強大化する台風の原因は温暖化。待ったなしで必要な対策とは

強い勢力のまま相次いで首都圏に上陸した台風。頻発する「これまでに経験したことのない」雨。これらの気象現象の最大の原因と考えられているのは地球温暖化です。メルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』の著者で沖縄在住現役医師の徳田先生は、温暖化に向き合わない日本政府の姿勢を問題視。抗議のために航空機を利用しなかったスウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんと真逆で、ニューヨークに到着するやステーキ店へ出向いた小泉環境大臣の無頓着を戒めています。

待ったなしで必要な世界の温暖化対策。強大化する台風

毎年9月は台風の季節です。沖縄に生まれ育った私は、台風が来て停電し、電気が使えなくなることを何十回も経験していました。暑い夏で扇風機もエアコンも使えなくなるので、体中が汗びっしょりとなります。窓を開けると蚊が侵入してきますので、蚊取り線香をつけます。夜になると、電灯が使えないために真っ暗となるので、ろうそくで本を読んでいました。電気のない生活は辛いものです。

2019年9月、関東に非常に強力で大きい台風が襲いました。千葉県では、激しい暴風雨によって大規模停電が長期間続き、人々の生活に深刻な打撃を与えています。風速50メートル以上の暴風雨が吹いたことで、無数の倒木が発生しました。電柱の倒壊は約2000本にのぼり、多数の電線が切断されたからでした。

このような強力な台風が日本を襲うことが最近頻繁になりましたが、今後その可能性はますます増えていきます。近年の巨大台風襲撃の根本原因は地球温暖化だからです。台風による暴風雨、洪水、そして土砂崩れによる被害は確実に増えていきます。また、熱帯地域のスコールのようなゲリラ豪雨や突風、竜巻に襲われることが多くなります。2019年は、日本を含む世界各地の気温が40度を超えました。

今なら気候変動は抑えられる

気候変動をもたらす地球温暖化の原因は人間です。原因を作った人間にしかそれを元に戻すことができません。それにもかかわらず、人間は、石油や石炭などの化石燃料の燃焼、畜産、軍事活動などで、二酸化炭素を始めとする温室効果ガスの排出を増加し続けています。

しかも、最近の国際機関のデータによると、温暖化ペースが予想以上に進んでいることがわかりました。2030年まで世界の全ての国が、抜本的で大規模な緊急対策を行うことが大切であることがわかったのです。実は、温暖化対策は理論的には簡単です。石油・石炭などの化石燃料を太陽光・風力のクリーン発電に切り替えること、畜産を減らすこと、ガソリン車は電気自動車に切り替えることです。

それができずに、この温暖化ペースが続くと、今世紀中に、島や海岸に住む何億人もの人々が難民となり、内陸へ移動せざるをえなくなります。これに加えて、温暖化による干ばつでの農作物不足と魚介類の死滅による食糧危機が深刻となり、資源の奪い合いや国境での紛争や戦争が起こります。理論的には簡単な温暖化対策ができないのは、既得権益を握ったグループによる猛烈な抵抗があるからです。

そんな中、スウェーデンの女子高校生が1人で始めた抗議活動が世界中に広がっています。スウェーデンの高校生、グレタ・トゥーンベリさんです。彼女は国連本部での気候変動サミットに参加するのに、大量の温室効果ガスを出す飛行機を拒否して、ヨットで大西洋を横断することを決めました。太陽光などで動くヨットで、2週間かけてニューヨークに到着しました。彼女はノーベル平和賞を受賞するでしょう。

よく見かけるクドい敬語のオンパレード。正しい使い方は?

ビジネスメールを作成していると、先方に対して失礼のないようにと気を使いすぎるがあまり、ついつい過剰な敬語表現を用いてしまうことは多々あるものです。特に「お」や「ご」の使い方については迷ってしまいがちですが…、今回の無料メルマガ『神垣あゆみメールマガジン』では、くどく感じられる敬語の「整理の仕方」等をレクチャーしています。

敬語の使い方 「ご丁寧なご案内」

ご丁寧なご案内をいただき、ありがとうございました。

という一文。これは、形容動詞の「丁寧な」、名詞の「案内」にそれぞれ尊敬を表す「ご」がついたものです。二重敬語ではないのですが、一つのフレーズにが続くとくどく感じられることがあります

このように敬語の「ご」や「お」が続く場合は、後のほうの言葉に敬語表現を用いるのが一つの目安です。上記の一文では

丁寧なご案内をいただき、ありがとうございました。

とするとすっきりします。「ご親切なご回答をいただき」も間違いではありませんが「親切な回答をいただき」ですっきり。「ご立派なお車をお持ちですね」も同様に「立派なお車をお持ちですね」ですっきりします。

「ご」や「お」が続いて表現がくどくなると感じたときの参考にしてください。

敬語の使い方 「ご依頼」

発注者であるA社から受注者である私宛てに、次のようなメールがありました。

原稿作成のご依頼をさせていただきます。

上記のメールを受け取った私は、恐縮してしまいました。受注者の私からすると、発注者のA社の方が立場は上(お金の流れで考えると、私はA社から報酬をいただく身)です。ですから、発注側のA社から受注者である私にここまで丁寧な言葉を使っていただくのは、恐れ多い気がしたからです。

発注者から受注者へのメールであれば

原稿作成のお願い
原稿作成依頼

という件名、一文にするなら

原稿を依頼いたします
原稿をお願いします

で十分ではないでしょうか。

私が特に違和感を覚えたのは「ご依頼の使い方です。受注者から発注者に向けて「ご依頼をいただき、ありがとうございます」という言い方は自然ですが、その逆(発注者→受注者)の場合、「原稿作成のご依頼」の「は不要だと感じました。

敬語の使い方 「お伝えします」

先方からの問い合わせに返信した際、次のメールを受け取りました。

早速のご返答ありがとうございます。○○にお伝えします。

おそらく、メールの送信者は私(メールを送る相手)に対して丁寧な表現を使おうとして「○○にお伝えします」としたのでしょう。ですが、上記の一文にある○○さんはこの送信者の上司に当たる人物。そうすると、次のように書くとしっくりきます。

早速のご返答ありがとうございます。○○に申し伝えます

「お~する」は謙譲語で、自分の動作を低めて言う時に使います。この場合の「○○にお伝えします」は、メールを送る相手ではなく、自社の上司に敬意を払っている表現になり、社外の相手に送るメールとしては不適切となります。

このようなときは「申し伝えます」という表現を使います。

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「頭でっかち」が変わる。松下幸之助がエリートに与えた、縁の力

数理経済学や経営学に基づいて意思決定し、冷徹に経営判断を下す…もちろんそれは大切なことですが、このような考え方だけで企業はうまく回っていくのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、「中塾」代表の中博氏が体験した松下電器入社時のエピソードを通じ、松下幸之助が育て上げてきた「ヒトと縁の文化」を紹介しています。

松下幸之助氏が入社式で語ったこと 中博(「中塾」代表)

創業した松下電器産業(現パナソニック)を一代で世界的企業にまで育て上げた松下幸之助氏。

現在発行されている『致知』最新号の12月号では、その謦咳に接し、教えの伝導に尽力している「中塾」代表の中博氏に、同社入社のいきさつと入社式でのエピソードを語っていただきました。


私は大学で数理経済学や当時最先端のアメリカの経営学を学んでいましたから、「世界企業をつくった松下幸之助というイメージを描いて松下電器に入社したわけです。ところが、入社式に出てきた松下幸之助は、にこにこして次のような話を始めたんですね。

「君らな、僕の顔をよく見ろよ。このおっさん、何か面白いな、なんか縁があるなと思ったら松下電器で頑張ってほしい。しかし何かぱっとせんな、こんな会社は嫌やなと思ったら明日から来なくていい。

 

……君らは偉くなりたいやろう。この中で誰よりも松下電器が好きになったら、偉くなるよ」

私はてっきり経営戦略の話が聞けると思っていましたから、その時は松下幸之助の言葉がそこまで心に入ってきませんでした。ただ同時に、会社を本当に好きになれば年齢に関係なく活躍できるというのは面白いなという気もしたんです。なので、希望と落胆の両方を感じながらの入社でしたね。

それで入社をしたら、私らの時は販売実習と共にまず製造実習に行かされたわけです。当時は60事業部くらいあったと思いますが、皆が行きたがったのはテレビ事業部やラジオ事業部といったかっこいいところですよ。

順番に名前が呼ばれていきまして、私は最後のほうだったのですが、乾電池事業部で実習することが決まった。それが分かった瞬間、皆が「可哀そう」と言うわけや(笑)。というのは、当時の電池工場では炭素を使いますから、実習すると一日で真っ黒になるんです。全工場の中で一番大きなお風呂があったのが乾電池事業部だった。

しかも、乾電池事業部で実習することになった6人のうち、なぜか私だけ工場を抜けた先にある小さな掘っ立て小屋に連れていかれましてね、「君の実習所はここだよ」と。えっ、と思った(笑)。そこは、アメリカのマロリー社と提携したアルカリ電池の実験工場だったんです。

掘っ立て小屋の中は、それこそチャップリンの映画の世界でね、ラインで流れてくる電池の管にスポイトでひたすらアルカリ液を入れていく。毎日8時間ずっとその繰り返しです。

作業が追いつかなくなると、足でボタンをばっと押してラインを止めるのですが、そしたら中卒や高卒の女性社員がさっとやって来て手伝ってくれる。自分より年齢が下の彼女たちがもう私より作業も早いし上手なわけですよ。

その中で、私も大学で数理経済学や経営学をやっていたなんて全部忘れて、人生哲学が180度変わりました。こういう人たちが一所懸命働いて日本の産業を支えているんだと。それに彼女たちは働かされているという雰囲気は全くなくて、むしろ嬉々として工場の改善点を提案してくるんです。

そして、彼女たちと次第に仲良くなって、仕事帰りに皆で食事などに行くようになるとね、「ああ、これが入社式の時に松下幸之助が言っていた縁なんや」と思ったんです。そう思うと、自分も彼女たちのために戦ってやろうという気持ちが起こって、現場の改善点や電池の販売方法も含め、事業部長に提案書をだーっと書き始めた。

『致知』2019年12月号

何が嬉しかったのか添える。「ありがとう」で子を成長させるコツ

子どもに対して周りの状況に応じた対応や、相手の気持ちを察しての行動を望むのは、少々無理があるとも言えます。経験の絶対量が少ないのですから、何をすれば人に喜んでもらえるのかのかを理解出来ないのも仕方ありません。今回の無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、そんな子どもたちの行動の質を上げる方法を紹介しています。

躾――ありがとう」に添えて

子どもが親切にしてくれた時、ちゃんとありがとうと言っていますか?

子どもに「ありがとう」を言うように指導・躾をするなら、まずは親自身が率先してその姿を見せてあげたいところです。親が「ありがとう」を言わずに、子どもに対しては指摘する、という接し方を続けていると…、子どもには「自分のことは棚に上げて、他人に対して指摘ばかりする」という振る舞い方が伝わってしまいますよ。気を付けてくださいね。

さて、今号では親自身がありがとうを言うことよりも一歩進んだ内容をお届けします。普通は、子どもが親切にしてくれた時に「ありがとう」と言いますよね。

─食事の時に、食卓に醤油を持ってきてくれた。
「リュウセイ、ありがとう!」

─遊びに行く時に、行先をメモに書いて残してあった。
「ミユ、ちゃんと行先を書いておいてくれたんだね。ありがとう」

お勧めしたいのは、この「ありがとうに加えて、「なぜありがたかったのかを一言添える、という接し方。

─食事の時に、食卓に醤油を持ってきてくれた。
「リュウセイ、ありがとう!今日はお刺身だから醤油がテーブルにあるとすぐに使えて助かるよ

─遊びに行く時に、行先をメモに書いて残してあった。
「ミユ、ちゃんと行先を書いておいてくれたんだね。ありがとう。こうしてメモが残っていると、どこに行っているかわかるから安心して待っていられるんだ

こんな具合に伝えることで、子どもに対して「自分の行動が他者にどのような良い影響を与えたのか」の理解を助けることができるのです。

ここまで深い理解を繰り返し体験できた子どもは、「相手の状況を見ながら適切な親切行動を選ぶことのセンスも磨かれていきます。その違いを非常に極端な例えでお伝えすると…、「ありがとう」だけ言っていると、「とにかく醤油を持って行くと喜ばれる!」という誤解を生む恐れがあり、サンドイッチでもパンケーキでも醤油を持ってきてしまう可能性がありますが、「どうして嬉しかったのかを一言添えていれば、「醤油を使う料理の時は醤油を持って行くと喜ばれると正しくメッセージが伝わるので、サンドイッチの時には子ども自身が頭を働かせてマヨネーズを持ってこれるようになる…、このような違いを生み出す、ということ。

この違いは、かなり高度な思いやりスキルそのもの。

  • 相手の状況を理解し
  • 相手の立場で必要なこと・求められていることを察し
  • 適切な援助をしてあげる

こんな発想と、それを実行する能力を育むことができるのです。

子どもに「ありがとうを言う時に一言添えること、頭の片隅に置いておいていただけたら、私も嬉しいです!

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なぜ多くの有名アスリートは『AXF』のウェアを使い続けるのか?

プロ・アマを問わず世界的なアスリートがこぞって愛用する、日本発の機能性ウェアの存在をご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では著者でMBAホルダーの青山烈士さんが、パフォーマンスの向上・安定はもちろん、疲労回復効果までもが期待できるという機能性ウェア『AXF』の戦略・戦術を分析しています。

説得力

今号は、新技術を活用した機能性ウェアを分析します。

● 製薬会社である株式会社テイコク製薬社とアパレルメーカーのサンフォード株式会社の共同開発により生まれたハイパフォーマンスギア「AXF(アクセフ)」

戦略ショートストーリー

習慣的に運動をする方をターゲットに新技術「IFMC.」や「エビデンス」に支えられた「体幹が安定する」「疲労回復効果が期待できる」等の強みで差別化しています。

研究成果やアスリートからの支持を得ていることに加えて、実際に効果を確認できることが、信頼感を高めています。

■分析のポイント

アスリートが「AXF(アクセフ)」製品を着用する最大の理由は自身のパフォーマンスの向上であると考えられます。多くのアスリートにとって競技におけるパフォーマンスの向上やパフォーマンスを安定させることは、大きな課題となります。アスリートはそれらの課題解決のために突き詰めている方々ですから、パフォーマンスが0.1%でも向上することは非常に大きな意味があります。

そのアスリートが「AXF(アクセフ)」製品を継続的に利用していることは、興味深いです。アスリートは自身のパフォーマンスに敏感ですし、当然、機能性ウェアなどの効果に対しても敏感なので効果が感じられないものを継続的に身につけることは考えにくいですからね。

なお、サッカーでの実験ではシュートのボールスピードやキックの飛距離、ドリブルのスピードが向上するという結果が得られたようです。このように定量的に効果が表れているというのもアスリートにとっては魅力的だと思います。

「AXF(アクセフ)」製品を利用すれば、押されても倒れにくくなるように感じるなどの定性的な効果はもちろん、定量的な効果も見えますので効果は明らかです。この効果が明らかにわかるということが今回のポイントです。使ってみて効果が実感できる、定量データで効果が目に見えてわかるというのは非常に説得力があります。「何となく」や「そうかもしれない」といった曖昧な効果ではなく具体的な効果であり、説得力があることが素晴らしいです。東京都市大学にて検証を進めているようですが、さまざまな競技へのパフォーマンスの効果についても今後、明らかになっていくことが期待できます。

また、パフォーマンス向上だけではなく、疲労回復などリカバリーの向上が期待できることも「AXF(アクセフ)」製品の大きな強みとなります。オンとオフに使える(効果が期待できる)というのは利用シーンが増えることを意味していますし、費用対効果が高いと感じることにつながります。

今後、「AXF(アクセフ)」製品がどのように拡がっていくのか注目していきたいです。

デメリットも。宅配ボックスをマンションに後付けする時の注意点

その利便性から、これまで設置されていなかった集合住宅でも宅配ボックスの後付けを検討するケースが増えていますが、やはり注意も必要なようです。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者でマンション管理士の廣田信子さんが、宅配ロッカーのメリットやデメリットを記した上で、「本当に必要か」をきちんと検討してからの設置を、と呼びかけています。

既存マンションで宅配ロッカー設置を考えたら

こんにちは!廣田信子です。

再配達を減らし、居住者の利便性を確保するために、既存マンションで、後から宅配ボックスの設置を検討するところが増えています。悩みは設置場所の確保です。エントランス等に余裕があればいいのですが、なかなかそうもいかないというところも…。

建築基準法上の制限があり増設はできないし…と思うようですが、実は、現在、宅配ボックスは、容積率算定面積から除外できるので、容積率に余裕がないマンションでも増設は可能なのです。2018年9月に、容積率緩和の対象に宅配ボックスの設置部分が加わったからです。宅配の増加、再配達問題を受けての措置だと思います。

床面積の合計の1/100が上限ですが、マンションでこれをクリアーできないことはまずないと思います。認められるのは、宅配ボックス本体と、出し入れスペース(本体から1メートル以内)となります。

高経年マンションで検討する場合は、住民のニーズ(使用頻度、荷物の大きさや重さ、必要度等)を細かく把握し、高齢者が使いこなせるかもきちんと検討してほしいと思います。高齢の方の中には、宅配ロッカーから重い荷物を取り出して、自宅まで運ぶということが困難な方もいます。重くて運べないから、宅配を頼んだのに、宅配ボックスに入れられたら困る…という方も

さらに、今、宅配ボックスは宅配以外にも利用されています。例えば、管理員さんがいない時間帯の集会室の鍵や来客用駐車場許可証等の受け渡しに活用しているケースもあります。住民が共用で使うために購入した、工具やキャンプ用品の保管と受け渡しに使用しているケースも。どうせ導入するなら、いろいろな可能性も検討してみてください。

また、確かにあれば便利でしょうが、今、宅配は、時間指定が細かくできるようになっていますし、コンビニや駅など受け取れる場所も増えています。宅配ロッカー導入には、初期投資だけでなく、メンテナンス費用も必要になりますから、メリット、デメリット全部出し切って、検討して頂ければと思います。

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「休日出勤頼む」「その日有休取ります」で懲戒処分はできるのか

繁忙期などに、本来仕事が休みの日に命じられる「休日労働」ですが、その日に年次有給休暇を充てることは可能なのでしょうか。今回の無料メルマガ『採用から退社まで! 正しい労務管理で、運命の出会いを引き寄せろ』では著者で現役社労士の飯田弘和さんが、誰の身にも起こり得る、年次有給休暇取得での間違えやすい事例や、会社サイドに立ったトラブル予防措置を紹介しています。

休日労働と年次有給休暇について

どうしてもトラブルになることが多い年次有給休暇。今までも年次有給休暇について、何回かお話しする機会がありましたが、今回もまた、年次有給休暇についてのお話しです。

会社が休日労働を命じたとします。この場合、その日に年次有給休暇を取得することができるでしょうか

この場合、年次有給休暇取得はできないとされています。年次有給休暇は、所定労働日について取得するものです。休日は所定労働日ではありません。それが法定休日であろうが所定休日であろうが、とにかく所定労働日でない以上(たとえ休日労働という労働日であっても)、年次有給休暇取得はできません。

これは、たとえば休職期間中であっても、同様に考えられます。すなわち、従業員が私傷病その他何らかの理由で「休職」している場合、休職期間中は労働義務が免除されている期間であるため、この間に年次有給休暇をあてることはできません

少しややこしいのが、労災や通勤災害等で長期療養中の者の「休業期間中の年次有給休暇の取り扱い。この期間については、年次有給休暇の取得が可能であるとされています。労災保険の休業補償給付や休業給付よりも、年次有給休暇の賃金の方が高くなるため、年次有給休暇取得を希望する者が出てきます。長期療養中の者は、実際には働くことができない状態でしょうが、労務提供義務が免除されているわけではありません。そこが、「休職」と異なる点です。

「休職」とは、会社の命令または本人の申出を会社が承諾することで、休職理由が消滅するまでの間、労務の提供義務が免除されているのです。労働義務がない以上その間に年次有給休暇を取得することはできないのです。

話を元に戻して、もし、従業員が休日労働を命じた日に休んだ場合会社としてどういった対応を取れるでしょう?先ほど話したように、休日労働日に年次有給休暇をあてることはできません。となると、休日労働を命じた日に休んだのであれば、業務命令違反となります。したがって、懲戒処分を科すことも可能です。

ただし、懲戒処分を科すには、就業規則等に定めが必要です。また、懲戒権の濫用は許されません。必要のない休日出勤であったり、その従業員への嫌がらせのための休日出勤命令であれば、休日出勤拒否を理由とした懲戒処分は濫用とされます。逆にいえば、休日労働を命じる必要があり、その命令に従わないときは懲戒処分を科す規定が就業規則等に定められていれば、休日労働拒否者に対し懲戒処分を科すことができます。

このように、従業員と会社との間のルールを定めた「就業規則の存在はとても重要です。就業規則の懲戒規定を、今一度、確認してみて下さい。また、就業規則あるいは労働契約書等に、必要に応じて休日労働を命じる定めがあるかどうかも確認してください。

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安倍政権の八方塞がり。北方領土問題解決も改憲もままならぬ惨状

これまでも「プーチン激怒、ブンむくれ金正恩。安倍首相の外交が失敗続きの理由」や「内閣支持率が10ポイント急落。遠のく改憲、近づく安倍政権の終焉」等で、安倍首相の外交面での失策や改憲が無理筋であることを指摘し続けてきた、ジャーナリストの高野孟さん。今回も高野さんはメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で、安倍政権の「やっているフリ」外交を具体例を挙げ批判するとともに、首相悲願の改憲を含め、現政権が何一つ「レガシー」を残せぬまま終焉を迎えるであろうとし、その理由を記しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2019年11月4日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

安倍政権の行方に灯った「黄信号点滅」──もうどう足掻いてもレガシーは作れない

安倍晋三政権の末期症状を象徴する出来事の1つが、10月27日に挙行された日露共同経済活動の「初のパイロット事業」と位置づけられた「北方領土ツアー」である。

残念極まりない見せかけの「北方領土ツアー」

安倍首相が昨年末から外交上の目玉とすべく取り組んだ「2島返還方式による北方領土交渉打開のシナリオは空振りに終わり、6月の日露首脳会談では日露共同経済活動を進めていくことのみが確認された。共同経済活動と言うからには、シベリアの天然ガス開発など大型案件でも飛び出すのかと思いきや、その最初の事業は、日本から客を募って国後・択捉への観光ツアーを行うことであり、その何が面白いのかと言えば、同じビザなし渡航であっても従来からの「墓参」目的とは違って初めての観光目的だというにある。

ところが、大手の観光業者はどこも乗ってこず、入札を開くこともできないまま、官邸が「ワールド観光サービス」の菊間潤吾会長に泣きついて無理矢理実現した。ツアー代金は34万円で、50人を一般公募でなく同社が「秘境観光ファンを一本釣りした」(月刊誌「選択」11月号情報カプセル欄)というが、実際は北海道職員や運動関係者などを掻き集め、しかもこの料金では採算が合わないため観光庁の予算から穴埋めしなければならないという悪戦苦闘だった。

さらに、悪いことは重なるもので、当初は10月9日から7泊8日で北海道内の観光名所を2日間巡った後、11日に根室を出て国後・択捉を旅し、16日に帰るという日程で組まれたが、ロシア側の技術的事情で延期、改めて10月29日根室発、2日間を国後で過ごしてから11月1日に択捉に渡ったが、悪天候のため2時間居ただけで引き返さざるを得ないという惨憺たる旅となった。かくして「北方領土は後退する一方なのに、交渉が進んでいると国民に錯覚させる官製の『見せ掛けツツアー』」(「選択」)であることが露呈された、お粗末の一席となったのである。

「やっているフリ」で国民を騙し続けられるのか

ここに、物事の本質を掴んで大きな戦略を立て、国会と国民の同意を積極的に求めて世界に向かって正々堂々と交渉を進めていくという本来あるべき政治からは対極にある安倍政治の惨めな姿がある。このことは、本誌は昨年10月から繰り返し指摘し、対ロシアでも対国民でも、安倍首相の北方領土交渉は失敗するに決まっていると分析してきたので、これ以上繰り返さない。

とはいえ、この「やっているフリ」は対露外交だけのことではなく安倍政権の体質そのものであり、いくらマスメディアの協力があるとはいえ、こんなものにいつまでも国民が騙され続けているのか、もうウンザリでどうでもいいやと諦めているのかは判らないが、何のかんのと言って今月20日には桂太郎を超えて歴代首相として最長の在任期間を記録することになる。

民放の地上波TV終焉か。Netflixの攻勢で加速する負のスパイラル

全世界で1億人以上の有料会員数を誇る動画配信サービスNetflixが、日本への攻勢を強めています。日本語コンテンツの質も高く、目の肥えた視聴者をすでに虜にしつつありますが、この流れを「外資による二重の意味での日本侵略」とするのは、米国在住の作家・冷泉彰彦さん。冷泉さんは自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で、そのように判断せざるを得ない理由を記すとともに、動画配信サービスのみならず、今やあらゆる産業分野で進む外資の収奪により、日本人全体が「無駄な不幸」を深めるのは問題だと指摘しています。

改革の遅れにつけ込む外資の攻勢、やや過剰では?

ここへ来て、ネットによるTV番組のストリーミング・サービスが拡大してきました。アメリカでは、ディズニーなどが猛烈な宣伝を行っていますが、やはり最初に大規模な成功を収めたNetflixに勢いがあるのは否定できないところです。

そのNetflixは、日本にも攻勢をかけています。アメリカ発のコンテンツを売り込むだけでなく、日本語によるコンテンツを制作して日本市場を席巻するだけでなく、良質な日本発のコンテンツについては、字幕や英語吹き替えを行ってアメリカをはじめとした世界市場に持っていくという方法です。

もっと言えば、日本発のコンテンツについてNetflixはビッグビジネスにしようとしている、そう評価しても過言ではないでしょう。例えば、「片付け評論家」の近藤麻理恵氏に関しては、その著書の英訳が大ベストセラーになっているわけですが、その近藤流の「片付けリアリティー・ショー」を立ち上げて、これは全米で評判になっています。

この「コンドー式」に関しては、メインのキャラクターやコンセプトが日本発であるだけで、映像コンテンツとしてはアメリカ的な作りですし、脚本や演出もアメリカの手法で作られていますから、Netflixの番組としては、厳密には日本発とは言えないのかもしれません。

ですが、例えば1980年代のアダルトビデオ業界を扱ったドラマ『全裸監督』とか、食文化を題材にしたドキュメンタリー風ドラマ『野武士のグルメ』などは、完全に日本発の日本語コンテンツになります。芥川賞を取った又吉直樹氏の『花火』のドラマシリーズ化などもそうです。

こうした作品は、よく言えば良質で面白く、評判になるのは当然のコンテンツだと言えます。では、素晴らしい動きとして賞賛するだけで良いのでしょうか?

とんでもありません

これは外資による日本侵略です。しかも二重の意味で侵略と言えます。一つは、日本の視聴市場への侵略ですし、もう一つは日本発のコンテンツ制作事業への侵略です。

本来であれば、日本のGDPを構成するべき、コンテンツ視聴ビジネスがアメリカのサーバーからの配信によってアメリカのGDPに計上されるのです。さすがに日本で会費を払って見ている分の売り上げには、日本の消費税がかかり、その部分は日本の税収になります。ですが、そもそもエコノミーとしては、日本のトータルには計上できません。

また、コンテンツが日本発であっても、その権利はアメリカの会社にありますから、アメリカや全世界で売れた分の収益はアメリカに入ってしまいます。確かに、国内水準よりは良い条件で、制作スタッフのギャラは入るわけで、その分は日本の国内消費に回るかもしれませんが、それはごく一部であって、収益のトータルはアメリカに行ってしまいます。

更にもっと問題なのは、このように「米国資本による日本コンテンツ」が面白いということになると、日本における国内コンテンツの視聴が押されてしまうということがあります。

まず直撃を受けるのは民放の地上波です。まず視聴者はストリーミングを視聴する時間が長くなれば、媒体の価値は低下します。媒体価値が低下すれば、広告出稿の売り上げは減り、制作費は更に切り詰められることになります。そうすると、番組の魅力は更に低下して、視聴数は更に低下するというマイナスのスパイラルが加速することになります。

制作側にしても、例えば『野武士のグルメ(Netflix)』と『孤独のグルメ(テレ東系)』は、原作者が同じで、制作スタッフも相当に重なっていると言われています。ですが、その制作費は全く違うと思います。そうなると、このような「グルメを題材にしたドキュメンタリー仕立てのドラマ」というニッチの場合は、完全に「流出」にはならないかもしれませんが、番組制作業界の全体としては、優秀な人は海外のストリーミングへ流れてしまうと思います。

要するに、日本にアメリカのメジャーリーグ球団ができて、相当数が日本人選手で、日本のファンが熱狂して見るようになる中で、元来の日本プロ野球はどんどん衰退して独立リーグのようになってしまう、そんな感じです。少々極端な例えですが、このまま状況が加速していけば、そのような事態もあり得ます。

何が間違っていたのでしょうか?