Apple Watch用アプリをたった半日で作った男の開発秘話

4月24日の発売に向けて盛り上がるApple Watch。既に予約した人もいると思いますが、購入後にどんなアプリで遊べるのか楽しみですよね。『週刊 Life is beautiful』の著者であり海外在住の中島氏は既にApple Watch用のアプリを2つもリリースして、そのうちの1つはたった半日で開発したそうなんです。

Apple Watch用アプリとして作ったのは違法な(?)賭けゴルフアプリ

golfapp

 

私がApple Watch向けのアプリ(iBacknine for serious golfers、この原稿を書いている最中にAppleによる審査に通っ iTunesストアに並びました)を作っていることを聞きつけた日本のゴルフ雑誌の方が「何か協力できないか」とコンタクトして来てくれました。

大変ありがたい話なのですが、一つだけ問題があるので、そこを正直に答えたところ、予想通り「ちょっと社内で調整させてください」という返事が返ってきました。日本の特殊な事情を考えれば当然といえば当然ですが、どんな結果になるか楽しみです。

何が問題かというと、私のアプリは違法な「賭けゴルフ」を奨励する作りになっているからです。

誤解をしないでいただきたいのですが、ここで言う「賭けゴルフ」とは、世界中のゴルファーがごく日常的にしている、賭けの単位が1ドル(100円)程度の、いわゆる「握り」の話です。

私の場合だと、週末に近所のゴルフ場でいつもの仲間とゴルフをする際には、米国でもっとも一般的な ナッソー(Nassau)というゲームをしています。ハンディ付きで、前半9ホール、後半9ホール、18ホール全部の三つのマッチプレーを、それぞれ1ドル、2ドル、2ドルの掛け金でプレーするのです。つまり、全部勝ったとしても高々5ドルという小さな話です。

このナッソーを、2対2のチーム戦で戦ったり、1対1の総当たり戦で戦ったりすることにより、週末のゴルフにちょっとだけ刺激を加えようというのがこの「握り」の目的です。

ちなみに、英語では、この「握り」ことを単に “game” と呼びます。1番ティーに立った時に、誰かが “Do you want to have a game?” と言えば、それは「握り」の提案であり、それに対して、”Sure, let’s play team Nassau. You and Bob against Joe and me. One, two, two, and a dollar for a special.” という感じで「握り」の内容が決まります(“One, two, two” の部分はナッソーの掛け金の額です)。

同じメンバーでハンディ付きでプレーをしていれば、長い目で見て誰か一人の人が負け続けたり勝ち続けることはないし、一人の人が大勝ちした時にはラウンドの後にビールを奢ったりします。つまり、金額そのものよりも、勝ち負けのスリルを楽しむことが一番の目的なのです。

統計によると、米国の男性ゴルファーの9割が日常的にこの手の「握り」を楽しんでいるそうです。この手の賭け事が違法かどうかは州ごとに違いますが、ゴルファー人口の多いフロリダ州の法律を厳密に適用すれば違法であることは知られています(ただし、数ドル程度のナッソー程度であれば「実害がない(harmless)」ということで、見逃されています)。

連邦政府の方は「600ドル以上のギャンブル収入は確定申告しなければいけない」としているので、小さな「握り」であれば、引っかかる心配はありません(芸能人やスポーツ選手が、たまにこの法律に引っかかります)。

米国では、この「厳密に言えば違法だけれども、実害がないから許されている賭け事」をしていることを誰も隠さないし、問題視もしていません。なので、スポーツ選手や芸能人も、ゴルフの「握り」をしていることを、公の場で普通に話します。バスケットの Michael Jordan は、カモだったことが有名で、ゴルフ仲間からは ATM (銀行のキャッシュマシン)と呼ばれていたそうです。

日本の場合、この手の「厳密に言えば違法だけれども、実害がないので多くの人がやっている」ことの扱いはとても微妙です。スポーツ選手や芸能人が公の場でそれを認めることは滅多にないし、もし、それが明るみに出れば、マスコミに徹底的に叩かれ、「活動の自粛」に追い込まれることすらあります。

なぜそんな扱いになっているかは、社会学者の意見を聞きたいところですが(江戸時代の「五人組」あたりがルーツかも知れません)、一つの理由は、この手の法律のグレーゾーンを日本の警察が、ヤクザの取り締まりに利用している点にあると私は見ています。目をつけたヤクザを、まずは(誰もがやっているけれども厳密に言えば違法な)賭け麻雀や賭けゴルフで逮捕した上で身体検査や家宅捜査をし、本当の狙いの麻薬の密売だとか、銃刀法違反の証拠を見つけて立証して行く、という道具に使われているのです。

賭け麻雀で逮捕されたスポーツ選手としては、東尾投手が有名ですが、彼の場合も、賭け麻雀の相手がヤクザだったから問題だったわけです。にもかかわらず、当時のマスコミはそのことをキチンと語らず、あくまで「(すべての)賭け麻雀は違法」という立ち位置で報道していたのにすごく違和感を持ちました。

そんな理由で、私のゴルフアプリは、日本のマスコミにとっては「違法な賭けゴルフを奨励する悪徳アプリ」として御法度になる可能性が大きいのです。

ということで、私のアプリは日本で使うことはおすすめしませんが、どうしても使ってしまう場合にも、公には使っていることを語らない方が良いと思います。

※日本の場合、たとえ1ポイント100円の握りゴルフであっても、法律を厳密に適用すれば賭博罪が適用されるそうです(2万円以上のやりとりが違法だという「2万円説」もありますが、真偽のほどは未確認です)。なので、日本国内での使用に際しては「ポイント制にして実際には現金は賭けない」などの配慮が必要なので、そこのところは是非ともよろしくお願いします。

>>次ページ 自撮りが捗るアプリもたった半日で開発

沖縄が美しく輝く「うりずん」の季節に訪れたい、県内最大の門中墓

沖縄では、お墓がごくごく身近な存在であることをご存知の方も多いかと思います。ご先祖様とこの世の人々との距離が近いと言ってもいいかもしれませんね。ご自身もお墓は幼い頃の遊び場だったという沖縄在住の写真家・伊波一志さんが、県内最大の門中墓をフォトレポートしてくださいました。

幸地腹・赤比儀腹両門中墓(こうちばら あかひぎばらりょうもんちゅうばか)  糸満市字糸満

沖縄は現在、冬が終わり大地に潤いが増してくる「うりずん」の季節(2月から4月)まっただ中。この「うりずん」の時期には、若葉がいっせいに芽吹き、草花はその彩りを増して、大地を潤していきます。亜熱帯気候の沖縄ですが、この時期が最も美しく過ごしやすい時期かもしれません。

そんな「うりずん」の季節の旧暦の三月清明節(新暦の4月5日ころ)には、沖縄本島中南部を中心に祖先供養のまつりが盛大に行われます。沖縄好きの方々はご存知かもしれませんが、シーミー(清明祭)といわれる行事です(那覇市首里近辺ではウシーミー(御清明)とも呼ばれています)。

シーミー(清明祭)は門中(もんちゅう、沖縄県における、始祖を同じくする父系の血縁集団のこと。門中は、17世紀後半以降、士族の家譜編纂を機に沖縄本島中南部を中心に発達し、のちには本島北部や離島にも拡がった)墓に一族が集まり、各世帯が持ち寄った重詰料理や酒、花をお墓にお供えし、その後、皆でお供えしたご馳走をいただきます。先祖を敬い大切にする沖縄人にとってはとても重要な行事。ただ、それほど堅苦しいものではなく、シーミー(清明祭)はピクニックのような感覚で行われ、親族の親睦の場となっています。

シーミーのような行事を筆頭に、沖縄人にとってお墓はそれほどおどろおどろしい場所ではなく比較的身近なところです。実際、僕ら中年世代のウチナーンチュにとっては、お墓は探検したり、おにごっこやかくれんぼをする遊び場でもあったんですよ。

さて、大変前置きが長くなりましたが、今回ご紹介したいのは、沖縄最大といわれる門中墓、幸地腹・赤比儀腹両門中墓(こうちばら あかひぎばらりょうもんちゅうばか)。

幸地腹・赤比儀腹両門中墓は、幸地腹と赤比儀腹(腹というのも門中とほぼ同意味)の共同墓なのですが、墓の歴史はきわめて古く、墓に建てられた石碑には康熙23年(1684)の銘もあるほど。ちなみに、1684年の創建当時から1868年までは1つの小さな亀甲墓だったそうですが、近代になって子孫が広がり、1935年に大改修され、屋根の形も亀甲形式から破風形式の家型の墓になったそうです。

ところで、幸地腹・赤比儀腹両門中墓の敷地は5400㎡におよび(ちょっとした神社やお寺の境内くらいの広さ)、敷地内にはトーシー1基、シルヒラシー4基、ワラビ墓(幼児墓)、納骨堂、洗骨場などがあります。

トーシーは洗骨後の遺骨(現在では火葬骨)を永遠に安置する第二次墓で、大きな破風墓。シルヒラシは4基とも破風墓で遺骸を数年間置いて白骨化させ洗骨をするまでの第一次墓で、東側から順番に使うそうです(火葬の現在においては利用されていないかもしれません)。トーシーの内部もシルヒラシ所と納骨所に分かれているようですが、ここのシルヒラシ所は80歳以上の高齢で亡くなった方や、功労のあった方を直接葬るところとなっているそう。ちなみに、納骨所も東西に二分され、東側に幸地腹系統、西側に赤比儀腹系統が葬られているとのこと。

先ほども述べましたが、「門中(ムンチュウ)」「腹」とは、父系の血縁集団を表す言葉ですが、ここ幸地腹・赤比儀腹両門中墓には約5,500人の先祖が祀られているのだとか。この血縁共同墓は、一族団結の象徴となっているそうですが、葬られている人数の多さを知ると、あらためて人間は無数のご先祖さまのお陰で生かされているのかな、なんて思い知らされる気がします。

今回ご紹介した幸地腹・赤比儀腹両門中墓は、歴史的人物とか有名人のお墓ではありませんが、歴史的建造物として足を運ぶ価値は十分あると思います(門中以外の人も見学可)。那覇空港から車で約30分、糸満ロータリーから徒歩3分ほどで行けますので、ぜひ足を運んでみてください。もしかしたら、あなたご自身のたくさんのご先祖さまに思いを馳せるよい機会になるかもしれませんよ。

 

iha伊波 一志(いは かずし)

1969年、沖縄生まれ。写真家。香川大学法学部卒。2007年夏、44日間で四国八十八カ所1,200kmを踏破。現在、沖縄県在住で、主に『母の奄美』という作品撮りのため奄美大島を撮影中。家族は、妻と三人の子。

 

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【訪米間近】安倍総理がアメリカを一日で味方にできる議会演説を考えてみた。

安倍総理が4月下旬から行う米国訪問で、日本の首相としては初となる上下両院合同会議で演説することとなりました。戦後70年の節目となる極めて重要な演説ですが、メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では、絶対してはいけない演説と理想的な演説の二つを掲載していましたよ。

【安倍総理必読】アメリカを一日で味方にする議会演説のやり方

安倍総理は29日、アメリカ連邦議会の上下両院合同会議で演説される。

今回は、この演説で、アメリカをがっちり味方にする方法を考えてみましょう。

▼犯しがちな間違い

まず、演説で犯しがちな間違いについて書いておきます。

【間違い1】日本の実績、安倍内閣の実績を延々と話してしまう

セールスマンの商品説明でもそうですが、「自分が優れていること」を伝えることは大事です。しかし 、あんまり延々とやると、アメリカの議員さんたちは「うんざり」することでしょう。自慢話は、ほどほどにしましょう。

では、何をするの?

皆さん、台湾のことが好きですね?

なぜですか?

台湾が、自慢話をしたことを聞いたことがありますか?

私はありません。

しかし、台湾はいつも、「私たちは日本が大好きです」といいます。それだけで、日本は台湾のことが 好きなのです。だから、安倍総理は、自分の実績自慢はそこそこにして、「私は、アメリカを尊敬している!」「私は 、アメリカが大好きだ!」「私は、アメリカの味方だ!」「アメリカはすごい国だ、人類の希望だ!」などと繰り返すべきです。

そうすれば、「右翼」「歴史修正主義者」などと呼ばれなくなるでしょう。

【間違い2】中国、韓国の悪口をいってしまう

自分の自慢話をするのと同様、中国と韓国の悪口をいうのも感心できません。演説の中で、中国や韓国 を名指しして批判することは絶対避けるべきです。

なぜかというと、アメリカの議員さんの中には、中国、韓国からたっぷり金をもらい、中韓の利益のた めに動いている人がいる。中韓を名指しで批判した途端、反発が強まり、安倍バッシングがはじまりま す。

【間違い3】歴史問題で弁明してしまう

これもありがちな間違いなのですが、中韓の反日プロパガンダに議会演説で対抗してしまう。

議会演説で説得力のある証拠を提示することは不可能。それで、総理が何をいおうと、すべて「醜い言い訳」ととられます。

歴史問題には触れることなく、できれば記者会見なども開かない方がよいでしょう。何か聞かれたら、「日本は第2次大戦について非常に強く反省している。日本はその反省の上に、70年間平和を維持してきた。今後も、日本が他国を侵略することなどありえない」などと、日本にもアメリカにも、中韓にもいいようにうまくいうべきです。

さて、ありがちな間違いを知ったところで、演説草案を考えてみましょう。

>>次ページ 安倍首相が米国で話すべきこと

税制改正関連法が成立!注目の「ジュニアNISA」って何?

さる3月31日、平成27年度の税制改正関連法が参院本会議で可決、成立しました。法案の目玉のひとつと言われるのが「ジュニアNISA」です。ジュニアNISAとは0歳から19歳の未成年を対象にしたもので、年間投資限度額は80万円となっています。利用者を未成年にまで広げるというのはどういう狙いがあるのでしょうか?MAG2NEWSの兄弟サイトMONEY VOICEではこの制度創設の裏側から問題点も指摘しています。

>> 詳しくはMONEY VOICEで

 

NEW YORKER’S CAFEがルノアール・ブランドで展開しないワケ

最近、日本を代表する家電ブランドなどが、元気がないです。これは、もっぱら変なプライドをもってしまっているからではないでしょうか? 自分ブランドを消す大切さについて、ビジネスの種を見つけるために、経営者・マーケティング担当者は必読のメルマガ『ビシネス発想源』で触れています。

自分ブランドを消す

1949年、東京都中野区の煎餅屋に生まれた小宮山文男氏は、学生時代にヨーロッパをヒッチハイクで回った。

ドイツで、当地の有名コーヒーチェーン店の「チボー」に入店した時のこと。

ヒッピーの自分のような貧しそうな格好をしてコーヒーを飲んでいる人がいて、ドイツ語だから何を言っているのか分からないけど「おいでよ」とコーヒーをおごってくれた。

チボーにはコミュニティがあると感じた小宮山氏は、「人の心が豊かになるものって、こういう存在だな」ということがその後もとても印象に残っていた。

帰国した頃、中野の煎餅屋であった父は、日本橋に喫茶店の第1号を始めたことを皮切りに都心を中心に喫茶店事業を展開しており、小宮山氏はその運営会社・銀座ルノアールに就職する。

「喫茶室ルノアール」は瞬く間に店舗が増えていったが、バブルがはじけた時に、一気に窮地に陥った。

サラリーマンの1日の小遣いが一気に500円に落ち込み、世の中では280円の牛丼をはじめ、ワンコインランチが当たり前になってきたが、ルノアールのコーヒーは牛丼よりも高かった。

だが、創業者の社長は「下手なことをするな、同じことをやり続けることが王道だ」という考え方で、中身を全く変えなかった。

そのうちに、スターバックスやドトールのように立ち飲み珈琲店が一気に勢いをつけていき、昼食に牛丼などを食べてコーヒーを飲もうと思ったらドトールや缶コーヒーに流れていくことになる。

小宮山氏は、「今こそチボーのようなことをする時期だ」と社長の父に提案したが、「何もしないことが王道だ」と変化を好まない社長は却下し続けてきた。

しかし、バブルがはじけ、消費税が導入されても、中身が変わらないことで、お店は古くなり、従業員も年を取り、お客様も年を取ってきて、会社員だったお客様もリタイアして減っていき、ついに3期連続赤字で会社は潰れかけてしまう。

そこで小宮山氏は諦めずに新業態を提案していると、「分かった。でもうちの店で一番業績の悪い店でやれ」という制約を、社長から課せられた。

その店とは高田馬場一丁目店で、当時は高田馬場にルノアールが6店舗もあったので、立ち飲みコーヒーもファーストフードもあるのに、狭い地域の中で6店舗の自社競合になっていたのである。

そこで、ビジネスマンや35歳以上のお客様を対象にしていた「喫茶室ルノアール」とは全く逆の、若者を対象にした「NEW YORKER’S CAFE」を始めた。

すると、周辺の早稲田大学や学習院女子大学の学生がどっと来るようになり、ルノアールの自社競合も解消、銀座ルノアールの窮地を救うことになった。

新業態を成功させた小宮山文男氏は、2002年に同社の常務へ、そして2003年に2代目の代表取締役社長に就任した。

その後も銀座ルノアールは、新業態のカフェや貸会議室事業など、時代に合わせて広く展開をし続けている。

成功した「NEW YORKER’S CAFE」を始めるにあたり、小宮山氏が社内で徹底したことは、

「ルノアールの名前を一切使うな」

ということだった。

ブランド名だからつけたほうがいいとい言われても、「絶対つけたらダメだよ」と言い続けた。

当時ルノアールは若いお客様から見ると「入るとなんかタバコの匂いがするし、寝ている人もいるオジン喫茶だ」
と思われるイメージがあって、そのイメージでカフェをやったたおころで、若い人が来るわけないだろうと考えたのである。

▼出典は、最近読んだこの電子書籍です。

小宮山社長をはじめ、喫茶室ルノアールのファンである
経営者やクリエイターにインタビューした異色本。

・喫茶室ルノアール“本”店 vol.1

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ブランド名というのは、その名前を使えばパワーが利用できる利点と同時に、その名前のイメージに縛られてしまってそこから抜け出せないというデメリットもあります。

自分のブランドに自信を持っている人ほど、このデメリットを理解できなくて、新しい事業に挑戦をしようと思っても、「今まで培ったこのブランド名を有効活用しよう!」と考えて、今までと同じイメージに流されます。

これまでとは全く異なる新しい挑戦には、既存のイメージをごっそり捨てる覚悟が必要です。

これは、企業の事業だけではなくて、一人の人間にも言えることです。

例えば、何か新しい世界に一から飛び込むと、

「俺は有名な一流大学を卒業してるんだ」

「俺は有名企業の出身なんだ」

といった自分の過去の誇りが、実はものすごく邪魔になってくる時があります。

自分からその挑戦すべき仕事に寄るのではなく、「これが、一流大学を出た俺のする仕事だろうか?」などと、仕事を自分のブランドに寄せようとする。

そんな捨てきれない自分ブランドに縛られて、新しい挑戦も全く新しくないものになり、飛び出すべき場所にも飛べ出せなくなるのです。

自分ブランドを捨ててみる、消し去ってみる、という覚悟は、新たな挑戦にはとても大事なことなのです。

【今日の発想実践】(実践期限:1日間)———-
・自社の業界・業態とほご同じという条件で「自社が携わっていないように見える新事業」を考えてみる。簡単な事業企画案をノートにまとめ、現在の自社と何が全く違うのかを重点的に考える。

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写真:Wikipedia

 

【JR山手線支柱事故】鉄道だけではない!あらゆる業界に潜む大惨事発生リスク

4月12日早朝、線路脇の支柱が倒れ山手線と京浜東北線がストップした事故。奇跡的に死傷者は出ませんでしたが、一歩間違えば大惨事につながっていたことは想像に難くありません。作家の大石英司さんはメルマガで、「この事故は社会のあらゆる部分で大なり小なり抱えている問題」と指摘しています。

JRのdecision making

『日刊 大石英司の代替空港』2015.4.14号より一部抜粋

JR、土日で作業員集まらず支柱の工事先延ばし

緊急度が高いと判断したケースでは、施工会社以外にも要請して人手を集めることもあるが、今回は「倒れるほどの傾きではない」と判断して先延ばししたという。

集められなかったわけじゃないんだよね。それが大変だから見送っただけの話。

この問題は、鉄道に限らず、いろんな業界や組織のリスク・マネージメントとして応用出来る問題だと思います。

問題の一つは、技術的に結果を予見できたのか? いくら、過去に類似の事故が無かったとは言え、傾いた柱がいつかは倒れるだろうことは誰にでも解る。それが明日か5年後かの話に過ぎない。ましてや、片側をケーブルで引っ張り、しかも毎日、数百トンの重量の電車がひっきりなしに走っていれば、その振動で傾斜が増幅するだろうことは、素人にも察しは付く。恐らく、これが事故になり裁判になったら、予見可能性という部分で、JRに勝ち目は無かったでしょう。

もう一つは、そこに組織としての decision making はあったのか? 私が一つ思うのは、首都圏の私鉄は、ひっきりなしに保守点検をしているでしょう。NYではやっている地下鉄の終夜運転を東京でやらないのは、その保守点検があるからだということになっている。

それを熱心に行うと、ほとんどのインシデントは、マイナー・トラブルの内に発見、駆逐されることになる。当然、通常運航を止めてまでメンテするという事態は、限りなく減らせる。

すると、通常運航を阻害しないことが当たり前になってしまい、いざ、それを止めなければならないとなった時に、誰も判断力を持たず、決断出来なくなってしまう。

航空機事故でも、似た事例はいっぱいあります。マイナー・トラブルの修理を先送りしたばかりに、墜落に至ったケースが。

これは私たちの仕事のいろんな場面でも言えることで、タスクを効率良く進めるためのマニュアルやシステムが成果を上げて、滅多にトラブルが起きなくなった時、いざトラブルに直面すると、やるべきことは解っているのに、決断能力を喪失してしまう。

航空機事故で言えば、ピトー管凍結による墜落事故がそうです。ピトー管の凍結は、パイロットなら誰でも想定できる。所が、それがオートパイロットとひとたびコネクトしてしまうと、自分が何を為すべきか、訓練を受けたパイロットがお手上げになってしまう。そういうトラブルを経験していないばかりに。

でも、山の手線は止められないでしょう? という意見が散見されます。恐ろしい考えです。航空業界ではそんな発想は許されない。飛行機では、何かひとつの問題が見つかると、その航空機は全部地上待機になります。戦闘機がそうだし、先日もバッテリー問題で787が地上待機を強いられたばかりです。止めれば良いんです。それだけの話です。

数万本の柱をチェックするためには今月いっぱい掛かるそうですが、その間、止めるのか? 必要なら止めるだけの話ですが、これもためにする話で、実際に緊急確認が必要な柱は、同様な工法で梁を外した柱だけです。たぶん数本とか、数十本とかそんなものでしょう。

この事故は、ひとりJRの問題と軽視せずに、私たちの社会のあらゆる部分で大なり小なり抱えている問題として考えるべきでしょう。

『日刊 大石英司の代替空港』2015.4.14号より一部抜粋

【2015.4.14号の目次】
・JR、土日で作業員集まらず支柱の工事先延ばし
・民主党内に執行部批判も「回復の兆しすらない」
・【グローバルアイ】日本、議論ではなく「真の反省」を
・創設メンバーから台湾除外 中国当局「国と認めず、他国と差をつけた」と新華社
・5つのチャートで見る中国海軍の急速な拡大
・ヘイトスピーチ対策:法務省の電話相談がっかり
・辺野古移設は日本の利権の話 米軍の要請ではなく国防無関係
・生活・小沢氏が米誌に辺野古新基地不要論
・IWC:「日本の調査捕鯨、説明不十分」 追加作業を勧告
・領空侵犯スクランブル発進 空自が訓練公開中に「本番」
・日本から漁船漂着=いけすに生きた近海魚-米オレゴン州
・「花燃ゆ」第15話は9.8% ついに1桁台に…「平清盛」以来
・小説家「橙乃ままれ」告発=3000万円脱税容疑-東京国税局
・睡眠障害を治療すると糖尿病が改善…大阪市立大
・火星の地表近くに塩水か…探査車発見の化合物
・ボーイングが飛行機のシートでも眠りやすい「抱きベッド」の特許を取得
・第1回国際ドローン展、5月20日から幕張メッセにて開催
・日独の車部品メーカーに課徴金 ベアリング談合=韓国
・有料版おまけ FCS3A

 

『日刊 大石英司の代替空港』

著者/大石英司
作家、鹿児島県出身、川崎市高津区在住。国内外の注目ニュースに関して alternative な視点を提供するメルマガはビジネスマンなら必読です。
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【屋上水田】大台風襲来!どうなる大原さん家の賃貸マンション屋上米作り!

累計10万部を超える『大原さんちシリーズ』がまぐまぐに帰ってきた!舞台を東京から九州・長崎県佐世保市に移し、『大原さんちの九州ダイナミック!』として大絶賛配信中! そして!過去の名作マンガをプレイバック掲載!今回のテーマは「屋上水田化計画・完結編」賃貸住宅の屋上を田んぼにしてしまおうと画策中の大原家を大台風が襲い……。衝撃のラストを見よ!


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大原さんちの九州ダイナミック

著者・大原由軌子さんからひと言
東京から長崎県佐世保市に引っ越してから約4年。私たち一家にとって地方都市はとてつもなく住みやすい場所でした。首都圏にない地方都市のよさや具体的な生活情報、そしてまさかのリアル艦これコーナーなどなど、笑いを交えつつマンガと写真で綴っていきます。『大原さんちシリーズin九州』、よろしくお願いします。
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不可能が可能に!? 花粉症を撃退する免疫細胞「Tレグ」が遂に発見される

スギ花粉症をはじめ、多くの方が苦しんでいるアレルギー。そんな症状が完治するとしたら…。メルマガ『週刊 サイエンスジャーナル』ではNHKスペシャルで放送された注目の免疫細胞“Tレグ”を紹介しています。番組を見逃した方、必読です

「制御性T細胞(Tレグ)」を増やしアレルギーを克服せよ!NHK“新アレルギー治療”

『週刊 サイエンスジャーナル』2015.4.25号より一部抜粋

最近アレルギーを持っている人が多い。私も花粉アレルギーだ。一緒に食事するときに、小麦は大丈夫? 牛乳は大丈夫? と聞かれるのは当たり前のようになってきた。アレルギーになる食品とは何だろう? 卵、乳製品、小麦、甲殻類(エビ、カニ)、果物類、そば、魚類、ピーナッツ、魚卵(いくら)、大豆、木の実…。ずいぶん多いものである。中には命にかかわる場合もある。

4月5日、NHKスペシャルの「新アレルギー治療~鍵を握る免疫細胞~」を見て、アレルギーを持っているヒトは確かに最近増えていることが理解できた。その原因は周囲がきれいすぎるから…という、驚きの調査結果だった。

それはアレルギーの人がほとんどいないアーミッシュの調査から明らかになった。アーミッシュは200年以上前、先祖がヨーロッパから米国へ移住した人々。今なお、宗教的な理由から質素な生活を徹底して守り続けている。アーミッシュは撮影されることを嫌うため、その暮らしぶりはあまり紹介されてこなかった。

アーミッシュは基本的に自給自足の生活で牧畜が盛んで、幼い頃から家畜の面倒をみる習慣がある。調査するとアーミッシュは都会で暮らす人に比べ、花粉症は20分の1、アトピー性皮膚炎は10分の1と極端に少ないことが分かった。

ムティウス博士はドイツで家畜との接触が多い農家を訪ね歩き、改めて血液を調べた。すると血液の中の制御性T細胞(Tレグ)が35%も多いことが分かったのである。家畜と触れ合うとアレルギーが少なくなるのは制御性T細胞(Tレグ)が増えるからだとムティウス博士は結論づけた。

実は制御性T細胞(Tレグ)の存在は20年前に確認されていた。発見者は大阪大学教授の坂口志文氏(64)。

免疫とは様々な種類の攻撃細胞が体に入ってきた異物をチームプレーで攻撃する仕組みである。しかし坂口教授はその中に攻撃を止める役割を持つ細胞がいることを発見した。それが制御性T細胞(Tレグ)。そもそもアレルギーは体内に花粉などのアレルギー物質が侵入した場合、害がないにも関わらず攻撃細胞がそれを攻撃し続けることで起こる。

ここで重要になるのが制御性T細胞(Tレグ)の働き。アレルギー物質が体に害がないことを判断し、攻撃を止める指令を出していることが分かった。つまり制御性T細胞(Tレグ)がアレルギーになるかどうかの一つの決め手になる。

アーミッシュの場合、制御性T細胞(Tレグ)が多いため攻撃する細胞を抑え込め、その結果アレルギーになりにくいのだ。一方、制御性T細胞(Tレグ)が少ない都会で暮らす人は攻撃細胞を抑え込めないためアレルギーになりやすいと考えられる。制御性T細胞(Tレグ)の存在と役割が明らかになったことでアレルギーの治療が飛躍的に進む可能性が出てきた。

『週刊 サイエンスジャーナル』2015.4.25号より一部抜粋

【2015.4.25号の目次】
1.環境省2030年、再生可能エネルギー33%予想!バイオエタノールに新酵母発見!
2.第58回ノーベル生理学・医学賞 「一遺伝子一酵素説」「遺伝子組み換えと形質導入」
3.第58回ノーベル化学賞 フレデリック・サンガー「インスリンの構造研究」
4.第58回ノーベル物理学賞 臨界の証明「チェレンコフ効果の発見とその解釈」
5.木星は太陽系を行ったり来たり?複雑な太陽系形成「グランドタック・シナリオ」
6.北「制御性T細胞(Tレグ)」を増やしアレルギーを克服せよ!NHK“新アレルギー治療”

 

『週刊 サイエンスジャーナル』

著者/なみ たかし
大学でライフサイエンスを学ぶ。現在/理科教員/サイエンスコミュニケーター/サイエンスライター。メルマガでは毎日の科学ニュースをもとに、最新科学やテクノロジー、環境問題や健康情報など、役に立つ科学情報をわかりやすく解説。
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image by: NHKスペシャル

【ついでに読みたい】

お呼ばれパーティに持って行っても恥ずかしくない絶妙なワイン

仕事の関係でどうしても参加しなくてはいけないホームパーティや、ワイン会初心者の前に立ちはだかる“持ち寄り”の壁。どれくらいの金額の、どんなタイプのワインを持っていけばいいのか悩みますよね。そんな方のために『新バリックヴィル・ワインニュース』では毎週おススメのワインをご紹介。今回は安くて美味しいシェリー酒の登場です。

今週のワイン

『新バリックヴィル・ワインニュース』第504号より一部抜粋

ワイン:マンサニーヤ 「アレハンドロ」
価格:3,000円ぐらい
生産者:アエコビ
品種:パロミノ100%

シェリーは何回もここで取り上げてきていますが、最近シェリーが認知されるようになっているかな? という現象があります。というのが、ワイン会にシェリーを持ってくる人がいます。

シェリーははっきり言って「安価なワインカテゴリー」なので、ワイン会に持っていくと変な目で見られる傾向にあります。それはそうです、シェリーの値段がわかる人は皆無で、シェリーといえばティオ・ペペとしか思っていない人がほとんどすべてなのです。

それが、ちょっとずつ変わってきている感じがしますね。シェリーを持ってくる人がいる。わたし的にはもちろんダイジョブです。安くて旨いのですから。

以下、私のコメントです。

『フレッシュシェリーバランス-94点。香りがピュアで野沢菜漬け、燻製、昆布だし、かすかにグレープフルーツを持つ。酸味はしっかりとしていてフレッシュでもあるが、十分な旨みと果実感があるので全体はリッチで複雑。マンサニーヤとしてはリッチな方』

品質:★★★★★
バリュー:★★★★★

『新バリックヴィル・ワインニュース』第504号より一部抜粋

【第504号の目次】
● 最も売れているワイントップ10
● 味は舌だけで感じるものではない-ソムリエは耳も磨け
● 日本人のワインの嗜好のカテゴリー
● 今日のワインー2つ

 

『新バリックヴィル・ワインニュース』第504号より一部抜粋

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