“商品を売らない”接客で急成長!カナダ発『ルルレモン』人気の秘密

コロナ禍でリアル店舗が苦境に立たされ、いわゆるECショップに活路を見出す小売店が増えました。確かにこのような環境の中では、ネットでの買い物は便利で需要もあります。しかし、リアル店舗にしかない接客を求めているお客さんも多いはず。そこで今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では、著者で経営コンサルタントの梅本泰則さんが『ルルレモン』というブランドの接客方法を例に挙げ、リアル店舗が必要とされる理由を述べています。

リアル店舗とECショップ

EC販売に力を入れる小売店が増えています。しかし、お客様にとってECショップだけでは満たされないものがあるようです。やはり、リアルなお店で買いたいというお客様も多くいるのでしょう。

今回はそんなことを教えてくれるお店の話です。

リアル店舗とECショップ ルルレモン躍進の秘密

今回のコロナの影響で、多くの小売店がダメージを受けています。お客様が来ないからです。そこで、EC販売に活路を見いだした小売店もたくさんあります。スポーツショップもそうです。

ところが、いざEC販売をしてみると、何かまどろっこしい気がします。リアルなお店で行っているような「接客」が出来ないのです。

確かに、ECショップにも「WEB接客」のような仕組みが開発されています。しかし、それは単に商品を探すための仕組みです。来店されたお客様にあわせて、丁寧で臨機応変な対応が出来る仕組みにはなっていません。

やはり「接客」はリアルなお店の方に圧倒的な分があります。ですから、ECショップに対して、リアル店舗の強みは「接客」だということが確認できたお店も多いことでしょう。

つまり、EC販売に力を入れることも大切ですが、それだけで今のお店が繁盛するわけではないのです。リアル店舗が頑張らなければ、お客様に信頼されませんし売上も増えては行きません。

そんな「接客」の大切さを改めて教えてくれるお店があります。

ルルレモンというブランドをご存知でしょうか。ヨガウエアからスタートしたブランドなので、スポーツ業界の方にはよく知られています。そのルルレモンは1998年にカナダで創業した歴史の浅いメーカーです。

とはいえ、2019年の売上は約4,260億円、営業利益は約951億円。もう立派な大企業です。そして、売上も営業利益も、昨年より20%以上伸びています。急成長の企業と言っていいでしょう。

どうして、そんなに伸びているのでしょうか。いくつもの秘訣はありますが、その一つが「接客」です。

武器は手間ひま。135年の老舗が売る「国産ごま」が売れまくる訳

効率化や時短こそ美徳とされがちな現代にあって、その逆の「手間ひま」の価値が顧客から高く評価されているメーカーが大阪にあります。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』でMBAホルダーの青山烈士さんが紹介しているのは、国産ごま取り扱いシェア日本一の「和田萬」。創業130年を超える老舗企業の戦略と戦術を、青山さんがプロの視線で丁寧に分析・解説しています。

手間ひまをかけることの価値

今号は、国産ごま取り扱いシェア日本一の企業を分析します。

株式会社和田萬(ごまを主とする食品の製造加工および販売)

ごまを楽しみたい方をターゲットに「歴史や想い、独自の焙煎技術」に支えられた「香りと風味が豊かで旨みたっぷり」「豊富な品揃え」等の強みで差別化しています。

ごまのことは和田萬に聞けば、なんでもわかるという存在であることが安心感を与え、ごまの重要性を丁寧に伝えることで、顧客の支持を得ています。

■分析のポイント

いま世の中では時短ニーズが高まっています。ものを作っている企業も効率化を追求して自動化などが進んでいます。そういった流れの中で、和田萬は手間ひまかけて自家焙煎をしたり、畑でごまを栽培したりしているわけです。

多くの企業が手間ひまをかけないのであれば手間ひまをかけることは差別化につながります。差別化とは、他社と異なる考え方や行動の結果ですからね。

手間ひまをかけることで美味しくなるという効果を見込むことができますが、手間ひまをかけるということはよりコストがかかるということも意味しますので、そのコストを回収できなければ、手間ひまをかけることに魅力を感じないでしょう。ですので、多くの企業が割に合わないと感じてしまうということです。

これは重要なポイントですが、多くの企業がやりたがらないことをやるというのは差別化を考える上で非常に有効です。

そして、和田萬の場合、手間ひまをかけていることをしっかりと伝え、顧客に手間ひまをかけることの価値を認識してもらうことに力を入れています。顧客は価値に対して対価を支払いますので、ここをおろそかにしてしまうと価格競争に巻き込まれてしまい、まさに割に合わなくなってしまうのです。手間ひまは、顧客からは見えにくいものだからこそ伝えることが大切、ということですね。

また、和田萬の手間ひまを厭わない姿勢は素晴らしいですがこの姿勢はごまと向き合い続けてきた歴史が支えていると感じます。歴史に支えられた強みは、強固であり、手間ひまをかけることが差別化につながるということを示した好事例だと思います。

今後、和田萬がどのような存在になっていくのか注目していきたいです。

PC歴40年のベテランも苦戦。マイナポイント手続きの複雑怪奇と謎仕様

対象となるキャッシュレス決済サービスと紐付けることにより、上限5,000円分のポイントが還元されるマイナポイント事業。しかしその手続は、複雑極まりないようです。今回の無料メルマガ『おやじのための自炊講座』では著者のジミヘンさんが、実際に試みてみたPayPayとの紐付け作業の様子をリポートしています。

マイナポイント

皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。

テレビを見ていると、俳優・舘ひろしがうさぎの着ぐるみに入っている政府総務省のCMが流れている。曰く、「マイナンバーカードでマイナポイント!」。果たして、このCMを見て、何%の人が内容を理解しているだろうか。

マイナポイント事業とは、マイナンバーカードを使って予約・申し込みを行い、選んだキャッシュレス決済サービスでチャージや買い物をすると最大5,000円分のポイントを還元するという国の政策だ。コロナ対策で決まったと誤解している人もいるようだが、これは昨年決まっており、景気対策の一環で考えられたものだ。

 

(「『マイナポイント』」でまさかの貧乏一直線!?節約のつもりが逆効果の罠」)

例によって、あれもこれも絡めて何とかしろという現政府のやり方だ。

国は、消費増税による購買意欲低下への対応として消費喚起を目指すとともに、キャッシュレス決済の促進、さらに中小企業の支援も目的とするなど、同時に複数の成果を狙っている。結果、制度は複雑化し、利用者には混乱もみられる。

 

(「20年実施検討中の『マイナポイント』 25%還元だが複雑さに懸念も」)

先にマイナンバーカードを取得した小生は、試しに「マイキーID」を取得してPayPayと紐付けすることにした。

iPhoneの“App Store”からアプリ「マイナポイント」をダウンロードして、申し込もうとしたが、入口で拒絶された。

「iOS13以上じゃないと、使えません」。

仕方がない。auショップへ行って、機種変更を申し込む。廉価な最新機種のiPhone SEを入手して、さて条件は整った。いざ、マイキーIDの申し込みだ。

ところが、何度試してもカードの内容を読み取ってくれない。エラー表示は「利用者証明用電子証明書が発行されていません」。「市役所で手続きをしてください」とある。段々、腹が立ってきた。手続きは完了している筈なのに、また市役所か。

数日後、市役所の窓口で相談すると、担当の女性が申し訳なさそうに、「なかなかうまく読み込めないようです。わたしもカードの上に10分間ほど置いていました」と言う。どうやら、エラーが出るのは手続き不備ではなく、カードに入っているICチップをスマホでうまく読めないハード的な問題らしい。

市役所のフロアの端に特設コーナーがあり、担当の男性職員が親切に作業を手伝ってくれた。先ずPCにマイナンバーカードを置き、暗証番号を(小生が)入力。何とか8桁の「マイキーID」を取得。更に、次は小生のスマホからPayPayを立ち上げ、紐つけ作業。この複雑怪奇な作業を多くの国民が果たしてやっているのだろうか?

何とか終了し、「分からないことがあったらこの番号(マイナンバー総合フリーダイヤル)に電話してください」と言われた。「その際には、必ず8桁のマイキーIDと電話下4桁を言ってください」。フーッ、みんな大変だ。

担当者に確認すると、PayPayの場合、9/1~3/31の間に2万円以上のチャージをすると25%(=5,000円)が還元されるとの事。パソコンを40年近く触っている小生が理解に苦しむシステムを、本当に多くの国民が使えるのだろうか?先ず、アベやアソウやスガやタカイチ各氏が自分でやってみて、これなら良いだろうと、確認すべきである。作業は役人任せにして、自分は利権のことしか考えないからこんなシステムばかり生まれる。市役所の彼や彼女が可哀想だ。こんな(理解に苦しむ)仕事をするために公務員になった訳ではないだろう…。

※ 調べてみると、今年8月現在の「マイナンバーカード普及率」は18%で、2,300万人ほどが取得。しかし、「マイナポイント申込者数」は8月末現在、377万人。政府は、4,000万人分の予算を計上しているそうだが、5,000円のニンジンにそれほど食いつくと思ったのであろうか?

image by: 総務省 マイナポイント事業

石破は堂々、菅チラ見、岸田ゆらゆら。総裁選「演説」をプロが辛口分析

辞任を表明した安倍晋三首相の後を引き継ぐ、次期首相を決める自民党総裁選の立候補者が3人出揃い、論戦がスタートしました。8日に自民党本部で「立会演説会」がおこなわれましたが、石破、菅、岸田各氏のスピーチは、「話し方のプロ」の目にはどのように映ったのでしょうか。経営者やトップアスリートにスピーチトレーニングをおこなっている「スピーチのプロ」森裕喜子さんは、自身のメルマガ『スピーチコーチ・森裕喜子の「リーダーシップを磨く言葉の教室」』の中で、今回の立会演説会を「言葉」と「話し方」という視点から徹底分析。御三方のスピーチから、どのような人柄とリーダーとしての資質が垣間見えたのか、称賛と批評を織り交ぜながら解説しています。

自民党総裁立候補者3人「立会演説会」徹底レビュー

9月8日午後、自民ポスト安倍総裁選の「立会演説会」「共同記者会見」が行われました。仕事の合間を縫ってなんとか観ることができたので、まぐまぐでレビューをしよう!と思いまして、即レビューの号外をお届けします。

「NHKプラス」という便利な機能がありまして、そこに登録すれば見逃した放送も観ることができるんですね。誠にありがたい限りです。

今回の演説で最も大切なことは「政策」ですが、このメルマガでは「トップリーダーを目指すお三方がどんな風に何を話したか」、その最も記憶に残った「言葉」と「話し方」について考察します。

ですので、政策内容を重視する方や、立候補者選びを実際にされる方には、ほぼお役に立たない記事かもしれませんので、その点、あらかじめお伝え申し上げます。

一国民として、国を担おうとするリーダーは国民にどう語るのか、またリーダー層のスピーチをマンツーマントレーニングする立場として世のリーダーの皆様に何かお役に立てれば、という視点でお届けするものです。

立候補されるすべての方に敬意を払いながら、「伝わるリーダーとは」の視点で書いてまいります。何卒よろしくお願いいたします。

それぞれのスピーチは? プロの目線で批評

場所は永田町、自民党本部の上階にある講演会場です。かつて私も足を運んだことがありますが、それほど広くはなく、小さめの公会堂のような雰囲気で、ちょっとレトロさも感じました。

テレビ放送を見る限り、席にはディスタンスを取った関係者がパラパラと座っている感じですね。決して聞き手が詰めかけている熱い雰囲気ではありませんが、登壇されるお三方にとっては人生を掛けた1時間。マグマがふつふつ燃え上がるような気分で登壇されたことでしょう。

お一人の持ち時間は20分。1分過ぎるとベルが「チーン」と鳴る仕組み。プロンプター無し、演壇に手元資料を持ち込んでの演説でした。

そもそも「スピーチ」ではなく「演説」と命名されているところが政治の世界らしいですね。

窪塚洋介が瑛人『香水』に毒づくもファン歓喜! 自由すぎる生き様に学ぶヒント

俳優の窪塚洋介(41)が6日に自身のインスタグラムで生配信を行い、瑛人が歌う大ヒット中の『香水』を大批判したとSNSで話題となっている。窪塚はライブ中に、ベロンベロンの酩酊状態になりながら、「クソみてえなリリック書きやがって」と吐き捨て、痛烈に『香水』をディスった。瑛人ファンから非難の声が上がっても良さそうだが、なぜか不思議とその声は聞こえてこない。

窪塚洋介が瑛人『香水』を激しくディスる

窪塚はライブを始める前から酒に酔っていたとみられ、「自分の娘があんな男連れてきたらオレがドルガバのスーツ着てガンジメですよ」、「オレらやっぱ昭和時代なんでね。いろいろ言いたいことがある」と窪塚節全開で『香水』を激しく批判。

その一方、好き勝手に暴言を言い放った後、自らがDJとなり音楽を流し始めると、レゲエバージョンの『香水』をかけてノリノリに。言動と行動が一致しない奇妙な振る舞いをした。

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ライブを視聴していたユーザーからは「香水かけてるじゃん」と総ツッコミ。窪塚らしい破天荒なインスタライブが繰り広げられたようだ。

これだけ相手を名指しで批判をしたり、ディスったりすれば逆にバッシングを浴びそうなものだが、なぜか許されてしまうのが窪塚洋介の凄いところ。

「またやってるよ」「何か騒ぎ出したぞ」という言葉が躍り、むしろ窪塚のそんな姿をファンたちも楽しんでいる。

なぜこれほどまでぶっ飛んでいるのに、窪塚洋介はこんなに愛されるのか?多くの人たちが許容してしまう、窪塚が放つ謎のオーラとは一体何なのか?そんな窪塚キング洋介の魅力と凄さを分析してみたい。

「アイキャンフライ」で不死身の男

窪塚といって忘れてはいけないのが、2004年の『マンションからのダイブ事件』。約26メートルの高さの自宅マンション9階から転落。9メートルも先にある植え込みに落下し、大怪我を負うものの奇跡的に一命をとりとめた。

窪塚が主演した映画『ピンポン』で、橋の欄干の上に立ち、「アイキャンフラ~イ!」と絶叫しながら川に飛び込むというシーンがあるが、まさにこれをリアルにやってしまったことから、窪塚伝説として語り継がれている。

当時は自死説や薬物説など、さまざまな憶測が飛び交ったが、本人の記憶が失われているため、未だに真相は不明のままだ。

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これだけの問題を起こせば、芸能界から干されたり、役者生命が終わってしまってもおかしくないはずだが、翌年には映画でちゃっかりと復活。

その後もマイペースながら映画や舞台、CMに出演し、ミュージシャンとしても活躍。2017年には『沈黙-サイレンス-』でハリウッドデビューも果たしている。

男の憧れ「やんちゃな愛されキャラ」

41歳ながら「やんちゃな愛されキャラ」として独自の道を突き進む窪塚。普通の人から見たら、いい歳した大人の男が好き勝手にやり、他人に迷惑を掛けたりもしているのに、なぜ窪塚洋介は憎まれたり嫌われたりしないのか、不思議でしかたがないだろう。

願わくば自分もそんな男になりたい、自由に生きていきたいと思う人もたくさんいる。では、窪塚洋介のような「やんちゃな愛されキャラ」に、普通のおじさんたちもなれるのだろうか?具体的に検証していこう。

日本のコロナ対策は一億玉砕?ワクチン確保で製薬会社のリスク買い取り

加藤厚労大臣は去る8月28日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチンを確保するためには、ワクチン接種により健康被害が生じた際に、国が製薬会社に代わって賠償するための法整備が必要で、閣議了解も得たと話しました。この件について、報じるメディアの論調も含めて異を唱えるのは、メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さんです。山崎さんは、製薬会社側のリスクがなくなれば倫理感のタガも外れると危惧。コロナ対応において他力本願ばかりのわが国の政府に嘆息しています。

ワクチン開発のこと

製薬会社にとって経営上の一番の懸案事項は自社の薬による健康被害とそれに伴う裁判そして賠償である。世界的なファーマスーティカル・カンパニーともなると、それらの損金をある程度見越して一事業年度当たり相当額の訴訟・賠償準備金を用意している。逆にこういった恐れがないとすればその企業倫理は莫大な利益を前に容易に消えてなくなってしまうに違いない。

今、創薬の現場で一番ホットなのは新型コロナウィルスに対抗するワクチンであろう。開発に成功するや確実にブロックバスター・ドラッグとなるからだ。ただ、ブロックバスターはその反作用も恐ろしい。売れまくっているだけにひとたび薬害が出ると経営破綻レベルの損失が出るからだ。しかしながら、このリスクあればこそ製薬会社はうっかりすると薄れて行きがちな倫理をすんでのところで忘れないでいられる。自らを律することができるのである。

今仮に当該ワクチンの開発に成功したとしたら言うまでもなく売り手市場となる。各国による争奪戦になるからだ。そうなると終始売り手に主導権を握られたままの交渉となる。何が何でも欲しいとなれば相手にとっておいしい条件を提示するしかない。そこで免罪符の登場である。

「ワクチンを原因とする健康被害の訴訟・賠償の一切はこちらが国として引き受ける」

よく考えるとこれは恐ろしい提案である。逆に製薬会社にしてみれば一番槍さえ立てれば後は売りっ放しの超好条件である。しかもこれを報ずるにほとんどが「国民に安心感を与えるものだ」といった論調である。一体何が安心なのか。国民が原告としてその健康被害を訴えた時、国が被告となって国民の金(つまりは税金)をもって法廷闘争をするのが安心とでも言うのか。国の持久力をもって最高裁まで行かれたら、今日明日が大切な健康被害者はじり貧ではないか。

いや、まだこれはましかもしれない。ワクチン接種後、健康被害が出る前に法律を整備されてしまうようなことになると事実上の泣き寝入りとなるかもしれない。例えばこんなふうにである。

  • 死亡は1000万円
  • 障害が残る場合は500万円
  • 重症例は300万円
  • その他軽症例は100万円

法の下、こう一律化されては手も足も出ない。

昭和が復活?イオンのドライブインシアターに学ぶ一挙両得の経営術

車を持って恋人を助手席に乗せて屋外の大スクリーンで映画を観る。若者たちがそんな姿に憧れる時代がありました。都会の若者の車の所持率が下がり、映画はシネコンで観るのが当たり前になったいま、コロナ禍によりまさかの復活を遂げようとしているのが「ドライブインシアター」です。メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』では今回、ドライブインシアターを積極的に展開するイオンの取り組みを紹介し、コロナ時代の経営資源の使い方のヒントを探ります。

なぜ、今ドライブインシアターなのか?~ウイズコロナ・アフターコロナのヒントになる経営資源の使い方

最近、ドライブインシアターが再注目されています。ドライブインシアターは、今少なくなりましたが、広大な場所に駐車場をもうけ、そこに特設のスクリーンを設置し、映画を写し車の中から見る、というものです。

私も子供がまだ小さいころに、親子3人でドライブインシアターに行き、「タイタニック」をみに行ったのを覚えています。息子が途中で飽きても、寝かせていればいいし、ぐずっても車内なので、他のお客さんの目も気になりません。車なのでお酒は飲めませんが、食事もできるし、意外とゆっくりできます。そのまま、帰りも楽だし、意外と便利ですよね。

今なぜ、日本でドライブインシアターなのか?

土地が広いアメリカでは昔からあったと思いますが、日本でもバブル時代の80年代後半くらいから、1990年代に流行りました。日経新聞によると、その後映画を見るスタイルが、一箇所に多くの映写場がある、「シネマコンプレックス」の形式に移行していったので、このようなドライブインシアター形式が減っていった、ということです。

イオンモールでは、ここのところ一部の店舗で、ドライブインシアターをやっているとのことです。イオンのホームページによると、鑑賞料金は、1台につき税込みで3000円、ポップコーン、ドリンク付き、1台あたりの鑑賞人数は、乗車定員以内、とのこと。複数の人数で行けば、通常の映画と同じか、それ以下のリーズナブルな価格で、映画を鑑賞することができます。

イオンのドライブインシアターは、他と何が違うのか?

イオンの場合、今まであったドライブインシアターと異なるのは、イオンの屋外駐車場を利用して車を止めること、そして、ショッピングモールの壁面を、スクリーンとして使うことです。その仮設のスクリーンに映写して、車の中から見るという感じで、映画のセリフや音楽は、FMラジオを通して聴けるということになります。

ドライブインシアターの形式であれば、不特定多数の人たちと一緒に、閉じた空間で映画を見る、というわけではないので、密を避けて鑑賞ができる利点があるため、映画好きだけれど、ここ最近映画館の、大スクリーンで映画を見ることができていない、という人たちのニーズに合っています。

雨が降ったりすると中止になったり、暑い時は、エアコンをかけっぱなしにしなければならない、ということはありますが、ウィズコロナ、またアフターコロナの「新常態」での映画鑑賞にとって、1つ見直されていくスタイルかと思われます。

意外にやるじゃんGoToトラベル。「台風ホテル避難」で本領を発揮

台風10号の接近を前に多くの方が早めの避難行動を取ったこと、さらにその避難先にこれまでになくホテルが選択されたことが大きく報じられています。批判の声も多く聞かれた「Go Toトラベル」も、「台風ホテル避難」を後押しするひとつの要因となったようです。この流れを、「避難所の混雑緩和と地元のホテルを助けることにつながるのであれば意味あること」とするのは、無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』著者の廣田信子さん。さらに廣田さんは、本格的な台風シーズンまでに東京都も「Go Toトラベル」対象に加え、都民にもホテル避難の選択肢を用意すべきとしています。

早めのホテル避難に「Go Toトラベル」が役立った

こんにちは!廣田信子です。

最大級の警戒をした台風10号が、各地に爪痕を残して去りました。九州では、まだ停電が続いている地域が多数あり復旧が急がれています。猛暑の中、冷蔵庫も冷房もなしで過ごされている方々、復旧工事に取り組まれている方々はほんとうに大変だろうと思います。

早くから厳戒態勢をとったことで、台風の被害は、最悪の予想ほどにはならなかったことが、せめての救いです。高波や河川氾濫による水害もぎりぎり起こりませんでした。

災害は、多くの人が最悪の事態を想定して備えると、最悪の事態が遠のく…といわれます。人が意識を向けることで起こる現実が変わるという、量子力学の世界の不思議を感じました。

今回、早めに予約してホテル避難をした方が多くて、台風進路に当たる地域では、ホテルが満室だったところも多いと言います。ホテルに避難しようという発想は、昨年までは一般的ではなかったと思います。

今年、ホテル避難が急増したのは、甚大な被害が予想されるとして、早めの避難が呼び掛けられていたこと、コロナ禍で、人が集まる避難所に行くことに躊躇する気持ちがあったこと、が大きいのでしょうが、

ここまで進んだのは、「Go Toトラベル」の影響もあったようです。避難目的の宿泊であっても「Go Toトラベル」の対象ですから、宿泊費が35%引きになることも、ホテル避難への背中を押したのです。

台風襲来が予想されると、観光地のホテルは旅行客のキャンセルが相次ぎますが、その穴を、避難目的の地元の方々が埋めた形になります。ホテルに避難される方が増えると、避難所の混雑も、その分解消されます。

観光客が東京などから来ることを心配して、「Go Toトラベル」に反対した地元の人たちから、今回は、「Go Toトラベル」に感謝という声が上がったといいます。

マイクロツーリズムと言われる地元や近距離への旅行、宿泊が、今の厳しいホテル・旅館業界を何とか支えているようです。さらに、災害時の心強い避難先としての役割が加わることで、「Go Toトラベル」参加の可否を巡って、地元住民とホテル・旅館がぎくしゃくしたことが解消され共に地域の経済復興を頑張ろうという絆が結び直せたら…と思います。

こらから10月中旬に掛けて、本格的な本州襲来型の大型台風がやってくることが考えられます。今後も、「Go Toトラベル」を利用して、早めのホテル避難をしていただきたいと思います。

水害や土砂崩れの心配がある地域にお住いの高齢者の方は、特に…です。ご自身の安全のために…はもちろんですが、それが、離れて暮らす親族の安心につながり、避難所の混雑緩和にも役立ち、地元のホテルを助けることにもなるとしたら…ものすごく意味がある行動だと思います。

友人が、もし、田舎の親のところを台風が直撃しそうだったら一番近くの街のホテルに私が替わりに予約を入れて、早めに行ってもらうように頼む。来年以降も、「Go Toトラベル」みたいな、災害時特別割引みたいな制度が残らないかな~と。私も同じことを思いました。

で、本筋ではないけど、本格的な台風到来までに、東京都も「Go Toトラベル」の対象に加えてください。だいぶ感染者数も落ち着いてきましたし、都内在住の人が、都内のホテルに宿泊するのは、何の問題もないはずですから。

普段は近すぎて泊まらない、ちょっといいホテルに泊まってみるのもいいかもしれません。私たちはコロナとの共存だけでなく、災害リスクとも日常的に共存しなければならないのですから。

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日本はアメリカの植民地?安倍政権はどこまで「米国の忠犬」だったか

世界屈指のシンクタンクとして知られ、日本を操る「ジャパン・ハンドラー」と呼ばれる米国戦略国際問題研究所(CSIS)。当然ながら総理在職歴代最長となった安倍首相も、彼ら意向を汲んだ政権運営を強いられてきました。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では米国在住で世界的エンジニアの中島聡さんが、安倍政権がどれだけCSISからの要望に応えてきたか、「CSISの立場」から9つの項目について評価しています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

「第三次アーミテージ・ナイ報告」の米国からの要望に安倍政権はどう対応したか

安倍総理が引退を表明し、長期政権がようやく終わりを告げました。森本学園事件に代表される政府の私物化の問題や、アベノミクスの評価に関しては、多くのメディアが既に取り上げているので、私は、「ジャパン・ハンドラー」と呼ばれるCSISが2012年に「第三次アーミテージ・ナイ報告」に記されている米国からの要望に安倍政権がどう対応したか、という観点から、CSIS視点での評価(私の評価ではありません)をしてみたいと思います。

(1)原子力発電の慎重な再開が日本にとって正しくかつ責任ある第一歩である。原発の再稼動は、温室効果ガスを2020年までに25%削減するという日本の国際公約5を実現する唯一の策であり、円高傾向の最中での燃料費高騰によって、エネルギーに依存している企業の国外流出を防ぐ懸命な方策でもある。福島の教訓をもとに、東京は安全な原子炉の設計や健全な規制を促進する上でリーダー的役割を果たすべきである。

これに関しては、原子力発電の再開は始めたものの、2020年までに温室効果ガスを25%削除するという公約に関しては、完璧に忘れ去られてしまった感があります。しかし、この点に関しては、オバマ政権からトランプ政権に変わって、米国の方針が180度変わったので、結果オーライです。 評価:B

(2)日本は、海賊対処、ペルシャ湾の船舶交通の保護、シーレーンの保護、さらにイランの核開発プログラムのような地域の平和への脅威に対する多国間での努力に、積極的かつ継続的に関与すべきである。

この点に関しては、常に米国に従って来たように見えます。 評価:A

(3)環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加に加え、経済・エネルギー・安全保障包括的協定(CEESA)など、より野心的かつ包括的な(枠組み)交渉への参加も考慮すべきである。

これもトランプ政権による方向転換で、米国がTPPから脱退してしまったので、日本は梯子を外された格好になりました。しかし、結局は日米間のFTAを結び、畜産業が大幅に自由化されることになりました。 評価:A

(4)日本は、韓国との関係を複雑にしている「歴史問題」を直視すべきである。日本は長期的戦略見通しに基づき、韓国との繋がりについて考察し、不当な政治声明を出さないようにするべきである。また、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)や物品役務相互提供協定(ACSA)の締結に向けた協議を継続し、日米韓3か国の軍事的関与を継続すべきである。

この問題に関しては、双方に問題があるとは言え、関係はかなり悪化してしまいました。 評価:C

(5)日本は、インド、オーストラリア、フィリピンや台湾等の民主主義のパートナーとともに、地域フォーラムへの関与を継続すべきである。

要望自体が曖昧なので、評価は見送ります。

「アホノミクス」と吠える浜矩子の論理が破綻している明白な理由

次期総理最有力候補である菅義偉官房長官が、その継承を明らかにしているアベノミクス。合同野党の代表戦の論点にもなっているアベノミクスですが、安倍政権が目玉と謳い続けてきた同政策について、正しい「評価」はなされていないようです。今回、米国在住作家の冷泉彰彦さんは自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で、賛成派・反対派双方の主張の問題点を論理的に指摘しつつ、与野党に対して「アベノミクスを正しく再評価するべき」との要求を記しています。

アベノミクスの再評価をごまかすな

安倍総理辞任を受けて、自民党総裁選と、合同野党の代表選が進行中です。そんな中で、アベノミクスへの評価というのも論点になっているようですが、話の中身は極めて表面的です。

賛成論の多くは、円安政策は継続ということのようです。ですが、その場合にも少なくとも6つの問題点があります。

  • コロナ禍の中で世界中が資金出動をしている中で、日本の円安を維持するのは実は大変
  • 円安を継続すると多国籍企業の日本離れを加速
  • 円安では日本企業が買い叩かれる
  • エネルギー需要が拡大した場合に円安だと辛い
  • 円安のせいで国内改革が進まない
  • 一方で、観光立国を再起動するのなら円安は必須

とにかくこの6点をしっかり考えた上で、円安政策をどうするのか、明言はできなくても、危機感だけは伝わってくるような政策論議を期待したいです。現状は、極めて残念と思います。

とにかく現状のアベノミクス論ですが、日本の現実派からは、

  • 輸出産業は円安で助かり、結果として株高になってよかった
  • 財政出動をやり過ぎると、後世に借金を残すので慎重に
  • 第1の矢は良かったが、第3の矢はスローだったという反省が必要

といった生ぬるい議論ばかりです。この「第3の矢はスロー」という点については、私もそのような言い方に傾いていたのですが、ここは「円安政策が構造改革を阻害していた」という認識が必要な時期であると思います。そんなに難しい理屈ではありません。

多国籍企業の場合に、日本における「日本語と紙による事務仕事」は円安だとコストが圧縮して見えるので改革圧力が弱くなるということが一つあります。そして円安だと国際労働市場と技術者や専門職の給与水準が大きく乖離するので、先端的な人材を国内で採用できなくなる、この2点を考えただけで、円安が改革の敵だということは理解していただけると思います。

一方で左派のアベノミクス批判に至っては、論理破綻の惨状を呈しています。例えば浜矩子という経済の先生は、アベノミクスのことをアホノミクスと呼んで吠えていますが、その内容としては、

  • 安倍政権のせいで生産性向上を迫られた
  • 軍拡のためにGDPが必要で、それで経済の尻叩きをした

などというトンチンカンなことを言っておられます。いいですか、アベノミクスは良くも悪くも円安政策が柱なのですよ。仮にそれをアホノミクスだと言って否定するのであれば、円安でなく円高が良いということになります。

日本経済が現状のままであって、そこに円高が来たら、現在の生産性向上では済まないような大リストラがされるのです。そうでなくては、多国籍企業は利益を出せないからです。働き方改革などのマイナーな改革ではなく、徹底した改革が要求されるのです。事務仕事は資金調達、会計、法務、契約などすべてが英語化されて、日本での紙と印鑑の仕事はもう残らないと思います。

私は、まだ日本の経済社会にはその改革をするだけの余力はあり、ラストチャンスとして取り組むべきと思いますが、百歩譲って、浜先生の立場に立って「そういった生産性のダイナミックな向上策」は非人間的でやめるべきだと考えるのなら、円安政策であるアベノミクスを認めなくてはおかしなことになります。

野党の経済政策もかなり怪しさ満点です。枝野氏などは「まず賃金を上げる」という政策で、それが実現すれば回り回って人間的な社会になるなどというファンタジーを描いていますが、違うと思います。知的で高付加価値な労働が、ジャンジャン国外流出している現状をどう変えるのか、その点に危機感がなければ、絶対に結果は出ません。

いずれにしても、今回の政変を機会にして、アベノミクスの再評価がされると思いますが、とにかく与野党ともに真面目に考えていただきたいと思うのです。