米国で韓国産エノキタケ食べ4人死亡。ネット「生で食べるか?」

アメリカで韓国産エノキタケを食べた後、食中毒症状を見せて4人が死亡したと、米NBCニュース、ABCニュースなどが報じている。中央日報によると、該当製品はカリフォルニアのソンホンフーズ(Sun Hong Foods)という会社が「ENOKI MUSHROOMS(エノキタケ)」という名前で販売したもので、この会社はカリフォルニアやテキサス、オレゴン、ワシントン、イリノイ、フロリダ州でエノキタケを販売したという。米CDC(疾病対策センター)はアメリカで販売された一部の韓国産エノキタケがリステリア菌に汚染されたとして「絶対に食べないように」と警告している。

韓国産エノキタケで4人死亡の衝撃ニュース

韓国産エノキタケをめぐっては、これまで17の州で36人が食中毒を起こし、4人が死亡。妊婦6人が感染症を起こし、2人が流産したという。死亡者はカリフォルニア・ハワイ・ニュージャージーでそれぞれ発生した。

Record Chinaによると、リステリア菌に感染すると、高熱、筋肉痛、下痢などさまざまな症状を引き起こし、妊婦や高齢者は特に危険だとされている。米FDA(食品医薬品局)は同社に韓国産エノキタケを全て回収するようリコール命令を下した。

これを受け、韓国農林畜産食品部は12日釈明資料を出して「韓国ではエノキタケを洗浄した後加熱料理するが、米国は火を通さずにサラダの形で食べるなど食文化が違って食中毒が発生したと推定される」と説明。加えて「政府は国内生産・流通段階で生食野菜類に対してリステリア菌など食中毒菌を検査して問題がある場合、衛生管理を強化して回収・廃棄するなど管理に徹底している」と強調した。

「検察逃げた」の森法相が問題行動。委員長も思わず「あちゃー」

安倍晋三首相は12日、森雅子法務大臣が「東日本大震災の時に福島県いわき市で検察官が最初に逃げた」「身柄拘束をしている十数人の方も理由なく釈放して逃げた」などと答弁したことについて厳重注意した。NHK毎日新聞などが報じている。


森法相、問題の答弁

問題とされているのは9日の衆院予算員会の「検察官の定年延長に関する質疑」の際の答弁だ。黒川弘務検事長の「定年延長」問題のことを追及されていた時のことである。森氏は、社会情勢の変化の例として東日本大震災のケースを取り上げ、「震災の時、検察官はいわき市から国民が避難していない中で最初に逃げたわけです。身柄拘束をしている十数人の方も理由なく釈放して逃げたわけです」と、質問とは関係のない内容の「私見」を述べ始めた。

これに対して、立憲民主党の山尾志桜里氏は事実関係をただしたが、森氏は「事実だ」と答弁。この答弁に野党側からは「大問題だ」「事実と異なり検察をおとしめるもの」「それは政府としての見解か」など反発の声が上がり、途中休憩のまま散会した。

森氏の問題行動に、予算委員長「あちゃー」

森氏の問題行動はこれだけではない。立憲民主党の蓮舫氏は、森氏が質疑中に委員長の許可を得ず、与党の理事の許可を得て離席したことについて指摘。化粧室に逃げ、森氏自らメディアに声をかけ、「ぶら下がり」と言われる記者団とのやりとりに応じたことを明かし、国会で話していない釈明を始めたことについて強く批判した。

森氏は取材のなかで、謝罪のタイミングや理由について「国会からご要望をいただきました」と虚偽の内容を話していたという。また、法務省担当者が森氏に戻るよう指示したあと、「質疑中だったので先ほどのぶら下がりは使わないようにお願いします」と述べたという。これについて予算委員長は「委員会中?」「あちゃー」と呆れており、ため息が止まらない様子であった。

韓国政府のコロナ対策「自画自賛」に自国メディアから非難の声

韓国中央防疫対策本部が13日午前、13日0時基準の新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の感染者が12日0時基準に比べ110人増えたと発表。これで韓国国内の感染者は計7979人、死者は1人増えて計68人になったと中央日報が報じている。韓国では連日感染者数が増えてはいるものの、10日にお伝えした通りピークは過ぎたと見られている。しかし、この状況を受けた韓国政府の発言が国内メディアで批判を受けている。

韓国政府が自画自賛?

朝鮮日報によると、朴凌厚(パク・ヌンフ)保健福ランキング祉部長官が「わが国のコロナへの対応が世界的な標準として定着するだろう」と自画自賛を並べ立てた翌日の9日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「新規の感染者数をもっと少なくし、安定段階に入れば、韓国はまさにコロナ防疫の模範事例として評価を受けるだろう」と発言した。

また、同日に行われた「政府合同外信ブリーフィング」の中で、金剛立(キム・ガンリプ)保健福祉部次官が「感染病拡散を阻止することに成功している」「これまでの経験と知識を世界と共有したい」と述べ、続いて李泰鎬(イ・テホ)外交部第2次官が「韓国は最高レベルの診断力量を保有している」「増加する感染者の数だけを見るのではなく、その裏の事実を見てほしい」と訴えたと朝鮮日報が伝えている。

これに対し、韓国の国内メディアは「自画自賛」「政府が美談にしている」と非難。楽観論を展開しているのではないかと指摘されている。

実際に文在寅大統領や朴凌厚保健福祉部長官らが自国を称賛した翌日に、ソウル市内のあるコールセンターで大量集団感染が発生。感染者が200人を超え、さらに感染が広がるおそれもあるとして市民に注意を呼びかけている。大邱以外の地域では最も規模が大きくなるのではとの懸念の声もある。

イタリア新型コロナ死者1000人超え。独、仏も感染拡大で欧州危機

イタリア保健省は12日、新型コロナウイルスによる死者が1016人となり、1000人を超えたことを明らかにした。感染者も1万5000人を超え、医療態勢の強化を急いでいる。時事通信NHKなどが報じた。すでに「医療崩壊」が指摘されているイタリアで感染者と死者数が増加しており、収束時期はまったく見えていない。


イタリアの今

感染者は北部のロンバルディア州など3つの州に集中しており、イタリア国内で亡くなった人の9割以上を占めている。イタリア政府は全土で住民の移動制限を発動し、外出が必要な際には申告に基づき移動が許可されることになっている。しかし、申告なしに外出する住民もおり、これまでに7人が拘束されている。12日からは生活必需品を取り扱う店を除く、すべての商店の営業を禁止。人通りは普段に比べて少なくなっているという。

【関連記事】● イタリアで新型コロナ感染者1万人越え。医療崩壊で感染拡大

フランスでは文化相も感染

フランスでは12日時点で、2876人が感染、61人が死亡。リーステール文化相も新型コロナウイルスに感染したことが明らかになっている。マクロン大統領は、来週から全土で学校を休校にすることを発表し、70歳以上の高齢者などに対して自宅にとどまるよう呼びかけた。

スペインではマドリード州が深刻

スペインでは12日時点で、2968人が感染、84人が死亡。前日に比べて感染者の数は800人以上、死者は倍近くに増えた。感染者と死者の半分近くを占めるなど、深刻な状況に陥っているのはマドリード州。そのほかにも、北部バスク州や主要都市バルセロナのある北東部カタルーニャ州でも感染者が増加している。ひとりの女性閣僚の感染も確認されており、女性の家族や接触のあったサンチェス首相を含む閣僚全員と国王夫妻も検査を受けた。マドリード州ではすでに休校が実施されており、そのほか5つの州でも2週間の休校が決まった。

ドイツは感染者数が大幅増

ドイツでは12日時点で、2369人が感染、5人が死亡。前日の1567人から大幅に感染者が増加した。メルケル首相は11日の会見で、「ワクチンも治療法もない中、専門家の見立てでは、ドイツの人口の60%から70%が感染する可能性がある」と述べている。ドイツにあるグロースゲーラウ地域病院では、先週から「ドライブスルー検査」を開始。電話での問診で検査が必要だと医師から判断された患者は、通用口前で車を止めるよう指示され、車の窓を開けて口内または鼻孔からサンプルを採取してもらう仕組みだ。

Twitterの声







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ゆうこりん離婚危機「また失敗する」おぎやはぎ小木の予言が的中

タレントの「ゆうこりん」こと小倉優子(36)が、再婚2年目の歯科医の夫(46)と別居しているとの報道を受け、自身のInstagramを更新。「夫を支える妻として私の至らない点がありました」と投稿した。

最善の対応

小倉は「この度は私たち夫婦のことでお騒がせしまして大変申し訳ございません」と謝罪。妊娠中に夫に出ていかれたのにも関わらず、「報道された内容には事実と異なることもありますが、夫を支える妻として私の至らない点がありました」と反省の色を見せた。そして、「今は家族で穏やかに過ごせる日を心から願い、二人の子供達と新しい命を大切に守って参りたいと考えております」とし、「主人はご来院くださる患者様のために、日夜診察にあたっております。誠に勝手なお願いですが、主人の職場、家族への取材はお控えくださいますようお願い申し上げます」とコメントした。

芸能界からさまざまな声

TOKYO MX「バラいろダンディ」に出演した橋本マナミ(35)は、小倉の離婚危機についてコメントを求められると「お仕事をしたいというのを、付き合っているときに話し合っておくべきだったと思いますね」と述べ、「すごくもったいない問題。もっと早く話せたんじゃないのかな」と話した。また坂上忍(52)は、フジテレビ系「バイキング」で、「テレビのイメージと違って激しい人生を送られていますね」とコメントした。

陽性の男性「コロナばらまく」パブの従業員に感染でネット激怒

新型コロナウイルスに感染していると知りながら複数の飲食店を利用していた愛知県蒲郡市の男性(57)が立ち寄ったパブの従業員1人の感染が確認された。パブでは感染した従業員とは別の女性と密着し、肩を組んで歌うなどしていた。男性は「自分は陽性だ」「菌をばらまく」などと話していたという。事態を重く見た愛知県警は、威力業務妨害容疑などを視野に捜査を進める方針だという。


悪質極まりない行動

男性は4日、新型コロナウイルスの陽性が判明した後、愛知県蒲郡市内の居酒屋とパブの2店に立ち寄ったという。その際にパブ店主が知人から「男性がパチンコ店や飲食店で菌をばらまいてやるといっている」と連絡を受けたため、男性に事実を確認。男性が陽性を認めたことから30分程度で退店させたが、その際に店内に居合わせていた従業員が8日から発熱や喉の痛みを訴え、12日に感染が確認された。男性は5日から入院しており、従業員も医療機関への入院が予定されている。

パブ店長は、男性が立ち寄った日すぐに保健所の職員が駆けつけ、店内や周辺を消毒したことやしばらくの間の休業を明かした。同店長は「これはテロにほかなりません。厳重な処罰をしてほしいです」と憤ったとしている。また、「迷惑で被害届を出す」と話しているという。

全てチグハグ。新型コロナ対策で露呈した首相「側近政治」の弊害

新型コロナウイルス対策を巡っては、その全てが後手に回り、場当たりの感すら漂う安倍首相の決断。隣国の台湾が次々と有効な対策を打ち出し感染拡大防止に大きな効果を上げていますが、なぜ我が国はこのような状況となっているのでしょうか。元全国紙社会部記者の新 恭さんが自身のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』で、その原因を探っています。

ちぐはぐな新型コロナ対策は側近政治の弊害か

時節柄、みんなうちそろって、家でゴロゴロしておれば、そのうち新型コロナウイルスとやらも退散してくれそうなものだが、人間、食っていくには、籠ってばかりもいられない。

防疫と経済をどう折り合いつけて、国を航路上に保っていくかは、船頭である安倍首相の舵さばきしだい。とはいえ、水際作戦の失敗といい、唐突な“学校閉鎖”といい、やることなすことがチグハグなところを見ると、この濃霧のなかをくぐりぬけて、東京オリンピックにたどりつくにはもはや、奇跡を祈るしかなさそうである。

時は令和2年2月28日の夜。東京は永田町のど真ん中、安倍首相の公邸に当世の流行作家、百田尚樹氏と、売り出し中の右派論客、有本香氏のご両人が招き入れられた。夕食をともにするためである。

気が合う二人との会食とはいえ、よりによって、国民に痛みを強いるイベントの中止や学校の臨時休校を、一国の首相が粛然と呼びかける前夜のこと。よほど深いワケがあるのではないかと、記者たちが色めき立つのも無理はない。

なにしろ、百田氏は安倍首相をして「有名になられる前から私は百田さんの作品の愛読者」といわしめた作家だ。その人が昨今、ツイッター上で安倍政権に手厳しい意見を吐いている。

「鳩山由紀夫・菅直人以上に無能な首相」。これは、安倍首相には骨身にこたえる言いぐさである。なにかといえば民主党政権を持ち出して、安倍政権の良さをアピールしたがるオコチャマ宰相なのだから。

そして同じ日に百田氏は「今後1ヵ月、中国と韓国からの入国を全面禁止」とツイートした。

そのころ、右派の政治家や論客の間で、習近平氏を国賓として日本に招くのはケシカラン、という空気がいちだんと広がり、安倍首相への風当たりが強くなっていた。安倍首相はネットで褒めそやしてくれる応援団の声を楽しみにし、心の支えにしているフシがある。とりわけ、百田氏や有本氏のような影響力がある著名人はお宝だ。

もちろんツイッターのうえではあっても、安倍首相につれない素振りをする百田氏には、それなりの計算がなかったとはいえまい。糸を引いたところに食らいついてきた一国の宰相の居城に乗り込んで、特別なもてなしを受けた百田氏らは満足度100%だったようだ。

<2月29日の百田氏ツイート>

言うべきことは言ったというのだから、「中国と韓国からの入国を全面禁止」という主張も当然、伝えたに違いない。

安倍首相が、なぜか市中感染が広がっている今ごろになって、中国と韓国からの入国者を2週間にわたり指定場所に足止めさせる水際対策を表明したのは、習近平国家首席の国賓来日の延期が発表された3月5日のことだった。

日本が感動。都の新型コロナ対策サイトに降臨した台湾天才IT大臣

世界各国が新型コロナウイルスの感染拡大に手を焼く中、今日までウイルスを的確に制御していると言っても過言ではない台湾。その対策のキーマンが、若き天才IT大臣、オードリー・タン氏です。台湾出身の評論家・黄文雄さんは今回、自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で、台湾のみならず日本の新型コロナ対策サイトにまで気を配るオードリー氏の活躍を紹介するとともに、それでもなお台湾のWHO加盟を拒否する中国を強く批判しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年3月11日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【台湾】新型コロナ対策で注目される台湾の若きIT大臣が日本に降臨!?

「マジで胸アツ」台湾の天才IT大臣が東京都の新型コロナ対策サイトの修正に自ら参加し話題に

前回の「中国に忖度なし。日本が学ぶべき、台湾の蔡総統『新型肺炎』対応」で、台湾の新型コロナ対策について書きました。その政策のおかげで、台湾は3月7日以降連続3日間感染者を出さなかったと発表しました。3月9日時点での台湾の感染者は45人、そのうち15人は退院しています。

台湾、3日連続で新たな感染者ゼロ 新型コロナウイルス

初動対応が的確だとこれほど効果があるということを台湾は実践して見せてくれました。

日本がなかなか中国からの入国を禁止できなかったのは、中国との経済関係が強いからという評論家もいますが、台湾と中国のほうがよほどビジネスで強く結ばれています。しかし、台湾は中国に遠慮することなく様々な入国制限など様々な決断を早期に下したのです。

今回、その立役者として台湾政界で注目を浴びている人物の一人にIT大臣の唐鳳(オードリー・タン)氏がいます。彼女は台湾政界で3つの史上初を実現した逸材です。

35歳の最年少で大臣就任、台湾では中卒という学歴で大臣就任、男性から女性へと転換したトランスジェンダーの大臣就任、という3つです。彼女は、よくIQ180の天才プログラマーと評されている通り、相当な実力の持ち主です。台湾には、そのような逸材を大臣として迎え入れる度量があります。

今回の新型コロナ対策の柔軟さを見ても、それはよくわかります。オードリー氏はマスク買いだめ防止策として、健康保険証の番号でマスクを買える日を指定しました。購入枚数は1週間で大人は3枚まで、子どもは5枚までと決まっていて、制限以上に買うことはできません。そして、これらの購入履歴も管理することにより、台湾でのマスク購入殺到や中国人による爆買いを防ぎ、品切れを防いだのです。

また、衛生福利部(保健省)と協力して、台湾国内の薬局にある在庫データをインターネット上で公開しました。すると、これを見た民間のITエンジニアが、そのデータを地図上に表示し、在庫状況がすぐにわかるアプリを開発しました。

オードリー氏のテクノロジーを使った危機管理が、高く評価されているのです。

オードリー氏は、新型コロナ対策で忙しいなか、東京都の「新型コロナウイルス感染症対策サイト」にアクセスしました。このサイトは、公式サイトながら「ユーザーから修正提案を受け入れるというオープンソースのプロジェクト」となっており、「ユーザーの声を受け、デザインの改善やデータの追加などが日々おこなわれている」ものです。

「マジで胸アツ」台湾の天才IT大臣が東京都の新型コロナ対策サイトの修正に自ら参加し話題に

そこにオードリー氏が参加して、言語選択欄の漢字の修正を提案してくれたというのです。具体的には、「繁体字」を「繁體字」に修正したとのことです。彼女のやったことはそれだけでしたが、世界が混乱し、皆が自国のことで精一杯のこの時期に、海外の大臣が他国のサイトをチェックして気さくに修正を入れる。この行為に日本側は驚いたようです。

「私人」昭恵夫人が暴走?コロナで自粛要請中も「旅行計画」報道

安倍晋三首相の妻・昭恵氏が、2月末から2泊3日のスキー旅行を計画していたと女性自身が報じた。昭恵氏は「私人」と閣議決定されているが、いまだに3人の「お付き」の職員がいるなどさまざまな問題を抱えている。さらに今回、昭恵氏の事業にマルチ商法企業の元幹部が出資していたことも報じられた。


「今回ばかりは…」首相が懇願か?

昭恵夫人が訪れる予定だったのは山形県にある蔵王温泉スキー場だという。スキー関係者は、地元のイベント関係者に「夫から今回ばかりはスキーにいくのをやめてほしいといわれてしまった」とキャンセルの連絡が入ったことを明かしているとしている。政府は2月末に大規模イベントの自粛と全国の小中高等学校の休校を要請しており、首相夫人のスキー旅行が発覚した場合、批判を浴びることは明らかだったはずだ。この記事内容が事実なのか否かは、本人や安倍首相の口から語られていないため不明だが、もしこれが事実であれば批判は避けられそうもない。

マルチ元幹部「昭恵氏事業に出資」報道

昭恵氏の問題行動は、森友問題やスキー旅行疑惑だけではない。昭恵氏発案の山口県下関市のゲストハウス「UZUハウス」の開業・運営資金の一部を「48(よつば)ホールディングス」の元幹部の淡路明人氏が出資していたことが4日、明らかになったと毎日新聞が報じている。48ホールディングスは、マルチ商法で消費者庁から行政処分を受けていた企業で、2016年の「桜を見る会」や「前夜祭」で首相や昭恵氏と記念撮影をしていることも判明している。毎日新聞の取材によると、淡路氏の代理人弁護士は「出資したことは間違いない。出資の額などは分からない」と回答したという。

東京代々木で14日まで開催「よみがえる気仙沼線写真展」のこと

東京代々木のカフェヌックでこの時期恒例の「よみがえる気仙沼線写真展」が3月14日まで開催されています。今年の写真展のテーマは「船のある風景」。この写真展に関わってきた『ジャーナリスティックなやさしい未来』著者の引地達也さんは、来年迎える東日本大震災10年に向けて、3月11日という「点」に留まらずに継続した活動をしていくと表明しています。

東日本大震災を「点」にしないための気仙沼線写真展

3月11日で東日本大震災から9年となった。私にとっての震災は心の模様を変えた大きな出来事で、その日はただの点に過ぎないのだが、あの日から今に続く線を考えると、震災のインパクトは現在行っている日々の支援活動に確実につながっている。

来年は震災から10年になることから、次の3月11日を「10年が経過した」と他人事のような感慨に浸るのはやめて、10年目までの、この1年の日々を、被災地に足を運びながら見つめ、対話をして過ごしていきたいと考えている。

毎年恒例となった東京・代々木の「カフェ・ヌック」での「気仙沼線写真展」は現在開催中だが、今年のテーマは「船のある風景」で、かつてあった漁村の集落と船とともにひた走る気仙沼線のかつての姿を展示している。そして、来年の10年目の展示には、私のこの1年を表現してみようと思う。

気仙沼線写真展が始まったのは2013年。前年に震災の風化防止のために私が作詞し発表した歌曲「気仙沼線」が縁で、青森県在住のアマチュア写真家、工藤久雄さんから震災前の気仙沼線の写真の提供を受けたことから始まった。

震災で福島県、宮城県、青森県の沿岸を走る鉄道は大打撃を受けたが、三陸鉄道や仙石線など多くが復興を遂げる中、宮城県石巻市の前谷地駅と気仙沼市の気仙沼駅を結ぶ気仙沼線はその沿線である沿岸部から住居が消え、沿岸部の柳津駅と気仙沼駅間が不通となった。

2012年8月20日からバス・ラピッド・トランジット(BRT)で運行を開始したが、鉄道事業の復活は絶望的で、2019年11月12日に国土交通省に廃止届が提出され、2020年4月1日に廃止予定である。アイボリーと緑のツートンカラーのあの列車は二度と気仙沼沿岸を走ることはないのである。

その気仙沼線のさまざまな風景を撮影していた工藤さんの写真の数々は圧巻だった。気仙沼線と空、気仙沼線と海、気仙沼線と夕日、気仙沼線と星空、気仙沼線と雪、気仙沼線と鳥、気仙沼線と樹木、気仙沼線と大漁旗、気仙沼線と駅、気仙沼線と雪、気仙沼線と鉄橋、気仙沼線と畑、気仙沼線と桜、気仙沼線とアジサイ、気仙沼線と海水浴場、気仙沼線と漁船…。

それら写真数百点は見事に気仙沼線が走る沿岸の風情を浮かび上がらせ、消滅した風景を今に伝えてくれた。カフェ・ヌックで始まった写真展は東京都内の公民館や図書館、地下鉄駅の展示スペースなどを巡回し、そして現在、震災の時期の恒例行事としてカフェ・ヌックでの展示が続けられている。

気仙沼線写真展の当初は写真だけの展示だけだったのが、やがて「気仙沼線写真展WITHことば」として、気仙沼線にまつわる現地の方々の言葉を展示する企画も行った。

「気仙沼線は海側の席から埋まっていくんですよ」(菅原茂・気仙沼市長)や「陸(おか)で過ごしていると、やっぱり、海さ戻んなくちゃなんねえ、って、そう思うのさ」(気仙沼市のサンマ漁師)など、私が直接聴いた言葉をパネル展示するだけで、気仙沼線の追憶は、写真とともに、鮮明に浮かび上がってきた。

昨年は「気仙沼線写真展─桜─」で、桜という華やかなイメージと心象風景とのギャップが気になったが、それがまた風景への儚さが瞬間の尊さも表現しているようで、心をつかんだ印象がある。

そして今年の「船のある風景」。写真の中の船は震災で流されたものも多いはずで、海とともにあった気仙沼線の雄姿にも哀愁を漂わせてしまう。来年の10年に向けて、今を見つめ始める日々が始まった。

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