「中華の鉄人」陳建一は、なぜ料理店の厨房見学を歓迎したのか?

超一流の料理の腕と親しみやすいキャラクターとが相まって、「中華の鉄人」としてお茶の間の人気を博した陳建一さん。先日67歳の生涯を閉じた陳さんですが、何が彼の旺盛なサービス精神を支えていたのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、同じ料理家である中嶋貞治氏との対談の模様を紹介。そこで、陳さんの「目指していた到達点」が語られていました。

中華の鉄人、陳建一さんのサービス精神

各界の一流たちが訪れる中華の名店・四川飯店の二代目・陳建一さんが2023年3月11日に67歳でお亡くなりになりました。

陳さんは「中華の鉄人」としてメディアに出演し、雑誌、料理学校の講師など幅広い分野で活躍されました。陳さんを偲び、弊誌掲載の対談記事をご紹介いたします。

※ 対談の御相手は、新宿割烹 中嶋の二代目店主・中嶋貞治さんです。


 「伸びていく子はちゃんといて、そういう子は一緒に仕事をしているとすぐに分かっちゃう。

例えば、どこかのホテルに仕事に行くとするでしょう。仕事の内容は決まっているけど、僕からは事前の指示は何も出さないの。だいたい長く一緒にやっている子は、何をすべきかが分かるからそれなりに動ける。

料理を提供するっていう最終目的があるわけだから、それに向かって準備すればいいわけだから。

そういうことをパッパッパッてやれる子はどんどん伸びる。これをやっておいたほうがいいだろうなって考えられるから、どんどん動くことができるのね。

反対に次に何の指示が来るのか待っている子は伸びない。もちろん指示を出せば、間違いなくやるけど、自分からは動けないの。その違いだよね」

中嶋 「陳さんがいま言ったことは、おそらく料理の世界以外にもあてはまるんじゃないかな。例えば会社勤めの人もそうだと思う」

 「その場の状況を見て、いまこれが必要だと感じたらスッと動くことができる人。要はどれだけ気が利くかってことだよね」

中嶋 「マニュアルの先に何があるかを読めるかどうか」

 「僕の場合、まだ親父が生きていた頃はよく出張料理についていったんだけど、いかに親父が一番仕事をやりやすい状態をつくるかが僕の仕事だった。

うちの親父はこういうことはしませんから、こういう形でお願いしますとか、先方と一つひとつ交渉してさ。とにかく細かいことも含めていろんなことを考えなきゃいけなかったから、いつの間にかせっかちになっちゃった(笑)」

中嶋 「それって結局段取りだよね。例えば、この日にこの料理を出すということが決まっていて、そのためにはこの食材を用意しておかないといけない。特に必要な数が多かったら、何日も前から仕入れの準備をすると。

ただこういうことって、教えればすぐにできるかといったら、そういうふうにはいかない」

「禁酒」で一時的にがんのリスクが高くなる?意外な結果も詳細は…

日常のアルコール摂取量の変化と「がん」のリスクの関連については、これまで詳しくわかっていなかったようです。大好きなお酒の量を減らして体に良いことが何もないとしたら、「やってられない」とその日からお酒の量が増えかねませんね。「もりさわメンタルクリニック」さんの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』では今回、韓国で実施された400万人以上を対象にした調査の要点を紹介。概ね期待通りの結果が得られたようですが、注意すべきは期間の短い「禁酒」ではがんリスクが一時的に上昇してしまうこと。がんリスク低減のために禁酒するなら、そのままお酒をやめてしまう必要があるようです。

飲酒によるがん発症リスクの上昇と禁酒・減酒による効果

飲酒によるがんのリスク上昇については指摘がありますが、禁酒や減酒がどのような効果をもたらすのか詳しいことは知られていません。

今回は、禁酒や減酒といったアルコール関連行動の変化がどのようにがんの発症リスク影響するのか調べた研究をご紹介します。

Association Between Changes in Alcohol Consumption and Cancer Risk

アルコール消費の変化とがんのリスク

韓国における研究で、健診(national health screening)を受けた4,513,746人(平均53.6歳、51.5%が男性)が対象となりました。

飲酒量について、なし(0g/d)、少量(15g/d未満)、中量(15~29.9g/d)、多量(30g/d以上)に分けました。また、アルコール消費行動については、飲酒なし、飲酒継続、飲酒増加、禁酒、減酒に分けて、がん(食道、大腸、肝臓、女性の乳がん等)の発症リスクへの影響を調べました。

結果として、以下の内容が示されました。

  • 飲酒量を多くするとがんの発症リスクが高くなることが示されました(リスクの目安であるハザード比と呼ばれる数値は、なし→少量の変化で1.03倍、なし→中量で1.10倍、なし→多量で1.34倍)。
  • 禁酒すると一時的にがんの発症リスクが高くなることも示されていましたが、禁酒を継続した場合にはリスクが低下していました(アルコールに関連するがんについてのリスクは、少量からの中止で0.96倍に変化。その他、減酒では多量→少量で0.92倍に変化)。

要約:『アルコール摂取を増加させるとがんの発症リスクが増加し、禁酒や減酒ではリスク減少につながる』

禁酒で一時的にがんの発症リスクが高まることは意外でしたが、長期的にみると全体的にがんの発症は少なくなるようです。

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ChatGPTに使われるのではなく「使う側」になるために知っておくべきこと

国内外で話題になっているチャットGPTをマーケティングに活用したいと考える企業は少なくないはず。しかし、どう使っていけばいいのか、どういう点に注意すればいいのか、を明らかにしないままで使うのは危険です。今回のメルマガ『理央 周の売れる仕組み創造ラボ【Marketing Report】』では、MBAホルダーの理央 周さんが、 企業の活用事例を踏まえて、チャットGPTの使いみちと注意点を語っています。

ChatGPT 生成AIはマーケティングに使えるのか?」~事例から考える使い道と注意点

2021年に米OpenAIによって開発されたChatGPTは、AIを使った技術です。

ここのところ、ネットニュースやSNSで、かなり話題になってきていますよね。

日本の有名企業でも、活用されているため、新聞やテレビなどのマスメディアでも、多く報道されるようになりました。

いくつか、企業の活用事例を見てみましょう。

LINE株式会社では、ChatGPTを活用した、AIチャットボット「LINE Clova Friends」を、開発しています。

AIによる自然な対話で、ユーザーの質問に答えたり、ニュースの配信、天気予報の提供などに、使われています。

メガバンクでは、ChatGPTを活用した自然言語処理技術で、顧客からの問い合わせや投資情報の収集、株価予測などに活用しています。

トヨタ自動車株式会社は、AIアシスタント「TOYOTA ACT」で、ドライバーの音声に反応して自然な対話を行い、ナビゲーションの案内や音楽の再生、天気情報の提供などを行っています。

現段階でのChatGPTのビジネス活用を、カテゴリーで分けるとすると、

・顧客サポートやFAQの自動応答
・オンラインショップの商品検索やレコメンデーション
・医療・福祉分野での病気や症状の説明
・教育分野での自動チューターや学習支援
・音声対話型のAIアシスタント

などが挙げられます。

このように、幅広い用途で使えるので、これからもますます活用する企業が、増えていくと思われます。

もちろん、企業活用が進むと、生活者の間にも浸透していくでしょう。

私たち、マーケターや実務家は、このChatGPTをどう使えばいいのか?を、考えていきます。

まず考えるべきは、「顧客の課題」を定義すること。次に、「解決するには何ができるか?」を考えていくことです。

小売業の場合は、以下のような活用が考えられます。

この記事の著者・理央 周さんのメルマガ

給与計算を間違えて「過払い」してしまった。後日“天引き”は許されるのか?

給与計算を間違えてしまった場合、その後、給与から天引きすることはできるのでしょうか? 今回の無料メルマガ『「黒い会社を白くする!」ゼッピン労務管理』では、著者で特定社会保険労務士の小林一石さんが、給与計算の難しさを語りつつ、とある学校が訴えられた判決を引いてこの疑問に答えています。

過払いしてしまった給与を、その後の給与から天引きすることはできるのか

給与計算の大変なところは間違いが許されないことです。

みなさんの中にも給与計算を担当されている人がいると思いますが、毎月がその緊張の中で業務をされていることでしょう(私もそうです)。

ただ、現実には間違いが発生するポイントはびっくりするほどたくさんあります。例えば仮に基本給が変わらず、毎月残業も全くなかったとすると、給与計算は簡単そうに思えるかも知れません。

ところがそんな場合でも扶養家族が変われば税金は変わりますし、雇用保険や社会保険の料率が変われば保険料も変わりますし、引っ越しをすれば交通費が変わります。さらに扶養家族が変わったことや引っ越ししたことをあとから報告を受けた場合は不可抗力的に間違いが起こったりもします。

この不可抗力的な間違いは一概に給与担当者のせいとも言えませんがいずれにしてもその後の給与で調整する作業をしなくてはなりません。

では、もし給与を払いすぎていたらその後の給与でその分を天引きすることはできるのでしょうか。

実は労働基準法に「賃金全額払いの原則」というものがあります。これはざっくりお話しますと「給与は全額支払わなくてはならない」ということです。

天引きしてしまうと給与の全額が支払われないことになるのでこの法律に違反してしまうことになります。

では、もし給与計算を間違ってしまったらどうすれば良いのか?

それについて裁判があります。

ある学校で、先生たちが勤務評価に不満があるとして学校を欠勤しました。

そこで本来であれば学校は欠勤した分の給与と手当を減額するべきだったのですが、給与計算の業務が間に合わなかったためそのまま支給してしまったのです。

その後、学校はその分を返すようにその先生たちに話したのですが先生たちは拒否しました。

そこで給与から天引きしたところ先生たちが「納得がいかない!賃金全額払いの原則に違反している!」として学校を訴えたのです。

ではこの裁判はどうなったのか?

メニューはひとつだけ。古くから地元民に愛される「かき揚げうどん一択」な店の秘密

古くから地元民に愛されるお店は、他のお店と一体何が違うのでしょうか。今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、著者の佐藤きよあきさんが、 埼玉県にあるとあるうどん屋さんを紹介。ふらっと寄れるそのお店の秘密を解明しています。

もはや地元民の食卓。ねぎのかき揚げうどん一択のお店

どの土地に行っても、古くから地元民に愛され続けている食べもの屋さんがあります。暖簾をくぐると、「いらっしゃい!」「まいど!」「お帰り!」「久しぶり」。慣れ親しんだ空気が、優しく迎え入れてくれます。実家に帰ったような安心感に包まれ、しばし癒される時間が……。

埼玉県羽生市。創業約70年のうどん屋さん「とちぎや」も、そんなお店です。飾り気のない店構えに、年季の入った暖簾。中に入ると、掃除は行き届いているものの、雑多な雰囲気でお客さまを緊張させず、くつろげる空間になっています。

壁には、サッカーや野球選手のユニフォームやサインが掛けられています。これらは三代目店主の趣味ですが、こういうものがあると、お客さまが店主の人となりを知ることができ、安心感というのか、親しみを感じることができます。

このお店、うどん屋さんと言えど、メニューはただひとつ。ねぎのかき揚げと刻んだねぎがのったうどんのみ。温かいものと冷たいものがあり、「並」「大」「特大」「超特大」のサイズ違いが選べます。

お客さまの注文も簡単。「温かいの 大」「冷たいの 特大」。メニューがひとつなので、お客さまも迷うことなく、いつもの注文をスラスラと。

麺打ちは機械を使わず、すべて手作業。生地を捏ねて、一晩寝かせます。コシは強過ぎず、柔らか過ぎず。真っ白でツヤツヤな麺は、ツルツルな喉越し。

つゆは、カツオとサバの合わせだし。色は濃いのですが、だしの風味が生きています。

うどんにのっているかき揚げは、店主のお母さんが担当。大量の長ねぎと水で溶いた小麦粉を混ぜて揚げるのですが、サクサク衣ではなく、もっちりとした食感。これは、つゆに浸して食べることを想定しているからです。

磨き上げられた老舗の味ではありません。創業者である祖父から受け継がれていますが、地域住民の舌に合った、庶民の味です。約70年という歴史は、尊敬に値する重きことです。しかし、地元に根づき、お店の価値を高めようとすることもなく、飽きることのない味を守り続けているのです。

地元の人が、家庭で食事をするかの如く、「今日はうどんにしよ!」という時に、気軽にやって来るお店です。自分の家の台所兼食卓なのです。食卓に座って、お店のお母さんと話をするためにやって来る常連さんも多くいます。

NUROモバイルが発表した「40GB3980円」プランに競争力はあるのか?

NUROモバイルが40GB3980円の新プランを発表。MVNOのライバルイオンモバイルの40GB4158円を意識した値付けですが、ユーザーの支持は得られるのでしょうか。4000円前後になると、100GB4950円のahamo大盛りなどMNOのプランと比較されることになると不安要素をあげるのは、メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』著者で、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さん。大量のデータを扱う5G時代になっても、MVNOのビジネスがMNOへの「接続料」の支払いがベースという部分に議論が必要ではないかと問題提起しています。

「データ使い放題」に近づくのはMVNOにとって鬼門か?NUROモバイルが40GB3980円「NEOプランW」発表

ソニーネットワークコミュニケーションズのNUROモバイルは3月8日、新料金プラン「NEOプランW」を発表した。月額3980円で40GB、対象SNS使い放題、アップロード無制限、3ヶ月ごとに15GBが付与されるという内容だ。

ユーザーのデータ利用料が年々、増加する中、「20GBでは足りない」という需要に応えたものとなる。MVNOで40GBのプランを提供するところはかなり限られている。

かなり細かい刻みでデータ容量を提供するイオンモバイルにおいて、「さいてきプランMORIMORI」のなかで、40GBで4158円という設定だ。イオンモバイルでは余ったら翌月に繰り越すことができる。

MVNOとしては、あまり使わないユーザーにとってお得な料金設定が多かっただけに、データ容量を使いたい人向けのプラン設計となると、かなり不利なような気がしている。

実際、NTTドコモ「ahamo」の20GBで2980円に「大盛り」をつければ100GBで4950円となる。「NEOプランW」に1000円弱を足せば、ahamo大盛りで60GBも多い100GBが使えるとなると、正直言って、ユーザーからすればかなり悩ましいだろう。ahamo大盛りで4950円、さらに2000円ちょっとを追加すれば、もはや「5Gギガホプレミア」が契約できてしまう。

MVNOとしては、データ容量を増やし、収入を増やしたいのだろうが、中容量から大容量プランにシフトすれば、それだけMNOの「使い放題プラン」に近づいてしまう。

かといって、接続料でビジネスが成り立っているMVNOにとっては、「使えば使うほど接続料を支払う」仕組みになっているわけで使い放題プランの提供は難しい。

そもそも、接続料を基本とするMNOとMVNOの関係でいいのか。もうちょっと議論が必要なのではないだろうか。5Gの浸透によって、これから5G SAをMVNOに開放するという話も具体的になってくるだろう。まさに5Gでデータが大量に流れる時代に、3Gのころから変わらない「接続料」という考え方をベースにしていていいのか。

総務省がこれからもMVNOに対して、MNOの対抗軸として競争政策を進めていくのであれば、そろそろ「5G時代のMVNOのあり方」について、向き合わなければならないのではないか。

この記事の著者・石川温さんのメルマガ

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なぜ、靴の中なのに「靴下」なの?校閲のプロが教える正しい日本語

私たちが普段、疑問を抱くことなく使っている「靴下」という言葉。靴の下にはないのに、なぜ「靴下」なのか、考えたことはありますでしょうか? メルマガ『前田安正の「マジ文アカデミー」』の著者で朝日新聞の校閲センター長を長く務めた前田さんが「靴下」という日本語について、詳しく解説しています。

靴下は、どうして「靴中」と言わないの?

靴下は、どうして「靴中」とか「靴上」あるいは「足下」と言わないのか。どう見たって靴の下にはないじゃないか。

かつての春日三球・照代さんの地下鉄漫才ではないけれど、「これを考えてると一晩中眠れないの」という感じになってしまいます。

着物を着ていた時代は、足には足袋をはいていました。足袋という字は「足に袋」と書きます。足元をすっぽり袋に包むというイメージが字からも伝わります。先人はどうして「靴」と「下」を組み合わせたのか。

今回は「下」の意味するところを考えてみます。

位置関係で示された「下」

僕たちの感覚では「下」という漢字は、通常「上下」の関係で考えます。中国の字書『説文解字』にも「ものの最も低い部分」であると記されています。

ですから「低い位置、底部」「身分の低いもの、庶民」「部下、手下」「時間や順序の後ろ」「中心から離れたところ=付近、のち」といった具合の意味になります。

「荷物を下に置く」は、位置関係で低い場所を言います。人間関係で言えば「下々の者」「部下」「臣下」などということばに、上下関係が表れています。「下にも置かないもてなし」といえば、丁寧に扱って下座にも置かないもてなしという意味になります。

動詞としての「下る」は、「高いところから低いところへ行く」「降りる」「川の上流から下流に行く」という意味になります。さらに「落ちる」という意味も生まれてきます。「身分を抑えて人に対応する」「へりくだる」という意味や、「屈服する」「降伏する」という使われ方も生まれてきました。

「閣下」ということばは、身分や地位の高い人を敬っていうものです。ここに「下」が入っているのは、「高殿(たかどの)の下(もと)」という意味がもとになっています。高殿とは高貴な人の居所をいいます。高貴な人を直接いうのをはばかって、その居所をさしていう語なのです。昔から高貴な人は、大きく立派な居所を構えていたのですね。

この記事の著者・前田安正さんのメルマガ

なぜ「外に出せない」のか?質の高いアウトプットができない理由

ビジネスシーンで重要視されるアウトプットを質の高いものにするためには何が必要だと思いますか? 20代の頃に開催していたビジネス塾で「外に出す」ことの大切さを学んだ接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、Shop business mindfulness (SMF)を主宰し、メルマガ読者がアウトプットできる機会を創出しています。なぜそのような場を作ったのでしょうか。その理由を『販売力向上講座メールマガジン』で解説しています。

そもそも、アウトプットする機会がない

これは僕が20代半ばの頃に在籍していた会社で経験してきたことです。

当時のリーダーが塾長となって実施していたものでして、僕はそのメンバーとして参加しました。業務外のことでしたが、挙手制だったので「やってみよう」と思い参加をしたところ、これがまぁ、難しいのなんの。

それまで、自分の頭の中ですらまともに考えられていなかったところへ、さらにアウトプットまでやることになり、最初は全然考えがまとまりませんでした。

でも、何度かやっていくうちに次第に感じたことは、「外に出す」ことをしない限りは、人は成長できないということです。

「外に出す」作業のことをビジネス界隈では『アウトプット』と呼びます。

例えば接客に置き換えてみると、「商品知識を勉強する」のがインプットだとしたら、「覚えた商品知識をお客様に伝える」のがアウトプットという見方もできるでしょう。

ご存知の通り、商品知識をいくら覚えたところで、お客様に伝える機会がなければ意味はありませんよね。

また、伝えようとしてもうまく言葉にできず説明がグダグダになれば、それもまたアウトプットとしては質が低いとなってしまいます。

だから質の高いアウトプットができるようトレーニングが欠かせないのですが、その機会を持っている人はほとんどと言っていいほどいないのです。

日々の仕事が忙しいこともあるでしょうが、それ以外にも理由はあります。

そもそも外に出す習慣がないので、出す機会自体がないわけです。

そんな機会を誰かが作ってくれるのを待つだけの人もいますが、それにしたって強制参加でもない限りは結局やらないまま終わっていくでしょう。

だから一度くらいは、アウトプットの機会に自分から飛び込むことをしてもらいたいと思います。そのためにSMFを作りました。

別にそこで正しいか正しくないかを決めるわけではありません。

今回に限っていえば、自分の考えを出してほしいというだけですから、さまざまな考え方が出てくる方がむしろ学びにもつながります。

今回のSMFはたった10回ですが、これまでの経験上、その10回すらできない人が大半でしょう。

それで、「お客様のために」とか言っているのは甚だ疑問でしかありませんが、そのくらいの意識の人が世の中にはほとんどなのです。

「できるかどうかわからない」も必要ありません。できるかどうかわからないから、やらないとできないままです。考えを外に出す機会を作ってください。

今日の質問です。

  • この一ヶ月でアウトプットの機会を作るとしたら、何をしますか?

出典:メルマガ『販売力向上講座メールマガジン

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リーマンショック級の金融危機は起きるか?米銀行の経営破綻が相次ぐ理由

3月10日のシリコンバレー銀行に続き12日にはシグネチャー銀行が事実上の破綻に追い込まれるなど、大揺れに揺れる米金融業界。この好ましからざる流れが全米に拡大してしまう可能性はあるのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、上記2行の経営破綻が避けられなかった理由を分析するとともに、今後のシナリオを考察。さらに米国経済が抱える数々の不安要素や問題点を取り上げ、それらに対するアメリカ政府の施策を紹介した上で、そこから読み取れるバイデン政権の思惑を解説しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2023年3月14日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

米で銀行が相次ぎ経営破綻。リーマン級の「金融危機」?

3月9日の木曜日、カリフォルニアの中堅地銀であるシリコンバレー銀行(SVB)の株価が突然急落しました。それまでは270ドル前後で安定していた株価は、一気に106ドルまで下がったのです。つまり1日で60%という厳しい下げでした。SVBはエツイ、エアB&Bなど大小様々なテック系のベンチャーを取引先としている普通銀行です。

このSVBに関しては、巨額の資金不足が発生しているという噂が流れ、預金の引き出しが始まりました。SVBが当局に報告した「引き出し額」は1日で42ビリオン、つまり5兆円以上が木曜日1日で「消え」、結果的に現預金のバランスはマイナスになったとされています。

これは大変です。勿論、これは破産法申請ということではないし、デフォルト、つまり債務不履行が起きたわけではありません。ですから正確な意味での「破綻」ではないのですが、もう払い出すキャッシュがないというのは、事実上の破綻を意味します。

警戒を強めた市場は、先週末にかけて神経質な動きをしました。SVBについては、まず金融当局は「FDIC(預金保険機構)」の管理下に起きつつ、休業(close)という措置を取りました。つまり預金の引き出しを含む業務を停止し、株の取引も凍結したのです。その上で「経営を引き受けてくれる」つまり「買収先」を探す動きとなりました。

そこで13日の月曜になって、もしも買収してくれる銀行が見つかれば、預金は全額保全されて金融システム全体への影響はないだろうという楽観論が出ていました。これが、12日の日曜の昼ごろまでの状況で(いずれも現地時間)したが、夕方になって「SVBの財務内容がかなり悪い」という話になり、そう簡単には行かないという雰囲気になっていました。

同時に、これは東海岸になりますが、「シグネチャー銀行(SBNY)」も12日に休業となっています。

こうした状況を受けて、13日の月曜日早朝にはダウ先物がマイナス300ドルというかなり悲観に傾いた状況となっていました。そこへ現地朝8時過ぎにバイデン大統領が緊急会見を行って以下の措置を明らかにしました。

1)SVBとSBNYについて、預金は全額保全。原資はFDIC。したがって公的資金の投入は一銭もなし。金融システムは安泰。

2)株主の救済はなし。自己責任。また、両行の経営陣は罷免されるであろう。

非常にシンプルなメッセージですが、市場はこれを好感して一気に株の先物は上昇しています。では、これで一件落着かと言うと全くそうではなく、今度はサンフランシスコの地銀「ファースト・リパブリック銀行(FRC)」の株が12日1日で61%下げるなど叩き売られています。その他にも2から3の地銀で、株価が大きく下げているケースがあります。こうした銀行の場合は、SVBやNYSBと同様に、預金の流出が起きていると考えられます。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

「エホバの証人」元信者の男女6人が射殺。なぜ“かつての仲間”は狙われたのか?

かつては輸血拒否による死亡事故が社会問題となり、つい先だっては教団内の虐待行為が明るみに出た宗教団体「エホバの証人」。ドイツでは現地時間の9日夜、集会に集まっていた信者たちを元信者が銃撃し6名が命を落とすという事件が起きています。このショッキングな事件を受け、カルト教団が過剰に敵視される理由を考察しているのは、かつて旧統一教会の信者だったジャーナリストの多田文明さん。多田さんは自身のメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』で今回、強い敵愾心を抱かれても「自業自得」と言わざるを得ない、カルト教団に共通する複数の特徴を列挙しています。

「エホバの証人」6人死亡銃撃事件の深い闇。なぜカルト団体は敵視されるのか?

1.自らの行動のブーメラン。カルト宗教団体が過剰に敵視されるワケ

なぜ、カルト団体といわれるところは敵視されてしまうのでしょうか。

3月9日夜、ドイツのハンブルクで「エホバの証人」の施設で銃撃事件があり、男女6人が死亡しました。

銃撃したとされる容疑者は1年半前に教団をやめた元信者とされており、すでに自殺をしているとの報道です。

組織に恨みを持ったための犯行なのかはわかりませんが、いずれにしても、元信者でこれだけの人を殺害したのですから、少なからずエホバの証人を敵視して犯行に及んだとみて良いかと思います。

昨年7月にも山上徹也被告による安倍元首相の銃撃事件もありましたが、もともとは旧統一教会の韓鶴子総裁を狙いましたが、それが難しいために教団とのつながりが深いと考えた安倍元首相を狙ったといわれています。

なぜカルト思想を持つ組織は、強い敵愾心を抱かれてしまうのでしょうか。

結論からいえば、自らが一般の人たちを敵視して行動するゆえ、その逆の結果を生んでいるのだと考えます。

2.「自分が救ってやらなければ」。上から目線のカルト教団

多くのカルト団体は「自らの組織の人間こそが、神に選ばれた存在と考えて、一般社会の人たちを救わなければならないという、下に見たような行動を取ります。いわゆる「選民思想」です。

また、敵か味方と物事を二分して考える傾向もあります。「二極思想」ともいいますが、自分たちの思想に沿う考えの人は「善」(神の側)であり、反対する者は「悪」(サタンの側)であるとして排除します。

旧統一教会の教えでいえば、文鮮明教祖夫妻の教えを受け入れた者こそが、神の側の人たちであり、その他はサタン側としています。サタン世界の人間は、万物(もの)以下の存在であり、救われなければならない存在であるとしています。

旧統一教会の田中富弘会長は年頭の信者に向けた言葉のなかでも「我々がぶれない限り、サタン側が必ず崩れていく」とも話して、教団に反対する者たちを「サタン」と呼び、敵視させる方向に信者を持って行っていることからも、彼らの真意がわかると思います。

この記事の著者・多田文明さんのメルマガ