脱サラしてコンサルタントになりたい人が身につけるべき3つのスキル

最近よく目にする「経営コンサルタント」という肩書きの人たち。「自分も挑戦してみたい」という方も多いかと思います。そんな方にぜひ読んでいただきたいのが、無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』。現役売れっ子コンサルの著者が、「コンサルタントになるために必要な3つの能力」とその身につけ方を紹介しています。

経営コンサルタントにチャレンジ

経営コンサルタントとして起業をしたいのであれば、それなりの準備が必要です。

私は、まず自分の事業計画書を作るところから始めました。会社を辞める1年前に、商工会議所主催の創業塾」に参加して、計画書を作ったのです。

このとき、自分の強みを考えながらスポーツ店専門の経営コンサルタントとして生きていくことを決めました。

そして、経営コンサルタントになるには、それなりの知識が必要です。私は「中小企業診断士」になるための勉強を始めていました。起業の4年前です。結局、診断士の資格は取れませんでしたが、この時に学んだ知識は今でも役に立っています。

また、「コンサルタント養成講座」という高額セミナーに参加しコンサルタントに必要な能力は3つあることを学びました。それは、「アドバイス力」「書く力」「話す力」です。1つずつ説明しましょう。

まず「アドバイス力」。これは、コンサルタントには最も重要な力です。コンサルティングの成否に関わります。

ものごとの本質をつかまなくてはなりません。ここで、今までの経験が生かされます。ただし、アドバイスの裏付けとなる経営理論やマーケティング理論が必要です。私の場合は、ドン・ペパーズが打ち立てた「ワン・トゥー・ワン・マーケティング」が大きな柱となっています。

そして、もう1つの能力は「書く力」です。コンサルタントは、執筆を通じて自分の考えを発表する場面が多く出てきます。そのために、「書く力」を磨かなくてはいけません。私は、それを「メルマガの発行から始めました。起業の1年前です。

起業後は、地元の経済新聞や業界新聞への寄稿を積極的に行いました。その結果、「商業界」からの執筆依頼があったり、新聞への連載が続いています。今も「書く力」を、メルマガで磨いています。

米国人が驚いた、日本人の変な習性

日本語の「もったいない」という言葉が世界中で広まり、モノを大切にする日本人の精神は世界から見習うべきだと言われています。しかし、メルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』の著者である高橋さんは、先日アメリカ人から受けたある質問によって、彼らが日本人の美徳を完全に理解することは難しいと感じたようです。日本人には当然でも、アメリカ人には理解不能な「ある習性」とは?

ニューヨーカーが驚く日本人の習性

アメリカ人の友人と“NIPPON”について話すと、非常に面白い刺激をもらいます。 

彼らはみんな日本を褒めてくれ、素晴らしい国だと賞賛します。 

話し相手が僕だから(笑) アメリカ人はどうあれ、まず褒めるw

でも、それを差し引いても、 日本の良さを知ってくれている人は多い気がします。 

もちろん、不思議な風習についての疑問も口に出してきます 。 

・どうして学生がみんな、ブランドバックを持てるんだ? 
・「つまらないものですが」と言いながら、プレゼントを渡された。 
・上司から勧められたお酒を飲まないと出世に響くって本当か?
etc………

そのつど適当に答えるようにしていますが、先日、ちょっと面白い質問をされました。 

【沖縄返還】多くの尊い命と引き換えに叶った「奇跡の祖国復帰」

5月15日は沖縄本土復帰記念日。終戦からこれほど短期間で、しかも平和的な話し合いで返還された例は、世界史上稀に見る出来事だと言います。なぜそんな奇跡が実現したのでしょうか。無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』で詳しく解説されています。

沖縄の祖国復帰を果たした県民の思い

沖縄は昭和471972年5月15日に返還された。戦争で失った領土が平和的な話し合いで短期間のうちに祖国に復帰したのは世界史上でもあまり例がない。

一度失った領土を外交交渉で取り戻す事がいかに難しいかは、北方領土や竹島の現状を思い浮かべれば、容易に理解できる。香港はアヘン戦争の結果、1898年にイギリスとの間で99年間の租借条約が結ばれ、中国に返還されたのは1997年であった。

まして米軍は沖縄戦で7万5,000人もの死傷者を出した。アメリカ軍の中には、「沖縄は我々の青年の血で贖あがなった戦利品である」と発言する者もいた。

昭和22(1947)年6月、マッカーサーは「沖縄人は日本人ではない」と発言した。この時点で、アメリカは、本土と沖縄を切り離して永久支配することを考えていた。いわば、今日のグアムのような形態である。

朝鮮半島、中国大陸、東南アジアを睨む沖縄の地政学的な重要性を考えれば、ここをアメリカの直轄地として、自由に使えるようにしておきたい、と考えるのは当然であった。

しかし、沖縄は「香港」にも「グアム」にもならず、平和裏に祖国に復帰できた。この世界史上での奇跡がどう実現したのか見てみよう。

祖国防衛に尽くした沖縄

沖縄が祖国防衛のために果たした役割は計り知れない。

昭和20(1945)年2月のヤルタ会談で、ルーズベルト大統領は、日本を壊滅させ、無条件降伏させる方針を確認した。4月中に沖縄を占領した後、南九州上陸を狙うオリンピック作戦、続いて関東平野に侵攻するコロネット作戦が計画されていた。スターリンのソ連は北海道、東北地方に侵出することが決定されていた(『祖国復帰は沖縄の誇り』p19)。

このシナリオ通りに展開したら、本土決戦でさらに数百万人規模の日本人が犠牲となっていたろう。さらにドイツと同様、無政府状態となったまま、米ソに分割占領されていたはずだ。

その悲劇を阻止したのが沖縄戦であった。日本軍の洞窟陣地を利用したゲリラ戦術により、米軍は太平洋戦争で最大の損害を受けた。日本軍守備隊の戦死者約6万5,000人に対して、米軍は地上戦闘での死傷、神風特攻による艦船の沈没・損害、激烈な戦闘による神経症での戦線離脱などで合計7万5,000人もの死傷者を出している。

日本軍の5倍の兵力を投入しながら、1ヶ月の作戦が3ヶ月もかかった。米軍は実質的には沖縄戦は敗北だったとの認識をしていた(同、p17)。

そして、その被害の大きさに、このまま本土侵攻に進んだら、米軍も100万人規模の犠牲を出すであろうと予想された。ここから、米政府は無条件降伏の方針を撤回し有条件降伏を勧めるポツダム宣言を出した。

戦場となった沖縄で、日本軍は島民の3分の1、20万人を本土や安全な島北部に疎開させた。それでも軍属として戦った青壮年、従軍看護婦らも含めて、10万人規模の住民犠牲者が出ている。

沖縄戦での軍民の尊い犠牲により、本土決戦を避け得て、その何倍もの国民が救われ、国家と皇室の護持ができたのである。

カルロス・ゴーンの不意打ち。日産・三菱「電撃」提携を各紙はどう報じたか?

燃費データ不正問題で揺れに揺れている三菱自動車は12日、日産自動車の傘下に入ることが決定しました。日産は約2400億円を投じて、三菱自の第三者割当増資を引き受け筆頭株主となります。不正公表からわずか3週間という速さで決定した今回の「買収劇」を、新聞各紙はどのように報じたのでしょうか。ジャーナリストの内田誠さんが、自身のメルマガ『uttiiの電子版ウォッチ』で、各紙の報道を詳しく分析しています。

カルロス・ゴーン氏登場! 各紙は、日産・三菱提携と燃費不正問題
をどう報じたか

◆1面トップの見出しから……。

《朝日》…「三菱自本社 改ざん指示」
《読売》…「日産「三菱ブランド維持」」
《毎日》…「ゴーン氏「好機だった」」
《東京》…「米は「未来志向」意図」

◆解説面の見出しから……。

《朝日》…「偽装渦中 再編急ぐ」
《読売》…「再建急ぎ電撃提携」
《毎日》…「名門・三菱 お手上げ」
《東京》…「不正体質一掃なるか」

ハドル

どちらの方面からどんな情報が流れてきているのか、その「方向感」を失わないようにしないといけない、そんな感想が沸いてきます。三菱自動車問題で、突然、あのゴーンさんがプレイヤーの一人として登場してきました。強烈なコストカッターであり、短期間にルノーと日産の経営再建を果たしたとされる人物。まだまだ、他にも主要なプレイヤーが隠れているのかもしれませんが、とりあえず、彼の登場が見えてきたことで、話が賑やかになってきました。

上の「1面トップ」と「解説面」の見出しをつらつら見ているだけで気付くことがあります。《読売》と《毎日》は、話の中心を早くも「合併話」「提携話」の方に移してしまったかのようです。政治で言えば「政局話」。誰と誰がくっついた、いや、離れた…というような話ですが、そこには業界再編の巨大な動きが姿を現しています。どこまで言及しているのか、楽しみですね(笑)。他方、《朝日》は冷静に、「燃費不正問題を追及する姿勢を崩していません。そして、その決定的な進展を見逃しませんでした。今朝の《朝日》は、これだけで称賛に値します。《東京》も、「合併話」の中心に、「三菱の体質」問題を置く姿勢です。

提携話前に燃費偽装問題

【朝日】は1面トップに二つの記事、「燃費偽装」に関する関連記事は34面社会面、「日産傘下入り」に関する関連記事は2面の解説記事「時時刻刻」と9面経済記事、14面社説。まずは見出しから。

  • 三菱自本社 改ざん指示
  • 燃費データ、子会社に
  • 三菱自が「傘下入り」合意
  • 日産、取締役派遣へ
  • 偽装の渦中 再編急ぐ
  • 会見では利点列挙
  • 連休中 トップ極秘会談
  • 信頼回復・補償 多難な道
  • 提携 効果には時間
  • 日産・三菱自 効率化へ痛みも
  • 日産「潜在力を信じている」
  • 三菱自「開発部門変わる機会」
  • 「外部の目」で解明を
  • 燃費目標 現場を圧迫
  • 三菱自報告「物言えぬ風土」

uttiiの眼

12日の朝刊のことを思い出していただきたい。各紙、締め切りギリギリに飛び込んできた「三菱自、日産傘下へ」のニュースが前日の記者会見の惨憺たる有り様を覆い隠すかのようにして1面トップに滑り込み、異常な構成にならざるを得なかった。今朝は今朝で、ゴーン氏と益子氏のニコニコ顔の記者会見を取材しているから、どうしたってそれを大きく扱わなければならない。

だが、《朝日》の編集長は考えたに違いない。これでは、日産と三菱が望むような記事を載せていることになってしまう、と。

今朝の《朝日》が選んだのは、1面トップに昨日の報告書のキモである「改ざんは三菱自動車本社の指示だった」という点を強調した見出しで記事を置き、提携話はその横にずらす。

燃費偽装問題から目をそらさないぞという決意表明のような紙面でもある。

1面トップは11日の報告書(国土交通省に提出されたもの)を詳しく分析し、三菱自が燃費目標を達成するために温暖なタイで燃費性能試験を行ったが、狙った数字が出ず、そのことを子会社の担当者が報告すると、本社の性能実験部の管理職が「低い値のデータを使って」と不正に良い燃費がでるよう指示したという。ただし、不正だとは認識していなかったとも。また問題となった車種の開発責任者は「高圧的言動で物言えぬ風土を醸成した」とされている。

2面の解説記事「時時刻刻」で目立っているのは、飽くまで燃費偽装問題を強く意識しながら、この提携話を説明しようという分析態度だ。uttii流にまとめ直せば、両社の5年間に及ぶ協業の積み重ねという「歴史」と、日産の不得意な軽自動車市場やアジアのピックアップトラック市場を三菱自が補い、逆に三菱自の貧弱な開発体制を日産が補うという「構造」(相補性)、そして、燃費偽装問題で三菱自が二進も三進もいかなくなったという「契機」(きっかけ)、以上の三つが、この提携話の骨格を為しているということになる。

エピソードも興味深い。連休中に極秘会談を行ったトップ同士。日産の出資を急いで公表することで信用を補完し、燃費偽装の傷口を最小限に抑えたいという狙い(マスコミの目を誤魔化す、ということでもあるだろう…)、さらに、不祥事で三菱自の株価が大きく下がり、ゴーン氏は「見合う価格だと判断したのではないかとのアナリストの推測もおそらくは当たっていよう。

記事は最後に、三菱自は、もともと三菱重工の自動車部門が独立してできた会社だという由来から説き起こし、三菱グループ内の企業や社員が率先して三菱車を買うことで支えられてきた会社であることを述べる。そして、ダイムラー・クライスラーの出資を受けた時期に続き、リコール隠しで危機に陥った時には三菱グループが直接支援、そして今回は日産に頼るという、まるで身体に染みついたような依存体質”であることも。そして記者は、このまま「ものづくりの基礎となる分野で何度も不祥事が続いた三菱自が根本から変わらないのであれば、ゴーン氏の言う「ウィンウィンの関係にならない、と言い捨てている。その通りだと思う。

日本のテレビはなぜ凋落したのか? 海外とは決定的に違うある制度

世界的に進んでいると言われる「テレビ離れ」。日本も例外ではなく、特に若者世代の間でテレビ離れが進んでいると言われています。メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』のQ&Aコーナーに、現代のテレビ業界に関する疑問を持つメルマガ読者から「なぜ日本のテレビはつまらないのか、今後はどうなるのか?」という質問が、世界を知る男・高城剛さん宛に寄せられています。海外のメディア事情に精通した高城さんが考える日本のテレビの現状と未来とは?

旧態依然とした体制を続ける日本のテレビは変わるのか?

Question

shitumon

今後のテレビについてお伺いします。

今の日本のテレビはものすごくマイナーな立ち位置にあると感じます。

ニーズすら汲みきれていないと感じます。

しかし、未だ影響力はとても大きく、出演者の給与や予算も一般社会からは大きくズレており、テレビで放送されることが世間一般の声のように放送されていることにも疑問があります。

高城さんはテレビが変われば日本は変わると仰っていますが、理想ではなく現実的には今後のテレビというのはどうなるのでしょうか

影響力は徐々に落ちていくとは思いますが、バグルスのVideo Killed Radio Starではないですが、テレビがインターネットに殺される日は来るのでしょうか?

現状では益々テレビの劣化が進んでいますが、レベルの低下は加速するのか? 影響力は弱まるのか? 業界として縮小するのか? などについて見解をお聞きしたいです。

また、海外でテレビが面白い、若しくは業界が健全で活発な国というのはあるのでしょうか? 世界的に日本と大差ない潮流なのでしょうか?

先日はラジオに出演されていましたが、ラジオもテレビ同様偏りが見られ非常につまらないです。

J-WaveやInterFMでも若者世代をターゲットにしているのか、ひどい邦楽音楽が流れ、迎合するパーソナリティが出てたり、30分すら同じ局を聞いていることができません。

今ではセンスの良いぶっ飛んだ人はほぼ皆無で、非常に残念です。

これが民泊の実態だ! 騒ぐ宿泊客よりタチが悪い無責任な貸主たち

規制緩和で一般の方も参入しやすくなった「民泊ビジネス」。これにより日本に訪れる外国人観光客が増加、そして部屋を貸す人たちの収入も増加というサイクルは一石二鳥のように思えますが…実は法律違反や規約破りが相次ぎ、大迷惑を被っている人も少なくありません。無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では、「賃貸マンションにおける民泊の実態」を取り上げています。

嘘で固めて民泊を続けるしたたかさは半端じゃない

こんにちは! 廣田信子です。

先日、渋谷の中心街に多くの担当マンションをもつ友人と話して、民泊の深刻さを実感しました。

どのマンションも、土地柄、区分所有者が居住しているマンションはほとんどなく、ほとんどは賃貸されて、事務所使用も可能です。築年数が古いので、ほとんどオートロックはありません。前に書いたように、民泊に狙われやすい条件がそろっている訳です。

外部区分所有者がほとんどでも、理事会はしっかり機能していて、民泊は認めないと規約に盛り込んでいます。

私としては、外部区分所有者ばかりなら、利益が上がるなら民泊認めてもいいじゃない…とならなかったことに対して、どんな議論があったのかを聞くと、「テロや犯罪に係る人が紛れ込んでもわからない、もし、何かあったらどうするんだ」ということで一致したと言います。自分が住んでいなくてもマンションの環境を守ろうという管理組合の良識のようなものを感じて、私は、ちょっとうれしい気がしました。

それに対して、管理組合の目を盗んで民泊で稼いでいる人は、それは、したたかだと言います。

若いIT企業の社長だと言う人、事務所として借りた部屋を民泊に使っているのですが、最初から、うちは海外からのお客が多いからと伏線をはって、事務所として賃貸借契約をしています。明らかに外国人旅行者の出入りがあっても、民泊ではないと言い張ります。

部屋の片づけと清掃にくる専門業者も、大量のごみを出すときに、昨日は、事務所でパーティをしたのでと社員を装います

オーナーに賃貸借契約を解除してほしいと申し入れるのですが、オーナーに対して、証拠があるのか、損害賠償請求すると開き直ります。なんとか証拠をと思って、その部屋の様子をうかがっていた理事長を、不審者がいると警察に通報までしたと言います。

人情ふれあい日本征服の旅!悪魔も感涙した日南名物「カツオ炙り重」

現在、九州の東岸を北上中の『ママチャリで日本一周中の悪魔』こと大魔王ポルポルさん。鹿児島で揚げピザを堪能し、宮崎入りした大魔王が、現地の方に誘われて訪れたのは、日南市にある2つの名店。南国・宮崎が誇る名物料理と人情厚き人々を前に、あの大魔王様も思わず……。

100点満点のお味!大魔王を魅了した「南国の恵み」

征服計画が順調に進行しつつある九州地方。

博多でバカ盛トルコライスを支配したのを皮切りに、つい先日は鹿児島で謎の揚げピザ屋を征服することに成功。九州が徐々に「闇」一色に染まっていくことに、我輩は大満足であった。

「ガッハッハッハッハ!! 次なる場所は宮崎県だ。あの地は優しいニンゲンが多いことで有名だが、我輩の手によって、非道なるニンゲンたちで溢れかえるように支配してやろう。」

鹿児島県から国道220号線を経て宮崎県へ行くには、延々と続くアップダウンの激しい山道を超えなければない。立ち漕ぎもできないほどの急な坂道を、我輩はママチャリを押しながら歩いていた。ギアの付いていないママチャリでは、後ろの荷物が重すぎるのだ。

しかし、我輩の頭の中では「宮崎県征服計画」が着々と進んでいた。

「まずは、宮崎のきれいな海を漆黒に染めるところから始めるぞ。ガッハッハッハッハッハ!!」

こうして山坂道を超え続けること3日3晩。我輩はついに宮崎県南部の都市・日南市に足を踏み入れた。

「ガッハッハッハッハ!! ココが宮崎県であるか。素晴らしい場所だ。時間の流れがゆったりしておるな!!」

我輩はさっそく宮崎県の名産であるマンゴーに見とれていた。黄色い光を放ちながら実る美しいマンゴーに、思わず見とれてしまった我輩。そのためか、うっかり日南市の街中で迷ってしまうことになる。

「くっ……。あのマンゴーめ!! 我輩をこんな目に合わせるとは、イイ度胸だ……!!」

悪魔をも惑わしてしまうマンゴー。そんな憎き果実をいつか“魔ンゴー”にしてやる……そう固く心に誓いつつキョロキョロしていると、突然ニンゲンが話しかけてきた。

「もしかして、日本一周をしているのですか?」

どうやら、この近所に住む地元民のようだった。

「あ……。そうなんです。はい……」

思わずニンゲンらしい返事をしてしまった我輩。話しかけてきた人は、改めて我輩の姿を見て驚いたようだ。

「え……そ、その顔でですか?」

若干引き気味になったが、このニンゲンはすごく優しいニンゲンでもあった。我輩が道に迷っている経緯を話すと、

「もし、お時間があるようなら、私がこの日南市を案内しましょうか?」

と我輩に優しくしてきやがった。

「このニンゲンに日南市を案内してもらえれば、土地柄も分って支配もしやすくなる。……これは征服する絶好のチャンスだ!! ガッハッハッハッハッハ!!」

我輩は心の中でそう思いながら、この人間の好意に甘えることにした。

 

我輩が最初に案内されたのは、しぼりたての柑橘系の良さを生かしたジュースやソフトクリームが売っている、「おれんじ亭」というお店だった。

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この辺りには果樹園が多くあり、その傍らに小さな喫茶店を経営している者が多いそうだ。そんな地方独特の雰囲気を見て、我輩は感動した。

「なんと、おしゃれなお店なのだ。気に入ったぞ。がッハッハッハ!!」

我輩はそのお店のイチオシである、ソフトクリームにオリーブオイルをかけたものを食べた。

一見驚く人も多いと思うが、ソフトクリームとオリーブオイルの相性は抜群である。濃厚なソフトクリームの甘さを、オリーブオイルが爽やかにさせてくれる。

宮崎の広大なる大地で食べるソフトクリームに、我輩は大いに魅了された。

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「ガッハッハッハッハッハ!! 素晴らしい。我輩が甘党だと知っての行為だな。このニンゲンには100点をやろう!!」

「だ……大魔王様! ご……ご満足されましたか!?」

「はい。ありがとうございます。これメチャクチャ濃厚ですね」

我輩は再びニンゲンらしい口調で丁寧にお礼を告げ、次なる場所へ連れていってもらった。

 

次に案内されたのは、「港の駅 めいつ」という店。獲れたて新鮮な魚介類が食べられるとのことだが、なかでもおすすめはカツオ。身が締まった新鮮なカツオ料理がまさに絶品らしいのだ。

「だ……大魔王様! 日南市は海の物を使った料理がおいしいんです。ど、どうか! お召し上がりください」

ニンゲンは恐る恐る我輩に言った。

「ガッハッハッハッハッハ!! カツオか。我輩の好みである。特別に食べてやろうではないか」

……という高笑いを心の中でしつつ、

「そうなんですか! 楽しみです」

と、これまたニンゲンらしく相槌を打ち、店へと入っていった。

「港の駅めいつ」は休日ともなると、長蛇の列ができるほど大人気のお店。店からは絶景の日向灘を臨むことができ、最近ではわざわざ遠くから食べに来る人もいるそうだ。

「ガッハッハッハッハ!! 素晴らしい場所ではないか。地元の隠れた人気スポット。ママチャリではなかなか見つけられぬからな!!」

我輩は海の見える窓辺の席で、こう小声でつぶやいた。

我輩が頼んだのは、この店のオススメらしい「日南一本釣りカツオ炙り重」というメニュー。こんなおいしいそうな料理が食べれて、我輩は満足である。しかも申し訳ないことに、案内してくれるニンゲンのおごりで、だ。

「九州のニンゲンは何と優しいのだ……。我輩にこんなに贅沢な料理を食べさせてくれるとは……」

少し涙が出そうになったが、こんな姿をニンゲンどもに見られてはいけない。グッとこらえて料理が来るのを待つ。

我輩は以前、高知県のひろめ市場という場所で「カツオの塩たたき定食」を食しており、カツオの支配はコレで2度目だ。今回はどんなカツオのタタキが出てくるのか……ワクワクした気持ちで10分ほど待っていると、我輩の前に料理が献上されてきた。

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お膳の真ん中に控えるのは、醤油ヅケ塩ダレで味付けされた2種類の生カツオ。これをそのまま刺身で食べたり、備え付けの七輪で軽く炙って食べることができるのだ。

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その周りには、カツオのアラ煮カツオのフライがガッチリ脇を固め、まさにカツオずくしといった趣。おまけにデザートには、先ほど我輩を惑わしてくれたマンゴーのプリンが付いてくる。

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「なんとウマそうなカツオなのだ。海の匂いがするぞ。それに、1度にこれほどの種類のカツオ料理が食べられるとは、なんとも贅沢だ。ガッハッハッハッハッハ!!」

さっそく我輩はヅケのカツオに箸を伸ばし、そのまま刺身でパクつく。

「絶景の海を見ながら喰らう新鮮なカツオ!! まさに魔族らしい食べ物で素晴らしい。ガッハッハッハッハッハ!!」

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骨まで柔らかく煮込まれたカツオのアラ煮。外側の衣と中のカツオとの食感のギャップが楽しいカツオのフライ。そしてマンゴープリンも驚くほど美味だ。

「こんな美味たる食べ物は、早く魔界に報告しなければ!!」

我輩は宮崎の地がますます闇に染まっていくのを感じつつ、カツオの新鮮さと美味しさに改めて感動した。

 

「港の駅めいつ」でカツオ料理を堪能し終わると、案内してくれたニンゲンとの別れの時がやってきた。

このまま、ずっとここにいたい。だがしかし! 我輩にはニンゲンどもを征服するという目的がある。

「ガッハッハッハッハッハ!! 貴様とはココでお別れだ。礼を言うぞ!!」

と言うのは恥ずかしい。なので、またまたニンゲンらしく

「すみません。ありがとうございます。お世話になりました」

と丁寧にお礼を言ってその場を辞した。

「しかし、九州っていいところだなぁ~」

我輩は改めて九州の人たちの人柄の良さを痛感した。熊本でメロンドームを支配した時も優しい人間に巡り合えた。そして、今日もまたイイ人に巡り合えた。

「ガッハッハッハッハッハ!! 宮崎とは何とお人よしのニンゲンばかりなのだ。これでは逆に、九州の支配は手こずってしまうではないか」

我輩はママチャリに跨り、宮崎の地を北へと走りだした。その目に映るのは綺麗な海と涙であったのだ。

 

DATA:
オレンジ亭
住所:宮崎県日南市下方122-1
営業時間:10:00~18:00
定休日:月曜日

 

港の駅 めいつ
住所:宮崎県日南市南郷町中村乙4862-9
電話:0987-64-1581
営業時間:10:30~14:30
定休日:月曜日、第3火曜日

 

『大魔王ポルポルの日本征服の旅』
著者/大魔王ポルポル
日本一周の旅をしている大魔王ポルポルである。旅の裏側、隠れた小話など話したいことは盛り沢山!! だがしかし! タダで公開はできない。メールマガジンで日本のいろいろなことを掲載するのだ。メルマガに記載のアドレスに悩みや質問を送ってくれればメルマガで公開回答するぞ! ガッハッハッハ!!
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【京都案内】ファンなら一度は訪れたい。源氏物語ゆかりの名所7選

古典文学の最高峰とも評される「源氏物語」。今回の無料メルマガ『おもしろい京都案内』では、その物語の中に登場する、あるいはモデルになったとされる名所が紹介されています。「文学が大好き!」というあなたも「漫画でちょっと読んだだけ」というあなたも、日本最古のラブストーリーの舞台に足を運んでみませんか?

源氏物語ゆかりの地を巡る

源氏物語は平安時代中期に紫式部によって書かれた恋愛物語です。京都を舞台に主人公・光源氏が数々の女性と恋愛を繰り返す様子が描かれています。後半は「宇治十帖(じゅうじょう)」と題された物語で、宇治を舞台にした光源氏の息子・薫(かおる)の話です。

今回は源氏物語、特に桐壷から竹河宇治十帖までの巻に登場するいくつかの京都の名所などをご紹介します。京都御所、廬山寺、鞍馬寺、葵祭(上賀茂・下鴨神社)、野々宮神社、清凉寺、河原の院を順番に見ていきましょう。

京都御所

源氏物語は、光源氏の生活の場であった御所の内裏(だいり)から始まります。桐壺帝(きりつぼのみかど)の第2皇子として生まれた光源氏は、幼い頃から学問や芸事に優れていた少年でした。光り輝くように美しい源氏という事から光源氏と名付けられました。後に臣下(朝廷の家来)に下り朝廷に仕える生涯を過ごします。源氏物語は美男子だった光源氏が生涯に渡り多くの女性と浮世を流す様子を描いたとても長い恋愛物語です。

最初の恋愛は17歳の時でした。相手は亡き母・桐壷の更衣(こうい=女官)の後に母親となった5歳違いの継母藤壺です。母親と言え血のつながりはないのですが、後に2人の間に子供が生まれます。この時の子供は桐壺帝の第10皇子として扱われました。彼は冷泉帝れいぜいのみかど)として源氏物語に登場しています。

この後、光源氏は葵の上と結婚します。しかし、お嬢様育ちで高飛車の葵の上とはすれ違いの生活が続く事となります。

廬山寺(ろざんじ)

廬山寺は作者・紫式部が源氏物語を執筆した邸宅跡に建てられたお寺です。また光源氏と1度だけ関係を持った空蝉うつせみ人妻)の住まいがこの辺りだったと伝えられています。外見は地味で、小柄な女性だったようで作者である紫式部自身をモデルにして描かれたとの説もあるそうです。京都御苑のすぐ東側にあるお寺で、天台宗第18台座主・良源が創建した寺院で節分祭鬼法楽で有名なお寺でもあります。

結婚生活が上手くいっていなかった光源氏は心のよりどころを求めて様々な女性と恋愛関係に発展していきます。それは光源氏にとってごく日常的なことでした。

ある日、光源氏が乳母の見舞いに行った時に隣の垣根に咲く夕顔の花を気に入りました。すると、その邸宅の住人だったのが夕顔です。夕顔は光源氏にとても素敵な和歌を返したそうです。これに感動した光源氏はすぐに彼女と恋に落ちてしまいます。

ちなみに、夕顔は葵の上の兄頭中将とうのちゅうじょうの側室です。2人は互いに身分を隠したまま逢引を繰り返します。これを知ったかつての恋人の1人、六条御息所ろくじょうのみやすどころ)は面白くありません。彼女は源氏物語ではとても嫉妬深く、プライドの高い女性として描かれています。六条御息所は夕顔に激しく嫉妬し生霊となって取り憑きついに彼女を殺してしまいます。

愛犬が他の飼い犬に噛みついた!いくら慰謝料を払えばいいのか?

今回の無料メルマガ『知らなきゃ損する面白法律講座』に寄せられたのは、飼い犬が散歩中に他所様の犬に噛みつきケガをさせてしまった、というご相談。しっかりとリードを握っていても、充分起こりうるハプニングですよね。では、このような事例は法律的にどう判断されるのでしょうか。すべての愛犬家の方、必読です。

飼い犬が他の飼い犬に噛みつき、ケガをさせた場合の慰謝料は?

□相談□

我が家の飼い犬が散歩中、他の飼い犬に噛みつきケガをさせました。ケガの内容は耳への噛みつきで、数センチ相手の犬の耳が裂けてしまいました。場合によっては元に戻らない可能性もあるそうです。

治療費の全額支払いは当然と思われますが、慰謝料としてはどの程度支払えばよいのでしょうか? (40代:男性)

□回答□

動物を飼育する者には、その動物の種類や性質に応じた注意を払う義務があり、それに反して他人に損害を与えた場合は、損害賠償責任を負うことになります(民法718条)。「他人」と記載しましたが、「他人が飼う動物」も「他人の所有物」であり、それに対して損害を生ぜしめた場合は、やはり賠償責任を負うことになります。

前述の規定は不法行為責任民法709条以下)のひとつに含まれるものです。「故意または過失(民法718条の場合、飼育動物の管理不行き届き)」によって「権利侵害」が生じた場合「故意または過失から生じた範囲での損害を賠償する」ということになります。

もっとも、注意すべきは民法718条において「動物の種類及び性質に従い相当の注意をもってその管理をしたとき」は、賠償責任を負わないとされていることです。簡単に言えば、「しっかり管理していれば損害が生じたとしても責任は負わない」ということです。また、相手方の不注意も考慮したうえで、その不注意を「過失相殺」して賠償額を減額するという運用も図られるのが一般的であることもポイントになります。

加えて、「いったいいくらの損害賠償が適切か?」という点については、前述の当事者双方の管理不行き届きの状況、飼い犬の価値、当事者の経済的状況などを総合的に考えて決するため、一概に「いくらが一般的」というのが言いづらい状況です。