値化し序列化するシステムになっていることは明白である。

子どもたちの中には、それが変だとわかっていた上で、黙って座って言うことをきいている者もいる。競争・序列意識が先走り、やっている意味が見出せない学習など、単なる苦役である。それでも我慢してやるのは、それしか生きる選択肢がないように思われるからである。これらも、教師自身がされていること、耐えていることが、子どもへの指導に反映されているといえる。

もはや四面楚歌。木原誠二副長官の「不審死事件」説明会見を不可避にする“元刑事の重大証言”

夫人の元夫不審死を巡り次々と放たれる「文春砲」に、刑事告訴で応えた木原誠二官房副長官。しかしその旗色は日に日に悪化しているのが現状のようです。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、不審死事件の取り調べを担当した元刑事が記者会見で語った内容を紹介。その上で、未だメディアから逃げ回り説明責任を果たさない木原氏の姿勢を問題視しています。

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週刊文春を刑事告訴。妻の「元夫不審死」事件に悪あがきを続ける木原官房副長官

興味深いTwitter投稿を見つけた。2023年1月から首相官邸を担当している朝日新聞政治部記者、鬼原民幸氏の7月28日付のツイートである。


先ほど、本当に腹立たしいことがありました。ある記者会見についてです。最も罪深いのは、会見をセットした側です。一般人に根拠薄弱な事柄を語らせ、それを配信し、ビューを稼いで喜ぶ。中継されていると知りながら人権意識が欠如した質問を投げかけた出席者たちも、本当に猛省した方がいい。

投稿時刻は「午後2:59」とある。誰の記者会見を指しているのだろうか。首相官邸がらみで思い当たるのはただ一つだ。

その日午後1時から2時過ぎまで、文藝春秋社の本社内で、元警視庁捜査一課刑事、佐藤誠氏の会見が開かれた。

木原誠二官房副長官の妻、X子さんが、元夫の怪死事件をめぐり重要参考人として警視庁に事情を聞かれていたという週刊文春の報道をめぐり、X子さんから10回にもおよぶ取り調べをした人物が口を開いたのだ。

なぜ、鬼原記者はそれほどまでに腹を立てるのか。たしかに佐藤氏は今や一般人ではある。しかし、昨年まで警視庁の捜査一課にいて、しかも伝説の“落とし屋”といわれたほどの敏腕刑事だった。単なる一般人ではない。

むろん、報道を「事実無根だ」と主張する木原官房副長官に対し、文春側が反論するための切り札として、佐藤氏の証言を重視し、記者会見の場を設定したのは事実であろう。

日頃、官邸記者クラブのメンバーとして木原官房副長官と親しく接してきただろう鬼原氏にすれば、木原氏のスキャンダルを執拗に暴きたてようとする文春は「最も罪深い」と見えるのかもしれない。

木原氏は官邸に出入りするさい、記者の質問に答えていたが、正面玄関にほとんど姿を見せなくなった。一部の記者とはLINEなどで連絡を取り合っているらしいが、朝夕の取材も6月下旬以降は応じていないという。

政務担当の官房副長官であり、能弁でもある木原氏は、官邸の記者たちにとって、最も重要な取材源であり、木原氏に好感を持たれるよう気を遣ってきたに違いない。その木原氏が文春砲の攻撃で、仕事もままならない状況になっている。鬼原記者の心中で、文春に対する同志的な憎悪が高まったということだろうか。

だが、「根拠薄弱な事柄を語らせ」というのは、視野狭窄にもほどがある。たしかに警察庁、警視庁ともに「事件性は認められない」と口をそろえているが、先週号でも指摘したように、権威・権力の言うことはそれがたとえ「主観」であろうと、「客観」として報道するのが、この国の大マスコミの踏襲してきた大きな間違いである。警察が認めないことはすべて「根拠薄弱」だと言うのなら、記者は何のために存在するのか。

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「友人を売り渡す習慣はない」中国を突っぱね台湾との関係維持を選んだ小国グアテマラ

カネの力に物を言わせ、世界の国々に台湾との断行を迫る中国。その財力の前に「転ぶ」国も多い中、中共の誘惑をはねつけた南米の小国が話題になっています。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、中国の要求を突っぱねたグアテマラ大統領の英断を伝える記事を紹介。さらに世界を巻き込もうという中国の一帯一路構想を、「失策」と一刀両断しています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2023年8月2日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

中国のカネには転ばず。「台湾との断行」要求をはねつけたグアテマラ

もう一つ、一帯一路のニュースを紹介しましょう。

これまで、一帯一路は主に経済支援を必要としている国に対して、経済的投資を条件に参加させてきました。そして、一帯一路参加国のインフラ建設を請け負う一例として、インドネシアの高速鉄道建設は中国が受注して工事を始めました。

ところが「インドネシアに負担を求めない」としながらも、工事行程は延期を繰り返し、8月に開業が決定してもなお、延長を重ねた分の工費についての決着がついていません。

中国受注、インドネシア高速鉄道 「8月開業」も人材育成や収益性に課題山積

やはり中国は張子の虎で、所詮口約束は出来ても、それを実行する実力も行動力もありません。これまで伝家の宝刀として振りかざしてきた経済力でさえ、コロナ禍を経て弱ってきています。中米の小国グアテマラは、そんな中国の本性を見抜いていました。

グアテマラのアレハンドロ・ジャマティ大統領は読売新聞の単独インタビューに対して、中国から「台湾との断交」を条件に巨額のインフラ投資や新型コロナワクチンの提供など、様々な申し出を受けたものの、いずれも拒否したことを明らかにしました。

「我々は友人(台湾)を売り渡す習慣はない」と述べ、台湾との外交関係を維持する姿勢を強調しています。

「台湾と断交」条件に投資申し出る中国…グアテマラ大統領「友人を売り渡す習慣ない」と拒否

中南米やカリブ地域には、台湾と外交関係を結ぶ13か国のうち7か国が集中しており、中国の横やりによって、台湾と断交する「断行ドミノ」現象が進んでいました。そんななか、グアテマラは「台湾との断交」を条件にした融資も、コロナワクチン提供も、拒否し続けてきたのです。

読売新聞の報道によれば、

グアテマラは台湾と国交を結んだ1960年以来、友好関係を築く。ジャマテイ氏は国連総会で台湾の加盟を求めて演説し、世界保健機関(WHO)へのオブザーバー参加を支持。今年2月には台湾の無償援助で国立病院が完成した。「国の問題が発生するたびに、台湾は常に真っ先に援助してくれた」と語った。

 

グアテマラの公的債務残高は対国内総生産(GDP)比で30%未満と世界的にも低い水準であることを踏まえ、「中南米で中国は多くの約束をしながら、国民にはほとんど何も提供していない。私たちは長期的な経済政策を取る」と語った。

「台湾と断交」条件に投資申し出る中国…グアテマラ大統領「友人を売り渡す習慣ない」と拒否

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なぜビッグモーター「LINEパワハラ」は常態化してしまったのか?

保険金の不正請求問題に端を発し次々と明らかになるビッグモーター内外の問題。不都合な事実が露見するのを怖れてか、アカウント削除が指示されたLINEには、前副社長からの苛烈なパワハラメッセージが残されていました。今回のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』で、著者の引地達也さんは、LINEを使ったパワハラが常態化した理由について、コミュニケーションツールとして最も重要な「双方向性」が失われたからと指摘。自身が運営に関わる福祉サービスでも多用するツールだからこそ、教訓にしなければならないと伝えています。

生成AI時代だから注意したい社内の「支配」コミュニケーション

コミュニケーションアプリ「LINE」(ライン)は私たちの日常や社会の一部となった。知り合った瞬間からラインの交換、というやりとりもデジタルネイティブの間では抵抗感はないらしい。

仕事上の間柄では、名刺交換で双方の情報交換を済ませてきたが、その上でラインのやりとりすることで、その静かな固定化された交換が動きを伴うコミュニケーションを促し、一歩進んだやりとりを保障することにもなる。お互いの親密性を確認し、ビジネスの発展を目指そうとの「目的」が明確化することはこのコミュニケーションツールの大きな効用だろう。

しかしながら、この2つの要素「進んだやりとり」「目的の明確化」に、横暴な権力が加わった時、この便利なコミュニケーションツールは凶器に変貌する。これは現在、保険金不正請求問題からはじまり多方面で問題化している中古車販売大手「ビッグモーター」の社会コミュニケーションでのラインでの使い方から再認識することになった。

気軽に使えるツールは上司から部下への叱責を異常な表現も厭わないという麻痺状態を招くことも示している。報道によると、「外部に流出した」ラインには経営幹部から現場の管理職に「嘘で誤魔化す、ルール守らない、数字でない」との叱責や、何の前置きもなく「教育教育死刑死刑」と羅列される時もあったという。そのラインには受け取った者が1分以内にお詫びの言葉を返信していた。

上意下達の伝達にこのようなやりとりが日常的に行われていたのであれば、恐怖政治の常態化であり、メッセージを受けた側の心が壊れないかという心配が先走る。

ラインでのコミュニケーションが迅速さという利点を活かしながら、双方向性のやりとりを一方の力で排除してしまうと、硬直化した使い方になる。それに慣れてしまうと魔術のように言いたいことだけを伝え、誰もが聞いたものだと錯覚してしまうことになる。

ラインは秘密性という側面からは脆弱で、結果的に流出してしまったのは、社会のやりとりであるという認識から、私の命令という錯覚に陥ってしまったためだと思われる。仕事上の指示、一緒に働く仲間、という当たり前の認識を持てば、簡易的なラインでのやりとりは限定的になるはずで、メールや口頭での伝達を混ぜ合わせながら、相手を意識した適切なコミュニケーションを行うのが、今のところ人間が集まる組織の基本であろう。

この記事の著者・引地達也さんのメルマガ

今夏の猛暑で「転んだら火傷」の異常事態。自ら招いた温暖化に殺される人類

もはや成す術もなく、連日襲い来る災害級の猛暑に耐えるのみの人類。酷暑による犠牲者も増える一方ですが、気候変動による悪影響は暑さだけにとどまらないようです。今回のメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』では著者の伊東さんが、地球沸騰化の様相を呈する世界各地の様子を紹介。さらに地球温暖化が人類にもたらす「災厄」について解説しています。

プロフィール伊東 森いとうしん
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

日本、世界を酷暑が襲う ギリシャ、一部で砂漠化のおそれ アメリカ、アスファルトで転んだだけで「やけど」

日本、そして世界中を熱波が襲っている。とくに欧州や北米などで今月、猛烈な暑さとなったことについて、イギリスの大学の研究者らは、地球温暖化がなければ事実上、起こりえなかったとする分析結果を発表(*1)。

イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンやオランダの王立気象研究所の研究者らは1950年以降の7月と8月の最高気温のデータや複数のシミュレーションをもとに温暖化との関係を分析。

その結果、今回のような熱波は19世紀後半と比べ、たとえば中国では温暖化で少なくとも50倍起こりやすくなったほか、ヨーロッパやアメリカなどでは温暖化がなければ事実上起こりえなかったとする(*2)。

また熱波が発生する頻度も高くなり、中国では250年に1回がおよそ5年に1回に、ヨーロッパ南部では事実上一切起こりえなかったのが、およそ10年に1回になったと分析している。

一部の地域では、南米・ペルー沖の海面の水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」も熱波を強める要因となった可能性があるとも。

欧州南部や中国、アメリカなどでは今月、熱波が発生し、米カリフォルニア州デスバレーで気温が50℃を超え亡くなる人も出ているほか、ギリシャでは山火事で観光客が避難する事態にもなっている。

この熱波の中、欧州南部では扇風機やエアコンの購入者が急増している(*3)。欧州では戸締まりや屋内での休息など伝統的な方法による暑さ対策が一般的で、家庭用エアコンの設置はたとえばアメリカに比べはるかに少ない。

しかし、イタリア国内に500店舗以上を展開する家電量販店ウニエウロでは、7月21日までの週のエアコン販売台数が前年同期から倍増。

スペイン百貨店グループ大手のエル・コルテ・イングレスは、7月半ばまでの販売台数が昨年8月末までの数字を15%上回ったという(*4)。

目次

  • ギリシャ 一部で砂漠化のおそれ
  • アメリカ アスファルトで転んだだけで「やけど」
  • 地球温暖化が引き起こす、さまざまな影響

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

日本よりも悪くなる。ノーベル賞学者が断言した、中国経済の“真っ暗な未来”

破竹の勢いで急成長を遂げるも、2020年代に入るやその低迷ぶりが伝えられるようになった中国経済。東アジアの大国は、このまま沈んでしまうのでしょうか。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、ノーベル経済学賞学者のポール・クルーグマン氏による今後の中国経済の見通しを紹介。クルーグマン氏は巷間囁かれる「中国が日本のような道を歩むことになる」との見方を全否定しています。

ノーベル賞学者クルーグマンの見る中国経済の行方

私がメルマガを創刊して、24年になります。この期間、本当にいろいろな事件がありました。そして、私はいくつか重要な予測を当ててきました。

たとえば2005年に出版した初めての本『ボロボロになった覇権国家アメリカ』。この本は、一言でいえば、「アメリカ発の危機が起こり、アメリカが没落する」という話。実際、2008年にアメリカ発「100年に1度の大不況」が起こりました。そして、「アメリカ一極世界」は崩壊し、世界は「米中二極時代」に移行したのです。

2008年に出版した『隷属国家日本の岐路~今度は中国の天領になるのか?』では、「日本に親中政権が誕生すること」「尖閣問題から日中対立が激化していくこと」などを予測しました。この本が出た1年後、親中反米鳩山政権が誕生しています。さらに、2010年尖閣中国漁船衝突事件、2012年尖閣国有化で日中関係は、最悪になりました。

他にもいろいろありますが、この辺でやめておきましょう。

もう一点、中国経済の見通しについて。私は前述、2005年出版の『ボロボロになった覇権国家アメリカ』で、こんな予測をしていました。

  • 2008~2010年に危機が起こる
  • しかし、中国は危機を短期間で克服する
  • 中国の高成長は、2020年まで

実際に2008年に危機が起こり、中国は速やかに乗り切りました。そして、概ね2020年まで高成長をつづけたのです。

なぜ18年前に私は、中国経済が「こうなること」を予測できたのでしょうか?「国家ライフサイクル」で見たのです。国家ライフサイクルには、

  • 前の体制からの移行期(=混乱期)
  • 成長期(前期と後期がある)
  • 成熟期
  • 衰退期

があります。日本は、1950年から成長期に入り、1990年までつづきました。その後バブルが崩壊し、成熟期、低成長の時代がつづいています。

中国は、ざっくり1980年から成長期に突入しています。つまり、中国は「30年遅れて日本の後を追っている」のです。検証してみましょう。

  • 日本1950年代 = 成長期に突入
  • 中国1980年代 = 成長期に突入
  • 日本1960年代 = 安かろう悪かろうで急成長
  • 中国1990年代 = 安かろう悪かろうで急成長
  • 日本1970年代 = 世界の工場に
  • 中国2000年代 = 世界の工場に
  • 日本1980年代 = 「ジャパンアズナンバー1」「日本はアメリカを超える」と誰もが思い始める
  • 中国2010年代 = 「中国はアメリカを超える」と世界のほとんどの人が考え始める

というわけで中国は、まさに「ぴったり30年遅れで、日本の後を追っている」ことがわかります。

問題は、次です。

  • 日本1990年代 = 「暗黒時代」に突入

そうなると、

  • 中国2020年代 = 「暗黒時代」に突入

ということになります。これが、私が18年前に見た、「中国経済の未来」でした。そして、実際にそうなっているのです(もちろんここでは、「骨子」だけを話しています。実際の分析は、もっと複雑です)。

日本の警察は“えげつない”。テレビ局が木原誠二官房副長官の妻「元夫怪死事件」を無視する本当のワケ

テレビがほとんど報じない、木原誠二官房副長官夫人の元夫不審死事件。ネットではマスコミの「忖度」を批判する声が多くあがっています。メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』の著者で精神科医の和田秀樹さんは、なぜ、テレビがこの件を「無視」するのか? その理由を分析。木原官房副長官や政権への忖度ではなく、日本警察の“えげつなさ”を知るテレビ局の判断なのではないか?との見解を示します。

日本の警察のえげつなさを知り尽くしているテレビ局

木原という官房副長官の妻の殺人疑いについてテレビマスコミは完全にだんまりを決め込んでいるが、この背景に木原氏が、週刊文春に対して刑事告訴をちらつかせていることもあるようだ(編集部注:1日、警察庁と内閣官房へのヒアリングで木原官房副長官が週刊文春の報道に関して刑事告発していることを明かした)。

テレビ局は日本の警察のえげつなさを知り尽くしている。少なくとも上層部はそうだろう。

週刊文春の書き手なり、編集長なりを名誉棄損で逮捕する(これは一般的に民事だが、警察や検察がそう判断すれば刑事事件になる)ことがあり得ると思っているのだろう。

テレビ局としては、そのほうがニュースとしてはるかに扱いやすいが、自分たちが刑事事件に巻き込まれたくないと思っている可能性は大だ。

裁判所だって長期政権になるほど、与党側の味方になる。昔、週刊新潮が創価学会の疑惑を書き、それを学会が民事で訴えた時はなんと1,000万円の判決が出た。

売り上げを考えるとテレビ局のほうが週刊誌より痛手は小さいはずだが、とにかく、社員の年収1,500万円を守るためなら、なんでもするし、取材費を浮かすために警察情報を垂れ流すようなテレビ局がそんなリスクをとるとは思えない。

要するに、これは木原氏や政権への忖度ではなく、テレビ局が現政権なら警察や裁判所(本来なら司法の独立が守られるはずだが、裁判官が出世のために政権に忖度する)ことをやりかねないから報じられないのではないかと思うようになった。

ビッグモーター事件にしてもフライデーが書いたのは4月29日の話だが、今頃になって調査結果が報じられたり、国土交通省が動き出したのも、そのニュースをテレビ局に提供することで、木原問題を報じさせないためかもしれない。

あるいは、精神科医一家の殺人などにしても、かなり前から掴んでいたのかもしれない。それを、このタイミングで逮捕したのも、木原問題を報じさせないためかもしれない。

ただ、この木原氏がなぜそれだけの力があるのかは不思議だ。

週刊誌報道によると二階氏も離婚を勧めたというし、党内でもまずいという声があがっているようだ。

これで週刊文春の編集長が逮捕されたり、疑惑の妻(刑事に「おまえのクビはいつでも飛ばせるからな」と暴言をはいたと報じられている)の人権救済の訴えが認められて、週刊誌が記事を書けなくなるようなことがあれば、さすがにマスコミも黙っていないだろう。

今はインターネットの時代なので、テレビがだんまりを決め込むほど、記事は拡散され、ネット上では、人殺し扱いされるだろう。そういう場合も誹謗中傷で逮捕者がでるのだろうか?

日本がそこまで落ちたと思いたくないが、警察庁長官が事件性がないと断言しているのだから、逆にそれに反対すると逮捕はあり得る。

しもじものまじめな警察官は、実名告白にまで踏み切っている。警察がそこまで腐っていない(自分は逮捕されない)と信じているのだろう。

前の中村格氏も含め、警察という組織は腐った人間でないと出世できないようだ。

こんな治安悪化の中、警察の信頼回復が求められている中、偉い人の奥さんなら、ほとんど調べもしないで無罪ですと公言するような人間がトップを務めていて、治安に対する不安が解消されるわけがない。一般市民は警察を信じているが、なんらかの被害にあい、被害届を出してはじめて警察が動いてくれないことをしる。精神科医はいろいろな犯罪被害者をみているので、それをよくわかっている。だから自分で殺すしかないと思ったように思えてならない(編集部注:札幌遺体切断事件)。

それほどの権力を木原氏がもっているということだ。一代議士ならさすがの自民党もそこまでかばわないだろうし、離婚を勧めるはずだ(それすらわからないのが長期政権の怖さだが)。

当選5回で官房副長官ということで、それだけ岸田氏の信任が厚いのかもしれないが、それだけではない気がする。

何か、岸田氏が秘密を握られているように思えてならない。

私の読みでは、自民党政権はあと30年は続く。日本人は封建時代の発想から抜け出していないからだ。ただ、有権者は自分たちがこんな怖い国にいることを自覚したほうがよさそうだ。

※本記事は有料メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』2023年7月29日号の一部抜粋です。

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image by:首相官邸ホームページ, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons