動き始めた上海。長期ロックダウンのダメージからの回復策はあるか?

米国の株価の低迷は、ウクライナ情勢に加えて1カ月以上続く上海でのロックダウンの影響も大きく、「ゼロコロナ」政策への批判の一因のようです。それでも上海では徐々に感染者が減り、公共性のある企業の約半数の4400社の営業が許可され、これからは2020年のようなV時回復ができるかが注目されます。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では、多くの中国関連書を執筆している拓殖大学教授の富坂聰さんが、習近平政権による短期と長期の回復策を解説。長期的には、本気で「技術大国」を目指していて、中小・零細企業やそこで働く技術者育成に力を入れていると伝えています。

 

中国のゼロコロナの逆風のなか開花し始めた技術大国への取り組み キーワードは「人口ボーナスから人材ボーナスへ」

アメリカの株式市場が苦しんでいるのは複合的な理由からだが、なかでも大きく作用したのは中国政府が進める「ゼロコロナ政策(動的ゼロコロナ)」だ。

ゼロコロナは生産活動を大きく制限するため、国内経済へのダメージは避けられない。ましてや世界の工場であり輸出の拠点である上海の活動制限ともなれば影響は輸出にとどまらない。世界はこれまで経済成長に30%前後の貢献を続けてきた成長エンジンを一時的に失ったのだから、これにアメリカの市場が敏感に反応するのも当然だ。

いま西側メディアが躍起になって中国のゼロコロナ政策を批判しているのも、そうした理由からなのだろう。だが封鎖のマイナスがメディアで喧伝される一方、中国側にも言い分はある。厳しい制限の結果いち早く日常を取り戻せれば、その後は鋭角なV字回復を見込めるという優位性だ。事実、2020年の中国の経験はそれを示している。ただ見極めなければならないのは、2020年の経験が感染力の強いオミクロン株にも通用するのか否かだ。

直近の数字(5月14日)を見る限り、吉林省で新規感染者がゼロを記録し、全国の新規感染者数も2072人(無症状感染者1796人を含む)と減少している。最も深刻な上海でも新規感染者数(5月13日)が1681人(無症状感染者は1487人)まで下がり、新規感染者が4000人前後だった1週間前までと比べて大きく改善したと考えられる。

このメルマガでも何度も書いてきたが中国のゼロコロナ政策は「感染者ゼロ」を目指すものではない。ある程度の柔軟性も残していて、感染の広がりに合わせて生産再開にも舵を切っている。上海でも徐々に制限を緩め、一定規模以上でかつ公共性のある企業約9000社のうち半数を超える4400社の営業はすでに許可されている。5月の消費電力も明らかに上がり始めた。

さて、その上で考えていかなければならないのが、日常を取り戻した後の中国経済について。いわゆる長期的な視点だ。日本が大好きな「崩壊」予告は論外としても、何かしらのダメージは残るが、それが長期低迷を意味するのか否かである。

2020年の感染爆発を経て、中国は見事にV字回復を果たしたが、それでも完全復活とはならず、個人消費には力強さが不足したままだ。加えて目立つのが不動産関連の投資の落ち込みだ。中国経済を引っ張ってきた不動産開発投資の伸び率──前年同期比でわずか0・7%の増加にとどまった──や住宅販売面積は今年、過去最低水準に落ち込んでいる。不動産不況は習近平政権が進めるバブル退治の影響も大きいのだが、市況が悪いことに変わりはない。

 

餃子に牛乳!?固定観念を覆す食習慣が定着した三重県の餃子専門店

ご当地グルメといえば今や各地で人気の品があります。しかし、食べ物だけではなく、そのご当地でしかお目にかからない“食べ方”もあったりしますよね。三重県四日市にある餃子専門店には、私達が思う常識を覆す“食習慣”が存在していました。今回は、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、自身のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の中で、 その不思議な組み合わせを楽しむお店について詳しく紹介しています。

ミステリアスな食習慣。餃子を食べながら、牛乳を飲む!?

地域によって、食の習慣はさまざま。変わった食べ方、不思議な組み合わせが各地に存在します。

三重県四日市市にも、実にミステリアスな食習慣があります。

それは、ある餃子専門店に。

メニューは、焼き餃子と飲み物、持ち帰り用生餃子のみ。カウンター席に座ると、注文しなくても、餃子1人前が出てきます。後は、飲み物を注文するだけ。

このお店で食べられるのは、8個入りの焼き餃子のみで、1人前ずつしか注文できません。これは、焼き立てを食べてもらいたいがための“キマリ”なのです。

追加注文する時は、空いた皿を上のカウンターにのせれば、何も言わずとも次の餃子が運ばれてきます。メニューが1つだけだからこそのシステムとなっています。

餃子の餡(具材)は、キャベツ、ニラ、玉ねぎ、豚肉、ニンニク。野菜を多めに使うことで、シャキシャキとした食感となり、サッパリと食べられます。

野菜にもこだわり、季節ごとに一番美味しい産地のものを使っています。

このあっさり餃子に合うのが、カウンターに置かれた赤い液体。刻んだニンニクをラー油に漬け込んだものです。

これをつけて食べると、香りと辛味が食欲を刺激し、野菜の旨味と甘味を際立たせてくれます。ほとんどのお客さまが、このラー油をつけて食べ、次々にお代わりの皿をカウンターに置いていきます。

餃子だけを黙々と食べている光景は、不思議というのか、不気味と言っても良いのかもしれません。

プーチンの顔に出た“死相”。追い詰められた独裁者に絶えない「重病」のウワサ

ウクライナの猛反撃を受け、東部戦線でも苦戦を強いられているロシア軍。国民に対しては厳しい情報統制が敷かれているとされますが、一部では締め付けが効かない状況も発生しているようです。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、ウクライナ紛争の戦況及びロシア国内の現状を詳しく紹介。各所で戦争継続への疑念が高まりつつある現実を伝えています。

 

プーチンの顔には死相が出ている

ウクライナ東部での戦争は、ウ軍が反転攻勢に出て、ハルキウ州全体から、ロシア軍を追い出した。イジュームへの補給ラインの途上にある国境の街ボルチャンスクまで15kmのところまで迫っている。

ロシア軍は、撤退で橋を壊しドネツ川に防御線を引き、そこで食い止めたいようであるが、交通の要衝であるボルチャンスクはM777榴弾砲の射程範囲になり、補給路である鉄道線路や駅を砲撃できることになった。

このため、ドンバスに広く展開するロシア軍のメインの補給路が使えず、補給が細って、ここに展開する20BTG(大隊戦術群)の約2万人の軍の食糧も補給できなくなっている。

その1つ、スラビアンスクに進撃していたBTGがドネツ川を渡河しようとしたが、戦車などを破壊されて、車両を捨てて、撤退したようである。ウ軍は、複数の榴弾砲を個別に配置して、それぞれをデータリンクし統合して攻撃したことで、ロシア軍から見ると全方向から車両に向けて弾が飛んできた状態になったようだ。

しかし、ドネツ川渡河失敗のイジューム突出部のロシア軍は、依然川の手前に留まっている。この状況でロシアの潜水戦車部隊を投入し、渡河し再度進撃するようである。が回り込んでイジュームを目指して進撃しているウ軍に補給線を切られる可能性がある。

もう1つ、東部前線では人員の交代もなく、食糧や衣料などもなく、士気は低下して、上部の命令に逆らうような部隊も出ているようで、BTGレベルでも前進命令を無視するようだ。

食糧もなく弾薬の補給もなし、ウ軍の精密な攻撃を見ては、兵が言うことを聞かない。というように、東部に展開するロシア軍は、崩壊する可能性が高くなっている。

ロシア軍全体でも、苦戦の情報が伝わり、頼みとしたシリアやアフリカの雇用兵の供給も最近では途切れ、兵員の補給もままならず、戦争ではないので国民の徴用もできないし、ロシア兵の一部が除隊を申し出ても、それを阻止することもできない。シリア展開のロシア兵を全部ウクライナ戦争に投入したので、これ以上の兵員増強もできないことになってきた。

このように、全体的な攻略失敗から、ゲラシモフ総参謀長が解任されたようである。東部のイジュームを訪問した理由は、早期に東部占領ができない時には解任すると言われていたことが明確化した。

一方、黒海では、スネーク島の攻防が広げられている。ウ軍はここを奪還して、対艦ミサイル「ネプチューン」でクリミア半島の黒海艦隊を攻撃する計画であり、ロシア軍も必至に防衛しているが、TB2の空爆で大きな損害が出ている。そして、「ネプチューン」で、黒海艦隊の後方支援艦「プセボロド・ボブロフ」を撃沈したとウ軍は発表した。しかし、逆にウ軍の上陸作戦も阻止されたようである。

ウ軍の人員、兵器の消耗も大きく、交換部品も底を着き、MIG29の稼働もギリギリになり、F-16などの米国製戦闘機を要求してきた。ウ軍も長期戦を見据えて、体制をロシア製武器から欧米製武器に置き換える必要になってきたようだ。チェコは義勇兵を100名ウクライナに送るようであり、人員の増強も欧米諸国からに広がり始めている。

 

ホンマでっか池田教授が「種の保存法」を“欠陥法”だと訴えるワケ

「種の保存法」で国内希少野生動植物種に指定された生き物は、採集・飼育を禁じられ、成体や標本の譲渡も禁止されています。指定以前から飼育している人の累代飼育は例外的に認められていますが、その場合も譲渡はできません。この規定が市井の飼育名人による「種の保存」を妨げていると指摘するのは、メルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』著者でCX系「ホンマでっか!?TV」でもおなじみの池田清彦教授です。今回は、沖縄でオキナワマルバネクワガタを累代飼育する飼育名人のケースを紹介。累代飼育者からの譲渡を認め、繁殖させる愛好家を増やすことが「絶滅」を防ぐことになると訴えています。

 

コロナ禍の沖縄に行く

2022年の4月の終わりに1週間ばかり沖縄に行ってきた。沖縄は新型コロナの人口当たりの感染者数が日本一で、あまり気が進まなかったのだけれども、大分前から約束していた「沖縄イチムシ会」の講演の日程が4月23日にフィックスされていたので、キャンセルするのも気の毒だと思ったのと、その後、山原(やんばる)に行ってオキナワホソコバネカミキリのメスが採れればいいなあ、というスケベ心を起こして、コロナ感染を心配するカミさんを尻目に、機上の人となったのである。

沖縄はオミクロン株が大流行しているので、多少はピリピリしているのかと思っていたが、沖縄の人たちはいたって呑気で、一応ほとんどの人はマスクこそしているけれども、余り感染を心配しているようには見えなかった。友人の一人は、二人の孫がともに感染したけれど、別に大したことはなかったと笑っていた。感染者は大勢いるが、若い人の死者はほぼ皆無なので、余り気にしていないのだろう。3回目のワクチンを打て打てと政府は躍起だけれども、私と同じように、政府の言うことを信用していない人も沖縄には多いようだ。

「沖縄イチムシ会」は私の大学の2年後輩の座間味真君が会長をしている団体で、主として沖縄に固有のクワガタムシやカブトムシや淡水魚を増殖して、種の保存に努めるとともに、希望者に幼虫や稚魚を配布するボランティア活動を行っている。「イチムシ」とは沖縄のコトバで「生き物」を指すようだが、座間味君は「虫けら」のことだと言っていた。

虫が好きな人には2つのタイプがあって、1つは採って集めて標本にするのが好きな人、もう1つは飼うのが好きな人だ。私は完全に前者で、飼育はどうも好きになれない。子供の頃はイヌを飼っていたこともあったが、イヌやネコは早々と死んでしまうので、情が移ると可哀そうで、飼う気になれない。昆虫や熱帯魚も飼うのが下手なので、うまく育たないか、すぐ死んでしまう。昆虫を飼うのは、もっぱら綺麗な成虫の標本を手に入れたいためで、飼育を楽しむというパトスはない。

 

中国で未婚女性『剰女』が増える深い闇。なぜ彼女たちは結婚を諦めるのか

中国では最近、「剰女」という言葉をよく目にするそうです。その意味は適齢期を過ぎた未婚女性を指すそうなのですが、なぜ近年中国ではこのような女性が増えているのでしょうか?今回の無料メルマガ『出たっきり邦人【アジア編】』では、中国在住のMochiさんがその背景について詳しく語っています。

中国で最近よく見かける「剰女」という言葉とその背景

皆さんこんにちは!深センはそろそろ梅雨入りの様を呈して来ており、ただでさえ湿度の高いところに気温が上がってきているので超高層ビルの上部は雲に隠れています。

日本の梅雨と違い、こちらはスコールのような雨が降る日が1、2週間続く感じです。それが終わると一気に夏模様で半袖のワイシャツがメインとなる季節が始まります。

さて、今日は私がよく見る英字ゴシップによく出てくる「剰女」という言葉や背景についてお話ししたいと思います。

「剰」は「残っている」という意味なので「残っている女性」つまり、「適齢期を過ぎた未婚女性」を指します。

目覚ましい経済発展を遂げたとは言え、家族に関わる考え方は古いままの中国、特に剰女と呼ばれる世代の親世代は「女性は結婚して子供を産むことがゴール」という考えが根強く、娘が結婚して初めて安心します。

この安心には娘の将来を憂うることが無いという安心と、老後の面倒を見てもらうつてが出来たという安心の二つあります。

中国では子に養ってもらうのは当然の権利で、そのために育てているというのが多くの親のマインドセットです。

老後も出来るだけ自分たちの力で生きていくというのは少数派。息子と娘の両方いる場合は「より裕福な方」に同居を迫る傾向にあります。

そこで何が起こるかと言うと「婿に対する要求」がきつくなります。例えば深センでよく挙がるのは「いわゆる3高、持ち家、車」です。

持ち家は今後自分たちが身をよせる場ですからとても大事です。不動産バブルのさなかにある深センでは資産的価値も見逃せません。

共働きが普通の中国では、「幼い孫の面倒を見る」という大義名分で実家をたたんで親が引っ越してきます。ここまでが親側の論理。

プロの仕事とは何か。あるタクシー運転手が会社社長に教えてくれたこと

タクシーを使う機会が多いというメルマガ『会社運営のリアル』では著者のマサ社長さん。その中でこれぞプロ!というサービスを受けた印象に残る運転手さんがいたそうです。そのお話を詳しく語ったうえで、なぜプロの仕事だといえるのかをまとめています。

 

タクシー運転手さんのプロの仕事

こんばんは、マサ社長です。暑かったり、寒かったり温度差が大きい日が続きますので体調管理には気をつけて下さい。

さて今日は、「タクシー運転手さんのプロの仕事」というテーマで書いていきます。

先週1週間、出張でタクシーを使う機会がたくさんありました。その中でタクシー運転手さんから、これぞプロ!と言うサービスを受けましたので皆さんにお伝えしたいと思います。

状況から簡単に説明します。

約1週間、仕事で仙台に出張しておりました。普段は自分の社有車を使用するのですが見知らぬ地での仕事でしたのでタクシーを使っておりました。

1日貸切にさせていただき、朝から同じ運転手さんと複数の拠点を回ります。

その日は暑い日で、汗をかきながら行動しておりました。アポイントが決まっている拠点が多く、午前中1件で午後から2件というスケジュールでした。

午前中の案件が終わり、午後からの訪問先に向かっている途中のことです。あまりお話はされない運転手さんが私に声を掛けてきました。時間は12時20分くらいだったと思います。

「次のアポイントが13時からですよね?次の訪問先までは、ここから5分で到着できます。昼食を取られる時間が短いですが、この先に短時間で安く軽めの食事をする場所があります。全国的には有名ではないですが、仙台では人気のお店ですので昼食を取られてはいかがでしょうか?」

これは素晴らしい仕事だと即座に感じました。この提案がプロの仕事であると間違いなく言えます。プロの仕事であると同時に、顧客ニーズを満たしていることの事実です。

 

プーチン大誤算。ウクライナ侵攻を想定外の泥沼化に陥らせた「3つの事実」

既に開始から3ヶ月が経とうとしている、ロシアによるウクライナ侵攻。短期決戦での勝利を目論んでいたとされるプーチン大統領ですが、2月に投入した地上戦力の3分の1を失ったという情報も伝えられるなど、想定外の苦戦が続いています。何がこのような事態を招いてしまったのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャーナリストの高野孟さんが、プーチン大統領が軍事作戦以前に犯していた失敗と、見誤っていた3つの事実を解説。さらにこの戦争の出口を見えなくしている「真犯人」について、独自の考察を記しています。

 

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2022年5月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

泥沼のウクライナ戦争に出口はあるのか?/プーチンとバイデンそれぞれの誤算の重なり合い

ウクライナ戦争は完全に泥沼状態に陥り、当事者同士はもちろん、周りの誰も、落とし所を見出して停戦に導くことができずにいる。このままでは徒に戦闘が長期化し、無駄な殺戮が繰り返されていくことになりかねない。

事前の「情報戦」で失敗していたプーチン

推測するに、プーチン露大統領は当初、ドンバス地方のロシア系住民をキエフ側による虐殺から救済し、ドネツクとルガンスクの2つの共和国のウクライナからの独立を確保するという限定された目標のための作戦を考えていて、それを2月24日の演説(本誌No.1143《資料2》)で「特別な軍事作戦」と呼んでいたのだろう。演説で彼が「その目的は、8年間、ウクライナ政府によって虐げられ、ジェノサイドにさらされてきた人々を保護することだ。そしてそのために、私たちはウクライナの非軍事化と非ナチ化を目指していく。また、ロシア国民を含む民間人に対し、数多くの血生臭い犯罪を犯してきた者たちを裁判にかけるつもりだ」「ただ、私たちの計画にウクライナ領土の占領は入っていない」と述べていることがそれを裏付ける。

しかし、軍事戦以前に情報戦の失敗があって、第1に、ここで彼は「8年間」としか言っていないが、それが2014年9月に合意された「ミンスク停戦議定書」(およびその破綻後に仏独が仲介して15年2月に成った同「議定書2」)をキエフ政府が実行するのをロシアは8年間も我慢強く待ったのだ!という意味であることを、国際社会はほとんど知らない。

第2に、何をどう待ったのかと言うと、2014年2月に親欧米派の武装クーデターで親露派の大統領が追われた直後、プーチンはクリミアとその突端セバストーポリの軍港を確保するため電撃的な作戦を実施、ウクライナ国内の自治共和国だったクリミアと同じく特別市だったセバストーポリで住民投票に基づく独立宣言を出させるという手続きを経てロシアに併合した。同じ時期、ドネツク・ルガンスク両州でも多数を占めるロシア系住民を背景に親露派勢力が同様の手続きでロシアに編入されることを要望したが、プーチンはそれを認めず、その代わりにウクライナ国内で高度の自治権を持つ自治共和国の地位を保障するようキエフに求めたミンスク議定書の路線を敷いた。プーチンが両州の自治が尊重されることをあくまで希望し続けたという事実を、国際社会はほとんど知らない。

第3に、その間に、プーチンが主張するように、両州のロシア系住民に対してキエフ側からも「ジェノサイドにさらされてきた」のだとすれば、両州とロシアはそのこと自体を事実を以て広く世界にアピールし、国連、OSCE、国際人権団体等を通じて解決を図るべきだったろうが、そうした努力は何ら行われた気配がない。

このため、「軍事作戦に訴えたくないので8年間も我慢したんだ」というプーチンの思いは世界のほとんど理解するところとならなかった。

 

すでに戦争状態。日本は今ロシアに軍事侵攻されてもおかしくない

ロシアとの激しい戦闘が続いているウクライナですが、日本もいつロシアからの軍事侵攻を受けてもおかしくない状況に置かれているようです。そんなショッキングな事実を綴っているのは、ジャーナリスト・作家として活躍中の宇田川敬介さん。宇田川さんは自身のメルマガ『宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話』で今回、戦争とは「外交上の対立」「交渉の不在」「武力侵攻」から成るもので、日ロ両国はすでに「外交上の対立」「交渉の不在」の段階にあり、つまりは我が国とロシアはすでに戦争状態にあるとの認識を記しています。

 

ウクライナ情勢を見て思う「我が国は生きのこれるのか?」日本のリスク・ロシア編

日本のリスクを各論として話をしています。

前回は中国のリスクを考えてみました。

【関連】日本人が中国に対して抱く“勘違い”が「最大の中国リスク」という皮肉

ただし、日本の中国からのリスクというのは、ある意味で日本人の中に内在するリスクが大きなものではないかということを分析しています。

もちろん「政治と経済は関係がない」「経済は独立している」というようなこともあるのでしょう。

しかし、それは平和であるということが前提であって、危機やリスクをはかるときにはそのようなものではないのです。

しかし、日本人はそもそも「危機」、特に「人的なリスク」ということを全く考えない状況になるので、基本的には「危機管理」というと災害の事しか考えないのです。

実際に「犯罪に備える」という意味で、日本の住宅の中にパニックルームのようなものがある家はほとんどありません。

もともと日本の場合は、明治から昭和初期くらいまで、村や集落全体が一つの家族のような感じになっていて、その為に「家族で避難する」ということがなく、何か避難をするときには村全体で避難するというような感じになっていたのです。

そして、その時は「神社」や「寺」、あるいは「山の上」など、村人が避難する場所が決まっていて、その場所に皆が三々五々目指すというような感じになっていたのではないでしょうか。

例えば江戸時代の浅間山の噴火などを見てみたり、あるいは、江戸時代の後期の東北の鳥海山の噴火などは、まさに、そのような感じで、噴火や土石流に対して、神社に集まるというような感じになるのです。

特に浅間山の噴火の時は、あと石段数段で助かったというような遺骨が出てくることから、多くの人が、高所の神社に集まるというようなことがあり、そこに行った人がそこで助かった人を確認するというような感じではなかったかと思うのです。

当然、「村が一つの家族のような感じ」になっているのですから、当然に、家族ではなく、村全体が一つの家族のように助け合って暮らしていたということになります。

つまり「他人」であっても「同じ村の人」に対しては、まったく警戒心がないということになります。

逆に言えば、「村に入ってくる人」つまり「よそ者」に対しては非常に警戒心があり、それらは、村の境でそれを食い止めたり、そのような人を自分の家の中に止めないというようなところがあったのです。

そのような歴史的な慣習があり、それが国民性になっているので、家の中にパニックルームを作ったり、シェルターを作ったりということはあまりしないのではないかという感じなのです。

そのような意味で、家族で、または各個人の家で何か備えるということは、あまり日本ではあわないというような感じになります。

ある意味で、「街」や「市町村」単位で何かを考えなければならないのではないかと考えられるのです。

さて、そのようなことから、「個人は自由にしてしまう」ということに繋がり、それが、中国との間の日本のリスクを高めてしまうということになるのではないでしょうか。

 

まさかの値上げ。三木谷氏「ずっとゼロ円も困る」楽天モバイルの無理筋

楽天モバイルがひとつの目玉としてきた月額「ゼロ円」で利用できるプランの廃止を発表し、各所からさまざまな声が上がっています。専門家は同社のこの決定をどのように見ているのでしょうか。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』ではケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんが、驚きはしたものの楽天モバイルの懐具合を考えれば充分理解できるとした上で、同社に対する「とある心配」を記しています。

 

楽天モバイル、ゼロ円プラン廃止。値上げの衝撃「三木谷節」炸裂

「ぶっちゃけ、ゼロ円でずっと使われても困る」

5月13日、料金プランの改定を発表した楽天モバイル。決算会見で三木谷浩史会長がぶっちゃけた。まさに三木谷節、ここにあり、という感じであるが、あまりに本音過ぎるのではないか。

実際、ゼロ円ユーザーの存在に楽天モバイルは頭を抱えていた。例えばKDDIローミングを使うと1GB未満でも500円近く赤字が発生する。しかも手数料もゼロ円という設定だったので、例えばeSIMから物理SIMカードに切り替え手続きを行うと、SIMカードの発行コストや佐川急便での配送コストもかかってくるわけで、かなりの赤字となるわけだ。

「ゼロ円ユーザーにいかにデータを使ってもらうか」に腐心するかと思いきや、まさかの値上げに驚いた。

ただ、楽天モバイルの懐事情を考えれば充分すぎるほど理解できる。同社は2023年中の黒字化を公言しており、手っ取り早く黒字化するには値上げというのは妥当な判断だ。

そもそも、ゼロ円から始まるプランというのが大盤振る舞い過ぎた。NTTドコモが「ahamo」などを発表し、楽天モバイルが窮地に追い込まれている際に、破れかぶれで発表したプランだった。やはり「使った分はちゃんとユーザーに支払ってもらう」というのでないと、健全な市場とは言えない。

とはいえ、発表から改訂、実施までの期間が短すぎる気がしなくもない。総務省に指導されたのか、4ヶ月無料というキャンペーンを実施するが、それも前半2ヶ月は無料、後半2ヶ月はポイント還元という、辞めにくくなるような工夫が施されている。

そもそも、昨年導入したゼロ円から始まる料金プラン、はじめから3GBまで980円という設定にしておき「終了時期未定で3GBまで無料」といったアピールをしておけば、何ら問題なかったのではないか。

その点、ソフトバンクやNTTドコモなどは、かなり大盤振る舞いな料金プランやサービスに対しては、やたらと「キャンペーン」という位置づけにして逃げ道をちゃんと作っている。ソフトバンク「アメリカ放題」も当初はキャンペーンとして提供しており、辞めようとしたらユーザーの反発をくらい、通常のサービスに変更となった。

 

たった1週間で100兆ウォンが紙切れに。大暴落の韓国仮想通貨「ルナ」決定的な弱点

近年、世界中で数多く出回っている仮想通貨ですが、韓国産の「ルナ」が今月に大暴落し、日本でも大きな話題となっているようです。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、たった一週間で100兆ウォンが「紙切れ」になるほど大暴落に至った経緯について詳しく解説しています。

韓国産仮想通貨「ルナ」大暴落

仮想通貨については筆者はほぼ何もわかっていない。ただ5月13日は韓国各紙が韓国産仮想通貨「ルナ」大暴落について報道しており、かなり深刻な事態のようなので今回(朝鮮日報をもとに)取り上げた。

金利引き上げと米証券市場墜落に加えて韓国産仮想通貨「ルナ」と「テラ」暴落事態まで起き、12日仮想通貨市場の全体時価総額が1日で2,000億ドル(約257兆ウォン)以上蒸発した。時価総額が100兆ウォンを超えた「ルナ」と「テラ」が紙切れになるにはわずか1週間もかからなかった。

その衝撃で仮想通貨の代表格であるビットコイン価格も12日、3%以上も下落し、一時2万6,000ドル(約3,340万ウォン)まで下がった。2020年12月以後16ヶ月ぶりだ。米CNBCはこれを「バンクラン(銀行大規模引き出し事態)」になぞらえて仮想通貨市場に「コインラン」が発生したと報道した(米CNBC:ニュース通信社ダウ・ジョーンズとアメリカの大手テレビネットワークのひとつNBCが共同設立したニュース専門放送局)。

事件の発端は韓国産仮想通貨である「テラ」と「ルナ」の暴落だ。テラは1個当たりの価格が1ドルに固定されるよう設計された仮想通貨、いわゆる「ステーブル(stable]コイン」だ。これを維持するために姉妹コインである「ルナ」を発行したり焼却する方式でテラの価格を維持してきた。

7日、世界3大ステーブルコインに挙げられたテラの価格が小幅下落すると、その担保役割をする仮想通貨ルナ価格が10%ほど下落した。コイン価格が動揺すると怖くなった投資家の売り行列が続き、コイン発行会社である「テラフォームラボ」はテラ価値を1ドルに維持するために6兆個を越えるルナを発行したが価格下落だけを煽った。

結局、先月5日119ドル(約15万3,000ウォン)だったルナ価格は、13日午後には0.00003ドルになった。価格が99.99%暴落したのだ。1ドル価値を維持してこそ市場で機能できるテラも0.19ドルまで価格が下がり事実上「死亡宣告」を受けた。

13日、世界最大の仮想資産取引所バイナンスと国内仮想通貨取引所アップビット・ゴーパックスなどがルナを上場廃止した。国内4大仮想通貨取引所でルナを保有した投資家は20万人に達するものと推算される。

ルナ・テラ事態は全世界仮想通貨市場の不安感を煽り投資家の売り行列を呼び起こした。ビットコイン価格が16か月ぶりに最低値を記録し、時価総額2位の仮想通貨であるイーサリアムも2000ドル台が崩れ、昨年7月以降最安値を記録した。13日、両仮想通貨の価格は前日比やや回復したが、市場不安は続いている。

仮想通貨業界関係者は「ステーブルコインは価格変動性が大きくなく、多くの仮想資産投資家がウォン・ドル・ユーロをステーブルコインに変え『予備投資金』のように保有していた」として「ここで問題が起きると投資家の不安感が極大化され市場信頼も揺れている」と話した。特にステーブルコインの資産担保が少なかったり、テラのように現金資産なしにコインを担保にしている点が決定的な弱点として取り上げられている。