「儲かる」「痩せる」にダマされるな。消費者庁が警告するサプリ急増

よくある「知り合いに売れば必ず儲かる」「飲んだら痩せます!」と謳うサプリメント商法。無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』では、マルチ商法からダイエット系まで、近頃起こったサプリメントの信用性を根底から揺るがした2つの「事件」を紹介しています。

サプリメントは信用できない?

このところ、サプリメントに対する信頼性を揺るがす事件が立て続けに起きています。サプリメント好きな私としては見逃すことができないので、取り上げてみました。

サプリメントを使ったマルチ商法

消費者庁は、いわゆる「マルチ商法」でサプリメントなどを販売する会社「ナチュラリープラス」に対し、特定商取引法違反だとして一部の業務を停止するよう命じました。

それによりますと、会員約18万人を数える株式会社「ナチュラリープラス」は、去年8月までの1年間で約217億円を売り上げているのだそうですが、実際には効能のないサプリメントと清涼飲料水を、「どんな病気でも良くなる」などとウソの説明をして販売していたということです。

また、「必ずもうかる」などと言って新たな会員を勧誘していたが、実際には、販売資格がある会員の約4%しか利益を得られていなかったそうです。

消費者庁は、9か月間、新規会員の勧誘・契約を停止した上で、商品に病気を治す効能がないことを、購入者に通知するよう命じました。

誇大広告:痩せるサプリ

これは、消費者庁が痩せるとうたってサプリメントを販売していた会社に対し、再発防止などを求めたというものです。

問題のサプリメントは埼玉県の合同会社アサヒ食品が販売した「スリムオーガニック」と称したサプリメントだそうで、「わずか4週間で-7.2キロ!」などと、飲むだけで簡単に痩せられるかのような表示をしていました。

しかし、アサヒ食品は痩せる効果について合理的な根拠を示さなかったため、消費者庁は、景品表示法に基づいて再発防止などを求める措置命令を行った訳です。

ちなみにこの「スリムオーガニック」は約2,100万円の売り上げがあり、消費者庁などには下痢や胃が痛いといった体調不良の訴えも寄せられていたということで、悪質ですね。

サプリメントを愛する皆様、充分にお気を付けください。

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世界で最も読み書きが出来る国1位フィンランド その教育の特徴とは

「世界でもっとも読み書きが出来る国ランキング」でフィンランドが1位に輝きました。学校ではテストも宿題もないのに一体なぜ? 驚きの教育システムの実態に迫ります。

最も読み書きできる国はフィンランド

先日、最も国際的な大学ランキングの記事で日本の大学教育における問題点をご紹介しましたが、今回はそんな日本のお手本になるかもしれない、フィンランドの教育について見てみたいと思います。

ガーディアン誌は今月11日、「世界でもっとも読み書きができる国」ランキングで、フィンランドが1位に輝いたというニュースを取り上げました。

これはジョン・ミラー氏が発表した「World’s Most Literate Nations」の研究結果によるものです。

トップ10は以下のとおり。 

  1. フィンランド
  2. ノルウェー
  3. アイスランド
  4. デンマーク
  5. スウェーデン
  6. スイス
  7. アメリカ合衆国
  8. ドイツ
  9. ラトビア
  10. オランダ

やはりここにも日本は出てきませんね。

でも日本は「テストのスコアが良かった国」ランキングでは4にランクインしています。

トップ5はこちら。

  1. シンガポール
  2. フィンランド
  3. 韓国
  4. 日本
  5. 中国

【国際結婚】ドイツ人男性はなぜ、日本の「山ガール」が好きなのか?

国際恋愛・国際結婚アドバイザーとして、幸せなカップルを数多く結婚まで導いてきたロゼさん。彼女が自身のメルマガ『婚活に疲れたら海外で幸せをつかもう!』で、日本人女性と相性の良い「ドイツ人男性」について語りました。真面目で派手さやぶりっ子を好まないというドイツ人。彼らを魅了するのは、日本人男性からすると意外なタイプの女性たちだったようです。

過去5年間の統計から見えること

数々のバンクーバーの語学学校で英語を教えて来て、過去5年間の統計を見るだけでも日本人女性や韓国人女性と国際結婚する率の高い男性たちの国籍というのは揺るぎません。

しかも、二人の出会いが私のクラスで、私がプランしたレッスンの内容により距離が縮まったなんて言うロマンチックなエピソードも幾つかあります。

まずは、日本人女性に最も興味を持つドイツ人男性たちについて。

根が真面目(すぎる)ドイツ人。彼らは、やはり他の人種と比べて勤勉で真面目な日本人に好感を持つよう。

そして、いわゆる茶髪よりも、さらさらな黒髪でロングに一番惹かれています。

やはり、固定したイメージというのは怖いもので、見た目と振舞いが大和撫子的な日本人女性は相当モテています。

いわば、日本人男性にはあまりモテないと言われている森ガール風な日本人女性はドイツ人男性にとっては妖精のごとく可愛らしく思えるらしく、モテモテ。

ムダに着飾るのが苦手、ブランド品には興味ない、自然や植物が好きで山ガールファッションも大好き、アウトドア志向で、カクテルよりもビール命。

もし、本来の自分がそうならばバンクーバーに来て「本当の自分」に戻れば、それだけでも既に自分らしいハッピーな生き方の始まりです。

何せ、女性はどこの国にいても愛すよりも愛される方が幸せが長く続くから。

もちろん、愛している相手に同じくらい愛されるのが一番ですが、心理学的にも、より相手を愛したほうが負けという理論があります。

ドイツ人男性と日本人女性のカップルを数組見ただけでも分かるのは、ドイツ人男性の方がより日本人女性を愛しています。

ドイツ人男性の愛>日本人女性の愛

ただし、愛され要素を持っていないことには話しになりませんし、いくら彼ら好みでも出会いがなければ意味がない
では、日本からアクセスの良いバンクーバーに的を絞って、国際婚活するべきか。

ハリウッドで最も成功した日系人俳優のジョージ・タケイさんにインタビュー

あらゆる価値観を認めてくれるこの国で人生を楽しんでほしい

ハリウッドで最も成功したといわれる日系人俳優のジョージ・タケイさん。

2015年には、ミュージカル「Allegiance(アリージェンス:忠誠)」でブロードウェイデビュー、現在ニューヨークに滞在している。

社会的に大きな影響力のある活動家でもある彼にはFacebook900万人以上のファン、ツイッターには178万人以上のフォロワーが。

今回はニューヨーク市内を走る名物2階建て観光バスの顔「FAME OF RIDE」に選ばれ、記者会見に出席。

会見後にお話を伺った。(聞き手・高橋克明)

ハリウッドで最も成功したといわれる日系人俳優

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ー今日はよろしくお願いしま

タケイ 日本の方? あー、とてもうれしいです。

ーインタビュー受けてくださって光栄です。

タケイ こちらこそ。なんでも質問してください。(ニッコリ)

今回、ニューヨークの観光の象徴でもある「RIDE OF FAME」に

タケイ ところで、これはなんて書いてますか?(弊紙「NEW YORK ビズ!」のタイトルを指差して)

あ。「ビズ!」と読みます。ビジネスのビズ、です。

タケイ あぁ、そう。ビジネスのことはうまく話せないかもしれないけれど

ーいえ、今日はタケイさんにこれまでの半生をお聞きしたくきました。

タケイ じゃあ、なんでも聞いてね。(ニッコリ)

まずは、世界一有名な観光バス「RIDE OF FAME」に、このたび選ばれた今のお気持ちを聞かせてください。

タケイ とても光栄に思います。

実は普段はあまりバスに乗らないのですが(笑)。

ほら、この街の主な交通手段は地下鉄でしょう。

でも、このバスは素晴らしい(2階部分は)オープンだから、ニューヨークの、風、匂い、雰囲気を感じながら楽しむことができます。

そんなバスに私の名前と写真が刻まれて、それが実際に市内を走るのですから。

少し照れますが(笑)特別な気持ちになりますね。

アジア人としての殿堂入り。この国で日系人として成功するのは並大抵の努力ではなかったと思うのですが。。

タケイ NO、NO、NO! 

そんなことはない。

そんなことはないです。

もちろん大変だったと言えば大変でした。

特に当時のハリウッドで、アジア系である私に回ってくる役柄は限られたものではありました。

でも、恵まれていた。

だったら、恵まれていた、と私は答えたいんです。

大学時代、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で演劇を専攻していたんですが、その時に、キャスティングディレクターのホイット・バーワーズに出会い、彼が「In the Harbor」というアラスカが舞台の映画にキャスティングをしてくれたんです。

数週間の現場での撮影とスタジでの2カ月にわたる撮影に参加しました。

そして、出来上がりをワーナー・ブラザーズ(配給会社)がとても気に入ってくれまして、在学中にもかかわらず何度も声を掛けてくれた。

そこからはゲスト的な感じでテレビドラマや映画にちょこちょこ出演する機会も増えました。

そしてテレビシリーズの「Perry Mason」など、継続的に出演するようになりました。

そうやって周りに支えてもらって今の私がある。

なるほど。

タケイ だから、苦労話ばかりするのは、今まで助けていただいた方々に失礼ですよね。

私はまれにみるラッキーなスタートを切った俳優と自分で思っています。

ただ、私の情熱は常に舞台にあったので、1960年代、それらのチャンスを捨てて、ロサンゼルスからニューヨークに移り住みました。

勇気の必要な決断でしたね。

タケイ 何を自分の人生の優先事項に置くか。

常にそれを考えていました。私にはそれが舞台でした。

なので、今、もし、当時に戻っても、同じ行動をするでしょうね。

それでは今回のブロードウェイデビュー(「Allegiance」)はとても特別な思いですね。

タケイ YES! 

この歳にしてね(笑)。

78歳で叶った夢は特別ですね。

今までも何度かオフブロードウェイには立ったのですが、オンブロードウェイとしては初めてですから。

今、話をしていても、とても興奮してしまいます。(笑)

日本ではタケイさんといえばやはり「スタートレック」のヒカル・スールー(ミスター・カトウ)役として有名ですが。

タケイ 実は私にとってスールー役は特別なものではないんです。

確かにあの役は私をメジャーにしてくれた。

でもなんと言うのかなスールー役というより、あの「スタートレック」という映画に出演すること自体が私にとっては大切な意味がありました。

エンタープライズ号という宇宙船は、世界中の人種が乗っている。

さまざまな価値感な人々が一つの目的地に向かっている。

そんな哲学が私にはスンナリと理解できた。

そういった意味で、あの作品自体が特別な存在ですね。

今では多くの日本人俳優もハリウッドに進出していますが、タケイさんから彼らにアドバイスはありますか。

タケイ 当時と今とはまったく環境が違うと思います。

当時に比べるとチャンスの扉が、今はこんな感じ(笑)(腕を大きく広げて)。

特にこれからはアジアでも多くの観客を呼ばなければならないとハリウッドは思っています。

アジア人の俳優にとっては、かつてないチャンスが到来したといえるでしょう。

デビューが1958年。あと2年でデビュー60周年になりますが、長かったでしょうか。それとも短かったですか。

タケイ Very Very Loooong…(笑)。

でも、あっと言う間かもしれませんね。

今となっては。

ニューヨークはお好きな街ですか。

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タケイ とても好きです。

昨日もね、ロウアーマンハッタンからセントラルパークまで歩いてみたのですが、街がすてきなので、あの距離でも歩けますね。

あ! でも、歩くより、このバスを利用してもらいましょう。(笑)

最後にニューヨーク在住の日本人読者にメッセージをお願いします。

タケイ 私はアメリカに渡った日系アメリカ人の孫に当たります。

当時、いろいろな目で(アメリカ人に)見られたのは事実です。

でも今はそんな時代ではなくなった。

あらゆる人種のあらゆる価値観をこの国は認めてくれる時代になりました。

だからこそ、好きなことに挑戦して、人生を楽しんでほしいと思います。

そして、日本にいる日本の人に。

もしあなたがまだニューヨークという街に来たことがないから、ぜひ、一度は訪れてください。

一度は訪れるに値する街だと思います。(ニッコリ)

★インタビューの舞台裏はこちらから★

【ジョージ・タケイ / 職業:俳優】
ロサンゼルス生まれの俳優。日系アメリカ人三世。日系移民家族のもとに生まれ、日米開戦によって一家とともに強制収容所に連行され、終戦後まで3年の長きにわたり所内で過酷な日々を送る。その後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院で演劇学修士号を取得した、人気ドラマ「スタートレック」シリーズでヒカル・スールーを演じて一躍有名俳優に。ハリウッドで最も成功した日系アメリカ人俳優といわれる。1995年にはビル・クリントン大統領(当時)から指名を受け、日米文化教育交流会議(CULCON)の承認を受けたプログラムを運営する日米友好基金(JUSFC)の理事となる。2004年に旭日小綬章を受章。05年には自叙伝「星に向かって」の日本語版が出版。その人柄から、日本のみならず世界の多くの人に親しまれている。

公式サイト:www.georgetakei.jp

2016年1月1日号掲載)

 

記事提供:ニューヨークビズ ガチ!

NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』 

著者/高橋克明
全米No.1邦字紙「WEEKLY Biz」「ニューヨーク ビズ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ400人のインタビュー記事「ガチ!」を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる
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地方都市の再生は「ジモトが価値を感じないもの」から始めよ

人気コンサルの永江一石さんが、さまざまな質問に答えてくれる人気メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』。今回の質問は、九州のとある地方都市の再生について。B級グルメ、ゆるキャラ、ふるさと納税など、衰退した街がメディアなどで注目されて一気に復活を遂げたケースはいくつもありますが、果たして永江さんのおすすめする方法とは?

地方都市再生のアイデア

Question
shitumon (1)

地元の中心市街地再開発についての相談です。

地方都市ではよくある状況だと思いますが、大まかには以下のとおりです。

  • 人口は約15万人、人口密度は1平方キロメートルあたり約250人、九州圏内の地方都市です。
  • 中心市街地に昔あった百貨店は撤退して、今は広大な更地になっています。
  • 周りの商店街は、シャッター街になって久しいです。
  • 中心市街地は国道沿いにありますが、交通量はあるものの、人通りは殆どありません。普段の買い物は郊外のショッピングセンターや量販店、もう少し買い物したいときは、市外の県庁所在地やネットが主です。
  • 近くに居酒屋や飲み屋等の飲食街やホテル等の宿泊施設は一通りあります。
  • 海には面しておらず、山や川などの自然環境、肉や農作物、焼酎等の名産はありますが、わざわざ県外から足を運ぶほどの観光資産はありません。

この中心市街地の更地やシャッター街の再開発について、地元の商工会を中心に検討を進めているところです。例えば、近くに住む人が買い物できるようにスーパーを作ろう、ホテルを作ろう等と、既に、地域にある施設と重なる候補が挙がっていて、非常に危うい流れです。

恐らく、税金も投入されて、地元ゼネコン等は新しい建物を作れるので歓迎されるのでしょうがそれも一過性の需要に過ぎませんし、既存の施設と被れば、結局は潰し合いになるのが目に見えています。

これだけ交通網が発達して、また、ネットも普及している時代に、ただの小売等では全く勝負にならないと思いますので、ここにしかない体験が得られて、地元民だけでなく、近隣県や遠方から人が訪れたくなるような仕掛けが必要なのではという、漠然としたイメージは抱いていますが、なかなか考えがまとまりません。

このメルマガの主旨とは異なるようにも思いますが、非常に端的、かつ明晰な考えを持たれている御方だと感じていますので、恐れ入りますが、お尋ねします。永江様の考える地方都市の街づくりのアイデアについて教えてください。よろしくお願い致します。

永江一石さんの回答

地方都市の街づくりについては、その土地に住んでいる人にとってはあまり価値を感じないものでも全国的に見たら実は魅力的だという商材を探した方がいいと思います。

例えば先日ブログでも書きましたが、ふるさと納税のクラウドファンディングで福岡県大牟田市のアイデアは素晴らしいものでした。

百年前の炭鉱電車なんて、興味がない人にとってはゴミでしかありません。ですが、電車好きのマニアにとっては垂涎ものなんです。しかも枕木に自分の名前が入れば必ず実物を見に行くでしょうし、ソーシャルに投稿して喜んで拡散すること間違いなしです。

先日、ある雑誌で「地方再生コンサルタントに騙されるな」と特集が組まれていました。地方復興を望む自治体に対し、いわゆるエセコンサルタントが「特産品や自然環境を売り出しましょう」などと判を押したように助言するのですが、実際やってみると全く話題にならずお金だけ取られてしまうというひどい事例でした。「山や川の自然環境」や「肉や農産物」などは、日本中どこの田舎に行ってもあるんです。もっと発想を変えて、今まで思いもよらなかったような画期的なアイデアが必要です。

例えば、ふるさと納税でよくある地域の特産品を売り出すのなら、先ほどの炭鉱の化石を送ったっていいと思うんです。私も子供の頃は学校のストーブが石炭で、葉っぱの化石を探して遊んでいました。化石を送ってくれるなら夏休みの宿題にまでなっちゃいます。

また、化石が出てくる場所があるなら、今の小学生はそういう体験がなかなかできないので、夏休みに一週間ぐらいツアーを組んで家族で体験旅行に来たいというニーズもあるかもしれません。自治体にとっても一見さんより毎年来てくれるリピーターの方が嬉しいでしょう。

加えて例えば木造の小学校の復元とか結構あると思いますよ。実際に廃校になった小学校をホテルに改装し、成功している事例もあります。

B級グルメやゆるキャラなど他県の成功事例を真似るより、そこにしかない宝を発掘した方がよっぽどくると思います。

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nagae永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ
著者:永江 一石
商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。メルマガでは読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。
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マニュアル対応の英語は不要。訪日外国人への本当のおもてなしとは?

日本に来る訪日外国人の数は増加をたどっていますが、その動向に合わせて様々な場所で英語力の強化が求められています。メルマガ『エアライン直伝 接客の悩みをスッキリ解決する方法』の著者が元国際線客室乗務員の経験から、よくあるマニュアル的な接客ではなく外国人にとって本当に必要なものを伝えていくことの大切さを説明しています。

訪日外国人の数が増え、接客も英語対応へ

どんどん増え続ける訪日外国人の数

官公庁の調査によると、外国人が訪日前に期待したこと、訪日後次回したいことのトップは、「日本食を食べること」となっています。

しかしながら、外国人は言葉が通じないことに不自由を感じて英語が話せる人がいるレストランなどに集まりがちになるという現状があります。

こういった外国人の需要にこたえようと、レストランなどの飲食店では英語メニューの表記にしたり従業員の英語力に注力するところも増えてきました

訪日外国人の恩恵にあずかって利益を上げたい、と言うところは多いはずです。

接客英語に関する本も出ていますが、本当の意味で外国人に喜ばれ、人気となるお店を目指すのであれば、マニュアル的な接客用語だけ話して満足してはいけません

もちろん英語力が高いことに越したことはありませんが、お客さまが困らないように、楽しんでいただけるように、ということを前提に英語を話すことをより意識するべきです。

極端な話をすると、「ご注文は」「こちらが〇〇です」といった表現は接客で必須のように思うかもしれませんが、実際は話さなくても動作やジェスチャーで伝えることができます。

そういったマニュアル英語ではなく、外国人にとってわかりづらい部分の説明にポイントを置くと外国人が安心して食事ができるようになります。

この香辛料はこの料理に使ってください」「ラーメンだけじゃなく餃子も注文すると楽しめるよ」など、その店にあるメニューの選び方や食べ方などについて、単語だけでもいいので伝えることのほうが喜ばれます

たとえば日本人にとっては当たりまえの醤油ですが、外国人にとっては全く初めての体験なのでソースのようにどっぷりかけてしまう、というようなことが起きてしまったりするわけです。

私たち日本人も、海外のレストランで「この香辛料はなんだ?」とわからずに食事を終えてしまった経験ってありませんか?

客室乗務員時代、飛行機の食事の一品としてざるそばが提供されていた時、日本人はトレーにセットされている麺つゆをかけて食べますが、外国人は説明がないと食べ方がわからずに「つゆなしのざるそば」を食べてしまっていた、という経験を思い出しました。

文化的な嗜好の違いもあるでしょうが、せっかく日本食を体験するのなら、一番おいしい状態で召し上がっていただきたいですよね。

そのようなただのマニュアル的な会話ではなく、外国人の方にとって安心できる喜ばれる会話こそが外国人には求められるものではないでしょうか

単に注文をきく”、”食事を運ぶ”、だけではなく、お客さまがいちばん快適な状態で楽しめる状態を提供することが選ばれる理由になるはずです。

こういった心から相手を想った英語を使うことが日本のおもてなしかもしれませんね。

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エアライン直伝 接客の悩みをスッキリ解決する方法

元大手航空会社の国際線客室乗務員、CAの教育担当をしたインストラクターの目線から、今すぐできる接客の秘訣をお伝えします!
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親の不安は子どもにうつる!? 保育園に早く慣らす方法

春からお子さんが新たに保育園に通いだすという方も多いかと思います。入園して最初に苦労するのが「慣らし保育」ですが、無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』によると、子どもが泣き叫んだりするのは「親の不安」が伝染しているから、とのことなんだそうです。そのメカニズム、そして解消法も記してしてくださっています。

親の不安は子にうつる

子どもが初めて保育園に通い始める時、新しい環境に慣れるために「慣らし保育あるいは慣れ保育」という期間をとりますよね。はじめは親と一緒に午前中のみ、徐々に時間を延ばして、そして1人だけでも過ごせるように…と、新しい環境に馴染んでいくプロセスを取ります。

我が家では、(1)息子入園、(2)転居時の息子転園&(3)娘入園、(4)その後の娘転園と、4回の慣らし保育を経験しましたが、幸い、4回ともほとんど手間取らずスンナリ慣れてくれました。ですが、周囲を見るととても苦労している親子もありました。

苦労するケースで非常に多いのが、「親が子どもを連れてきて、おそるおそる出発しようとしてそっと振り返ると、子どもは必ず泣き出してしがみつく」という展開。もちろん、「子どもが新しい環境に慣れる早さ」を決める要素で一番大きいのは、子ども本人や家庭ごとの「個人差」です。

しかしそれでも、親の態度によって子どもが影響を受けるという要素も、確実に存在します。端的に言ってしまえば、「親の不安が子どもにうつる」ということが、しばしば起きているのです。「不安がうつる」という表現が馴染みにくければ、「親が不安がっていれば子どもが安心できるわけはない」と言い換えてもよいでしょう。

「親の不安がうつっている!」と如実によくわかるのは、親がいなくなった5分後にはケロッとして遊んでいる子どもを見た時です。子ども本人は最初から平気だったのに、親が不安を注ぎ込んでいたんだ! と痛感します。

うまく行かないケースの親の気持ちは、

● 大丈夫かな? →今日も厳しいだろうな~ →やっぱりダメだった

と移り変わっているのだと思います。

反対に、スンナリと慣らし保育をクリアするケースでは、親の気持ちは、全く逆の動きを取るものです。

● 不安はあるだろうな~ →でもまあ、何とかなるだろう →ほら、大丈夫だ

この場合、不安ではなく「楽観が子どもに伝染していると言うこともできるかも知れませんね。

この「伝染」は、意図的に起こすことも可能です。親が不安な気持ちを選び、不安な態度・行動を選べば、子どもには不安を伝染させることができますし、親が楽観的な気持ちを選び、楽観的な態度・行動を選べば、子どもには楽観を伝染させることができます。

今後、転居、入園・転園、入学など、新しい環境に慣れる場面が出てきた時、ぜひこの「親の気持ちが子どもにうつる」を心に留めて、子どもが安心して新しい環境に慣れることができるよう、サポートしてあげてくださいね。

真田一族の夢の跡。40枚の写真で綴る隠れた名城・上田城の物語

視聴率も好調なNHK大河ドラマ「真田丸」。3月20日放送回では上田城で大変なことが起きてしまいましたが…。無料メルマガ『写真で見る日本の歴史』では、TEAM ナワバリングの「真田丸『第11話』解説。上田城は御殿ではなく軍事施設だった!?」でも詳しく解説されているその上田城や真田神社などを40枚もの写真とともに紹介しています。

上田城 Ueda-jo Castle

2016年のキーパーソンとなりそうな真田信繁(幸村)ゆかりのお城。そして、徳川の大軍を二度も退けた上田合戦の舞台。現在も残るお城の中でもこれほどの大きな合戦を二度も経験し、なおかつ二度とも籠城側が勝利したというお城はあまりないのではないでしょうか。

この上田合戦の舞台となった上田城は、一見、石垣も少なく土塁中心だし、本丸の形状もほぼ方形でそれほど堅固には見えません。徳川の大軍を破ったとは到底思えないのです。もちろん、守備側の知略等も功奏したのでしょうが、その秘訣は何だったのか。実際には城下町を含めた町全体が巧妙な縄張りだったらしいですし、実際行ってみると土塁の高さはなかなかのものです。

ただ、やはり関ヶ原合戦に遅参した徳川秀忠同様、一見、「天守閣もない小城」とたかをくくってしまいそうな感じがどうしてもしてしまいます。

 

上田城

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上田城は天正11年(1583)に真田昌幸が築城しました。二度にわたって徳川の大軍を退けた名城です。関ヶ原の合戦直後に一旦破却されましたが、その後に仙石氏が入封して上田城を再建、宝永3年(1626)に松平氏(藤井松平氏)が領主になり明治維新を迎えました。写真は仙石氏時代に造られて西櫓。上田城でもっとも古い櫓の一つです。

 

西櫓

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西櫓は上田城の本丸隅櫓のひとつ。現存する3つの櫓のひとつです。昭和34年(1959)に長野県宝に指定されました。壁の下部に下見板張りは施されていて、寒冷地によく見られる仕様です。入母屋造二層二階のシンプルな建物、桁行五間、梁間四間。壁は白漆喰塗籠大壁。

 

南櫓

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南櫓は東虎口櫓門、北櫓と棟続きになっていて、平成6年(1994)に復元された城門とともに上田城の顔になっています。

 

流転の浅間大溶岩

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案内文によると天明3年(1783)の浅間山大噴火によって、東御市の山腹まで押し出され、そこから水害でさらに東部自動車学校付近まで流されてきた溶岩とあります。平成14年にこの地に据え置かれた巨石です。

 

南櫓下石垣

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かつて尼ヶ淵とよばれた千曲川(信濃川)がながれていた付近から南櫓を見上げたアングルです。現在では尼ヶ淵なる川はありません。自然の要害だったことがわかります。この高い絶壁に石垣が築かれたわけですが、あまりの高さに三段に分ける必要があったものと考えられます。

 

南櫓下石垣下段

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下段石垣。色がカラフルです。

 

南櫓下石垣中段

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中段石垣は長雨によって一部崩落していたことから、近年に修復工事を施しました。石が葺かれていないところがあるのは、もとから崖が張り出していて、石垣がなかった部分で、モルタルで修復されています。

 

南櫓下石垣上段

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上段石垣は西櫓の櫓台になっている部分です。

接客のプロが自然に使っている、「肯定」から入るコミュニケーション術

たとえ自分が間違っていてたとしても「それは違います!」と言下に否定されたら、誰でも良い気はしないですよね。では、接客の場でお客様に伝えたいことがある際にはどのように言えばいいのでしょうか。メルマガ『エアライン直伝 接客の悩みをスッキリ解決する方法』に、元CAの著者をも驚かせたホテルマンの見事な言い回しが紹介されています。

すっと入ってくる会話

先日テレビのバラエティ番組で、あるホテルが紹介されたのですが、対応がさすが! と思うホテルマンがでていました。

ホテルにきたお客さまに一番聞かれる質問はなにか? みたいなクイズがあり、バラエティ番組の出演者がボケながら答えて、ホテルマンがイエスかノーか伝える、といった番組でした。

出演者がクイズに対して大きくボケて答えて、正解を外しまくるというのがお決まりの展開だったんですが、それにたいしてのホテルマンの対応がさすがでした。

出演者「えーっと~、空調のつかいかた~!」(ありえない答え)大ボケ!

ホテルマン「たしかに、そのようなお客様いらっしゃいます。実際にわたくしもお会いしたことがございます。ただ頻繁にはないことなので、不正解です」

と、何度ボケた答えをいわれても、このようにかえしていました。

なにが「さすが!」なのかわかりますか? 素晴らしいのは、相手の言ったことを否定せずに伝えていることです。

出演者は大ボケで答えるので、普通ならすぐに「ちがいます! 不正解です」と答えがちなところを「確かに…」とごく少数ではあるけれどもそのようなお客様がいることを伝えたうえで、今回は正解にはあてはまらない、ということを伝えています。

相手の言ったことを否定せずに、肯定的に受け止める。そのうえで伝えなければならないことはしっかりと伝える。このような相手への答え方は接客の場面でも、大いに使える場面がたくさんあります。

例えば、

お客さま「女の子用のプレゼントだからピンクがいいかなぁとおもって」

販売員「そうですね、ピンクは女の子に人気の色ですよね。ピンク色も人気なんですが〇歳くらいだと、こちらのお色も人気ですよ。何歳くらいのお子様ですか?」

お客さま「えっと、たしか〇歳だっけなぁ。じゃぁこれもよさそうね」

というように、最初に相手の言ったことを肯定しつつ人気の色をすすめるような会話の流れにすると、お客さまが言ったことを否定せずに、伝えたいことを伝えられます。いったん肯定して受け止めることで、相手はそのあと他のことを伝えられても、自然とすんなり受け入れられる態勢になります。

もし自分がいったことを、相手にすぐに否定されるような言い方をされたら、いい気分ではいられないですよね。

ぜひ、いろんな場面で「相手の意見を肯定して受け止める。そのうえで伝えたいことを話す」ということを試してみてくださいね。相手を嫌な気分にさせずにすんなりと受け入れられるはずですよ。

 image by: Shutterstock

飲食店で「イラッ」とさせられた時には2つの対処法がある

お店側から不快な気分にさせられれば、誰でも苦情のひとつも言いたくなるもの。けれども実際に口に出してしまうと、それこそこちらに何の非もないのに店員には嫌な顔をされ、他のお客さんにはジロジロ見られ…こんな時、一体どうしたらいいのでしょうか? 無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんが、自分も相手も嫌な気持ちにならない「正しいクレームの入れ方」をレクチャーしてくださいます。

お店にイラッとさせられたらどうすべきか

尊大になるつもりはないんだけど、

  • いくらなんでもこのサービスはヒドいんじゃないの?
  • この値段でこれなわけ?
  • 最初の話と全然違うじゃん
  • いい加減待たせすぎじゃないの?
  • この味はガマン出来ないなあ

と言いたくなる場面もありますよね。明らかに売り手側に非があって、それに対する不平不満が生じてしまった時にはどう対処したら運勢に悪影響が出ないのかというケースですね。

昨今ではアルバイトが店舗従業員の主力というビジネスモデルがほとんどですから、お客の方がガマンさせられることってそんなに珍しく無いんですよね。そんな場合にはどうしたら良いのかというと、これは状況のふたつのケースに分類します。

ひとつは、あなたが、そのお店やサービスを初めて利用した時で、もう利用する可能性が低いというのであれば、そのお店の中ではグッと堪えて、お店の外に出てから感情を発露させましょう。要するに店を一歩出てから、「もうこの店には絶対に来ぇへんからな!」と悪態をつけば良いのです。相手に聞こえないところで言う分にはエネルギーのやりとりは発生しませんから。テメェこのやろ、と面と向かって言ってしまったら、売り言葉に買い言葉的に相手もイラッとしますけど、いないところでならその心配はありません。飲食店などで期待値を大幅に下回るものを提供された時に家人は、「こんなマズいところ、もう絶対来ないからね!」とお店を出てから叫びますから(笑)。

もうひとつのケースでは、何度も通っていて、たまたま今日はイラッとする対応をされた、というのであれば、これはその状況をガマンしてグッと飲み込むのではなく、お店のエライ人を呼んで冷静に評価を伝えましょう。こことここ、これが理由で不愉快になったんだよね、次回はちゃんと直しておくように、と伝えればおしまいです。

セミナーの2次会で頻繁に使うお店がいくつかあるんですが、ここでいつもよりサービスの質や、料理の質が落ちているのに気付いたら、帰り際、会計の後にマネージャーを呼んで、かくかくしかじかだからこれじゃダメよ、と伝えます。ここで重要なことは、感情的に話さないということ。評論家として評価をするようなつもりで、具体的に彼らの至らなかった部分を指摘してあげるのです。

次回そこが直っていれば良し、そうでなければそれでサヨウナラですね、ということがお店側に伝われば良いのです。これなら大人の会話ですから、感情的にネガティブなエネルギーが生まれることはありません。

このふたつを意識して使い分けると運勢をコントロール出来ると思いますよ。

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