いくら貰えるの?10月から始まる「年金生活者支援給付金」とは

10月から10%となる消費税を財源として、新たに「年金生活者支援給付金」という制度が始まるのをご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』では著者のhirokiさんが、年金生活者支援給付金の内容と該当する条件、そしてどのくらいの額が支払われるのかを事例を挙げて詳しく説明しています。

低年金者向けに10月分から月5,000円前後の年金生活者支援給付金が年金とは別に給付

国民年金には今は約年間12兆円の国庫負担(税金)が投入されています。全額、基礎年金に投入されています。これは今の国民年金からの給付である基礎年金の半分に相当します。基礎年金の2分の1は税金でできているという事ですね。

なので国民年金保険料令和元年度保険料月額16,410円を全額免除しても税金分が受け取る事ができます。例えば極端な話、20歳から60歳前月までの国民年金強制加入期間を全く保険料支払わずに、全額免除していたとしても老齢基礎年金の満額780,100円の390,050円は支給されるという事になります。

ちなみにちょくちょく、今まで支払った保険料の元は何年でとれるのかという事が話題になったりしますが、ザックリ言うと10年ほどで元が取れます。今の国民年金保険料が16,410円で、16,410円×480ヵ月=7,876,800円だから、年金として受け取るのが780,100円なので、年金で割ると7,876,800円÷780,100円=10.09年という事になります。

本来は支払った保険料に対して20年で元が取れるようになってるというのが保険の世界ではありますが、なぜたった10年で元が取れてしまうのかというと、冒頭で申し上げたように半分が税金でできているからです。もし税金が投入されていなければ、保険料は16,410円の2倍の32,820円を支払う計算になり、32,820円×480ヵ月=15,753,600円の保険料を支払う。年金額が780,100円とすると、支払ってきた保険料15,753,600円÷年金780,100円=20.19年となる。

よく未納にするのは損だというのは、未納だと税金分すら受け取れないからです。老齢の年金は終身だから、終身で放棄する事になる。せっかく巨額の税金が投入されているのにその分の受け取りを拒否してるのと同じだから。

ところで、2019年10月からは年金とは別に支払われる年金生活者支援給付金というのが始まります。年金生活者支援給付金は低年金者への消費税対策として、2019年10月から消費税が10%になるのでその消費税を財源として支給されるものです。この給付金は今まで支払ってきた保険料期間や免除期間によって給付額が決まるので、未納が多い人ほど今まで以上に損な事になります。

というわけで今回は年金生活者支援給付金について見ていきましょう。

「マニュアル」より「仕組み」をたくさん作る企業が成長する理由

新人に仕事を覚えてもらったり、社員の作業効率向上等のために作られるマニュアル。何かと重宝されますが、飲食店コンサルタントの中西敏弘さんは「マニュアルだけではダメ」とし、「仕組み」を作っていくべきだと断言しています。今回中西さんは自身の無料メルマガ『飲食店経営塾』で、マニュアルと仕組みの違いを記すとともに、「仕組み」の重要性を解説しています。

社内、店内に、たくさんの「仕組み」を作っていこう!

飲食店では、マニュアルは欠かせないものになってきました。最近は、紙だけでなく、動画でより分かりやすくするようなマニュアルも出てきたようです。

さて、マニュアルと同じようなもので、「仕組み」というものもあります。

「マニュアル」と「仕組み」。この2つの違いを皆さんは考えられたことはありますか?

この2つを僕は次のように定義しています。

  • マニュアル
    →誰でも仕事ができるよう、分かりやすく”作業手順”を示しているもの
  • 仕組み
    →皆が一定の成果をだせるように、あるいは、事が上手く運ぶように計画されたもの

僕は、「人を活かす店つくり(多店舗化)」をコンサルティングのテーマにしているので、社内にマニュアルよりも「仕組みをたくさん作ることを心がけています

例えば、評価制度。これも仕組みの一つだと考えています。一般的には、評価表は、社員やアルバイトを給与を決定するために活用するものと捉えている人が多いかと思いますが、僕は、その一面以外に、社員やアルバイトに努力の方向性を示したり各仕事のあるべき姿を共有するための「仕組み」としても活用してもらっています。

他には、日々の目標設定とフィードバックを仕組み化したもので、「役割シート」というものも活用してもらっています。各ポジションごとにその日のシフトに入っている人の名前を書きます。その横に、その日の営業で想定される注意点、そして、各自のレベルに応じた目標設定を店長が記入し、必ず、仕事に入る前に各自に読んでもらいます

そして、営業終了後、各スタッフは、その日の店長が設定した目標に対しての“振り返り”を記入します。その振り返りに対して、店長がフィードバック(その日の良かったこと、改善点等を記入)します。これにより、アルバイトへの目標設定とフィードバックを同時に行え、また、店長とアルバイトとのコミュニケーションをとる一つとしても活用してもらっています。

また、お店でFacebookの投稿をしやすいような仕組みを作ったことがあります。Facebookがなかなか投稿できないのは、「書く」テーマを選ぶのが難しいからです。何を書いていいか分からないから書かない。もしくは、何を書いていいか分からないから値引きの投稿をしてしまう、というようなことが多くのお店であるのではないでしょうか?

何を書けばいいのか?これを皆に分かりやすくするために、店の「価値」を「価値マップ」というものに書き出しました。「価値」は、商品接客などといった要素。この「商品」の価値を広げ、例えば、製法仕込み素材こだわりなどといった要素を書き出してもらいます。

このようにまとめておけば、例えば、今日は「商品」について書いてみよう。うちの●●という人気商品について書くことにし、どんな仕込み方法をしているのか、どんな素材を使っているのか、どんな秘密があるのか、などなどを記事にしてもらうのです。

同じように「接客」でも、自分たちが大切にしていること、取り組んでいることなどを要素として書き出しておけば、ある日の投稿には接客を掘り下げて書くことも容易にできるはずです。こんな感じで記事を書きやすいようにすることで、交代で毎日Facebookの投稿を少しでもやりやすくした仕組みを作ったこともありました。

他には、商品開発も仕組みにできないかと考えたこともあります。商品開発は、どうしても個人のセンスに任せがちになりますがそれを仕組みにしてみたのです。これは、料理人の人の「頭の中」で行っていることを「仕組み」にし、多くの人が少しでも簡単に、また、尚且つ一定レベル以上の商品を開発できるようにしました。

マニュアルは、作業手順を示すのが大きな役割なので、人が「考える」という部分をどうしても奪ってしまうのではと考えています。でも、「仕組み」は、仕事をよりやりやすくするだけで、「考えるという部分を奪うものではないと、僕は考えています。

「考える」ということを強制させ、いつのまにか、できるようになったり、レベルが上がるようになることが「仕組み」の大きな役割ではないかと僕は思います。皆さんの会社、店でも、スタッフの「考える」を奪わない、「仕組み」をたくさん作ってみてはどうでしょうか?

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やる気が起きない時の「やらなきゃ」から始まる地獄の無限ループ

毎日こなさなければならない、仕事や家事。とは言え「どうしてもやる気がでない時」というのもあるものです。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、そんな時に試してみたい方法や「究極の解決法!?」紹介しています。

なにもヤル気になれないときには

さて、本日はそんなことあるさ♪なときのお話。

残暑がもの凄く暑い岡山です。

陽射しが強くて、ジリジリ焼けそう。それなのに、西の窓の汚れが気になって、つい窓拭きをしました。それ以外にも、カーテンの洗濯玄関ドアの拭き掃除、庭の雑草取りと、ビミョーに外との境界線上の家事に精を出してしまっています。

その反動か、家の中の家事はイマイチ進みませんねえ。

こんなふうに毎日家事や仕事をしていると

  • ヤル気になれない

ときってありますよね。こういうときのために、自分のキブンを上げられるものをいくつか持っとくのは大事ですよ。

ちなみにワタクシ。会社員時代はとても忙しかったので、家に帰ってからもアタマの中が仕事でイッパイで、休んだ気になれませんでした。

そんなときに試していたのが、こちら。

  • 温かい飲み物をゆっくり飲む
  • 甘いモノを食べる(コンビニスイーツ不可)
  • ストレッチする
  • 独りカラオケする
  • 寝る
  • ウォーキングに行く
  • 泣ける本や映画を観て泣く

…ま、このうちの二つ三つやれば、だいたいなんとかなったんですがそれでもダメなら?

さて、どうしますか?私なら

  • ぼさっと何もしない

ですね( ̄∇ ̄) 積極的になにかをやろうとしないことです。だって、ヤル気になれないんでしょ。疲れているのよ。ムリなのよ。キャパオーバーなのよ。手イッパイなのよ。ほら、言うでしょ、

  • 下手な考え休むに似たり

ハハハ。下手な行いサボりに及ばず。なんちって。

いろいろやってもどうしても出来ないときは、ありますよ。そんなときには、それ以上ムリをしないことです。

  • そうは言ってもやらなくちゃ

それを言っちゃあおしめえよ(*^ー゚)かつてそれを言い続けて大病した人間が言いますが、それは終わりを自分に与えないということで、無限労働ループにはいっちゃいますから。

下手な行い、サボるに及ばず( ̄∇ ̄)無理な時には休みましょう。

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アメリカで大手チェーンも取り入れ始めた「植物肉」料理の可能性

ビジネスで成功するためには、世の中の変化に気づき、自社の商売にどう活かしていくかを考えること。アメリカでの変化・流行は、少し遅れて日本に入ってくる。そんな視点でビジネスのヒントを提示するメルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』発行人の理央周さんが、今回紹介してくれるのは、アメリカで広がる「プラントベーストミート(=植物肉)」について。その背景とさらなる拡大傾向について解説しています。

アメリカで広がるプラントベーストミート

今アメリカで、プラントベースドミートと呼ばれる、「植物肉」を使った食品の市場が、広まっているそうです。植物肉とは、大豆やえんどう豆など、植物性のタンパク質を加工して生産された、新しい「肉」のカテゴリーです。(もはや肉と言っていいのかどうか…苦笑)

私も以前食べたことがあるのですが、その時は、穀物や野菜、海藻などを中心とする、マクロビ(マクロビオティックスの略)といわれる料理の、ハンバーグと唐揚げだったのです。

まず、見た目が「本物の肉」、つまりハンバーガーや唐揚げそのものに見えるのですが、使ってある素材が、ビーフやチキンではなく大豆だったのです。食感も味も言われなければわからないくらいで、「肉に近い」感じがしたことを覚えています。こういった植物肉を使った食品が、アメリカで広がってきたということです。

その背景には、西海岸を中心にした、野菜をメインで食べるベジタリアンや、肉だけでなく肉由来のもの、例えば牛乳やチーズなども一切食べない、ビーガンという食スタイルが、かなりのスピードで浸透してきたことがあります。

ちなみに、私がアメリカで暮らしていた1990年代後半は、インディアナ州、ケンタッキー州という、中西部の田舎の方にいたこともあり、アメリカの人たちはフライドチキンなど、高カロリーのものが大好きで、食事制限のダイエットやエクササイズは流行るものの、このような食スタイルの健康志向は、今ほどメジャーではありませんでした。

さらに、この健康志向のメジャー感化からか、環境保護・動物愛護という面から肉を避けたいとか、また、コレステロール摂取量を抑えたい、はては肉を食べなくて植物由来の方が、ライフスタイルとして「格好良く見える」、というような理由で、このような植物肉系の料理を食べている人たちが、増えていると言われています。

親がダメでも子は育つ。むしろダメ親の方がいいかもしれないワケ

子どもの前ではしっかりした親でありたい…、そう思うのは人情でしょう。とは言え、がんばって背筋を伸ばしてみても、素の自分はどこかで顔を出すものです。変に気を張っていると、親子ともにストレスを抱えることにもなりかねません。今回の無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、背伸びすることなく等身大の親として子どもと接することの利点を説いています。

ダメ親のススメ

先日のブログ「ダメ親、OK!」で

  • いつでも“しっかりした親”“ちゃんとした親”である必要はない
  • 「いつでもちゃんと」なんて絶対に不可能
  • “ダメ親”でOK

との内容を書いたら、大きな反響がありました。さまざまなコメントをいただきましたが、多くの方はもともと心の中で感じていたこととメルマガの内容が共鳴したようです。改めてあるがままの自分を認めて、“良い親を無理に演じようとせずに力を抜いていこうと思う…とのメッセージを数多くいただけて、本当に良かったです。

皆様からの声に気を良くして、今日も“ダメ親”ネタでお届けします。子どもの成長を長い目で捉えると、“いつもちゃんとしている親よりもダメ親の方が望ましい面もある、そんな内容です。

まず、前提として思い出していただきたいのが、子どもの成長プロセスには必ず「反抗期」がある、ということ。

  • いつ訪れるか
  • 何回やってくるか
  • どのような形で表れるか(反抗期をしっかり経験できるか)

などは個人差・環境差が大きいですが、「反抗期があるという点は全ての子どもに共通します。

さて、その反抗期。読んで字のごとく、親の言うことにってあらがって)、「対のことをしたがる時期ですよね。

普段から“いつもちゃんとしている親子どもにも正しいことばかり言っている場合、子どもが反抗期を迎えると、どのような行動を取ることになるか、想像してみてください。親の言うこと・やることに抗って、反対のことをしたがるわけですから、

  • ちゃんとしない
  • 正しくない=悪いことをする

となりやすいこと、容易に想像できますよね。しかも、その場合の親の対応としては(それまでの毎日の生きざまを延長すると、自然に)

  • ちゃんとしていないことを指摘する
  • 子どもの行動を修正しようとする
  • 正しいことを重ねて言う

となってしまいがち。そして反抗期の子どもは…(以下、繰り返す)。この時期にこういった経験をすること自体は、必ずしも悪いことではありません。ですが、お互いにストレスはたっぷり溜まりそうですよね。

では逆に、普段から“ダメ親で素直に自分の欠点を認めている場合はどうでしょうか?子どもが反抗期を迎えると、親の言うこと・やることに抗って、反対のことをしたがるわけですから、

  • しっかりしようとする
  • 自分の欠点は、素直に認めない

となるわけです。そして、そんな子どもに対する親の方が、

  • 子どものしっかりしている点を認めて感心する
  • 子どもが自分の欠点を素直に認めない点については人のことを言えた立場ではないし、「いつでも絶対ちゃんとしてなきゃダメ!との力みもないので)、受け流す

と反応することも容易です。“いつでもちゃんとしている親”の家庭より、ずっと雰囲気が良さそうです(笑)。また、仮に子どもが悪いことをした場合(親がダメ親でも、家庭外の大人に反抗して悪さをすることは良くあります)も、

  • “正しい親”→諭す(説教する)、叱る(裁く)
  • ダメ親”→同じような経験をしてきた人生の先輩として接する受容する共感する

ダメ親の方が、親子のコミュニケーションが断絶されることなく、反抗期を一緒に経験して行けそうです。

いろいろ書きましたが、「全ての親が“ダメ親”を目指すべき!」と言いたいわけではありませんよ(笑)。もともとしっかりしている人は当然ですがそのままでOKです。一時的に反抗することはあっても、間違いなく子どもは“人生の良き見本”として見て学んでいます。

今号でお伝えしたいのは、

  • 無理してちゃんとした親であろうとする必要はない
  • 自分を認めて等身大の人間として子どもと接すれば良い
  • ダメ親にも意外と良い面がある

この温度感が、うまく伝わればうれしいです。親子ともにストレス少なく、子どもの成長を一緒に経験していくための参考にしていただけたら、本当にうれしいです!

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自称・関西のルパン、都内で御用「花のお江戸に出てきた」に爆笑

「関西のルパン」を名乗り、東京都内で1000万円以上の盗みを繰り返したとみられる46歳の男が逮捕されたと、TBSニュースNHKニュースなどが報じた。男は「関西で盗みをやり過ぎたので花のお江戸に出てきた」と供述しているという。ネット上では供述内容や名前に爆笑するツイートが多数投稿されている。

NHKニュースによると、「お縄」になったのは、住所不定・無職の小松浩道容疑者(46)。TBSニュースが報じたところによると、警視庁からの話として、小松容疑者は8月10日の未明、東京・立川市の会社事務所に侵入し50万円相当のノートパソコンなどを盗んだ疑いがもたれている。小松容疑者が古物店で大量の貴金属を売ろうとしたことから店員に不審に思われ、連絡を受けた警視庁が捜査を進めていたという。小松容疑者は「関西のルパン」を自称し、「今年は関西を中心に100件くらい盗みを繰り返したが、警察にマークされると思い、花のお江戸に出てきた。東京でも50件くらい盗みに入った」などと供述しているという。

このニュースに対してネット上では、爆笑する人が続出。「関西のルパン」なのに「都内で逮捕」、さらに「花のお江戸」などのパワーワードに笑いをこらえきれない人が多かったようでござる。

Twitterの投稿



※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source: TBSニュースNHKニュース

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今井絵理子をスピード解任させそうな「元」不倫相手の寒い懐事情

小泉進次郎氏の環境大臣への抜擢でサプライズを演出した安倍政権ですが、その遥か上を行く衝撃を世間に与えた、元SPEED今井絵理子参院議員の内閣府政務官への大抜擢。今井議員といえば元神戸市議との「道ならぬ恋」が記憶に新しいところですが、国会議員として半人前と言わざるを得ない彼女が政府の一員となった裏側には、どんな事情が潜んでいるのでしょうか。元全国紙社会部記者の新 恭さんが自身のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』で、今井氏のスピード出世の背景を徹底的に探っています。

今井絵理子を政務官に推した山東昭子の危険な賭け

かねてより、派閥のポスト配分で大臣とともに省庁に送り込まれる副大臣や政務官は、官僚からは「盲腸」と揶揄されてきたものだ。つまり、いてもいなくてもどうってことない存在というわけだ。

しかしそれは、官僚から見ての話で、当の国会議員にとっては、出世の足掛かりであるには違いない。しかも党内でくすぶっているより省庁に出て、多少なりとも官僚に顔が利くほうがなにかと有利に決まっている。

「センセイ、センセイ」とかしずかれ、いい気になるのはいいが、人材派遣会社とつるんで外国人の在留資格証明書発行の口利き料を稼ごうとしたセコイ政務官がついこのあいだ世間を騒がせたばかりである。それなりの見識人格は備えていないと政務官の値打ちは下がる一方だ。

そこで問題は、今回の内閣改造で、今井絵理子参院議員が内閣府政務官として政府の一員になったことを、どう考えるかである。少なくともネット上の評判は芳しくない。もちろん、例の道ならぬ恋。新幹線で不倫相手と手をつないでスヤスヤ…あの写真の衝撃度。安倍官邸もそのあたりは考慮したはずなのだ。

それでもなお、彼女を抜擢したのは、なぜなのか。そもそもいまだ政治の勉強中の身である。平成29年2月からこれまでに国会で14回、質問に立っており、前の職業のおかげか場慣れしていて言葉も明瞭ではあるが、いかんせん、生徒が先生に質問するような内容で、鋭い指摘をしたとか、立法に一役買ったとかいう実績はゼロに等しい。

実績や論功でないとしたら、派閥力学か有力議員の推薦かということになる。今井氏を国会に引っ張り込んだあの人、山東昭子参院議長がバックについていることが何よりの力になっているのは確かだろう。議長になるまでは麻生派の会長代行をつとめており、政務官に押し込むくらいはたやすいことではないか。

今夏の参院選では、今井議員が麻生派の候補の応援演説に駆け回り人寄せパンダの役割を十分にこなしていたのだから、麻生氏だってよろこんで推薦するだろう。

山東昭子、今井絵理子。かたや女優として昭和のテレビ、映画で活躍し、かたや平成のダンス&ボーカルグループ「SPEED」のメンバーとして一世を風靡した。二人が出会ったのは10年ほど前のことだ。

聴覚障害者教育福祉協会の会長をつとめる山東氏は、長男(当時5歳)の感音性難聴を告白しベストマザー賞」を受賞した今井氏と知り合い、協会のイベントで講演してもらうなど交流を続けた。今井氏のスピーチ力を見込んだ山東氏は、政治家に転身するよう口説いた。いずれ自分の後継者にという思いもあっただろう。しっかりした後継者がいれば、政界への影響力を、いつまでも保ち続けることができるのだ。

2016年2月9日、自民党公認で参院比例区に出馬する記者会見を開いたさい、今井氏は「山東先生からのお誘いで決意した。先生のお人柄、思いに共感しました。障害者に目を向けてほしいお母さんの声聞いて自分なりの政策をつくりたい」と語った。

山東氏もこう言った。「7年前、今井さんに聴覚障害者の会に出てもらった。その時から下心はあったが、今回、私の後を継いで仕事をとお願いしたんです」

今井氏は手話を交えテンポよくしゃべる選挙演説の巧みさもあって首尾よく当選し、山東氏の思い通りにコトは運んでいるように見えた。しかし、やがて今井氏は「再婚して子供が欲しい」と山東氏に打ち明けるなど、女性としての願望をのぞかせるようになっていた。勘の鋭い山東氏は、相手の男性が誰かも、うすうすわかっていたかもしれない。

世界的エンジニアが提言、私がIT担当相になったら手掛ける3つの事

第4次安倍改造内閣でIT担当大臣として初入閣を果たした竹中直一衆院議員ですが、78歳という年齢もさることながら、ITとは無縁ともいえるその経歴も不安視される一因となっています。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では著者で世界的エンジニアでもある中島聡さんが、国の未来よりも自民党内の事情を優先したこの人事を批判するとともに、仮に自分がIT担当相となった場合に手掛ける3つの政策を記しています。

※ 本記事は有料メルマガ『週刊 Life is beautiful』2019年9月17日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール中島聡なかじまさとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

日本のIT戦略

先週、安倍政権の組閣が発表されましたが、経済の要であるIT担当大臣に78歳の竹本直一氏が選ばれたことを問題視する声が上がっています(「78歳竹本氏初入閣、IT分野に不安の声も実績強調」)。

年齢も問題ですが、京大法学部から建設省に入所というITと程遠い経歴を持つ人物をIT担当大臣に選んでいる点で、国の未来よりも自民党内の事情の方が優先させたことが明確な人事です。

Marc Andreessenが2011年に「Why Software Is Eating The World」が指摘した通りの世の中になっている今、IT担当大臣には、ITベンチャーを経営したことのある民間人を採用すべきなのは当然のことです。

そこで「もし私がIT担当大臣だったら何をするか」を考えてみたいと思います。大枠で言えば、以下の3点に尽きます。

  1. 「国家vs.グローバルIT企業」戦争の戦い方
  2. 企業の新陳代謝の加速
  3. STEM教育

まず第一に、GAFAに代表される外資系グローバル企業が、その大きさを利用して中小ベンチャー企業のチャンスを奪っていないかという、独禁法的な観点からの規制および監視を厳しくします

現在、グローバル企業がM&A(買収や合併)をする際には、米国・EU・中国政府が独禁法の観点から厳しく審査し、場合によってはM&A阻止に走りますが、世界第3位のGNPを持つ日本政府もそのプロセスに絡むべきです。

さらに、実際のビジネスにおいても、独占的・寡占的な立場を利用した不当な行為を行なっていないかをしっかりと監視し、不当な行為には厳罰を与える強い態度が必要です。

グローバル企業対策としてもう一つ大切なことは、それら外資系グローバル企業からの税金の徴収です。これに関しては、EUが先行しているので、彼らと協力し、「グローバル企業と言えども、日本で稼いだ分は日本で税金を支払ってもらう」仕組み(税制)をしっかりと作ることが大切です。

また、忘れていけないのは、プライバシーの問題です。特にFacebookとGoogleは、大量に集めた個人情報をベースに商売をしている会社であり、これに関して、国家は「国民のプライバシーを守る」という観点と「健全なメディア環境を維持する」という両面から、彼らの行動をしっかりと監視する必要があります。

一方、国内に目を向けると、国際競争力を失ったゾンビ企業に優秀な人材がしがみついていることが大きな問題だと考えています。そのためには、「競争力を失った企業にはさっさと市場から消えてもらう」「人材の流通を促しベンチャー企業が優秀な人を採用しやすくする」ことが大切だと考えます。

また、小泉改革以来生じてしまった「大学を卒業した時に正社員の職を得ることが出来た人(正社員)とそうでない人(派遣社員・フリーター)」という社会の二重構造にもメスを入れる必要があります。

その意味でも、雇用規制の撤廃は必須だと私は考えます。つまり、「正社員であろうと、会社の都合でいつでも誰でも解雇できる」ように法律を改正することにより、正規雇用と非正規雇用の壁を撤廃するのです。この改革に関しては、(正社員で構成されている)労働組合が猛反対をするでしょうから、簡単ではないと思いますが、これをしない限りは、日本企業の競争力は落ちるばかりです。

【書評】なぜ韓国は「令和」を安倍総理が決めたと虚言を吐くのか

泥沼化の一途を辿る日韓関係ですが、韓国の日本に対する「本音」はどこにあり、彼らは何を求めているのでしょうか。そんなメディアが報じない「事実」が韓国人著者により明かされた衝撃的な一冊を、無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で編集長の柴田忠男さんレビューしています。

偏屈BOOK案内:シンシアリー『今、韓国で起こっていること 「反日批判」の裏側に迫る』 

912aTiKmCuL今、韓国で起こっていること 「反日批判」の裏側に迫る
シンシアリー 著/扶桑社

9月13日(金)午前中、アポなしテレビ取材班が襲来し、玄関先で応じた。韓国のテレビ局だと称する比較的若い3人組、通訳、キャスター(女性)、機材担当。自己紹介がないから正体不明だが、穏健な人たちであった。30分くらいか、彼らの質問に応じた。メインは「シンシアリーの新刊を読んだ感想を聞きたい」ということだった、らしい。このタイミングではそれしかないだろう。

ネットを探って、シンシアリーの本について書いているわたしの編集後記を見つけ、住所も特定したのだろう。もちろん、読んでいた。いま現在の韓国の状況をズバリ書いている。これまでの彼の本に比べると過激である。しかし、一回通読しただけでは理解できない。もう一度読もうと思っていた矢先だった。だから、彼の意見を正しく把握できていない。よく分からない、で通した。

他にもいろいろ聞かれたが、返答に困るようなものはなかった。しかし、彼らは収穫を得られなかった。録画することもなく帰っていった。彼らは受付を通していなかった。いったい何だったんだ。あらためてこの本を読んだ。う~む、韓国人としては言ってはいけないことをズバリ書いている。危なかった。理解したうえで取材に応じていたら、軽率なわたしのことだから、きっと……。

  • 韓国の「基金案」は決して受け入れてはならない
  • 「用日」と「反日批判」
  • 「反日批判」への「再批判」
  • 「反日」と「安保(反共)」の密接な関係
  • 文大統領が固執する「パルゲンイ(アカ)」と「親日残滓清算」
  • 「独立有功者」急増と「ニューライト」の台頭
  • 「私も日本軍でした」ある朝鮮人青年の体験

という章立て。シンシアリーは、背筋が凍るほど凄い内容と自覚しつつ書いた。

本文から引用するのもコワいので、「おわりに」の記述から引いてみる。年号「令和」をシンシアリーはすごく良いなと感じたそうだが、韓国ではマスコミ、専門家の見解、ネットの書き込みに至るまで好意的なものではなかった。韓国では「悪」そのもの安倍総理が新元号を決めたという流れにしようと、マスコミは必死だった。安倍総理と関連づけるだけで悪いイメージになるからだ。

未来永劫の謝罪、そして賠償。そこから生まれる、絶対的な道徳的優位による上下関係。韓国が日本に対して望んでいる未来は、そこにある。それを「もう私たちの子や孫、そしてその先の世代に謝罪の宿命を背負わせてはならないとした安倍談話は韓国としては本当に怖ろしいほどの衝撃だった。安倍総理の在位が長くなっていることに、韓国はものすごい恐怖を感じている。

彼の私見では、現実の韓国社会の各種問題点が韓国の主張反日思想の中の日本の姿とそっくりそのまま同じだという。実際の韓国の問題を、現実には存在しない日本に「投影」しているわけだ。不思議な話だが、韓国という国に、改革が行われた歴史はない。ただ、上下が入れ替わっていただけ。右派が勝つと左派を徹底的に踏み倒し、左派が勝つと右派を、その繰り返しであった。

韓国人は「和」という表現を使わない。「和睦として認識されるからだ。韓国は「反日(抗日)」に基づいた世界観から生まれた国であり、日本が悪であってこそ韓国が善になれる構造である以上、韓国は日本と和睦の関係にあってはならない。もし韓国人に「和」を説明する必要があるなら「和は『アリガトウ』だよ」と教えてあげればいい、とシンシアリーは書く。いいね。

編集長 柴田忠男

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