米・イラン間に浮上した直接対話の可能性と懸念増すサウジの出方

サウジアラビアの石油施設が攻撃を受けたことにより、国連総会期間中の米・イランの直接対話は実現しませんでした。しかし、双方が対話を模索する動きが一層際立ってきたと見るのは、メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』の著者で、数々の国際舞台で活躍する国際交渉人の島田久仁彦さんです。島田さんはこの状況に導いた「ペルシャ流交渉術」に感心しながらも、サウジアラビアの出方によっては、予断を許さないと、複雑な中東情勢を俯瞰しています。

緊張の激化か?それとも安定回復へのきっかけか?

9月14日未明に起きたサウジアラビア東部の原油施設への多発的テロ攻撃により、期待されていたアメリカとイランの対話に向けた機運が一気に吹き飛びました。

まだ実行犯については明らかにはなっていませんが(イエメンのフーシー派が犯行声明を出してはいますが)、アメリカのみならず、これまでイラン核合意の保持のために、イランに対してシンパシーを感じていたはずの英仏独首脳が挙って「サウジアラビア東部での蛮行の背後にイランの関与在りと確信した」と述べ(9月23日)、欧州各国のイランに対する姿勢にも変化が見られました。

9月24日に行われた国連総会でのトランプ大統領の一般演説の中で、「イランが行う挑発行為は断じて許すことはできず、このままだと最高レベルの制裁に直面することになるだろう」とイランにくぎを刺し、「友好国の理解と参加を求める」とイラン包囲網の強化を訴えかけました。

しかし、同時に「状況が許すのであれば、対話を行う可能性は否定しない」と述べ、まだ、トランプ大統領の中ではPoint of No Returnを越えてはいないニュアンスが読み取れました。

これに対して、イランのロウハニ大統領は25日に行った一般討論演説では「アメリカが2015年の核合意に復帰し、その確実な実施のために資金援助を提供するのであれば、イランは核合意の遵守を国際的に約束する」と発言しました。

しかし、前日の24日には、これまでアメリカとは制裁解除が行われるまでは対話しないとしていた強硬姿勢を少し緩め、トランプ大統領と同じく「状況が許し、必要であれば、トランプ大統領との会談も選択肢としてあるし、アメリカと直接対話し、現存の核合意に代わる新しい合意内容について協議する用意がある(2015年の核合意の修正に応じる用意がある)」とトーンを弱めています。

さらに、アメリカが提唱する『有志連合』の代わりに、イランが国際社会に対して行うコミットメントとして、ホルムズ海峡の安全保障のための航行の自由、エネルギーの取引、ペルシャ湾岸地域の安定を確実にする『希望の連合』の結成を提唱する予定であるとも伝えられていました。

表面的には、アメリカとイランとの間の緊張は緩和されておらず、相変わらずハードライナーな衝突に見えますが、実際のところはどうなのでしょうか。

働きながらの治療を応援「治療と仕事の両立支援助成金」の貰い方

たとえばがんや脳卒中など、かつては「不治の病」と受け取られていた疾病も、医療技術や治療方法の進歩によって「長く付き合う」という意識に変化しつつある昨今。事実、これらの病を含むなんらかの治療を受けながら仕事を続けている人は、3人に1人とも言われているそうです。今回の無料メルマガ『新米社労士ドタバタ日記 奮闘編』では、そんな方々が安心して仕事を続けられる環境整備のための助成金の制度について、詳しく解説しています。

治療と仕事の両立支援助成金

働き方改革実行計画の一環で、国もいろんな支援を行っている。今回は、仕事と治療の両立支援について。


新米 「従業員さんが病気になってしまっても、無理なく働き続けてもらうためにはどうしたらよいんでしょうねー」

大塚 「大切な人材に辞められると困るもんねー」

E子 「今でも治療しながら仕事している人は、3人に1人にもなるのよ」

新米 「3人に1人も!?」

E子 「そういう人たちが仕事を続けていける環境が必要なのよね。仕事を持ちながら、がんの治療で通院している人だって32.5万人にもなるんですって」

大塚 「そんなに!」

深田GL 「統計上、病気を理由に1ヵ月以上休業している従業員さんがいる企業の割合は、メンタルヘルスが38パーセントがんが21パーセント脳血管疾患が12パーセントらしいね」

所長 「私もそうだったが、病気になっても働き続けたいとする人は92.5パーセントにもなるそうだよ」

新米 「そうですよねー、生活をしていくため、治療費のためにももちろんだけど、自分の仕事に期待してくれる人がいれば、病気と闘う励みにもなるし、生きがいにもなりますよね」

所長 「今は、診断技術や治療方法の進歩から、かつては『不治の病』であった病気も生存率が向上し、『長く付き合う病気に変化してきているんだよ」

E子 「両立ができると、貴重な人材資源の喪失が防げ、継続的な人材の確保や定着につながりますもんね」

深田GL 「従業員さんのモチベーションアップで労働生産性が維持・向上、健康な経営が実現されることになれば言うことナシ!」

大塚 「継続して収入が得られ、生活への安心感が生まれ、さらには仕事による社会貢献や自己実現にもつながりますよね」

新米 「そんな風な職場が増えるといいですよね」

いじめに対応できない教師。我が子を守るために親が読むべき一冊

子供のいじめ被害を学校に相談しても、担任教師らが誤った対応を取り続け結果的に状況が悪化してしまう、というケースが後を絶たないようです。今回の無料メルマガ『いじめから子どもを守ろう!ネットワーク』では、保護者ができる効果的な学校への要望の出し方を記すとともに、教師向けに書かれたいじめ指導の本の内容から保護者が学べること等を紹介しています。

いじめ解決、教師はどうしたら良いのか

夏休みが終わって1カ月経ちましたが、まだ、学校に行けていないという相談もあります。ある保護者は1学期からいじめを学校に相談していましたが、いじめは止まらず、お子さんは7月頃から学校に行けなくなりました。夏休みに入ってちょっと落ち着き、「今度は学校に行けるかも」と思っていたのですが、学校にいじめ加害者がいると思うだけで、お子さんは腹痛を起こし学校に行くことができません。

いじめが止まって、安心できる学校でなければ、被害を受けている子供は学校には行けません。学校でのいじめを止められるのは先生だけです。ですから、いじめを相談しても、いじめを止めてくれない先生には、保護者の方は、はっきりと「いじめを止めてほしいと伝えることが大事です。

「そんなことまで言わないと先生はいじめを止めてくれないのですか?」と、多くの保護者はあきれます。しかし、残念なことに、「いじめられています。何とかしてください」と保護者に言われても、「しばらく様子を見てみましょう」などと言い、結局は何もしない先生もいます。いじめが止まらないので、再度、保護者が先生にお話しすると、「見ていましたがいじめはありませんでした」との説明。「先生の目の前でいじめをする、いじめっ子などいるはずありません」と保護者は怒り心頭です。

さらには、いじめを増幅悪化させるような対応をする先生もいます。例をあげると、

  • いじめをなくすには仲良くさせることが大事だと、加害者と被害者を隣の席にする
  • 教室で「A君の受けているいじめについて話し合おう」と言って子供たちに話し合いをさせる
  • 加害者たちが言う被害者から受けた迷惑を信じて、双方が悪かったとして、被害者にも謝罪させ、加害者側のいじめを正当化する
  • 「相手をゆるすことも学ばなければいけない」と言って被害者側を黙らせる
  • 学校が何もしてくれないので、「教育委員会に相談します」と言ったら、「教育委員会は私の友達ばかりだから、言っても無駄ですよ」と教頭に脅された

このような非常識な対応をされたという相談がきています。実は、非常識な対応をする教師の中には、保護者からいじめを相談されても、何をすればいじめが解決するのか、わからない先生が少なくないのです。そこで、私たちは、「いじめ被害経緯書」だけではなく、学校への「要望書」という文書を作って、いじめを止めるために、学校に何をしていただきたいのかを明確にお伝えすることをお勧めしています。詳しくはこちらをご覧ください。

要望書
被害事実のまとめ方

「昨日の自分自身」に勝てない人が全てにおいて負ける迷惑な理由

ビジネスにしてもスポーツにしても、「まず相手ありき」の競争だと捉えてしまうと、嫉妬や卑屈といったマイナス感情が湧き上がってくることも多々あるものです。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では著者の石丸智信さんが、他人と競争をする前にまず自分自身と戦うべきであるとして、その理由を記してくださっています。

競争は誰とするの?

ある研修を聴講した際に、

「競争するなら、昨日の自分と競争しよう。そして、昨日の自分よりもほんの少しでもいいから成長しよう」

という趣旨のお話しがありました。この話に関連して、ルドルフ・ヌレエフ氏の言葉があります。

人生は己との闘い。他には何もない。

貴方は、「闘う」とか、「競争する」とか、「勝負する」と聴くと、どのようなイメージを持つでしょうか?一般的に、戦う、競争・勝負すると聴くと、自分以外の誰かと戦う競争する勝負するというイメージを持つことが多いことと思います。

闘う、競争する、勝負するということで、すぐに思い浮かぶのは、スポーツです。先日、ラグビーワールドカップが開幕しましたが、ほとんどのスポーツにおいて、何らかの対戦相手が存在します。大会で優勝したり、金メダルを取るためには、この対戦相手に勝つこと、その相手の記録を上回ることが必要になります。

スポーツ界に限らず、ビジネス界においても、企業間での闘い、競争、勝負が展開されています。「レッド・オーシャン」と言われる、企業間での血で血を洗う激しい戦い、競争が行われ、グローバル社会の中にあっては、企業の大小を問わず、国境を問わず、様々な場面で闘い、競争が行われています。

それでは、対戦相手に勝ちたい、相手の記録を上回りたい、競争相手よりも業績など上げたいなどと思うのであれば、個としての自分自身自社としてはどのようにしていけばいいのでしょうか?

やはり、スポーツ選手であれば、日々の練習・トレーニングが欠かせませんし、色々なことを学んでいくことが必要です。企業においても、常に、提供している商品・サービスなどの価値を高めるように、学んでいくことが大切ですね。そして、様々なことを実行することで、自分自身の力を高めていくことが重要になります。

そこで、自分自身の力が高まっているのかどうかを確かめるためには、何らかの基準が必要になりますね。その基準のひとつとして、聴講した研修でも取り上げられていた「昨日の自分自身」が挙げられると思います。

今日の自分自身が、昨日の自分により劣っているようでは競争相手と勝負することは難しいですね。すなわち、今よりもよりよい結果・成果を出すためには、「昨日の自分自身」と勝負することを通じて、自分を磨いていくことが大切だと言えますね。

競争相手と比較する前に、私たちは、一人ひとりそれぞれに、持ち味を持っているので、まずは、自分自身の持ち味を活かして、一歩でも半歩でも日々成長していくことが大切だと思います。

闘う、競争する、勝負するという意識があると、相手とばかり比較してしまうことが考えられます。そうすると、相手との比較において自分の劣っていることが目に付いて、嫉妬したり、卑屈になったり、悲観的に考えるようになってしまうこともあるのではないでしょうか。

相手との闘い、競争という側面はあるものの、ヌレエフ氏の言葉にある「己との闘い」という視点は、とても大切だと思います。これからは、相手との闘い、競争、勝負という視点だけではなく、「昨日の自分より今日の自分」「今日の自分より明日の自分が成長・進化していくという視点が、自立・自律型人財にとっては、とても大事ではないでしょうか。

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「お客様にとってのメリット」から始めれば営業トークは成功する

物やサービスを売ろうとする際、単に会社の実績や商品の特徴ばかり並び立てても相手の気持ちを動かすことは難しいものです。では一体どうすれば?今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では現役弁護士の谷原誠さんが、「お客様へのメリットやデメリットは何かを考え、巻き返してそこからPRする」という手法を紹介しています。

巻き返して話す方法

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

前回の「あなたの駆け引きが失敗するのは、PRどころが間違っているからだ」で、自己PRの注意点として、自分の自慢や自分目線でのPRをしても効果がない、ということを書きました。その中で、営業の場面として、商品説明や会社の実績等を紹介ばかりしても効果がない、ということも書きました。

しかし、これは、商品説明等をしない方がよいということではありません。そこで止まっていては相手に効果的に伝わらない、ということです。

たとえば、吸引力が従来の2倍になった掃除機があるとします。

「この掃除機は、吸引力が従来の2倍です!弊社は、創業40年の伝統ある会社です!」

というだけでは効果的ではない、ということですね。効果的にするには自分に質問をすることです。

「その結果、お客様にはどのようなメリットがあるのか?

あるいは、

「これを買わないと、お客様にはどのようなデメリットがるのか?

という質問です。そうすると、

「吸引力が2倍になることにより、これまでにないほど埃の少ない清潔な部屋で快適に生活することができます」

「吸引力が2倍になることにより、これまで掃除できなかった部屋の角などにたまった埃も掃除して気持ちよい部屋になります」

というような答えが出てきます。そうしたら、PRする際には、順番を逆にして巻き返します。

「この掃除機を使うと、これまでにないほど埃の少ない清潔な部屋で快適に生活することができますしこれまで掃除できなかった部屋の角などにたまった埃も掃除して気持ちよい部屋になりますなぜなら、吸引力が2倍になったため、これまで取れなかった埃までも掃除することができるようになったためです。それは、弊社が40年間にわたり、ひたすら掃除機の性能を上げるよう研究を続けてきたために実現できたものです」

このように、PRをする際には、相手の目線で相手のメリットを強調し本来強調したい点はその理由付けとしてPRするようにすると、相手に効果的に伝わるようになると思います。

成功の秘訣があるとすれば、それは常に相手の立場を理解しようと努め、相手の立場から物を考えるようにすることです

(ヘンリー・フォード)

私の新刊です。

人生を変える「質問力」の教え』(WAVE出版)

法律相談は、こちらから。

● 弁護士が教える法律知識 ご相談・お問い合わせ

今日は、ここまで。

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【動画】崖っぷちの悪路をバイクで走ってたらタイヤを滑らせ転落

山の中の悪路をバイクでダイナミックに進んでいく映像はスリル満点で面白いが、時折ヒヤッとしてしまう瞬間も。

こちらの動画でもバイクで崖を走行していたのだが・・・
 

 
砂利道とも言えない、岩がゴツゴツと剥き出しになった悪路を進むバイク。

しかし途中でタイヤを滑らせバランスを崩してしまい・・・

そのまま崖の下に転落してしまう!

幸いちょうど滝壺がある場所だったため、バイクごと水に飛び込んだ形となった。

ケガはしたかもしれないが、動けていることは動画からも見て取れる。

バイクが水没してしまったであろうこの男性、この後どうやって帰ったのだろう・・・?

 
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(Rick Hogge)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供ViRATES

スマホアプリに丸投げ&家族で共有。家事をらくらくこなす裏ワザ

毎日こなさなければならない家事はそれはそれで大変ですが、サイクルがバラバラの家事は覚えておくことそのものがストレスと感じませんか?今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、家事スケジュールの管理から家族との情報共有までそつなくこなしてくれるスマホアプリを紹介しています。

外部メモリ

さて、本日はアタマを使わないお話。

夏も終わって、秋ですね。こういう季節の変わり目にはシーズン終了&シーズン開始のための家事がありますよね。で、仕方なく(?)毎日少しづつやるわけです。

ところが、これをやったからといって通常家事が減ることはないんですよね。季節の家事が積まれるだけなので、もう、やることテンコ盛りです。

でね、私、コレが苦手なんですよ。

  • バラバラスケジュールを覚えておく

のが(■_■)。

毎日やる家事もあるけど、月イチとか夏だけ毎日とか、ワンシーズンに2回とか。そういうふうに間隔がバラバラなものって結構ありますよね。たとえば

  • カーテンの洗濯
  • 服の衣替え
  • ペンダントランプの掃除
  • ワンコのカートの掃除
  • 税金や保険の支払い
  • 洗濯機の掃除
  • お風呂のカビ取り

…まだまだありますよね。これをちゃんとスケジュールして、こなす必要があるんだけど、もともと悪いアタマのせいか覚えていようとすると

  • それ自体がストレス

になってイライラしてくるんですよ(`皿´)。なので、

  • 外部メモリに

頼るようにしているんです。こういうとこ、スマホという素晴らしいツールがありますからね。

スマホのアプリには、いろいろなスケジューラーがあって、ソレナリに試してみているんですが、最近ヒットはこちら↓

  • TODY

基本は、掃除スケジュール管理のアプリです。掃除も、毎日やるところとたまーーにしかやらないところがありますよね。これを場所別・タスク別に登録し、頻度も自分で設定しておくんです。そうすると、時期がきたら

  • 掃除の日だよ

と教えてくれるんですね。しかも、地味にカシコイのが、登録した場所が

  • 汚れてくるとだんだん赤くなっていく
  • 掃除すると一気にグリーンになる

ことです。緑→黄緑→黄→オレンジ→赤と変化悪化?していくのを見ると、「やらなきゃ!」と思えますし、掃除して赤が一気にグリーンになるのを見ると「やった!私エライ!!」と褒めたくなります(*^ー゚)

アプリを使う上で大切なのは、掃除なら掃除、買い物なら買い物で

  • そのタスクの全てを必ず登録する

ことです。特別なものだけ登録って意味がないんですよ。管理には網羅性一覧性が大切なんですよね。なので、始めはちょっと頑張って登録してみてください。いやもう、こんなにやっていたんだ・・・としみじみ自分を褒めましたね( ̄∇ ̄)

そして、こうしたアプリのチェックポイントのひとつは

  • 複数のユーザーで共有できるか

です。共働きがスタンダードになっているものの、家事の情報や進捗は女性が

  • ひとりで把握してしまっている

のが実情だろうと思います。ですが、家族間で家事を分担する方が当然ですが負担は軽くなり、これから育っていく子供の生活能力をアップさせるためにも大切です。是非

  • 家事の情報や進捗は家族間で共有したい

ですね。

なので、複数のユーザーが登録でき、デバイスが同期できて、情報や進捗を共有できることは、優秀アプリとして必須だと思うんですよ。

TODYは、もちろん共有できます単独デバイスでも複数デバイスでもできます。できるんですよ。それなのになぜか共有させてくれないヒトがひとり。ふーむ、それはどういうことかしら( ̄∇ ̄)

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現役教師が報告、教育現場は道徳の教科化をどう受け止めているか

小学校では2018年、中学校では2019年から正式な教科となった道徳。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者で現役教師の松尾英明さんが、道徳の教科化による教育現場における変化について、さまざまな切り口から分析しています。

道徳の教科化で学校現場はどう変わるか

道徳の教科化について。

道徳が特別の教科になってから、現場の反応は様々である。

色々なことが変わったが、現場レベルでの具体的で実務的な変化は

  1.  教科書の導入
  2.  評価の導入

の2点である。

これはそのまま、次の利点を生み出す。

  1.  使用教材の明確化何をやろうか迷わずに済む
  2.  確実な実施やるかやらないか迷わずに済む

「利点」と書いたが、これは命令を出す側の利点である。要は、規則を守らない人が多いので、規制を強めた訳である。つまり、まともにやっていた人間にとってはデメリットにもなり得る。

そのままひっくり返すと、次のようにもなる。

  1.  自作教材の使用の困難
  2.  評価を意識した業務の増加

まあ、大変だが、致し方ないことである。現場から「負担増」の反感の声も聞こえるが、今まで業務上の義務にもかかわらず実施をきちんとしていなかったことへのツケ」ともいえる。「自分はきちんとやっていたのに」と言っても、これも責任逃れである。それを知っていながら、見て見ぬふりをして放置していた我々すべての現場教員の責任である。

しかしながら、心を育てることを強制しているという矛盾である。それをやりたくないから、やっていなかった人も多い訳である。

心を育てるのは、難しい。というより、教えるものではなく育つものである。本来、自分自身にしかできないことである。

ここについて、今最も注目されている麹町中学校の工藤勇一校長も「行動が大事」と様々な著書の中で述べている。「心の教育」を叫んで心を教育しようとしているから、行動できない。大切なのは、心よりも、行動である。心ではなく行動を変えるこれだけが教えられることである。

授業の中で「掃除が大切だ」「思いやりが大切だ」と美しい言葉を並べ立てて、発言を活発にするが、全く行動しない子ども。特に何も言わないけれど、掃除を黙々とやり、ちょっとした思いやりのある行動ができる子ども。どちらが本当に「道徳的」かは、明白である。

個人的には、以前紹介した「モラルライセンシング」と関係あるのではないかと思っている。

● 参考記事:ブログ「教師の寺子屋 道徳教育は清濁併せのむ覚悟で

これは経験則だが、道徳の授業をした後によくそれに関連する問題が起きるのである。偶然にしては、多いと感じている。全国の皆様はどうか、聞いてみたいところである(そもそも道徳の授業をしていなかった、という人も少なくなかったので、全体の問題意識に上がらなかったのかもしれない)。

膿を出したと考えるとそれも意味があるかもしれない。マイナスを知るから、プラスを知るという面もある。

何にせよ、道徳が教科化されて、学校はどう変わるのか。アンテナを張って、注視していきたい。

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警察官、女子トイレで「不祥事」相次ぐ。「入ってみたかった」

警察官の「女子トイレ」内での不祥事が相次いでいる。福岡県警の巡査部長が29日、コンビニエンスストアの女子トイレに侵入したとして逮捕されたとTBSニュースFNNニュースなどが報じている。

TBSニュースによると、建造物侵入の疑いで逮捕されたのは、福岡県警東警察署生活安全課の巡査部長・厚地貴史容疑者(47)。29日、福岡市中央区にあるコンビニの女子トイレに侵入した疑い。取り調べに対して「女子トイレに入ってみたかった。興味があった」などと供述しているという。同コンビニでは今年7月ごろから紙やトイレットペーパーの芯が詰まる度に同じ人物が居合わせており、29日も再び来店したことから、店が通報していたとしている。FNNニュースによると、厚地容疑者はトイレが使えず困惑する女性の様子を店の外から眺めていたという。

また、兵庫県警察本部女性警察官(27)が29日夕方、JR相生駅構内のトイレに、弾の入った拳銃などを一時置き忘れていたことが分かったと、NHKニュースが報じている。

NHKニュースによると、29日午後4時ごろ、兵庫県警察本部鉄道警察隊の女性巡査長が、JR相生駅の新幹線乗り場の構内にあるトイレを利用した際、個室の中に拳銃と手錠の付いた革製のベルトを置き忘れたという。拳銃は約1時間半後にトイレに入った他の利用客が見つけ、駅員が警察に届けたとしている。拳銃には弾が入っていたが、使われた形跡はなかったという。

相次いだ、警察官による「女子トイレ」での不祥事。SNSではさまざまな意見が投稿されている。

Twitterの反応





※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source: NHKニュースFNNニュースTBSニュース

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不二家が大量閉店、コージーコーナー赤字。洋菓子の甘くない現状

コンビニスイーツが大きな存在感を見せ始めた今、街の洋菓子店のみならず大手ですらそのあおりを受け苦境に立たされています。今回の無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』では著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが、不二家や銀座コージーコーナーといった、かつては一世を風靡した実力企業が現在直面している状況を詳しく報じるとともに、「苦境から脱却するためすべきこと」について考察しています。

不二家が大量閉店、銀座コージーコーナーは赤字 洋菓子店の苦境鮮明

街のケーキ屋さんの倒産が相次いでいる。帝国データバンクによると、2019年1~8月で30件の倒産が発生したという。これは、00年以降で最多だった18年の同時期(25件)を上回るペースだ。通年で最多を更新する可能性も出ている。

洋菓子店の倒産を巡っては、老舗や人気店として知られていた店も数多く存在する。昨年10月には「至高のモンブラン」などの人気商品を抱えていたモンブランが倒産した。

国内のスイーツ市場は縮小傾向が続いている。調査会社の富士経済によると、17年の市場規模は1兆4,225億円で、前年から0.4%減った。近年は縮小傾向が続いており、今後も減少が続く見込みだ。

背景には、クリスマスや誕生日といった「ハレの日需要の減少や、中元や歳暮といった従来の慣習的なギフト市場の縮小がある。街のケーキ屋さんはこういった需要に頼る部分が大きく、需要減の影響を大きく受けている。

もう1つ大きいのがコンビニエンスストアの台頭だ。コンビニは近年急激に増えている。また、近年のスイーツは「日常使い」や「プチ贅沢」としての需要が高まっており、コンビニ各社はこうした需要の取り込みに躍起になっている。こうしてコンビニと街のケーキ屋さんの競争は激しさを増している

こうした戦いにより街のケーキ屋さんは苦しい状況に置かれるようになった。今後も競争は激化するとみられ、当面は厳しい状況が続きそうだ。

一方で、洋菓子チェーンはどうだろうか。

「ペコちゃん」のキャラクターで知られる不二家は厳しい状況にある。同社は洋菓子店を展開するが、近年は不採算店の閉鎖を余儀なくされている。洋菓子事業の店舗数は15年末には986店あったが、18年末には862店まで減った。3年間で全体の13%に当たる124店が減ったのだ。

不二家の洋菓子事業は営業赤字を長らく垂れ流し続けている。03年3月期から18年12月期まで16期連続(変則決算除く)で赤字だ。18年12月期は14億円の赤字だった。不採算店の閉鎖を進めてはいるが、未だ赤字は解消されていない。

不二家は1910年11月に横浜で洋菓子店を開いたのが始まりだ。翌12月にクリスマスケーキを発売している。「ペコちゃん」が誕生したのは50年で、翌51年にボーイフレンドの「ポコちゃん」が誕生した。ソフトキャンディーの「ミルキー」が発売されたのもこの年だ。84年には、現在の主力商品であるクッキー菓子「カントリーマアム」を発売している。

同社は洋菓子店を駅前の路面を中心に出店し、成長を果たしてきた。しかし、百貨店やデパートなどに顧客を奪われるようになり、次第に苦戦を強いられるようになった。07年には消費期限切れの原料を使用していた問題が発覚し、工場の操業停止や洋菓子店の休業に追い込まれるなどの逆風が吹いた。07年3月期と08年3月期、09年3月期は巨額の営業赤字を計上している。

こうした状況を打開するため、不二家は現在の親会社である山崎製パンの力を借りることにした。消費期限切れ問題後の07年3月に山崎製パンと資本業務提携を締結。08年11月には同社の連結子会社となった。これにより、不二家は山崎製パンが持つスーパーやコンビニなどの販売ルートを活用できるようになった。こうして山崎製パンの力を借りて経営の立て直しを図り、これが功を奏し、消費期限切れ問題で落ち込んだ業績を回復させることに成功した。

しかし、ここ数年はコンビニが急激に増えて競争が激化し収益性が大きく悪化している。洋菓子事業の15年12月期の営業損益は11億円の赤字(前の期は4億円の赤字)となり、赤字幅は大きく拡大した。18年12月期まで4期連続で10億円超の営業赤字を計上している。前述の通り不採算店の閉鎖を進めてはいるが抜本的な改善には至っていないのが現状だ。事業売上高も店舗閉鎖に伴い減少傾向が続いており、14年12月期は376億円だったが、18年12月期には327億円まで減った。

不二家にとってコンビニは悩ましい存在だ。というのも、競争相手ではあるが一方で商品提供先でもあり協力関係にもあるためだ。ただ、コンビニでの商品展開の規模は限定的で、山崎製パンの傘下入りでもたらされた販路拡大効果よりも、競争激化によるマイナスの影響の方が大きいのが現状だろう。