「日本は天国」を帰国して確信。「リモートワーカー・ビザ」を提案したいワケ

リモートワークをしていた社員たちをオフィスに呼び戻そうとする動きは米国にもあるようです。しかし、優秀なエンジニアたちは簡単には要請に応じないのだとか。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では、著者で世界的エンジニアの中島聡さんが、米国のエンジニアの間でリモートワークが一般化することを見込んだ「リモートワーカー・ビザ」創設のアイデアを披露。円安と賃金格差によってドルで収入を得ている人にはますます魅力的な、安くて美味しくて安全な“天国”日本で働いてもらい、お金を使ってもらうことが、衰退していく日本を活性化させると提言しています。

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私の目に止まった記事

As Microsoft is showing, workers may never come back to the office | The Seattle Times

新型コロナのためにリモートワークを強いられていた会社の中には、そのままリモートワークを続けることを前提に、オフィスを閉じてしまった会社もありますが(私が投資家兼エンジニアとして関わっているmmhmmはその良い例です)、多くの会社は元の状態に戻そうとしています。

シアトルのMicrosoftもそんな会社の一つで、「最低でも50%の時間はオフィスで過ごすように」という指令を出したところですが、この記事によると、そうは簡単には戻って来ないのが現状であるそうです。

日本の常識で考えれば、会社が「オフィスに戻れ」と言えば戻ってきそうなものですが、そもそも人材の流動性が高い米国で、引く手数多のエンジニアたちは、気に入らないことがあったらすぐに転職してしまうため、会社側も強いことが言えないのです。

ちなみに、このままリモートワークが一般化するのであれば、それに合わせた法律や経済政策を考えるべきだと私は思います。

特に、今回日本に来てつくづく感じたのですが、わずか650円(米ドルだと5ドル)で美味しいランチが食べられ、治安も良くて清潔な日本は、米ドルで収入を得ている人たちにとっては、天国のように住みやすい場所です。

参院選では、どの政党も色々なことを言っていますが、このまま少子高齢化で社会が衰退していく日本をどうやって立て直すのかについて、まともな提案を出せている政党はいないように私には思えます。

私がもし参院選に出るのであれば「リモートワーカー・ビザの発行」を、経済のカンフル剤として提案します。具体的には、

  • 米国籍の会社でフルタイムで働くリモートワーカー対象
  • 年収は最低でも10万ドル(家族連れは15万ドル)
  • 2年間の長期滞在ビザ。出入り自由
  • 日本での就労は不可
  • 国税は払う必要なし。地方税のみ年収の10%を徴収

というものです。こんな形のビザを発行することにより、「外貨を稼いでいる米国人」を日本に呼び寄せ、日本でお金を使ってもらうことにより、日本の景気を持ち上げようという政策です。

わずか1万人にこんなビザを発行しただけで、少なくとも合計で1350億円の年収を持った人が日本で暮らす様になる上に、地方には135億円の新たな税収が生まれます。

彼らに心地よく暮らしてもらうには、受け入れ体制も重要ですが、基本はネット環境さえ整っていればなんとかなるので、まずは1万人ぐらいからスタートし、需要に応じて受け入れ体制を整えつつ、地方都市への呼び込みが出来れば、効果的でかつ、即効性のある景気対策になると思います。(『週刊 Life is beautiful』2022年7月5日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみ下さい。初月無料です)

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「56」「63」「82」。参議院選挙における与党3つの勝敗ラインとは

545名の候補者により125議席を巡り争われている、第26回参議院議員通常選挙。7月10日に投開票が行われるこの選挙については、「無風」「与党圧勝」などと報じられていますが、我々有権者はどのように投票行動を取り、どんなポイントに注目すべきなのでしょうか。今回のメルマガ『モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)』では著者でジャーナリストの伊東森さんが、衆院選とは異なる参院選の仕組みと、与党の3つの勝敗ラインを解説。さらに海外紙が伝えた「日本の民主主義のレベル」を紹介するとともに、現職議員が居座る弊害を論じています。

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参院選までまもなく 選挙の仕組みと投票方法 世界で相次ぐ政治変動と日本のゆくえは?

7月10日の参院選の投開票まで、あと2日。大手のメディアなどの序盤の情勢調査では「与党圧勝」の予測がほとんどだ。

自民党と連立を組む公明党の山口那津男代表は自信と余裕をにじませる一方、対する野党は第一党の座を、立憲民主党の泉健太代表をはじめ、日本維新の会の松井一郎代表が競り合っている。

続き、日本共産党の志位和夫委員長、国民民主党の玉木雄一郎代表は、独自の立場で組織固めを行っていく(*1)。

れいわ新選組の山本太郎代表、社民党の福島瑞穂党首、NHK党の立花孝志党首が国政政党としての生き残りをかける。

参議院議員の任期は6年で、3年ごとに議員の半数が改選される。これは、議院の継続性を保つとともに、国会の機能の空白を防ぐことを目的とする(*2)。

参議院は、衆議院のように解散はない。2018年の公職選挙法の改正により、翌2019年の参議院選挙から定数が「3」増えて、「245」になった。

参議院選挙は3年ごとに半数が改選されるため、今回の選挙でも「3」増える。よって、合計「6」増の「248」となる。定数が増えた理由は、選挙区では1票の格差を是正するため。

議員1人あたりの有権者が最も多い埼玉選挙区で改選議席が「1」増えた。比例代表議席でも、今回の改選で「2」増える。結果、今回の参院選では改選数は248の半数となる、選挙区74・比例代表50の124議席を争う。

また、神奈川県選挙区で欠員となっている、非改選の1議席の選挙も同時に選ばれることになるため、125人が選出される。

目次

  • 選挙の仕組み
  • 与党3つの勝敗ライン 「56」「63」「82」
  • 世界で相次ぐ政治変動 対して日本は?

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生産台数96%減少の衝撃。露の自動車業界が経済制裁で瀕死状態に

プーチン大統領はその効果を全否定する西側諸国による制裁措置ですが、実際はロシア経済に大打撃を与えているようです。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、ロシアの自動車業界の現状を伝えるモスクワ日刊紙の記事を紹介。そこに記されていたのは、300万人に及ぶロシア国民が路頭に迷いかねない「惨状」でした。

【関連】プーチンのハッタリ「経済制裁は効いていない」は大嘘。ロシアに待ち受ける地獄

【卒倒】制裁で崩壊したロシアの自動車産業

「ロシア制裁効いてないよね」という人がたくさんいます。実際、ロシアの知人、友人に聞くと、「目に見える影響は、インフレだけだ」といいます。

しかし、私は、欧米日の対ロシア制裁の事を【地獄の制裁】と呼びつづけています。そして、「制裁の影響は長期で見ましょう」と書きつづけています。

なぜか?

2014年3月のクリミア併合後、欧米日は制裁を科しました。その時も、ロシア政府やロシア国民は、「全然大したことないね!」と余裕だったのです。ところが、その後、ロシア経済はまったく成長しなくなりました。

プーチンの1期目2期目、ロシア経済は、年平均7%の成長をつづけていた。ところが、クリミアを併合した2014年から2020年までの成長率は、年平均たったの0.38%です。だから、実をいうと【制裁はバリバリ効いていた】のです。

今回の制裁は、クリミア併合時とは比較にならない厳しいものです。だから、長期的にロシア経済に壊滅的打撃を与えることは不可避です。

そして、「まぐまぐニュース」6月20日号「プーチンのハッタリ「経済制裁は効いていない」は大嘘。ロシアに待ち受ける地獄」では、具体的にどういう影響が出てくるか考えてみました。そして、いよいよ「どんな影響が出ているか」がわかってきたのです。

“キワモノ”れいわを応援。元朝日新聞エリート記者の人となり

政界の常識を次々と打ち破り続け、今や衆参合わせて5名の議員を擁するれいわ新選組。代表を務める山本太郎氏のエキセントリックともいうべき言動から、ときにキワモノ扱いもされるれいわですが、同党に大きな期待を寄せる朝日新聞政治部出身のジャーナリストの鮫島浩氏が、参院選挙戦でも彼らを強力にサポートしています。れいわの何が元エリート記者を引き付けているのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、鮫島氏の人となりと、れいわを支持するに至るまでの経緯を紹介。さらに同氏が自身のウェブメディアで語った「参院選後の政界予想」を取り上げ、賛意を示しています。

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朝日新聞政治部の元エリート記者はなぜれいわ新選組を応援するのか

ウクライナ、エネルギー危機、物価高…いくつも政治課題を抱えながら、与野党激突といえるほどの争点を有権者に提示できていない今回の参院選。

その原因は、つまるところ野党第一党である立憲民主党に帰するのではないか。たとえば、庶民を悩ませる物価高への対策として即効性の高い消費税減税。立憲は時限的に5%へ減税としているが、その主張にはいまひとつ迫力がない。

それもそのはず。2012年6月、「社会保障と税の一体改革」の名のもとに、消費税率を引き上げる法案を提出し可決成立させたのは民主党の野田政権だった。消費増税を主導した菅直人元首相、野田佳彦元首相は、いずれも今の立憲の最高顧問なのだ。だから一時的な減税を唱えても、「消費税は必要」という旗までは降ろせない。

消費税を「廃止」するのだと、最も明確な姿勢を示しているのが、れいわ新選組の山本太郎代表だ。

「直間比率の是正」、すなわち、税における直接税(所得税、法人税)の割合を減らし、間接税を増やしてほしいという財界の求めに応じて1989年に導入された消費税が、この30年の景気低迷を招いた。「消費税は社会保障の財源」という政府の説明にはウソがあり、法人税が減税された分の穴埋めを消費税が担ってきたに過ぎない。そのような主張だ。

野党が「消費税廃止」を旗印に、ひとかたまりになって戦うことができれば、岸田政権に対する強烈な対抗軸を有権者に示すことができただろう。

今回の参院選では、野党陣営をまとめ上げる力の不在をつくづく感じる。立憲には、党内にいる適材、たとえば小沢一郎氏を活用しようとする意思さえ感じられなかった。

強い野党勢力があればこそ、政権を監視する機能が働く。与野党間の緊張が保たれ、政治的堕落を防ぐことができる。その意味で、野党共闘がうまくいかない現状は深刻だ。

衆院議員を辞職して激戦の参院東京選挙区に出馬したれいわの山本代表が、立憲との対決姿勢を強めるのも、政権奪取のリーダーシップをとれない立憲への苛立ちがあるからだろう。東京の立憲候補は、消費増税派の野田元首相に近い蓮舫氏だ。相手にとって不足はない。

ここで、れいわ新選組を応援する1人のジャーナリストの話をしておこう。

元朝日新聞政治部、鮫島浩氏だ。政治部のデスクまでつとめ、新聞協会賞を受賞したこともあるエリート記者が、とかく、キワモノ扱いされがちのれいわ新選組をなぜ支持するのか。そこに筆者は興味を持った。

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「くわばらくわばら」は菅原道真に由来する?知られざる意外な関係

学問の神様として知られ、いまだに多くの受験生たちが彼を祀る天満宮へと足を運ぶ菅原道真ですが、実は学問とは無縁のさまざまな話が語られる人物でもあります。メルマガ『歴史時代作家 早見俊の「地震が変えた日本史」』の著者である早見さんは今回、菅原道真をピックアップ。彼と地震の関係や、意外な言葉の由来などを教えてくれています。

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菅原道真 地震と雷、火事

平安時代を代表する学者というと菅原道真が挙げられます。学問の神様、現代でも道真を祀る天満宮を合格祈願に参拝し、御守りを持ち歩く受験生は珍しくありません。そんな天神様も地震と無縁ではありませんでした。

道真が世に出るきっかけになったのは、官吏登用試験である方略試に合格したことでした。難関で知られた試験です。道真が受験したのは、貞観十二年(870)、このコラムでも紹介した貞観大地震が起きた翌年で、その影響でしょうか。「地震について論ぜよ」と出題されました。道真は古代中国、後漢時代の学者張衡(ちょうこう)が発明した地道儀(ちどうぎ)を引き合いに出して回答しました。

地道儀とは世界初と言われる地震計です。西暦132年に制作され、構造は文章ではわかりにくいので、ご興味のある読者はグーグル等で検索してください。地震が起きた方角がわかるそうです。

道真は儒教、道教、仏教における地震の考察を回答として記しました。儒教では為政者への戒め、道教では陸を支える十五匹の大亀が交代することにより発生する、そして仏教では大地の下に水があり、水の下に風がある、この風が地震を起こす、と考えていたそうです。

道真の回答からしますと、地震が為政者の不徳の成せる業という考え方は儒教からきているようですね。

日本がお手本にしていた中国の地震に対する考え方がわかります。道真が試験に合格後も大きな地震は続きました。才覚によって出世し、朝廷の要職に就いた道真は、遣唐使を廃止しました。ひょっとしたら地震に対する中国の考察に疑問を抱いたからなのかもしれませんね。

遣唐使廃止により、唐の影響を受けない日本独自の文化が生まれます。いわゆる国風文化ですね。代表的なものにかな文字、和歌、寝殿造りなどが挙げられます。平城京の遺跡を再現したミュージアムに行きますと当時は唐の影響下にあった為、役所も唐風の造りになっています。机と椅子があるのです。それが、建造物が寝殿造りになり、机と椅子は建物の中からなくなりました。建物の中に入る際には、靴を脱ぐようになります。これは今日までも続いていますね。

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根底に歴史的な繋がり「台湾文学」が日本人に受け入れられるワケ

昨年7月、李琴峰さんの『彼岸花が咲く島』が台湾出身作家の著作として初めて芥川賞を受賞。先日は、紀蔚然さんの推理小説『台北プライベートアイ』が第13回翻訳ミステリー大賞、ファルコン賞と立て続けに受賞するなど、台湾文学がいま注目を集めています。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、台湾出身の評論家・黄文雄さんが、次々に出版される話題作をいくつか挙げながら、台湾文学が日本人に受け入れられる理由について綴っています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2022年7月6日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

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プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【台湾】日本で熱い視線を集める台湾文学

台湾発の推理小説「台北プライベートアイ」に「ファルコン賞」 – フォーカス台湾

いま、台湾文学が日本で熱い視線を集めています。先日は、台湾発の推理小説が日本の賞を獲得しました。以下、報道を引用します。

台湾人作家、紀蔚然さんの推理小説『台北プライベートアイ』が、日本で出版された優れたハードボイルド作品に授与される「ファルコン賞」に選ばれた。

 

ハードボイルド小説や映画の愛好家でつくる「マルタの鷹協会日本支部」による賞。創設者である翻訳家の木村二郎さんが4日、ツイッターで発表した。

 

原題『私家偵探』は2011年に台湾で出版。日本では舩山むつみさんの翻訳で昨年発売され、「第13回翻訳ミステリー大賞」に選ばれた。

この『私家偵探』は2011年に台湾で出版され、日本語の他、フランス語、イタリア語、トルコ語、韓国語などにも翻訳されているそうです。昨年には続編となる『DV8:私家偵探2』も発売されています。
翻訳ミステリー大賞に紀蔚然さん 「受賞できると思わなかった」/台湾 – フォーカス台湾

英語で翻訳されていないのが不思議ですが、あらすじを見ると、さすが「台湾生まれのハードボイルド探偵」、それだけで読んでみたくなるワクワク感を感じます。それだけでなく、台北の雑踏や混沌とした様子も目に浮かびます。
『台北プライベートアイ』紀蔚然 舩山むつみ | 単行本 – 文藝春秋BOOKS

日本で評価された台湾人作家といえば、記憶に新しいのは李琴峰さんの2021年の芥川賞受賞でしょう。彼女は母語ではない日本語で小説を書き、芥川賞を受賞しました。本当に快挙と言う言葉がピッタリです。受賞の理由は、やはり彼女の思考と主張と表現でしょう。彼女の取り上げるテーマはちょっと独特です。

台湾人作家による小説は、昨今の台湾ブームに乗って、ここ数年で日本にかなりの数の作品が翻訳、出版されています。

呉明益氏の『自転車泥棒』ほか三部作と言われる作品や、張渝歌『ブラックノイズ 荒聞』など。これらの作品は、台湾で話題になっているのみならず、日本でも注目されているような内容だからこそ日本版が出版されるわけです。

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安倍晋三元首相(67)が銃撃され死去。容疑者「特定の宗教団体に関係ある安倍氏を狙った」

8日11時30分ごろ、奈良市で演説をしていた安倍晋三元首相が銃撃され、ドクターヘリで橿原市にある奈良県立医科大学病院に搬送され治療を受けていたが、同日午後5時3分に死亡が確認された。67歳だった。NHKはじめ民放各社が速報で報じた。病院側の発表では、死因は失血死と見られている。

警察が銃撃したと見られる奈良県在住の元海上自衛隊員、山上徹也容疑者(41)の身柄を確保、殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。今後、殺人容疑に切り替えて捜査が進められるものとみられる。現場は、近鉄「大和西大寺駅」北口のロータリー。当時、安倍氏は自民党候補者の応援演説に来ていたという。山上容疑者は2002年から2005年の3年間、海上自衛隊の広島・呉基地に所属していた。

山上容疑者は、安倍氏を銃撃した理由について、「安倍元総理大臣の態度に対して不満があり、殺そうと思って狙った」「政治的信条が原因ではない」とし、一部報道では「特定の宗教団体に恨みがあり、宗教団体に関係ある安倍元首相を狙った」などと供述しているという。

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安倍氏は3mの背後から手製の銃と見られる銃器で2発銃撃され、応急措置がおこなわれたが心肺停止の状態だった。

安倍元首相の人気が高く、親日家の多いことで知られる台湾でも、このニュースは速報として報道。地元テレビ局でもお昼のトップニュースとして報じられた。

台湾のテレビ報道より(東森新聞)







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ロシアのダーチャ文化が教えてくれる「何が役立つか」の考え方

あなたの中にいま、なんらかの不安はありますか?人間生きていれば必ずどこかで大なり小なりの不安な気持ちを抱える事があると思います。今回のメルマガ『富田隆のお気楽心理学』では著者で心理学者の富田隆さんが、マスメディアと不安、そしてロシアのダーチャを例に挙げて、「不安」についてのお話を語っています。

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ロシアの「ダーチャ」と核シェルター

人間、生きている限り、何らかの「不安」を抱え続ける宿命を背負っています。あらゆる「不安」が消えて無くなるなどということは、お釈迦様のような「悟り」の境地に至らぬ限り不可能なのかもしれません。

一方で、私たちが抱えている「不安」のかなりの部分は、マスメディアが創り出した「幻影」でもあるのです。

1950年代のアメリカでは、多くの人たちが「明日にでもソ連の核ミサイルが飛んで来るかもしれない」と本気で心配していました。郊外に一軒家を構える、少し裕福な人たちは、庭に自家用の「核シェルター」を造ることに夢中になりました。

しかし、もし実際にソ連のICBMが核爆弾を炸裂させていたら、アメリカ人たちが庭に造っていた核シェルターの99%は役に立たなかったでしょう。

彼らがなぜ「役に立たない無駄な出費」をさせられてしまったかと言えば、彼らは核爆弾による被害の実態を知らなかったからです。

マスコミが伝える「ソ連の脅威」により、慢性的な不安を抱えてはいたものの、広島や長崎における核被害の実態を知る者はほとんどいませんでした。

もちろん、核被害の実態を知ることは恐ろしいことです。眼を背けたくなるのも当然ですが、勇気をもって現実を直視することで、私たちは、「正しく恐れる」ことができるようになります。

恐怖の対象の実像に近づくことで、マスコミの「幻影」に踊らされ、右往左往することはなくなるのです。少なくとも、ピント外れで無駄な行動は避けるようになります。

私たち個人の能力やエネルギーは有限ですから、バカなことに夢中になることを避けられれば、不安への有効な「対処法」に費やすことのできるエネルギーは増えるのです。

今現在は「対処法」が見つからなかったとしても、ちょっとした幸運で思いもよらぬ解決策に出会えるかもしれません。

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たとえ抜本的な解決策が見つからなかった場合でも、自分のエネルギーを少しでも自身が「良い」と思えることに使えば、それだけで不安は和らぎ、ひょっとするとそうした行動が将来役に立つかもしれません。

電気代が年間20000円アップで悲鳴。無理のない節約で賢く夏を乗り切る秘訣とは?

東京では9日連続の猛暑日を記録するなど暑い日が続いています。健康に配慮すれば、エアコンは欠かせない状況ですが、電気代が心配と思う人も多いのではないでしょうか。原油高騰、ウクライナ侵攻、インフレ、円安などの影響で、電気代は今後も高くなる可能性があります。夏と冬は電気代が高くなりがちですが、電気代を工夫できる余地もたくさんあります。

月の電気代は昨年比2000円弱増加

東京電力資料を元にNHKが作成した資料によれば、2021年と比べ、2022年の2月〜5月は、1700円前後、月の電気料金が高くなっています。

また、こちらの図を見ると、1月ごとに200〜300円ずつ増えていることもわかります。この水準で増えていくならば、電気代だけで、昨年比で年2〜3万円増える計算です。

原油高騰、ウクライナ侵攻、インフレ、円安などの影響で、電気代は今後も高くなる可能性があります。またここにきて、異常気象により、暑い日が続けば、夏の電気代は凄いことになりそうです。

何もせずにいれば、電気代高騰により家計が苦しくなることは目に見えています。電気代を節約するにあたり、まずは電気料金の内訳を見ておきましょう。

電気料金の内訳「基本料金」「電力量料金」「再生可能エネルギー発電促進賦課金」

まず抑えたいのが、電気料金の内訳です。基本は「基本料金」「電力量料金」「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の3つの料金の合計です。

「基本料金」とは、電力会社との1契約あたりの料金です。

契約アンペア数で決まり、電気を使う・使わないに関わらず、必ずこの料金は支払う必要があります。ただし、まったく使わなかった月は割引になることも。

例)東京電力エナジーパートナーの場合

yorifuji②

契約アンペア数を50Aから40Aにすると、毎月286円、1年で3432円の節約になります。契約アンペア数は「電気料金のお知らせ」にも記載がありますが、ブレーカーの色でもわかります。

ただし、契約アンペア数を小さくしすぎると、消費電力の大きい「エアコン」「炊飯器」「電子レンジ」「ドライヤー」などを複数同時に使うとブレーカーが落ちる、ということがたびたび起きてしまいます。

(参考)家電製品の消費電力(W)

続いて、「電力量料金」です。使用する電気の量によって変動する料金です。

計算式は
「電力量料金=1kWhあたりの単価×使用電力量(kWh)±燃料費調整額」
となっています。電力量料金は、「1kWh」を基本の単位として単価が設定されています。

東京電力エナジーパートナーの「従量電灯B」の場合は次のとおりです。

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燃料費調整額とは、燃料費調整制度に基づいて決められる発電の燃料費のことで、燃料の価格変動が電気料金に反映されるのは3~5カ月後となっています。

燃料価格が安くなれば差し引かれますが、価格が上昇すれば加算になり、電気代は高くなります。昨今は、原油の高騰、インフレ、円安など燃料費調整額は高くなる要因が増えています。

最後に、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」です。

再生可能エネルギー発電とは、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスのうちいずれかで発電した電力を指します。発電した電力は国が一定価格で買い取ります。
ただし、買い取りに必要な費用は、電気を使う人が使用量に応じて負担しなければなりません。単価は全国一律になるように調整されており、本稿執筆時点では1kWhあたり、3.45円です。

■電気代を節約するには「基本料金」「電力量料金」をいかに抑えるか

電気代は、ここまで解説したように、さまざまな要因で決まることがわかりました。
自力で電気代を抑えるためには、「基本料金」と「電力量料金」の2つがポイントです。

●「基本料金」「電力量料金」の両方を抑えるためには

電気代は、電力会社を変えるだけで減らせる場合があります。

電気料金の比較が簡単にできるサービス「エネチェンジ」を活用すれば、お得な電力会社を提案してくれます。お住まい、家族構成、契約アンペア数、普段の電気使用量などによって節約できる電気代は変わってきますが、年間数千円〜1万円程度は節約できるプランを提示してくれるケースが多いようです。

また、電気とガスを同じ会社から購入する「セット割」を活用することでも電気代を節約できます。たとえば東京ガス「基本プラン・ずっとも電気3」の場合、戸建て3人世帯で年1万200円の電気・ガス代の節約につながります(新規申込時の電気代基本料金3ヶ月無料を含む)。関西電力「なっとくパック」でも同様で、電気・ガスの同時契約で年1万500円の節約につながります。

電気代の基本料金は、上述の通り、契約アンペア数を下げることで減らすことができます。

契約アンペア数は40Aあれば、複数の家電を同時に使っていてもブレーカーが何度も落ちることは起こりにくいでしょう。契約アンペア数が50Aや60Aであれば、40Aにすることで月数百円は節約することが可能です。

すでにご紹介した「家電製品の消費電力(W)」の表を参考に、契約アンペア数を下げても問題ないか、普段の電力利用状況をもとに判断しましょう。

長渕剛の原点は母が歌う童謡。師と仰ぐ彼女から厳しく教えられたこととは

多くの人の心を掴む歌を作り上げるシンガーソングライターの長渕剛さん。彼が奏でるメロディーの原点はどこにあったのでしょうか?今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、長渕さんが母への思いについて語ったインタビューを掲載しています。

僕の中に脈々と生き続ける母の魂 長渕 剛(シンガーソングライター)

──長渕さんにとってお母様はどういう存在ですか?

どう振り返っても、母は僕の師ですね。僕が生まれる前に兄を生後間もなく亡くしていますので、念願の男の子だったと思います。

当時は高度経済成長の走りの頃で貧しかったですし、僕は非常に病弱なガキでした。父は警察官で地域のために一所懸命外回りをしていましたから、ほとんど家に居ない。

母から影響を受けたっていうか、ほとんど母子家庭みたいなもんです。一番厳しかったのは、「嘘をつかない」ということですね。

──ああ、嘘をつかない

小学生の時に習い事をサボったことがありました。その嘘が母にバレて、そういう時は決まって3回問い詰められるんです。神仏の前に正座させられて、「行ってないよね」と聞かれて「行った」って答える。

「2回目、聞くよ」
「いや、ちゃんと行ったんだ」。

で、3回目になるとやっぱり良心の呵責というか、3回も嘘をつくのかと後ろめたくなって、「嘘だよね」って言われた時に黙っちゃう。

そうすると、真っ暗な押し入れの中に1時間くらい放り込まれた後、再び神仏の前に正座させられ、母が「心はどこにある」と聞くんです。

僕は「……うーん……どっか、このへん」と自分の胸の辺りを指します。

すると母は、ビシッと、「どこだか分からないから、自分の心を示すために言葉と行動があるんだよ!言葉と行動そのものがあんたの心!!覚えておきなさい」と言うんです。